JP3648989B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、プリンタや複写機などの画像形成装置としては、白黒の画像のみでなく、カラー画像を出力する装置も普及しつつある。従来、このようなカラー画像を出力することが可能な画像形成装置を使用する場合、出力する画像の種別、例えば白黒原稿やカラー原稿などに関わらず、同一の記録用紙を使用して画像を出力していた。
【0003】
しかし、記録用紙として普通紙を使用している画像形成装置では、文字のみの白黒画像を出力する場合には問題がないが、写真画像やカラー画像などを出力する場合、普通紙では忠実な色再現が行えない。一方、記録用紙としてカラー用の高品位用紙を使用している画像形成装置では、高画質が要求されない文字のみの白黒画像などを出力する場合にも、高品位用紙が使用されることになり、コスト的に問題がある。
【0004】
このような問題を解決するため、特開平7−181756号公報には、使用者が操作部を介して画像を出力する場合に使用する記録用紙の種類をページ毎に指定し、指定された種類の記録用紙を供給する装置が開示されている。また、特開平8−132682号公報には、出力する画像がカラー画像であるかモノクロ画像であるかを認識し、使用する記録用紙を自動的に選択して給紙する装置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特開平7−181756号公報に開示されている装置では、使用者が各ページ毎に使用する記録用紙の種類を設定しなくてはならず、操作が煩雑である。また、使用者が誤った設定をしてしまうこともある。
【0006】
また、特開平8−132682号公報に開示されている装置では、出力する画像がカラーであるかモノクロであるかで一意に記録用紙の種類が決定されてしまうため、例えばカラー原稿であっても、一部に赤を含むだけの2色画像や、ビジネス文書などで文字線画のみの特に高画質を要求しない画像を出力する場合にも、高価なカラー用の記録用紙が使用されてしまうことになる。
【0007】
本発明は、上記の事情を考慮してなされたものであり、シートに画像を出力する場合に、出力する画像種別に適した種類のシートを自動的に選択して画像を出力することが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
上記課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、複数種類のシートをそれぞれ収容する複数のトレイと、画像形成の対象となる画像データに対応する画像が写真領域を含むか否かを判定する判定手段と、前記判定手段の判定結果に基づいて、画像形成を行うシートの種類を決定するシート種類決定手段と、前記シート種類決定手段に決定された複数のシートを収容する前記トレイを選択するトレイ選択手段と、入力される画像データに基づいて、前記トレイ選択手段に選択された前記トレイから供給されるシートに画像を形成する画像形成手段とを具備することを特徴としている。
【0011】
この画像形成装置では、判定手段が入力される画像データに対応する画像に写真領域が含まれるか否かを判定する。シート種類決定手段は判定手段の判定結果に基づいて、シートの種類を決定し、この種類のシートを収容するトレイが選択手段に選択される。そして、選択手段に選択されたトレイから供給されたシートに画像形成手段が画像を形成する。このように出力する画像に写真領域が含まれるか否かによってシートの種類を決定できるので、写真領域を含む場合は、高品位なシートを選択し、写真領域を含まない場合には、安価な普通シートを選択するといったことが可能となる。従って、この画像形成装置によれば、出力する画像に適したシートを自動的に選択することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
A.第1実施形態
A−1.画像形成装置
まず、図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す。同図に示すように、この画像形成装置は、画像入力部100と画像出力部(画像形成手段)101とを備えている。画像入力部100は、自動原稿送り装置2を有している。自動原稿送り装置2は、複数の図示せぬ搬送ローラを備えており、原稿がセットされると、搬送ローラが駆動され、これによりセットされた原稿はプラテンガラス1上を搬送される。
【0013】
プラテンガラス1の下方には、ランプ3が配設されている。ランプ3は上方に向けて光を発し、自動原稿送り装置2によりプラテンガラス1上を搬送される原稿を照射する。ミラー4,5は、原稿からの反射光をレンズ6に向けて反射させる。レンズ6は、ミラー5からの反射光を収束する。ラインセンサ7はCCD(固体撮像素子)を有しており、レンズ6に収束された反射光を受光し、Y、M、C信号に分解した色信号からなる画像データを生成する。
【0014】
画像出力部101は、画像書き込み装置11と、感光体ドラム13と、感光体ドラム13の周囲に配置される帯電体14、現像器15、転写ドラム16およびクリーナ17を備えている。画像書き込み装置11は、後述する画像処理装置8から供給される画像データに基づいて変調されたレーザ光を発振し、このレーザ光をポリゴンミラーにより走査方向に偏向する。画像書き込み装置11からのレーザ光はミラー12で反射し、感光体ドラム13の表面を照射する。
【0015】
感光体ドラム13は図中矢印で示す方向に回転させられ、これに伴って、帯電体14により感光体ドラム13の表面が一様に帯電される。このように帯電された感光体ドラム13に上述したミラー12からのレーザ光が照射され、感光体ドラム13の表面に潜像が書き込まれる。
【0016】
現像器15は、Y(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)のトナーが周方向に90゜間隔で配置されており、感光体ドラム13の表面にいずれか1色のトナーを供給する。このように現像器15からトナーが供給されることにより、感光体ドラム13にはトナー像が形成される。
【0017】
感光体ドラム13と転写ドラム16との間には、後述する搬送機構により用紙が搬送されてくる。転写ドラム16の発生する電界により感光体ドラム13上のトナー像がシートに静電的に転写される。クリーナ17はシートに転写せず感光体ドラム13上に残留したトナー像を除去する。
【0018】
この後、C,M,Y,Kの各色のうち、残りの3色についても同様の動作が繰り返され、用紙にC,M,Y,K各色のトナー像が転写されるようになっている。加熱定着装置18は、互いにほぼ平行に配置された加熱ロール18aと、加圧ロール18bを備えており、これらの間にトナー像が転写された用紙が通過させられることにより、トナー像が加熱・加圧され、用紙上に定着する。このようにして用紙上にカラー画像が形成される。
【0019】
次に、この画像形成装置の用紙搬送機構について説明する。符号30,31,32は、最初にシートを収容しておくトレイを示す。本実施形態に係る画像形成装置では、トレイ30,31には、普通用紙(多色のカラー画像の出力には適さない)が収容されており、トレイ32には、高品位用紙(多色のカラー画像の出力に適している)が収容されている。
【0020】
後述するトレイ選択部(トレイ選択手段)20によりトレイ30,31,32のいずれかが選択され、選択されたトレイから主搬送経路33に向けて用紙が繰り出される。主搬送経路33には、複数対の搬送ローラ34が配設されており、搬送ローラ34によりトレイ30,31,32のいずれかから繰り出された用紙が感光体ドラム13と転写ドラム16との間のニップに向けて搬送される。
【0021】
次に、画像処理装置8について説明する。図2に示すように、画像処理装置8は、画像処理部8aと、色数認識部(色認識手段)9と、用紙種類決定部10(シート種類決定手段)とから構成されている。画像処理部8aは、ラインセンサ7から入力される画像データに種々の画像処理を施し、画像処理を施した後の画像データを画像書き込み装置11に出力する。色数認識部9は、ラインセンサ7により生成された画像データに対応する画像、つまり原稿の画像に含まれる色数をカウントするものである。
【0022】
用紙種類決定部10は、使用者により操作部(色数設定手段、設定手段)22を介して設定された色数、または予め設定された色数と、色数認識部9によりカウントされた色数とを比較し、この比較結果に基づいて用紙の種類を決定する。すなわち、用紙種類決定部10は入力された画像データに対応する画像を出力すべき用紙の種類を決定する。
【0023】
操作部22は、テンキー、モード切替キー、コピー開始ボタン等を備えており、使用者はこれらのキースイッチを操作することにより、使用されるシートを決定する際に用いられる色数など各種の設定や、コピー動作開始を指示することができる。
【0024】
トレイ選択部20は、図1に示す主搬送経路33に用紙を送り出すトレイを選択するものであり、上述した用紙種類決定部10に決定された用紙の種類に基づいて、トレイ30,31,32のいずれかかを選択する。用紙種類決定部10により高品位用紙を供給するように決定された場合、トレイ選択部20は、高品位用紙が収容されているトレイ32を選択する。一方、用紙種類決定部10により普通用紙を供給するように決定された場合、トレイ選択部20は、普通用紙が収容されているトレイ30,31のいずれかを選択する。
【0025】
A−2.画像形成装置の動作
次に、この画像形成装置の動作について図3を用いて説明する。まず、使用者は、用紙種類決定の基準となる色数について予め設定された色数(例えば2色)でいいかを判断する(ステップSa1)。予め設定された色数以外の色数を設定する場合には、使用者は操作部22を介して色数を設定する(ステップSa2)。
【0026】
そして、使用者が自動原稿送り装置2に原稿をセットしてコピー開始を指示すると、コピー動作を開始する(ステップSa3)。コピー動作では、ラインセンサ7により原稿上の画像が読み取られ、画像データが生成される。ラインセンサ7により生成された画像データは、画像処理装置8において所定の画像処理が施され、画像書き込み装置11に出力される。
【0027】
また、ラインセンサ7からの画像データは、画像処理装置8の色数認識部9に入力される。色数認識部9は入力された画像データから、原稿の画像を認識し、この画像に含まれる色数をカウントする(ステップSa4)。色数認識部9により原稿の画像の色数がカウントされると、用紙種類決定部10において、原稿の画像の色数と、設定された色数との比較が行われる(ステップSa5)。原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より大きい場合(設定された色数が2色の場合は、3色以上)、用紙種類決定部10により高品位用紙を使用することが決定される。用紙種類決定部10により高品位用紙を使用することが決定された場合、トレイ選択部20により高品位用紙の収容されたトレイ32の図示せぬピックアップローラが駆動され、用紙が主搬送経路33に繰り出される(ステップSa6)。
【0028】
一方、原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より小さい、または同じである場合、用紙種類決定部10により普通用紙を使用することが決定される。用紙種類決定部10により普通用紙を使用することが決定された場合、トレイ選択部20により普通用紙の収容されたトレイ30,31のいずれかの図示せぬピックアップローラが駆動され、用紙が主搬送経路33に繰り出される(ステップSa7)。
【0029】
このようにして用紙種類決定部10に決定された種類の用紙を収容するトレイから用紙が繰り出され、画像出力部101により用紙に画像が出力される(ステップSa8)。そして、ステップSa8で出力した画像が画像入力部100に読み取られた原稿の最後のページに対応した画像であるかを判断する(ステップSa9)。出力した画像の原稿が最後のページでない場合、ステップSa4に戻る。つまり、複数の原稿が画像入力部100に読み取られている場合、読み取られた全ての原稿についてステップSa4以下の動作を繰り返す。
【0030】
本実施形態に係る画像形成装置では、原稿の画像に含まれる色数によって、画像を出力する際に使用する用紙の種類が自動的に選択される。従って、原稿の画像に含まれる色数が設定された色数(例えば2色)より多い、つまりカラー画像の出力を行う場合には、自動的に高品位用紙が選択され、出力される画像の画質の低下を抑制することができる。また、原稿が白黒の文字のみの場合には、安価な普通用紙が自動的に選択され、コストの増加を抑制することができる。すなわち、画像入力部100に読み取られた画像データを出力するのに適した用紙に画像を出力することが可能である。
【0031】
また、使用者は操作部22を介して用紙種類決定部10において比較の対象とされる色数を設定することが可能である。このため、例えば原稿がカラー画像であっても、モノクロ原稿の一部に赤と青を含むだけである場合など、出力する画像に高画質が要求されないときには、使用者が色数を設定(この場合3色)することにより、安価な普通用紙に画像が出力される。このように、操作部22を介して色数を設定することにより、使用者の所望する種類の用紙を自動的に選択して画像を出力することが可能である。
【0032】
B.第2実施形態
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について図4を用いて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、上記の第1実施形態における色数認識部9の代わりに写真領域判定部(判定手段)40を備えた構成となっている。写真領域判定部40は、ラインセンサ7から入力される画像データから、原稿の画像に写真領域が含まれる否かを判定するものである。具体的な判定方法としては、ラインセンサ7から入力される画像データを複数のブロックに分割し、各ブロック内における画素の濃度差を予め定められた参照値と比較し、参照値よりも濃度差が小さい場合に写真領域であると判定する方法など公知の判定方法が用いられる。
【0033】
用紙種類決定部10は、写真領域判定部40による写真領域の有無の判定に基づいて、画像出力の際に使用する用紙の種類を決定する。
【0034】
次に、第2実施形態に係る画像形成装置の動作について図5を用いて説明する。まず、使用者が自動原稿送り装置2に原稿をセットしてコピー開始を指示すると、コピー動作を開始する(ステップSb1)。コピー動作では、ラインセンサ7により原稿上の画像が読み取られ、画像データが生成される。ラインセンサ7により生成された画像データは、画像処理装置8において所定の画像処理が施され、画像書き込み装置11に出力される。
【0035】
また、ラインセンサ7からの画像データは、画像処理装置8の写真領域判定部40に入力される。写真領域判定部40では、入力される画像データから原稿の画像を認識する(ステップSb2)。ここで、原稿の画像が写真領域を含むか否かが判定され(ステップSb3)、写真領域を含む場合、用紙種類決定部10により高品位用紙を使用することが決定され、トレイ選択部20により高品位用紙の収容されたトレイ32のピックアップローラが駆動される(ステップSb4)。
【0036】
一方、原稿の画像に写真領域が含まれないと判断された場合、用紙種類決定部10により普通用紙を使用することが決定され、トレイ選択部20により普通用紙の収容されたトレイ30,31のいずれかのピックアップローラが駆動される(ステップSb5)。
【0037】
このようにして用紙種類決定部10に決定された種類の用紙を収容するトレイから用紙が繰り出され、画像出力部101により用紙に画像が出力される(ステップSb6)。そして、ステップSb6で出力した画像が画像入力部100に読み取られた原稿の最後のページに対応した画像であるかを判断する(ステップSb7)。出力した画像の原稿が最後のページでない場合、ステップSb2に戻る。つまり、複数の原稿が画像入力部100に読み取られている場合、読み取られた全ての原稿についてステップSb2以下の動作を繰り返す。
【0038】
第2実施形態に係る画像形成装置では、画像入力部100に読み取られる原稿の画像に写真領域が含まれるか否かによって、画像を出力する際に使用する用紙の種類が自動的に選択される。写真領域を含む原稿をより忠実に再現するためには、高品位の用紙に画像を出力することが必要となるが、この画像形成装置では、写真領域を含む原稿を読み取った場合、自動的に高品位の用紙に画像を出力することが可能となる。
【0039】
なお、原稿の画像に写真領域が含まれると判定した場合に、写真領域判定部が原稿の画像面積中の写真領域の割合を求めるようにしてもよい。そして、用紙種類決定部10は、写真領域判定部40に求められた写真領域の割合が所定の割合、例えば3割以上であれば、高品位用紙を選択するようにしてもよい。また、この場合の所定の割合を使用者が操作部22を介して設定できるようにしてもよい。
【0040】
C.第3実施形態
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について図6を用いて説明する。同図に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、上記第1実施形態に係る色数認識部9と、第2実施形態に係る画像形成装置における写真領域判定部40とを備えた構成となっている。色数認識部9および写真領域判定部40には、ラインセンサ7からの画像データがそれぞれ入力されるようになっている。また、色数認識部9にカウントされた色数は用紙種類決定部10に入力され、写真領域判定部40による判定結果が用紙種類決定部10に入力されるようになっている。
【0041】
次に、本実施形態に係る画像形成装置の動作について図7を用いて説明する。まず、使用者は、用紙種類決定の基準となる色数について予め設定された色数(例えば2色)でいいかを判断する(ステップSc1)。予め設定された色数以外の色数を設定する場合には、使用者は操作部22を介して色数を設定する(ステップSc2)。
【0042】
そして、使用者が自動原稿送り装置2に原稿をセットしてコピー開始を指示すると、コピー動作を開始する(ステップSc3)。コピー動作では、ラインセンサ7により原稿上の画像が読み取られ、画像データが生成される。ラインセンサ7により生成された画像データは、画像処理装置8において所定の画像処理が施され、画像書き込み装置11に出力される。
【0043】
また、ラインセンサ7からの画像データは、画像処理装置8の色数認識部9および写真領域判定部40に入力される。色数認識部9では、入力された画像データから原稿の画像を認識し、この画像に含まれる色数をカウントする。また、写真領域判定部40では、入力される画像データから原稿の画像を認識し、写真領域が含まれるか否かを判定する(ステップSc4)。ここで、色数認識部9にカウントされた色数が設定された色数より大きいか否か、および原稿の画像が写真領域を含むか否かが判定され(ステップSc5)、原稿に含まれる色数が設定された色数より大きい、または原稿が写真領域を含むと判定された場合、用紙種類決定部10により高品位用紙を使用することが決定され、トレイ選択部20により高品位用紙の収容されたトレイ32のピックアップローラが駆動される(ステップSc6)。
【0044】
一方、原稿に含まれる色数が設定された色数より小さい、または同じであり、かつ原稿の画像に写真領域が含まれないと判定された場合、用紙種類決定部10により普通用紙を使用することが決定され、トレイ選択部20により普通用紙の収容されたトレイ30,31のいずれかのピックアップローラが駆動される(ステップSc7)。
【0045】
このようにして用紙種類決定部10に決定された種類の用紙を収容するトレイから用紙が繰り出され、画像出力部101により用紙に画像が出力される(ステップSc8)。そして、ステップSc8で出力した画像が画像入力部100に読み取られた原稿の最後のページに対応した画像であるかを判断する(ステップSc9)。出力した画像の原稿が最後のページでない場合、ステップSc4に戻る。つまり、複数の原稿が画像入力部100に読み取られている場合、読み取られた全ての原稿についてステップSc4以下の動作を繰り返す。
【0046】
第3実施形態に係る画像形成装置では、画像入力部100に読み取られる原稿の画像に写真領域が含まれている場合、または原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より大きい場合に高品位用紙が自動的に選択される。従って、写真領域や、多色のカラー画像を出力する場合のいずれにおいても、高品位用紙が使用され、出力する画像の画質の低下を抑制することが可能となる。一方、原稿に写真領域が含まれておらず、色数も設定された色数よりも小さい場合、つまり文字文書などの高画質が要求されない場合には、安価な普通用紙を使用し、コストの増加を抑制することができる。
【0047】
なお、上述した動作のステップSc5において、原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より大きく、かつ原稿に写真領域が含まれる場合にのみ、用紙種類決定部10が高品位用紙を使用することを決定するようにしてもよい。この場合、原稿が設定された色数以上のカラー写真領域を含む場合にのみ、高品位用紙が選択されることになる。また、使用者が操作部22を介して用紙種類決定部10による用紙種類決定のための条件(色数のみ、写真領域のみ、色数または写真領域、色数かつ写真領域)を設定できるようにしてもよい。
【0048】
D.第4実施形態
次に、本発明の第4実施形態に係る画像形成装置について図8を用いて説明する。本実施形態に係る画像形成装置は、第1実施形態に係る画像形成装置に加えて、記憶装置(記憶手段)70とディスプレイ装置71とを備えた構成となっている。
【0049】
記憶装置70は、ラインセンサ7により生成された画像データを記憶するとともに、この画像データに基づいて用紙種類決定部10に決定された用紙の種類データを記憶するものである。従って、画像入力部100に複数ページの原稿が読み取られた場合には、記憶装置70に各ページ毎の画像データと、それに対応する用紙種類データを順次記憶する。
【0050】
図9に示すように、ディスプレイ装置71には、画像入力部100による複数ページの原稿の読み取りが終了した時点で、記憶装置70に記憶された用紙種類データと、それに対応する原稿のページ番号を表示する。これにより、使用者は複数枚の原稿に対して、どの種類の用紙が選択されたかを知ることができる。なお、読みとった原稿の画像イメージと、その画像を形成するために用いられる用紙種類をディスプレイ装置71に表示するようにしてもよい。
【0051】
また、操作部22には、用紙種類変更ボタンが設けられており、使用者は、記憶装置70に記憶された用紙種類を各ページ毎に書き換えることができるようになっている。このような変更が行われた場合、ディスプレイ装置71には、その変更内容が表示されるようになっている。
【0052】
次に、第4実施形態に係る画像形成装置の動作について図10および図11を用いて説明する。まず、使用者は、用紙種類決定の基準となる色数について予め設定された色数(例えば2色)でいいかを判断する(ステップSd1)。予め設定された色数以外の色数を設定する場合には、使用者は操作部22を介して色数を設定する(ステップSd2)。
【0053】
そして、使用者が自動原稿送り装置2に原稿をセットしてコピー開始を指示すると、コピー動作を開始する(ステップSd3)。コピー動作では、ラインセンサ7により原稿上の画像が読み取られ、画像データが生成される。ラインセンサ7により生成された画像データは、画像処理装置8において所定の画像処理が施され、記憶装置70に記憶される。
【0054】
また、ラインセンサ7からの画像データは、画像処理装置8の色数認識部9に入力される。色数認識部9は入力された画像データから、原稿の画像を認識し、この画像に含まれる色数をカウントする(ステップSd4)。色数認識部9により原稿の画像の色数がカウントされると、用紙種類決定部10において、原稿の画像の色数と、設定された色数との比較が行われる(ステップSd5)。原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より大きい場合(設定された色数が2色の場合は、3色以上)、用紙種類決定部10により高品位用紙を使用することが決定される(ステップSd6)。
【0055】
一方、原稿の画像に含まれる色数が設定された色数より小さい、または同じである場合、用紙種類決定部10により普通用紙を使用することが決定される(ステップSd7)。このようにして、用紙種類決定部10により決定された用紙種類が記憶装置70に記憶される(ステップSd8)。
【0056】
そして、記憶装置70に記憶された画像データおよび用紙種類の原稿が画像入力部100に読み取られた原稿の最後のページに対応した画像であるかを判断する(ステップSd9)。原稿が最後のページでない場合、ステップSd4に戻る。つまり、複数の原稿が画像入力部100に読み取られている場合、読み取られた全ての原稿についてステップSd4からステップSd8の動作を繰り返す。
【0057】
このようにして、全ての原稿についての画像データおよび用紙種類の記憶装置70への記憶が終了した後、ディスプレイ装置71に原稿のページ番号と、その原稿に対応する用紙種類とが表示される。なお、原稿1ページについて記憶装置70への画像データおよび用紙種類の記憶が終了した時点で、そのページについて原稿ページ番号と用紙種類を順次表示するようにしてもよい。
【0058】
そして、操作部22を介して使用者からディスプレイ装置71に表示された用紙種類の変更指示があった場合(ステップSd10)、その変更指示に基づいて、記憶装置70に記憶された用紙種類を書き換える(ステップSd11)。
【0059】
この後、使用者からの出力動作開始の指示があると、記憶装置70に記憶された用紙種類に基づいて、トレイ選択部20が原稿の各ページに対応するトレイを選択し(ステップSd12)、原稿の各ページに対応する画像が、それぞれトレイ選択部20により選択されたトレイから供給される用紙に出力される(ステップSd13)。
【0060】
第4実施形態に係る画像形成装置では、用紙種類決定部10により決定された用紙種類を使用者が変更することが可能である。例えば、複数枚の原稿をコピーするときに、その原稿のうちの何枚かが白黒の文字文書原稿であっても使用者は高品位用紙に出力をしたい場合もある。このような場合にも、この画像形成装置によれば、このような原稿に対応する用紙種類(用紙種類決定部10では普通用紙に決定されている)の設定を高品位用紙に変更することが可能である。
【0061】
E.変形例
なお、第4実施形態は、第1実施形態に係る画像形成装置に、記憶装置70およびディスプレイ装置71を加えた構成となっていたが、第2または第3実施形態に係る画像形成装置に記憶装置70およびディスプレイ装置71を加えた構成としてもよい。
【0062】
また、上述の第1ないし第4実施形態においては、原稿を読み取ることにより、画像入力部100に生成された画像データに応じた画像を出力する、つまり原稿を複写する画像形成装置(複写機)の場合について説明したが、本発明は、コンピュータ等により生成された画像データに応じた画像を出力する各種のプリンタなどに適用することも可能である。この場合、コンピュータ等に生成された画像データに基づいて、用紙を供給するトレイが選択される。
【0063】
また、本発明は、通信網を介して入力される画像データに対応した画像を出力する、例えばファクシミリ装置などに適用することも可能である。この場合には、通信網を介して入力される画像データに基づいて、用紙を供給するトレイが選択される。
【0064】
また、上述した第1ないし第4実施形態では、トレイ選択部20は、トレイ30,31,32のいずれかを選択するようにしていたが、手差しトレイを有する画像形成装置の場合、トレイ選択部20が手差しトレイを選択することができるようにしてもよい。
【0065】
また、上述した第1ないし第4実施形態において、1回のコピー指令に基づいて、複数ページの原稿の複写を行う場合には、用紙種類決定部10が各ページ毎に使用する用紙の種類を決定せずに、所定の条件にしたがって1種類の用紙を決定して複数ページの画像を形成するようにしてもよい。この場合、1種類の用紙を決定する条件としては、最初に入力されたページの画像データにより決定される用紙種類を用いるようにしてもよいし、各ページ毎にシート種類を一旦決定し、複数ページの画像データになかの1ページでも高品位用紙に画像形成を行うと決定されたときには、高品位用紙を選択するようにしてもよい。このようにすれば、複数ページからなる文書等を複写する場合にも、ページ毎に異なった種類の用紙が使用されてしまうことがなく、使用される用紙が1種類に統一される。なお、使用者が1種類の用紙を決定するための条件を任意に設定できるようにしてもよい。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、シートに画像を出力する場合に、出力する画像種別に適した種類のシートを自動的に選択して画像を出力することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】 前記画像形成装置における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】 前記画像形成装置によるコピー動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る画像形成装置における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図5】 第2実施形態に係る画像形成装置によるコピー動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】 本発明の第3実施形態に係る画像形成装置における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である
【図7】 第3実施形態に係る画像形成装置によるコピー動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る画像形成装置における画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図9】 第4実施形態に係る画像形成装置の構成要素であるディスプレイ装置に表示される内容を説明するための図である。
【図10】 第4実施形態に係る画像形成装置によるコピー動作の処理手順を示すフローチャートである。
【図11】 第4実施形態に係る画像形成装置によるコピー動作の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
8…画像処理装置、9…色数認識部(色認識手段)、10…用紙種類決定部(シート種類決定手段)、20…トレイ選択部(トレイ選択手段)、22…操作部(設定手段)、30,31,32…トレイ、40…写真領域判定部(判定手段)、70…記憶装置(記憶手段)、101…画像出力部(画像形成手段)
Claims (5)
- 複数種類のシートをそれぞれ収容する複数のトレイと、
画像形成の対象となる画像データに対応する画像が写真領域を含むか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段の判定結果に基づいて、画像形成を行うシートの種類を決定するシート種類決定手段と、
前記シート種類決定手段に決定された複数のシートを収容する前記トレイを選択するトレイ選択手段と、
入力される画像データに基づいて、前記トレイ選択手段に選択された前記トレイから供給されるシートに画像を形成する画像形成手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記判定手段により写真領域を含むと判定された場合、前記シート種類決定手段は、複数の前記トレイにそれぞれ収容される複数種類のシートのなかで品質の高い種類のシートに決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記判定手段は、画像形成の対象となる画像データに対応する画像が写真領域を含むと判定した場合には、前記画像データに対応する画像における写真領域の割合を求め、
前記判定手段により求められた写真領域の割合が所定の値より大きい場合、前記シート種類決定手段は、複数の前記トレイにそれぞれ収容される複数種類のシートのなかで品質の高い種類のシートに決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 画像形成の対象となるページ毎の画像データに基づいて、前記シート種類決定手段により決定されたシート種類をページ毎に記憶する記憶手段と、
前記シート種類決定手段により決定されたページ毎のシート種類が前記記憶手段に記憶された後に、使用者から前記記憶手段に記憶されたシート種類と異なるシート種類が入力された場合、前記記憶手段に記憶されたシート種類を、入力されたシート種類に書き換える設定手段とをさらに具備し、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶されたページ毎のシート種類にしたがって、前記トレイを選択することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。 - 使用者からの1回の画像形成指令により複数ページの画像データに対応した画像を形成する場合、前記シート種類選択手段は、所定の条件にしたがって複数ページの画像形成を行う1種類のシートを決定することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
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