JP2000134160A - 光受信器、および光信号の受信方法 - Google Patents

光受信器、および光信号の受信方法

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JP2000134160A
JP2000134160A JP10300971A JP30097198A JP2000134160A JP 2000134160 A JP2000134160 A JP 2000134160A JP 10300971 A JP10300971 A JP 10300971A JP 30097198 A JP30097198 A JP 30097198A JP 2000134160 A JP2000134160 A JP 2000134160A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビット誤り特性の裾引きが低減され、受信特性
が改善された光受信器、および改善された受信特性を達
成される光信号の受信方法を提供する。 【解決手段】 光受信器10は、受けた光信号21を電
気的なデータ信号30に変換する光電変換部24を有す
る変換回路12と、光信号21の強度に関連付けられて
変更されるデータ識別レベル58と電気的なデータ信号
30を比較し、データ信号が示すデータ値を識別するデ
ータ識別回路18とを備える。変換回路12は、光信号
の強度に関連付けられた電気的な強度信号32を発生す
る強度検出部34を有する。更に、電気的な強度信号3
2に関連して変更され、データ識別回路のデータ識別レ
ベルを変更するための第1のデータ識別レベル信号を発
生するレベル調整回路を備える。データ識別回路18の
データ識別レベルは、強度検出部34からの強度信号3
2に関連して変更される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光受信器および光
信号の受信方法に関し、特に良好な受信性能を有する光
受信器および光信号の受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光通信の伝送容量の増大化に伴
い、高速長距離のわたるWDM伝送システムが実用段階
になりつつある。このようなシステムは、それぞれが異
なる発振波長を所定の波長領域に有する複数のレーザ光
源を備える光送信器と、この光送信器に一端が接続され
た光ファイバを有する光伝送路と、この光伝送路の他端
に接続され複数の波長毎に設けられた光受信器とを備え
る。また、このような光伝送システムでは、長距離伝送
を可能にするために光ファイバ増幅器が光伝送路内に設
けられている。光受信器は、光送信器によって送出され
光伝送路を介して伝送された光信号を受信するために、
光信号を電流信号に変換する受光素子、この電流信号か
ら電圧信号へ変換するプリアンプ回路、この電圧信号か
らデータ値を判定するデータ識別回路、を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、このような
WDM伝送システムにおいて、長距離伝送を実現するた
めに伝送実験を行ってきた。そして、2.48832G
b/sの強度変調された光信号を400km伝送すると
いう伝送実験の際に、光信号の伝送誤り率特性を調査し
た。この結果を図7に示す。図7は、光信号の伝送誤り
率特性を示した特性図をである。図7は、横軸に光信号
の強度(本技術分野では、光入力パワー、光入力レベル
ともいう)をdBm単位で示し、縦軸にビット誤り率を
対数目盛で示した特性図である。なお、本願において
は、ビット誤り率は、NRZ PRB223−1入力パタ
ーンを用いて測定されている。
【0004】図7を参照すると、光信号の強度が増加す
るとビット誤り率も低下していく右下がりの特性を示す
けれども、その傾きの絶対値は光信号の強度が増加する
につれて徐々に小さくなっている。このため、ビット誤
り率は光信号強度の増加するにつれて直線的に低くなら
ずに、ビット誤り率の特性を示す特性線は曲がり、ビッ
ト誤り率特性にいわゆる「裾引き」が見られる。
【0005】本発明の目的は、ビット誤り特性における
「裾引き」が低減され、受信性能が改善された光受信
器、および改善された受信性能を達成できる光信号の受
信方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】誤り率特性における「裾
引き」の原因を調査するために、発明者は、光信号の波
形特性を調べた。すると、光ファイバの波長分散および
レーザ光源のチャープ特性の影響によって光伝送波形が
歪むと共に、特に信号の発光側のぼやける特性を示すこ
とが分かった。
【0007】さらに、原因を究明するために、発明者
は、このような光信号を受信したときの光受信器の動作
を解析した。この結果、次の2点が新たな知見として得
られた。まず、伝送波形が歪んでいるので、光受信器の
データ識別回路内においてデータ値を識別するために使
用されるデータ識別レベルが、受信した光信号の各強度
においてビット誤り率を最小にしうるデータ識別レベル
と異なっている可能性がある点である。次に、光信号の
発光側がぼやけるような特性を伝送信号が示すので、受
信した光信号の各強度において受信感度を最も良くよう
なデータ識別レベルが、実際の回路のデータ識別レベル
と比べて片寄ったものとなっていることが予想される点
である。
【0008】このような知見に基づいて、発明者は、光
受信器のデータ識別回路のデータ識別レベルと、ビット
誤り率との関係を調査した。この結果を図8に示す。図
8は、データ識別レベルの光信号強度依存性を示した特
性図である。図8では、横軸は光信号の強度をdBm単
位で示し、縦軸はデータ識別回路のデータ識別レベルの
特性を白丸印(○)を用いて示す。図8は、また、各ビ
ット誤り率を達成するためのデータ識別レベルのオフセ
ット電圧を、発光側を示すデータ値に対しては、誤り率
1×10-10、1×10-12、1×10-13、1×1
-14、1×10-15、1×10-18に関して、また、反
対側のデータ値に対しては、誤り率1×10- 10、1×
10-11、1×10-15、1×10-18に関して、破線に
てmV単位でそれぞれ示している。ビット誤り率の指数
は、図中の各特性曲線の近傍に示された2桁の整数で表
される。
【0009】図8を参照すると、例えば、ビット誤り率
1×10-13を示す折れ線と、データ識別レベルを示す
線とが、光信号の強度−15dBmにおいて交差してい
る。これは、図7において、ビット誤り率に裾引きが見
られることと一致する。
【0010】したがって、発光側がぼやけるような特性
の入力光信号に対して、データ識別回路のデータ識別レ
ベルを入力光信号の各強度において適切に設定すること
が必要となる。このような受信器を実現するために、発
明者は更に試行錯誤を行い、本発明を以下のような構成
とした。
【0011】本発明に係わる光受信器は、受けた光信号
を電気的なデータ信号に変換する変換回路と、光信号の
強度に関連して変更されるデータ識別レベルに基づい
て、データ信号が示すデータ値を識別するデータ識別回
路と、を備える。
【0012】このように、変換回路において光信号から
光電変換されたデータ信号をデータ識別レベルに基づい
てデータ識別回路において識別する光受信器において、
データ識別回路のデータ識別レベルが、受けた光信号の
強度に応じて変更されるようにした。このため、受ける
光信号の強度の変化に対応して変更されたデータ識別レ
ベルに基づいてデータ値が識別される。
【0013】本発明に係わる光受信器では、データ識別
レベルは、光信号の強度に関する第1の領域において、
光信号の平均された強度に対して単調に変化するという
特性を有し、第1の領域よりも光信号の強度が大きい第
2の領域において、ほぼ一定であるという特性を有する
ようにしてもよい。
【0014】このように、第1の領域において、データ
識別レベルが単調に変化するようにしたので、光信号の
強度が増加するにつれてデータ識別回路のデータ識別レ
ベルが単調に増加し又は減少する。このため、信号強度
が第2の領域に相対して小さい領域においては、光信号
の平均強度が変化すると、この信号強度の変化に対応し
て調整されたデータ識別レベルに基づいてデータ値が識
別される。また、第2の領域において、データ識別レベ
ルが光信号の強度の値に実質的に依存しないようにした
ので、光信号の強度に変化してもデータ識別レベルが一
定に保たれる。このため、第1の領域に相対して信号強
度が大きい領域においては、データ信号が十分に増幅さ
れ飽和した振幅を有するので、信号強度が変化しても信
号強度に依存しないデータ識別レベルに基づいてデータ
値が識別される。
【0015】本発明に係わる光受信器では、変換回路
は、光信号の強度に関連付けられた電気的な強度信号を
発生する強度検出部を有し、データ識別レベルは、強度
検出部からの強度信号に関連して変更されるようにして
もよい。
【0016】このように、光信号の強度に関連付けられ
た電気的な強度信号が強度検出部において発生されるよ
うにした。このため、データ識別回路のデータ識別レベ
ルを変更するために必要とされる強度信号を強度検出部
から得ることができる。この強度信号に関連して、デー
タ識別レベルが調整される。
【0017】本発明に係わる光受信器では、データ識別
レベルを調整するための識別レベル信号を発生するレベ
ル調整回路を更に備え、識別レベル信号は強度信号に関
連して変更されるようにしてもよい。
【0018】このように、レベル調整回路において、識
別レベル信号が強度信号に関連して変更されるようにし
た。このため、データ識別回路のデータ識別レベルを変
更するために必要とされる識別レベル信号がレベル調整
回路から得られる。この識別レベル信号に関連して、デ
ータ識別レベルが調整される。
【0019】本発明に係わる光受信器では、識別レベル
信号は、光信号の強度が第1の所定値より小さい信号強
度の領域において光信号の強度に対してデータ識別レベ
ルを単調に変化させ、レベル調整回路は、光信号の強度
に対してデータ識別レベルが単調に変化する変化の単調
性を調整するための第1の制御部を有するようにしても
よい。
【0020】このように、第1の制御部をレベル調整回
路に設けたので、光信号強度が第1の所定値より小さい
信号強度の領域において、光信号の強度に対してデータ
識別レベルが単調に変化する変化率を調整できる。この
ため、受けた光信号の特性に応じてデータ識別レベルの
変化特性を設定することを可能になる。
【0021】本発明に係わる光受信器では、レベル調整
回路は、光信号の強度が第1の所定値より大きい信号強
度の領域においてデータ識別レベルをほぼ一定にするた
めの第2の制御部を有するようにしてもよい。
【0022】このように、第2の制御部をレベル調整回
路に設けるようにしたので、光信号の強度が第1の所定
値より大きい信号強度の領域において、データ識別レベ
ルが光信号の強度値に実質的に依存しないように識別レ
ベル信号が調整される。この領域では、光受信器におい
てデータ信号は十分に増幅され飽和した振幅を有するの
で、信号強度が変化してもほぼ一定のデータ識別レベル
が設定される。
【0023】本発明に係わる光受信器では、レベル調整
回路は、光信号の強度が第2の所定値より小さい信号強
度の領域においてデータ識別レベルを調整するための第
3の制御部を有するようにしてもよい。
【0024】このようにレベル調整回路に第3の制御部
を設けたので、光信号の強度が第2の所定値より小さい
信号強度の領域におけるデータ識別レベルを調整するた
めの識別レベル信号が得られる。この領域においては、
信号強度と独立したデータ識別レベルが設定される。
【0025】本発明に係わる光受信器では、レベル調整
回路およびデータ識別回路の間に結合され、識別レベル
信号の低周波成分を通過させ識別レベル信号を平均化す
るためのフィルタ回路を、更に備えるようにしてもよ
い。
【0026】このように、フィルタ回路を設けてデータ
識別レベル信号の低い周波数成分のみが通過するように
したので、受けた光信号の平均された強度に関連した電
気信号が発生される。故に、データ識別回路には、平均
化された識別レベル信号が加えられる。この平均化識別
レベル信号に関連してデータ識別レベルが調整される。
【0027】本発明に係わる光受信器では、受けた光信
号を電気信号に変換して、この電気信号に基づいて第1
のデータ信号とこの第1のデータ信号に相補の第2のデ
ータ信号とを発生する変換回路と、光信号の強度に関連
付けられた電気的な強度信号を発生する検出回路と、第
1のデータ信号および第2のデータ信号をそれぞれ受け
る第1および第2の入力を有し、第1のデータ信号およ
び第2のデータ信号を比較することによってデータ値を
識別する差動増幅部を有するデータ識別回路と、データ
識別回路の第1および第2の入力のいずれか一方にバイ
アスを加えるためのバイアス信号を発生するバイアス回
路と、を備え、バイアス信号は、強度信号に関連して変
更される。
【0028】このように、変換回路において光信号から
変換された電気信号を、第1のデータ信号およびこの相
補信号である第2のデータ信号として、データ識別回路
の第1および第2の入力に加えて、この第1および第2
のデータ信号に基づいてこれらのデータ信号が示すデー
タ値を差動増幅部において識別するようにした。このた
め、当該光受信器の耐雑音特性が向上される。また、検
出回路において光信号の強度に関連付けて発生された強
度信号をバイアス回路に加えて、この強度信号に関連し
て発生されたバイアス信号をデータ識別回路の第1およ
び第2の入力の少なくとも一方に加えるようにした。こ
のため、光信号の強度の変化に関連して調整されたデー
タ識別レベルに基づいて、データ値が差動増幅部におい
て識別される。
【0029】本発明に係わる光信号の受信方法は、受け
た光信号が有するデータを識別する光信号の受信方法で
あって、光信号を電気的なデータ信号に変換する変換ス
テップと、光信号の強度に関連付けられた電気的な強度
信号を発生する発生ステップと、データ信号が有するデ
ータ値を識別するためのデータ識別レベルを強度信号に
関連して変更する変更ステップと、変更ステップにおい
て変更されたデータ識別レベルに基づいてデータ信号が
有するデータ値を識別する識別ステップと、を備える。
【0030】このように、データ値を識別するためのデ
ータ識別レベルに基づいて、光信号から変換された電気
的なデータ信号が有するデータ値を識別する際に、光信
号の強度に関連付けられた強度信号を発生して、強度信
号に関連付けてデータ識別レベルを調整するようにし
た。このため、光信号の強度の変化に関連してデータ値
が識別される。
【0031】本発明に係わる光信号の受信方法では、変
更ステップでは、光信号の強度に関する第1の領域にお
いて、光信号の平均された強度に対して単調に変化する
データ識別レベルが提供され、且つ第1の領域よりも光
信号の強度が大きい第2の領域において、光信号の強度
の値に実質的に依存しないデータ識別レベルが提供され
るようにしてもよい。
【0032】このように、データ識別レベルが第1の領
域において単調に変化するようにしたので、データ値を
識別するためのデータ識別レベルが、光信号の強度が増
加するにつれて単調に増加し叉は減少する。このため、
信号強度が第2の領域に相対して小さい領域において
は、光信号の平均強度の変化に関連して調整されたデー
タ識別レベルに基づいてデータ値が識別される。また、
データ識別レベルが第2の領域において光信号の強度の
値に実質的に依存しないようにしたので、光信号の強度
に変化しても、かかるデータ識別レベルは一定に保たれ
る。このため、信号強度が第1の領域に相対して大きい
領域において、光受信器においてデータ信号が十分に増
幅され飽和した振幅を有するので、信号強度が変化して
もほぼ一定のデータ識別レベルに基づいてデータ値が識
別される。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
しながら説明する。可能な場合には同一の部分には同一
の符号を付して重複する説明を省略する。
【0034】(第1の実施の形態)本発明の実施の形態
に係る光受信器を図1を用いて説明する。図1は、本発
明に従う一実施の形態の光受信器の構成を示すブロック
図である。図1を参照すると、光受信器10は、変換回
路12と、レベル調整回路14と、フィルタ回路16
と、データ識別回路18と、を備える。なお、以下の第
1の実施の形態において現れる信号は、物理的に複数の
信号線を単一の信号名にて表すものもある。それぞれの
信号がいくつの信号線によって構成されるかは、実際の
光受信器がどのような技術を用いて実現されるかに依存
する。
【0035】変換回路12は、入力端子20に光学的に
結合された光通信路22から光信号21を受けて、この
光信号21を電気的なデータ信号30に変換して、この
信号30を出力端子26に出力する光電変換部24を有
する。出力端子26は、データ識別回路18の入力端子
28に接続されている。光電変換部24では、下流側の
回路に入力されて処理されるために十分な強度まで増幅
されたデータ信号30が提供されることが好ましい。こ
のため、光電変換部24は、光信号21から変換された
電気信号を増幅するプリアンプ、プリアンプからの電気
信号を更に増幅するメインアンプを備えることが好まし
い。
【0036】変換回路12は、光信号21の強度に関連
付けられた電気的な信号を強度信号32として発生する
強度検出部34を更に有することができる。強度信号3
2は、光信号21の強度に関する情報を電流値叉は電圧
値として表した信号であり、変換回路12の出力端子3
6に出力される。出力端子36は、レベル調整回路14
の入力端子38に接続されている。
【0037】データ識別回路18は、変換回路12から
受けたデータ信号30をデータ識別レベルに基づいて識
別して、識別されたデータ値は電気的な信号35として
出力端子34に出力される。
【0038】データ識別回路18のデータ識別レベル
は、光信号21の平均された強度に関する所定の領域
(以下、第1の領域という)において、この強度に対し
て単調に変化する特性を示す。この第1の領域は第1の
所定値に比較して信号強度が小さい領域である。このよ
うな単調に変化する特性とは、光信号の強度が増加する
につれて、データ識別レベルが単調に増加し叉は単調に
減少することを意味する。また、データ識別レベルは、
光信号21の平均強度の変化に対応して調整される。
【0039】データ識別回路18では、データ識別レベ
ルに基づいて変換回路12からのデータ信号30のデー
タ値が決定される。このデータ識別レベルは、光信号2
1の平均強度に対して好適に設定される。そのレベル
は、例えば、データ信号が2値信号の場合には、データ
値0とデータ値1との間に設定され、また更に好ましく
は、それぞれのデータ値に対して所定のビット誤り率を
達成する両識別レベルのほぼ中央に設定される。このよ
うにデータ識別レベルを設定すると、光信号21の強度
に対応してデータ識別レベルの大きさが調整される。こ
のため、光受信器10では、光信号強度が大きくなるに
つれて受信データ誤り率が低下するような特性が実現さ
れる。なお、このような識別レベルの特性を実現するた
めには、データ識別回路18において使用されるデータ
識別レベルは、強度検出部32からの強度信号32に関
連して変更されることが好ましい。
【0040】データ識別回路18のデータ識別レベル
は、また、第1の領域よりも光信号21の強度が大きい
第2の領域において、光信号21の信号強度の値に実質
的に依存しない特性を示す。第2の領域において、この
ような特性を有すると、信号強度が変化してもデータ識
別レベルが一定に保たれる。そして、データ信号30が
データ識別レベルに基づいて比較されて、この結果に基
づいてデータ値が識別される。光信号21の強度が第2
の領域にある場合には、データ信号30は変換回路にお
いて増幅され十分な振幅または飽和した振幅を有するの
で、信号強度が変化しても信号強度に依存しないように
データ識別レベルを設定する方が、データ信号が有する
データ値を識別することに関して好適である。そのレベ
ルは、例えば、2値信号の場合には、データ値0とデー
タ値1との間に設定され、更に好ましくは、それぞれの
データ値に対して所定のビット誤り率を達成する両識別
レベルのほぼ中央に設定される。このため、光信号21
の強度に関連してデータ識別レベルの大きさが調整され
る。したがって、光受信器10では、光信号強度が大き
くなるにつれて受信データ誤り率が低下するような特性
を示す。
【0041】レベル調整回路14は、レベル調整部40
を有する。レベル調整部40は、入力端子38に受けた
強度信号32から識別レベル信号42を発生して、この
信号42を出力端子50に出力する。この出力端子50
は、データ識別回路18の入力端子56に電気的に結合
されている。詳述すれば、出力端子50は、フィルタ回
路16の入力端子52に接続され、フィルタ回路16の
出力端子54がデータ識別回路18の入力端子56に接
続される。識別レベル信号42は、データ識別レベルを
変更するための信号であり、この信号は、受けた光信号
21の強度を示す電気的な強度信号32に関連して変更
される。
【0042】このように、レベル調整回路14を備える
ようにしたので、データ識別回路18のデータ識別レベ
ルを変更するために必要とされる識別レベル信号42が
レベル調整回路14、つまりレベル調整部40から得ら
れる。このため、データ識別回路18のデータ識別レベ
ルが、識別レベル信号42に対応して変更されることが
できる。
【0043】また、レベル調整回路14は、第1の制御
部44を有することができる。第1の制御部44は、デ
ータ識別レベルが光信号21の強度に対して単調に変化
する変化の特性を調整可能にする。このための手段を例
示すれば、第1の制御部44において、入力端子38に
受けた強度信号32に応じて発生される電圧信号または
電流信号の値を単調に変化させ、これを識別レベル信号
42として出力すればよい。光信号21の強度に応じて
データ識別レベルの変化の特性を調整できるようにする
と、この割合を光受信器10毎に個別に設定することを
可能になる。
【0044】更に、レベル調整回路14は、第2の制御
部46を有することができる。第2の制御部46は、光
信号21の強度が第1の所定値より大きい信号強度の領
域において、光信号21の強度の値に実質的に依存しな
い識別レベル信号42を発生する。このための手段を例
示すれば、第2の制御部46において、強度信号32が
変化しても、データ識別レベル信号の大きさを上限値ま
たは下限値に制限すればよい。具体的に言えば、第2の
制御部46は、入力端子38に受けた強度信号32が変
化しても、識別レベル信号42としての電圧信号または
電流信号がほぼ一定になるように調整される。このた
め、この領域においては、データ識別回路18では、光
信号21の強度が変化してもほぼ一定のデータ識別レベ
ルに基づいて、データ信号30のデータ値が識別され
る。
【0045】第1の所定値は、第1の領域と第2の領域
との間に設定される。そして、光信号21の強度が第1
の所定値より大きい領域(第2の領域)では、光信号の
強度が変化してもその強度に依存しないデータ識別レベ
ルが設定されるので、第2の制御部46が識別レベル信
号を主に制御している。一方、強度が第1の所定値より
小さい光信号21の領域(第1の領域)では、光信号の
強度が単調に変化するにつれて、この変化に対応して変
更されるデータ識別レベルが設定され、この単調性は第
1の制御部44が主に制御している。
【0046】加えて、レベル調整回路14は、第3の制
御部48を有することができる。第3の制御部48は、
光信号21の強度が第2の所定値より小さい信号強度の
領域(以下、第3の領域という)におけるデータ識別レ
ベルを調整するための電気信号を発生する。第3の制御
部48では、データ識別レベル信号42は、入力端子3
8に受けた強度信号32とは独立して設定される。これ
は、第3の制御部48において、例えば、電圧信号また
は電流信号として実現される識別レベル信号42が、一
定の値を有するように発生される。第2の所定値は光信
号の強度に関する値であって、第3の制御部48によっ
て発生される識別レベル信号の大きさが、第1の制御部
44によって発生される識別レベル信号の平均化された
大きさに等しくなる点に対応する。第3の領域において
は、光信号21の強度と独立して設定されたデータ識別
レベルに基づいて、データ信号が識別される。なお、第
2の所定値は、第1の所定値より小さい。
【0047】レベル調整回路14が、第1の制御部4
4、第2の制御部46、及び第3の制御部48を備える
ものとして説明したけれども、レベル調整回路14は、
全ての制御部44、46、48を備えることができ、ま
たは、第1の制御部44、第2の制御部46、及び第3
の制御部48の少なくとも1つを備えることもできる。
【0048】本実施の形態に従う光受信器では、フィル
タ回路16を更に備えることができる。フィルタ回路1
6は、識別レベル信号42の低周波成分を通過させるこ
とによって、データ識別レベルを変更するための平均化
された識別レベル信号58を発生する。この信号58
は、データ識別回路18へ加えられる。このため、フィ
ルタ回路16は、低域通過フィルタとしての機能を有す
る。フィルタ回路16の入力端子52はレベル調整回路
14の出力端子50に接続され、またフィルタ回路16
の出力端子54は、データ識別回路18の入力端子56
に接続される。
【0049】このように、フィルタ回路16は、識別レ
ベル信号42の低い周波数領域の信号が主に通過できる
ので、平均化された識別レベル信号58が識別レベル信
号42から生成され、データ識別回路18では、光信号
21の平均された強度に応じてデータ識別レベルが変更
される。
【0050】(第2の実施の形態)引き続いて、図2を
参照しながら本発明の別の実施の形態について説明す
る。図2は、本実施の形態に係わる光受信器の主要部の
回路を示した回路図である。本実施の形態では、バイポ
ーラトランジスタを使用する場合について説明するけれ
ども、本発明はこれに制限されるものではない。バイポ
ーラトランジスタ(以下、トランジスタという)に代わ
って、MOS型またはMES型電界効果トランジスタ等
が使用できる。
【0051】図2を参照すると、光受信器の主要部10
0が示されている。このような光受信器では、主要部の
多くの部分は光モジュール(光通信デバイス)の形式で
組立体内に含まれるけれども、本実施の形態において、
二重丸(◎)で示された端子は、この組立体の外部と電
気的な接続を可能にするために設けられた組立体のリー
ドピンに接続されることを示す。このような構成にする
ことによって、以下に示される抵抗器VR1〜VR3を
組立体の外部に配置するようにしている。
【0052】光受信器の主要部100は、レベル調整回
路14aと、データ識別回路18と、光電変換部24
と、強度検出部34と、を備える。図2に特に示されて
いないが、光電変換部24および強度検出部34は、変
換回路12を構成する。
【0053】光電変換部24は、光電変換素子102、
プリアンプ回路104、メインアンプ回路106、およ
び帰還抵抗器108を含む。
【0054】光電変換素子102は、受けた光を電気信
号に変換する素子である。光電変換素子102の一方の
端子は光電変化部24の端子110に接続され、光電変
換素子102の他方の端子は、ノード112に接続され
ている。この素子102は、光受信器の小型化を図るこ
とができるので、半導体光電変換素子を使用することが
好ましい。半導体光電変換素子としては、フォトダイオ
ードを使用することができ、例示すればアパランシェフ
ォトダイオード(APD)、PINフォトダイオードが
あり、発生されたキャリアの増倍特性の有無およびS/
N特性等を考慮した上で選択される。以下、APDを使
用する場合について説明する。APD102は、受けた
光信号の強度に応じた電流を発生する。本実施の形態で
は、APD102のカソードは光電変化部24の端子1
10に接続され、アノードはノード112に接続されて
いる。
【0055】プリアンプ回路104は増幅回路であり、
例えばソース接地型増幅器を使用することができる。プ
リアンプ回路104の入力は、ノード112に接続さ
れ、出力がノード114に接続されている。また、プリ
アンプ回路104の入力および出力の間には、帰還抵抗
器108が接続されている。つまり、帰還抵抗器は、一
端がノード112に、他端がノード114に接続され
る。このため、帰還抵抗器108が接続されたプリアン
プ回路104は、トランスインピーダンス型の増幅器を
構成し、これにより、APD102からの電流信号を入
力に受けて、これを電圧信号に変換する電流電圧変換機
能と、後段での信号処理に必要なレベルまで入力信号を
増幅する機能を有する。プリアンプ回路104は差動出
力段を有し、差動出力をメインアンプ回路106に供給
することが好ましい。
【0056】メインアンプ回路106は増幅回路であ
り、入力がノード114に接続され、正の出力端子が端
子116に接続され、負の出力端子が端子118に接続
されている。メインアンプ回路106は、プリアンプ回
路102からの電圧信号を増幅して、増幅された信号を
データ信号として正の出力端子に出力し、またデータ信
号の相補信号として負の出力端子に出力する。なお、端
子116、118は、光電変換部24の出力端子であ
り、これらの端子116、118にデータ信号30a、
30bがそれぞれ出力される。メインアンプ回路106
は、プリアンプ回路104から一対の差動信号を受ける
ときは、差動増幅入力段を備え、データ識別回路18に
差動出力を提供することが好ましい。
【0057】強度検出部34は、一対のPNP型トラン
ジスタ122、124を含む。トランジスタ122のエ
ミッタは、端子128に接続され、またベースおよびコ
レクタは、共にノード126に接続され、且つ端子12
0にも接続される。トランジスタ124のエミッタは端
子130に接続され、ベースはノード126に接続さ
れ、コレクタは端子132に接続される。端子128、
130は、強度検出部34の外側において電源Vapd
に接続される。このように接続すると、トランジスタ1
24のエミッタからコレクタには、トランジスタ122
のエミッタからコレクタに流れる電流に比例する電流が
流れる。つまり、一対のトランジスタ122、124は
電流ミラーユニットを構成する。電流ミラーユニットで
は、端子128から端子120へ流れる電流に比例する
電流が端子130から端子132へ流れる。比例係数
は、トランジスタ122とトランジスタ124とのエミ
ッタ比によって決定される。以下、このミラー比が1の
場合について説明する。トランジスタ122のエミッタ
からコレクタから流れる電流は、端子128から端子1
20へ流れ、更にこの電流はAPD102のカソードに
流れ込む。トランジスタ124のエミッタからコレクタ
に流れる電流は、端子130から端子132へ流れ、更
にこの電流はレベル調整回路14aの端子134に流れ
込む。なお、電流ミラーユニットにおいて、実際にはト
ランジスタ124にもベース電流が流れるので理論的に
完全な比例関係にはないけれども、一般にベース電流は
非常に小さいので、実用上、比例関係があるとしても不
都合がない。
【0058】レベル調整回路14aは、端子132にお
いて強度検出部34からの強度信号32を受ける。AP
D102に流れる電流に等しい電流が、強度信号32と
してレベル調整回路14aに加えられる。
【0059】レベル調整回路14aは、NPN型トラン
ジスタ136、138、140から構成される第1の電
流ミラーユニットと、PNP型トランジスタ160、1
62から構成される第2の電流ミラーユニットと、第1
および第2の抵抗器154、156と、第1〜第3の可
変抵抗器158(VR1)、168(VR2)、173
(VR3)を含む。
【0060】トランジスタ136のコレクタおよびベー
スは、端子134に接続され、またエミッタは、ノード
144に接続される。トランジスタ138のコレクタは
ノード146に接続され、ベースはノード142に接続
され、エミッタは端子148に接続される。また、トラ
ンジスタ140のベースはノード142に接続され、エ
ミッタはノード150に接続され、コレクタは端子15
2を介してレベル調整回路14aの外側で電源Vpdm
に接続される。トランジスタ138および140の各々
が持つエミッタは、それぞれノード144、150を介
して抵抗器154、156の一端が接続される。抵抗器
154、156の他端は、別個の電源に、好ましくは接
地に接続される。抵抗器154、156の値は、本実施
の形態においては、それぞれ2.4kΩである。トラン
ジスタ136と、トランジスタ138および140と
は、それぞれ第1の電流ミラーユニットを構成する。ト
ランジスタ138、140のコレクタからエミッタに流
れる電流は、トランジスタ136のコレクタからエミッ
タに流れる電流に比例する。つまり、第1の電流ミラー
ユニットでは、端子134に流れる電流に比例する電流
が、端子152、およびノード146に流れることがで
き、それらの比例係数は一般には異なる。比例係数は、
トランジスタ136とトランジスタ140とのエミッタ
比、およびトランジスタ136とトランジスタ138と
のエミッタ比、によって、それぞれ決定される。以下、
これらのミラー比が1の場合について説明する。Vpd
m電源は、APD102に流れる電流に等しい電流を供
給するので、光受信器の外部において、この光電流の監
視(モニタ)ができる。
【0061】トランジスタ138のエミッタは、端子1
48を介して抵抗器158に接続され、抵抗器158の
他端は、別個の電源に接続され、好ましくは接地に接続
される。第1の制御部44は、抵抗器158を含む。こ
のように、トランジスタ136、138、140のエミ
ッタに抵抗器154、158、156をそれぞれ接続す
ると、トランジスタ136、138、140のコレクタ
からエミッタに流れる電流に応じて、それぞれトランジ
スタ136、138、140に自己バイアスを加えるこ
とができる。そして、抵抗器154の抵抗値と異なる値
に抵抗器158の抵抗値を設定すれば、トランジスタ1
36と異なる自己バイアスがトランジスタ138に加え
られる。このため、APD102に流れる電流に応じて
トランジスタ136のコレクタからエミッタに流れる電
流がある割合で変化すると、トランジスタ138にも電
流が流れ、この電流はトランジスタ138と異なる自己
バイアスをトランジスタ138に加える。このため、ト
ランジスタ138のコレクタからエミッタに流れる電流
は、トランジスタ136に流れる電流とは異なる割合で
変化する。故に、抵抗器158の抵抗値を適切に設定す
れば、データ識別回路18のデータ識別レベルが光信号
21の強度に対して変化する変化率を所望の値に変更で
きる。抵抗器158には、可変抵抗器、または半固定抵
抗器を使用することが好ましい。このようにすると、こ
の変化率を光信号の状態、使用環境に応じて調整するこ
とができる。この調整は、当該光受信器の製造後におい
ても実行されることができる。なお、図2に示された実
施の形態の場合に、抵抗器158は、最大抵抗値10k
Ωの可変抵抗器を用いて、例えば抵抗値を、5kΩに設
定した。
【0062】トランジスタ160のコレクタおよびベー
スは、ノード146に接続され、またエミッタは、端子
166を介して電源Vccに接続される。トランジスタ
162のコレクタはノード164に接続され、ベースは
ノード146に接続され、エミッタは端子166を介し
て電源Vccに接続される。トランジスタ160および
トランジスタ162は、第2の電流ミラーユニットを構
成する。トランジスタ162のエミッタからコレクタに
流れる電流は、トランジスタ160のエミッタからコレ
クタに流れる電流に比例する。つまり、第2の電流ミラ
ーユニットでは、ノード146に流れ込む電流に比例す
る電流が、端子164に流れ込むことができる。比例係
数は、トランジスタ160とトランジスタ162とのエ
ミッタ比によって決定される。以下、ミラー比が1の場
合について説明する。このため、所定の光信号強度の範
囲において、トランジスタ160およびトランジスタ1
62には、それぞれAPD102に流れる電流に比例し
た電流が流れる。
【0063】第2の制御部46は、抵抗器168を含
む。抵抗器168の一端はノード164に接続され、他
端は端子170に接続される。端子170は、フィルタ
回路16の入力端子172a(CAP1B)および出力
端子180aを介して、データ識別回路18の一方の入
力端子184aに電気的に接続される。
【0064】第2の制御部46には、トランジスタ16
2のエミッタ−コレクタ間に流れる電流が流れる。抵抗
器168の両端には、この電流値に応じて電位差が生じ
る。光信号の強度が第1の所定値に比較して小さい領域
(第1の領域)においては、第2の制御部46に流れる
電流値は、APD102に流れる電流値に比例する。レ
ベル調整回路14aは、APD102に流れる電流値に
応じた電流をデータ識別レベル信号42aとして提供す
る。
【0065】一方、光信号の強度が強くなると、トラン
ジスタ162に流れる電流も大きくなり、また抵抗器1
68の両端の電位差も大きくなる。この電位差が更に大
きくなり、トランジスタ162の動作が能動動作から飽
和動作に変化すると、もはや第2の制御部46にはAP
D102に流れる電流値に等しい電流は流れない。トラ
ンジスタ162のベース電流は、APD102に流れる
電流に応じて変化するが、コレクタ−エミッタ間に流れ
る電流は、ほぼ一定に保たれる。すなわち、APD10
2に流れる電流にかかわらず、レベル調整回路14a
は、データ識別レベル信号42aとしてほぼ一定の電流
を供給する。このため、光信号21の強度が第1の所定
値より大きい信号強度の領域(第2の領域)において、
データ識別回路18のデータ識別レベルが光信号21の
強度の値に実質的に依存しない、つまり、ほぼ一定のデ
ータ識別レベル信号42aを発生する。
【0066】抵抗器168には、可変抵抗器、または半
固定抵抗器を使用することが好ましい。このようにする
と、光信号の状態、使用環境に応じて第1の所定値を調
整することができる。なお、図2に示された実施の形態
の場合に、抵抗器168は、最大抵抗値100kΩの可
変抵抗器を用いて、例えば抵抗値を、50kΩに設定し
た。
【0067】第3の制御部48は、抵抗器173を含
む。抵抗器173の一端は端子174に接続され、他端
は端子176を介して電源Vccに接続される。端子1
74は、フィルタ回路16の入力端子172bおよび出
力端子180bを介してデータ識別回路18の一入力端
子184bに電気的に接続される。
【0068】第3の制御部48には、APD102に流
れる電流値とは独立した値に設定された電流が流れる。
この制御部48は、抵抗器173の抵抗値に応じた電流
値をデータ識別レベル信号42bとして提供する。識別
レベル信号42bは、光信号21の強度が第2の所定値
より小さい信号強度の領域におけるデータ識別レベルを
変更するために調整される。
【0069】抵抗器173には、可変抵抗器、または半
固定抵抗器を使用することが好ましい。このようにする
と、光信号の状態、光受信器の使用環境に応じて、識別
レベル信号42bを調整できる。図2に示された実施の
形態の場合に、例示すれば、抵抗器173は、最大抵抗
値1MΩの可変抵抗器を用いて、例えば抵抗値を、90
0kΩに設定した。
【0070】上記の説明において、レベル調整部40
は、明示的に説明されていないけれども、レベル調整回
路14において第1〜第3の制御部(44,46,4
8)に含まれない回路部分である。
【0071】フィルタ回路16は、一対の入力端子17
2a(以下、CAP1B端子ともいう)及び172b
(以下、CAP1端子ともいう)、一対の出力端子18
0a及び180bを有する。入力端子172aおよび出
力端子180a、入力端子172bおよび出力端子18
0bは、それぞれ導電線にて接続され、これらの導電線
間には、各キャパシタ178a、178bのそれぞれの
端子が接続される。このキャパシタ178a、178b
は、バイパスコンデンサの機能を有する。本実施の形態
では、それらの値は0.1μFと100pFである。レ
ベル調整回路からの識別レベル信号42aは、光信号の
強度に応じて変化するとともに、光信号自身が有する個
々のデータ値に応じても変化する。つまり、識別レベル
信号42aは、データの伝送レートおよびデータ波形に
応じた周波数を含むので、この周波数に対応した時間的
な変化を有する。バイパスコンデンサ178a、178
bは、識別レベル信号42aの主に低周波成分を通過さ
せ、高周波成分を通過させないので、伝送レートおよび
個々のデータ値に対応する周波数成分は除かれる。この
ため、識別レベル信号42aが、低域通過フィルタを通
過した後にデータ識別回路18へ加えられれば、平均化
された識別レベル信号に基づいてデータ識別レベルが調
整される。フィルタ回路16の出力180a、180b
は、それぞれ抵抗196a、196bを介してデータ識
別回路18の一対の入力端子184a、184bに接続
される。
【0072】また、各バイパスコンデンサ178a、1
78bの両端間には、データ識別回路18の一対の差動
入力端子間に維持されるべき電位差が保持される。この
電位差が、データ識別回路18の入力184aと入力1
84bに加えられ、入力信号が有するデータ値を判定す
るためのしきい値であるデータ識別レベルを変化させ
る。既に行われた説明から明らかなように、この電位差
は、それぞれの入力184aと入力184bにバイアス
電圧に差(ズレ)を発生させる。
【0073】なお、フィルタ回路16は、更に一対の入
力端子182a、182bを備える。入力端子182a
および出力端子180a、入力端子182bおよび出力
端子180bは、それぞれ導電線にて接続され、これら
の導電線間には、結果として、キャパシタ178a、1
78bのそれぞれの端子が接続される。この入力端子1
82a、182bは、それぞれ抵抗198a、198b
を介してデータ識別回路18の端子192a、192b
にそれぞれ接続される。
【0074】データ識別回路18は、コンパレータ18
8及びリミッティングアンプ190を備える。コンパレ
ータ188は、入力段が一対のバイポーラトランジスタ
を含む差動増幅段の構成を有し、差動対のトランジスタ
のエミッタは、共通に接続されて且つ定電流源を介して
一の電圧源、好ましくは接地に接続される。それぞれの
コレクタは、別個の電圧源に負荷を介して接続される。
差動入力段の各入力は端子184a、184bに接続さ
れ、差動出力段の出力はコレクタと負荷とのそれぞれの
接続点から取り出される。この出力は、正の信号と、こ
の正の信号に相補の負の信号とからなる一対の信号であ
る。この一対の出力は、直接に端子192a、192b
に接続されるようにしてもよく、また一段以上の増幅段
を経た後に端子192a、192bに接続されるように
してもよい。リミッティングアンプ190は、入力段が
一対のバイポーラトランジスタを含む差動増幅段を有
し、入力段の各入力は、端子192a、192bに接続
される。リミッティングアンプ190は、正の信号と、
この正の信号に相補の負の信号とからなる一対の出力を
有し、この一対の出力は、それぞれ端子194a、19
4bに接続される。リミッティングアンプ190は、コ
ンパレータ回路によって識別された信号をさらに増幅す
る。端子192a、192bは、抵抗体198a、19
8bを介してフィルタ回路16の入力端子182a、1
82bに接続され、フィードバックループを構成する。
このフィードバックループによって、コンパレータ18
8の出力の一部は、コンパレータ188の入力に帰還さ
れる。
【0075】データ識別回路18の入力端子184a、
184bは、それぞれカップリングコンデンサ186
a、186bを介して、変換回路24の出力端子11
6、118に接続される。このため、変換回路24から
のデータ信号30a、30bの直流信号成分が除かれ、
交流信号成分のみが、データ識別回路18に入力され
る。
【0076】既に説明したように、データ識別回路18
の入力端子184a、184bには、それぞれ値50Ω
の抵抗196a、196bを介してバイアス電圧が加え
られる。このバイアス電圧の端子間差△Vは、バイパス
コンデンサ178a、178bの両端間の電位差によっ
て決定される。一対の信号がカップリングコンデンサ1
86a、186bを介して変換回路24から入力差動部
の一対の入力に加えられると、この入力差動部の入力端
子が上記の電位差にほぼ一致する電圧差ちを有するよう
にバイアスされた状態で、この一対の信号が比較され
る。この点に関しては、図3を参照しながら後ほど詳述
する。
【0077】以上、詳細に説明したように本発明に係わ
る光受信器では、変換回路12において、受けた光信号
21を電気信号に変換して、この信号を一対の差動信号
として端子116、118から出力する。この一対の差
動信号は、第1の信号30a、この第1の信号と相補の
第2の信号30bから成る。データ識別回路16は、第
1の信号30aおよび第2の信号30bをそれぞれ差動
入力として受ける第1の入力184aおよび第2の入力
184bを有し、これらの入力184a、184bは、
データ識別回路18の差動入力段に接続される。このた
め、第1の信号30aおよび第2の信号30bに基づい
てデータ値が差動入力段において識別されて、この結果
が端子194aおよび194bに出力される。このた
め、当該光受信器の耐雑音特性が向上する。検出回路3
4は、この光信号21の強度に関連付けられた電気的な
強度信号32を発生する。バイアス回路14aでは、強
度信号32に関連付けられ、データ識別回路16の第1
の入力184aおよび第2の入力184bにバイアスを
加えるためのバイアス信号42a、42bを発生する。
このため、データ識別回路18におけるデータ判定のた
めのデータ識別レベルは、光信号21の信号強度が変化
すると、これに応じて変更される。
【0078】図3(a)および図3(b)は、データ識
別レベルと信号波形との関係を示した波形図である。図
3(a)は、オフセットが加えられていなときのデータ
識別レベルによって識別される信号波形を示し、図3
(b)は、適切なオフセットが加えられたときのデータ
識別レベルによって識別される信号波形を示す。
【0079】本実施の形態に係わる光受信器において
は、光電変換された一対の強度信号30a、30bは、
光電変換部24の一対の差動出力端子116、118か
ら、一対のカップリングコンデンサ186a、186b
を介して、データ識別回路18の一対の差動入力端子1
84a、184bに加えられる。このため、これらの入
力が交差する点において、データの反転が検出される。
【0080】図3(a)に示される例では、データ値1
の判定する場合、またデータ値0の判定する場合の各々
に対して、データ波形とデータ判定レベルとの差である
ノイズ余裕を変更するようにしていない。このため、図
3(a)は、発光側がぼやける特性を持つ信号とデータ
識別レベルとの差、つまりノイズ余裕が発光側(データ
値1)に対して少なくなっていることを示している。
【0081】図3(b)に示される例では、非反転入力
端子184aには反転入力端子184bに対して△Vの
余分なバイアス電圧が加えられているので、非反転入力
の波形が反転入力の波形に相対的に△Vに応じた量だけ
移動する。特に、図3(b)の例では、非反転入力の波
形が高電位側に移動している。故に、一対の入力波形が
交差する点は、図3(a)に示される場合と比べると移
動している。このため、データ値1の判定する場合、ま
たデータ値0の判定する場合の各々に対して、データ波
形とデータ判定レベルと差であるノイズ余裕もまた変更
される。したがって、図3(b)は、消光時(データ値
0)の信号を識別する時のノイズ余裕が発光側(データ
値1)に比べて小さくなっていることを示している一方
で、ぼやける特性を持つ発光側の信号に対してはそのノ
イズ余裕が大きくなっていることを示している。消光時
の信号がばらつく可能性は少ないので、非反転入力を反
転入力に対して△Vだけシフトすると、ビット誤り率を
低減するという結果になる。
【0082】さらに、△Vの値は、光信号強度に応じて
適切に変更される。つまり、光入力強度が第1の所定値
より小さく、且つ第2の所定値より大きい領域では、光
入力強度が大きくなるにつれて大きくなる△Vがデータ
識別回路18に加えられ、また光信号強度が第1の所定
値より大きい領域では、光入力強度が強くなり光受信器
内での信号振幅が飽和するので、ほぼ一定の△Vがデー
タ識別回路18に加えられる。このため、受信波形がぼ
やける特性を持つ発光側の光信号を受ける場合において
も、光信号強度の広い範囲において適切なノイズ余裕を
とることができる。このため、ビット誤り率が低減され
る。
【0083】なお、光受信器を構成するに当たり、トラ
ンジスタ138(Tr5)、トランジスタ160(Tr
4)、およびトランジスタ162(Tr7)は、トラン
ジスタ122(Tr6)、トランジスタ124(Tr
3)、トランジスタ136(Tr2)、およびトランジ
スタ140(Tr1)から構成される回路と一緒に光受
信モジュールに内蔵されることが好ましい。このように
すれば、光受信器が小型化される。また、これらのトラ
ンジスタ(Tr3〜Tr5)は、光電流を監視する回路
ブロックと同一の半導体集積回路に内蔵されることが好
ましい。このようにすれば、特性の揃ったトランジスタ
を用いてレベル調整回路が構成される。この場合に外部
と接続のされることが必要とされる端子は、光受信モジ
ュールのリードピン(例えば、図2の二重丸(◎)端
子)を通してパッケージ外の部品と接続される。抵抗器
158(VR1)、168(VR2)、および173
(VR3)は、光受信器を構成する半導体装置と同一の
ボード上に実装される。このため、VR1〜VR3を容
易に調整することができ、また必要な場合には、適切な
抵抗値を有するものに交換できる。このような構成にす
ると、光信号の伝送距離および送信器内の光源のチャー
プ特性が変わったため、光受信器のデータ識別レベル特
性を変更する場合にも適用可能となる。
【0084】(第3の実施の形態)引き続いて、図4を
参照しながら本発明の別の実施の形態について説明す
る。図4は、本実施の形態に係わる光受信器の主要部2
00の回路の回路図である。
【0085】図4を参照すると、光受信器の主要部20
0が示されている。
【0086】光受信器の主要部200は、レベル調整回
路14bと、データ識別回路18と、光電変換部24
と、強度検出部34と、を備える。図4に特に示されて
いないが、光電変換部24および強度検出部34は、変
換回路12を構成する。データ識別回路18、光電変換
部24、および強度検出部34は、図2の光受信器の構
成と同様なので、その説明を省略するけれども、これら
の部分に図2の光受信器の構成と異なる構成を採用する
こともできる。
【0087】レベル調整回路14bは、端子202にお
いて強度検出部34からの強度信号32を受ける。AP
D102に流れる電流に等しい電流が、強度信号32と
してレベル調整回路14bに加えられる。レベル調整回
路14bは、NPN型トランジスタ204、206から
構成される第3の電流ミラーユニットと、PNP型トラ
ンジスタ208、210から構成される第4の電流ミラ
ーユニットと、NPN型トランジスタ212、214か
ら構成される第5の電流ミラーユニットと、PNP型ト
ランジスタ216、218から構成される第6の電流ミ
ラーユニットと、第3〜第5の抵抗器220、222、
224と、第4〜第6の抵抗器226(VR1)、22
8(VR2)、230(VR3)を含む。
【0088】トランジスタ204のコレクタおよびベー
スは、端子202に接続され、エミッタはノード236
に接続される。トランジスタ206のコレクタはノード
232(Vpdm)に接続され、ベースはノード234
に接続され、エミッタはノード238に接続される。ト
ランジスタ204および206の各々のエミッタは、そ
れぞれノード236、238を介して第1および第2の
抵抗器220、222の一端に接続される。第1および
第2の抵抗器220、222の他端は、別個の電源に、
好ましくは接地に接続される。第1および第2の抵抗器
220、222の値は、それぞれ2.4kΩである。ト
ランジスタ204およびトランジスタ206は、第3の
電流ミラーユニットを構成する。このために、トランジ
スタ206のコレクタからエミッタに流れる電流は、ト
ランジスタ204のコレクタからエミッタに流れる電流
に比例する。つまり、第3の電流ミラーユニットでは、
端子202に流れる電流に比例する電流が、ノード23
2に流れる。比例係数は、トランジスタ204とトラン
ジスタ206のエミッタ比によって決定される。以下、
特に、エミッタ比が1の場合について説明する。
【0089】トランジスタ208のコレクタおよびベー
スはノード232に接続され、エミッタは端子240に
接続される。トランジスタ210のコレクタはノード2
42に接続され、ベースはノード232に接続され、エ
ミッタは端子240に接続される。トランジスタ208
およびトランジスタ210の各々のエミッタは、電源V
pdm’に接続される。トランジスタ208およびトラ
ンジスタ210は、第4の電流ミラーユニットを構成す
る。このために、トランジスタ210のエミッタからコ
レクタに流れる電流は、トランジスタ208のコレクタ
からエミッタに流れる電流に比例する。つまり、第4の
電流ミラーユニットでは、ノード232に流れる電流に
比例する電流が、ノード242に流れる。以下、特に、
エミッタ比が1の場合について説明する。このため、V
pdm’電源には、APD102に流れる電流の約2倍
の電流が流れるので、これから光電流をモニタできる。
【0090】トランジスタ212のコレクタおよびベー
スは、ノード242に接続され、エミッタはノード24
2に接続される。トランジスタ214のコレクタはノー
ド248に接続され、ベースはノード242に接続さ
れ、エミッタはノード246に接続される。トランジス
タ212のエミッタは、ノード242を介して第3の抵
抗器224の一端に接続される。第3の抵抗器224の
他端は、別個の電源に、好ましくは接地に接続される。
第3の抵抗器224の値は、例えば2.4kΩである。
トランジスタ214のエミッタは、ノード246を介し
て第4の抵抗器228の一端が接続される。第4の抵抗
器228の他端は、別個の電源に、好ましくは接地に接
続される。第4の抵抗器228には、可変抵抗器または
半固定抵抗器を使用することができ、本実施の形態では
第4の抵抗器228は、最大抵抗値10kΩの可変抵抗
器である(以下、第1の可変抵抗器ともよぶ)。トラン
ジスタ212及びトランジスタ214は、第5の電流ミ
ラーユニットを構成する。このために、第1の可変抵抗
器228の値が第3の抵抗器224の値に等しいとき、
トランジスタ214のコレクタからエミッタに流れる電
流は、トランジスタ212のコレクタからエミッタに流
れる電流に比例する。つまり、第5の電流ミラーユニッ
トでは、ノード242に流れる電流に比例する電流が、
ノード248に流れる。比例係数は、トランジスタ21
2とトランジスタ214とのエミッタ比および第3の抵
抗器224と第4の抵抗器228との抵抗比によって決
定される。以下、エミッタ比が1の場合について説明す
る。
【0091】第4の抵抗器(第1の可変抵抗器)228
は、第1の制御部44を構成する。レベル調整回路42
bは、単調な変化の特性が変更するための識別レベル信
号42cを発生する。図2の回路図と同様に、トランジ
スタ214のエミッタに第1の可変抵抗器228を接続
すると、トランジスタ214のコレクタからエミッタに
流れる電流に応じてトランジスタ214には自己バイア
スが加えられる。第4の抵抗器228の抵抗値を第3の
抵抗器224の抵抗値に異なるようにすると、データ識
別レベル42cが光信号強度に対して変化する変化率を
光信号強度に対して強度信号32が変化する変化率と異
なる値にすることができる。第4の抵抗器228の抵抗
値と第3の抵抗器224の抵抗値の差を適切に設定する
と、識別レベル信号42cの変化率を光信号の状態、使
用環境等に応じて調整できる。
【0092】トランジスタ216のコレクタ及びベース
はノード248に接続され、エミッタは端子250に接
続される。トランジスタ218のコレクタはノード25
2に接続され、ベースはノード248に接続され、エミ
ッタは端子250に接続される。トランジスタ216及
びトランジスタ218の各々のエミッタは、電源Vcc
に接続される。トランジスタ216及びトランジスタ2
18は、第6の電流ミラーユニットを構成する。故に、
トランジスタ214のコレクタからエミッタに流れる電
流は、トランジスタ216のエミッタからコレクタに流
れる電流に比例する。つまり、第6の電流ミラーユニッ
トでは、ノード248に流れる電流に比例する電流が、
ノード252に流れる。以下、エミッタ比が1の場合に
ついて説明する。
【0093】第2の制御部46は、第5の抵抗器226
を含む。第5の抵抗器226の一端はノード252に接
続され、他端は端子254に接続される。端子254
は、フィルタ回路16の入力端子172a(CAP1
B)を介してデータ識別回路18の一入力端子184a
に電気的に結合される。
【0094】第2の制御部46には、トランジスタ21
8のコレクタ−エミッタ間に流れる電流が流れる。光信
号の強度が第1の所定値に比較して小さい場合には、第
2の制御部46に流れる電流値は、APD102に流れ
る電流値に等しい。抵抗器226の両端には、この電流
値に対応した電位差が生じる。この時、レベル調整回路
14b、つまり第2の制御部46は、APD102に流
れる電流に応じた電流を識別レベル信号42cとしてデ
ータ識別回路18に提供する。
【0095】一方、光信号の強度が強くなると、トラン
ジスタ218のコレクタ−エミッタ間に流れる電流も大
きくなり、また抵抗器226の両端の電位差も大きくな
る。この電位差が更に大きくなり、トランジスタ218
の動作が能動動作から飽和動作に変化すると、もはや第
2の制御部46にはAPD102に流れる電流値に等し
い電流は流れない。トランジスタ218のベース電流
は、APD102に流れる電流に応じて変化するが、エ
ミッタ−コレクタ間に流れる電流は、ほぼ一定に保たれ
る。すなわち、APD102に流れる電流にかかわら
ず、レベル調整回路14bは、データ識別レベル信号4
2cとして一定の電流を供給する。このため、光信号2
1の強度が第1の所定値より大きい信号強度の領域で
は、第2の制御部46は、データ識別回路18のデータ
識別レベルが光信号21の強度の値に実質的に依存しな
いデータ識別レベル信号42cを発生する。第1の所定
値は、第1および第3〜第6の電流ミラーユニットにお
けるミラー比に応じてAPD102からの電流が増幅さ
れた割合と、抵抗器226の値とによって決定される。
適切に決定されたこれらの値を用いると、第1の所定値
より信号強度が強くなると、トランジスタ218のコレ
クタ電流がベース電流に応じて変化しなくなるような動
作が実現される。
【0096】本実施の形態の第2の制御部46の動作
は、第1の実施の形態と同様である。抵抗器226に
は、可変抵抗器、または半固定抵抗器を使用することが
好ましい。このようにすると、光信号の状態、光受信器
の使用環境に応じて第1の所定値を調整できる。なお、
図4に示された実施の形態の場合に、抵抗器226は、
最大抵抗値100kΩの可変抵抗器を用いて、例えば抵
抗値を、50kΩに設定した。
【0097】第3の制御部48は、第6の抵抗器230
を含む。第6の抵抗器230の一端は端子232に接続
され、他端は端子234を介して電源Vccに接続され
る。図4に示された実施の形態の場合に、例示すれば、
抵抗器230は、最大抵抗値1MΩの可変抵抗器を用い
て、例えば抵抗値を900kΩに設定した。端子232
は、フィルタ回路16の入力端子172bおよび出力端
子180bを介してデータ識別回路18の一入力端子1
84bに電気的に結合され、識別レベル信号42dを供
給する。なお、第3の制御部48の動作は、図2を参照
した説明と同じなので詳細な説明を省略する。
【0098】なお、レベル調整部40は、第2の実施の
形態と同じように決定される。
【0099】この光受信器では、以下に示される光信号
の受信方法に従ってデータ値の識別を行っている。その
方法は、光信号21を電気的なデータ信号30a、30
bに変換する変換ステップと、光信号21の強度に関連
した電気的な強度信号32を発生する発生ステップと、
発生ステップにおいて発生された強度信号32に関連し
てデータ信号30a、30bが有するデータ値を識別す
るためのデータ識別レベルを変更する変更ステップと、
変更ステップにおいて変更されたデータ識別レベルに基
づいてデータ信号30a、30bを識別する識別ステッ
プとを備える。
【0100】また、この方法では、変更ステップは、光
信号の強度に関する第1の領域において光信号の平均強
度に対して所定の変化率で変更されるデータ識別レベル
を提供し、第1の領域よりも光信号の強度が大きい第2
の領域において光信号の強度の値に実質的に依存しない
データ識別レベルを提供するようにしてもよい。
【0101】このように、光信号強度が第1の所定値よ
り小さく第2の所定値より大きい領域において、データ
識別レベルが光信号強度に対して所定の変化率で変化す
るようにした。このため、受ける光信号の強度の変化に
対応してデータ識別レベルが変更される。受ける光信号
強度が変化すると、この変化に対応したデータ識別レベ
ルに基づいてデータ値が識別される。また、光信号強度
が第1の所定値より大きい領域において、データ識別レ
ベルが光信号強度に依存しないようにしたので、光信号
の強度に変化しても、データ識別レベルは一定に保たれ
る。このため、信号強度が変化しても信号強度に依存し
ないデータ識別レベルが設定される。更に、光信号強度
が第2の所定値より小さい領域においては、データ識別
レベルが光信号強度に依存しないようにしたので、光信
号の強度に変化しても、データ識別レベルは一定に保た
れる。このため、信号強度が変化しても信号強度に依存
しないデータ識別レベルが設定される。
【0102】本実施の形態に好適な構成を以下に示す。
トランジスタ122(Tr4)、トランジスタ124
(Tr3)、トランジスタ236(Tr2)、およびト
ランジスタ238(Tr1)は、モニタピン(Vpd
m)において光電流を監視するための回路を構成する部
分である。光電流を取り出すためのモニタピン(Vpd
m)に以下の回路を接続することができる。その回路
は、トランジスタ208(Tr6)およびトランジスタ
210(Tr7)、トランジスタ212(Tr8)およ
びトランジスタ214(Tr9)、並びにトランジスタ
216(Tr10)およびトランジスタ218(Tr1
1)からなる複数の電流ミラーユニットを含む。この回
路を含むレベル調整回路において識別レベル信号を生成
して、これをデータ識別回路18に加えると、所定の光
入力強度の領域において、光信号強度に比例したデータ
識別レベルの変化が生じる。光電流は、Vpdm’端子
から実際の約2倍の電流として取り出される電流を利用
して監視される。
【0103】以上詳細に説明したように、第2の実施の
形態および第3の実施の形態では、光信号強度が低い領
域においては、電流ミラーユニットを用いて光電流に比
例した電流をデータ識別回路18の入力に注入して、デ
ータ識別回路18の入力直流レベルにオフセット電圧を
発生させている。また、光信号強度が大きくなり光受信
器内の信号振幅が飽和する領域では、電流ミラーユニッ
トを構成するトランジスタの一対の電流ノード間の電圧
(バイポーラトランジスタの場合には、Vce電圧)を
減少させることによって一定のオフセット電圧を発生さ
せている。
【0104】(第4の実施の形態)図5および図6を参
照しながら、図2および図4に示された光受信器の主要
部を備える光受信器の特性に関して説明する。
【0105】図5は、データ識別レベルの光信号強度依
存性を示した特性図である。図5では、横軸は光信号の
強度をdBm単位で示し、縦軸はデータ識別回路のデー
タ識別レベルの特性を白三角印(△)にてmV単位で示
している。また、図5には、比較のために従来の光受信
器のデータ識別レベル特性が白丸印(○)を用いて示さ
れている。図5は、また、各ビット誤り率を達成するた
めのデータ識別レベルのオフセット電圧をデータ値0、
1のそれぞれに対してmV単位で示していて、破線を用
いて、発光側を示すデータ値に対しては、誤り率1×1
-10、1×10-12、1×10-13、1×10-14、1×
10-15、1×10-18に対する特性が示され、反対側の
データ値に対しては、誤り率1×10-10、1×1
-11、1×10-15、1×10-18に対する特性が示さ
れている。ビット誤り率の指数は、特性図中の各特性曲
線の近傍に記入されている2桁の整数で表される。
【0106】図1、図2、および図4に示されたデータ
識別回路18のデータ識別レベルの特性とは、レベル調
整回路(14、14a、14b)からのデータ識別レベ
ル信号(42、42a、42b、42c,42d)によ
ってデータ識別回路18の入力に加えられるデータ識別
レベルのオフセット量(オフセット電圧)Voffset=V
cap1b−Vcap1を意味する。Vcap1bは、端子184aに
加えられるバイアス電圧を表し、Vcap1は、端子184
bに加えられるバイアス電圧を表す。なお、Vcap1−V
cap1bを採用すれば、データ識別レベルの光信号強度の
対する傾きの符号が逆になる。
【0107】図5に参照すると、光信号強度が第2の所
定値より大きく且つ第1の所定値より小さい領域(例え
ば、−25dBm〜−15dBmの領域)では、データ
識別レベルに光入力強度に比例するオフセット電圧が加
えられる。この領域の比例係数は、図2及び図4の可変
抵抗器VR1を用いて調整される。
【0108】一方、光入力強度が第1の所定値より大き
い領域(例えば、−15dBmを越えて大きい領域)で
は、光受信器内においては信号振幅が飽和、又はほぼ飽
和し、一定のオフセット電圧がデータ識別レベルに加え
られている。この領域における信号強度の値は、図2お
よび図4の可変抵抗器VR2と、レベル調整回路および
検出回路に採用されている電流ミラーユニットのミラー
比とに基づいて調整される。
【0109】また、光信号の信号強度の十分に低い、あ
るいは信号入力がない領域、つまり第2の所定値より光
信号強度が小さい領域(例えば、−25dBmを越えて
小さい領域)では、データ識別レベルは光入力強度とは
無関係であり、図5に示した例では、オフセット電圧は
ゼロである。この領域における信号強度の値は、図2お
よび図4の可変抵抗器VR3を用いて調整される。
【0110】このようにデータ識別レベルを変化させる
ようにしたので、データ識別回路18のデータ識別レベ
ルと、データ識別の誤り率を最小にするデータ識別レベ
ルとの間の大きなズレ、及び、受信した光信号の各強度
において受信感度を低下させるデータ識別レベルの片寄
り、を矯正することができる。故に、ビット誤り率特性
における曲がり、いわゆる「裾引き」が低減され、また
は解消される。
【0111】図6を参照すると、この「裾引き」が低減
されていることを示す。図6は、ビット誤り率が示され
た特性図であり、横軸に光信号強度をdBm単位で示
し、縦軸にビット誤り率を対数目盛で示している。図6
には、光信号の強度が増加するとビット誤り率も低下し
ていく本実施の形態の光受信器の特性が示され、比較の
ために、「裾引き」が見られる従来の光受信器の特性も
示されている。
【0112】図6は、光入力強度が−35dBmより大
きい領域においても、ビット誤り率はほぼ直線的に低く
なっていることを示している。したがって、受信特性が
改善された光受信器、および受信特性を改善できる光信
号の受信方法を提供された。
【0113】以上詳細に説明したように実施の形態にお
いては、データ識別回路のデータ識別レベルと、ビット
誤り率を最小にするデータ識別レベルとの間に大きなズ
レ(オフセット)、及び、受信した光信号の各強度にお
いて受信感度を低下させるデータ識別レベルの片寄り、
を矯正することによって、ビット誤り特性の曲がり、つ
まり裾引きが低減される。データ識別レベルのオフセッ
ト量としては、光入力強度は比較的低い領域では光入力
強度に比例する電流を電流ミラーユニットを用いてデー
タ識別回路に加え、一方、光入力強度が強くなり光受信
器内でのい信号の振幅が飽和する領域では一定のオフセ
ット電流を加えるように設定している。このようにすれ
ば、光信号強度の広い範囲において、ビット誤り率を小
さくするようにデータ識別レベルを変化させることがで
きる。
【0114】本実施の形態においては、差動回路を用い
て構成したため、非反転信号および反転信号は、相互に
データ識別レベルを判定するためにしきい値を提供する
信号としも作用している。
【0115】また、本発明は、差動回路を使用すること
なく構成することもできる。
【0116】更に、第2の実施の形態および第3の実施
の形態の光受信器の主要部において、電気的な極性を反
転する構成も採用できる。
【0117】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
わる光受信器では、変換回路において光信号から変換さ
れたデータ信号をデータ識別回路においてデータ識別レ
ベルに基づいて識別する光受信器において、データ識別
レベルが、受けた光信号の強度に応じて変更されるよう
にした。
【0118】このため、受ける光信号の強度の変化に対
応して、データ識別回路のデータ識別レベルが適切に調
整される。
【0119】したがって、ビット誤り特性における裾引
きを低減され、光信号強度の広い範囲において受信性能
が改善された光受信器が提供される。
【0120】また、本発明に係わる光信号の受信方法で
は、光信号から電気信号へ変換されたデータ信号をデー
タ識別レベルに基づいて識別する際に、光信号の強度に
関連した強度信号を発生して、この強度信号に関連付け
てデータ識別レベルを調整するようにした。
【0121】このため、受ける光信号の強度の変化に対
応したデータ識別レベルに基づいてデータ値が識別され
る。
【0122】したがって、ビット誤り特性における裾引
きが低減された光信号の受信方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係わる光受信器のブロックを
示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明に光受信器の主要部の回路を示
す回路図である。
【図3】図3(a)および図3(b)は、データ識別レ
ベルと信号波形との関係を示した波形図である。
【図4】図4は、本発明に係わる光受信器の主要部の回
路を示す回路図である。
【図5】図5は、データ識別レベルのオフセット値を示
した特性図である。
【図6】図6は、ビット誤り率が示された特性図であ
る。
【図7】図7は、従来技術における光信号の伝送誤り率
特性を示した特性図をである。
【図8】図8は、従来技術におけるビット誤り率を示し
た特性図である。
【符号の説明】
10…光受信器、12…変換回路、14…レベル調整回
路、16…フィルタ回路、18…データ識別回路、21
…光信号、22…光通信路、24…光電変換部、30…
データ信号、32…出力電気信号、34…強度検出部、
40…レベル調整部、42…データ識別レベル信号、4
4…第1の制御部、46…第2の制御部、48…第3の
制御部、58…、100,200…光受信器の主要部、
102…光電変換素子、104…プリアンプ回路、10
6…メインアンプ回路、108…帰還抵抗器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03F 3/08 H04B 1/10 Fターム(参考) 5J092 AA01 AA56 CA32 CA98 FA10 HA08 HA10 HA11 HA19 HA25 HA26 HA29 HA44 KA00 KA02 KA09 KA12 KA17 KA18 KA19 KA41 KA42 MA11 SA13 TA01 TA02 TA06 UL01 5K002 AA03 CA02 CA08 DA02 FA01 5K052 AA03 AA11 BB11 DD15 EE12 EE13 EE24

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受けた光信号を電気的なデータ信号に変
    換する変換回路と、 前記光信号の強度に関連して変更されるデータ識別レベ
    ルに基づいて、前記データ信号が示すデータ値を識別す
    るデータ識別回路と、を備える光受信器。
  2. 【請求項2】 前記データ識別レベルは、前記光信号の
    強度に関する第1の領域において、前記光信号の平均さ
    れた強度に対して単調に変化する特性を有し、前記第1
    の領域よりも光信号の強度が大きい第2の領域におい
    て、ほぼ一定である、ことを特徴とする請求項1に記載
    の光受信器。
  3. 【請求項3】 前記変換回路は、前記光信号の強度に関
    連付けられた電気的な強度信号を発生する強度検出部を
    有し、 前記データ識別レベルは、前記強度検出部からの強度信
    号に関連して変更される、ことを特徴とする請求項1に
    記載の光受信器。
  4. 【請求項4】 前記データ識別レベルを調整するための
    識別レベル信号を発生するレベル調整回路を更に備え、 前記識別レベル信号は前記強度信号に関連して変更され
    る、ことを特徴とする請求項3に記載の光受信器。
  5. 【請求項5】 前記識別レベル信号は、前記光信号の強
    度が第1の所定値より小さい信号強度の領域において前
    記光信号の強度に対して前記データ識別レベルを単調に
    変化させ、 前記レベル調整回路は、前記光信号の強度に対して前記
    データ識別レベルが単調に変化する変化の単調性を調整
    するための第1の制御部を有する、ことを特徴とする請
    求項4に記載の光受信器。
  6. 【請求項6】 前記レベル調整回路は、前記光信号の強
    度が第1の所定値より大きい信号強度の領域において前
    記データ識別レベルをほぼ一定にするための第2の制御
    部を有する、ことを特徴とする請求項4に記載の光受信
    器。
  7. 【請求項7】 前記レベル調整回路は、前記光信号の強
    度が第2の所定値より小さい信号強度の領域において前
    記データ識別レベルを調整するための第3の制御部を有
    する、ことを特徴とする請求項4に記載の光受信器。
  8. 【請求項8】 前記レベル調整回路及び前記データ識別
    回路の間に結合され、前記識別レベル信号の低周波成分
    を通過させ前記識別レベル信号を平均化するためのフィ
    ルタ回路を更に備えることを特徴とする請求項4に記載
    の光受信器。
  9. 【請求項9】 受けた光信号を電気信号に変換して、こ
    の電気信号に基づいて第1のデータ信号とこの第1のデ
    ータ信号に相補の第2のデータ信号とを発生する変換回
    路と、 前記光信号の強度に関連付けられた電気的な強度信号を
    発生する検出回路と、 前記第1のデータ信号および前記第2のデータ信号をそ
    れぞれ受ける第1および第2の入力を有し、前記第1の
    データ信号および第2のデータ信号を比較することによ
    ってデータ値を識別する差動増幅部を有するデータ識別
    回路と、 前記データ識別回路の前記第1および第2の入力のいず
    れか一方にバイアスを加えるためのバイアス信号を発生
    するバイアス回路と、を備え、 前記バイアス信号は、前記強度信号に関連して変更され
    る、光受信器。
  10. 【請求項10】 受けた光信号が有するデータを識別す
    る光信号の受信方法であって、 前記光信号を電気的なデータ信号に変換する変換ステッ
    プと、 前記光信号の強度に関連付けられた電気的な強度信号を
    発生する発生ステップと、 前記データ信号が有するデータ値を識別するためのデー
    タ識別レベルを前記強度信号に関連して変更する変更ス
    テップと、 前記変更ステップにおいて変更された前記データ識別レ
    ベルに基づいて前記データ信号が有するデータ値を識別
    する識別ステップと、を備える光信号の受信方法。
  11. 【請求項11】 前記変更ステップでは、前記光信号の
    強度に関する第1の領域において、前記光信号の平均さ
    れた強度に対して単調に変化する前記データ識別レベル
    が提供され、且つ前記第1の領域よりも光信号の強度が
    大きい第2の領域において、前記光信号の強度の値に実
    質的に依存しない前記データ識別レベルが提供される、
    ことを特徴とする請求項10に記載の光信号の受信方
    法。
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