JP3878171B2 - トランシーバ - Google Patents

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Description

本発明は、電界を伝達可能な電界伝達媒体に誘起する電界を用いて情報の送受信を行うトランシーバに関し、より具体的には、電界伝達媒体の一例である人間の身体に装着可能なウェアラブルコンピュータを用いたデータ通信において使用されるトランシーバに関する。
携帯端末の小型化および高性能化により、生体に装着可能なウェアラブルコンピュータが注目されてきている。
従来、このようなウェアラブルコンピュータ間のデータ通信として、コンピュータにトランシーバを接続し、このトランシーバが誘起する電界を、電界伝達媒体である生体の内部を伝達することによってデータの送受信を行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
図10は、従来のトランシーバの構成を示すブロック図である。同図に示すトランシーバ7は、信号の入出力を行うI/O回路71を介してウェアラブルコンピュータ1に接続されるとともに、送受信電極73が絶縁体74を介して生体5に近接して設けられている。ウェアラブルコンピュータ1から送信される情報(データ)は、送信回路72から送受信電極73に供給され、送受信電極73から絶縁体74を介して生体5に電界を誘起し、この電界が、生体5内部を伝達して生体5の他の部位に設けられたトランシーバ7や、生体5からの接触によって電気的に接続されるトランシーバ7に情報を伝達する。
このようにトランシーバ7を介して伝達されてくる電界を別のトランシーバ7が受信する際には、絶縁体74を介して送受信電極73で受信した電界を電界検出光学部76で電気信号に変換する。
この電界検出光学部76には、レーザ光を発生するレーザダイオード(LD:Laser Diode)と電気光学結晶から成る電気光学素子が少なくとも具備されている。レーザダイオードから発射されるレーザ光は電気光学素子に入射する一方、生体5に誘起されて伝達されてくる電界が送受信電極73を介して電気光学素子に印加されることにより、電気光学素子の光学特性は変化する。この結果、入射されたレーザ光の偏光状態も変化する(電気光学効果)。電界検出光学部76では、この偏光状態の変化を適当な手段によって電気信号に変換し、変換した電気信号を信号処理回路78へ送る。
信号処理回路78では、電界検出光学部76からの電気信号に対してフィルタリングや増幅等の信号処理を施す。信号処理の後、さらにデータの波形整形が波形整形回路79で行われ、これら一連の処理が施された信号が、ウェアラブルコンピュータ1の受信データとしてI/O回路71からウェアラブルコンピュータ1に送信される。
以上説明した電界検出光学部76、信号処理回路78、および波形整形回路79の各々は、生体5を介して伝達されてくるデータを受信する受信回路75の一部を構成している。
図11は、ウェアラブルコンピュータ1を生体5の例である人間に装着して使用する場合の例を示す説明図である。同図に示すウェアラブルコンピュータ1−1、1−2、および1−3は、それぞれ対応して接続されるトランシーバ3−1、3−2、および3−3を介して人間の腕、肩、胴体などに装着されて互いにデータの送受信を行う。さらに、生体5の手足の先端が、外部機器である外部端末81にケーブル91を介して接続されるトランシーバ3'−1や3'−2に接触する場合には、ウェアラブルコンピュータ1−1、1−2、および1−3と外部端末81との間でデータの送受信を行うことができる。
特開2001−352298号公報
上述したトランシーバ7では、レーザダイオードから発射されるレーザ光の光量は、送受信電極73に入力される信号の大きさに関わらず一定であった。このため、レーザ光の光量を予め大きな値に設定すると、電界検出光学部76の感度は大きくなり、受信回路75を構成する増幅器全体の増幅率(または利得または感度)は大きくなる。
図12は、受信回路75における入力信号振幅と出力信号振幅の関係を示す図である。同図において、横軸が入力信号振幅を、縦軸が出力信号振幅を与える。また、点Pは増幅器全体に印加できる信号振幅の上限値、点Qは出力できる信号振幅の上限値をそれぞれ表している。増幅器全体の増幅率は一定であり、その増幅率が適正な場合、出力できる信号振幅の上限値Qに達するまでの入出力信号振幅の関係は直線101で与えられる。
これに対して、増幅率が大きすぎると、入力信号振幅が点Pの値より小さい値で出力信号振幅の上限値Qに達するので(図12の直線102を参照)、実質的に増幅率が減少してしまう。また、受信回路75では、入力信号だけでなく、他の電子機器から発生した雑音や受信回路75内の電子回路から発生した雑音も増幅されて出力されるので、増幅率が大きすぎると、雑音も大きく増幅されて出力されることになる。これらの事実からも明らかなように、増幅率が過度に大きい場合には、信号電力対雑音電力比(S/N比)が劣化し、情報読み取りの誤り率が増加するという問題があった。
したがって、たとえレーザ光の光量を大きな値に設定しても、受信回路75全体の増幅率を適切に制御しなければ、良好な通信状態を保つことは難しかった。加えてこの場合には、レーザ光の光量を大きくするために、多くの電力を消費せざるを得なかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、良好な通信状態を保ちつつ、消費電力を低く抑えてデータの送受信を行うことのできるトランシーバを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、電界を伝達可能な電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界に含まれる情報の受信を少なくとも行うトランシーバであって、電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界を電気信号に変換する電界検出手段と、この電界検出手段から出力される電気信号に基づいて当該電界検出手段の増幅率を制御する制御信号を前記電界検出手段に送信する増幅率制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、電界を伝達可能な電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界に含まれる情報の受信を行うトランシーバであって、前記送信すべき情報に基づく電界を前記電界伝達媒体に誘起するための信号を送信する送信手段と、前記送信すべき情報の送信および前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる情報の受信を行う送受信電極と、電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界を電気信号に変換する電界検出手段と、この電界検出手段から出力される電気信号に基づいて当該電界検出手段の増幅率を制御する制御信号を前記電界検出手段に送信する増幅率制御手段とを備えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、前記電界検出手段は、単一波長の光を発生する光源と、前記増幅率制御手段から送信されてくる制御信号に基づいて前記光源から発生する光の強度を調整するための電流を生じる電流源と、前記光源で発生した光が入射される一方、電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界が印加されるとき、自身の光学特性が変化することによって入射された光の偏光状態を変化させる電気光学素子と、この電気光学素子を通過した単一波長の光を二つの直交する直線偏光成分に分光して光の強度変化に変換する検光子と、この検光子で分光された二つの直交する直線偏光成分の各々を電気信号に変換する第1および第2の受光素子と、この第1および第2の受光素子からそれぞれ出力される電気信号を用いて差動増幅を行う差動増幅器とを有することを特徴とする。
なお、本発明を実施する上で想定される光源は、例えばレーザダイオードや発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などである。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記増幅率制御手段は、前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、一定の振幅を有する基準信号を出力する固定電源と、この固定電源で発生する基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、この差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器とを有することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記増幅率制御手段は、前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、前記電界検出手段から電気信号が入力されているときは前記差動増幅器からの出力信号を積分する一方、前記電界検出手段から電気信号が入力されていないときは積分動作を行わない積分器と、前記フィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、前記第2の固定電源と前記積分器の出力信号を加算して前記制御信号を発生する加算器とを有することを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項の発明において、前記増幅率制御手段は、前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、前記差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器と、前記フィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、前記フィルタの出力信号が前記所定値を超えている場合には前記積分器と前記電界検出手段を接続する一方、前記フィルタの出力信号が前記所定値を超えていない場合には前記第2の固定電源と前記電界検出手段を接続して前記積分器からの出力に代えて前記第2の固定電源からの基準信号を制御信号として供給するためのスイッチとを有することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記増幅率制御手段は、前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、この検波器の出力信号の高調波成分を除去する第1のフィルタと、前記検波器の出力信号の高調波成分を除去し、前記第1のフィルタよりも帯域幅の狭い信号を出力する第2のフィルタと、一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記第1のフィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、前記電界検出手段から電気信号が入力されているときは前記差動増幅器からの出力信号を積分する一方、前記電界検出手段から電気信号が入力されていないときは積分動作を行わない積分器と、前記第2のフィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、前記第2の固定電源と前記積分器の出力信号を加算して前記制御信号を発生する加算器とを有することを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1乃至3のいずれか1項記載の発明において、前記増幅率制御手段は、前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、この検波器の出力信号の高調波成分を除去する第1のフィルタと、前記検波器の出力信号の高調波成分を除去し、前記第1のフィルタよりも帯域幅の狭い信号を出力する第2のフィルタと、一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記第1のフィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、前記差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器と、前記第2のフィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、前記第2のフィルタの出力信号が前記所定値を超えている場合には前記積分器と前記電界検出手段を接続する一方、前記第2のフィルタの出力信号が前記所定値を超えていない場合には前記第2の固定電源と前記電界検出手段を接続して前記積分器からの出力に代えて前記第2の固定電源からの基準信号を制御信号として供給するためのスイッチとを有することを特徴とする。
本発明によれば、電界検出光学部に具備される単一波長光の光源に流す電流を制御することによって、良好な通信状態を保ちつつ、消費電力を低く抑えてデータの送受信を行うことのできるトランシーバを提供することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るトランシーバの構成を示すブロック図である。同図に示すトランシーバ3は、ウェアラブルコンピュータ1に接続され、このトランシーバ3が誘起する電界を、電界伝達媒体である生体5の内部を伝達することによってデータの送受信を行う。
より具体的なトランシーバ3の構成を説明する。トランシーバ3は、ウェアラブルコンピュータ1から送信される情報(データ)を出力するとともに受信した信号を受け取ってウェアラブルコンピュータ1へ出力するI/O回路31、データを送信する送信手段である送信回路32、電界伝達媒体である生体5に電界を誘起するために導電性部材から成る送受信電極33、生体5に電流が流れるのを防止するとともに送受信電極33による生体5の金属アレルギの危険性を除去するために送受信電極33と生体5の間に配置される絶縁体34を有する。なお、送受信電極33の代わりに送信用電極と受信用電極を分割して設けることも可能である。この場合には、絶縁体もそれぞれの電極に対応して二つ設けられる。
次に、生体5に誘起された電界を受信し、この電界に基づく情報(データ)をウェアラブルコンピュータ1へ送る受信回路35の構成を説明する。
受信回路35は、生体5に誘起された電界を受信してこの電界を光学的に検出した後、電気信号に変換する電界検出光学部36、この電界検出光学部36に具備される単一波長光源のレーザダイオード(LD)に対して流す電流を制御するためのLD制御信号を出力するLD制御部37、電界検出光学部36から入力される信号に対して低雑音増幅、雑音除去、および波形整形等の信号処理を施す信号処理回路38、受信する信号の波形整形を行ってI/O回路31へ出力する波形整形回路39を有している。
図2は、本実施形態に係るトランシーバ3内部の電界検出光学部36とLD制御部37の更に詳細な構成を示すブロック図である。
電界検出光学部36において、単一波長のレーザ光を発生するレーザ光源は、レーザダイオード42から構成される。なお、本実施形態および後述する実施形態では、レーザダイオード42から出力されるレーザ光を用いているが、単一波長の光を発生するものであれば何でもよく、例えば発光ダイオード(LED)を光源として用いることもできる。
このレーザダイオード42には、LD制御部37から送られてくるLD制御信号に応じて発射すべきレーザ光の強度を制御するための電流を生じる電流源41が接続されている。
レーザダイオード42から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ43を介して平行光にされる。平行光となったレーザ光は、第1波長板44で偏光状態が調整されて電気光学素子45に入射する。
電気光学素子45は、角柱形状をなす電気光学結晶(EO結晶:Electro Optic結晶)から構成される。電気光学素子45のレーザ光入射方向に平行な二つの側面(図2でレーザ光の入射方向を鉛直方向とするときの水平方向左右に対向する両側面)には電極46および47がそれぞれ設けられている。このうち、電極46は送受信電極33に接続され、この送受信電極33で発生した信号、すなわち生体5を介して受信した電圧(電界)が印加される。そして電極46に信号が印加されると、この印加された信号によって生じる電極47との電位差に応じた電界が、電気光学素子45内部のレーザ光入射方向と直行する方向に誘起される。
ちなみに、図2では電極47がグランド電極48に接続されているが、このグランド電極48は必ずしも必要ではない。また、電気光学素子45の形状は上述した角柱以外にも、円柱等の形状であっても構わない。これらの点は、本発明の全ての実施形態に共通する事項である。
電気光学素子45に入射したレーザ光は、電極46〜47間に生じる電界によって偏光状態が変化する。これは、電気光学素子45を構成する電気光学結晶が、印加される電界によって自身の光学特性である複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によって入射したレーザ光の偏光状態を変化させるからである(電気光学効果)。このような電気光学結晶としては、レーザ光の進行方向に対して垂直な方向の電界成分のみに感度を有するものや、印加される電界に応じて結晶自体の歪みを生じる逆圧電効果を有するものを用いることができる。これらのいずれかの性質を備えた電気光学結晶の例として、LiNbO3 やLiTaO3 を挙げることができる。
電気光学素子45を通過して偏光状態が変化したレーザ光は、第2波長板49で偏光状態が調整され、検光子である偏光ビームスプリッタ50に入射される。
この偏光ビームスプリッタ50では、第2波長板49から入射されたレーザ光を互いに直交する二つの直線偏光成分、すなわちP波成分とS波成分に分光して光の強度変化に変換する。
偏光ビームスプリッタ50において分光されたP波成分とS波成分は、コリメートレンズ51および52でそれぞれ集光された後、フォトダイオード53および54にそれぞれ供給される。これらのフォトダイオード53および54は、偏光ビームスプリッタ50で二つの信号成分に分離されたレーザ光をそれぞれ受光すると、各レーザ光の強度に応じて光電流を発生する。この意味で、フォトダイオード53および54が、第1および第2の受光素子のいずれかに対応していることはいうまでもない。
フォトダイオード53および54でそれぞれ発生する光電流は、適宜設けられる負荷を流れることによって発生する電圧降下として電圧に変換されて差動増幅器55に出力される。差動増幅器55では、入力された二つの電気信号の差分が求められ、増幅されて出力される。
以上の過程を経て電界検出光学部36から出力された信号は、LD制御部37に入力される。
LD制御部37では、まず、検波器56、フィルタ57で信号振幅を抽出した後、差動増幅器59において、一定振幅を有する固定電源58の出力値(基準信号)と電界検出光学部36から受信した信号の振幅の差分をとり、その結果を後段の積分器60へ出力する。
積分器60では、固定電源58の出力値と電界検出光学部36の出力信号の差分を積分し、この積分値をLD制御信号として電界検出光学部36内の電流源41に出力する。ここで本実施形態の積分器60としては、キャパシタや差動増幅器を用いた通常の積分回路を用いることができる。
以上説明した受信回路35のうち、電界検出光学部36および信号処理回路38は、電界伝達媒体の例である生体5を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界を電気信号に変換する電界検出手段をなしている。また、LD制御部37から出力されるLD制御信号は、最終的に電界検出手段における増幅率(または利得または感度)を制御することになる。この意味で、LD制御部37が、電界検出手段から出力される電気信号に基づいてその電界検出手段の増幅率を制御する増幅率制御手段としての機能を有することはいうまでもない。
トランシーバ3の作用について、引き続き説明する。電界検出光学部36から出力された信号は、上述したようにLD制御部37に入力される一方で、信号処理回路38にも供給される。信号処理回路38では、電界検出光学部36からの電気信号に対してフィルタリングや増幅等の信号処理を施す。その後、さらにデータの波形整形が波形整形回路39で行われ、これら一連の処理が施された信号がウェアラブルコンピュータ1の受信データとしてI/O回路31からウェアラブルコンピュータ1に送信される。
このように、ウェアラブルコンピュータ1間のデータ通信に使用されるトランシーバ3は、送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体である生体5に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、情報を受信する際には、生体5に誘起されて伝達されてくる電界を用いてトランシーバ3が信号を受信するものである。
ちなみに、本実施形態においても、ウェアラブルコンピュータ1を生体5の例である人間に装着してデータの送受信を行うことが想定される(図11を参照)。この点は、後述する各実施形態のみならず、本発明の全ての実施形態において共通する事項である。
以上説明した本発明の第1の実施形態によれば、電界検出光学部内のレーザダイオードに流す電流を制御して発射されるレーザ光の強度を調整することにより、出力でのS/N比の劣化を防止しつつ信号を増幅することが可能となる。
また、本実施形態によれば、生体を介して受信する信号が大きい場合には、レーザダイオードに流す電流を制御してレーザ光の光量を抑えることもできるので、従来のようにレーザダイオードに流す電流が一定の場合に比べて省電力化を図ることが可能になる。
(第2の実施形態)
図3は、本発明の第2の実施形態に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、LD制御部の構成および作用である。すなわち、本実施形態に係るトランシーバ3−2に具備されるLD制御部37−2は、信号が入力されずに信号振幅がゼロになる場合にも、消費電力の増加を抑えることができる機構を有することを特徴としている。
LD制御部以外のトランシーバ3−2の構成は第1の実施形態と同じなので、対応する部位については同一の符号を付している。
以下、図3に示すLD制御部37−2の構成のうち、第1の実施形態におけるLD制御部37と異なる点について説明する。
LD制御部37−2には、信号が入力されているかどうかを判定するために、その値を超えない限りは信号が入力されていないと判定する所定のしきい値を与える一定振幅の基準信号(第3の基準信号)を出力する固定電源61(第3の固定電源)と、フィルタ57から出力される信号振幅と前述したしきい値の大小を比較・判定する電気信号比較器62が設けられている。
また、LD制御部37−2には、信号が入力されていないときに電流源41から流れる電流値を一定にするために、ゼロでない一定振幅の基準信号(第2の基準信号)を発生する固定電源63(第2の固定電源)が設けられている。レーザダイオード42から発射されるレーザ光の強度をゼロにすると、電界検出光学部36に信号が入力されているかどうかわからなくなってしまう。この意味で、固定電源63から出力される基準信号は、電界検出光学部36に生体5から信号が入力されていないという状態を検出するために不可欠である。
図4は、LD制御部37−2に具備される積分器60−2の一構成例を示す回路ブロック図である。同図に示す積分器60−2は、通常の積分器の構成、すなわち抵抗601、キャパシタ607、および差動増幅器609に加えて、抵抗603とスイッチ605を直列に接続したものをキャパシタ607に並列に接続している。
積分器60−2に電気信号比較器62から信号が入力されていない場合には、スイッチ605の端子間が接続されて積分値がリセットされる。したがって、積分器60−2からは信号が出力されない。
他方、電気信号比較器62から信号が入力されている場合には、スイッチ605の端子は切断されてオフ状態を保持し、キャパシタ607に電荷が蓄えられて信号が積分されていく。
積分器60−2の出力信号は、固定電源63の出力と加算器64で加算され、この加算された信号がLD制御信号として電界検出光学部36(の電流源41)に出力される。
この結果、積分器60−2に電気信号比較器62から信号が入力されていない場合、上述したように積分器60−2の出力はゼロとなるので、加算器64からは固定電源63の出力のみが出力されて電流源41に入力されるため、レーザダイオード42に流れる電流を一定にすることができる。なお、本実施形態のLD制御部37−2に用いる積分器は、図4に示す積分器60−2に限られるわけではなく、リセット動作を具備したチャージポンプ等の積分器を用いてもよい。
図5は、電界検出光学部36から信号が入力されなくなる前後において、LD制御部37−2の各構成ブロックの出力波形の変化の様子を示す図である。
電界検出光学部36の出力信号が、図5の波形W1に示すように、ある時刻t0においてゼロとなると、検波器56ではこの信号の信号振幅を検出する(波形W2)。検波器56から出力される信号の高調波成分を除去してこの波形を平滑化したフィルタ57の出力(波形W3)は、帯域幅の影響により若干遅れてゼロとなる。検波器56およびフィルタ57によって整流された信号は、電気信号比較器62と差動増幅器59に出力される。
電気信号比較器62では、信号が入力されている間は積分器60−2のスイッチをオフ(端子間の接続を切断)にする信号を出力する。その後、ある時刻t1で信号が固定電源61から出力される基準信号振幅(しきい値)よりも小さくなると、電気信号比較器62は積分器60−2のスイッチ605をオン(端子間を閉成)にする一定振幅の信号を出力して積分値をゼロにリセットする(波形W4)。
これに対して、差動増幅器59の出力においては、フィルタ57の出力がゼロとなったことに伴って、固定電源58(第1の固定電源)から出力される第1の基準信号の占める割合が徐々に増加していく(波形W5)。
積分器60−2では、時刻t1以降は積分動作を行っていないため、電気信号比較器62と差動増幅器59の出力信号が一致するまで減少し、両者が一致した後は出力がゼロとなる(波形W6)。この結果、加算器64から出力されて電界検出光学部36の電流源41に入力されるLD制御信号(波形W7)は、最終的に固定電源63から出力される基準信号の分のみ(一定値)となる。
次に、図6を用いることにより、電界検出光学部36に信号が入力され始める前後において、LD制御部37−2の動作を説明する。ここでは、固定電源58から出力される基準信号振幅は、固定電源63から出力される基準信号振幅より大きいものとする。
電界検出光学部36から、時刻t2以降、徐々に大きくなる信号が入力される(波形W11)と、検波器56およびフィルタ57の出力も徐々に大きくなる(波形W12およびW13)。
フィルタ57の出力がしきい値である固定電源61の出力信号振幅を超えると(この時刻t3とする)、電気信号比較器62からの出力はゼロとなって積分器60−2のスイッチ605をオフにする信号を送り、制御が開始される(波形W14)。
他方、差動増幅器59の出力は、フィルタ57の出力信号の増加に伴って小さくなる(波形W15)。したがって、スイッチオフとなった積分器60−2の出力は、フィルタ57の出力が固定電源58と同等になるまで増加し続ける(波形W16)。
加算器64では、積分器60−2の出力に固定電源63の出力を加えたLD制御信号(波形W17)が出力され、電流源41に送られる。この結果、レーザダイオード42から発射されるレーザ光の強度も、積分器60−2の出力の増加に伴って増加し続けることになる。
なお、本実施形態の積分器60−2では、レーザダイオード42を保護する意味で、電流の変化を緩やかにするためにスイッチ605と直列に抵抗603を接続しているが、電流の急激な変化に耐えるレーザダイオード42を使用する場合には、図4において抵抗603を設ける必要はない。このようなレーザダイオード42を用いれば、制御の応答性を一段と向上させることも可能になる。
ちなみに、このように電流の急激な変化に対応可能なレーザダイオード42を用いる場合、LD制御部として、図7に示すLD制御部37−3を適用することもできる(本実施形態の一変形例)。
このLD制御部37−3では、第1の実施形態で用いた通常の(スイッチ等を有さない)積分器60を用いている。そして、積分器60、電気信号比較器62、固定電源63、および電界検出光学部36内の電流源41の間に3つの接続端子a、b、cを有するスイッチ65を設けている。スイッチ65に具備される接続端子のうち、接続端子aは固定電源63に、接続端子bは積分器60に、接続端子cは電流源41にそれぞれ接続されている。また、電気信号比較器62は、このスイッチ65を制御する信号を送信する。
図7に示すように端子b−c間が接続されている場合、フィルタ57の出力が固定電源61の出力(しきい値)よりも大きい場合に対応している。他方、端子a−c間が接続される場合が、フィルタ57の出力が固定電源61の出力(しきい値)よりも小さい場合に対応する。
以上説明した本発明の第2の実施形態およびその一変形例によれば、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態によれば、LD制御部に信号が断続的に入力される場合などにおいて、信号が入力されていないときにレーザダイオードの電流を抑える機能を具備することにより、信号振幅がゼロになって電流源の電流値が最大になり、消費電力が増加するのを防止することが可能となる。
(第3の実施形態)
図8は、本発明の第3の実施形態に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態のLD制御部37−4では、電気信号比較器62の前段に第2のフィルタ66を挿入している。この点を除くトランシーバ3−3の各構成部位は第2の実施形態と同じなので、対応する構成要素には同一の符号をそれぞれ付している。
本実施形態で新たに設けられる第2のフィルタであるフィルタ66は、フィルタ57(第1のフィルタ)よりもカットオフ周波数が小さく、帯域幅が狭い。このようなフィルタ66を設ける理由は次の通りである:
1)生体5を介して伝達されてくる電界のように、微小な信号を電気信号比較器62で検出して積分器60−2を作動させるためには、電気信号比較器62に入力される雑音をできるだけ小さくする必要がある。雑音電力は帯域幅に比例するため、カットオフ周波数の小さなフィルタ66によって帯域幅を制限することにより、電気信号比較器62に入力される雑音を小さくすることができる。
2)フィルタ57の帯域幅を制限すると制御の応答性が劣化するので、制御に用いる信号が通過するフィルタ57の帯域幅を広くとった方が有利である。
以上の理由により、フィルタ66を設けることにより、制御の応答性は保ったまま、より微小な信号で制御回路を起動することができる。さらに、消費電力を抑えて良好な通信状態を実現することが可能となる。
図9は、電界検出光学部36から信号が入力された場合のLD制御部37−4の各構成ブロックの出力波形を示す図である。
ある時刻t4に、電界検出光学部36から、波形W21に示すような電気信号が出力され始めたものとする。
LD制御部37−4に入力された信号は、検波器56、フィルタ57を介して整流される(それぞれ波形W22、W23)。
また、フィルタ66でも検波器56の出力信号の高調波成分が取り除かれて平滑化されるが、波形W24に示すように、フィルタ66は上述したようにフィルタ57よりも帯域幅が狭いため、フィルタ57に比べて出力信号の立ち上がりが遅れる。このフィルタ66の出力振幅が固定電源61から出力される基準信号の振幅(しきい値)を超えると(この時刻をt5とする)、電気信号比較器62の出力がゼロになる(波形W25)。この結果、積分器60−2にはスイッチ605をオフにする信号が送信されて制御が開始される。
差動増幅器59の出力は、フィルタ57から出力される信号振幅が固定電源58から出力される基準信号の振幅と等しくなり、出力がゼロとなるまで減少しつづける(波形W26)。この差動増幅器59の出力の変化に伴って、積分器60−2の出力は、波形W27に示すように、差動増幅器59の出力がゼロとなるまで増加し続ける。
加算器64では、積分器60−2の出力信号に固定電源63の出力(基準信号)を加えたLD制御信号(波形W28)が出力され、電流源41に送られる。この結果、レーザダイオード42から発射されるレーザ光の強度も、積分器60−2の出力の増加に伴って増加し続けることになる。
なお、本実施形態においても、レーザダイオード42として電流値の急激な変化に対応できるものを用いれば、制御の応答性を一段と向上させることができる。この場合には、第2の実施形態と同様に、積分器60−2内部の抵抗603を接続しないでもよい。
また、第2の実施形態で説明した変形例と同様に、積分器60、電気信号比較器62、固定電源63、電流源41の間にスイッチ65を接続する構成にしてもよい(この部位については、図7を参照のこと)。この場合のスイッチ65の端子間の接続と制御の関係は、第2の実施形態と同じである。
以上説明した本発明の第3の実施形態(およびその変形例)が、上記二つの実施形態、と同様の効果を奏するものであることはいうまでもない。
加えて、本実施形態によれば、LD制御部内に帯域幅の異なるフィルタを二つ設けることにより、制御の応答性は保ちつつ、一段と消費電力を抑えて良好な通信状態を実現できる。
ところで、本発明は、上述した三つの実施形態においてのみ特有の効果を生じるものと理解されるべきではない。
例えば、上記各実施形態では、LD制御部37(37−2、37−4)に電界検出光学部36の出力信号が入力されていたが、これに代えて、信号処理回路38からの出力をLD制御部37(37−2、37−4)に入力するようにトランシーバを構成しても得られる効果は同一である。
このように、本発明は、上記第1〜第3の実施形態と同様の効果を奏するさまざまな実施の形態等を含みうるものである。
本発明の第1の実施形態に係るトランシーバの構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 図4に示すLD制御部が有するスイッチの構成例を示す回路図である。 図4の電界検出光学部への入力信号がゼロとなる前後の電界検出光学部およびLD制御部の各構成ユニットからそれぞれ出力される信号の出力波形を示す説明図である。 図4のLD制御部起動時に電界検出光学部およびLD制御部の各構成ユニットからそれぞれ出力される信号の出力波形を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態の変形例に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係るトランシーバの電界検出光学部とLD制御部の詳細な構成を示すブロック図である。 図9の電界検出光学部へ信号が入力される前後の電界検出光学部およびLD制御部の各構成ユニットからそれぞれ出力される信号の出力波形を示す説明図である。 従来のトランシーバの構成を示すブロック図である。 トランシーバを介してウェアラブルコンピュータを人間に装着して使用するときの例を示す説明図である。 入力信号振幅と出力信号振幅の関係を示す図である。
符号の説明
1 ウェアラブルコンピュータ
3、7 トランシーバ
5 生体
31、71 I/O回路
32、72 送信回路
33、73 送受信電極
34、74 絶縁体
35、75 受信回路
36、76 電界検出光学部
37、37−2、37−3、37−4 LD制御部
38、78 信号処理回路
39、79 波形整形回路
41 電流源
42 レーザダイオード
43、51、52 コリメートレンズ
44 第1波長板
45 電気光学素子
46、47 電極
48 グランド電極
49 第2波長板
50 偏光ビームスプリッタ
53、54 フォトダイオード
55 差動増幅器
56 検波器
57、66 フィルタ
58、61、63 固定電源
60、60−2 積分器
64 加算器
65 スイッチ
81 外部端末
91 ケーブル

Claims (8)

  1. 電界を伝達可能な電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界に含まれる情報の受信を少なくとも行うトランシーバであって、
    電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界を電気信号に変換する電界検出手段と、
    この電界検出手段から出力される電気信号に基づいて当該電界検出手段の増幅率を制御する制御信号を前記電界検出手段に送信する増幅率制御手段と
    を備えたことを特徴とするトランシーバ。
  2. 送信すべき情報に基づく電界を電界伝達媒体に誘起し、この誘起した電界を用いて情報の送信を行う一方で、電界を伝達可能な電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界に含まれる情報の受信を行うトランシーバであって、
    前記送信すべき情報に基づく電界を前記電界伝達媒体に誘起するための信号を送信する送信手段と、
    前記送信すべき情報の送信および前記電界伝達媒体を介して伝達されてくる情報の受信を行う送受信電極と、
    電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界を検出し、この検出した電界を電気信号に変換する電界検出手段と、
    この電界検出手段から出力される電気信号に基づいて当該電界検出手段の増幅率を制御する制御信号を前記電界検出手段に送信する増幅率制御手段と
    を備えたことを特徴とするトランシーバ。
  3. 前記電界検出手段は、
    単一波長の光を発生する光源と、
    前記増幅率制御手段から送信されてくる制御信号に基づいて前記光源から発生する光の強度を調整するための電流を生じる電流源と、
    前記光源で発生した光が入射される一方、電界伝達媒体を介して伝達されてくる電界が印加されるとき、自身の光学特性が変化することによって入射された光の偏光状態を変化させる電気光学素子と、
    この電気光学素子を通過した単一波長の光を二つの直交する直線偏光成分に分光して光の強度変化に変換する検光子と、
    この検光子で分光された二つの直交する直線偏光成分の各々を電気信号に変換する第1および第2の受光素子と、
    この第1および第2の受光素子からそれぞれ出力される電気信号を用いて差動増幅を行う差動増幅器と
    を有することを特徴とする請求項1または2記載のトランシーバ。
  4. 前記増幅率制御手段は、
    前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、
    この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、
    一定の振幅を有する基準信号を出力する固定電源と、
    この固定電源で発生する基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、
    この差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトランシーバ。
  5. 前記増幅率制御手段は、
    前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、
    この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、
    一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、
    前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、
    前記電界検出手段から電気信号が入力されているときは前記差動増幅器からの出力信号を積分する一方、前記電界検出手段から電気信号が入力されていないときは積分動作を行わない積分器と、
    前記フィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、
    この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、
    前記第2の固定電源と前記積分器の出力信号を加算して前記制御信号を発生する加算器と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトランシーバ。
  6. 前記増幅率制御手段は、
    前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、
    この検波器の出力信号の高調波成分を除去するフィルタと、
    一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、
    前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記フィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、
    前記差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器と、
    前記フィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、
    この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、
    前記フィルタの出力信号が前記所定値を超えている場合には前記積分器と前記電界検出手段を接続する一方、前記フィルタの出力信号が前記所定値を超えていない場合には前記第2の固定電源と前記電界検出手段を接続して前記積分器からの出力に代えて前記第2の固定電源からの基準信号を制御信号として供給するためのスイッチと
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトランシーバ。
  7. 前記増幅率制御手段は、
    前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、
    この検波器の出力信号の高調波成分を除去する第1のフィルタと、
    前記検波器の出力信号の高調波成分を除去し、前記第1のフィルタよりも帯域幅の狭い信号を出力する第2のフィルタと、
    一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、
    前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記第1のフィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、
    前記電界検出手段から電気信号が入力されているときは前記差動増幅器からの出力信号を積分する一方、前記電界検出手段から電気信号が入力されていないときは積分動作を行わない積分器と、
    前記第2のフィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、
    この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、
    前記第2の固定電源と前記積分器の出力信号を加算して前記制御信号を発生する加算器と
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトランシーバ。
  8. 前記増幅率制御手段は、
    前記電界検出手段で変換した電気信号の振幅を検出する検波器と、
    この検波器の出力信号の高調波成分を除去する第1のフィルタと、
    前記検波器の出力信号の高調波成分を除去し、前記第1のフィルタよりも帯域幅の狭い信号を出力する第2のフィルタと、
    一定の振幅を有する第1および第2の基準信号をそれぞれ出力する第1および第2の固定電源と、
    前記第1の固定電源で発生する第1の基準信号と前記第1のフィルタの出力信号の差を求め、この差を増幅する差動増幅器と、
    前記差動増幅器からの出力信号を積分した結果に基づいて前記制御信号を発生する積分器と、
    前記第2のフィルタの出力信号が所定値を超えるかどうかを判定し、この判定の結果、前記所定値を超えている場合には、前記積分器に対して積分した結果を出力させる電気信号比較器と、
    この電気信号比較器に対して前記所定値を与える第3の基準信号を出力する第3の固定電源と、
    前記第2のフィルタの出力信号が前記所定値を超えている場合には前記積分器と前記電界検出手段を接続する一方、前記第2のフィルタの出力信号が前記所定値を超えていない場合には前記第2の固定電源と前記電界検出手段を接続して前記積分器からの出力に代えて前記第2の固定電源からの基準信号を制御信号として供給するためのスイッチと
    を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のトランシーバ。
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