JP3648893B2 - 電子写真感光体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真に用いられる導電性基体上に光導電性材料等の塗布液を浸漬塗布してなる電子写真感光体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電子写真感光体の製造方法として、浸漬塗布方法は広く実施されており、その方法は、基本的に塗布液槽の中に、被塗布物である導電性基体を下降させていき、塗布したいところまで基体を浸漬させた後、上昇させることによる。この浸漬塗布方法は、ドラム状の感光体の製造方法として、生産性、膜厚の均一性などにおいて優れた方法である。しかしながら、塗布工程においては、様々な問題を有している。例えば、塗布液に対して基体の温度が高すぎる場合は、基体上での塗布液粘度が低下し液ダレを起こすことにより、均一な塗膜を得ることができない。また、塗布液に対して基体の温度が低すぎる場合は、浸漬時に基体内部に封じ込められた空気の膨張、および塗布液の溶媒蒸発による基体下部よりの発泡を生じ、著しい塗膜欠陥を招くこととなる。
【0003】
特に、この浸漬塗布法においては、生産性を向上するために複数の基体を一つの基体チャック支持具に取り付け、この基体チャック支持具毎に浸漬を行うことが一般的であるが、このような場合、所定の温度の空気を基体に吹きつけることで基体の温度を制御しても、基体チャック支持具に支持された複数の基体の個々の温度に誤差が生じる場合、この塗膜欠陥が悪化するという問題もあった。
【0004】
すなわち、各々の基体の温度差によって、例えば、基体の温度が液温度に対して異なっていた場合、塗布時の基体臨界点での塗布液粘度差が生じ塗膜の膜厚むらを招き、また、基体の温度が液温度に対して低い場合には、基体浸漬時に基体内部に封じ込まれた空気が塗布液の温度によって膨張し塗布液の溶媒蒸発による内部圧力の上昇による発泡が起因となる塗膜欠陥を招くこともある。
【0005】
このような複数の塗布前基体の温度差が生ずる問題は、特に、導電性基体の前処理としての洗浄、乾燥工程の後、直ちに、浸漬塗布行われる場合に著しい。即ち、感光体基体の乾燥工程後に塗布工程を行う場合、生産性向上のために基体の温度を塗布液温度を考慮しながら所定の温度に短時間で調製する必要があり、このため、通常、冷風の吹きつけなどによって強制冷却を行うが、それによる個々の基体への冷却風の吹きつけ条件や、熱容量の差異による熱伝導の差異のため、個々の基体間で温度差が生じやすくなると考えられる。また、自然冷却によっても熱伝導の差異による温度差が生じることは明らかである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、浸漬塗布方法により電子写真感光体の基体を複数同時に処理する方法において、該複数電子写真感光体の各々に関してばらつきなく均一に塗膜を塗布することができる方法、特に、塗布液浸漬中に基体下部より生じる発泡、および引き上げ後の液ダレによる塗膜むらを生じさせない、製造安定性に優れた電子写真感光体の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は鋭意研究を重ねたのち、この現象が生ずる原因が塗布前の導電性基体の各々の基体間の温度差に起因する事を見出し、本発明を完成した。
【0008】
即ち、本発明の電子写真感光体の製造方法は、円筒形の導電性基体の表面に塗布液を浸漬塗布法により付して塗布液層を形成する電子写真感光体の製造方法において、複数個の該導電性基体を基体チャック支持装置下端に設けたチャック装置部によって支持し、塗布液浴中に浸漬塗布して該導電性基体上に塗布液層を形成する工程を含み、該基体チャック支持装置の導電性基体を支持する部材として、(1)一端が基体チャック支持装置と接触し、他端が導電性基体と接触するように基体チャック装置の基体を支持する部材に熱伝導度が10〜400W・m -1 ・K -1 の範囲にある金属製リードを配置してなる部材、または、(2)熱伝導度が10〜400W・m -1 ・K -1 の範囲にある金属材料を用いた円筒形状のガイド部を備えた部材を用いて、該導電性基体を支持する部材と導電性基材とを面接触するように支持してなり、該基体チャック支持装置に支持された複数個の導電性基体の、塗布前の温度の最大値と最小値との差が1.0℃以内であることを特徴とする。
【0009】
これらの複数個の導電性基体から前記基体チャック支持装置にわたる熱伝導度が10〜400W・m-1・K-1の範囲にあることが好ましい。
【0010】
通常、基体チャック装置支持具はチャック装置部としてゴム製のチャッキング部材によって導電性基体を支持しているが、ゴムの熱伝導性が低いことから、前記した如き塗布前温度のばらつきが生じ易いと考えられる。従って、複数ある該チャック支持具において、各々の導電性基体をチャック装置部によって支持した状態での個々の基体から前記基体チャック支持装置にわたる部分の熱伝導度を10〜400W・m-1・K-1の範囲とすることによって、チャック支持装置から基体への熱移動が短時間に、かつ均一に行われ、個々の基体間の温度差が小さくなり、本発明の効果が達成される。
【0011】
このような、熱伝導度を達成するためには、基体チャック支持装置の導電性基体を支持する部材に、熱伝導性が10〜400W・m-1・K-1の範囲にある材料を用いることが好ましく、具体的には、基体チャック支持装置の支持部材に金属材料を用い、一端が基体チャック支持装置と接触し、他端が導電性基体と接触するように基体チャック支持装置の支持部材に金属性リ−ドを配置する態様、基体チャック装置の支持具として金属材料を用い、該金属材料製の支持部材と導電性基体とが、面接触する態様等が挙げられる。
【0012】
例えば、熱伝導性が高い金属材料をチャック支持装置として用い、基体との接触面積を相当量確保すれば、当然、熱移動性は良好になり、また、熱伝導性が低いゴム状のチャッキング部材を用いて導電性基体を支持する場合には、チャック装置支持具に連絡する金属状リードを該導電性基体との間にとることによって基体からチャック装置支持具への熱移動をスムーズに行う事が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
【0014】
本発明の電子写真感光体の製造方法においては、複数個の該導電性基体を基体チャック装置支持具下端に設けたチャック装置によって支持し、塗布液浴中に浸漬塗布して該導電性基体上に塗布液層を形成する工程を含む。
【0015】
図1(A)は、複数の導電性基体を同時に浸漬塗布する際に用いる基体チャック支持装置10に導電性基体12を支持した状態を示す斜視図であり、図1(B)はその正面図を示す。ここでは、基体チャック支持装置10に10本の導電性基体12が支持されている。各基体の位置を便宜上、(a)〜(j)とする。
【0016】
本発明の製造方法によれば、この(a)〜(j)の位置に取り付けられた基体の塗布液に浸漬する前の温度を測定した場合、(a)〜(j)にある基体のうち温度が最大値である基体と、最小値である基体の温度差が1.0℃以下であることが必要である。この個々の基体温度の測定は公知の方法、例えば熱電対温度計等の接触型温度計や非接触型の温度計等を用いて行うことができる。本発明においては、一点の基体、例えば、(a)の位置に取り付けられた基体の温度は、その基体の円筒形の長さ方向の一端から10%の位置、中央部、他端から10%の位置の3ヵ所の温度を測定した平均値を採用する。
【0017】
個々の基体の温度のバラツキを小さくする方法としては、基体に与える外的な温度条件を制御する方法が挙げられ、例えば、温度調節のための冷却風の吹きつけ状態を制御する方法、基体へ供給する熱の移動条件を制御する方法等が挙げられる。基体の温度は熱容量の大きい基体チャック支持装置10のチャックプレートから基体12へ供給される熱の影響を制御することにより、この基体12の温度の制御を効率的に行うことができる。即ち、これらの導電性基体12から基体チャック支持装置10にわたる熱伝導度を10〜400W・m-1・K-1の範囲にすることにより、この各基体12間の温度のバラツキを少なくすることができるものである。
【0018】
図1にあるように、基体チャック支持装置10は、導電性基体12を支持するためのチャック装置部14を有しており、チャック装置部14は基体ガイド部16及びチャックプレ−ト接合部18を介してチャックプレ−ト20に取り付けられている。
【0019】
基体ガイド部16、チャックプレ−ト接合部18及びチャックプレ−ト20は通常アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類を用いることが一般的であり、これらの金属の熱伝導度は、例えば、アルミニウムが234〜238W・m-1・K-1、ステンレス鋼が13〜16W・m-1・K-1であり、いずれも前記の範囲に適合している。これらを形成する材料としては、必ずしも金属に限定されず、熱伝導度が上記の好ましい範囲であれば他の材料を用いることもできる。基体ガイド部16、チャックプレ−ト接合部18は、基体を支持するための部材であり、本発明においては、これらにチャック支持部14を合わせてチャック装置支持具22と総称し、また、さらに、チャック装置支持具22にチャックプレート20を合わせて基体チャック支持装置10と総称する。
【0020】
図2は従来の基体チャック支持装置におけるチャック装置部14が基体12を保持した状態の詳細を示す概略断面図である。図2に示すように導電性基体12はチャック装置部14によって保持される。チャック装置部14には通常ゴム材料を使用し、ゴム製部材をエア−によって膨らます、あるいは又、圧力をかけてつぶす等の手段によって基体12を保持させ、また、エア−を抜く、あるいは又、圧力を落とすことによって基体12を離すことが可能となる。
【0021】
図2の如きチャック装置支持具22では、基体12と基体ガイド部16との間は、線状に接触しているにすぎず、全体としては熱伝導性の低いゴム製のチャック装置部14を介して連結している。チャック装置部14を構成するゴム材料の熱伝導性は、例えば、ブチルゴムで3.11×10-4W・m-1・K-1、シリコーンゴムでも4〜10-4W・m-1・K-1程度と非常に低いため、所望の熱伝導性が10〜400W・m-1・K-1の範囲を達成することはできない。このようなチャック装置支持具22を用いる場合には、基体の乾燥後や基体への冷却風の供給後に、各基体の温度を均一とするための十分な保持時間を確保することが好ましい。
【0022】
本発明においては、チャック装置部14、基体ガイド部16、チャックプレート20等の各部材間が熱移動可能な接触面積をもって接触している場合には、各部材の材料の熱伝導度を測定し、それらの熱伝導度が全て10〜400W・m-1・K-1の範囲にあることをもって、基体チャック支持装置10と基体12との間の熱伝導度が10〜400W・m-1・K-1の範囲にあるものとする。
【0023】
このような熱伝導性を達成するための手段として、伸縮性のゴム材料からなるチャック装置部14の表面に配置して、熱の移動性を向上させる金属製のリードを有する態様が挙げられる。図4は、本発明におけるチャック装置支持具22に導電性基体12と接触させる構造の金属製リ−ド26を有する基体支持装置の一例を示す概略図である。図4に示したように金属製の薄層フィルム26を短冊状に、チャックプレ−ト接合部18から吊るし、チャック装置部14が導電性基体12をチャックする際、該基体12と接触し、熱伝導性を確保するようになっている。
【0024】
金属製リ−ド26は、基体との接触面積が少なくとも5cm2 以上であるような大きさを有する、厚さ1〜1000μm程度の金属の薄層フィルムが熱移動の効率の観点からは好ましく、ここに用いる金属としては、アルミ箔等が好ましい。
【0025】
また、熱伝導性を達成するための他の手段として、基体12と基体ガイド部との間の接触面積を十分にとった、円筒形状の基体ガイド部28を有する態様が挙げられる。図5は、チャックプレート接合部18の先端に円筒形状の基体ガイド部28が連結されたチャック装置支持具30の概略図である(ここにおいても、円筒形状の基体ガイド部28、チャックプレート接合部18、チャック装置部14を合わせたものをチャック装置支持具30と総称する)。円筒形状の基体ガイド部28の外径は基体12の内径に適合するようになしてあり、基体ガイド部28の外周全体で基体12と接触しており、熱の移動が好適に行われる。このときの接触面積としては、少なくとも5cm2 程度以上であることが好ましい。
【0026】
本発明の電子写真感光体の製造方法は、機能分離型の積層感光体の何れの塗布にも用いることが可能である。例えば、電子写真感光体が、導電性基体上に少なくとも電荷発生層、電荷輸送層を積層してなるものである場合、塗布液層は電荷発生層であっても、電荷輸送層であってもよく、また、電子写真感光体が、導電性基体上に少なくとも下引き層、電荷発生層、電荷輸送層を積層してなるものである場合、塗布液層は、下引き層、電荷発生層、電荷輸送層の何れであってもよい。
【0027】
本発明の電子写真感光体に用いられる導電性基体としては、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ステンレス鋼等の金属類、およびアルミニウム、チタニウム、ニッケル、クロム、ステンレス、金、バナジウム、酸化錫、酸化インジウム、ITO等の薄膜を設けたプラスチックフィルム等あるいは導電性付与剤を塗布、または、含浸させた紙、およびプラスチックフィルム等が挙げられる。さらに必要に応じて導電性支持体の表面は、画質に影響のない範囲で各種の処理を行うことができる。例えば、表面の酸化処理や薬品処理、及び、着色処理等または、砂目立てなどの乱反射処理等を行うことができる。
【0028】
以下に、各塗布液層について説明する。下引き層に用いる結着樹脂はポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、フェノール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリイミド樹脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール樹脂、水溶性ポリエステル樹脂、ニトロセルロース、カゼイン、ゼラチン、ポリグルタミン酸、澱粉、スターチアセテート、アミノ澱粉、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ジルコニウムキレート化合物、ジルコニウムアルコキシド化合物、チタニルキレート化合物、チタニルアルコキシド化合物、有機チタニル化合物、シランカップリング剤等の公知の材料を用いることができるが、これらに限定されるものではない。これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0029】
電荷発生層は電荷発生材料を主成分とし、必要に応じて公知の結合剤、可塑剤、増感剤を用いることができる。電荷発生材料としては、アゾ顔料、ジスアゾ顔料、キノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔料、インジゴ顔料、ビスベンゾイミダゾール顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ピリリウム塩、アズレニウム塩、三晶方型セレンなどが挙げられる。結着樹脂としては、広範な絶縁性樹脂から選択することができる。また、これらの電荷発生材料は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。また、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリシランなどの有機光導電性ポリマーから選択することもできる。好ましい結着樹脂としては、ポリビニルブチラール樹脂、ポリアリレート樹脂(ビスフェノールAとフタル酸の重縮合体等)、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、フェノキシ樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルピリジン樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、カゼイン、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂等の公知の絶縁性樹脂をあげることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0030】
電荷輸送層は、電荷輸送材料を適当な結着樹脂中に含有させて形成される。電荷輸送材料としては、2,5−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキサジアゾール等のオキサジアゾール誘導体、1,3,5−トリフェニル−ピラゾリン、1−[ピリジル−(2)]−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン等のピラゾリン誘導体、トリフェニルアミン、ジベンジルアニリン等の芳香族第3級アミノ化合物、N,N’−ジフェニル−N.N’−ビス−(3−メチルフェニル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン等の芳香族第3級ジアミノ化合物、3−(4’−ジエチルアミノフェニル)−5,6−ジ−(4’−メトキシフェニル)−1,2,4−トリアジン等の1,2,4−トリアミン誘導体、4−ジエチルアミノベンズアルデヒド−1,1’−ジフェニルヒドラゾン等のヒドラゾン誘導体、2−フェニル−4−スチリルキナゾリン等のキナゾリン誘導体、6−ヒドロキシ−2,3−ジ(p−メトキシフェニル)ベンゾフラン等のベンゾフラン誘導体、p−(2,2’−ジフェニルビニル)−N,N−ジフェニルアニリン等のα−スチルベン誘導体、「ジャーナル オブ イメージング サイエンス(Journalof Imaging Science)」29巻、7〜10頁(1985)に記載されているエナミン誘導体、N−エチルカルバゾール等のポリ−N−ビニルカルバゾールおよびその誘導体、ポリ−γ−カルバゾールエチルグルタメートおよびその誘導体、さらにはピレン、ポリビニルピレン、ポリビニルアントラセン、ポリビニルアクリジン、ポリ−9−ビフェニルアントラセン、ピレン/ホルムアルデヒド樹脂、エチルカルバゾール/ホルムアルデヒド樹脂等の公知の電荷輸送材料を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの電荷輸送材料は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0031】
さらに電荷輸送層に用いる結着樹脂は、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、シリコン樹脂、シリコン−アルキッド樹脂、フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、スチレン−アルキッド樹脂、ポリ−N−ビニルカルバゾールなどの公知の樹脂を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの結着樹脂は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0032】
下引き層、電荷発生層および電荷輸送層の塗布液作成に用いる溶剤には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エチレングリコールモノメチルエーテルなどのエーテル類、クロロホルム、ジクロルメタン、ジクロルエタン、四塩化炭素、トリクロルエチレンなどの脂肪族ハロゲン化炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、あるいはベンゼン、トルエン、キシレン、モノクロルベンゼン、ジクロルベンゼンなどの芳香族類、等の一般に電子写真感光体の塗布液の作成に用いられる公知の有機溶媒を用いることができるが、これらに限定されるものではない。また、これらの溶剤は単独あるいは2種以上混合して用いることができる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。なお、以下の諸例で用いた化合物および塗布液の組成は、以下の通りである。
塗布液A(下引き層)
構造式(1)のジルコニウム化合物 20重量部
構造式(2)のシランカップリング剤 2重量部
構造式(3)のポリビニルブチラール樹脂 2重量部
n−ブタノール 70重量部
塗布液B1(電荷発生層)
クロルガリウムフタロシアン 5重量部
構造式(6)の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 5重量部
酢酸n−ブチル 65重量部
キシレン 130重量部
上記塗布液B1の成分を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで2時間分散して得られた分散液
塗布液B2(電荷発生層)
クロルガリウムフタロシアン 5重量部
構造式(6)の塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 5重量部
酢酸n−ブチル 195重量部
上記塗布液B2の成分を1mmφのガラスビーズを用いたサンドミルで2時間分散して得られた分散液
塗布液C1(電荷輸送層)
構造式(4)の電荷輸送物質 1重量部
構造式(5)のポリカーボネイト樹脂 1重量部
モノクロルベンゼン 3重量部
テトラヒドロフラン 3重量部
塗布液C2(電荷輸送層)
構造式(4)の電荷輸送物質 1重量部
構造式(5)のポリカーボネイト樹脂 1重量部
モノクロルベンゼン 6重量部
【0034】
【化1】
【0035】
【化2】
【0036】
(実施例1〜10)
30mmφ×340mmLの円筒状アルミ基材を、図1に示す装置にチャックで固定し、水洗浄後、130℃で3分間乾燥した。塗布液A(下引き層)の塗布前に図6に示すようにチャックプレート上部から15℃の冷却風を3分間あてることによりアルミ基材及び基体チャック支持装置を冷却し、塗布液A(下引き層)を、乾燥平均膜厚が1.0μmになるような引上げ速度で浸漬塗布し、自然乾燥2分間、乾燥温度150°C、10分間乾燥した。基体チャック支持装置に取り付けられた10個の導電性基体の塗布前の温度を測定し、塗布前アルミ基材温度の最大値、最小値の差を求めた。一方、アルミ基材1個を、各々(a)〜(j)位置の基体チャック支持装置にチャッキングした状態で導電性基体の熱伝導度を測定し、その測定値の最大値、最小値の値も表1に示した。
(比較例1〜10)
実施例1〜10において塗布ブ−ス温度、塗布液温度、塗布前基材温度の各々の最大値と最小値の差、アルミ基材を基体チャック支持装置にチャッキングした状態での個々の熱伝導度の最大値、最小値の条件を下記表6のように変えた他は実施例1〜10と同じ条件で浸漬塗布した。
(実施例11〜20)
30mmφ×340mmLの円筒状アルミ基材を、図1に示す装置にチャックで固定し、実施例1〜10と同じ条件で下引層を塗布乾燥後、塗布液B1(電荷発生層)を塗布した。その際、塗布前に15℃の冷却風により、アルミ基材及び基体チャック支持装置を10分間冷却し、塗布液B1(電荷発生層)を、乾燥平均膜厚が0.2μmになるような引上げ速度で塗布し、20分間80℃で乾燥した。この際、アルミ基材の塗布前の温度を測定し、塗布前アルミ基材温度の最大値、最小値の差を求めた。一方、実施例1〜10と同様にアルミ基材1個を、各々(a)〜(j)位置の基体チャック支持装置にチャッキングした状態で導電性基体の熱伝導度を測定し、その測定値の最大値、最小値の値も表2に示した。
(比較例11〜20)
実施例11〜20において塗布ブ−ス温度、塗布液温度、塗布前基材温度の各々の最大値と最小値の差、アルミ基材を基体チャック支持装置にチャッキングした状態での個々の熱伝導度の最大値、最小値の条件を下記表7のように変えた他は実施例11〜20と同じ条件で浸漬塗布した。
(実施例21〜30)
塗布液B1をB2にした以外は、実施例11〜20と同様に塗布した。結果を表3に示した。
(比較例21〜30)
実施例21〜30において塗布ブ−ス温度、塗布液温度、塗布前基材温度の各々の最大値と最小値の差、アルミ基材を基体チャック支持装置にチャッキングした状態での個々の熱伝導度の最大値、最小値の条件を下記表8のように変えた他は実施例21〜30と同じ条件で塗布した。
(実施例31〜40)
30mmφ×340mmLの円筒状アルミ基材を、図1に示す装置にチャックで固定し、実施例1〜10と同じ条件で下引層を塗布乾燥し、さらに、実施例11〜20と同じ条件で電荷発生層B1を塗布乾燥した後、塗布液C1(電荷輸送層)を塗布した。その際、塗布前に15℃の冷却風により、アルミ基材及び基体チャック支持装置を10分間冷却し、塗布液C1(電荷輸送層)を、乾燥平均膜厚が20μmになるような引上げ速度で塗布し、自然乾燥2分間、乾燥温度135°C、60分間乾燥した。アルミ基材の塗布前の温度を測定し、塗布前アルミ基材温度の最大値、最小値の差を求めた。一方、アルミ基材1個を、各々(a)〜(j)位置の基体チャック支持装置にチャッキングした状態でアルミ基材の熱伝導度を測定し、その測定値の最大値、最小値の値も表4に示した。
(比較例31〜40)
実施例31〜40において塗布ブ−ス温度、塗布液温度、塗布前基材温度の各々の最大値と最小値の差、アルミ基材を基体チャック支持装置にチャッキングした状態での個々の熱伝導度の最大値、最小値の条件を下記表9のように変えた他は実施例31〜40と同じ条件で塗布した。
(実施例41〜50)
塗布液C1をC2にした以外は、実施例31〜40と同様に塗布した。結果を表5に示した。
(比較例41〜50)
実施例41〜50において塗布ブ−ス温度、塗布液温度、塗布前基材温度の各々の最大値と最小値の差、アルミ基材を基体チャック支持装置にチャッキングした状態での個々の熱伝導度の最大値、最小値の条件を下記表10のように変えた他は実施例41〜50と同じ条件で塗布した。
[塗膜の均一性の評価]
実施例1〜50および比較例1〜50で得られた塗膜上部(アルミ基材上端より30mm)および下部(アルミ基材下端より30mm)の膜厚を測定し、塗膜の均一性を評価した。なお、下記に示す基準で、前記図1(B)の(a)〜(j)における10本の円筒状アルミ基体のすべてを評価し、すべてが良好である場合を「良好」と評価し、1本でも不良があった場合には「不良」と評価した。
【0037】
実施例1〜10および比較例1〜10(下引き層)では、
|下部膜厚−上部膜厚|≦0.1μm
であれば、塗膜性は良好であるとした。
実施例11〜30および比較例11〜30(電荷発生層)では、
|下部膜厚−上部膜厚|≦0.02μm
であれば、塗膜性は良好であるとした。
実施例31〜50および比較例31〜50(電荷輸送層)では、
|下部膜厚−上部膜厚|≦2μm
であれば、塗膜性は良好であるとした。
【0038】
評価の結果を表1〜10にあわせて示す。
なお、実施例中に用いた基体支持装置として、実施例番号の下一桁が1〜3のもの(実施例1〜3、実施例11〜13、実施例21〜23等)については、図4に示す構造のものを用いた。基体支持装置としてSUS304(熱伝導度:約16.7W・m-1・K-1)を、金属性リ−ドとしてアルミニウムフィルム(厚さ:50μm、熱伝導度:約234W・m-1・K-1)を使用した。実施例番号の下一桁が4〜6のもの(実施例4〜6、実施例14〜16、実施例24〜26等)については、図5の構造のもの、即ち、基体ガイドの幅を基体に対して、幅広く接触するよう円筒形のガイドを配置したものを用いている。なお、基体支持装置としてSUS304(熱伝導度:約16.7W・m-1・K-1)を使用している。前記各実施例については、パイプ及び基体チャック支持装置冷却後2分間で、塗布を行った。
【0039】
また、実施例番号の下一桁が7〜0のもの(実施例7〜10、実施例17〜20、実施例27〜30等)については、図2の従来の構造のものを使用し、パイプ冷却後20分間の塗布ブ−ス放置時間を置いた後、塗布を行った。
【0040】
また、比較例1〜50は、基体支持装置として図2の従来の構造のものを使用した。パイプ及び基体チャック支持装置冷却後2分間で塗布を行ったものが、比較例番号の下一桁が1〜3のもの(比較例1〜3、比較例11〜13、比較例21〜23等)であり、パイプ及び基体チャック支持装置冷却後3分間で塗布を行ったものが、比較例番号の下一桁が4〜6のもの(比較例4〜6、比較例14〜16、比較例24〜26等)であり、パイプ及び基体チャック支持装置冷却後5分間で塗布を行ったものが、比較例番号の下一桁が7〜0のもの(比較例7〜10、比較例17〜20、比較例27〜30等)である。
【0041】
【表1】
【0042】
【表2】
【0043】
【表3】
【0044】
【表4】
【0045】
【表5】
【0046】
【表6】
【0047】
【表7】
【0048】
【表8】
【0049】
【表9】
【0050】
【表10】
【0051】
上記表1から10に示す結果からも明らかなように、同一の基体チャック支持装置に取り付けられた複数の基体の温度差が本発明の範囲内である実施例は全て、塗膜の均一性が良好であり、均一な塗布層を得られることがわかった。このとき、温度の制御については、従来の基体チャック支持装置を用いた場合には、十分な温度の安定時間を取ることにより、各基体の温度の均一性が達成できるが、基体チャック支持装置から基体にわたる熱伝導度を好ましい10〜400W・m-1・K-1の範囲とすることにより、温度調節後、短時間で塗布を行っても温度の均一性、塗膜の均一性が達成できることがわかった。
【0052】
一方、基体の温度の均一性が十分に確保されない各比較例においては、均一な塗膜を得ることができなかった。
【0053】
【発明の効果】
本発明の電子写真感光体の製造方法によれば、浸漬塗布方法により電子写真感光体を複数同時に製造する方法において、該複数電子写真感光体の各々に関してばらつきなく均一に塗膜を塗布することができ、特に、塗布液浸漬中に基体下部より生じる発泡、および引き上げ後の液ダレによる塗膜むらを生じさせないで均一な塗膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電子写真感光体の製造方法に用いうる基体チャック支持装置の一態様を示す斜視図である。
【図2】 従来の基体チャック支持装置に用いられるチャック装置支持具を示す概略図である。
【図3】 基体チャック支持装置から導電性基体にわたる熱伝導度を測定する状態を示すモデル図である。
【図4】 導電性基体と基体チャック支持装置とを接触させる構造の金属製リ−ドを有するチャック装置支持具の一例を示す概略図である。
【図5】 チャックプレート接合部の先端に円筒形状の基体ガイド部が連結されたチャック装置支持具の一例を示す概略図である。
【図6】 基体チャック支持装置のチャックプレート上部から冷却風をあてた状態を示す概略図である。
【符号の説明】
10 基体チャック支持装置
12 導電性基体
14 チャック装置部
16 基体ガイド部
18 チャックプレート接合部
20 チャックプレート
22 チャック装置支持具
26 金属製リ−ド(金属製の薄層フィルム)
28 円筒形状の基体ガイド部
30 チャック装置支持具
Claims (2)
- 円筒形の導電性基体の表面に、浸漬塗布法により塗布液を付して塗布液層を形成する電子写真感光体の製造方法において、
複数個の該導電性基体を基体チャック支持装置の下端に設けたチャック装置部によって支持し、塗布液浴中に浸漬塗布して該導電性基体上に塗布液層を形成する工程を含み、
該基体チャック支持装置の導電性基体を支持する部材として、(1)一端が基体チャック支持装置と接触し、他端が導電性基体と接触するように基体チャック装置の基体を支持する部材に熱伝導度が10〜400W・m-1・K-1の範囲にある金属製リードを配置してなる部材、または、(2)熱伝導度が10〜400W・m-1・K-1の範囲にある金属材料を用いた円筒形状のガイド部を備えた部材を用いて、該導電性基体を支持する部材と導電性基材とを面接触するように支持してなり、
該基体チャック支持装置に支持された複数個の導電性基体の、塗布前の温度の最大値と最小値との差が1.0℃以内であることを特徴とする電子写真感光体の製造方法。 - 前記複数個の導電性基体から前記基体チャック支持装置にわたる熱伝導度が10〜400W・m-1・K-1の範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体の製造方法。
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JP34022896A JP3648893B2 (ja) | 1996-12-19 | 1996-12-19 | 電子写真感光体の製造方法 |
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-
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- 1996-12-19 JP JP34022896A patent/JP3648893B2/ja not_active Expired - Fee Related
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