JP3645958B2 - 床材の施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、建築物の床仕上げに採用される床材の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅等における床仕上げ用の床材として、例えば図18に示すものが使用される。この床材(1)は、相じゃくり実はぎ構造によって接合されるものであって、一側縁に、下あご(2c)が上あご(2a)よりも外側方へ突出するような形状の雌実部(2)が形成されるとともに、他側縁に、雌実部(2)と適合し得る形状の雄実部(3)が形成されている。
【0003】
そしてこのような床材(1)を糊釘併用工法で施工するには、まず1枚目(1列目)の床材(1)を床下地(5)上に接着剤を介して貼り付け、その1列目の床材(1)の雌実部下あご(2c)に釘(7)を打ち込んで床下地(5)に固定する。
【0004】
続いて、床下地(5)上における2列目の床材(1)を敷設する領域に、接着剤を塗布し、2列目の床材(1)の雄実部(2)を1列目の床材(1)の雌実部(3)に嵌合するとともに、上記接着剤上に2列目の床材(1)を貼り付け、更に、2列目の床材(1)の雌実部を釘打ちにより固定する。
【0005】
以下同様にして、3列目以降の床材(1)を前列の床材(1)に嵌合しつつ、接着剤と釘とを用いて固定していき、床下地(5)上の所定領域に床材(1)を施工する。
【0006】
ところで、上記のような多数の床材(1)からなる床構造に対し、例えば電気カーペット等を敷設したり、床暖房システムを採用したり、あるいは温風ヒーター等を設置する等して、床材(1)を長期間加熱すると、図19に示すように各床材(1)が加熱により個々に収縮して隣合う床材(1)間に隙間が形成され、美観が損なわれる場合がある。
【0007】
そこで近年においては、床材(1)間に隙間が生じるのを防止するために、隣合う床材(1)の雌実部(2)及び雄実部(3)間も接着剤により接着する工法が採用されている。
【0008】
例えば図20(a)に示すように、床下地(5)上に既に貼り付けられた前列の床材(1)の雌実部下あご(2c)上に、所定のカートリッジガンを用いて、あるいは接着剤チューブから直接、接着剤(8)を塗布し、次列の床材(1)を、同図(b)に示すように床下地(5)に載置して前列の床材(1)側に向けてスライドさせることにより、雄実部(3)を雌実部(2)に嵌合したり、あるいは図21(a)(b)に示すように、前列の床材(1)に対し次列の床材(1)を斜め上方から近付けて、次列の床材(1)の雄実部(3)により接着剤(8)をすくい上げるようにしながら、雄実部(3)を雌実部(2)に嵌合して、隣合う床材(1)の実部(2)(3)同士を接合するものである。
【0009】
このような接着工法においては、隣合う床材(1)の実部(2)(3)同士が接着剤(8)により接着一体化されているため、隣合う床材(1)間に隙間が形成されるのを有効に防止することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の接合部接着工法のように、床材(1)の雌実部下あご(2c)上に、接着剤(8)を塗布して次列の床材(1)を嵌合すると、図22(a)に示すように接着剤(8)が実部(2)(3)により挟み込まれて圧縮され、隣合う床材(1)間から上面側に吹き出してくる。このため作業者は、吹き出した余剰の接着剤(8)を、後に拭き取らねばならず、施工作業が面倒になるという問題があった。
【0011】
更に接着剤(8)は、流動性に劣るため、特に接着剤(8)の塗布量が多い場合には、図22(b)に示すように、実部(2)(3)同士を嵌合した際に、雌実部(2)内の接着剤(8)が流動せずにとどまってしまい、雄実部(3)を雌実部(2)に十分に嵌合できず、いわゆる寄せが不十分になり、接合不良が発生するという問題があった。
【0012】
なおこれらの問題は、接着剤(8)の塗布量を少量に抑えることにより、解消することができる。例えば塗布した接着剤(8)を櫛目ごてや棒材等で掻き取ったり、ノズルの口径が小さい接着剤チューブやカートリッジガンを用いたり、更に接着剤(8)を刷毛やブラシ等で塗布するようにすれば、接着剤(8)の塗布量を少量に抑えることができる。
【0013】
しかしながら、接着剤(8)を掻き取る方法や、接着剤(8)を刷毛やブラシ等で塗布する方法は、作業者への負担が大きくなり、良好な作業性を得ることができないという問題を抱えている。更にノズルの口径が小さい接着剤チューブやカートリッジガンを使用する方法においては、実部接着用の小口径のカートリッジガン等と、床剤裏面接着用の大口径のカートリッジガン等とを2種類準備する必要があり、しかも両者を適切に使い分けて使用せねばならず、施工作業が繁雑になり、上記と同様、良好な作業性を得ることができないという問題が発生する。
【0014】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、加熱等に対しても隣合う床材間に隙間が形成されるのを確実に防止できるとともに、接合不良等も発生せず床材同士を確実に嵌合でき、更に余剰接着剤の拭き取り作業等が不要で、良好な作業性を得ることができる床材の施工方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明は、一側縁に雄実部及び雌実部のうち一方側の接合部が設けられるとともに、他側縁に他方側の接合部が設けられる複数の床材を、隣合う床材間において対応する接合部同士を嵌合して、床下地上に順次施工するようにした床材の施工方法において、床下地上に既に貼り付けられた前列の床材に隣接させて次列の床材を施工するにあたって、床下地上の次列の床材を敷設する領域における前列の床材の一方側接合部と近接する位置を含む領域にに、接着剤を塗布し、前列の床材と近接する位置の接着剤を、次列の床材の他方側接合部により、前列の床材の一方側接合部に塗布する態様に移動させながら、次列の床材の他方側接合部を前列の床材の一方側接合部に嵌合して、両床材の接合部の少なくとも下部領域を接着剤により接着一体化させるものを要旨としている。
【0016】
この発明の床材の施工方法においては、床材の接合部同士が接着一体化されているため、施工床に対し、例えば電気カーペット等を敷設する等して、床材を長時間加熱したとしても、床材間に隙間が形成されるのを防止できる。
【0017】
また接着剤は、隣合う床材間の接合部の下部領域に配置されるので、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を防止できる。
【0018】
更に接着剤は、所定のカートリッジガン等を用いて塗布できるので、一旦塗布した接着剤を掻き取ったり、刷毛等で接着剤を塗布したり、あるいはノズル口径の異なる複数種類のカートリッジガン等を使用する必要がなく、良好な作業性を得ることができる。
【0019】
また適量の接着剤のみが、隣合う床材の接合部間に浸入していくものであるから、多量の接着剤が接合部間にとどまるようなことがなく、両接合部を確実に嵌合することができる。
【0020】
一方、本発明において、前記雌実部は、下あごが上あごよりも側方へ突出する形状に形成されるとともに、前記雄実部は、前記雌実部に適合し得る形状に形成され、隣合う床材を、相じゃくり実はぎ構造により接合する構成を採用する場合、より一層、床施工に適した床材の施工方法を提供できる。
【0021】
更に本発明において、前記床材として、雌実部下あごの上面に、余剰の接着剤を収容するための糊溜り用切欠部が形成されるものを使用する場合、床材接合時に、余剰の接着剤が糊溜り用切欠部内に収容されることにより、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を、より確実に防止できる。
【0022】
また本発明において、接着剤を床下地に塗布する際に、前列の床材の一側縁と平行するように、線状に塗布する場合、又は接着剤を床下地に塗布する際に、前列の床材の一側縁と交差させるように、線状に塗布する場合、接着剤の塗布作業、ひいては床材施工作業を、より一層簡単に行える。
【0023】
更に本発明において、接着剤を床下地に塗布する際に、接着剤の塗布高さを、雌実部上あごの下面位置よりも低くする場合、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を、より一層確実に防止できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
<第1の実施形態>
図1及び図2に示すように、本発明に関連した第1の実施形態の施工方法に使用される床材(10)は、相じゃくり実はぎ構造により接合されるものであって、周囲4辺のうち隣合う2辺に雌実部(20)が設けられるとともに、残りの2辺に雄実部(30)が形成されるものである。
【0025】
雌実部(20)は、下あご(22)が上あご(21)よりも側方へ突出しており、両あご(21)(22)間に溝部(23)が形成されている。これに対し雄実部(30)は、前記雌実部(20)に対応する形状に形成され、すなわち上下方向の中間部に、前記溝部(23)に適合する突条部(33)が形成されるとともに、突条部(33)の上下両側に、上記上あご(21)及び下あご(22)に適合し得る段部(31)(32)が設けられている。
【0026】
更に雌実部(20)の下あご(22)における上面と先端面とのコーナ部は、面取り状に切り欠かれて、糊溜り用切欠部(40)が形成されている。
【0027】
なお本発明において、この糊溜り用切欠部(40)の形状は特に限定されるものではなく、適量の接着剤(50)を収容し得る形状であればどのような形状であっても良い。例えば図8(a)に示すように、切欠部(40)を段状に形成したり、同図(b)に示すようにU字溝状に形成したり、同図(c)に示すようにV字溝状に形成したり、あるいは同図(d)ないし(f)に示すように上記の切欠部形状を複数組み合わせた形状に形成しても良い。更に切欠部(40)は、床材縁部に沿って連続的に形成しても、断続的に形成しても良い。
【0028】
更に切欠部(40)は、雄実部(30)側に形成するようにしても良い。例えば上記のような形状の糊溜り用切欠部を、雄実部(30)における突条部(33)の下面側に設けるようにしても良い。
【0029】
また本発明において、床材(1)は、どのような構成であっても良いが、一般的には、基材上に表面化粧材が貼着されたものが好適に用いられる。
【0030】
床材用基材としては、例えば合板、中質繊維板(MDF)等の木質繊維板、パーティクルボード、オリエンテッドストランドボード(OSB)、集成材等の木質材料、硬質あるいは軟質の合成樹脂板や合成樹脂シート、無機質板、ゴム板やゴムシート等からなるものを好適に使用でき、更にこれらを複数組み合わせたものも好適に使用できる。またそれらの板材に、合成樹脂やゴム等の発泡体、不織布(天然繊維、合成繊維、ガラス繊維、又はそれらを組み合わせたもの)等を積層したものも好適に使用できる。
【0031】
また床材用表面化粧材としては、例えば、木質単板、挽き板等の木質材、木質材を合成樹脂で処理したもの、木質材をアセチル化・ホルマール化等で改質処理したもの、柄模様印刷紙、合成樹脂含浸紙等を好適に使用できる。更に基材の表面に、直接、柄模様印刷や塗装を施して、表面化粧剤としても良い。
【0032】
次に、上記構成の床材(10)を、パーティクルボードやコンクリートスラブ等で構成される面状の床下地(60)上に施工する場合について説明する。
【0033】
まず床下地(60)の所定位置に接着剤を塗布し、その上に1枚目(1列目)の床材(10)を貼り付ける。なおこの場合、接着剤はどのように塗布しても良いが、後に詳述する2列目以降の床材接着方式に合わせて、接着剤を床材(10)の長さ方向と略平行に筋状に3本程度塗布するのが一般的である。
【0034】
続いて図2(a)に示すようにこの床材(10)の雌実部下あご(22)に、釘(65)を打ち込んで床下地(60)に固定する。
【0035】
次に図2(a)等に示すように、床下地(60)上の2列目の床材(10)を敷設する領域において上記1列目の床材(10)の雌実部(20)と近接させるようにして、接着剤(50)を床材(10)の一側縁(長さ方向)に対し略平行となるように、直線状に塗布し、更にその接着剤(50)に平行させ、かつ所定の間隔をおいて床剤裏面接着用接着剤(50)を直線状に塗布する。
【0036】
このとき1列目の床材(10)に近接させて塗布する接着剤(50)は、その上端部、すなわち塗布高さが雌実部(20)の上あご(21)の下面、換言すれば次に貼り付ける床材(10)の雄実部(30)における突条部(33)の上面よりも低くなるように塗布するのが良い。すなわち接着剤(50)の塗布量が多くなって、接着剤(50)の上端部が、床材(10)における雌実部(20)の上あご(21)の下面位置を越えて高い場合には、次列の床材(10)の雄実部(30)を、既に貼り付けられた前列の床材(10)の雌実部(20)に嵌合した際に、接着剤(50)が、雌実部(20)の上あご(21)と雄実部(30)の上側段部(31)に挟み込まれて圧縮されて、床材(10)間から上面側に吹き出すような不具合が発生する場合があり、好ましくない。
【0037】
更に前列の床材に近接させて塗布する接着剤(50)は、前列の床材(10)の雌実部下あご(22)に必ずしも接触させる必要はなく、後述の効果が損なわれない程度に多少間隔を設けるようにしても良い。
【0038】
また接着剤(50)は、必ずしも雌実部(30)に沿って連続的に塗布する必要はなく、図5(a)に示すように破線状に断続的に塗布するようにしても良い。更に同図(b)に示すように波線状に塗布しても良く、同図(c)に示すように部分的に塗布量が多くなるようなビード状に塗布するようにしていも良い。
【0039】
更に接着剤(50)は、床材(10)の長さ方向に対し必ずしも平行に塗布する必要はなく、図6に示すように床材(10)の長さ方向に対し交差するようにあるいは図7に示すように、床材(10)の長さ方向に対し傾斜させるように斜線状に、床材接合部接着用及び床剤裏面接着用の接着剤を塗布しても良く、もちろんこれらの塗布方式を適当に組み合わせて塗布するようにしても良い。なお床剤裏面接着用の接着剤(50)が、次列の床材接着領域を越えて、次次列の床材接着領域に塗布されていても良い。
【0040】
要は接着剤(50)の一部(床材接合部接着用接着剤)が、既に貼り付けられた前列の床材(10)の雌実部(20)と近接するように塗布されていれば良い。
【0041】
なお接着剤(50)は、所定のカートリッジガンや、接着剤チューブを用いて塗布する。
【0042】
こうして接着剤(50)を塗布した後、2列目の床材(10)を、図2(b)に示すように1列目の床材(10)の近傍に位置するように床下地(60)上に載置し、同図(c)に示すように2列目の床材(10)を1列目の床材(10)側に向けてスライドさせて、同図(d)に示すように雄実部(30)を雌実部(20)に嵌合する。あるいは図3(a)(b)に示すように、2列目の床材(10)を、1列目の床材(10)に対し斜め上方から近付けて、2列目の床材(10)の雄実部(30)の下側段部(32)により接着剤(50)を、1列目の床材(10)側へ押し込むようにしながら、雄実部(30)を雌実部(20)に嵌合する。
【0043】
この嵌合により、適量の接着剤(50)が、少なくとも、雌実部上あご(21)の下面位置よりも下方領域において、雌実部(20)と雄実部(30)との間に、スムーズに浸入するとともに、余剰の接着剤(50)が、糊溜り用切欠部(40)内に入り込む。
【0044】
こうして床材同士を接着一体化した後、2列目の床材(10)の雌実部下あご(22)に、釘を打ち込んで床下地(60)に固定する。
【0045】
以下、上記と同様にして、3列目以降の床材(10)を、接着剤(50)と釘(65)とを用いて固定して、所定領域全域に床材(10)を施工する。
【0046】
この第1の実施形態における床材の施工方法によれば、隣合う床材(10)間において実部(20)(30)同士が接着剤(50)により接着一体化されているため、施工床に対し、例えば電気カーペット等を敷設したり、床暖房システムを採用したり、あるいは温風ヒーター等を設置する等して、床材(10)を長時間加熱したとしても、床材(10)間に隙間が形成されることはなく、良好な美観を確保することができる。
【0047】
また本実施形態の施工方法は、床下地(60)上における前列の床材(10)に近接させて塗布した接着剤(50)を、前列の床材(10)の雌実部(20)に塗布する態様に、次列の床材(10)で移動させながら、床材同士を嵌合するものであるため、接着剤(50)が、雌実部(20)と雄実部(30)との間の少なくとも下部領域に配置されることになり、接着剤(50)が、床材(10)間から上面側に吹き出るような不具合を防止できる。従って、吹き出した接着剤(50)を拭き取るような面倒な作業を必要とせず、施工作業を簡単に行うことができる。しかも雌実部下あご(22)の上面に、糊溜り用切欠部(40)を形成しているため、余剰の接着剤(50)は切欠部(40)内に収容されるので、接着剤(50)が床材(10)間から上面側に吹き出すような不具合を、より確実に防止することができる。
【0048】
更に接着剤(50)は、所定のカートリッジガンやチューブから直接床下地(60)に塗布するものであるから、一旦塗布した接着剤を掻き取ったり、刷毛やブラシ等で接着剤を塗布したり、あるいはノズル口径の異なる複数種類のカートリッジガン等を使用する必要がないので、良好な作業性を得ることができる。
【0049】
また適量の接着剤(50)のみが、雄実部(30)と雌実部(20)との間にスムーズに浸入していくので、多量の接着剤(50)が雌実部(20)の溝部(23)内にとどまるようなことがなく、雄実部(30)を雌実部(20)に確実に嵌合することができ、いわゆる寄せが不十分になるようなことがなく、接合不良の発生等を確実に防止できる。
【0050】
<第2の実施形態>
図9ないし図11はこの発明の第2の実施形態である床材施工方法を示す図である。これらの図に示すように、この施工法において使用される床材(10)は、上記第1の実施形態で使用された床材(10)と同様の構成である。そして、本実施形態においては、この構成の床材(10)を、多数の根太(61a)により構成された床下地(61)に、床材(10)の長さ方向を根太(61a)の長さ方向に対し交差させながら施工する場合について説明する。
【0051】
まず根太(61a)の上面における所定位置に接着剤(50)を塗布し、その上に1枚目(1列目)の床材(10)を貼り付ける。
【0052】
続いて1列目の床材(10)の雌実部下あご(22)に、上記第1の実施形態と同様にして、釘(65)を打ち込んで床下地(61)に固定する。
【0053】
次に根太(61a)の上面において、2列目の床材(10)を敷設する領域における上記1列目の床材(10)の雌実部(20)と近接する位置を含む領域に、接着剤(50)を根太(61a)に沿って塗布する。この場合、接着剤(50)の塗布作業は、上記と同様に、所定のカートリッジガンや、接着剤チューブを用いて行う。
【0054】
なお接着剤(50)は、上記第1の実施形態と同様で、連続的に塗布しても、非連続的に塗布しても良い。
【0055】
次に図10(b)に示すように2列目の床材(10)を、上記1列目の床材(10)の近傍に位置するように床下地(61)上に載置し、同図(c)に示すように2列目の床材(10)を、1列目の床材(10)側に向けて根太(161)上をスライドさせて、同図(d)に示すように2列目の床材(10)の雄実部(30)を、1列目の床材(10)の雌実部(20)に嵌合する。あるいは2列目の床材(10)を、1列目の床材(10)に対し斜め上方から近付けて、実部(20)(30)を嵌合する。
【0056】
これにより、適量の接着剤(50)が、少なくとも雌実部上あご(21)の下面位置よりも下方側において、雌実部(20)と雄実部(30)との間に、スムーズに浸入するとともに、余剰の接着剤(50)が、糊溜り用切欠部(40)内に入り込む。
【0057】
こうして床材(10)同士を接着一体化した後、2列目の床材(10)の雌実部下あご(22)を床下地(61)に釘打ちにより固定する。
【0058】
以下、上記と同様にして、3列目以降の床材(10)を、所定領域全域に施工する。
【0059】
以上のように本実施形態の床材の施工方法においても、上記第1の実施形態と同様で、加熱等に対しても隣合う床材(10)間に隙間が形成されるのを防止でき、接合不良等も発生せず床材同士を確実に嵌合でき、その上、余剰接着剤の拭き取り作業等の面倒な作業が不要で、良好な作業性を得ることができる。
【0060】
なお上記実施形態においては、床材の接合部が、相じゃくり実はぎ形状に形成される場合について説明したが、床材接合部の形状は、上記のものだけに限られるものではない。例えば本実形状に形成されたものであっても、本発明を適用することは可能である。
【0061】
【実施例】
<実施例1>
図12及び図13に示すように、5プライの針葉樹合板(厚さ12mm)の表面に、厚さ0.3mmの化粧単板が貼着されてウレタン塗装により表面仕上げされた化粧パネルの隣合う2辺に、相じゃくり実はぎ接合可能な雌実部(20)が形成されるとともに、残りの2辺に前記雌実部(20)に対応する形状の雄実部(30)が形成され、更に雌実部(20)の下あご(22)の先端上面側に糊溜り用切欠部(40)が形成された長さ600mm、幅300mmの床材(10)を複数枚準備する。
【0062】
その一方、複数の厚さ15mmのパーティクルボード(60a)により構成される床下地(60)を準備した。なお、パーティクルボード(60a)間には、2mmの隙間を設けた。
【0063】
そして、その床下地(60)に、1枚目の床材(10)を接着剤(50)を用いて貼り付けた。
【0064】
続いてこの床材(10)の雌実部下あご(22)に、150mm間隔で、長さ15mmの釘(65)を打ち込んで床下地(60)に固定した。
【0065】
続いてカートリッジ入りの一液型ポリウレタン樹脂接着剤を、ノズル口径6mmのカートリッジガンを用いて、下記のように塗布した。すなわち、床下地(60)上の2枚目の床材(10)を敷設する領域における1枚目の床材(10)の雌実部下あご(22)と近接する位置を含む領域に、接着剤(50)を、床材雌実部(20)に対し平行となるように145mmピッチで線状に塗布した。
【0066】
なお、このとき接着剤(50)の塗布量は、30〜50g/mとし、塗布高さは6.0〜6.5mmとした。
【0067】
次に上記第1の実施形態と同様にして、2枚目の床材(10)の雄実部(30)により床下地(60)上の接着剤(50)を、1枚目の床材(10)の雌実部(20)に塗布させる態様に移動させて、2枚目の床材(10)の雄実部(30)を1枚目の床材(10)の雌実部(20)に嵌合させるとともに、2枚目の床材(10)を床下地(60)上に貼り付け、更に2枚目の床材(10)の雌実部下あご(22)を、上記と同様に、釘打ちにより固定した。
【0068】
なおこの床材施工においては、床下地(60)を構成するパーティクルボード(60a)の境界部に、床材(10)の接合部が配置されるように施工している(以下の実施例2及び比較例においても同じ)。
【0069】
<実施例2>
上記と同じ構成の床材(10)を、以下のように施工した。すなわち図14及び図15に示すように、1枚目の床材(10)を、上記と同様に、床下地(60)に貼り付けるとともに、釘(65)により固定した。
【0070】
その後、床下地(60)の上面において、前記1枚目の床材(10)の雌実部(20)に接触する位置から、床材雌実部(20)に対し交差するように、線状に、接着剤(50)を塗布した。
【0071】
なおこのときの接着剤(50)の塗布長さは、300mmとし、接着剤間のピッチは290〜295mmとした。更に塗布量は、30〜50g/mとし、塗布高さは5.5〜7.0mmとした。
【0072】
<比較例>
図16及び図17に示すように、雌実部下あご(22)に糊溜り用切欠部が形成されていない点を除き、上記実施例と同じ構成の床材(110)を複数枚準備した。
【0073】
そして1枚目の床材(110)を接着剤(50)を用いて床下地(60)上に貼り付けて、上記と同様に釘打ちにより固定した。
【0074】
続いて、床下地(60)上の2列目の床材(110)の敷設領域に、接着剤(50)を櫛目ごてを用いて面状に塗布し、上記と同様に釘打ちにより固定した。
【0075】
<加熱試験>
上記のように施工した実施例及び比較例の各床材(10)(110)を、1週間放置し、その後、床材(10)(110)上に、電気カーペットを敷いて10日間連続通電して加熱し、実施例及び比較例の各床材(10)(110)の間隔を測定したところ、実施例1においては、床材(10)間に0.10〜0.15mmの隙間、実施例2においては0.25〜0.30mmの隙間、比較例においては0.70〜0.80mmの隙間が形成された。
【0076】
<評価>
以上のように、実施例1、2においては、長期の加熱によっても、床材(10)間にほとんど隙間が形成されず、良好な美観を維持できた。これに対し、比較例においては、長期の加熱により、床材(110)間に大きな隙間が形成され、美観が損なわれていた。
【0077】
また実施例1、2においては、共に、接着剤(50)をカートリッジガンから直接床下地(60)に塗布することにより、床材施工時に良好な作業性を得ることができた。これに対し比較例においては、接着剤(50)を一旦床下地(60)上に所要量垂らし、その後その接着剤(50)を櫛目ごてを用いて床下地(60)上で引き延ばすように塗布する必要があり、良好な作業性を得ることができなかった。
【0078】
【発明の効果】
以上のように、この発明の床材の施工方法によれば、床下地上において前列の床材接合部に近接させて塗布した接着剤を、次列の床材により前列の床材の接合部に塗布する態様に移動させながら、両床材の接合部同士を嵌合して、両床材の少なくとも下部領域を接着剤により接着一体化させるものである。このように床材の接合部同士が接着一体化されているため、施工床に対し、例えば電気カーペット等を敷設する等して、床材を長時間加熱したとしても、床材間に隙間が形成されることはなく良好な美観を確保することができる。また接着剤は、隣合う床材間の接合部の少なくとも下部領域に配置されるので、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を防止できる。従って、吹き出した接着剤を拭き取るという面倒な作業を必要とせず、施工作業を簡単に行える。更に接着剤は、所定のカートリッジガン等を用いて塗布できるので、一旦塗布した接着剤を掻き取ったり、刷毛等で接着剤を塗布したり、あるいはノズル口径の異なる複数種類のカートリッジガン等を使用する必要がなく、良好な作業性を得ることができる。また適量の接着剤のみが、隣合う床材の接合部間に浸入していくものであるから、多量の接着剤が接合部間にとどまるようなことがなく、接合部を確実に嵌合することができる。
【0079】
本発明において、隣合う床材を、相じゃくり実はぎ構造により接合する構成を採用する場合、より一層、床施工に適した床材の施工方法を提供できるという利点がある。
【0080】
更に本発明において、床材の雌実部下あごの上面に、糊溜り用切欠部を形成する場合、床材接合時に、余剰の接着剤が糊溜り用切欠部内に収容されることにより、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を、より確実に防止できるという利点がある。
【0081】
また本発明において、接着剤を床下地に塗布する際に、床材一側縁と平行するように、線状に塗布する場合、又は床材一側縁と交差させるように、線状に塗布する場合、接着剤の塗布作業、ひいては床材施工作業を、より一層簡単に行えるという利点がある。
【0082】
また本発明において、接着剤の塗布高さを、雌実部上あごの下面位置よりも低くする場合、接着剤が床材間から上面側に吹き出すような不具合を、より一層確実に、防止できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の床材施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の斜視図である。
【図2】第1の実施形態の床材施工方法を説明するためのの施工床の断面図である。
【図3】第1の実施形態における他の床材施工方法を説明するための施工床の断面図である。
【図4】第1の実施形態の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の平面図である。
【図5】この発明の接着剤塗布方式の変形例を説明するための施工床の平面図である。
【図6】この発明の接着剤塗布方式の他の変形例を説明するためのの施工床の平面図である。
【図7】この発明の接着剤塗布方式の更に別の変形例を説明するための施工床の平面図である。
【図8】この発明における床材の雌実部の変形例を示す断面図である。
【図9】この発明の第2の実施形態の床材施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の斜視図である。
【図10】第2の実施形態の床材施工方法を説明するための施工床の断面図である。
【図11】第2の実施形態の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の平面図である。
【図12】この発明の第1の実施例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の断面図である。
【図13】第1の実施例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の平面図である。
【図14】この発明の第2の実施例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の断面図である。
【図15】第2の実施例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の平面図である。
【図16】比較例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の断面図である。
【図17】比較例の施工方法における接着剤塗布状態を説明するための施工床の平面図である。
【図18】従来の糊釘併用法により施工された床構造を示す断面図である。
【図19】従来の糊釘併用法により施工された床構造の加熱処理後の断面図である。
【図20】従来の接合部接着工法を説明するための施工床の断面図である。
【図21】他の従来の接合部接着工法を説明するための施工床の断面図である。
【図22】従来の接合部接着工法により施工された床構造を示す断面図である。
【符号の説明】
10…床材
20…雌実部
21…上あご
22…下あご
30…雄実部
40…切欠部
50…接着剤
60、61…床下地

Claims (6)

  1. 雄実部及び雌実部のうち一方側の接合部が一側縁に設けられるとともに、他方側の接合部が他側縁に設けられる複数の床材を、隣合う床材間において対応する接合部同士を嵌合して、床下地上に順次施工するようにした床材の施工方法において、
    床下地上に既に貼り付けられた前列の床材に隣接させて次列の床材を施工するにあたって、床下地上の次列の床材を敷設する領域における前列の床材の一方側接合部と近接する位置を含む領域に、接着剤を塗布し、
    前列の床材と近接する位置の接着剤を、次列の床材の他方側接合部により、前列の床材の一方側接合部に塗布する態様に移動させながら、次列の床材の他方側接合部を前列の床材の一方側接合部に嵌合して、両床材の接合部の少なくとも下部領域を接着剤により接着一体化させることを特徴とする床材の施工方法。
  2. 前記一方側の接合部は、下あごが上あごよりも側方へ突出する形状の雌実部に形成されるとともに、前記他方側の接合部は、前記雌実部に適合し得る形状の雄実部に形成され、
    隣合う床材の接合構造として、相じゃくり実はぎ構造が採用されてなる請求項1記載の床材の施工方法。
  3. 前記床材は、雌実部の下あご上面に、余剰の接着剤を収容するための糊溜り用切欠部が形成されてなる請求項2記載の床材の施工方法。
  4. 接着剤を床下地に塗布する際に、前列の床材の一側縁と平行するように、線状に塗布する請求項1ないし3のいずれかに記載の床材の施工方法。
  5. 接着剤を床下地に塗布する際に、前列の床材の一側縁と交差させるように、線状に塗布する請求項1ないし3のいずれかに記載の床材の施工方法。
  6. 接着剤を床下地に塗布する際に、接着剤の塗布高さが、雌実部上あごの下面位置よりも低くなるように塗布する請求項2ないし5のいずれかに記載の床材の施工方法。
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