JP3649541B2 - 液晶表示装置の駆動方法および駆動装置 - Google Patents
液晶表示装置の駆動方法および駆動装置 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速で応答する液晶表示素子を駆動するのに適した液晶表示装置の駆動方法およびその駆動方法を用いる液晶表示装置の駆動装置に関する。特に、複数ライン同時選択法によって駆動される液晶表示装置に適した駆動方法および駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
STN液晶素子をより高速に駆動するために、複数ライン同時選択法が提案されている。複数ライン同時選択法は、複数の走査電極(行電極)を一括して選択して駆動する方法である。複数ライン同時選択法では、データ電極(列電極)に供給される列表示パターンを独立に制御するために、同時に駆動される各行電極には所定の電圧パルス列が印加される。
【0003】
各行電極に印加される電圧パルス電圧群(選択パルス群)は、L行K列の行列で表すことができる。以下、この行列を選択行列(A)という。Lは同時選択数である。電圧パルス電圧群は、互いに直交するベクトルの群として表される。従って、それらのベクトルを要素として含む行列は直交行列となる。行列内の各行ベクトルは互いに直交である。直交行列において、各行は液晶表示素子の各ラインに対応する。例えば、L本の選択ラインの中の第1番目のラインに対して、選択行列(A)の第1行目の要素が適用される。すなわち、1列目の要素、2列目の要素の順に選択パルスが、第1番目の行電極に印加される。
【0004】
図5は、列電極に印加される電圧波形のシーケンスの決め方を示す説明図である。ここでは、選択行列(A)として4行4列のアダマール行列を例にとる。図5における選択行列(A)おいて、「1」は正の選択パルス、「−1」は負の選択パルスを意味する。
列電極i,jにおいて表示されるべき表示データが図5(a)に示すようになっているとする。すると、列表示パターンは、図5(b)に示すようなベクトル(d)で表される。図5(b)において、「−1」はオン表示に対応し、「1」はオフ表示に対応する。列電極i,jに順次印加されるべき電圧パターンは図5(b)に示すベクトル(v)のようになる。このベクトルは、列表示パターン(画像表示パターン)とそれに対応する行選択パターンとについてビットごとに排他的論理和をとり、それらの結果の和をとったものに対応する。その波形は、図5(c)に示されたようになる。図5(c)において、縦軸は列電極に印加される電圧、横軸は時間を示しているが、それらの単位は任意である。
【0005】
複数ライン同時選択法によって液晶表示素子を駆動する場合、液晶表示素子のフレーム応答を抑制するために、一表示サイクル内で電圧印加素子は分散していることが望ましい。そのために、具体的には、例えば、同時選択される第1番目の行電極群(以下、サブグループという。)に対するベクトル(v)の第1番目の要素が印加され、次に、同時選択される第2番目のサブグループに対する第1番目の要素が印加されるといったシーケンスが実行される。
このような駆動方法は、液晶のフレーム応答を抑制し、その結果、高速応答(液晶分子の立ち上がり時間とたち下がり時間の和が200ms未満)の液晶表示素子を用いて高コントラスト比を達成でき、従来動画表示が困難とされていたSTNなど単純マトリクス表示装置において、高品位の画像提供が可能となっている。
【0006】
以下、このような駆動方法を達成するための駆動回路の構成を説明する。
図6は、複数ライン同時選択駆動を実現する駆動装置を搭載した液晶表示装置10の一例を示すブロック図である。図6において、複数ライン同時選択駆動装置20は、画像データ信号100と、ドットクロック信号、垂直同期信号、水平同期信号、画像データの有効期間を示すデータ・イネーブル信号等の制御信号101を入力し、複数ライン同時選択駆動するためのカラムデータ信号104およびカラムドライバ制御信号105をカラムドライバ40に出力し、ロウ選択パターン信号106およびロウドライバ制御信号107をロウドライバ50に出力する駆動装置である。液晶駆動用電源回路30は、液晶表示装置10に供給される電圧102を昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成し、その電圧を液晶駆動用電圧108,109としてカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給する電源回路である。そして、カラムドライバ40およびロウドライバ50は、それぞれ所定のレベルの電圧を液晶パネル60の電極に印加する。
【0007】
図7は、複数ライン同時選択駆動装置20の内部構成を示すブロック図である。複数ライン同時選択駆動装置20に入力される階調情報を持った画像データ100は、フレーム変調回路21に入力される。フレーム変調回路21は、入力した画像データ100を各表示フレームごとにオン/オフ1ビットのデータに変換して書き込みデータバッファ22に出力する。書き込みデータバッファ22は、入力されたデータが所定のビット分貯まると、データをフレームメモリ23に書き込む。フレームメモリ23に書き込まれたデータは、複数ライン同時選択駆動するため複数回読み出されるまでここで保持される。
【0008】
フレームメモリ23から読み出されたデータは、読み出しデータバッファ25に入力される。読み出しデータバッファ25では、データが、次段のカラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理が行えるようなデータフォーマットに変換される。カラムデータ信号発生器26は、ロウ選択パターン発生器28からのロウ選択パターン信号106と読み出しデータバッファ25の出力とを入力して、図5に例示したような複数ライン同時選択演算処理を行い、液晶パネル60のカラム電極に印加するべき電圧値レベルを決定する。そして、各電圧値レベルをカラムデータ信号104としてカラムドライバ40に出力する。ロウ選択パターン発生器28からのロウ選択パターン信号106は、ロウドライバ50に供給される。カラムドライバ40およびロウドライバ50は、入力した信号に応じて液晶パネル60のカラム電極およびロウ電極を駆動する。
【0009】
ドライバ制御信号発生器29は、カラムドライバ40およびロウドライバ50の駆動タイミングを制御する。メモリコントロール回路24は、書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23へのデータの書き込みとフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25への読み出しの制御を行う。またタイミングコントロール回路27は、ドットクロック信号、垂直同期信号、水平同期信号、および画像データの有効期間を示すデータ・イネーブル信号等の制御信号101を入力し、これらの信号から複数ライン同時選択駆動装置20の内部で必要な制御信号を生成する。
【0010】
次に、図8のタイミング図を参照して液晶表示装置10に電源電圧が供給され、制御信号101、画像データ信号100の入力が開始された後、カラムドライバ40およびロウドライバ50から液晶パネル60の電極に確定した電圧が出力されるまでのシーケンスについて説明する。
【0011】
図8において、
(A)は液晶表示装置10に供給される電源電圧、
(B)は液晶表示装置10に入力される垂直同期信号、
(C)は液晶表示装置10に入力されるドットクロック信号、
(D)は液晶表示装置10に入力される画像データ信号、
(E)は書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデータ信号、
(F)はフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25に出力されるデータ信号、
(G)はカラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に出力されるカラムデータ信号、
(H)は1行分のカラムデータをカラムドライバ40にラッチさせるため、ドライバ制御信号発生器29から出力されるラッチ信号、
(I)はカラムドライバ40およびロウドライバ50からの出力電圧、
(J)液晶駆動用電源回路30からカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給される液晶駆動用電圧、
をそれぞれ示す。
【0012】
図8(A)に示すように電源が投入され液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図8(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続いて、画像データ信号100が供給される(図8(D)参照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッファ22に書き込まれると、データはフレームメモリ23に書き込まれる(図8(E)参照)。
【0013】
一フレーム分のデータがフレームメモリ23に書き込まれた後、メモリコントロール回路24は、次に入力される垂直同期信号に同期してフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25にデータが読み出されるように制御する(図8(F)参照)。読み出されたデータは、カラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理される。そして、演算結果であるカラムデータ信号104がカラムドライバ40に出力される(図8(G)参照)。一行分のカラムデータ信号104がカラムドライバ40に送られると、カラムドライバ制御信号105として、データをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号がドライバ制御信号発生器29から出力される(図8(H)参照)。
【0014】
一方、液晶駆動用電源回路30は、電源が供給されるとこれを昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成し、液晶駆動用電圧108,109としてカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給する(図8(J)参照)。カラムドライバ40およびロウドライバ50は、液晶駆動用電源回路30から液晶駆動用電圧108,109が供給されると、液晶パネル60にカラムデータ信号104および行選択パターンに応じた電圧を印加する。従って、確定したカラムデータ信号104および行選択パターンをカラムドライバ40およびロウドライバ50が受け取るまでの期間は、液晶パネル60には不定の電圧レベルが印加される(図8(I)における不定電圧部分参照)。そして、カラムデータ信号104およびロウ選択パターン信号106が転送され、ラッチ信号を受け取ると、カラムドライバ40およびロウドライバ50は、それぞれのデータにもとづく所定の電圧を液晶パネル60の電極に印加する(図8(I)の確定電圧部分参照)。
【0015】
図8(I)に示すように、カラムドライバ40およびロウドライバ50の出力電圧が不定になっている期間が存在している。不定な出力電圧の状態とは、具体的には直流電圧が液晶パネル60の電極に印加されていることを意味する。液晶パネル60に継続的に直流電圧が印加されると、液晶パネル60が不正な表示をするだけではなく液晶が破損される可能性がある。
【0016】
上述した複数ライン同時選択駆動装置の場合と同様に、複数ライン同時選択駆動ではない従来の駆動装置による液晶表示装置においても、電源供給が開始される際にカラムドライバおよびロウドライバから不定電圧が出力される期間が存在する。すなわち、カラムドライバおよびロウドライバは、液晶駆動用電源回路から液晶駆動用電圧が供給された後、それぞれ所定のカラムデータおよび行選択パターンを受け取るまで不定の電圧レベルを出力する。そして、カラムデータおよび行選択パターンを受け取ると、それぞれのデータにもとづく所定の電圧を液晶パネルの電極に印加する。
【0017】
複数ライン同時選択駆動ではない従来の駆動装置において、電源電圧供給開始時に不定の電圧レベルが液晶パネルに印加され液晶が破損することを防止するために、液晶表示装置に対して外部から液晶駆動用電圧の制御信号を供給する駆動方法が用いられる場合がある。以下、液晶駆動用電圧制御信号を使用して、不定電圧の印加から液晶の破損を防止する従来の液晶表示装置の駆動装置について説明する。
【0018】
図9は、従来の液晶表示装置に電源電圧が供給され、制御信号および画像データ信号の入力が開始された後、液晶駆動用電圧の制御信号が供給されるシーケンスを示すタイミング図である。
図9において、
(A)は液晶表示装置に入力される電源電圧、
(B)は液晶表示装置に入力されるドットクロック信号、垂直同期信号などの制御信号、
(C)は液晶表示装置に入力される画像データ信号、
(D)は液晶表示装置に入力される液晶駆動用電圧の制御信号、
(E)はカラムドライバおよびロウドライバからの出力電圧、
(F)液晶駆動用電源回路からカラムドライバおよびロウドライバに供給される液晶駆動用電圧、
をそれぞれ示す。
【0019】
電源が投入され液晶表示装置に電源電圧の供給が開始されると、液晶表示装置内の液晶駆動用電源回路は、図9(F)に示すように、入力電圧を昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成し、カラムドライバおよびロウドライバに液晶駆動用電圧を供給する。その後、ドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信号が供給され、続いて画像データ信号が供給される(図9(B),(C)参照)。
【0020】
カラムドライバに所定のライン数分または所定のフレーム分のデータが転送される時間が経過した後、パーソナルコンピュータにおけるLCDコントローラ装置等は、液晶駆動用電圧制御信号をローレベルからハイレベルに変える(図9(D)参照)。液晶駆動用電圧制御信号は、従来の液晶表示装置においてカラムドライバおよびロウドライバのDISP_OFF端子に入力される。カラムドライバおよびロウドライバは、DISP_OFF端子の入力がロウレベルである期間では、液晶パネルの全ての画素の電圧が0Vになるように、全てのパネル電極への出力端子から同一の電圧を出力する。また、DISP_OFF端子の入力がハイレベルである期間では、転送されたデータにもとづく電圧レベルを出力する。
【0021】
以上のように、液晶表示装置に電源電圧の供給が開始された後、カラムドライバに所定のライン数分または所定フレーム分のカラムデータが転送され、転送されたデータにもとづく正しい電圧がカラムドライバから出力されるまでの期間、カラムドライバおよびロウドライバのそれぞれのDISP_OFF端子はローレベルに保持される。このような制御によって、液晶パネルに対する不正な電圧印加およびそれによる液晶パネルの破損が防止される。
【0022】
このような液晶駆動用電圧制御信号を利用した制御方法を複数ライン同時選択駆動装置をもつ液晶表示装置に適用した場合にどのような問題があるかについて説明する。
図10は、複数ライン同時選択駆動装置20をもつ液晶表示装置10に液晶駆動用電圧制御信号103が供給される場合の例を示したものである。図10において、外部から供給される液晶駆動用電圧制御信号103は、従来駆動法による駆動回路の場合と同様に、カラムドライバ40およびロウドライバ50のそれぞれのDISP_OFF端子に接続される。液晶駆動用電圧制御信号103以外の駆動装置の各要素は、図6および図7に示されたものと同様である。
【0023】
図10に示された装置における動作を図11のタイミング図を参照して説明する。
図11において、
(A)は液晶表示装置10に入力される電源電圧、
(B)は液晶表示装置10に入力される垂直同期信号、
(C)は液晶表示装置10に入力されるドットクロック信号、
(D)は液晶表示装置10に入力される画素データ信号、
(E)は書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデータ信号、
(F)はフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25に出力されるデータ信号、
(G)はカラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に出力されるカラムデータ信号、
(H)は1行分のカラムデータをカラムドライバ40にラッチさせるため、ドライバ制御信号発生器29から出力されるラッチ信号、
(I)はカラムドライバ40およびロウドライバ50からの出力電圧、
(J)は液晶駆動用電圧制御信号、
(K)液晶駆動用電源回路30からカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給される液晶駆動用電圧、
をそれぞれ示す。
【0024】
図11(A)に示すように、液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、液晶駆動用電源回路30は、入力電圧を昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成し、液晶駆動用電圧108,109をカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給する(図11(K)参照)。
その後、パーソナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信号101が供給され、続いて画像データ信号100が供給される(図11(B),(C),(D)参照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆動装置20内のフレーム変調回路21で処理された後、書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23に書き込まれる(図11(E)参照)。
【0025】
一フレーム分のデータがフレームメモリ23に書き込まれた後、次の垂直同期信号に同期してフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25にデータが読み出される(図11(F)参照)。読み出されたデータはカラム信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理される。演算結果であるカラムデータ信号104がカラムドライバ40に出力される(図11の(G)参照)。一行分のカラムデータが送られると、データをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号がドライバ制御信号発生器29から出力される(図11(H)参照)。
【0026】
上述したように、液晶駆動用電圧制御信号103は、カラムドライバ40に所定のライン数分またはフレーム数分のデータが転送される時間が経過した後に、ローレベルからハイレベルに変えられる。ここでは、一フレーム分のデータが転送された後、ローレベルからハイレベルに変えられる場合を示す(図11(J)参照)。液晶駆動用電圧制御信号103は、カラムドライバ40およびロウドライバ50のDISP_OFF端子に入力されている。カラムドライバ40およびロウドライバ50は、DISP_OFF端子の入力がロウレベルである期間では、液晶パネル60の全ての画素の電圧を0Vにするように、全てのパネル電極への出力端子から同一の電圧を出力する。その後、DISP_OFF端子の入力がハイレベルになると、転送されたデータにもとづく電圧レベルを出力する。
【0027】
しかし、図11に示すように、液晶駆動用電圧制御信号103がハイレベルになった時点では、カラムドライバ40およびロウドライバ50には、まだ一行目のカラムデータおよび行選択パターンが取り込まれていない。そのため、液晶駆動用電圧制御信号103がハイレベルになる時から、一行目のカラムデータをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号が出力される時間までの間、カラムドライバ40およびロウドライバ50から不定な電圧レベルが液晶パネル60の電極に印加される(図11(I)の不定電圧の部分参照)。この状態は、やはり直流電圧が液晶パネル60の電極に印加されていることを意味する。従って、不正な表示および液晶の破損を生ずる可能性が残る。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
複数ライン同時選択駆動装置20では、上述したように、液晶表示装置10に供給される画像データを一度フレームメモリ23に書き込み、その後フレームメモリ23から画像データを読み出して複数ライン同時選択演算処理を行い、その演算結果がカラムデータとしてカラムドライバ40に転送される。すなわち、画像データの供給が開始されてからカラムドライバ40にカラムデータが取り込まれるまでには、特定の時間が経過する。よって、液晶駆動用電圧制御信号103が複数ライン同時選択駆動装置20による液晶表示装置10に供給される場合は、不正な表示および液晶の破損を防止するために、画像データの供給開始後、特定の時間が経過した後に液晶駆動用電圧制御信号103がローレベルからハイレベルに変化するように供給されねばならない。
【0029】
しかし、液晶駆動用電圧制御信号103は、液晶表示装置10の外部から供給される信号である。液晶駆動用電圧制御信号103は、液晶表示装置10に画像データ等を供給する装置、例えばパーソナルコンピュータシステムにおけるLCDコントローラ装置によって制御されている。画像データの供給開始後、液晶駆動用電圧制御信号103がローレベルからハイレベルに変化するまでの時間は、各LCDコントローラ装置によって違っている。従って、従来駆動法の液晶駆動用電圧制御信号103を複数ライン同時選択駆動の液晶表示装置10におけるカラムドライバ40およびロウドライバ50のそれぞれのDISP_OFF端子に導入したとしても、上述した例のように、液晶駆動用電圧制御信号103がローレベルからハイレベルに変化する時間から、正規のカラムデータをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号が出力される時間までの期間において、カラムドライバ40およびロウドライバ50から不定な電圧レベルが液晶パネル60の電極に印加される状態が生ずることを排除しきれない。
【0030】
以上のように、複数ライン同時選択駆動装置20による液晶表示装置10においては、電源電圧が供給された後、カラムドライバ40およびロウドライバ50にそれぞれ所定のカラムデータおよび行選択パターンが取り込まれるまでの期間では、不定の電圧レベルが液晶パネル60の電極に印加されてしまう。不正電圧の出力を防止するために、従来の制御方法による液晶駆動用電圧制御信号103をカラムドライバ40およびロウドライバ50のDISP_OFF端子に入力しても、不定の電圧レベルが液晶パネルの電極に印加される状態をなくせないという問題があった。
【0031】
この発明は、そのような課題を解決し、不定な電圧レベルの液晶パネルの電極への印加を防止することが出来る複数ライン同時選択駆動装置による液晶表示装置の駆動方法および液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】
この発明による液晶表示装置の駆動方法は、ロウ選択パターンに応じた電圧および所定の電圧が画像表示装置の行電極および列電極に印加開始される時点を、複数ライン同時選択演算処理を行った後に出力される信号であってカラムデータを列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定するステップと、画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから上記の時点まで、行電極および列電極に同一レベルの電圧を印加するステップとを備える。他の態様の駆動方法は、最初に入力される画像データのメモリへの書き込みが開始される前に、メモリからの画像データの読み出しを開始するとともにカラムデータを列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号を出力させるステップと、ロウ選択パターンに応じた電圧および所定の電圧が行電極および列電極に印加開始される時点を、メモリから所定フレーム数分のデータが読み出された後に、ラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定するステップと、画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから上記の時点まで、行電極および列電極に同レベルの電圧を印加するステップとを備える。
【0033】
また、この発明による液晶表示装置の駆動装置は、ロウ選択パターンに応じた電圧および所定の電圧が画像表示装置の行電極および列電極に印加開始される時点を、複数ライン同時選択演算処理を行った後に出力される信号であってカラムデータを列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定する判定手段と、画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから判定手段が判定した時点まで、行電極および列電極に同一レベルの電圧を印加する電圧制御手段とを備える。他の態様の駆動装置は、最初に入力される画像データのメモリへの書き込みが開始される前に、メモリからの画像データの読み出しを開始させるとともにカラムデータを列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号を出力させる制御手段と、ロウ選択パターンに応じた電圧および所定の電圧が行電極および列電極に印加開始される時点を、メモリから所定フレーム数分のデータが読み出された後に、ラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定する判定手段と、画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから判定手段が判定した時点まで、行電極および列電極に同レベルの電圧を印加する電圧制御手段とを備える。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施形態1.
以下、この発明の各実施の形態を説明する。
図1は、第1の実施形態による複数ライン同時選択駆動装置におけるドライバ制御信号発生器29Aの一例をカラムドライバ40、ロウドライバ50および液晶パネル60とともに示すブロック図である。図において、ドライバ制御信号発生器29AにおけるDISP_OFF信号発生器72は、カラムドライバラッチ信号発生器71からのラッチ信号122を入力し、カラムドライバ40およびロウドライバ50の出力を制御するためのDISP_OFF信号124を発生する。この実施形態における液晶駆動装置および複数ライン同時選択駆動装置は、ドライバ制御信号発生器29Aを除いて、図6および図7に示された従来の液晶駆動装置10および複数ライン同時選択駆動装置20と同様に構成できる。なお、図1では、複数ライン同時選択駆動装置20におけるドライバ制御信号発生器29Aのみが示されている。ドライバ制御信号発生器29Aにおけるカラムドライバラッチ信号発生器71は、従来の複数ライン同時選択駆動装置20におけるドライバ制御信号発生器29の機能と同一の機能を有する。すなわち、カラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に一行分のカラムデータが送られると、そのデータをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号122を発生する。
【0035】
次に、図1、図6および図7のブロック図、ならびに図2のタイミング図を参照して動作について説明する。
図2において、
(A)は液晶表示装置10に供給される電源電圧、
(B)は液晶表示装置10に供給される垂直同期信号、
(C)は液晶表示装置10に供給されるドットクロック信号、
(D)は液晶表示装置10に供給される画像データ信号、
(E)は書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデータ信号、
(F)はフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25に出力されるデータ信号、
(G)はカラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に出力されるカラムデータ信号、
(H)はカラムドライバラッチ信号発生器71から出力されるラッチ信号、
(I)はDISP_OFF信号発生器72から出力されるDISP_OFF信号、
をそれぞれ示す。
【0036】
図2(A)に示すように電源が投入され液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図2(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続いて、画像データ信号100が供給される(図2(D)参照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッファ22に書き込まれると、データはフレームメモリに転送される(図2(E)参照)。
【0037】
一フレーム分のデータがフレームメモリ23に書き込まれた後、メモリコントロール回路24は、次の垂直同期信号に同期してフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25にデータが読み出されるように制御する。(図2(F)参照)。読み出されたデータは、カラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理される。そして、演算結果であるカラムデータ信号104がカラムドライバ40に出力される(図2(G)参照)。一行分のカラムデータ信号104がカラムドライバ40に送られる毎に、カラムドライバ制御信号105として、データをカラムドライバに取り込ませるためのラッチ信号がドライバ制御信号発生器29Aのカラムドライバラッチ信号発生器71から出力される(図2(H)参照)。以上のデータ信号の処理過程は、従来の複数ライン同時選択駆動装置20の場合と同様である。なお、フレームメモリ23は2フレーム分のデータを記憶できる容量を有し、いわゆるダブルバッファとして使用される。
【0038】
この実施の形態では、カラムドライバ40およびロウドライバ50のDISP_OFF端子には、外部からの液晶駆動用電圧制御信号ではなく、DISP_OFF信号発生器72が発生するDISP_OFF信号124が供給される。DISP_OFF信号発生器72は、液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されるとDISP_OFF信号124をローレベルにする。そして、カラムドライバラッチ信号発生器71からラッチ信号122が出力されると、DISP_OFF信号124をハイレベルにする(図2(I)参照)。
【0039】
カラムドライバ40およびロウドライバ50は、DISP_OFF端子の入力がロウレベルである期間では、液晶パネル60の全ての画素の電圧を0Vにするように、全てのパネル電極への出力端子から同一の電圧を出力する。その後、DISP_OFF端子の入力がハイレベルになると、転送されたデータにもとづく電圧レベルを出力する。DISP_OFF端子に入力されるDISP_OFF信号124はラッチ信号122が出力され始めるとハイレベルになるので、カラムドライバ40およびロウドライバ50は、ラッチ信号122が出力され始めるまでは、液晶パネル60の全ての画素の電圧を0Vにするような電圧をパネル電極に印加する。
【0040】
このように、この実施の形態によれば、複数ライン同時選択演算処理された最初のカラムデータがラッチ信号122によってカラムドライバ40に取り込まれ、同時に行選択パターンがロウドライバ50に取り込まれた時点で、DISP_OFF端子に入力されるDISP_OFF信号124が表示許可を示すハイレベルになるので、液晶パネル60のパネル電極に不正な電圧が印加されることが確実に防止される。また、外部からの液晶駆動用電圧制御信号によってパネル電極への電圧印加制御を行うと、液晶駆動用電圧制御信号がハイレベルになるタイミングの遅れに起因して表示データの欠落が生ずる可能性がある。しかし、この実施の形態によれば、パーソナルコンピュータ等から供給された画像データは欠落なく表示される。
【0041】
実施形態2.
第1の実施形態では、フレームメモリ23は2フレーム分のデータ容量を有し、フレームメモリ23から読み出されたデータがカラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理され、処理後のカラムデータおよび行選択パターンがカラムドライバ40およびロウドライバ50に送られる時点でラッチ信号122を出力開始する複数ライン同時選択駆動装置を例にした。そのような複数ライン同時選択駆動装置におけるDISP_OFF信号発生器72は、カラムドライバラッチ信号発生器71から最初のラッチ信号122が出力された時点で、DISP_OFF信号124が表示許可を示す状態とすればよい。
【0042】
これに対して、最初に垂直同期信号等の制御信号101が入力された時点からフレームメモリ23からのデータの読み出し制御を開始する複数ライン同時選択駆動装置も存在する。例えば、メモリ容量を低減するために、第1の実施形態とは異なって、2フレーム分のデータ量に満たない容量のフレームメモリ23を用いる場合がある。その場合には、一フレーム分のデータの読み出しが完了しないうちに次のフレームのデータの書き込みが開始される。フレームメモリ23をそのように用いる場合には、最初にダミー読み出しを開始し、その後、所定の時点で第1フレームのデータの書き込みを行うようにすると都合がよい。
【0043】
図3は、そのような複数ライン同時選択駆動装置おけるドライバ制御信号発生器29Bの一例をカラムドライバ40、ロウドライバ50および液晶パネル60とともに示すブロック図である。図に示すように、DISP_OFF信号発生器74は、カラムドライバラッチ信号発生器73からのカラムドライバラッチ信号122および図6に示すタイミングコントロール回路27から出力される読み出しフレームカウンタ値信号114を入力し、カラムドライバ40とロウドライバ50の出力を制御するためのDISP_OFF信号124を出力する。この実施形態における液晶駆動装置および複数ライン同時選択駆動装置は、ドライバ制御信号発生器29Bを除いて、図6および図7に示された従来の液晶駆動装置10および複数ライン同時選択駆動装置20と同様に構成できる。なお、図3では、複数ライン同時選択駆動装置20におけるドライバ制御信号発生器29Bのみが示されている。
【0044】
次に、図3、図6および図7のブロック図、ならびに図4のタイミング図を参照して動作について説明する。
図4において、
(A)は液晶表示装置10に供給される電源電圧、
(B)は液晶表示装置10に供給される垂直同期信号、
(C)は液晶表示装置10に供給されるドットクロック信号、
(D)は液晶表示装置10に供給される画像データ信号、
(E)は書き込みデータバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデータ信号、
(F)はフレームメモリ23から読み出しデータバッファ25に出力されるデータ信号、
(G)はカラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40へ出力されるカラムデータ信号、
(H)はタイミングコントロール回路27から出力される読み出しフレームカウンタ値信号、
(I)はカラムドライバラッチ信号発生器73から出力されるラッチ信号、
(J)はDISP_OFF信号発生器74から出力されるDISP_OFF信号、
をそれぞれ示す。
【0045】
図4(A)に示すように電源が投入され液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図4(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続いて、画像データ信号100が供給される(図4(D)参照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッファ22に書き込まれると、データはフレームメモリに転送される(図4(E)参照)。
【0046】
この場合には、フレームメモリ23からの読み出し動作は、垂直同期信号およびドットクロック等の制御信号101が入力される時点で開始される。すなわち、メモリコントロール回路24は、タイミングコントロール回路27を介して垂直同期信号が入力されたことを知ると、フレームメモリ23から読み出しデータバッファ25にデータが読み出されるように制御する(図4(F)参照)。ここで、読み出されたデータは、当初フレームメモリ23に存在する不定なデータである(図4(F)の一フレーム分のデータ(不定データ)の部分を参照)。読み出された不定なデータは、そのままカラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択駆動のために演算処理され、演算結果であるカラムデータ104がカラムドライバ40に出力される(図4(G)の一フレーム分のデータ(不定データ)の部分を参照)。
【0047】
一行分のカラムデータ104がカラムドライバ40に送られる毎に、カラムドライバラッチ信号発生器73は、データをカラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号122を出力する(図4(I)参照)。
第1の実施形態におけるDISP_OFF信号発生器72は、最初のラッチ信号122が出力された時点でDISP_OFF信号をハイレベルにした。そのようなDISP_OFF信号発生器72をこの実施形態に適用すると、一フレーム分の不定データにもとづく表示が行われてしまう。
【0048】
外部のパーソナルコンピュータ等から液晶表示装置10に供給された画像データは、図4(E)に示すタイミングでフレームメモリ23に書き込まれる。書き込まれたデータは、読み出しデータバッファ25に読み出され、カラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理された後、カラムドライバ40に出力される(図4(F)の一フレームのデータ(確定データ)の部分、図4(G)の一フレームのデータ(確定データ)の部分を参照)。なお、確定データとは、外部のパーソナルコンピュータ等から入力された画像データにもとづくカラムデータ104である。
【0049】
複数ライン同時選択駆動装置20におけるタイミングコントロール回路27は、通常、フレームカウンタを内蔵している。このフレームカウンタは、フレームメモリ23から一フレーム分のデータが読み出されている期間を示し、一フレームの読み出しが完了するとカウント値をカウントアップする(図4(H)参照)。従って、フレームカウンタの値が所定値になった時点でフレームメモリ23から確定データの読み出しが開始され、カラムドライバ40に確定データが出力される。図4に示す例では、その時点は、フレームカウンタの値=2になった時点である。
【0050】
そこで、DISP_OFF信号発生器74は、フレームカウンタから出力される読み出しフレームカウンタ値信号114を利用してDISP_OFF信号を生成する。つまり、フレームカウンタの値が所定の値になるとフレームメモリ23から確定データの読み出しが開始されるので、その時点でDISP_OFF信号をハイレベルする。図4に示す例では、フレームカウンタの値=2になった後に、DISP_OFF信号をハイレベルする。
【0051】
DISP_OFF信号発生器74は、液晶表示装置10に電源の供給が開始されるとDISP_OFF信号124をローレベルにし、読み出しフレームカウンタ値信号114が示す値が「2」になった後、一行分の確定データがカラムドライバ40に送られたことを示すラッチ信号が出力された時点でDISP_OFF信号124をローレベルからハイレベルにする(図4(J)参照)。このようにすれば、カラムドライバ40およびロウドライバ50は、供給された画像データにもとづいた正常な表示を行うことができる。
【0052】
以上のように、DISP_OFF信号発生器74は、電源電圧の供給が開始されるとDISP_OFF信号124をローレベルに保持し、強制的にカラムドライバ40およびロードライバ50から同一レベルの電圧が出力される状態にする。その後、DISP_OFF信号発生器74は、読み出しフレームカウンタの値およびラッチ信号122を利用して、確定した画像データが複数ライン同時選択演算処理されたカラムデータおよび行選択パターンがカラムドライバ40およびロードライバ50に取り込まれたことを知ると、DISP_OFF信号124をローレベルからハイレベルに切り替える。すなわち、カラムドライバ40およびロードライバ50から同一レベルの電圧が出力される状態を解除する。従って、確定データがカラムドライバ40に供給される前にラッチ信号122が出力される複数ライン同時選択駆動装置20においても、不定なデータにもとづいた不定な電圧が液晶パネル10のパネル電極に印可され不正な表示が行われることが防止される。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、液晶表示装置に電源電圧の供給が開始された時点から、ロウ選択パターンに応じた電圧および所定の電圧が液晶表示装置の行電極および列電極に印加開始される時点まで、行電極および列電極に同レベルの電圧が出力されるので、不定な電圧レベルが液晶パネルの電極に印加されて液晶の破損を引き起こすという事態や、液晶表示装置に供給された画像データにもとづかない不正な表示が起きたりする事態を防止でき、高品位の画像を安定に供給することが可能になる。さらに、液晶表示装置に供給された画像データが欠落することなく表示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態による複数ライン同時選択駆動装置おけるドライバ制御信号発生器の一例をカラムドライバ、ロウドライバおよび液晶パネルとともに示すブロック図である。
【図2】 図1に示された複数ライン同時選択駆動装置を適用した液晶表示装置における各信号を示すタイミング図である。
【図3】 第2の実施形態による複数ライン同時選択駆動装置おけるドライバ制御信号発生器の一例をカラムドライバ、ロウドライバおよび液晶パネルとともに示すブロック図である。
【図4】 図3に示された複数ライン同時選択駆動装置を適用した液晶表示装置における各信号を示すタイミング図である。
【図5】 複数ライン同時選択法によるカラムデータ信号を説明するための説明図である。
【図6】 複数ライン同時選択駆動装置を適用した液晶表示装置を示すブロック図である。
【図7】 複数ライン同時選択駆動装置を示すブロック図である。
【図8】 従来の複数ライン同時選択駆動装置を適用した液晶表示装置における各信号を示すタイミング図である。
【図9】 従来の液晶表示装置に液晶表示装置における各信号を示すタイミング図である。
【図10】 複数ライン同時選択駆動装置をもつ液晶表示装置に液晶駆動用電圧制御信号が供給される場合の構成を示すブロック図である。
【図11】 図10に示された液晶表示装置における各信号を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置
20 複数ライン同時選択駆動装置
29A,29B ドライバ制御信号発生器
71,73 カラムドライバラッチ信号発生器
72,74 DISP_OFF信号発生器
Claims (4)
- 複数の行電極と複数の列電極とを有する画像表示装置の行電極を行電極駆動部により複数本一括選択し、選択された各列電極に列電極駆動部により所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動方法において、
前記画像表示装置に入力された画像データをメモリに書き込み、前記メモリから読み出した画像データと所定の直交行列とにもとづいて複数ライン同時選択演算処理を行って前記所定の電圧に相当するカラムデータを作成し、前記カラムデータを前記列電極駆動部に出力するとともに、前記直交行列の行データに相当するロウ選択パターンを前記行電極駆動部に出力し、
前記ロウ選択パターンに応じた電圧および前記所定の電圧が前記行電極および前記列電極に印加開始される時点を、前記複数ライン同時選択演算処理を行った後に出力される信号であって前記カラムデータを前記列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定し、
前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前記時点まで、前記行電極および前記列電極に同レベルの電圧を印加する
液晶表示装置の駆動方法。 - 複数の行電極と複数の列電極とを有する画像表示装置の行電極を行電極駆動部により複数本一括選択し、選択された各列電極に列電極駆動部により所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動方法において、
前記画像表示装置に入力された画像データをメモリに書き込み、前記メモリから読み出した画像データと所定の直交行列とにもとづいて複数ライン同時選択演算処理を行って前記所定の電圧に相当するカラムデータを作成し、前記カラムデータを前記列電極駆動部に出力するとともに、前記直交行列の行データに相当するロウ選択パターンを前記行電極駆動部に出力し、
最初に入力される画像データのメモリへの書き込みが開始される前に、前記メモリからの画像データの読み出しを開始するとともに前記カラムデータを前記列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号を出力させ、
前記ロウ選択パターンに応じた電圧および前記所定の電圧が前記行電極および前記列電極に印加開始される時点を、前記メモリから所定フレーム数分のデータが読み出された後に、前記ラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定し、
前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前記時点まで、前記行電極および前記列電極に同レベルの電圧を印加する
液晶表示装置の駆動方法。 - 複数の行電極と複数の列電極とを有する画像表示装置の行電極を行電極駆動部により複数本一括選択し、選択された各列電極に列電極駆動部により所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動装置において、
前記画像表示装置に入力された画像データが書き込まれるメモリと、前記メモリから読み出した画像データと所定の直交行列とにもとづいて複数ライン同時選択演算処理を行って前記所定の電圧に相当するカラムデータを作成するカラムデータ信号発生器とが備えられ、前記カラムデータ信号発生器が作成したカラムデータを前記列電極駆動部に出力するとともに、前記直交行列の行データに相当するロウ選択パターンを前記行電極駆動部に出力する構成であり、
前記ロウ選択パターンに応じた電圧および前記所定の電圧が前記行電極および前記列電極に印加開始される時点を、前記複数ライン同時選択演算処理を行った後に出力される信号であって前記カラムデータを前記列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定する判定手段と、
前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前記時点まで、前記行電極および前記列電極に同レベルの電圧を印加する電圧制御手段と
を備えた液晶表示装置の駆動装置。 - 複数の行電極と複数の列電極とを有する画像表示装置の行電極を行電極 駆動部により複数本一括選択し、選択された各列電極に列電極駆動部により所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動装置において、
前記画像表示装置に入力された画像データが書き込まれるメモリと、前記メモリから読み出した画像データと所定の直交行列とにもとづいて複数ライン同時選択演算処理を行って前記所定の電圧に相当するカラムデータを作成するカラムデータ信号発生器とが備えられ、前記カラムデータ信号発生器が作成したカラムデータを前記列電極駆動部に出力するとともに、前記直交行列の行データに相当するロウ選択パターンを前記行電極駆動部に出力する構成であり、
最初に入力される画像データのメモリへの書き込みが開始される前に、前記メモリからの画像データの読み出しを開始させるとともに前記カラムデータを前記列電極駆動部に取り込ませるためのラッチ信号を出力させる制御手段と、
前記ロウ選択パターンに応じた電圧および前記所定の電圧が前記行電極および前記列電極に印加開始される時点を、前記メモリから所定フレーム数分のデータが読み出された後に、前記ラッチ信号が出力された時点にもとづいて判定する判定手段と、
前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前記時点まで、前記行電極および前記列電極に同レベルの電圧を印加する電圧制御手段と
を備えた液晶表示装置の駆動装置。
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