JP3648188B2 - 受光回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路に関し、更に詳しくは、例えばウェアラブルコンピュータ(身体につけるコンピュータ)間のデータ通信のために使用されるトランシーバにおいて送信情報に基づき電界伝達媒体に誘起されて伝達される電界を検出し、この検出した電界によって光学特性の変化した光を受光して電気信号に変換する受光回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯端末の小型化および高性能化によりウェアラブルコンピュータが注目されてきているが、図4はこのようなウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1はそれぞれトランシーバ3を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行うとともに、更に手足の先端に取り付けられたトランシーバ3a,3bを介して外部に設けられたパソコン(PC)5と通信を行うようになっている。
【0003】
このようにウェアラブルコンピュータ1間のデータ通信に使用されるトランシーバ3は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用し、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っているが、図5に示すように、入出力(I/O)回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に接続されるとともに、送信電極105および受信電極107が絶縁膜106,108をそれぞれ介して生体100に近接して設けられ、送信情報に基づく電界を送信電極105から絶縁膜106を介して生体100に誘起させ、また生体100の他の部位に誘起されて伝達されてくる電界を絶縁膜108を介して受信電極107で受信するようになっている。
【0004】
更に詳しくは、トランシーバ3は、ウェアラブルコンピュータ1からの送信情報を入出力回路101を介して受信すると、この送信情報のレベルをレベル調整回路102で調整して送信回路103に供給する。送信回路103は、レベル調整回路102でレベル調整された送信情報を送信電極105に供給し、これにより送信情報に基づく電界を送信電極105から絶縁膜106を介して生体100に誘起させ、この誘起した電界を生体100の他の部位に設けられたトランシーバ3に伝達するようにしている。
【0005】
一方、絶縁膜108を介して生体100に近接して設けられた受信電極107は、生体100の他の部位から誘起されて伝達されてくる電界を受信すると、この受信した電界を電界検出光学部110に結合させ、電界検出光学部110においてレーザ光と電気光学素子を利用した電気光学手法によりP波成分およびS波成分からなる光の強度変化に変換し、受光回路120に供給する。
【0006】
受光回路120は、電界検出光学部110からのP波成分およびS波成分からなる光信号を電気信号に変換する。この電気信号はバンドパスフィルタ131で雑音を除去され、更に波形整形回路133で波形整形されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に受信情報として供給される。
【0007】
受光回路120は、従来図6に示すように、バイアス電源(+V,−V)間に直列接続された第1、第2の2つのフォトダイオード91,93の中点を負荷抵抗95を介して接地するとともに、アンプ97の入力に接続したバランス受光+シングルアンプ型と称する回路で構成されている。
【0008】
この従来の受光回路120を構成している第1および第2のフォトダイオード91,93は、差動増幅器の役割を果たしているものであって、電界検出光学部110からのP波成分およびS波成分からなる逆相の強度変化の光信号を受光すると、第1および第2のフォトダイオード91,93はそれぞれ各光信号に感応して発生する電流を負荷抵抗95において互いに加算するように倍増して流すことになり、この倍増された電流に相当する電圧が負荷抵抗95の両端に発生してアンプ97に入力電圧として供給される。
【0009】
ところで、電気光学手法を利用した電界検出光学部110において発生するレーザ光には、一般にレーザダイオード自身から発生したりまたは電源から発生する雑音が混入している。このような雑音が混入したレーザ光を使用した電界検出光学部110から受光回路120の第1および第2のフォトダイオード91,93にそれぞれ入射する光信号にも同様に雑音が混入しているため、このような雑音を除去することが必要であるが、このようにレーザ光に混入している雑音は同相かつ同レベルであるため、第1および第2のフォトダイオード91,93と負荷抵抗95からなるバランス受光では除去されてしまい、アンプ97に入力されることがない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図6に示すような受光回路に混入する雑音としては、レーザ光に混入する雑音以外に、フォトダイオード91,93の例えば外観を覆っている金属ケースを介してフォトダイオードの出力電流信号に混入するような雑音があり、このような雑音はレーザ光に混入する雑音のように同相、同レベルとは限らず、雑音源とフォトダイオード91,93との位置関係や混入の仕方により雑音のレベルが異なるため、図6に示すような従来の受光回路では除去することができないという問題がある。
【0011】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、レーザ光に混入する雑音のみならず、それ以外にレベルなどが異なって混入してくる雑音をも適確に除去し得る受光回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の本発明は、電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、該第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の変換手段と、該第1および第2の変換手段からの電圧信号のうち一方の電圧信号の大きさを調整する調整手段と、前記第1および第2の変換手段からの電圧信号のうち他方の電圧信号と前記調整手段で大きさを調整された一方の電圧信号を差動増幅する差動増幅器とを有することを要旨とする。
【0013】
請求項1記載の本発明にあっては、第1および第2の光電気変換手段で光電変換された電流信号は電圧信号に変換されて差動増幅器に入力されるが、正規の入力光に相当する電圧信号は差動増幅器で倍増されて正規に出力され、入力光に混入した同相同レベルの雑音に相当する電圧は差動増幅器で除去されることに加えて、電流信号や電圧信号に混入するレベルの異なる雑音はこの雑音に相当する正規の電圧値と異なる分の電圧を調整手段で調整することにより確実に除去することができる。
【0014】
また、請求項2記載の本発明は、電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、該第1および第2の光電気変換手段の一方に接続され、該一方の光電気変換手段からの電流信号を電圧信号に変換する固定抵抗と、前記第1および第2の光電気変換手段の他方に接続され、該他方の光電気変換手段からの電流信号を電圧信号に変換するとともに、該電圧信号の大きさを調整する可変抵抗と、前記固定抵抗および可変抵抗の電圧信号を差動増幅する差動増幅器とを有することを要旨とする。
【0015】
請求項2記載の本発明にあっては、第1および第2の光電気変換手段で光電変換された電流信号は固定抵抗および可変抵抗で電圧信号に変換されて差動増幅器に入力されるが、正規の入力光に相当する電圧信号は差動増幅器で倍増されて正規に出力され、入力光に混入した同相同レベルの雑音に相当する電圧は差動増幅器で除去されることに加えて、電流信号や電圧信号に混入するレベルの異なる雑音はこの雑音に相当する正規の電圧値と異なる分の電圧を可変抵抗で調整することにより確実に除去することができる。
【0016】
更に、請求項3記載の本発明は、電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、該第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の抵抗と、該第1および第2の抵抗の一方からの電圧信号を固定増幅する固定ゲイン増幅器と、前記第1および第2の抵抗の他方からの電圧信号を可変増幅する可変ゲイン増幅器と、前記可変ゲイン増幅器のゲインを制御するゲイン制御回路と、前記固定ゲイン増幅器および可変ゲイン増幅器からの出力信号を差動増幅する差動増幅器とを有することを要旨とする。
【0017】
請求項3記載の本発明にあっては、第1および第2の光電気変換手段で光電変換された電流信号は固定抵抗で電圧信号に変換され、固定ゲイン増幅器および可変ゲイン増幅器を介して差動増幅器に入力されるが、正規の入力光に相当する電圧信号は差動増幅器で倍増されて正規に出力され、入力光に混入した同相同レベルの雑音に相当する電圧は差動増幅器で除去されることに加えて、電流信号や電圧信号に混入するレベルの異なる雑音はこの雑音に相当する正規の電圧値と異なる分の電圧を可変ゲイン増幅器のゲインで調整することにより確実に除去することができる。
【0018】
請求項4記載の本発明は、電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、該第1および第2の光電気変換手段の一方に接続され、該一方の光電気変換手段に所定の電圧の逆バイアスを印加する定電圧源と、前記第1および第2の光電気変換手段の他方に接続され、該他方の光電気変換手段に可変電圧の逆バイアスを印加する可変電圧源と、前記第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の抵抗と、該第1および第2の抵抗の電圧信号を差動増幅する差動増幅器とを有することを要旨とする。
【0019】
請求項4記載の本発明にあっては、第1および第2の光電気変換手段で光電変換された電流信号は電圧信号に変換されて差動増幅器に入力されるが、正規の入力光に相当する電圧信号は差動増幅器で倍増されて正規に出力され、入力光に混入した同相同レベルの雑音に相当する電圧は差動増幅器で除去されることに加えて、電流信号や電圧信号に混入するレベルの異なる雑音はこの雑音に相当する正規の電圧値と異なる分の電圧を可変電圧源の電圧で調整することにより確実に除去することができる。
【0020】
また、請求項5記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか1つに記載の発明において、前記第1および第2の光電気変換手段が、フォトダイオードであることを要旨とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る受光回路の構成を示す回路図である。同図に示す受光回路は、例えば図5で説明したようにウェアラブルコンピュータの間のデータ通信用に使用されるトランシーバの電界検出光学部からP波成分とS波成分に分離されて出射されるレーザ光を受光し、このレーザ光を電気信号に変換するものであり、電界検出光学部から出射されるP波成分およびS波成分からなる逆相の強度変化のレーザ光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段である第1および第2のフォトダイオード11,12を有する。
【0022】
この第1および第2のフォトダイオード11,12は、それぞれのカソードが第1および第2の定電圧源15,25に接続され、それぞれのアノードが固定抵抗17および可変抵抗27を介して接地され、これにより第1および第2のフォトダイオード11,12に逆バイアスが印加され、第1および第2のフォトダイオード11,12に光が入射すると、第1および第2のフォトダイオード11,12から電流が発生し、この電流は固定抵抗17および可変抵抗27に流れて電圧降下を生じるようになっている。
【0023】
また、第1のフォトダイオード11と固定抵抗17との接続点および第2のフォトダイオード12と可変抵抗27との接続点は、差動増幅器29の入力に接続され、上述したように第1および第2のフォトダイオード11,12からの電流により固定抵抗17および可変抵抗27に電圧降下として発生したそれぞれの電圧は差動増幅器29に入力されるようになっている。
【0024】
以上のように構成される受光回路において、第1および第2のフォトダイオード11,12は、電界検出光学部からのP波成分およびS波成分からなる逆相のレーザ光をそれぞれ受光すると、該レーザ光の強度変化に応じた電流を発生し、この電流はそれぞれ固定抵抗17および可変抵抗27に流れて、電圧降下を生じる。この固定抵抗17および可変抵抗27に生じた電圧は、それぞれ差動増幅器29の非反転入力および反転入力に印加され、差動増幅器29において差動増幅される。
【0025】
差動増幅器29における差動増幅において、第1および第2のフォトダイオード11,12に入射する両レーザ光の強度変化は逆相であるため、差動増幅器29では逆相の差分に相当して倍増され、正常な出力信号として出力されるが、仮に両レーザ光自身に雑音が混入していたとすると、このような雑音は通常同相かつ同レベルであるため、差動増幅器29で相殺されて除去され、差動増幅器29から出力されない。
【0026】
しかしながら、前述したように、第1および第2のフォトダイオード11,12の例えば金属ケースなどを介してフォトダイオードの出力電流に混入した雑音は雑音源と第1および第2のフォトダイオード11,12との位置関係などにより第1および第2のフォトダイオード11,12にそれぞれ混入する雑音のレベルが異なるため、そのままでは差動増幅器29でも除去されず、差動増幅器29からそのまま出力されてしまうことになる。
【0027】
そこで、図1に示す実施形態では、フォトダイオードの金属ケースなどから混入した雑音により第1および第2のフォトダイオード11,12の出力電流が雑音の影響を受けない正規の電流値と異なり、これにより固定抵抗17および可変抵抗27に発生する電圧も正規の電圧値と異なるような場合、この異なる分の電圧を可変抵抗27の抵抗値を調整することにより削減または相殺し、これにより固定抵抗17および可変抵抗27に発生する電圧を雑音の影響のない正規の電圧値に補正して、差動増幅器29に入力し、第1および第2のフォトダイオード11,12の例えば缶などから混入したレベルの異なるような雑音でも除去してしまうものである。
【0028】
次に、図2を参照して、本発明の他の実施形態に係る受光回路について説明する。
【0029】
図2に示す受光回路は、図1に示した受光回路において可変抵抗27で差動増幅器29に入力される電圧を調整する代わりに、可変ゲイン増幅器を用いて差動増幅器29に入力される電圧を調整するようにした点が異なるものであり、図1における可変抵抗27の代わりに固定抵抗37を使用するとともに、固定抵抗17の電圧を固定ゲイン増幅器31で増幅して差動増幅器29に入力し、また固定抵抗37の電圧を可変ゲイン増幅器32で増幅して差動増幅器29に入力し、この可変ゲイン増幅器32のゲインをゲイン制御回路35で調整するように構成され、その他の構成および作用は同じである。
【0030】
このように構成することにより、上述したように第1および第2のフォトダイオード11,12の缶などからレベルの異なる雑音がフォトダイオードの出力電流に混入し、これにより固定抵抗17,37に発生する電圧が正規の電圧値と異なるような場合、この異なる分の電圧をゲイン制御回路35で可変ゲイン増幅器32のゲインを調整することにより削減または相殺し、差動増幅器29に入力される電圧を雑音の影響のない正規の電圧値に補正して、第1および第2のフォトダイオード11,12の例えば缶などから混入したレベルの異なるような雑音でも除去してしまうものである。
【0031】
全体の動作では、第1および第2のフォトダイオード11,12は、電界検出光学部からのP波成分およびS波成分からなる逆相のレーザ光をそれぞれ受光すると、該レーザ光の強度変化に応じた電流を発生し、この電流はそれぞれ固定抵抗17,37に流れて、電圧降下を生じる。この固定抵抗17,37に生じた電圧のうち、固定抵抗17の電圧は固定ゲイン増幅器31で増幅されて差動増幅器29に入力され、また固定抵抗37の電圧は可変ゲイン増幅器32で増幅されて差動増幅器29に入力されるが、この場合にレーザ光は逆相であるため、差動増幅器29で倍増されて出力され、またレーザ光に混入したような雑音は同相かつ同レベルであるため、差動増幅器29で相殺されて除去される。
【0032】
また、第1および第2のフォトダイオード11,12の例えば缶などからレベルの異なる雑音がフォトダイオードの出力電流に混入し、この雑音の影響により固定抵抗17,37に発生する電圧が正規の電圧値と異なるような場合、この異なる分の電圧に相当する可変ゲイン増幅器32のゲインをゲイン制御回路35で調整することにより、その雑音分の電圧は除去または相殺され、差動増幅器29には雑音の影響のない電圧が入力されることになる。
【0033】
次に、図3を参照して、本発明の別の実施形態に係る受光回路について説明する。
【0034】
図3に示す受光回路は、図1に示した受光回路において可変抵抗27の代わりに固定抵抗37を使用するとともに、第2の定電圧源25の代わりに可変電圧源25aを使用し、この可変電圧源25aの電圧を可変することにより、フォトダイオードの変換効率を変化させ、結果的に固定抵抗37に発生する電圧を調整するものであり、その他の構成および作用は同じである。
【0035】
すなわち、図1で説明したように、第1および第2のフォトダイオード11,12の缶などからレベルの異なる雑音がフォトダイオードの出力電流に混入し、これにより固定抵抗17,37に発生する電圧が正規の電圧値と異なるような場合、この異なる分の電圧を可変電圧源25aの電圧を調整することにより削減または相殺し、差動増幅器29に入力される電圧を雑音の影響のない正規の電圧値に補正して、第1および第2のフォトダイオード11,12の例えば缶などから混入したレベルの異なるような雑音でも除去してしまうものである。
【0036】
上記実施形態では、可変抵抗27、可変ゲイン増幅器32、ゲイン制御回路35、可変電圧源25aは第1および第2のフォトダイオード11,12のうちの第2のフォトダイオード12の側に設ける場合について説明しているが、これに限定されるものでなく、第1のフォトダイオード11の側に設けたり、または両方に設けてもよく、基本的には少なくともいずれか一方に設けられていればよいものである。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1および第2の光電気変換手段で光電変換された電流信号は電圧信号に変換されて差動増幅器に入力されるが、正規の入力光に相当する電圧信号は差動増幅器で倍増されて正規に出力され、入力光に混入した同相同レベルの雑音に相当する電圧は差動増幅器で除去されることに加えて、電流信号や電圧信号に混入するレベルの異なる雑音はこの雑音に相当する正規の電圧値と異なる分の電圧を可変抵抗、可変ゲイン増幅器、可変電圧源を含む調整手段で調整することにより確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る受光回路の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る受光回路の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の別の実施形態に係る受光回路の構成を示す回路図である。
【図4】トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用する場合の例を示す説明図である。
【図5】受光回路が適用されるトランシーバの回路構成を示すブロック図である。
【図6】従来の受光回路の構成を示す回路図である。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
3 トランシーバ
11 第1のフォトダイオード
12 第2のフォトダイオード
15 第1の定電圧源
17,37 固定抵抗
25 第2の定電圧源
25a 可変電圧源
27 可変抵抗
29 差動増幅器
31 固定ゲイン増幅器
32 可変ゲイン増幅器
35 ゲイン制御回路
110 電界検出光学部
Claims (5)
- 電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、
前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、
該第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の変換手段と、
該第1および第2の変換手段からの電圧信号のうち一方の電圧信号の大きさを調整する調整手段と、
前記第1および第2の変換手段からの電圧信号のうち他方の電圧信号と前記調整手段で大きさを調整された一方の電圧信号を差動増幅する差動増幅器と
を有することを特徴とする受光回路。 - 電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、
前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、
該第1および第2の光電気変換手段の一方に接続され、該一方の光電気変換手段からの電流信号を電圧信号に変換する固定抵抗と、
前記第1および第2の光電気変換手段の他方に接続され、該他方の光電気変換手段からの電流信号を電圧信号に変換するとともに、該電圧信号の大きさを調整する可変抵抗と、
前記固定抵抗および可変抵抗の電圧信号を差動増幅する差動増幅器と
を有することを特徴とする受光回路。 - 電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、
前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、
該第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の抵抗と、
該第1および第2の抵抗の一方からの電圧信号を固定増幅する固定ゲイン増幅器と、
前記第1および第2の抵抗の他方からの電圧信号を可変増幅する可変ゲイン増幅器と、
前記可変ゲイン増幅器のゲインを制御するゲイン制御回路と、
前記固定ゲイン増幅器および可変ゲイン増幅器からの出力信号を差動増幅する差動増幅器と
を有することを特徴とする受光回路。 - 電界伝達媒体から検出した電界によって光学特性が変化してP波成分とS波成分に分離された光を受光して電気信号に変換する受光回路であって、
前記P波成分およびS波成分の光をそれぞれ受光して電流信号に変換する第1および第2の光電気変換手段と、
該第1および第2の光電気変換手段の一方に接続され、該一方の光電気変換手段に所定の電圧の逆バイアスを印加する定電圧源と、
前記第1および第2の光電気変換手段の他方に接続され、該他方の光電気変換手段に可変電圧の逆バイアスを印加する可変電圧源と、
前記第1および第2の光電気変換手段にそれぞれ接続され、第1および第2の光電気変換手段からのそれぞれの電流信号を電圧信号に変換する第1および第2の抵抗と、
該第1および第2の抵抗の電圧信号を差動増幅する差動増幅器と
を有することを特徴とする受光回路。 - 前記第1および第2の光電気変換手段は、フォトダイオードであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の受光回路。
Priority Applications (9)
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---|---|---|---|
JP2001295133A JP3648188B2 (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 受光回路 |
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EP02021720A EP1298822B1 (en) | 2001-09-26 | 2002-09-25 | Transceiver suitable for data communication between wearable computers |
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