JP3822552B2 - トランシーバ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばウェアラブルコンピュータ間のデータ通信のために使用されるトランシーバに関し、更に詳しくは、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、衣服のように人体に着けて、操作及び使用することができるという新しい概念のコンピュータが注目されている。このコンピュータは、ウェアラブルコンピュータ(Wearable Computer)と呼ばれ、携帯端末の小型化および高性能化により実現が可能となった。
【0003】
また、複数のウェアラブルコンピュータ間のデータ通信を人間の腕、肩、胴体等の人体(生体)を介して行う技術の研究も進んでおり、この技術は既に特許文献等で提案されている(例えば、特許文献1参照)。図4は、このような人体を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図を示している。同図に示すように、ウェアラブルコンピュータ1は、これに当接されたトランシーバ3’とにより一組を構成しており、他のウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’の組に対して、人体を介することによりデータ通信を行うことができる。また、ウェアラブルコンピュータ1は、人体に装着しているウェアラブルコンピュータ1以外のPC(パーソナルコンピュータ)5と壁等に設置されているトランシーバ3’aの組や、このPC5と床等に設置されているトランシーバ3’bの組とのデータ通信もそれぞれ可能である。但し、この場合のPC5は、ウェアラブルコンピュータ1とトランシーバ3’のように互いに当接されておらず、ケーブル4を介してトランシーバ3’a,3’bと接続されている。
【0004】
また、人体を介して行うデータ通信に関しては、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法による信号検出技術を利用し、送信すべき情報(データ)に基づく電界を電界伝達媒体である人体に誘起させ、この誘起した電界を用いて情報の送受信を行っている。この人体を介したデータ通信の技術については、図5及び図6を用いて、更に詳しく説明する。
【0005】
図5は、人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いるトランシーバ3’の全体構成図である。また、図6は、トランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図である。
【0006】
図5に示すように、トランシーバ3’は、送信電極105および受信電極111がそれぞれ絶縁膜107,109を介して生体100に接触した状態で使用される。そして、トランシーバ3’は、図5に示すように、ウェアラブルコンピュータ1から供給されたデータをI/O(入出力)回路101を介して受信し、送信部103に送信する。送信部103では、送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して生体100の他の部位に装着されている別のトランシーバ3’に伝達させる。
【0007】
また、トランシーバ3’は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバ3’から生体100に誘起して伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電界検出光学部110で電気光学結晶に結合(印加)して電気信号に変換してから信号処理回路115に送信する。信号処理回路115では、送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行った後、波形整形回路117に送信する。波形整形回路117では、送信されてきた電気信号の波形整形を施し、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0008】
例えば、図4に示すように、右腕に装着したウェアラブルコンピュータ1は、トランシーバ3’により送信データに係る電気信号を電界として電界伝達媒体である生体100に誘起させ、波線で示すように電界として生体100の他の部位に伝達する。一方、左腕に装着したウェアラブルコンピュータ1では、生体100から伝達されてくる電界をトランシーバ3’により電気信号に戻してから、受信データとして受信することができる。
【0009】
また、トランシーバ3’により電気信号に戻す処理は、レーザ光と電気光学結晶を用いた電気光学的手法により電界を検出する電界検出光学部110によって行う。この電界検出光学部110は、図6に示すように、電流源119、レーザダイオード121、電気光学素子(電気光学結晶)123、第一及び第二波長板135,137、偏向ビームスプリッタ139、複数のレンズ133,141a,b、フォトダイオード143a,b、並びにグランド電極131により構成されている。尚、信号電極129は、図5に示すような形態のトランシーバ3’においては、受信電極111に相当するものである。
【0010】
このうち、電気光学素子123は、レーザダイオード121からのレーザ光の進行方向に対して直角方向に結合される電界にのみ感度を有し、この電界強度によって光学特性、すなわち複屈折率が変化し、この複屈折率の変化によりレーザ光の偏光を変化させるように構成されている。電気光学素子123の図上で上下方向に対向する両側面には、第1電極125と第2電極127が設けられている。この第1電極125および第2電極127は、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子123内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させることができる。
【0011】
また、電界検出光学部110は、第1電極125を介して信号電極129(受信電極111)に接続されている。第1電極125に対向する第2電極127は、グランド電極131に接続されており、第1電極125に対してグランド電極として機能するように構成されている。そして、信号電極129は、生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出すると、この電界を第1電極125に伝達し、第1電極125を介して電気光学素子123に結合することができる。
【0012】
一方、電流源119の電流制御によりレーザダイオード121から出力されるレーザ光は、コリメートレンズ133を介して平行光にされ、平行光となったレーザ光は第1波長板135で偏光状態を調整されて、電気光学素子123に入射する。電気光学素子123に入射されたレーザ光は、電気光学素子123内で第1、第2電極125,127の間を伝播するが、このレーザ光の伝播中において上述したように信号電極129が生体100に誘起されて伝達されてくる電界を検出し、この電界を第1電極125を介して電気光学素子123に結合すると、この電界は第1電極125からグランド電極131に接続されている第2の電極127に向かって形成される。この電界は、レーザダイオード121から電気光学素子123に入射したレーザ光の進行方向に直角であるため、電気光学素子123の光学特性である複屈折率が変化し、これによりレーザ光の偏光が変化する。
【0013】
次に、電気光学素子123において第1電極125からの電界によって偏光が変化したレーザ光は、第2波長板137で偏光状態を調整されて偏光ビームスプリッタ139に入射する。偏光ビームスプリッタ139は、第2波長板137から入射されたレーザ光をP波およびS波に分離して、光の強度変化に変換する。この偏光ビームスプリッタ139でP波成分およびS波成分に分離されたレーザ光は、それぞれ第1、第2の集光レンズ141a,141bで集光されてから、光電気変換手段を構成する第1、第2のフォトダイオード143a,143bで受光され、第1、第2のフォトダイオード143a,143bにおいてP波光信号とS波光信号をそれぞれの電気信号に変換して出力することができる。尚、上述したように第1、第2のフォトダイオード143a,143bから出力される電流信号は、抵抗を用いて電圧信号に変換されてから、図5に示す信号処理回路115で増幅及び雑音除去の信号処理を施され、波形整形回路117で波形整形の信号処理を施されてから、入出力回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給されることになる。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−352298号公報(第4−5頁、第1−5図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人体に誘起された電界の強度は、人体の置かれている場所の違いや、電力供給源がAC電源かバッテリーかによっても異なるため、受信感度を状況に応じて調整する必要がある。例えば、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3’を装着した人間同士が握手した場合と、ウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3’を装着した人間がAC電源につながったPC5と接続されているトランシーバ3’a,bの電極を直接触れた場合とを比べると、人間に誘起される電界強度差は極端に異なるため、両者を満たす最適な通信状態を確保できない。
【0016】
本発明は上述した事情を鑑みてなされたものであり、どのような状況下においても、最適な通信状態を保つようにすることを目的としたものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
【0018】
上記目的を達成するため、請求項に係る発明は、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、レーザ光を発光させるレーザ光発光手段と、前記電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界が結合されると前記発光させたレーザ光の偏光を変化させる電気光学手段と、前記電気光学手段によるレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する偏光検出光学手段と、前記偏光検出光学手段によるレーザ光の強度変化に基づき前記伝達されてきた電界を受信情報として電流信号に変換する光電気変換手段と、前記光電気変換手段により変換した電流信号を電圧信号に変換すると共に、変換値を変化可能な可変電圧変換手段と、前記可変電圧変換手段により変換した電圧信号の振幅を増幅する増幅手段と、前記増幅手段により増幅された電圧信号の振幅を測定する振幅測定手段と、前記振幅測定手段による測定結果に基づき前記可変電圧変換手段の変換値を制御する電圧信号変換値制御手段と、を有することを特徴とするトランシーバである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態に係るトランシーバは、送信すべき情報に基づいた電界を電界伝達媒体(生体100等)に誘起させる一方で、電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、電界伝達媒体を介した情報の送受信が可能なトランシーバである。以下、第1乃至第3の実施形態に係るトランシーバ31〜3について説明する。
【0022】
〔第1の実施形態〕
以下、図1を用いて、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図である。
【0023】
図1に示すように、トランシーバ3は、大きく分けると、従来のトランシーバ3’と同様に、I/O(入出力)回路101、送信部103、送信電極105、絶縁膜107,109、受信電極111、電界検出光学部10、信号処理回路20、及び波形整形回路117によって構成されている。尚、従来と同じ機能構成要素に関しては、同一符号を付しているが、ここで改めて説明する。
【0024】
まず、I/O回路101は、トランシーバ3がコンピュータ等の外部処理装置とのデータの入出力を行う回路である。送信部103は、I/O回路101から出力されるデータに基づき、このデータに係る電界を生体に誘起させる機能を有している。送信電極105は、送信部103により生体100に対して電界を誘起するために使用する電極であり、送信用アンテナとして使用される。絶縁膜107は、送信電極105と生体100との間に配置する絶縁体の膜であり、送信電極105が直接生体100に接触することを防ぐ役割を果たす。
【0025】
また、受信電極111は、生体100の他の部分に装着されているウェアラブルコンピュータ1及びトランシーバ3から生体100に誘起されて伝達されてくる電界を受信するために使用する電極であり、受信用アンテナとして使用される。絶縁膜109は、上記絶縁膜107と同じように、受信電極111と生体100との間に配置された絶縁体の膜である。
【0026】
更に、電界検出光学部10は、従来の電界検出光学部110と同様に、受信電極111で受信した電界を検出し、この電界を受信情報として電気信号に変換する機能を有しているが、従来の電界検出光学部110とは異なる構成要素を含んでいるため後ほど詳述する。また、信号処理回路20についても、従来の信号処理回路115と同様に、電界検出光学部110から送信されてきた電気信号の増幅及び雑音除去等の信号処理を行って出力する機能を有しているが、従来の信号処理回路115とは異なる構成要素を含んでいるため、これについても後ほど詳述する。また、波形整形回路117は、信号処理回路20から送信されてきた電気信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する機能を有している。
【0027】
次に、電界検出光学部10の構成要素について詳細に説明する。電界検出光学部10は、電流源119、レーザダイオード121、電気光学素子123、第1及び第2電極125,127、グランド電極131、偏向検出光学系140、第1及び第2フォトダイオード143a,b、第1及び第2可変抵抗11a,bを有している。
【0028】
このうち、電流源119は、レーザダイオード121を駆動するための電流を供給するものである。レーザダイオード121は、電流を流すとレーザ光を発光させて、電気光学素子123に入射させる半導体素子である。電気光学素子123は、上述のように、受信電極111を介して生体100に誘起された電界が結合(印加)されると、レーザ光の偏光を変化させる素子であり、レーザ光と電気光学素子を用いた電気光学的手法により電界を検出することができる。尚、図1においては、紙面の大きさの関係上、図6に示すコリメートレンズ133及び第1及び第2波長板135、137を省略しているが、実際には存在している。
【0029】
また、上述の如く電気光学素子123には、図6に示すように、図6上で上下方向に対向する両側面に、第1電極125と第2電極127が設けられている。また、電気光学素子123(電界検出光学部10)は、第1電極125を介して信号電極129(受信電極111)に接続されている。また、第1電極125に対向する第2電極127は、グランド電極131に接続されており、第1電極125に対してグランド電極として機能するように構成されている。この第1電極125および第2電極127は、レーザダイオード121からのレーザ光の電気光学素子123内における進行方向を両側から挟み、レーザ光に対して電界を直角に結合させるために使用する電極である。また、グランド電極131は、電気光学素子に結合した電界を引き抜きやすくするための電極である。
【0030】
また、偏向検出光学系140は、図6における偏向ビームスプリッタ139、及び第1及び第2の集光レンズ141a,bから成る。偏向ビームスプリッタ139は、第2波長板137から入射されたレーザ光をP波成分およびS波成分に分離すると共に、電気光学素子123で偏光が変化したレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する光学系である。また、第1及び第2の集光レンズ141a,bは、P波成分およびS波成分に分離されたレーザ光をそれぞれ集光されてからそれぞれフォトダイオード143a,bに入射させるためのレンズである。尚、電気光学素子123からレーザ光のP波及びS波成分が2つに分離されて出てくるときには、これら2つの成分は強度変化が逆相になっている。即ち、一方の強度が増加すれば他方の強度が減少するという関係にある。
【0031】
更に、第1及び第2のフォトダイオード143a,bは、レーザ光(P波成分およびS波成分)を、このレーザ光の強度に応じてそれぞれ電流信号に変換する受光素子である。また、第1及び第2の可変抵抗11a,bは、第1及び第2のフォトダイオード143a,bによって変換された電流信号を電圧信号に変換するための抵抗であり、後述の制御部23の制御によって抵抗値を変化させることができる。
【0032】
次に、信号処理回路20の構成要素について詳細に説明する。信号処理回路20は、差動アンプ112、雑音除去フィルタ114、固定ゲインアンプ116、振幅測定部21、及び制御部23を有している。
【0033】
このうち、差動アンプ112は、第1及び第2可変抵抗11a,bからの電圧信号を差動増幅するアンプである。雑音除去フィルタ114は、差動アンプ112から出力される信号の帯域を制限して不要な雑音を除去するフイルタである。固定ゲインアンプ116は、雑音除去フイルタ114から出力された信号を増幅する増幅器であり、ゲインが固定されているものである。振幅測定部21は、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号の振幅を測定する装置である。
【0034】
また、制御部23は、振幅測定部21からの測定値をもとに、第1及び第2の可変抵抗11a,bの抵抗値を変える制御信号を出力する回路であり、コンピュータによって構成してもよい。例えば、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号(電気信号)の振幅が所定値よりも小さければ、差動アンプ112に出力する電圧信号を所定値まで大きくするように抵抗値を変化させる。逆に、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号の振幅が所定値よりも大きければ、差動アンプ112に出力する電圧信号を所定値まで小さくするように抵抗値を変化させる。これは、信号処理回路20から波形整形回路117に出力される電圧信号(電気信号)の振幅を一定に安定させる制御である。
【0035】
続いて、第1の実施形態に係るトランシーバ3の動作について説明する。
【0036】
まず、トランシーバ3は、ウェアラブルコンピュータ1から供給されたデータをI/O回路を介して受信し、送信部103で受信する。これにより、送信部103では、送信電極105から絶縁膜107を介して電界伝達媒体である生体100に電界を誘起させ、この電界を生体100を介して他の部位に装着されている別のトランシーバやPC等に伝達させる。
【0037】
また、トランシーバ3は、生体100の他の部位に装着された別のトランシーバやPCから生体100に誘起させられて伝達されてくる電界を絶縁膜109を介して受信電極111で受信し、この受信した電界を電気光学素子123で結合してレーザ光の偏光を変化させる。そして、この変化させたレーザ光を偏光検出光学系140によってP波成分およびS波成分に分離すると共に、電気光学素子123で偏光が変化したレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する。
【0038】
次に、レーザ光の強度変化量のP波成分を第1のフォトダイオード143aで電流信号に変換すると共に、S波成分を第2のフォトダイオード143bで電流信号に変換する。そして、これらの電流信号をそれぞれ第1及び第2の可変抵抗11a,bで電圧信号に変換して差動アンプ112に送信する。
【0039】
次に、第1及び第2可変抵抗11a,bからの電圧信号を差動アンプ112で差動増幅し、雑音除去フィルタ114で電圧信号の帯域を制限して不要な雑音を除去し、固定ゲインアンプ116で信号増幅して、波形整形回路117に送信する。そして、波形整形回路117で、電圧信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0040】
一方、上記固定ゲインアンプ116で増幅された電圧信号は、振幅測定部21にも送信される。振幅測定部21では、受信した電圧信号の振幅を測定し、制御部23に送信する。制御部23では、振幅測定部21からの測定値をもとに、第1及び第2の可変抵抗11a,bの抵抗値を制御して、最適な通信状態を保つように変化させる。
【0041】
以上説明したように本実施形態によれば、振幅測定部21及び制御部23により、フォトダイオード143a,bによって変換された電流信号を電圧信号に変換するための抵抗の値をフィードバック制御することで、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【0042】
〔第2の実施形態〕
以下、図2を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。図2は、第2の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図である。尚、第1の実施形態と同じ構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる構成要素のみを説明する。
【0043】
図2に示すように、トランシーバ3は、大きく分けると、第1の実施形態のトランシーバ3と同様に、I/O(入出力)回路101、送信部103、送信電極105、絶縁膜107,109、受信電極111、電界検出光学部30、信号処理回路40、及び波形整形回路117によって構成されている。第1の実施形態と異なるのは、電界検出光学部30及び信号処理回路40を構成する構成要素である。
【0044】
即ち、電界検出光学部30は、第1の実施形態に係る第1及び第2の可変抵抗11a,bに代わって、第1及び第2の固定抵抗145a,bを有している。また、電界検出光学部30は、第1の実施形態に係る電流源119に代わって、電流値を後述の制御部41によって制御可能な電流源31を有している。
【0045】
一方、信号処理回路40は、第1の実施形態に係る制御部23に代わって、電流源31が流す電流を制御する制御部41を有している。尚、制御部41をコンピュータで構成してもよい。例えば、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号(電気信号)の振幅が所定値よりも小さければ、電流源31の電流値を所定値まで大きくし、レーザダイオード121の発光量を増加させて、電気光学素子123の感度を高くする。感度が高くなると、偏光検出光学系140で変換させるレーザ光の強度が高くなるため、第1及び第2のフォトダイオード143a,bからの電流信号及び第1及び第2の固定抵抗からの電圧信号の振幅が高くなる。逆に、固定ゲインアンプ116から出力された電圧信号(電気信号)の振幅が所定値よりも大きければ、電流源31の電流値を所定値まで小さくし、レーザダイオード121の発光量を減少させて、電気光学素子123の感度を低く(鈍く)する。感度が低くなると、偏光検出光学系140で変換させるレーザ光の強度が低くなるため、第1及び第2のフォトダイオード143a,bからの電流信号及び第1及び第2の固定抵抗からの電圧信号の振幅が低くなる。これは、信号処理回路40から波形整形回路117に出力される電圧信号(電気信号)の振幅を一定に安定させる制御である。
【0046】
続いて、第2の実施形態に係るトランシーバ3の動作について説明する。尚、第1の実施形態と同様の動作については、その説明を省略する。
【0047】
本実施形態においては、第1及び第2のフォトダイオード143a,bで変換した電流信号を、それぞれ第1及び第2の固定抵抗145a,bで電圧信号に変換して差動アンプ112に送信する。そして、第1及び第2の固定抵抗145a,bからの電圧信号を差動アンプ112で差動増幅し、雑音除去フィルタ114で電圧信号の帯域を制限して不要な雑音を除去し、固定ゲインアンプ116で信号増幅して、波形整形回路117に送信する。そして、波形整形回路117で、電圧信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0048】
一方、上記固定ゲインアンプ116で増幅した電圧信号は、振幅測定部21にも送信される。振幅測定部21では、電圧信号の振幅を測定し、制御部41に送信する。制御部41では、振幅測定部21からの測定値をもとに、電流源31の電流値を制御して、最適な通信状態を保つように変化させる。
【0049】
以上説明したように本実施形態によれば、振幅測定部21及び制御部41により、レーザダイオード121の電流源31の電流の値をフィードバック制御することで、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【0050】
〔第3の実施形態〕
以下、図3を用いて、本発明の第3の実施形態について説明する。図3は、第3の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図である。尚、第1及び第2の実施形態と同じ構成要素については、同一の符号を付して、その説明を省略し、異なる構成要素のみを説明する。
【0051】
図3に示すように、トランシーバ3は、大きく分けると、第1の実施形態のトランシーバ3と同様に、入出力(I/O)回路101、送信部103、送信電極105、絶縁膜107,109、受信電極111、電界検出光学部50、信号処理回路60、及び波形整形回路117によって構成されている。第1の実施形態と異なるのは、電界検出光学部50及び信号処理回路60を構成する構成要素である。
【0052】
即ち、電界検出光学部50は、第1の実施形態に係る第1及び第2の可変抵抗11a,bに代わって、第1及び第2の固定抵抗145a,bを有している。これは、第2の実施形態と同じである。
【0053】
一方、信号処理回路60は、第1の実施形態に係る固定ゲインアンプ116に代わって、ゲインを後述の制御部63によって制御可能な可変ゲインアンプ61を有している。また、信号処理回路60は、第1の実施形態に係る制御部23に代わって、可変ゲインアンプ61のゲインを制御する制御部63を有している。例えば、可変ゲインアンプ61から出力された電圧信号(電気信号)の振幅が所定値よりも大きければ、この可変ゲインアンプ61のゲイン値を所定値まで小さくする。逆に、可変ゲインアンプ61から出力された電圧信号の振幅が所定値よりも小さければ、この可変ゲインアンプ61のゲイン値を所定値まで大きくする。これは、信号処理回路60から波形整形回路117に出力される電圧信号(電気信号)の振幅を一定に安定させる制御である。
【0054】
続いて、第3の実施形態に係るトランシーバ3の動作について説明する。尚、第1の実施形態と同様の動作については、その説明を省略する。
【0055】
本実施形態においては、第1及び第2のフォトダイオード143a,bで変換した電流信号を、それぞれ第1及び第2の固定抵抗145a,bで電圧信号に変換して差動アンプ112に送信する。そして、第1及び第2の固定抵抗145a,bからの電圧信号を差動アンプ112で差動増幅し、雑音除去フィルタ114で電圧信号の帯域を制限して不要な雑音を除去し、可変ゲインアンプ61で信号増幅して、波形整形回路117に送信する。そして、波形整形回路117で、電圧信号の波形整形を施し、I/O回路101を介してウェアラブルコンピュータ1に供給する。
【0056】
一方、上記可変ゲインアンプ61で増幅した電圧信号は、振幅測定部21にも送信される。振幅測定部21では、電圧信号の振幅を測定し、制御部63に送信する。制御部63では、振幅測定部21からの測定値をもとに、可変ゲインアンプ61のゲイン値を制御して、最適な通信状態を保つように変化させる。
【0057】
以上説明したように本実施形態によれば、振幅測定部21及び制御部63により、可変ゲインアンプ61のゲイン値をフィードバック制御することで、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【0058】
尚、上記各実施形態では、信号処理回路20と波形整形回路117を別個の回路として説明したが、これに限るものではなく、信号処理回路20の中に波形整形回路117を含めるようにしてもよい。この場合、固定ゲインアンプ111又は可変ゲインアンプ61からの出力をフィードバック制御に使用せず、波形整形回路117からの出力を使用するようにしてもよい。
【0059】
また、上記実施形態では、送信電極105と受信電極111を別個の電極としたが、これに限るものではなく、一つの電極として形成し、送受信電極としてもよい。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、振幅測定手段による測定結果に基づいて前記信号処理手段から出力される電気信号の強度を制御することにより、信号処理手段から出力される電気信号の強度を一定値に安定することができ、常に最適な通信状態を保つことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図。
【図3】本発明の第3の実施形態に係るトランシーバ3の全体構成図。
【図4】人体(生体100)を介して複数のウェアラブルコンピュータ間通信を行う場合のイメージ図。
【図5】人体(生体100)を介したデータ通信を行うために用いる従来のトランシーバ3’の全体構成図。
【図6】従来のトランシーバ3’内の電界検出光学部110の詳細な構成を示した構成図。
【符号の説明】
1 ウェアラブルコンピュータ
(第1の実施形態に係る)トランシーバ
(第2の実施形態に係る)トランシーバ
(第3の実施形態に係る)トランシーバ
3’ 従来のトランシーバ
10 電界検出光学部〔電界検出手段の一例〕
11a 第1可変抵抗〔可変電圧変換手段の一例〕
11b 第2可変抵抗〔可変電圧変換手段の一例〕
20 信号処理回路〔信号処理手段の一例〕
21 振幅測定部〔振幅測定手段の一例〕
23 制御部〔制御手段の一例、電圧信号変換値制御手段の一例〕
31 電流源〔レーザ光発光手段の一部、レーザ光可変発光手段の一部〕
41 制御部〔制御手段の一例、発光強度制御手段の一例〕
61 可変ゲインアンプ〔可変ゲイン増幅手段の一例〕
63 制御部〔制御手段の一例、ゲイン値制御手段の一例〕
119 電流源〔レーザ光発光手段の一部、レーザ光可変発光手段の一部〕
121 レーザダイオード〔レーザ光発光手段の一部、レーザ光可変発光手段の一部〕
123 電気光学素子〔電気光学手段の一例〕
140 偏光検出光学系〔偏光検出光学手段の一例〕
143a 第1フォトダイオード〔光電気変換手段の一例〕
143b 第2フォトダイオード〔光電気変換手段の一例〕
145a 第1固定抵抗〔電圧変換手段の一例〕
145b 第2固定抵抗〔電圧変換手段の一例〕

Claims (1)

  1. 電界伝達媒体に誘起されている電界に基づいた情報を受信することにより、前記電界伝達媒体を介した情報の受信が可能なトランシーバであって、
    レーザ光を発光させるレーザ光発光手段と、
    前記電界伝達媒体に誘起されて伝達されてくる電界が結合されると前記発光させたレーザ光の偏光を変化させる電気光学手段と、
    前記電気光学手段によるレーザ光の偏光変化量をレーザ光の強度変化に変換する偏光検出光学手段と、
    前記偏光検出光学手段によるレーザ光の強度変化に基づき前記伝達されてきた電界を受信情報として電流信号に変換する光電気変換手段と、
    前記光電気変換手段により変換した電流信号を電圧信号に変換すると共に、変換値を変化可能な可変電圧変換手段と、
    前記可変電圧変換手段により変換した電圧信号の振幅を増幅する増幅手段と、
    前記増幅手段により増幅された電圧信号の振幅を測定する振幅測定手段と、
    前記振幅測定手段による測定結果に基づき前記可変電圧変換手段の変換値を制御する電圧信号変換値制御手段と、
    を有することを特徴とするトランシーバ。
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