JP3648797B2 - 定置型穀粒調整機の荷造り装置 - Google Patents

定置型穀粒調整機の荷造り装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、籾摺機,脱穀機等の定置型の穀粒調整機の荷造り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
籾摺機は、一般的にはこれを荷造り枠により全面的に包囲した状態で出荷するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
荷造り枠のままでは本機を自由に移動、旋回させることができず、運搬作業の能率低下を招いていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、このような従来技術のもつ問題点を解決するために、次のような技術的手段を講じた。即ち、この発明は、籾摺機、脱穀機等の定置型の穀粒調整機の本機1を内蔵する荷造り枠2を下枠2a、上枠2b、縦枠2c等によって構成して該本機1を該荷造り枠2に着脱自在に固定し、前記本機1には荷造り枠2の下枠2a下面より下方に出し入れ可能な転輪3を設けてある荷造り装置において、上記荷造り枠2の下前枠2af,上前枠2bf,縦前枠2cfを取外し可能に設け、前記転輪3を下方に出した状態で荷造り枠2から取り出すよう構成してなる定置型の穀粒調整機の荷造り装置とする。
【0005】
【作用】
籾摺機を荷造り枠のままで移動させたい時には、本機側のハンドル操作で、転輪を荷造り枠の下枠下面より下方に押し出せばよく、かかる転輪の利用により本機を自由に移動させることができる。
【0006】
【発明の効果】
従って、この発明によれば、荷造りのままでも、本機の転輪利用により自由に移動、旋回することができ、運搬作業を楽にし高能率化を図ることができる。
また、荷造り枠の下前枠2af,上前枠2bf,縦前枠2cfを取外すと、前面が開放し特に下枠2afが外されるため、転輪3を下方に出して移動させることができ、本機1を荷造り枠2から簡単に取り出すことができる
【0007】
【実施例】
以下、図面に示すこの発明の実施例について説明する。1は籾摺機の本機であって、荷造り枠2によって包囲する構成である。荷造り枠2は、主として、下枠2a,上枠2b,縦枠2c等からなる。本機1側には荷造り枠2の下枠2a下面より下方と上方とに出し入れ可能な転輪3を架設している。この転輪3は、横方向の支軸4周りに支持ア−ム5を介して上下に揺動する構成であり、ハンドル6によりネジ軸7を回して揺動ア−ム8を前後方向に揺動操作することで、転輪3の出し入れを可能にしている。
【0008】
以上のように、本機側のハンドル6の回動操作で、転輪3を下方に出すことにより、荷造り枠のままでも本機の移動、旋回が容易にできる構成である。また、リフトを使用しなくとも、本機を荷造り枠から簡単に取り出すこともできる。つまり、まず、本機を固定しているボルト、ナットを外した後、図3で示すように荷造り枠2の下前枠2af,上前枠2bf,縦前枠2cfを外せばよい。そして、ハンドル6を回して転輪3を下方に出せば、下前枠2afが外されるため荷造り枠2は取り出し側(前側)が低くなるように傾くが、下枠2afが外され、上記転輪3を出して移動させることができるため、本機1を荷造り枠2から簡単に取り出すことができるものである。
【0009】
図4〜図6に示す構成について説明する。この籾摺機1は、籾摺をする籾摺部9を上部に、籾摺部9からの摺落米を風選する摺落米風選部10を下部に、混合米を籾・玄米に分離選別する壺穴式回転選別装置型の混合米選別部11をそれらの後部に夫れ夫れ配置し、また、風選部10の横側部には、混合米選別部11への混合米揚穀機12を配置し、混合米選別部11の後部側には、玄米(仕上米)揚穀機13を配置している。籾摺機1の前部には機体前部を持ち上げるための把手14が排塵筒15を取り囲むように機体に固着して設けられている。機体後部側には支軸4周りに上下揺動可能な転輪3を架設している。この転輪3は、支軸4を中心として揺動操作する操作杆16の途中部に軸支され、機体後部を持ち上げながら操作杆16を下方に押し下げて係止具17に係止すれば、前記転輪3が機台18より下方に突出した状態でロックされるようになっている。
【0010】
前記把手14には、補助把手19が横軸20周りに回動自在に軸着して設けられている。補助把手19を(イ)の姿勢状態から(ロ)の姿勢状態位置にまで回動操作して持ち上げると、把手14との協同により把手長さが長くなるため、機体を軽く持ち上げることができ、機体後部側の転輪3を下方に出した状態での移動運搬が楽に行える。
【0011】
また、補助把手19の先端に図の如く輪体21を取り付けておけば、把手14を持ち上げたのち、補助把手19を図5の(ハ)の姿勢状態位置まで回動操作し係止ロック装置22にて係止するようにすれば、この機体前部側の左右輪体21,21と後部側の左右転輪3,3との4輪車で機体を自由に移動させることができて便利である。
【0012】
図7に示す実施例は、把手14の機体に対する取付側彎曲部23に、この部分が曲がらないように補強するための補強ステ−24を設け、そして、この補強ステ−24には通し孔を設けて補助把手19の基部を回動自在に軸受保持する構成としている。図8〜図9に示す実施例は、把手14を前後方向に伸縮可能に構成したものである。つまり、基部側把手14Aに対して先端側把手14Bを前後摺動自在に挿通支架し、任意の長さにスライド調節してボルト25により固定する構成である。
図10〜図13に示す実施例について説明する。
【0013】
玄米揚穀機13の上部には玄米排出樋26内での塵埃を吸い込んで機外に排出する吸引排塵フアン(排塵ブロワ)27が設けられている。28はその排塵パイプで、風選室内の3番口に向けて排塵するよう配管している。円筒型回転選別胴29内には、籾移送ラセン30を内装する籾受樋31と仕上米移送ラセン32を内装する仕上米受樋33が設けられている。
【0014】
図11では、仕上米受樋33上部の傾斜案内部分が網体34にて構成され、その下方には網体34からのホコリ等を受ける案内樋35が設けられている。そして、この案内樋35の一端部を前記排塵パイプ28に連通し、他端部を風選室内に連通させて、前記網体から抜け落ちるヌカやホコリ等を案内樋35内を通して風選室内の3番口に向けて吹き出す構成である。
【0015】
図12では、仕上米受樋33のラセン底部分が網体34にて構成され、その下方にはヌカやホコリ等を受ける案内樋35が設けらている。そして、この案内樋35には前記排塵パイプ28を連通してヌカやホコリ等を前記吸引排塵フアン27からの排塵風によって吹き出すように構成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】斜視図
【図3】斜視図
【図4】側面図
【図5】側面図
【図6】正面図
【図7】側面図
【図8】側面図
【図9】平面図
【図10】背面図
【図11】切断背面図
【図12】切断背面図
【図13】切断側面図
【符号の説明】
1 籾摺機(本機)
2 荷造り枠
3 転輪
4 支軸
5 支持ア−ム
6 ハンドル
7 ネジ軸
8 揺動ア−ム

Claims (1)

  1. 籾摺機、脱穀機等の定置型の穀粒調整機の本機1を内蔵する荷造り枠2を下枠2a、上枠2b、縦枠2c等によって構成して該本機1を該荷造り枠2に着脱自在に固定し、前記本機1には荷造り枠2の下枠2a下面より下方に出し入れ可能な転輪3を設けてある荷造り装置において、上記荷造り枠2の下前枠2af,上前枠2bf,縦前枠2cfを取外し可能に設け、前記転輪3を下方に出した状態で荷造り枠2から取り出すよう構成してなる定置型の穀粒調整機の荷造り装置。
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