JP3042832U - 粘着層を有した薄畳 - Google Patents
粘着層を有した薄畳Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は畳の縁部分が反ることなく保持出来
ると共に運搬し易く、且つ簡便に敷設出来る粘着層を有
した薄畳を提供することを目的とする。 【解決手段】畳の縁部分の反りを防止するために、薄い
畳床1の表側に畳表2を張設すると共に裏側に粘着層4
を設ける構造とする。また運搬し易く、且つ簡便に敷設
させるために、畳床1にハニカム構造に形成された段ボ
−ル製のものを用い、且つ粘着層4としては畳床1の裏
側全体に設けるか或いは更に筋状の突起を形成させる。
ると共に運搬し易く、且つ簡便に敷設出来る粘着層を有
した薄畳を提供することを目的とする。 【解決手段】畳の縁部分の反りを防止するために、薄い
畳床1の表側に畳表2を張設すると共に裏側に粘着層4
を設ける構造とする。また運搬し易く、且つ簡便に敷設
させるために、畳床1にハニカム構造に形成された段ボ
−ル製のものを用い、且つ粘着層4としては畳床1の裏
側全体に設けるか或いは更に筋状の突起を形成させる。
Description
【0001】
本考案はマンションやアパ−ト等の共同住宅建物などに於ける和室に敷く15 mm前後の薄畳であり、特には粘着層を有した薄畳に関する。
【0002】
従来の薄畳としては、比較的厚さが薄いインシュレ−ションボ−ド(木屑など の圧縮したもの)の畳床と、その表面に張設して糸で畳床に固定させた畳表と、 該畳表の長手方向の辺に縫い付けた縁布とから構成するものが多く用いられてい る。また他のものとしては、合板やパ−ティクルボ−ドなどの畳床も用いられて いるようである。
【0003】
しかしながら前記インシュレ−ションボ−ド,合板,パ−ティクルボ−ドなど の畳床が用いられた薄畳を使用してマンションやアパ−ト等の共同住宅建物など の和室に敷く場合、コンクリ−トやモルタルの床が多い。この床に薄畳を直接敷 くと、湿気等により薄畳の縁部分が持ち上がって反りを生じるため、薄畳は床に 直接敷いて使用できないのが現状である。この場合には、一般の50〜60mm程 度の厚さを有した畳が敷設されていた。しかし、これは重いのでそれを敷設する ためには労力を要し、簡便に敷くことが困難であった。このため、近年に於いて は、薄畳を使用する場合、床がコンクリ−トやモルタルの時にはその上に木床組 を施工してから薄畳を敷設することによって、薄畳でも敷くことが可能となった 。しかし、この木床組を施工する手間が必要となり、且つ、他のフロ−リングや カ−ペット等を敷設した場所と段差が生じていた。又、前記合板やパ−ティクル ボ−ドなどの畳床が用いられた薄畳を敷設すると、畳床が硬いので、歩く時の足 触りや居住性が良くなかった。一方、前記インシュレ−ションボ−ドの畳床を敷 設する際には、畳表の折り返しを畳糸で縫っていたが、畳糸の縫い付けの代りに ステ−プルで止めると、全体が軟らか過ぎて抜けてしまい、畳表を固定すること が不可能であり、畳糸に代えてステ−プルを使用することは出来ない等の問題点 があった。
【0004】 本考案は畳の縁部分が反ることなく保持出来ると共に運搬し易く、且つ簡便に 敷設出来る粘着層を有した薄畳を提供する。
【0005】
上記問題点を解決するために本考案は成されたものであり、つまり、畳の縁部 分の反りを防止するために、薄い畳床の表側に畳表を張設すると共に裏側に粘着 層を設ける構造とする。また運搬し易く、且つ簡便に敷設させるために、畳床に ハニカム構造に形成された段ボ−ル製のものを用いると良い。尚、前記粘着層は 畳床の裏側全体に設けても良く、複数個の長尺な塗布面に形成させても良い。
【0006】
図1,図2は本考案の実施形態を示す図であり、これに基づき説明する。(1 )は比較的厚さが薄い畳床で、該畳床(1)としては厚さが15mm前後の薄いも のを用い、且つその畳床(1)の材料としては、インシュレ−ションボ−ド,合 板,パ−ティクルボ−ドなどの従来から使用しているものを用いれば良い。(2 )は畳床(1)の表側に張設した従来から使用する畳表である。(3)は畳床( 1)の片面に貼着させた不織布の布地であり、該布地(3)としてはアクリル繊 維などが圧縮されて布地にしたものを用いると良い。又、前記畳床(1)の材料 が合板或いはパ−ティクルボ−ドなどの硬めなものを用いた時には畳床(1)の 表面側に布地(3)を貼着させるが、前記畳床(1)の材料が軟らかなインシュ レ−ションボ−ドなどを用いた場合には布地(3)を貼着させなくとも良い。尚 、前記布地(3)は不織布だけに限定されるものではない。(4)は畳床(1) の裏面に設けた粘着層であり、該粘着層(4)としては、(株)タイルメントの 商品名「ピ−ルメントCP−6N」の粘着剤を用いる。この粘着剤はゴム系で弾 性力を有しているため、畳床(1)の弾性力を増す効果が発揮されるものとなる 。又、粘着層(4)を設けるに当り、図4の(a)に示すように粘着剤を畳床( 1)の裏面全体に塗布して塗布面(41)を形成させるか、(b)のように粘着剤 を畳床(1)の裏面全体に塗布して均一厚さの塗布面(41)を形成させると共に その上に更に塗布して複数本の筋状の突起(42)を形成させても良く、(c)に 示す長手方向或いは(d)のように長手方向と直角方向に塗布して複数個の長尺 な塗布面(41)を形成しても良く、或いは(e)のように粘着剤を畳床(1)の 裏面周辺に塗布させて均一厚さの塗布面(41)を形成しても良い。(5)は粘着 層(4)に付けた剥離紙であり、(6)は畳表(2)に取付ける通常の縁布であ る。
【0007】 図3は本考案の別実施形態を示す図であり、これは前記実施形態と比べると、 前記畳床(1)が8mm前後の厚さのものを用い、且つその畳床(1)の材料は、 多数の空間を有したハニカム構造で厚紙のコア(11)と、その両面に貼着した表 面紙(12)とから成し、段ボ−ル製のハニカム構造に形成されたものである。前 記コア(11)としては新日本コア(株)の商品名「ロ−ルコアS−85H]を用い 、表面紙(12)としては厚さ0.75mmのチップボ−ル紙を用いると良い。他の 部材は前記実施形態のものと同一のものを用いれば良い。尚、畳表(2)を張設 する場合、畳表(2)の折り返しを固定する時に畳糸で縫い付ける代りにステ− プルで止めると良い。
【0008】 次に本考案品の使用方法について説明する。予め薄畳を敷設する部屋に運び込 んでおく。先ず剥離紙(5)を剥がして、粘着層(4)を露出させ、所定の位置 に薄畳を敷き、次の薄畳を上記同様にして順次敷き詰めながら上から押圧するこ とで、簡単に畳の部屋になるのである。この時、床がコンクリ−トやモルタルで あっても、従来の如き湿気等による薄畳の縁部分の持ち上がりは、床と固定され ている粘着層(4)の粘着力によって防止できるため、床へ薄畳を直接に敷くこ とが可能となるのである。この結果、薄畳の敷設作業が短時間で確実に行えるも のとなった。
【0009】
【考案の効果】 本考案はこのように構成させたことにより、下記の効果を有する。
【0010】 請求項1に示すように比較的厚さが薄い畳床(1)の表側に畳表(2)を張設 すると共に裏側に粘着層(4)を設けることにより、例え床がコンクリ−トやモ ルタルであっても、従来の如き湿気等による薄畳の縁部分の持ち上がりが、床と 固定されている粘着層(4)の粘着力によって防止できるため、床へ薄畳を直接 に敷くことが可能となる。この結果、従来の如き木床組の施工が不要となり、薄 畳の敷設作業が短時間で確実に行えるものとなると共に施工費の削減となる。又 、本考案品は畳の縁部分が反ることなく床に保持出来るので、従来の如き重い畳 の敷設が不要であると共に敷設作業の労力が激減され、且つ他のフロ−リングや カ−ペット等を敷設した場所との段差もなくなる。しかも薄畳の敷設作業が簡便 に行えるものとなる。
【0011】 請求項2に示すように畳床(1)に、ハニカム構造に形成された段ボ−ル製の ものを用いることにより、圧縮や曲げの強度が大きくなり、軽量化,断熱効果が 発揮され、保温性が良好で、強度が確保出来ると共に重量全体が軽量化でき、且 つ運搬費が減少される。又、従来の如き畳床(1)の折り返しに畳糸を用いず、 ステ−プルを用いて簡単に固定させることができるため、本考案品の製作時間を 短縮することが可能となる。しかも畳表(2)を交換する場合、畳床(1)の強 度が大きいので、粘着層(4)を床から剥離させても畳床(1)が曲がったり破 損せず、安心して畳表(2)の交換が行えるものとなる。更に再利用も可能であ る。
【0012】 請求項3のように畳床(1)に布地(3)を貼着することにより、畳表(2) と畳床(1)との間に布地(3)が介在するので、畳表(2)に柔軟性や弾力性 が付与され、歩く時の足触りを向上させると共に居住性も向上する。
【0013】 請求項4のように畳床(1)の裏側全体に粘着層(4)を設けることにより、 薄畳は確実に粘着固定され、反りやずれ等がなくなる。更にコンクリ−トやモル タルの床面に直接敷設した際、下地面からの湿気に対して、粘着層(4)が防湿 効果の役目を果たすものとなる。
【0014】 請求項5に示すように粘着層(4)を、畳床(1)の裏側全体に粘着剤が塗布 された均一厚さの塗布面(41)と、該塗布面(41)に粘着剤が筋状に塗布して形 成された複数本の突起(42)とから成すことにより、固定する床面に凹凸があっ ても複数本の突起(42)によって確実に本考案品が固定できる。又、前記突起( 42)を設けたことにより、畳に弾性力が付与され、足触りや居住性がより一層良 好なものとなる。
【0015】 請求項6に示すように粘着層(4)として、畳床(1)の裏側に長尺で複数個 の塗布面(41)を形成させたものとすることにより、固定する床面に凹凸があっ てもその床面と確実に固定できると共に本考案品の交換時の作業が全面塗布され た塗布面(41)のものよりも簡単に行え、且つ再生し易いものとなる。更に前記 請求項5と同様に足触りや居住性も向上する。
【図1】本考案の実施形態を示す斜視図である。
【図2】本考案の実施形態の要部断面を示す説明図であ
る。
る。
【図3】本考案の別実施形態の要部断面を示す説明図で
ある。
ある。
【図4】本実施形態の粘着剤の塗布箇所を示す説明図で
ある。
ある。
1 畳床 2 畳表 3 布地 4 粘着層 41 塗布面 42 突起
Claims (6)
- 【請求項1】 比較的厚さが薄い畳床(1)の表側に畳
表(2)を張設すると共に裏側に粘着層(4)を設けた
ことを特徴とする粘着層を有した薄畳。 - 【請求項2】 畳床(1)に、ハニカム構造に形成され
た段ボ−ル製のものを用いて成る請求項1記載の粘着層
を有した薄畳。 - 【請求項3】 畳床(1)に布地(3)を貼着して成る
請求項1又は2記載の粘着層を有した薄畳。 - 【請求項4】 畳床(1)の裏側全体に粘着層(4)を
設けて成る請求項1、2又は3記載の粘着層を有した薄
畳。 - 【請求項5】 粘着層(4)が、畳床(1)の裏側全体
に粘着剤を塗布した均一厚さの塗布面(41)と、該塗布
面(41)に粘着剤を筋状に塗布して形成させた複数本の
突起(42)とから成る請求項1又は4記載の粘着層を有
した薄畳。 - 【請求項6】 粘着層(4)が、畳床(1)の裏側に粘
着剤を塗布し且つ長尺で複数個の塗布面(41)に形成さ
せて成る請求項1記載の粘着層を有した薄畳。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003828U JP3042832U (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 粘着層を有した薄畳 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003828U JP3042832U (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 粘着層を有した薄畳 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3042832U true JP3042832U (ja) | 1997-11-04 |
Family
ID=43177305
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997003828U Expired - Lifetime JP3042832U (ja) | 1997-04-24 | 1997-04-24 | 粘着層を有した薄畳 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042832U (ja) |
-
1997
- 1997-04-24 JP JP1997003828U patent/JP3042832U/ja not_active Expired - Lifetime
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