JPH10170882A - 液晶表示装置の駆動方法および駆動装置 - Google Patents

液晶表示装置の駆動方法および駆動装置

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JPH10170882A
JPH10170882A JP35244996A JP35244996A JPH10170882A JP H10170882 A JPH10170882 A JP H10170882A JP 35244996 A JP35244996 A JP 35244996A JP 35244996 A JP35244996 A JP 35244996A JP H10170882 A JPH10170882 A JP H10170882A
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和義 河口
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聡 中沢
Yoshinori Hirai
良典 平井
Takeshi Kuwata
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時に不定の電圧レベルが液晶パネル
の電極に印加される。 【解決手段】 入力された画像データをもとに作成され
た所定の電圧が画像表示装置の行電極および列電極に印
加開始される時点まで、行電極および列電極に同レベル
の電圧を印加する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高速で応答する液
晶表示素子を駆動するのに適した液晶表示装置の駆動方
法およびその駆動方法を用いる液晶表示装置の駆動装置
に関する。特に、複数ライン同時選択法によって駆動さ
れる液晶表示装置に適した駆動方法および駆動装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】STN液晶素子をより高速に駆動するた
めに、複数ライン同時選択法が提案されている。複数ラ
イン同時選択法は、複数の走査電極(行電極)を一括し
て選択して駆動する方法である。複数ライン同時選択法
では、データ電極(列電極)に供給される列表示パター
ンを独立に制御するために、同時に駆動される各行電極
には所定の電圧パルス列が印加される。
【0003】各行電極に印加される電圧パルス電圧群
(選択パルス群)は、L行K列の行列で表すことができ
る。以下、この行列を選択行列(A)という。Lは同時
選択数である。電圧パルス電圧群は、互いに直交するベ
クトルの群として表される。従って、それらのベクトル
を要素として含む行列は直交行列となる。行列内の各行
ベクトルは互いに直交である。直交行列において、各行
は液晶表示素子の各ラインに対応する。例えば、L本の
選択ラインの中の第1番目のラインに対して、選択行列
(A)の第1行目の要素が適用される。すなわち、1列
目の要素、2列目の要素の順に選択パルスが、第1番目
の行電極に印加される
【0004】図5は、列電極に印加される電圧波形のシ
ーケンスの決め方を示す説明図である。ここでは、選択
行列(A)として4行4列のアダマール行列を例にと
る。図5における選択行列(A)おいて、「1」は正の
選択パルス、「−1」は負の選択パルスを意味する。列
電極i,jにおいて表示されるべき表示データが図5
(a)に示すようになっているとする。すると、列表示
パターンは、図5(b)に示すようなベクトル(d)で
表される。図5(b)において、「−1」はオン表示に
対応し、「1」はオフ表示に対応する。列電極i,jに
順次印加されるべき電圧パターンは図5(b)に示すベ
クトル(v)のようになる。このベクトルは、列表示パ
ターン(画像表示パターン)とそれに対応する行選択パ
ターンとについてビットごとに排他的論理和をとり、そ
れらの結果の和をとったものに対応する。その波形は、
図5(c)に示されたようになる。図5(c)におい
て、縦軸は列電極に印加される電圧、横軸は時間を示し
ているが、それらの単位は任意である。
【0005】複数ライン同時選択法によって液晶表示素
子を駆動する場合、液晶表示素子のフレーム応答を抑制
するために、1表示サイクル内で電圧印加素子は分散し
ていることが望ましい。そのために、具体的には、例え
ば、同時選択される第1番目の行電極群(以下、サブグ
ループという。)に対するベクトル(v)の第1番目の
要素が印加され、次に、同時選択される第2番目のサブ
グループに対する第1番目の要素が印加されるといった
シーケンスが実行される。このような駆動方法は、液晶
のフレーム応答を抑制し、その結果、高速応答(液晶分
子の立ち上がり時間とたち下がり時間の和が200ms
未満)の液晶表示素子を用いて高コントラスト比を達成
でき、従来動画表示が困難とされていたSTNなど単純
マトリクス表示装置において、高品位の画像提供が可能
となっている。
【0006】以下、このような駆動方法を達成するため
の駆動回路の構成を説明する。図6は、複数ライン同時
選択駆動を実現する駆動装置を搭載した液晶表示装置1
0の一例を示すブロック図である。図6において、複数
ライン同時選択駆動装置20は、画像データ信号100
と、ドットクロック信号、垂直同期信号、水平同期信
号、画像データの有効期間を示すデータ・イネーブル信
号等の制御信号101を入力し、複数ライン同時選択駆
動するためのカラムデータ信号104およびカラムドラ
イバ制御信号105をカラムドライバ40に出力し、ロ
ウ選択パターン信号106およびロウドライバ制御信号
107をロウドライバ50に出力する駆動装置である。
液晶駆動用電源回路30は、液晶表示装置10に供給さ
れる電圧102を昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成
し、その電圧を液晶駆動用電圧108,109としてカ
ラムドライバ40およびロウドライバ50に供給する電
源回路である。そして、カラムドライバ40およびロウ
ドライバ50は、それぞれ所定のレベルの電圧を液晶パ
ネル60の電極に印加する。
【0007】図7は、複数ライン同時選択駆動装置20
の内部構成を示すブロック図である。複数ライン同時選
択駆動装置20に入力される階調情報を持った画像デー
タ100は、フレーム変調回路21に入力される。フレ
ーム変調回路21は、入力した画像データ100を各表
示フレームごとにオン/オフ1ビットのデータに変換し
て書き込みデータバッファ22に出力する。書き込みデ
ータバッファ22は、入力されたデータが所定のビット
分貯まると、データをフレームメモリ23に書き込む。
フレームメモリ23に書き込まれたデータは、複数ライ
ン同時選択駆動するため複数回読み出されるまでここで
保持される。
【0008】フレームメモリ23から読み出されたデー
タは、読み出しデータバッファ25に入力される。読み
出しデータバッファ25では、データが、次段のカラム
データ信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理が
行えるようなデータフォーマットに変換される。カラム
データ信号発生器26は、ロウ選択パターン発生器28
からのロウ選択パターン信号106と読み出しデータバ
ッファ25の出力とを入力して、図5に例示したような
複数ライン同時選択演算処理を行い、液晶パネル60の
カラム電極に印加するべき電圧値レベルを決定する。そ
して、各電圧値レベルをカラムデータ信号104として
カラムドライバ40に出力する。ロウ選択パターン発生
器28からのロウ選択パターン信号106は、ロウドラ
イバ50に供給される。カラムドライバ40およびロウ
ドライバ50は、入力した信号に応じて液晶パネル60
のカラム電極およびロウ電極を駆動する。
【0009】ドライバ制御信号発生器29は、カラムド
ライバ40およびロウドライバ50の駆動タイミングを
制御する。メモリコントロール回路24は、書き込みデ
ータバッファ22からフレームメモリ23へのデータの
書き込みとフレームメモリ23から読み出しデータバッ
ファ25への読み出しの制御を行う。またタイミングコ
ントロール回路27は、ドットクロック信号、垂直同期
信号、水平同期信号、および画像データの有効期間を示
すデータ・イネーブル信号等の制御信号101を入力
し、これらの信号から複数ライン同時選択駆動装置20
の内部で必要な制御信号を生成する。
【0010】次に、図8のタイミング図を参照して液晶
表示装置10に電源電圧が供給され、制御信号101、
画像データ信号100の入力が開始された後、カラムド
ライバ40およびロウドライバ50から液晶パネル60
の電極に確定した電圧が出力されるまでのシーケンスに
ついて説明する。
【0011】図8において、(A)は液晶表示装置10
に供給される電源電圧、(B)は液晶表示装置10に入
力される垂直同期信号、(C)は液晶表示装置10に入
力されるドットクロック信号、(D)は液晶表示装置1
0に入力される画像データ信号、(E)は書き込みデー
タバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデ
ータ信号、(F)はフレームメモリ23から読み出しデ
ータバッファ25に出力されるデータ信号、(G)はカ
ラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に出
力されるカラムデータ信号、(H)は1行分のカラムデ
ータをカラムドライバ40にラッチさせるため、ドライ
バ制御信号発生器29から出力されるラッチ信号、
(I)はカラムドライバ40およびロウドライバ50か
らの出力電圧、(J)液晶駆動用電源回路30からカラ
ムドライバ40およびロウドライバ50に供給される液
晶駆動用電圧、をそれぞれ示す。
【0012】図8(A)に示すように電源が投入され液
晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図8
(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソ
ナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および
垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続い
て、画像データ信号100が供給される(図8(D)参
照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆
動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処
理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込
まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッフ
ァ22に書き込まれると、データはフレームメモリ23
に書き込まれる(図8(E)参照)。
【0013】1フレーム分のデータがフレームメモリ2
3に書き込まれた後、メモリコントロール回路24は、
次に入力される垂直同期信号に同期してフレームメモリ
23から読み出しデータバッファ25にデータが読み出
されるように制御する。(図8(F)参照)。読み出さ
れたデータは、カラムデータ信号発生器26で複数ライ
ン同時選択演算処理される。そして、演算結果であるカ
ラムデータ信号104がカラムドライバ40に出力され
る(図8(G)参照)。1行分のカラムデータ信号10
4がカラムドライバ40に送られると、カラムドライバ
制御信号105として、データをカラムドライバ40に
取り込ませるためのラッチ信号がドライバ制御信号発生
器29から出力される(図8(H)参照)。
【0014】一方、液晶駆動用電源回路30は、電源が
供給されるとこれを昇圧して液晶駆動用の高電圧を生成
し、液晶駆動用電圧108,109としてカラムドライ
バ40およびロウドライバ50に供給する(図8(J)
参照)。カラムドライバ40およびロウドライバ50
は、液晶駆動用電源回路30から液晶駆動用電圧10
8,109が供給されると、液晶パネル60にカラムデ
ータ信号104および行選択パターンに応じた電圧を印
加する。従って、確定したカラムデータ信号104およ
び行選択パターンをカラムドライバ40およびロウドラ
イバ50が受け取るまでの期間は、液晶パネル60には
不定の電圧レベルが印加される(図8(I)における不
定電圧部分参照)。そして、カラムデータ信号104お
よびロウ選択パターン信号106が転送され、ラッチ信
号を受け取ると、カラムドライバ40およびロウドライ
バ50は、それぞれのデータにもとづく所定の電圧を液
晶パネル60の電極に印加する(図8(I)の確定電圧
部分参照)。
【0015】図8(I)に示すように、カラムドライバ
40およびロウドライバ50の出力電圧が不定になって
いる期間が存在している。不定な出力電圧の状態とは、
具体的には直流電圧が液晶パネル60の電極に印加され
ていることを意味する。液晶パネル60に継続的に直流
電圧が印加されると、液晶パネル60が不正な表示をす
るだけではなく液晶が破損される可能性がある。
【0016】上述した複数ライン同時選択駆動装置の場
合と同様に、複数ライン同時選択駆動ではない従来の駆
動装置による液晶表示装置においても、電源供給が開始
される際にカラムドライバおよびロウドライバから不定
電圧が出力される期間が存在する。すなわち、カラムド
ライバおよびロウドライバは、液晶駆動用電源回路から
液晶駆動用電圧が供給された後、それぞれ所定のカラム
データおよび行選択パターンを受け取るまで不定の電圧
レベルを出力する。そして、カラムデータおよび行選択
パターンを受け取ると、それぞれのデータにもとづく所
定の電圧を液晶パネルの電極に印加する。
【0017】複数ライン同時選択駆動ではない従来の駆
動装置において、電源電圧供給開始時に不定の電圧レベ
ルが液晶パネルに印加され液晶が破損することを防止す
るために、液晶表示装置に対して外部から液晶駆動用電
圧の制御信号を供給する駆動方法が用いられる場合があ
る。以下、液晶駆動用電圧制御信号を使用して、不定電
圧の印加から液晶の破損を防止する従来の液晶表示装置
の駆動装置について説明する。
【0018】図9は、従来の液晶表示装置に電源電圧が
供給され、制御信号および画像データ信号の入力が開始
された後、液晶駆動用電圧の制御信号が供給されるシー
ケンスを示すタイミング図である。図9において、
(A)は液晶表示装置に入力される電源電圧、(B)は
液晶表示装置に入力されるドットクロック信号、垂直同
期信号などの制御信号、(C)は液晶表示装置に入力さ
れる画像データ信号、(D)は液晶表示装置に入力され
る液晶駆動用電圧の制御信号、(E)はカラムドライバ
およびロウドライバからの出力電圧、(F)液晶駆動用
電源回路からカラムドライバおよびロウドライバに供給
される液晶駆動用電圧、をそれぞれ示す。
【0019】電源が投入され液晶表示装置に電源電圧の
供給が開始されると、液晶表示装置内の液晶駆動用電源
回路は、図9(F)に示すように、入力電圧を昇圧して
液晶駆動用の高電圧を生成し、カラムドライバおよびロ
ウドライバに液晶駆動用電圧を供給する。その後、ドッ
トクロック信号および垂直同期信号等の制御信号が供給
され、続いて画像データ信号が供給される(図9
(B),(C)参照)。
【0020】カラムドライバに所定のライン数分または
所定のフレーム分のデータが転送される時間が経過した
後、パーソナルコンピュータにおけるLCDコントロー
ラ装置等は、液晶駆動用電圧制御信号をローレベルから
ハイレベルに変える(図9(D)参照)。液晶駆動用電
圧制御信号は、従来の液晶表示装置においてカラムドラ
イバおよびロウドライバのDISP_OFF端子に入力
される。カラムドライバおよびロウドライバは、DIS
P_OFF端子の入力がロウレベルである期間では、液
晶パネルの全ての画素の電圧が0Vになるように、全て
のパネル電極への出力端子から同一の電圧を出力する。
また、DISP_OFF端子の入力がハイレベルである
期間では、転送されたデータにもとづく電圧レベルを出
力する。
【0021】以上のように、液晶表示装置に電源電圧の
供給が開始された後、カラムドライバに所定のライン数
分または所定フレーム分のカラムデータが転送され、転
送されたデータにもとづく正しい電圧がカラムドライバ
から出力されるまでの期間、カラムドライバおよびロウ
ドライバのそれぞれのDISP_OFF端子はローレベ
ルに保持される。このような制御によって、液晶パネル
に対する不正な電圧印加およびそれによる液晶パネルの
破損が防止される。
【0022】このような液晶駆動用電圧制御信号を利用
した制御方法を複数ライン同時選択駆動装置をもつ液晶
表示装置に適用した場合にどのような問題があるかにつ
いて説明する。図10は、複数ライン同時選択駆動装置
20をもつ液晶表示装置10に液晶駆動用電圧制御信号
103が供給される場合の例を示したものである。図1
0において、外部から供給される液晶駆動用電圧制御信
号103は、従来駆動法による駆動回路の場合と同様
に、カラムドライバ40およびロウドライバ50のそれ
ぞれのDISP_OFF端子に接続される。液晶駆動用
電圧制御信号103以外の駆動装置の各要素は、図6お
よび図7に示されたものと同様である。
【0023】図10に示された装置における動作を図1
1のタイミング図を参照して説明する。図11におい
て、(A)は液晶表示装置10に入力される電源電圧、
(B)は液晶表示装置10に入力される垂直同期信号、
(C)は液晶表示装置10に入力されるドットクロック
信号、(D)は液晶表示装置10に入力される画素デー
タ信号、(E)は書き込みデータバッファ22からフレ
ームメモリ23に出力されるデータ信号、(F)はフレ
ームメモリ23から読み出しデータバッファ25に出力
されるデータ信号、(G)はカラムデータ信号発生器2
6からカラムドライバ40に出力されるカラムデータ信
号、(H)は1行分のカラムデータをカラムドライバ4
0にラッチさせるため、ドライバ制御信号発生器29か
ら出力されるラッチ信号、(I)はカラムドライバ40
およびロウドライバ50からの出力電圧、(J)は液晶
駆動用電圧制御信号、(K)液晶駆動用電源回路30か
らカラムドライバ40およびロウドライバ50に供給さ
れる液晶駆動用電圧、をそれぞれ示す。
【0024】図11(A)に示すように、液晶表示装置
10に電源電圧の供給が開始されると、液晶駆動用電源
回路30は、入力電圧を昇圧して液晶駆動用の高電圧を
生成し、液晶駆動用電圧108,109をカラムドライ
バ40およびロウドライバ50に供給する(図11
(K)参照)。その後、パーソナルコンピュータ等の側
からドットクロック信号および垂直同期信号等の制御信
号101が供給され、続いて画像データ信号100が供
給される(図11(B),(C),(D)参照)。画像デ
ータ信号100は、複数ライン同時選択駆動装置20内
のフレーム変調回路21で処理された後、書き込みデー
タバッファ22からフレームメモリ23に書き込まれる
(図11(E)参照)。
【0025】1フレーム分のデータがフレームメモリ2
3に書き込まれた後、次の垂直同期信号に同期してフレ
ームメモリ23から読み出しデータバッファ25にデー
タが読み出される(図11(F)参照)。読み出された
データはカラム信号発生器26で複数ライン同時選択演
算処理される。演算結果であるカラムデータ信号104
がカラムドライバ40に出力される(図11の(G)参
照)。1行分のカラムデータが送られると、データをカ
ラムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号がド
ライバ制御信号発生器29から出力される(図11
(H)参照)。
【0026】上述したように、液晶駆動用電圧制御信号
103は、カラムドライバ40に所定のライン数分また
はフレーム数分のデータが転送される時間が経過した後
に、ローレベルからハイレベルに変えられる。ここで
は、1フレーム分のデータが転送された後、ローレベル
からハイレベルに変えられる場合を示す(図11(J)
参照)。液晶駆動用電圧制御信号103は、カラムドラ
イバ40およびロウドライバ50のDISP_OFF端
子に入力されている。カラムドライバ40およびロウド
ライバ50は、DISP_OFF端子の入力がロウレベ
ルである期間では、液晶パネル60の全ての画素の電圧
を0Vにするように、全てのパネル電極への出力端子か
ら同一の電圧を出力する。その後、DISP_OFF端
子の入力がハイレベルになると、転送されたデータにも
とづく電圧レベルを出力する。
【0027】しかし、図11に示すように、液晶駆動用
電圧制御信号103がハイレベルになった時点では、カ
ラムドライバ40およびロウドライバ50には、まだ1
行目のカラムデータおよび行選択パターンが取り込まれ
ていない。そのため、液晶駆動用電圧制御信号103が
ハイレベルになる時から、1行目のカラムデータをカラ
ムドライバ40に取り込ませるためのラッチ信号が出力
される時間までの間、カラムドライバ40およびロウド
ライバ50から不定な電圧レベルが液晶パネル60の電
極に印加される(図11(I)の不定電圧の部分参
照)。この状態は、やはり直流電圧が液晶パネル60の
電極に印加されていることを意味する。従って、不正な
表示および液晶の破損を生ずる可能性が残る。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】複数ライン同時選択駆
動装置20では、上述したように、液晶表示装置10に
供給される画像データを一度フレームメモリ23に書き
込み、その後フレームメモリ23から画像データを読み
出して複数ライン同時選択演算処理を行い、その演算結
果がカラムデータとしてカラムドライバ40に転送され
る。すなわち、画像データの供給が開始されてからカラ
ムドライバ40にカラムデータが取り込まれるまでに
は、特定の時間が経過する。よって、液晶駆動用電圧制
御信号103が複数ライン同時選択駆動装置20による
液晶表示装置10に供給される場合は、不正な表示およ
び液晶の破損を防止するために、画像データの供給開始
後、特定の時間が経過した後に液晶駆動用電圧制御信号
103がローレベルからハイレベルに変化するように供
給されねばならない。
【0029】しかし、液晶駆動用電圧制御信号103
は、液晶表示装置10の外部から供給される信号であ
る。液晶駆動用電圧制御信号103は、液晶表示装置1
0に画像データ等を供給する装置、例えばパーソナルコ
ンピュータシステムにおけるLCDコントローラ装置に
よって制御されている。画像データの供給開始後、液晶
駆動用電圧制御信号103がローレベルからハイレベル
に変化するまでの時間は、各LCDコントローラ装置に
よって違っている。従って、従来駆動法の液晶駆動用電
圧制御信号103を複数ライン同時選択駆動の液晶表示
装置10におけるカラムドライバ40およびロウドライ
バ50のそれぞれのDISP_OFF端子に導入したと
しても、上述した例のように、液晶駆動用電圧制御信号
103がローレベルからハイレベルに変化する時間か
ら、正規のカラムデータをカラムドライバ40に取り込
ませるためのラッチ信号が出力される時間までの期間に
おいて、カラムドライバ40およびロウドライバ50か
ら不定な電圧レベルが液晶パネル60の電極に印加され
る状態が生ずることを排除しきれない。
【0030】以上のように、複数ライン同時選択駆動装
置20による液晶表示装置10においては、電源電圧が
供給された後、カラムドライバ40およびロウドライバ
50にそれぞれ所定のカラムデータおよび行選択パター
ンが取り込まれるまでの期間では、不定の電圧レベルが
液晶パネル60の電極に印加されてしまう。不正電圧の
出力を防止するために、従来の制御方法による液晶駆動
用電圧制御信号103をカラムドライバ40およびロウ
ドライバ50のDISP_OFF端子に入力しても、不
定の電圧レベルが液晶パネルの電極に印加される状態を
なくせないという問題があった。
【0031】この発明は、そのような課題を解決し、不
定な電圧レベルの液晶パネルの電極への印加を防止する
ことが出来る複数ライン同時選択駆動装置による液晶表
示装置の駆動方法および液晶表示装置を提供することを
目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】この発明による液晶表示
装置の駆動方法は、画像表示装置に入力された画像デー
タをもとに作成された所定の電圧が画像表示装置の行電
極および列電極に印加開始される時点を判定するステッ
プと、画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから
判定された時点まで、行電極および列電極に同一レベル
の電圧を印加するステップとを備える。
【0033】また、この発明による液晶表示装置の駆動
装置は、画像表示装置に入力された画像データをもとに
作成された所定の電圧が画像表示装置の行電極および列
電極に印加開始される時点を判定する判定手段と、画像
表示装置に電源電圧の供給が開始されてから判定手段が
判定した時点まで、行電極および列電極に同一レベルの
電圧を印加する電圧制御手段とを備える。
【0034】
【発明の実施の形態】
実施形態1.以下、この発明の各実施の形態を説明す
る。図1は、第1の実施形態による複数ライン同時選択
駆動装置におけるドライバ制御信号発生器29Aの一例
をカラムドライバ40、ロウドライバ50および液晶パ
ネル60とともに示すブロック図である。図において、
ドライバ制御信号発生器29AにおけるDISP_OF
F信号発生器72は、カラムドライバラッチ信号発生器
71からのラッチ信号122を入力し、カラムドライバ
40およびロウドライバ50の出力を制御するためのD
ISP_OFF信号124を発生する。この実施形態に
おける液晶駆動装置および複数ライン同時選択駆動装置
は、ドライバ制御信号発生器29Aを除いて、図6およ
び図7に示された従来の液晶駆動装置10および複数ラ
イン同時選択駆動装置20と同様に構成できる。なお、
図1では、複数ライン同時選択駆動装置20におけるド
ライバ制御信号発生器29Aのみが示されている。ドラ
イバ制御信号発生器29Aにおけるカラムドライバラッ
チ信号発生器71は、従来の複数ライン同時選択駆動装
置20におけるドライバ制御信号発生器29の機能と同
一の機能を有する。すなわち、カラムデータ信号発生器
26からカラムドライバ40に1行分のカラムデータが
送られると、そのデータをカラムドライバ40に取り込
ませるためのラッチ信号122を発生する。
【0035】次に、図1、図6および図7のブロック
図、ならびに図2のタイミング図を参照して動作につい
て説明する。図2において、(A)は液晶表示装置10
に供給される電源電圧、(B)は液晶表示装置10に供
給される垂直同期信号、(C)は液晶表示装置10に供
給されるドットクロック信号、(D)は液晶表示装置1
0に供給される画像データ信号、(E)は書き込みデー
タバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデ
ータ信号、(F)はフレームメモリ23から読み出しデ
ータバッファ25に出力されるデータ信号、(G)はカ
ラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40に出
力されるカラムデータ信号、(H)はカラムドライバラ
ッチ信号発生器71から出力されるラッチ信号、(I)
はDISP_OFF信号発生器72から出力されるDI
SP_OFF信号、をそれぞれ示す。
【0036】図2(A)に示すように電源が投入され液
晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図2
(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソ
ナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および
垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続い
て、画像データ信号100が供給される(図2(D)参
照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆
動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処
理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込
まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッフ
ァ22に書き込まれると、データはフレームメモリに転
送される(図2(E)参照)。
【0037】1フレーム分のデータがフレームメモリ2
3に書き込まれた後、メモリコントロール回路24は、
次の垂直同期信号に同期してフレームメモリ23から読
み出しデータバッファ25にデータが読み出されるよう
に制御する。(図2(F)参照)。読み出されたデータ
は、カラムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択
演算処理される。そして、演算結果であるカラムデータ
信号104がカラムドライバ40に出力される(図2
(G)参照)。1行分のカラムデータ信号104がカラ
ムドライバ40に送られる毎に、カラムドライバ制御信
号105として、データをカラムドライバに取り込ませ
るためのラッチ信号がドライバ制御信号発生器29Aの
カラムドライバラッチ信号発生器71から出力される
(図2(H)参照)。以上のデータ信号の処理過程は、
従来の複数ライン同時選択駆動装置20の場合と同様で
ある。なお、フレームメモリ23は2フレーム分のデー
タを記憶できる容量を有し、いわゆるダブルバッファと
して使用される。
【0038】この実施の形態では、カラムドライバ40
およびロウドライバ50のDISP_OFF端子には、
外部からの液晶駆動用電圧制御信号ではなく、DISP
_OFF信号発生器72が発生するDISP_OFF信
号124が供給される。DISP_OFF信号発生器7
2は、液晶表示装置10に電源電圧の供給が開始される
とDISP_OFF信号124をローレベルにする。そ
して、カラムドライバラッチ信号発生器71からラッチ
信号122が出力されると、DISP_OFF信号12
4をハイレベルにする(図2(I)参照)。
【0039】カラムドライバ40およびロウドライバ5
0は、DISP_OFF端子の入力がロウレベルである
期間では、液晶パネル60の全ての画素の電圧を0Vに
するように、全てのパネル電極への出力端子から同一の
電圧を出力する。その後、DISP_OFF端子の入力
がハイレベルになると、転送されたデータにもとづく電
圧レベルを出力する。DISP_OFF端子に入力され
るDISP_OFF信号124はラッチ信号122が出
力され始めるとハイレベルになるので、カラムドライバ
40およびロウドライバ50は、ラッチ信号122が出
力され始めるまでは、液晶パネル60の全ての画素の電
圧を0Vにするような電圧をパネル電極に印加する。
【0040】このように、この実施の形態によれば、複
数ライン同時選択演算処理された最初のカラムデータが
ラッチ信号122によってカラムドライバ40に取り込
まれ、同時に行選択パターンがロウドライバ50に取り
込まれた時点で、DISP_OFF端子に入力されるD
ISP_OFF信号124が表示許可を示すハイレベル
になるので、液晶パネル60のパネル電極に不正な電圧
が印加されることが確実に防止される。また、外部から
の液晶駆動用電圧制御信号によってパネル電極への電圧
印加制御を行うと、液晶駆動用電圧制御信号がハイレベ
ルになるタイミングの遅れに起因して表示データの欠落
が生ずる可能性がある。しかし、この実施の形態によれ
ば、パーソナルコンピュータ等から供給された画像デー
タは欠落なく表示される。
【0041】実施形態2.第1の実施形態では、フレー
ムメモリ23は2フレーム分のデータ容量を有し、フレ
ームメモリ23から読み出されたデータがカラムデータ
信号発生器26で複数ライン同時選択演算処理され、処
理後のカラムデータおよび行選択パターンがカラムドラ
イバ40およびロウドライバ50に送られる時点でラッ
チ信号122を出力開始する複数ライン同時選択駆動装
置を例にした。そのような複数ライン同時選択駆動装置
におけるDISP_OFF信号発生器72は、カラムド
ライバラッチ信号発生器71から最初のラッチ信号12
2が出力された時点で、DISP_OFF信号124が
表示許可を示す状態とすればよい。
【0042】これに対して、最初に垂直同期信号等の制
御信号101が入力された時点からフレームメモリ23
からのデータの読み出し制御を開始する複数ライン同時
選択駆動装置も存在する。例えば、メモリ容量を低減す
るために、第1の実施形態とは異なって、2フレーム分
のデータ量に満たない容量のフレームメモリ23を用い
る場合がある。その場合には、1フレーム分のデータの
読み出しが完了しないうちに次のフレームのデータの書
き込みが開始される。フレームメモリ23をそのように
用いる場合には、最初にダミー読み出しを開始し、その
後、所定の時点で第1フレームのデータの書き込みを行
うようにすると都合がよい。
【0043】図3は、そのような複数ライン同時選択駆
動装置おけるドライバ制御信号発生器29Bの一例をカ
ラムドライバ40、ロウドライバ50および液晶パネル
60とともに示すブロック図である。図に示すように、
DISP_OFF信号発生器74は、カラムドライバラ
ッチ信号発生器73からのカラムドライバラッチ信号1
22および図6に示すタイミングコントロール回路27
から出力される読み出しフレームカウンタ値信号114
を入力し、カラムドライバ40とロウドライバ50の出
力を制御するためのDISP_OFF信号124を出力
する。この実施形態における液晶駆動装置および複数ラ
イン同時選択駆動装置は、ドライバ制御信号発生器29
Bを除いて、図6および図7に示された従来の液晶駆動
装置10および複数ライン同時選択駆動装置20と同様
に構成できる。なお、図3では、複数ライン同時選択駆
動装置20におけるドライバ制御信号発生器29Bのみ
が示されている。
【0044】次に、図3、図6および図7のブロック
図、ならびに図4のタイミング図を参照して動作につい
て説明する。図4において、(A)は液晶表示装置10
に供給される電源電圧、(B)は液晶表示装置10に供
給される垂直同期信号、(C)は液晶表示装置10に供
給されるドットクロック信号、(D)は液晶表示装置1
0に供給される画像データ信号、(E)は書き込みデー
タバッファ22からフレームメモリ23に出力されるデ
ータ信号、(F)はフレームメモリ23から読み出しデ
ータバッファ25に出力されるデータ信号、(G)はカ
ラムデータ信号発生器26からカラムドライバ40へ出
力されるカラムデータ信号、(H)はタイミングコント
ロール回路27から出力される読み出しフレームカウン
タ値信号、(I)はカラムドライバラッチ信号発生器7
3から出力されるラッチ信号、(J)はDISP_OF
F信号発生器74から出力されるDISP_OFF信
号、をそれぞれ示す。
【0045】図4(A)に示すように電源が投入され液
晶表示装置10に電源電圧の供給が開始されると、図4
(B),(C)に示すように、一定時間経過後、パーソ
ナルコンピュータ等の側からドットクロック信号および
垂直同期信号等の制御信号101が供給される。続い
て、画像データ信号100が供給される(図4(D)参
照)。画像データ信号100は、複数ライン同時選択駆
動装置20内のフレーム変調回路21でフレーム変調処
理が施された後、書き込みデータバッファ22に書き込
まれる。所定ビット数のデータが書き込みデータバッフ
ァ22に書き込まれると、データはフレームメモリに転
送される(図4(E)参照)。
【0046】この場合には、フレームメモリ23からの
読み出し動作は、垂直同期信号およびドットクロック等
の制御信号101が入力される時点で開始される。すな
わち、メモリコントロール回路24は、タイミングコン
トロール回路27を介して垂直同期信号が入力されたこ
とを知ると、フレームメモリ23から読み出しデータバ
ッファ25にデータが読み出されるように制御する(図
4(F)参照)。ここで、読み出されたデータは、当初
フレームメモリ23に存在する不定なデータである(図
4(F)の1フレーム分のデータ(不定データ)の部分
を参照)。読み出された不定なデータは、そのままカラ
ムデータ信号発生器26で複数ライン同時選択駆動のた
めに演算処理され、演算結果であるカラムデータ104
がカラムドライバ40に出力される(図4(G)の1フ
レーム分のデータ(不定データ)の部分を参照)。
【0047】1行分のカラムデータ104がカラムドラ
イバ40に送られる毎に、カラムドライバラッチ信号発
生器73は、データをカラムドライバ40に取り込ませ
るためのラッチ信号122を出力する(図4(I)参
照)。第1の実施形態におけるDISP_OFF信号発
生器72は、最初のラッチ信号122が出力された時点
でDISP_OFF信号をハイレベルにした。そのよう
なDISP_OFF信号発生器72をこの実施形態に適
用すると、1フレーム分の不定データにもとづく表示が
行われてしまう。
【0048】外部のパーソナルコンピュータ等から液晶
表示装置10に供給された画像データは、図4(E)に
示すタイミングでフレームメモリ23に書き込まれる。
書き込まれたデータは、読み出しデータバッファ25に
読み出され、カラムデータ信号発生器26で複数ライン
同時選択演算処理された後、カラムドライバ40に出力
される(図4(F)の1フレームのデータ(確定デー
タ)の部分、図4(G)の1フレームのデータ(確定デ
ータ)の部分を参照)。なお、確定データとは、外部の
パーソナルコンピュータ等から入力された画像データに
もとづくカラムデータ104である。
【0049】複数ライン同時選択駆動装置20における
タイミングコントロール回路27は、通常、フレームカ
ウンタを内蔵している。このフレームカウンタは、フレ
ームメモリ23から1フレーム分のデータが読み出され
ている期間を示し、1フレームの読み出しが完了すると
カウント値をカウントアップする(図4(H)参照)。
従って、フレームカウンタの値が所定値になった時点で
フレームメモリ23から確定データの読み出しが開始さ
れ、カラムドライバ40に確定データが出力される。図
4に示す例では、その時点は、フレームカウンタの値=
2になった時点である。
【0050】そこで、DISP_OFF信号発生器74
は、フレームカウンタから出力される読み出しフレーム
カウンタ値信号114を利用してDISP_OFF信号
を生成する。つまり、フレームカウンタの値が所定の値
になるとフレームメモリ23から確定データの読み出し
が開始されるので、その時点でDISP_OFF信号を
ハイレベルする。図4に示す例では、フレームカウンタ
の値=2になった後に、DISP_OFF信号をハイレ
ベルする。
【0051】DISP_OFF信号発生器74は、液晶
表示装置10に電源の供給が開始されるとDISP_O
FF信号124をローレベルにし、読み出しフレームカ
ウンタ値信号114が示す値が「2」になった後、1行
分の確定データがカラムドライバ40に送られたことを
示すラッチ信号が出力された時点でDISP_OFF信
号124をローレベルからハイレベルにする(図4
(J)参照)。このようにすれば、カラムドライバ40
およびロウドライバ50は、供給された画像データにも
とづいた正常な表示を行うことができる。
【0052】以上のように、DISP_OFF信号発生
器74は、電源電圧の供給が開始されるとDISP_O
FF信号124をローレベルに保持し、強制的にカラム
ドライバ40およびロードライバ50から同一レベルの
電圧が出力される状態にする。その後、DISP_OF
F信号発生器74は、読み出しフレームカウンタの値お
よびラッチ信号122を利用して、確定した画像データ
が複数ライン同時選択演算処理されたカラムデータおよ
び行選択パターンがカラムドライバ40およびロードラ
イバ50に取り込まれたことを知ると、DISP_OF
F信号124をローレベルからハイレベルに切り替え
る。すなわち、カラムドライバ40およびロードライバ
50から同一レベルの電圧が出力される状態を解除す
る。従って、確定データがカラムドライバ40に供給さ
れる前にラッチ信号122が出力される複数ライン同時
選択駆動装置20においても、不定なデータにもとづい
た不定な電圧が液晶パネル10のパネル電極に印可され
不正な表示が行われることが防止される。
【0053】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、液晶表
示装置に電源電圧の供給が開始された時点から、入力さ
れた画像データをもとに作成された所定の電圧が液晶表
示装置の行電極および列電極に印加開始される時点ま
で、行電極および列電極に同レベルの電圧が出力される
ので、不定な電圧レベルが液晶パネルの電極に印加され
て液晶の破損を引き起こすという事態や、液晶表示装置
に供給された画像データにもとづかない不正な表示が起
きたりする事態を防止でき、高品位の画像を安定に供給
することが可能になる。さらに、液晶表示装置に供給さ
れた画像データが欠落することなく表示される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態による複数ライン同時選択駆
動装置おけるドライバ制御信号発生器の一例をカラムド
ライバ、ロウドライバおよび液晶パネルとともに示すブ
ロック図である。
【図2】 図1に示された複数ライン同時選択駆動装置
を適用した液晶表示装置における各信号を示すタイミン
グ図である。
【図3】 第2の実施形態による複数ライン同時選択駆
動装置おけるドライバ制御信号発生器の一例をカラムド
ライバ、ロウドライバおよび液晶パネルとともに示すブ
ロック図である。
【図4】 図3に示された複数ライン同時選択駆動装置
を適用した液晶表示装置における各信号を示すタイミン
グ図である。
【図5】 複数ライン同時選択法によるカラムデータ信
号を説明するための説明図である。
【図6】 複数ライン同時選択駆動装置を適用した液晶
表示装置を示すブロック図である。
【図7】 複数ライン同時選択駆動装置を示すブロック
図である。
【図8】 従来の複数ライン同時選択駆動装置を適用し
た液晶表示装置における各信号を示すタイミング図であ
る。
【図9】 従来の液晶表示装置に液晶表示装置における
各信号を示すタイミング図である。
【図10】 複数ライン同時選択駆動装置をもつ液晶表
示装置に液晶駆動用電圧制御信号が供給される場合の構
成を示すブロック図である。
【図11】 図10に示された液晶表示装置における各
信号を示すタイミング図である。
【符号の説明】
10 液晶表示装置 20 複数ライン同時選択駆動装置 29A,29B ドライバ制御信号発生器 71,73 カラムドライバラッチ信号発生器 72,74 DISP_OFF信号発生器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑田 武志 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の行電極と複数の列電極とを有する
    画像表示装置の行電極を複数本一括選択し、選択された
    各列電極に所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動方
    法において、 前記画像表示装置に入力された画像データをもとに作成
    された所定の電圧が前記行電極および列電極に印加開始
    される時点を判定し、 前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前
    記時点まで、前記行電極および列電極に同レベルの電圧
    を印加する液晶表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 画像表示装置に入力された画像データを
    もとに作成された所定の電圧が行電極および列電極に印
    加開始される時点を、メモリ内のデータを列電極駆動部
    に取り込ませるためのラッチ信号が出力された時点にも
    とづいて判定する請求項1記載の液晶表示装置の駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 メモリから所定フレーム数分のデータが
    読み出された後に、メモリ内のデータを列電極駆動部に
    取り込ませるためのラッチ信号が出力されたか否か判定
    する請求項2記載の液晶表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 複数の行電極と複数の列電極とを有する
    画像表示装置の行電極を複数本一括選択し、選択された
    各列電極に所定の電圧を印加する画像表示装置の駆動装
    置において、 前記画像表示装置に入力された画像データをもとに作成
    された所定の電圧が前記行電極および列電極に印加開始
    される時点を判定する判定手段と、 前記画像表示装置に電源電圧の供給が開始されてから前
    記時点まで、前記行電極および列電極に同レベルの電圧
    を印加する電圧制御手段とを備えた液晶表示装置の駆動
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP4850850B2 (ja) * 2006-01-16 2012-01-11 富士通株式会社 表示素子の駆動方法、表示素子および電子端末

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JP2009157371A (ja) * 2007-12-27 2009-07-16 Dongbu Hitek Co Ltd 液晶表示装置の駆動装置及びその駆動方法
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