JP3648300B2 - サスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置に関し、特に操作性とセキュリティーに優れたサスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術は、特開平6−161590号公報に記載のように、サスペンド/レジューム機能をもつ情報処理装置において、ボタン(スイッチ)押下のみによって、誰もがサスペンドからの復帰(レジューム)が可能であった。
【0003】
また、特開平6−102953号公報に記載のように、レジューム前にパスワード入力によってユーザ認識をおこない、パスワードの正常な入力によってレジューム処理を行う方式となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、ボタン等の押下のみによって誰もがサスペンドからの復帰が可能なため、セキュリティーの面で問題があった。
【0005】
また、パスワードを入力する方法は操作者にとって煩雑であった。
【0006】
本発明の目的は、簡単な操作でセキュリティーの向上を図ることが可能なサスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、サスペンド/レジューム制御手段と、スイッチとセンサーが一体となった指紋読み取り手段と、読み取った指紋を記憶する指紋記憶手段とを有し、通常動作時に前記指紋読み取り手段のセンサに指を置かれたことに応じて指紋を読み取って前記指紋記憶手段に読み取った指紋を記憶するとともに、サスペンド状態へ移行し、サスペンド状態の時に前記センサに指を置かれたことに応じて指紋を読み取り、サスペンド前に前記指紋記憶手段に記憶した指紋と照合して一致すればレジュームする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0009】
図1は本発明の一実施例の情報処理装置内の制御部のブロック図、図2は該情報処理装置の外観図を示す。また、図3及び図4は、本発明の一実施例の動作を説明するフローチャートを示す。
【0010】
まず、図1を参照して実施例の情報処理装置の制御部の構成を説明する。
【0011】
本制御部はユーザが指を置くスイッチ一体型のセンサーがある指紋読み取り部101、指紋読み取りを制御する読み取り制御部102、スイッチ押下により各制御部の起動をかけるサスペンド/レジューム起動部103、指紋データを格納するメモリ104、メモリを制御するメモリ制御部105、現在がサスペンド中かどうかを示すサスペンドフラグ106、登録された指紋と読み取った指紋の比較を行う比較部107、指紋比較の結果による判定をおこないユーザに対してはLED点灯でその結果を示し、又、CPUに対してサスペンド/レジュームの起点となる割り込みを発行する判定部108からなる。
【0012】
次に、図2を参照してユーザインタフェース部分について説明する。情報処理装置本体201の表面にスイッチと一体となった指を置くセンサーである指紋読み取り部202と指紋照合判定と装置状態を示すLED203からなる。
【0013】
本実施例の動作について、まず図3を参照してユーザが通常動作状態からサスペンド状態へ移行する時の動作について説明する。
【0014】
通常動作時、ユーザはシステムをサスペンド状態に移行したいときに、指紋読み取り部に指を置くことにより一体となったスイッチ101がオン状態となり、サスペンド/レジューム起動部103に起動がかかり、サスペンドフラグ106が0であることを確認して1にセットする。また読み取り制御部102については指紋読み取りを実行する。読み取り制御部102は指紋データの読み取りと同時にメモリ制御部105に対して起動をかけ、メモリ104に指紋データを格納する。
【0015】
メモリ制御部105はサスペンドフラグ106の状態をみて1にセットされていれば、指紋登録用のメモリに指紋データを格納する。格納を完了したら判定部108にメモリ制御部105が通知して判定部108はLED203を緑色に点灯させてユーザにサスペンドへの移行を完了したことを報告する。ここまではユーザは指紋読み取り部101から指をはなしてはいけない。又、判定部108はサスペンドの為の割り込みをCPUへ通知しサスペンド処理を開始する。
【0016】
次に、図4を参照してサスペンド状態から通常動作状態へ移行するレジュームについて説明する。
【0017】
サスペンド時、ユーザはシステムをレジュームしたいときに、指紋読み取り部101に指を置くことにより一体となったスイッチがオン状態となり、サスペンド/レジューム起動部103に起動がかかり、サスペンドフラグ106が1である事を確認して0にセットする。また読み取り制御部102については指紋読み取りを実行する。読み取り制御部102は指紋データの読み取りと同時にメモリ制御部105に対して起動をかけ、メモリ104に指紋データを格納する。
【0018】
メモリ制御部105はサスペンドフラグ106の状態をみて0にセットされていれば、指紋読み取りバッファ用のメモリに指紋データを格納する。格納を完了したら判定部108にメモリ制御部105が通知する。比較部107はサスペンドに移行したときに登録された指紋と、レジュームのために読み取った指紋を比較、照合してその結果を判定部108に通知する。判定部108は比較部107の判定により、照合結果がOKであればLED203を無灯にさせてユーザにレジュームへの処理が開始したことを報告する。ここまではユーザは指紋読み取り部101から指をはなしてはいけない。又判定部108はレジュームのための割り込みをCPUへ通知しレジューム処理を開始させる。照合結果がNGであれば、LED203を赤色に点灯させユーザに読み取り失敗または指紋不一致として、報告する。この場合、再度指紋読み取り部に指を置く必要がある。
【0019】
【発明の効果】
サスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置において、スイッチとセンサーが一体となった指紋読み取り部に指を置くことによりサスペンド状態へ移行させた本人の指紋を登録し、レジューム時に指紋照合することで、サスペンド状態へ移行させた本人のみがレジュームを可能とすることで、簡単な操作でセキュリティー性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の情報処理装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施例の情報処理装置の外観図である。
【図3】本発明の一実施例のサスペンド時のフローチャートである。
【図4】本発明の一実施例のレジューム時のフローチャートである。
【符号の説明】
101…指紋読み取り部、102…読み取り制御部、103…サスペンド/レジューム起動部、104…指紋データ格納用メモリ、105…メモリ制御部、106…サスペンド状態かを示すフラグ、107…比較部、108…判定部、201…情報処理装置本体、202…指紋読み取り部、203…装置の状態を示すLED。
Claims (1)
- サスペンド/レジューム制御手段と、スイッチとセンサーが一体となった指紋読み取り手段と、読み取った指紋を記憶する指紋記憶手段とを有し、前記サスペンド/レジューム制御手段は、通常動作時に前記指紋読み取り手段のセンサに指を置かれたことによってスイッチがオン状態となり、これに応じて指紋を読み取って前記指紋記憶手段に読み取った指紋を記憶するとともに、サスペンド状態への移行を通知し、サスペンド状態の時に前記センサに指を置かれたことによってスイッチがオン状態となり、これに応じて指紋を読み取り、サスペンド前に前記指紋記憶手段に記憶した指紋と照合して一致すればレジュームへの移行を通知することを特徴とするサスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置。
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JP27863095A Expired - Fee Related JP3648300B2 (ja) | 1995-10-26 | 1995-10-26 | サスペンド/レジューム機能を有する情報処理装置 |
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- 1995-10-26 JP JP27863095A patent/JP3648300B2/ja not_active Expired - Fee Related
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