JP5633974B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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本発明は、蒸発器から流下するドレン水を庫外へ排出する排水構造を備えている冷蔵庫に関する。排水構造には、庫内の冷気が漏出し、あるいは外気が庫内へ入り込むのを防止する排水トラップが設けてある。
本発明に関して、冷蔵室の一側に隣接して機器室を設け、機器室の内部に冷凍ユニットを配置する形態の冷蔵庫は特許文献1に公知である。そこでは、横長の冷蔵庫本体の一側に機器室を設け、その内部に圧縮機や凝縮器などの凝縮ユニットを配置している。また、冷蔵室の機器室側の断熱壁に蒸発器および循環ファンなどの蒸発ユニットを設け、先の凝縮ユニットと蒸発ユニットとを冷媒管で接続している。蒸発ユニットの下方には、機体後部へ向かって下り傾斜するドレンパンが配置してある。
本発明に係る冷蔵庫は、蒸発器から流下するドレン水を排水トラップを介して庫外へ排出するが、この種の排水トラップを備えている冷蔵庫は特許文献2に見ることができる。そこでは、ドレンパンの排水穴に接続される第1ゴムパイプと、第1ゴムパイプに接続されるコネクタパイプと、断熱ケースの底壁に固定した排水管とコネクタパイプとを接続する第2ゴムパイプとで排水トラップを構成している。第1ゴムパイプの中途部は、U字状に曲げられてドレン水を貯留するトラップ室になっている。
特開2006−17423号公報(段落番号0026、図1) 特開平09−14817号公報(段落番号0016〜0017、図7)
特許文献1、2の冷蔵庫は、いずれも冷蔵室に蒸発ユニットを配置するので、冷蔵室の容量が蒸発ユニットの占める空間分だけ小さくなるのを避けられない。こうした、不具合を解消するには、機器室の内部に四角箱状の断熱ケースを配置し、断熱ケースの内部に蒸発器や循環ファンを配置するとよい。ところで、左右横長の冷蔵庫においては、冷蔵庫本体の左端に機器室が配置してある左置型の冷蔵庫と、冷蔵庫本体の右端に機器室が配置してある右置型の冷蔵庫とを、ユーザーが自由に選択できるようになっている。この種の冷蔵庫においては、コスト削減のために左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫とで、機器室に配置される断熱ケースおよび蒸発ユニットを共通使用している。
具体的には、左置型の冷蔵庫においては、機器室に臨む冷蔵室の左側の断熱壁に断熱ケースを装着し、右置型の冷蔵庫においては、機器室に臨む冷蔵室の右側の断熱壁に断熱ケースを装着して、断熱ケースおよび蒸発ユニットを共通使用している。このように、断熱ケースおよび蒸発ユニットを共通使用する冷蔵庫においては、断熱ケースを各断熱壁に設けた冷気通口と連通する状態で取付けるため、左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫とで、断熱ケースおよび蒸発ユニットの向きが前後逆になるのを避けられない。そのため、断熱ケースに設けられる排水構造を、左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫とで変更する必要があった。これは、左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫のいずれの場合にも、ドレン水を機器室の後壁から排出する必要があるにも拘らず、断熱ケースおよび蒸発ユニットの向きが前後逆になるため、ドレン水の排水口の位置が大きく異なってしまうからである。
本発明の目的は、左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫とで、排水トラップを含む排水構造を共通使用してコストを削減でき、さらに組付けに要する手間を省いて、全体としてコスト削減に寄与できる排水構造を備えた冷蔵庫を提供することにある。
本発明の目的は、排水トラップの着脱を、締結工具等を使用する必要もなく簡便に行なうことができ、従って排水トラップの清掃や交換など、メンテナンスをより少ない手間で簡便に行なえる冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫本体1に設けた冷蔵室2の左右いずれか一側に機器室3が設けてある。機器室3の内部には、凝縮ユニットM1と、蒸発ユニットM2と、蒸発ユニットM2を収容する断熱ケース13とが配置してある。断熱ケース13の底壁の下面側に、ドレンパン16から流下するドレン水を庫外へ排出する排水構造を設ける。排水構造は、断熱ケース13の底壁の前後中央に配置されて、ドレン水を排水構造へ流下させる接続管21と、接続管21に接続される排水トラップ25と、排水トラップ25から放出されるドレン水を冷蔵庫本体1の外へ排出する排出通路24とを含む。排水トラップ25には、接続管21に差込み接続される継手部33を設ける。冷蔵室2の左側に機械室3が配置される左置型の冷蔵庫と、冷蔵室2の右側に機械室3が配置される右置型の冷蔵庫とで、断熱ケース13、および排水構造が共通使用できるように構成する。左置型の冷蔵庫においては冷蔵室2の左側に配置した断熱壁9に断熱ケース13が接合され、右置型の冷蔵庫においては、冷蔵室2の右側に配置した断熱壁9に断熱ケース13が接合され、これら左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫とでは、断熱ケース13の前後が逆になる姿勢で、該断熱ケース13が冷蔵室2の断熱壁9に接合されるように構成する。接続管21を断熱ケース13の底壁の前後中央に配置することで、断熱ケース13を左置型の冷蔵庫で使用する場合と、右置型の冷蔵庫で使用する場合とで、断熱ケース13の前後端から接続管21の中心までの距離は同じとなるように設定する。継手部33を接続管21に接続した状態で、排水トラップ25を接続管21の前後いずれか一方に位置させることにより、排水構造を左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫で共通使用できるようにする。
断熱ケース13の底壁と、排水トラップ25との間に、排水トラップ25を断熱ケース13に固定するトラップ固定構造を設ける。トラップ固定構造は、断熱ケース13の底壁において接続管21の前後に配置される、左置型の冷蔵庫用の後固定構造8Rと、右置型の冷蔵庫用の前固定構造8Fと、前後の両固定構造8F・8Rに対応して排水トラップ25の側に設けられる共通固定構造8Tとで構成する。
後固定構造8Rと前固定構造8Fは、複数の掛止軸35と複数の掛止穴37のいずれか一方で形成し、共通固定構造8Tは残る他方で形成する。後固定構造8Rと前固定構造8Fは、断熱ケース13の底壁に設けた掛止枠36に形成する。
ドレンパン16の排水口20に臨む断熱ケース13の底壁に、接続管21を一体に形成する。接続管21に排水トラップ25の継手部33を接続する。
排水トラップ25が、貯水部26と、貯水部26を入口室27と出口室28とに区分する区画壁30と、入口室27に連続する入口通路31と、出口室28に連続する出口通路32とを一体に備えている。貯水部26にドレン水を貯留した状態において、入口室27におけるドレン水の表面積が、出口室28におけるドレン水の表面積より大きくなるように、排水トラップ25を構成する。
入口室27の底壁45を入口通路31へ向かって緩やかに傾斜させ、出口室28の底壁46を出口通路32へ向かって曲がる4分円状に形成して、両底壁45・46の水平方向の長さを大小に異ならせる。
本発明においては、断熱ケース13の底壁の前後中央に配置される接続管21と、接続管21に継手部33を介して接続される排水トラップ25と、ドレン水を冷蔵庫本体1の外へ排出する排出通路24などで排水構造を構成した。また、排水トラップ25の継手部33を接続管21に接続した状態で、排水トラップ25を接続管21の前後いずれか一方に位置させることにより、排水構造を左置型の冷蔵庫に対応した仕様と、右置型の冷蔵庫に対応した仕様とに切換えられるようにした。従って、本発明の冷蔵庫によれば、左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫とで、排水トラップを含む排水構造を共通使用して、冷蔵庫の製造に要するコストを削減できる。また、左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫では、継手部33を接続管21に接続した状態で、排水トラップ25の断熱ケース13に対する組付け姿勢を前後逆にするだけで良いので、排水構造の組付けに要する手間を省くことができ、全体としてコスト削減に寄与できる排水構造を備えた冷蔵庫を提供できる。
断熱ケース13の底壁において接続管21の前後に配置される、後固定構造8Rおよび前固定構造8Fと、排水トラップ25の側に設けられる共通固定構造8Tとでトラップ固定構造を構成すると、排水トラップ25の断熱ケース13に対する取付けを簡便に行える。これは、排水トラップ25は、その継手部33を接続管21に接続して一端が支持された状態、つまり仮位置決めした状態で各固定構造8R・8F・8Tを接合したのち、分離不能に固定すればよく、位置決めに要する手間を省いて排水トラップ25を断熱ケース13に固定できるからである。
とくに、後固定構造8Rと前固定構造8Fを、複数の掛止軸35と複数の掛止穴37のいずれか一方で形成し、共通固定構造8Tを残る他方で形成する場合には、排水トラップ25を接続管21の周りに回動操作して、掛止軸35と掛止穴37を互いに係合するだけで排水トラップ25を迅速に固定できる。従って、排水トラップ25の断熱ケース13に対する着脱を、締結工具等を使用する必要もなく簡便に行なうことができ、排水トラップ25の清掃や交換などのメンテナンス作業を、従来の排水トラップに比べて、より少ない手間と時間で的確に行なえる。また、掛止軸35と掛止穴37を複数個所で係合させて排水トラップ25を断熱ケース13に固定するので、外部振動が断熱ケース13に作用する場合であっても、排水トラップ25の固定状態を確実に維持することができる。後固定構造8Rと前固定構造8Fを、断熱ケース13の底壁に設けた掛止枠36に形成することにより、排水トラップ25を掛止枠36で常に適正な固定姿勢を維持する状態に吊持できる。従って、排水トラップ25におけるドレン水の流動や貯水部26における冷気や外気の封止作用を適正に発揮することができる。
断熱ケース13の底壁に接続管21を一体に形成し、この接続管21に排水トラップ25の継手部33を接続すると、排水トラップ25を断熱ケース13に対して、より強固に接続し固定できる。これは、接続管21を断熱ケース13の底壁と一体に形成することにより、接続管21が別部品で形成してある場合に比べて、後固定構造8Rおよび前固定構造8Fと接続管21との位置精度を向上して、排水トラップ25を断熱ケース13に対して的確に固定できるからである。
貯水部26にドレン水を貯留した状態において、入口室27におけるドレン水の表面積が、出口室28におけるドレン水の表面積より大きくなるように、排水トラップ25を構成すると、ドア4の開閉に伴う異音の発生やドレン水の逆流を防止できる。これは、出口室28側の空気が貯水部26に滞留するドレン水中に引込まれるとき、入口室27側のドレン水中において空気によって押しのけられる水の抵抗を充分に小さくできるからである。従って、貯水部26に引込まれた外気によってゴボゴボと大きな異音が発生するのを良く防止できる。また、冷蔵室2内が負圧状態になっている場合であっても、ドア4をより軽快に開放操作することができる。さらに、入口室27側のドレン水中へ入込んだ空気の体積分だけドレン水の水位が上昇するとき、表面積が大きい分だけ水位の上昇度合を充分に小さくできる。従って、入口室27側のドレン水が外気に引きずられるようにして逆流するのを良く防止できる。
入口室27の底壁45を入口通路31へ向かって緩やかに傾斜させ、出口室28の底壁46を出口通路32へ向かって曲がる4分円状に形成して、両底壁45・46の水平方向の長さを大小に異なると、排水トラップ25を小形化してコンパクトにまとめることができる。これは、貯水部26が入口通路31および出口通路32の外郭線から大きく食み出るのを避けることができるからである。入口通路31と貯水部26と出口通路32とが一直線上に連続するので、排水トラップ25の成形をさらに簡便に行える利点もある。
本発明に係る排水トラップの組付け状態を示す断熱ケースの底面図である。 冷蔵庫の正面図である。 機器室の内部構造を示す冷蔵庫の縦断側面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 排水構造示す縦断側面図である。 図5におけるB−B線断面図である。 図5におけるC−C線断面図である。 排水トラップを右置型の冷蔵庫に適用した縦断側面図である。
(実施例) 図1ないし図8は本発明をコールドテーブル型の冷蔵庫に適用した実施例を示す。本発明における前後・左右・上下とは、図1から図3と図5に示す交差矢印と、矢印の近傍に表示した前後・左右・上下の表記に従う。図2において冷蔵庫は、周囲壁を断熱壁で形成した横長の箱体からなる冷蔵庫本体1を備えており、その内部の大半を冷蔵室2とし、冷蔵室2の一側に冷凍機器を収容する機器室3を備えている。冷蔵室2と機器室3とは、両者2・3を区分する断熱壁9(図4参照)で仕切られている。冷蔵室2の前面開口は観音開き構造の2個のドア4で開閉でき、機器室3の前面開口は機器室ドア5で揺動開閉できる。機器室ドア5の上部には、冷凍機器の運転状態を制御する操作パネル6が配置してある。冷蔵庫上面の天板は調理台として利用される。
冷蔵庫は、図2に示すように冷蔵室2の左側に機器室3を配置する形態(左置型)と、図示していない冷蔵室2の右側に機器室3を配置する形態(右置型)とがあり、ユーザーは冷蔵庫の設置環境の違いや好みによって、左置型の冷蔵庫と右置型の冷蔵庫を選択することができる。
図3に示すように、機器室3の内部には、凝縮ユニットM1と蒸発ユニットM2と、蒸発ユニットM2を収容する断熱ケース13とが配置してあり、両ユニットM1・M2は冷媒配管7を介して接続してある。凝縮ユニットM1は、機器室3の底に設けた台板の上面に圧縮機10、凝縮器11、送風ファン12などを組み付けてユニット化してある。蒸発ユニットM2は、図4に示すように機器室3の上部に設けた断熱ケース13の内部に、循環ファン14と蒸発器15を配置し、蒸発器15の下方にドレンパン16を配置してユニット化してある。断熱ケース13は、先の断熱壁9に固定されて、断熱壁9に設けた冷気通口9aを介して冷蔵室2と連通している。循環ファン14は、蒸発器15の冷気出口側に配置されて、蒸発器15と冷蔵室2とを区分するパネル17に傾斜する状態で固定してある。図3において符号18は、制御基板などの電装品を収容する制御箱である。
蒸発器15の熱交換効率を向上するために、蒸発器15のフィンや冷媒管に付着した霜を定期的に除去してドレンパン16へと流下させるが、このドレン水を庫外へ排水するために、断熱ケース13の底壁の下面側に、ドレンパン16から流下するドレン水を庫外へ排出する排水構造を設けている。排水構造は、ドレンパン16の排水口20と対向する断熱ケース13の底壁の前後中央に配置される接続管21と、接続管21に接続される排水トラップ25と、排水トラップ25から流出するドレン水を冷蔵庫本体1の外へ排出する排出通路24などで構成する。ドレンパン16で集められたドレン水は、接続管21を介して排水構造へ流下される。上記のように、接続管21を断熱ケース13の底壁の前後中央に配置することにより、断熱ケース13を左置型の冷蔵庫仕様で使用する場合と、断熱ケース13を右置型の冷蔵庫仕様で使用する場合とで、断熱ケース13の前端(あるいは後端)から接続管21の中心までの距離Wは同じとなる(図1参照)。
図5において排水トラップ25は、ドレン水を貯留する貯水部26と、貯水部26を入口室27と出口室28とに区分するU字状の区画壁30と、入口室27に連続する入口通路31と、出口室28に連続する出口通路32とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。入口通路31の前端部には、接続管21に差込み接続される継手部33が上向きに曲がる状態で形成してあり、出口通路32の後端部には下向きに曲がる送水部34が形成してある。U字状の区画壁30の外面どうしは直線状の補強リブで接続してある。
図1に示すように、継手部33を接続管21に接続した状態で、排水トラップ25を接続管21の周りに前後へ回動操作することにより、排水構造を左置型の冷蔵庫用の仕様位置と、右置型の冷蔵庫用の仕様位置とに切換えて、各型の冷蔵庫において排水構造を共通使用できる。各仕様位置において、排水トラップ25を断熱ケース13に係合固定するために、断熱ケース13の底壁と、排水トラップ25との間にトラップ固定構造を設けている。
図1に示すように、トラップ固定構造は、接続管21の前後の断熱ケース13の底壁に設けられる、左置型の冷蔵庫用の後固定構造8Rと、右置型の冷蔵庫用の前固定構造8Fと、前後の両固定構造8F・8Rに対応して排水トラップ25の側に設けられる共通固定構造8Tとで構成する。この実施例では、入口通路31の上面の前後2個所に掛止軸35を設けて、共通固定構造8Tとし、断熱ケース13の底壁に設けた前後の掛止枠36に、それぞれ掛止軸35に対応する掛止穴37を設けて後固定構造8R、および前固定構造8Fとした。後固定構造8Rは接続管21より後側に設けられ、前固定構造8Fは接続管21より前側に設けてある。
掛止軸35の上端にはフランジ状の壁が張り出してある。掛止穴37の入り口側には抜止爪が形成してあり、掛止軸35は抜止爪を乗越えた状態で掛止穴37と係合して、係合状態に保持されている。ドレン水が貯水部26に貯留してある状態の排水トラップ25を安定した状態で支持するために、入口通路31の前後長さを、出口通路32の前後長さの約2.5倍前後に設定し、前後一対の掛止軸35の隣接間隔が大きくなるようにしている。この実施例では、排水トラップ25の前後長を207mmとするとき、掛止軸35の隣接間隔を65mmとした。
排水トラップ25は、継手部33を接続管21に下方から外嵌する状態で差込み装着したのち、図1に実線で示すように、排水トラップ25の全体を接続管21の周りに回動させて、掛止軸35を後固定構造8Rの掛止穴37に圧嵌係合する。これにより、排水トラップ25を左置型の冷蔵庫仕様で断熱ケース13に掛止固定できる。また、図1に想像線で示すように、排水トラップ25の全体を接続管21の周りに回動させて、掛止軸35を前固定構造8Fの掛止穴37に圧嵌係合すると、排水トラップ25を右置型の冷蔵庫仕様で断熱ケース13に掛止固定できる。このように、排水トラップ25は締結工具を使用する必要もなく簡便に組付けることができ、従来の排水トラップに比べて、著しく少ない手間と時間で組付けを終了できる。また、排水トラップ25は必要に応じて簡単に取外すことができるので、排水トラップ25の清掃や、接続管21の周辺部分の清掃などを手軽に行なうことができる。
図5において、排出通路24は水受体22とドレン管23とからなる。水受体22は、上向きに開口するポケット部40と、ポケット部40に連続する接続管部41と、ポケット部40の周囲に張り出される装着座42とを一体に備えたプラスチック成形品からなる。ドレン管23はプラスチックあるいはゴム製のホースからなる。接続管部41が機器室3の後壁の外面に露出する状態で、装着座42を図示していないビスで締結することにより、水受体22は機器室3の後壁に固定される。先に説明したように、排水トラップ25を断熱ケース13に組付けた状態においては、ポケット部40の上開口が排水トラップ25の送水部34の出口開口34aと、数mmの小さな隙間を介して上下に対向している。従って、水受体22を装着した状態のままで排水トラップ25を着脱するとき、水受体22が邪魔になることはない。なお、平面視における出口開口34aは、ポケット部40の略中央部に位置している。
ドア4を開閉するとき、貯水部26に引込まれた外気によってゴボゴボと異音が発生し、あるいは貯水部26に貯留したドレン水が逆流するのを防ぐために、貯水部26を次のように構成している。ドレン水が貯水部26に貯留された状態において、入口室27におけるドレン水の表面積が、出口室28におけるドレン水の表面積より大きくなるように排水トラップ25を構成する。
具体的には、区画壁30の下端と対向する貯水部26の底壁を境にして、入口室27側の底壁45を入口通路31へ向かって緩やかに傾斜させ、出口室28の底壁46を出口通路32へ向かって曲がる4分円状に形成する。これにより、図6に示すように、入口室27の底壁45の水平方向の長さL1を、出口室28の底壁46の水平方向の長さL2より大きく設定して、入口室27に収容されるドレン水の表面積を、出口室28に収容されるドレン水の表面積より充分に大きくしている。この実施例では、入口室27に収容されるドレン水の表面積を、出口室28に収容されるドレン水の表面積の約3倍とした。
ドア4を開放操作すると冷蔵室2の内部の圧力が負圧になり、負圧力は断熱ケース13内の空間と接続管21などを介して入口室27におよぶ。一方で、出口室28には大気圧に等しい機器室3の圧力が出口通路32を介して作用している。そのため、ドア4を開放操作するのに伴って、出口室28側の空気が貯水部26に滞留するドレン水中に引込まれて入口室27側へ流動する。
しかし、入口室27側のドレン水の表面積および体積は、出口室28側のドレン水の表面積および体積より充分に大きいため、入口室27側のドレン水中において空気によって押しのけられる水の抵抗を充分に小さくできる。従って、貯水部26に引込まれた外気によってゴボゴボと大きな異音が発生するのを防止できる。また、入口室27側のドレン水中へ入込んだ空気の体積分だけドレン水の水位が上昇するとき、表面積が大きい分だけ水位の上昇度合を充分に小さくできる。従って、入口室27側のドレン水が外気に引きずられるようにして逆流するのを良く防止できる。
先に説明したように、左置型の冷蔵庫においては、冷蔵室2の左側に配置した断熱壁9に断熱ケース13を接合する。しかし、右置型の冷蔵庫においては、冷蔵室2の右側に配置した断熱壁に断熱ケース13を接合する。そのため、図2に示す左置型の冷蔵庫と、図8に示す右置型の冷蔵庫とでは、断熱ケース13の前後が逆になる。
右置型の冷蔵庫では、継手部33を接続管21に接続した状態で、その出口通路32が継手部33よりも後方(左置型の冷蔵庫の断熱ケース13では前方)に位置する状態で、掛止軸35を前固定構造8Fの掛止穴37に圧嵌係合する。これにより、図8に示すように、排水トラップ25を右置型の冷蔵庫仕様で断熱ケース13に掛止固定できる。この状態の出口開口34aは、平面視においてポケット部40の略中央部に位置している。以上のように、右置型の冷蔵庫においても、左置型の冷蔵庫と同様に、排水トラップ25は締結工具を使用する必要もなく簡便に組付けることができ、従来の排水トラップに比べて、著しく少ない手間と時間で組付けを終了できる。さらに、排水トラップ25は必要に応じて簡単に取外して、排水トラップ25の清掃や、接続管21の周辺部分の清掃などを手軽に行なうことができる。
上記の実施例では、排水トラップ25の継手部33を、断熱ケース13の底壁に設けた接続管21に接続したがその必要はなく、例えば接続管21はドレンパン16と一体に設けることができる。その場合には、接続管21が断熱ケース13の底壁を上下に貫通するように設けて、継手部33を挿抜するだけで着脱できるようにする。排水トラップ25は実施例で説明した構造である必要はなく、少なくとも入口室27と出口室28とが区画壁30で区画してある貯水部26を備えている排水トラップであればよい。
また、上記の実施例では、入口通路31の上面に掛止軸35を設けたが、断熱ケース13の底壁に掛止軸35を設け、入口通路31の上面に掛止枠36を設けて、これに掛止穴37を形成することができる。さらに、前後の固定構造8F・8Rと、共通固定構造8Tとは、互いに係合する掛止軸35と掛止穴37とで係合する必要はなく、例えば、断熱ケース13に設けた締結座を前後の固定構造8F・8Rとし、入口通路31の上面に設けた締結座を共通固定構造8Tとして、これらの締結座を接合した状態でビスで締結してトラップ固定構造とすることができる。さらに、磁石と鉄板とを固定要素にして排水トラップ25を断熱ケース13に固定することができる。排出通路24はフレキシブルホースで形成することができ、その場合にはフレキシブルホースを排水トラップ25の送水部34に接続するとよい。
本発明は、実施例で説明した冷蔵庫以外に、冷蔵庫上面に食材を冷やすための保冷区画が凹み形成された横長の冷蔵庫、冷蔵庫上面に電磁調理器が面一状に組み込んである冷蔵庫、あるいは冷凍庫などに適用することができる。
1 冷蔵庫本体
3 機器室
8R 後固定構造
8F 前固定構造
8T 共通固定構造
13 断熱ケース
15 蒸発器
16 ドレンパン
21 接続管
24 排出通路
25 排水トラップ
26 貯水部
27 入口室
28 出口室
30 区画壁
33 継手部
34 送水部
35 掛止軸
37 掛止穴
M1 凝縮ユニット
M2 蒸発ユニット

Claims (6)

  1. 冷蔵庫本体(1)に設けた冷蔵室(2)の左右いずれか一側に機器室(3)が設けられており、機器室(3)の内部に凝縮ユニット(M1)と、蒸発ユニット(M2)と、蒸発ユニット(M2)を収容する断熱ケース(13)とが配置してある冷蔵庫であって、
    断熱ケース(13)の底壁の下面側に、ドレンパン(16)から流下するドレン水を庫外へ排出する排水構造が設けられており、
    排水構造は、断熱ケース(13)の底壁の前後中央に配置されて、ドレン水を排水構造へ流下させる接続管(21)と、接続管(21)に接続される排水トラップ(25)と、排水トラップ(25)から放出されるドレン水を冷蔵庫本体(1)の外へ排出する排出通路(24)とを含み、
    排水トラップ(25)には、前記接続管(21)に差込み接続される継手部(33)が設けられており、
    冷蔵室(2)の左側に機械室(3)が配置される左置型の冷蔵庫と、冷蔵室(2)の右側に機械室(3)が配置される右置型の冷蔵庫とで、断熱ケース(13)、および排水構造が共通使用できるように構成されており、
    左置型の冷蔵庫においては冷蔵室(2)の左側に配置した断熱壁(9)に断熱ケース(13)が接合され、右置型の冷蔵庫においては冷蔵室(2)の右側に配置した断熱壁(9)に断熱ケース(13)が接合され、これら左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫とでは、断熱ケース(13)の前後が逆になる姿勢で、該断熱ケース(13)が冷蔵室(2)の断熱壁(9)に接合されるように構成されており、
    接続管(21)を断熱ケース(13)の底壁の前後中央に配置することで、断熱ケース(13)を左置型の冷蔵庫で使用する場合と、右置型の冷蔵庫で使用する場合とで、断熱ケース(13)の前後端から接続管(21)の中心までの距離は同じとなるように設定されており、
    継手部(33)を接続管(21)に接続した状態で、排水トラップ(25)を接続管(21)の前後いずれか一方に配置することにより、左置型の冷蔵庫と、右置型の冷蔵庫とで排水構造を共通使用できることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 断熱ケース(13)の底壁と、排水トラップ(25)との間に、排水トラップ(25)を断熱ケース(13)に固定するトラップ固定構造が設けられており、
    トラップ固定構造が、断熱ケース(13)の底壁において接続管(21)の前後に配置される、左置型の冷蔵庫用の後固定構造(8R)と、右置型の冷蔵庫用の前固定構造(8F)と、前後の両固定構造(8F・8R)に対応して排水トラップ(25)の側に設けられる共通固定構造(8T)とで構成してある請求項1に記載の冷蔵庫。
  3. 後固定構造(8R)と前固定構造(8F)が、複数の掛止軸(35)と複数の掛止穴(37)のいずれか一方で形成され、共通固定構造(8T)が残る他方で形成されており、
    後固定構造(8R)と前固定構造(8F)が、断熱ケース(13)の底壁に設けた掛止枠(36)に形成してある請求項2に記載の冷蔵庫。
  4. ドレンパン(16)の排水口(20)に臨む断熱ケース(13)の底壁に、接続管(21)が一体に形成されており、
    前記接続管(21)に排水トラップ(25)の継手部(33)が接続してある請求項1から3のいずれかひとつに記載の冷蔵庫。
  5. 排水トラップ(25)が、貯水部(26)と、貯水部(26)を入口室(27)と出口室(28)とに区分する区画壁(30)と、入口室(27)に連続する入口通路(31)と、出口室(28)に連続する出口通路(32)とを一体に備えており、
    貯水部(26)にドレン水を貯留した状態において、入口室(27)におけるドレン水の表面積が、出口室(28)におけるドレン水の表面積より大きくなるように、排水トラップ(25)が構成してある請求項1から4のいずれかひとつに記載の冷蔵庫。
  6. 入口室(27)の底壁(45)を入口通路(31)へ向かって緩やかに傾斜させ、出口室(28)の底壁(46)を出口通路(32)へ向かって曲がる4分円状に形成してある請求項5に記載の冷蔵庫。
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