JP3645009B2 - 後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、後処理装置、特に電子写真複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置から排出された用紙を仕分けしたり、紙折りしたり、綴じたりする後処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、複写機から排出された画像形成済み用紙に対して、所望の部数に仕分けたり、ステープル処理を行う後処理装置(通常、フィニッシャと称する)が種々提供されている。従来のステープル処理では用紙束のコーナー部あるいは一端部複数箇所にステープル針を打ち込む方式が採用されていた。さらに、近年では処理内容が多様化し、週刊誌のように用紙束の中央部で綴じる(中綴じ)方式が要求されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
中綴じモードの場合、まず、用紙束の中央部をステープル針で綴じ、その後、用紙束の中央部をローラ間に挟み込んで折り曲げる方式が考えられる。しかし、用紙の枚数が多いと折り目が甘くなるばかりか、挟み込む際にローラに対する負荷が大きくなるためにローラ支持機構やローラ駆動系を高剛性化、大型化、パワーアップを図る必要がある。
【0004】
【発明の目的、構成、作用及び効果】
そこで、本発明の目的は、紙折りを含めて中綴じモードをコンパクトな構成で処理できる後処理装置を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、紙折りされた用紙の折り目を確実に付けることのできる後処理装置を提供することにある。
【0005】
以上の目的を達成するため、本発明に係る後処理装置は、用紙を搬送方向略中央部で二つ折りにする紙折り手段を備え、この紙折り手段は正逆回転駆動可能なローラ群からなる。これらのローラ群は正転させることにより用紙の略中央部を噛み込み、該用紙を二つ折りにする。そのままローラ群を正転させれば用紙は二つ折り状態で搬送路の下流側に送り出される。一方、ローラ群が用紙の略中央部を噛み込んだ後に該ローラ群を逆転させれば、用紙は開かれて折り目を付けられた状態で元の搬送路へ戻される。この用紙をさらに搬送して集積し、折り目上にステープル手段にてステープル針を打ち込むことにより、中綴じが行われる。
【0007】
本発明によれば、用紙を1枚ずつ略中央部で二つ折りした後にそれを開け、集積して折り目上にステープル針で綴じるため、作業者が簡単に用紙束を折り曲げて週刊誌のごとく中綴じされた複写物を得ることができる。しかも、後処理装置内では用紙を1枚ずつ折り目を付けるだけであり、用紙束を折り曲げることはないため、紙折り手段の機械的強度や駆動源のパワーを大きくする必要はなく、後処理装置自体をコンパクトに構成できる。
【0008】
特に、紙折り手段をユニット化して後処理装置本体に対して着脱可能とすれば、保守、点検や紙詰まり時の処理が容易である。さらに、紙折り手段をローラ群の正転を継続させて用紙を二つ折りにした状態で搬送路の下流側に送り出すモードで動作させれば、いわゆる袋綴じが可能となる。さらに、紙折り手段のローラ群を正転させて用紙の略中央部を噛み込む量を用紙のサイズに応じて変更すれば、大サイズ用紙であっても搬送路を短かく設定できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る後処理装置の実施形態について添付図面を参照して説明する。
(複写システム)
図1は、本発明の一実施形態である後処理装置(以下、フィニッシャと称する)40を含む複写システムを示し、このフィニッシャ40は複写機10に接続されている。複写機10は周知の電子写真方法によって用紙上に画像を形成し、排紙部11からコピー済み用紙を画像形成面を上方に向けて1枚ずつ排出する。複写機10の上部には自動原稿搬送装置20(以下、ADFと記す)が搭載されている。ADF20はトレイ21上にセットされた原稿群を1枚ずつ複写機10のプラテンガラス(図示せず)上に送り込み、画像読取り終了後原稿をトレイ22上に排出/積載する。ADF20によって自動的に、あるいはオペレータによってマニュアルでプラテンガラス上にセットされた原稿は複写機10に内蔵されているイメージリーダ(図示せず)によってその画像を読み取られ、デジタルデータに変換されて制御部のメモリに格納される。コピー動作はこの画像データを読み出すことにより、必要な編集を加えて実行される。特に、この制御部では原稿のページ順を変えてコピーする処理、原稿画像を180゜回転させてコピーする画像反転処理、あるいは2枚の原稿画像を1枚の用紙上に並べてコピーする処理、用紙の表裏面にコピーする両面コピー等が可能である。
【0011】
(フィニッシャの概略構成)
図1に示すように、フィニッシャ40は、複写機10から排出された用紙を積載/収容するノンソートトレイ401と、用紙を集積した後ステープル処理する処理部41と、ステープル処理後の用紙束を収容する収容部46と、複写機10から排出された用紙をノンソートトレイ401、処理部41又は収容部46へ選択的に搬送する用紙搬送部47とで構成されている。なお、用紙搬送部47には以下に詳述する紙折り機構30が付設されている。
【0012】
(用紙搬送部)
用紙搬送部47は、図2に示すように、複写機10の排紙部11から用紙を受け取って下方へ搬送する搬送路48と、用紙の前後/表裏を反転させるスイッチバック搬送路49と、用紙をノンソートトレイ401へ搬送する搬送路50と、搬送路50から分岐して用紙を処理部41へ搬送する搬送路51と、搬送路50から分岐して用紙を収容部46へ搬送する搬送路52とで構成されている。
【0013】
搬送路48は、図3に示すように、用紙搬送方向(矢印c)に正転する搬送ローラ対481,482と、ガイド板483,484と、用紙検出用のセンサSE1とで構成されている。
スイッチバック搬送路49は、矢印a/b方向に正/逆回転可能な搬送ローラ491と、このローラ491に接触して従動回転する従動ローラ492と、スイッチバックされた用紙を矢印dで示す方向に搬送する搬送ローラ対493と、ガイド板494と、用紙検出用のセンサSE2とで構成されている。ガイド板483の屈曲部には柔軟な樹脂製シート497が貼着されている。
【0014】
搬送路48を矢印c方向に搬送されてきた用紙は、樹脂製シート497をくぐり抜けてスイッチバック搬送路49へ導かれる。該用紙の後端がセンサSE2で検出されて所定時間が経過すると、即ち、用紙後端が樹脂製シート497を抜けると、ローラ491が逆転に切り換えられ、該用紙は矢印d方向へ搬送される。樹脂製シート497はこのとき用紙が搬送路48へ逆戻りしないように機能する。
【0015】
搬送路50は、図4に示すように、用紙を矢印eで示す方向に搬送する搬送ローラ対501,502,503,504及び排出ローラ対505と、ガイド板506,507と、用紙検出用のセンサSE3,SE4とで構成されている。搬送路50には用紙搬送途中において用紙の先端部又は後端部にパンチ孔を形成するパンチ機構90が設置されている。なお、パンチ機構90の説明は省略する。
【0016】
搬送路51は、用紙の搬送先を切り換えるための切り換え爪511と、用紙を矢印f方向に搬送する搬送ローラ対512及び排出ローラ対513と、ガイド板514,515と、用紙検出用のセンサSE5とで構成されている。
搬送路52は、用紙の搬送先を切り換えるための切換え爪521と用紙を矢印g方向に搬送する搬送ローラ対522,523及び排出ローラ対524と、ガイド板525,526,527と、用紙検出用のセンサSE6とで構成されている。
【0017】
切換え爪511,521はそれぞれ支軸511a,521aを支点として図示しないソレノイドによって回動可能であり、前記スイッチバック搬送路49から搬送されてきた用紙は切換え爪521によって搬送路50,52のいずれかへガイドされる。搬送路50を搬送されてきた用紙はその途中で切換え爪511によって搬送路50をそのまま搬送されるか搬送路51へ導入される。用紙はそれぞれ排出ローラ対505からノンソートトレイ401へ、排出ローラ対513から処理部41へ、排出ローラ対524から収容部46へ送り込まれる。各排出ローラ対505,513,524は用紙の後端が各センサSE4,SE5,SE6で検出された直後に回転速度が減速され、用紙の積載状態を乱さないように減速して用紙を排出する。
【0018】
ところで、搬送路50に設置された搬送ローラ対503は、他のローラ対が支軸に複数の小幅ローラを取り付けたものであるのに対して、最大通紙サイズ(A3サイズ)の幅寸法よりも若干長い一対の円柱状ローラ(いわゆるストレートローラ)によって構成されている。しかも、搬送ローラ対503の圧接力は他のローラ対501,502,504,505,512,513よりも若干強く設定されている。具体的には、搬送ローラ対503の圧接力は2kg以上であり、他のローラ対の圧接力は2kg以下である。
【0019】
搬送ローラ対503を以上のような構成にしたのは、以下に詳述する紙折り機構30で折り曲げられた用紙の折り目を搬送ローラ対503を通過させることで強くするためである。
なお、搬送路52を通じて収容部46へ収容される用紙に対しては、搬送ローラ対522又は523を前記搬送ローラ対503と同様な構成にしてもよい。
【0020】
(用紙収容部)
収容部46は、図2に示すように、収容トレイ475と、このトレイ475を昇降させる駆動機構476と、用紙の収容量を検出するためのセンサSE7と、トレイ475の下限位置を検出するためのセンサSE8とで構成されている。トレイ475には大量コピー時に用紙が1枚ずつ、または以下に詳述するように処理部41でステープルされた用紙束が搬送路52から送り込まれる。トレイ475上に収容/積載された用紙がセンサSE7にて検出されるごとに、トレイ475は駆動機構476によって一定量ずつ下降される。センサSE8にてトレイ475が下限にまで下降したことが検出されると、このときトレイ475は満杯であり、以後のコピー動作が中断される。
【0021】
なお、大容量収容のためにトレイ475を一定量ずつ下降させる駆動機構476の構成は周知であり、その詳細な説明は省略する。
【0022】
(紙折り機構)
紙折り機構30は、搬送部47の直下に設けたもので、画像形成済み用紙を搬送方向中央部で二つ折りにする機能、二つ折りにした用紙を再度開いて中央部に折り目を付ける機能、及び用紙をZ折りする機能を有している。Z折りとは、図18に示すように、用紙を画像形成面を上にして二回折り曲げた形態をいう。
【0023】
詳しくは、図2に示すように、紙折り機構30は、前記スイッチバック搬送路49から用紙を受け取って第1の折りを行うために下方へ搬送する第1搬送路31と、第2の折りを行うための第2搬送路32と、数種類の紙折りを実行するための紙折り部35と、紙折り後の用紙をさらに下流側に搬送する第3搬送路33と、用紙を前後/表裏に反転(スイッチバック)させて前記搬送路50へ送り込む第4搬送路34とで構成されている。
【0024】
紙折り部35は三本の折りローラ351,352,353にて構成され、メインの折りローラ352は正逆回転駆動可能であり、補助の折りローラ351,353は折りローラ352に圧接してそれぞれ従動回転する。折りローラ351,352,353による紙折り動作は以下に説明する。
第1搬送路31は、紙折り部35の右側に位置し、正逆回転駆動可能な搬送ローラ対311と、通紙方向切換え爪312と、用紙規制板313と、ガイド板314,315,316,317とで構成されている。規制板313は、紙折りのために第1搬送路31に送り込まれた用紙の先端を規制して第1の紙折り位置を決めるためのもので、第1搬送路31の下部を図示しないステッピングモータによって昇降可能である。この規制板313は折りの形態(二つ折りかZ折りか)及び用紙サイズに応じてその位置(高さ)を変更される。切換え爪312は図示しないソレノイドによって駆動され、第1搬送路31へ送り込まれた用紙を直接紙折り部35へ搬送するか、一旦第1搬送路31の下部へ搬送するかを切り換える。
【0025】
第2搬送路32は、紙折り部35の真上に位置し、通紙方向切換え爪321と、用紙規制板322と、ガイド板323,324とで構成されている。規制板322は、この第2搬送路32に送り込まれた用紙の先端を規制して第2の紙折り位置を決めるためのもので、第2搬送路32の上部において図示しないソレノイドによって用紙搬送方向の二つの位置に切換え可能である。切換え爪321は図示しないソレノイドによって駆動され、折りローラ351,352間を通過した用紙を第2搬送路32へ送り込むか、第2搬送路32をパスして直接に折りローラ352,353間に送り込むかを切り換える。
【0026】
第3搬送路33は、ガイド板331,332にて構成され、折りローラ352,353から送り出された用紙を第4搬送路34へ搬送する。第4搬送路34は、紙折り部35の左側に位置し、正逆回転駆動可能な搬送ローラ対341と前記ガイド板331,332の垂直部分及びガイド板345と、用紙を上方へ搬送する搬送ローラ対342,343,344とで構成されている。この第4搬送路34の上端は前記搬送路50に連結されている。また、第3搬送路33の出口側には、ガイド板332の屈曲部に柔軟な樹脂製シート333が貼着されている。第3搬送路33を搬送されてきた用紙は樹脂製シート333をくぐり抜け、搬送ローラ対341の逆転によって第4搬送路34を下方に搬送される。この用紙の後端が樹脂製シート333を抜けると、搬送ローラ対341が正転に切り換えられ、用紙は第4搬送路34を上方に搬送される。樹脂製シート333はこのスイッチバック時に用紙が第3搬送路33へ逆戻りしないように機能する。
【0027】
一方、前記紙折り機構30は、図5に示すように、ケーシング36に一体的に収容してユニット化されており、フィニッシャ40に対してその正面側に引出し可能とされている。この引き出しはフィニッシャ40に設けた図示しないレール上をケーシング36に設けたローラが転動することにより行われる。紙折り機構30をフィニッシャ40に対して着脱可能とすることにより、紙折り機構30の保守、点検、紙詰まり処理が容易になる。
【0028】
(紙折り動作)
ここで、紙折り機構30の動作について説明する。紙折り機構30は、第1のモードとしてZ折り、第2のモードとして二つ折り、第3のモードとして折り目付け、第4のモードとして紙折りを行わず用紙を単に通過させる、四つのモードを有している。これらのモードは複写機の図示しない操作パネル上でオペレータによって選択される。
【0029】
第1のモードであるZ折りは大サイズ用紙(A3、B4)を図18に示すZ形状に折り畳む処理である。図6に示すように、用紙Pは搬送路49から搬送ローラ491,492によって第1搬送路31へ送り込まれ、搬送ローラ対311によって規制板313に向かって下方に搬送される。規制板313は用紙Pのサイズに応じてZ折りモードに対応する位置にセットされている。用紙Pの先端が規制板313に当接すると、用紙Pは搬送ローラ対311から付与される搬送力で折りローラ351,352のニップ部側に湾曲する。そして、用紙Pの湾曲部が折りローラ351,352のニップ部に噛み込まれ、第1の折りが行われる。折りローラ351,352,353はセンサSE2が用紙Pの先端を検出することにより矢印a方向に正転駆動される。
【0030】
以上の如く第1の折りが終了した用紙Pは、第1の折り目Paを先にして切換え爪321に案内されて第2搬送路32へ搬送される。第2搬送路32に位置する規制板322は用紙Pのサイズに応じてZ折りモードの第2の折りに対応する位置にセットされている。図7に示すように、用紙Pの第1の折り目Paが規制板322に当接すると、用紙Pは折りローラ351,352から付与される搬送力で折りローラ352,353のニップ部側に湾曲し、この湾曲部が折りローラ352,353のニップ部に噛み込まれ、第2の折りが行われる。
【0031】
以上の如くZ折りが終了した用紙Pは、図8に示すように第3搬送路33を通じて第4搬送路34に送り込まれ、搬送ローラ対341の矢印b方向の逆転によって下方に搬送される。用紙Pの後端が樹脂製シート333を抜けると、搬送ローラ対341が正転に切り換えられる。用紙Pはここでスイッチバックされ、図9に示すように、搬送ローラ対341,342,343,344によって第4搬送路34を上方へ搬送され、搬送路50へ送り込まれる。
【0032】
Z折りした用紙を第4搬送路34でスイッチバックさせる理由は、用紙がトレイ401,411又は475上に排出されたときの整合を乱さないためである。第4搬送路34でスイッチバックさせずにZ折りした用紙Pをノンソートトレイ401上に排出すると(他のトレイ411,475でも同じ)、図18(b)に示すように、折り目Pbが上方に向いて載置される。その上に次の用紙を排出すると、次の用紙の先端が用紙Pの第2の折り目Pbの下にもぐり込んでしまう。このような整合の乱れを防止するため、第4搬送路34で用紙Pをスイッチバックさせる。これにて、用紙Pは、図18(c)に示すように、折り目Pbを下にしてトレイ401上に排出され、次の用紙が先の用紙P上に正しく整合して収容される。
【0033】
第2のモードである二つ折りは用紙を搬送方向中央部で折り畳む処理である。この場合、図10に示すように、第1搬送路31の規制板313は用紙Pのサイズに応じて用紙Pを中央部で折り曲げる位置にセットされる。第1搬送路31を搬送されてきた用紙Pの先端が規制板313に当接し、その中央部が湾曲して折りローラ351,352のニップ部に噛み込まれるのは前記図6で説明したとおりである。中央部で折り畳まれた用紙Pは折り目Pcを先にして切換え爪321に案内されて折りローラ352,353のニップ部に送り込まれる(図11参照)。そして、用紙Pは第3搬送路33を通じて第4搬送路34に送り込まれ、前記図8で説明したように、搬送ローラ対341の矢印b方向の逆転から正転への切り換えによってスイッチバックされ、第4搬送路34を上方に搬送され(図12参照)、搬送路50へ送り込まれる。
【0034】
第3のモードである折り目付けは、以下に説明するステープルユニット441で用紙の中央部を綴じるために、用紙の搬送方向中央部に予め折り目を付ける処理である。第1搬送路31を搬送されてきた用紙Pに対して、規制板313でその先端を規制し、中央部を折りローラ351,352のニップ部に噛み込ませるのは、前記図10で説明したとおりである。図13に示すように、用紙Pの中央部が折りローラ351,352のニップ部に所定量噛み込まれると、搬送ローラ対311及び折りローラ351,352がそれぞれ矢印b方向に逆転駆動される。この逆転への切換えタイミングはセンサSE2が用紙Pの後端を検出したときにスタートするタイマが所定時間カウントしたときである。この逆転によって用紙Pは折り部分が伸ばされつつ第1搬送路31を上方へ搬送され、搬送路49へ逆送される。一方、搬送ローラ491,492も前記搬送ローラ対311と略同じタイミングで逆転に切り換えられ、用紙Pは搬送路49から樹脂製シート497で案内されて搬送路50へ送り込まれる。この折り目付けモードは用紙に対して中綴じのステープル処理を行う場合のみ実行され、用紙Pは搬送路51から処理部41の処理トレイ411上へ排出される。
【0035】
第4のモードである通紙モードは、用紙に対して紙折り処理を行うことなく、単に紙折り機構30を通過させる処理である。用紙Pが搬送路49から第1搬送路31へ搬送されてきたとき、図15に示すように、切換え爪312は用紙Pを折りローラ351,352へ案内する位置にセットされ、切換え爪321は用紙Pを折りローラ352,353へ案内する位置にセットされる。従って、用紙Pは折りローラ351,352のニップ部から折りローラ352,353のニップ部を通過し、第3搬送路33へ搬送される(図16参照)。その後、用紙Pは前記図8、12で説明したように、搬送ローラ対341の矢印b方向への逆転から正転への切換えによってスイッチバックされ、第4搬送路34を上方に搬送され(図17参照)、搬送路50へ送り込まれる。
【0036】
(ステープル処理部)
次に、ステープル処理部41について説明する。ステープル処理部41は、図19、図20に示すように用紙集積部410とステープル部440にて構成されている。
用紙集積部410は、傾斜して設置された集積トレイ411と、該トレイ411の先端部に設置された先端ストッパ412と、用紙の側部整合板413と、用紙の側部を把持/解放可能な第1及び第2チャック手段415,416とで構成されている。
【0037】
集積トレイ411は前記搬送路51から画像形成面を下方に向けて排出された用紙をステープル処理のために一時的に積載/収容する。先端ストッパ412はトレイ411上に排出された用紙の先端(トレイ411への排出方向から見れば後端)を受け止めて用紙をステープル部440への搬送方向(矢印h)に整合する。側部整合板413は搬送方向に対して直交する方向(矢印i)に往復移動可能であり、用紙をトレイ411上で横方向に整合する。第1チャック手段415はトレイ411の正面側に設置され、第2チャック手段416はトレイ411の奥側に設置され、それぞれ用紙の側部を交互に把持し、用紙の浮き上がりを防止する。また、第1チャック手段415は用紙束を把持してステープル部440へ送り出す機能も有している。
【0038】
(側部整合板)
図20、図21に示すように、側部整合板413は集積トレイ411上に収容可能な用紙束の最大高さよりも高い高さL1を有し、第1チャック手段415に取り付けた整合基準板414と対向する位置に設けられている。この整合板413はトレイ411の裏側に位置するスパイラル軸530上をその回転に基づいて矢印i方向に往復移動可能に設置され、スパイラル軸530はステッピングモータM1によって正逆回転駆動される。整合板413は図20に実線で示す位置で待機し、モータM1の正転によって用紙Pのサイズに対応した整合位置(図20に二点鎖線で示す)まで前進する。このとき、用紙Pの他方の側部は基準板414に当接して整合される。整合板413がホームポジションにあることは、整合板413に固定した遮光板531がトレイ411の裏側に設けたセンサSE9の光軸に進入することによって検出される。整合位置まで前進する距離L2は、用紙Pのサイズに応じてステッピングモータM1を駆動するパルス数を制御することにより決められる。
【0039】
用紙は前記搬送部47を中央基準で搬送され、搬送路51の排出ローラ対513から集積トレイ411上に排出される(図20中二点鎖線参照)。用紙の後端がセンサSE5で検出されて用紙がトレイ411上へ完全に収容されるまでの所定の時間が経過すると、ステッピングモータM1が正転駆動される。1枚の用紙が、この整合板413と基準板414との間で整合されると、モータM1が逆転され、整合板413はホームポジションまで後退する。即ち、整合板413は1枚の用紙がトレイ411上に収容されるごとに矢印i方向に前進し、用紙を基準板414に当接させてトレイ411上で片側基準で整合する。
【0040】
(第1チャック手段)
図22、図23に示すように、第1チャック手段415は、弾性材からなる摩擦板417a,418aと、これを支持する支持板419a,420aと、摩擦板417aを上下動させるためのソレノイドSL1aと、これらの部材を保持する支持板422とで構成されている。ソレノイドSL1aはそのプランジャ433aがばね部材421aとレバー423aを介して支持板419aに連結され、ソレノイドSL1aをオンすることにより、摩擦板417aが支持板419aと共に下動し、摩擦板418aとの間で集積トレイ411上の用紙束の側部を弾性的に把持する。
【0041】
摩擦板417a,418aは図22に示すチャッキング位置よりも矢印i方向に後退した位置、即ち、図20に示す集積トレイ411上で整合された用紙Pの側部を外れた位置にセットされている。この摩擦板417a,418aとその支持板419a,420aをチャッキング位置まで矢印iとは逆方向に移動させるため、ソレノイドSL2がブラケット424に設置されている。ソレノイドSL2のプランジャ434はピン437を支点として回動自在なリンク436に連結され、リンク436の先端は支持板419a,420aに連結されている。このリンク436はピン437に巻き付けたばね435によって図22中時計回り方向に付勢されている。ソレノイドSL2がオフのとき、プランジャ434は後退し、摩擦板417a,418aは支持板419a,420aと共に用紙Pの外方に退避している。この退避は、用紙がトレイ411上に収容されるとき摩擦板417aや支持板419aが用紙へ干渉することを避けるためである。一方、ソレノイドSL2がオンされると、プランジャ434が前進すると共にリンク436が反時計回り方向に回動し、摩擦板417a,418aが支持板419a,420aと共に矢印iとは逆方向に移動してチャッキング位置にセットされる。
【0042】
さらに、この第1チャック手段415は用紙束の側部を把持した状態で用紙束をステープル部440へ搬送するために矢印h方向へ往復移動可能である。この移動のため、前記ブラケット424に固定したナット部材425がスパイラル軸426に螺着されている。スパイラル軸426はフレーム427に回転自在に装着され、モータM2によってギヤやベルトからなる駆動伝達部428を介して正/逆回転される。即ち、モータM2の正転によってスパイラル軸426が正転し、第1チャック手段415が搬送方向hに前進し、モータM2の逆転によって後退する。第1チャック手段415がホームポジションH1にあることは、ブラケット424に固定した遮光板430がフレーム427に設けたセンサSE10の光軸に進入することによって検出される。
【0043】
また、モータM2の出力軸には周部に多数の小孔を規制的に形成した円板431が固定されており、この円板431の回転に基づいてセンサSE11が小孔を検出してパルス信号を発生するようになっている。センサSE11から出力されるパルス数をカウントすることにより、第1チャック手段415の移動量を検出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモータM2をオフすることにより、第1チャック手段415の移動量を精度よく制御可能である。一方、集積トレイ411には長孔411aが形成されており(図20参照)、摩擦板417a,418aが用紙束を把持可能とし、かつ、搬送方向hに移動可能としている。
【0044】
図24に示すように、スパイラル軸426の先端はステープル部440の近傍位置Yまで延在されており、第1チャック手段415はこの位置Yまで移動する。このとき、摩擦板417a,418aで把持された用紙束の先端部はステープル部440内の搬送ローラ469,470に挟み込まれ、以後用紙束は搬送ローラ469,470によって搬送される。従って、位置Yからローラ469,470のニップ部までの距離L9は最小サイズ用紙(B5Y)よりも短かく設定されている。
【0045】
(先端ストッパ)
図25に示すように、先端ストッパ412は集積トレイ411の先端部裏側にピン711を支点として回動可能に取り付けられ、このストッパ412と一体に固定したカム712がばね710で付勢されることにより反時計回り方向に回動し、先端がトレイ411上に突出し、用紙の先端を規制する。ストッパ412は櫛歯状をなし、図20に示すように、トレイ411の先端の凹部411cから上方に突出する。カム712の上端傾斜面に対しては、前記第1チャック手段415のブラケット424に固定したレバー713の先端が当接している。
【0046】
前述のごとく、集積トレイ411上に集積された1セットの用紙束は、第1チャック手段415で把持され、モータM2(スパイラル軸426)の正転によって矢印h方向へ搬送される。このとき、レバー713も第1チャック手段415と一体的に矢印h方向に移動し、図26に示すように、カム712を時計回り方向に回動させる。同時に先端ストッパ412もピン711を支点として時計回り方向に回動し、トレイ411の裏面側に退避する。用紙束が搬送される間、即ち、第1チャック手段415がホームポジションH1から前進位置にある間、先端ストッパ412はカム712がレバー713で押さえられていることによりトレイ411の裏面側に保持され、用紙の搬送を可能とする。ストッパ412の先端部分412aは、ストッパ412が退避状態にあるときトレイ411と略同一面に位置し、搬送される用紙束の下側をガイドする。これにてトレイ411からステープル部440への用紙束の受け渡しがスムーズになる。
【0047】
用紙束がステープル部440に受け渡されると、ソレノイドSL1aがオフされて摩擦板417a,418aが用紙束を解放し、これと同時にモータM2が逆転されて第1チャック手段415がホームポジションH1へ後退する。第1チャック手段415がホームポジションH1へ復帰すると、レバー713がカム712に対する押圧を解除し、先端ストッパ412が上方に回動し、次セットの用紙の収容に備える。
【0048】
(第2チャック手段)
図27、図28に示すように、第2チャック手段416は、弾性材からなる摩擦板417b,418bと、これを支持する支持板419b,420bと摩擦板417bを上下動させるためのソレノイドSL1bと、これらの部材を保持する支持板724とで構成されている。ソレノイドSL1aはそのプランジャ433bがばね421bとレバー423bを介して支持板419bに連結され、ソレノイドSL1bをオンすることにより摩擦板417bが支持板419bと共に下動し、摩擦板418bとの間で集積トレイ411上の用紙束の側部を弾性的に把持する。なお、この構成は前記第1チャック手段415と同様である。
【0049】
さらに、この第2チャック手段416は図20に実線で示すホームポジションH2から搬送方向hと直交する方向(矢印i)へ用紙Pの側部を把持可能な位置まで往復移動可能である。この移動のため、前記支持板724に固定したナット部材725がスパイラル軸726に螺着されている。スパイラル軸726はフレーム727に回転自在に装着され、モータM3によってギヤやベルトからなる駆動伝達部728を介して正/逆回転される。即ち、モータM3の正転によってスパイラル軸726も正転し、第2チャック手段416が矢印i方向に前進し、モータM3の逆転によって後退する。第2チャック手段416がホームポジションH2にあることは、支持板724に固定した遮光板730がフレーム727に設けたセンサSE12の光軸に進入することによって検出される。
【0050】
また、モータM3の出力軸には周部に多数の小孔を規則的に形成した円板731が固定されており、この円板731の回転に基づいてセンサSE13が小孔を検出してパルス信号を発生するようになっている。センサSE13から出力されるパルス数をカウントすることにより、第2チャック手段416の移動量を検出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモータM3をオフすることにより、第2チャック手段416の移動量を精度よく制御可能である。一方、集積トレイ411には長孔411bが形成されており(図20参照)、摩擦板417b,418bが用紙束を把持可能とし、かつ、矢印i方向に移動可能としている。
【0051】
集積トレイ411に収容される用紙のサイズは最小B5Yから最大A3Tまで様々である。この第2チャック手段416は、前記側部整合板413と同様に、複写機10の制御部からフィニッシャ40の制御部へ送信される用紙のサイズに対応して、整合板413と基準板414で整合された用紙の側部を把持可能な位置まで前進する。
【0052】
(チャック動作)
本実施例において、第1チャック手段415は以下に説明する三種類のモードで動作する。
第1のモードは、集積トレイ411上に収容/整合された用紙の側部を1枚ごと第2チャック手段416と交互に把持する。この交互チャック動作は紙折りモードが選択されている場合に実行される。紙折りされない用紙をステープル処理する場合、第1チャック手段415はホームポジションH1で待機している。交互チャック動作の場合、第1チャック手段415は用紙サイズの大小に拘らず、図20に示すように、ホームポジションH1から第2チャック手段416と対向する位置QまでモータM2を正転させることによって移動する。この位置Qにおいて、ソレノイドSL1a,SL2はオフされており、摩擦板417a,418aは上下に開いた状態で基準板414の整合基準線Aより外側に退避している。第2チャック手段416もホームポジションH2で待機している。
【0053】
用紙Pが前記搬送路51から集積トレイ411へ排出されると、センサSE5からの用紙後端検出信号に基づいて整合板413がホームポジションから矢印i方向に所定量前進し、用紙Pを基準板414との間に整合させる。次に、整合板413の前進完了信号に基づいてソレノイドSL2がオンされ、摩擦板417a,418aが整合済み用紙Pの側部を挟み込む位置へ前進する。このとき、ソレノイドSL1aがオンされ、摩擦板417a,418aが用紙Pの側部を把持する。整合板413はチャック動作が終了すると、ホームポジションに復帰する。
【0054】
次の用紙がトレイ411へ排出されると、前記同様に整合板413が所定量前進し、これに同期して第2チャック手段416もホームポジションH2から矢印i方向に所定量前進する。次に、整合板413の前進完了信号に基づいてソレノイドSL1bがオンされ、摩擦板417b,418bが用紙の側部を把持する。これとほぼ同時に、整合板413がホームポジションへ復帰すると共に、第1チャック手段415のソレノイドSL1aがオフされて摩擦板417a,418aが用紙を解放する。その後、ソレノイドSL2がオフされ、摩擦板417a,418aが用紙の外方に退避する。さらに、次の用紙が収容されたときには、第2チャック手段416が用紙束を解放して後退し、第1チャック手段415が用紙束を把持する。
【0055】
チャック手段415,416はこのように1枚の用紙がトレイ411上へ送り込まれるごとに、交互にチャッキング位置へ前進/後退を繰り返し、用紙束を把持する。
この第1モードでの動作によって、用紙の浮き上がりを防止することができ、集積トレイ411の積載量を大きく設定することが可能となる。特に、前述のごとく二つ折りやZ折りされた用紙を収容する場合に効果的である。
【0056】
第2のモードは、集積トレイ411上の用紙束を第1チャック手段415がホームポジションH1で把持し、用紙束をL4だけ矢印h方向に搬送する(図20参照)。これは、用紙束の先端部をステープルするために、用紙束の先端部をステープル位置X(Xは搬送方向のステープル位置を示す、図24参照)へセットするためである。
【0057】
この第2のモードでは、1セットの用紙がトレイ411上で整合されると、第2チャック手段416がホームポジションH2で待機した状態で、第1チャック手段415がホームポジションH1において用紙束を把持し、モータM2の正転によって距離L4前進する。このとき、先端ストッパ412が下方に回動して先端規制を解除するのは前述のとおりであり、用紙束の先端がステープル部440のセンサSE18(図33参照)によって検出された後、所定時間経過するとモータM2の正転がオフされる。距離L4搬送された用紙束に対してはその先端部にステープル針が打ち込まれる。
【0058】
ステープル処理終了後、第1チャック手段415は用紙束を把持した状態で、モータM2を正転させることにより、さらに矢印h方向に移動し、用紙束を搬送ローラ469,470に受け渡たす。ここでの第1チャック手段415の停止は、前記センサSE11からのパルス信号に基づいて制御される。その後、第1チャック手段415、ソレノイドSL1a,SL2がオフされると共に、モータM2を逆転させることによりホームポジションH1へ復帰する。
【0059】
第3のモードは、集積トレイ411上の用紙束を第1チャック手段415がホームポジションH1で把持し、用紙束をその先端部が搬送ローラ469,470に挟み込まれるまで、距離L3だけ矢印h方向に搬送する(図20参照)。これは、用紙束の中央部をステープルするため、または用紙束の後端部をステープルするためである。
【0060】
この第3モードでは、1セットの用紙がトレイ411上で整合されると、第2チャック手段416がホームポジションH2で待機した状態で、第1チャック手段415がホームポジションH1において用紙束を把持し、モータM2の正転によって距離L3前進する。このとき、先端ストッパ412が下方に回動して先端規制を解除するのは前述のとおりである。第1チャック手段415の距離L3での停止は、前記センサSE11からのパルス信号に基づいて制御される。その後、第1チャック手段415はソレノイドSL1a,SL2がオフされると共に、モータM2を逆転させることによりポジションH1へ復帰する。用紙束は搬送ローラ469,470によってさらに矢印h方向に搬送され、ステープル処理が行われるが、これについては後述する。
【0061】
(ステープル部)
図24、図29に示すように、ステープル部440は、ステープルユニット441と、ユニット移動部454と、用紙束搬送部465とで構成されている。
【0062】
(ステープルユニット)
ステープルユニット441は、図29、図30、図31に示すように、針カートリッジ442と、針打ち部443と、針受け部444と、この針打ち部443と針受け部444とを連結する連結部445とを備えている。
【0063】
針カートリッジ442は針打ち部443に対して着脱自在であり、ステープル針603を収容した周知のものである。ステープル針603は1本ずつの針金を並べて接着剤で板状に接着したもので針カートリッジ442内に巻かれた状態で収容されている。
針打ち部443はブラケット450上に、針送り部材535と針切断部材536と針曲げ部材537とを備え、支軸446を支点として回動可能である。針打ち部443が支軸446を支点として図29中時計回り方向に回動することにより、ステープル針603を1本ずつ切断/分離し、コ字形状に折り曲げ、用紙束に打ち込む。針送り部材535はこの針打ち動作に連動して間欠的に回動し、ステープル針603を1ピッチずつ送り出す。また、針打ち部443には針カートリッジ442内のステープル針603の有無を検出するためのセンサ(図示せず)を有している。
【0064】
さらに、針打ち部443には紙押さえ部材479を両側に備え、針打ち動作と同期して、かつ、ステープル針603が用紙束に当接するよりも僅かに早いタイミングで、針打ち部443と針受け部444の間に挿入された用紙束に圧接し、用紙束のずれを防止するようになっている。この紙押さえ部材479は支軸552を支点として回動可能であり、図示しない針打ち駆動モータで回転駆動されるカム551にばね553によって圧接されており、カム551の回転に基づいて用紙束を針受け部444との間で挟着し、かつ、針打ち後は針打ち部443と同期して後退する。なお、針打ち部443の駆動機能については周知であり、その詳細な説明は省略する。
【0065】
針受け部444は、用紙束を打ち抜いたステープル針603を内側に折り曲げるための針受け部材448と、針打ち部443による針打ち動作時の衝撃を緩和するための支持板449とで構成されている。
【0066】
(連結部)
連結部445は第1及び第2支持板451,453にて構成されている。第1支持板451は針打ち部443のブラケット450と一体的に設置されている。第2支持板453は先端に前記針受け部444を取り付け、後端が支軸452を介して第1支持板451と結合されている。
【0067】
さらに、この連結部445は、図32に示すように、支軸452による結合部452aと針打ち部443及び針受け部444とが用紙束搬送方向(矢印h)と直交する方向にずらして配置されている。図32に実線に示す位置Hはステープルユニット441のホームポジションであり、このホームポジションHにおいて、結合部452aは通紙経路の外側に位置し、針打ち部443及び針受け部444は用紙束のコーナー部を綴じる位置にセットされている。
【0068】
図24に示すように、支軸452とステープル位置Xとの距離L5は最大通紙長さ(A3Tサイズに相当)の1/2より若干長く設定され、ステープル部440へ搬送された用紙束の先端部を綴じる処理は勿論のこと、用紙束の中央部を綴じる処理も可能としている。さらに、最大通紙サイズの1/2以下の長さの用紙束であれば、この用紙束の後端部を綴じる処理が可能である。後端綴じモードの場合はステープル処理時に前記集積トレイ411は空になっているので、直ちに次セットの用紙をトレイ411に収容することを開始でき、全体としてコピー/ステープル処理を効率的に実行することが可能となる。
【0069】
また、ステープル位置Xと前記先端ストッパ412との距離L6は、ステープル位置Xとこのときステープル部440に送り込まれた用紙の後端との距離L7よりも長く設定されている。これによって、用紙後端部を綴じる際、ストッパ412が用紙後端に干渉することが防止される。
【0070】
(ステープルユニットの移動部)
ユニット移動部454はステープル針を用紙束に複数箇所打ち込むために、ステープルユニット441を用紙束搬送方向hとは直交する方向(矢印i)方向に往復移動させるためのものである。この移動部454は、図29、図32に示すように、搬送方向hと直交させて設けたスパイラル軸455と、駆動源である正/逆回転可能なモータM4と、モータM4の回転をスパイラル軸455へ伝達する駆動伝達部(図示せず)とで構成されている。ステープルユニット441はブラケット450がスパイラル軸455に螺着し、スパイラル軸455の正転/逆転に基づいて矢印i方向及びそれとは逆方向に移動する。スパイラル軸455は通紙最大幅(A3T及びA4Yに相当する)にわたって延在され、かつ、正面側(図32中左側)は外装フレーム458の近傍にまで延長している。スパイラル軸455を支持するフレーム460にはセンサSE15,SE16が設置され、ステープルユニット441のブラケット450に取り付けた遮光板463がセンサSE15,SE16の光軸に進退可能となっている。ステープルユニット441が図32の実線で示すホームポジションHにあることは、遮光板463がセンサSE15の光軸に進入することによって検出される。また、ステープルユニット441がさらに正面側(左方)に移動すると、遮光板463がセンサSE16の光軸に進入する。この位置は、ステープル針の交換位置であり、外装フレーム458の小扉459を開くことによって針カートリッジ442をオペレータが交換することができる。
【0071】
また、モータM4の出力軸には周部に多数の切欠きを規則的に形成した円板464が固定されており、この円板464の回転に基づいてセンサSE17が切欠きを検出してパルス信号を発生するようになっている。センサSE17から出力されるパルス数をカウントすることにより、ステープルユニット441の移動量を検出でき、所定のパルス数がカウントされた時点でモータM4をオフすることにより、ステープルユニット441の移動量、即ち、ステープル箇所を精度よく制御可能である。このステープル箇所(停止位置)については後述する。なお、ステープルユニット441のホームポジションHへの復帰及び針交換位置への移動は前記センサSE15,SE16からの検出信号によって検出され、この検出信号でモータM4の駆動がオフされる。
【0072】
(ステープルモード)
ステープルモードは基本的に3種類設定可能である。第1モードは用紙束の搬送方向先端部を綴じる処理であり、コーナー部を綴じるモードと、先端部の複数箇所を綴じるモードにさらに分けられる。第2モードは用紙束の搬送方向後端部を綴じる処理であり、コーナー部を綴じるモードと、後端部の複数箇所を綴じるモードにさらに分けられる。第3モードは用紙束の中央部を複数箇所で綴じる処理である。
【0073】
なお、これらのステープルモード処理時におけるステープルユニット441の移動については後述する。
【0074】
(用紙束搬送部)
図33に示すように、搬送部465は、前記支持板451の内側に固定されたガイド板466と、前記支持板453の内側に支軸452を支点として回動可能に取り付けられたガイド板468と、用紙束搬送方向に回転駆動される搬送ローラ469,470と、用紙を検出するためのセンサSE18,SE19とで構成されている。搬送ローラ469は図示しないソレノイドによって搬送ローラ470に対して接離可能であり、前記第1チャック手段415によって用紙束が搬入されてくるときは搬送ローラ470から離間して用紙束を受け入れ、その後は搬送ローラ470とで用紙束を挟着して搬送する。
【0075】
この搬送部465を搬送された用紙束は、前述の搬送路52に送り込まれ、搬送ローラ対474を通じて排出ローラ対524から減速されつつ収容トレイ475へ送り出される。
【0076】
(先端綴じモード)
用紙束の先端部を綴じるモードである。
コーナー部を綴じるときは、図34に二点鎖線で示すように、ステープルユニット441は用紙束がステープル部440へ到達する前に、ステープル位置R0へ移動する。このとき、ステープルユニット441はステープル位置R0を若干通過し、その後ステープル位置R0へ戻ることによってステープル位置R0に停止する。
【0077】
用紙束に対する綴じ動作終了後、ステープルユニット441はホームポジションHへ復帰する。用紙束は前記第1チャック手段415によって把持された状態を維持され、第1チャック手段415によって矢印h方向へ搬送され、搬送ローラ469,470に受け渡される。
ところで、ステープル部440は、用紙束の先端PLに対して連結部445が干渉しないように、以下の構成となっている。
【0078】
L11/V1<L12/V2
V1:ステープルユニットの移動速度
V2:用紙束の搬送速度
L11:R0からHまでの距離
L12:用紙束先端から連結部までの距離
一方、複数箇所で綴じるときは、図35に示すように、まず、ステープルユニット441は用紙束の先端PLがステープル部440へ到達する前にステープル位置R1へ移動する。このとき、ステープルユニット441はホームポジションHから移動を開始し、位置R1を若干通過した後、位置R1へ戻る。位置R1での綴じ動作後、ステープルユニット441はステープル位置R2,Rnで一旦停止しつつ綴じ動作を実行し、ホームポジションHへ復帰する。ステープル処理終了後の用紙束の搬送は前記コーナーステープルモードと同様である。
【0079】
ステープル部440は、用紙束先端PLに対して連結部445が干渉しないように、以下の構成となっている。
L13/V1<L12/V2
L13:RnからHまでの距離
ところで、本実施形態では、用紙束がステープルユニット441の内部を通過する構成とされており、針打ち部443と針受け部444とを完全に分離してしまうと、針打ち部443と針受け部444の位置合わせが極めて困難になる。そこで本実施形態では、両者を用紙束の搬送経路に沿った支持板451,453で連結一体構造とし、位置合わせを確実に行えるようにし、針打ちミスを防止した。そして、先端綴じモードにおいて、用紙束の到達前にステープルユニット441をホームポジションHから最も遠いステープル位置R0又はR1へ移動させておくこと、及びホームポジションHに対して遠い位置から近い位置へと綴じ動作を行うことによって、ステープル処理に要する時間の短縮化を図るようにした。また、ステープルユニット441の連結部445が用紙束の側部から外方に外れていることによって用紙束の搬送を開示するタイミングを早めることができる。しかも、ホームポジションHにあってもステープルユニット441が移動することなく綴じ動作を実行でき、綴じ動作後直ちに用紙束の搬送を開始できる。
【0080】
(後端綴じモード)
用紙束の後端部を綴じるモードである。用紙束は前記第1チャック手段415によって搬送ローラ469,470まで搬送され、さらに搬送ローラ469,470によって搬送される。用紙束の先端がセンサSE19で検出されてから用紙サイズに応じて後端部がステープル位置Xへ到達したときに搬送ローラ469,470の回転が停止される。
【0081】
コーナー部を綴じるときは、図36に示すように、ステープルユニット441はホームポジションHから移動することなく綴じ動作を行う。
一方、複数箇所で綴じる時は、図37に示すように、ステープルユニット441はまずステープル位置R1へ移動し(移動態様は前記先端綴じモードと同じ)、綴じ動作を行い、次にステープル位置R2,Rnで一旦停止しつつ綴じ動作を行い、ホームポジションHへ復帰する。
【0082】
ステープル処理終了後、用紙束はそのサイズに応じた待機時間T経過すると、搬送ローラ469,470の回転を再開することによってステープル部440から送り出される。待機時間は、
(L12/V2)+T>L13/V1
となるように制御部によって演算される。なお、距離L12,L13は図37を参照のこと。
【0083】
(中綴じモード)
用紙束の中央部を複数箇所で綴じるモードである。用紙束は前記第1チャック手段415によって搬送ローラ469,470まで搬送され、さらに搬送ローラ469,470によって搬送される。用紙束の先端がセンサSE19で検出されてから用紙サイズに応じて中央部がステープル位置Xへ到達したときに搬送ローラ469,470の回転が停止される。
【0084】
ステープルユニット441の移動は図38に示すとおりであり、図35、図37で示した移動態様と同様である。また、ステープル処理終了後に搬送ローラ469,470による用紙束の搬送を再開するまでの待機時間Tも、(L12/V2)+T>L13/V1となるように制御部によって演算される。
【0085】
(ステープル位置とガイド板の形状)
以上説明したステープル処理において、搬送方向と直交するステープル位置はモータM4のオン、オフを制御することにより任意に設定することが可能である。しかし、通常、ステープル位置はステープルモードと用紙サイズとによって予め設定されている。
【0086】
図39は全てのサイズの用紙に対して片側基準でステープル処理を行う場合に横通しの用紙に対するステープル位置を示す。先端綴じモードではx1又はx4のコーナー部を綴じたり、x2,x3の2箇所を綴じる。後端綴じモードではx5又はx8のコーナー部を綴じたり、x6,x7の2箇所を綴じる。中綴じモードではx9,x10の2箇所を綴じる。
【0087】
ガイド板466,468は、図40に示すように、多数の凹部466a,468aを有している。この凹部466a,468aは図39に示したステープル位置x1〜x10に対応し、ステープル処理された用紙束を搬送する際ステープル針がガイド板466,468に接触することを防止している。ステープル針がガイド板466,468に接触すると、用紙束の斜行、紙詰まり等の搬送不良/不能が発生するからである。
【0088】
一方、図41は用紙を集積トレイ411上で中央基準で整合してステープル部440へ送り込み、ステープル処理を行う場合のステープル位置を示す。これに対応して、ガイド板466,468には図42に示すように、凹部466a,468aが形成される。
さらに、前記搬送ローラ469,470もステープル位置x1〜x10の搬送軌跡上を外れて配置されていることは勿論である(図37参照)。
【0089】
(各種処理モードでの通紙形態)
次に、フィニッシャ40による各種処理モード(ノンソートモード、紙折りモード、ステープルモード)での通紙形態について説明する。
【0090】
(ノンソートモードでの通紙形態)
ノンソートモードでは、用紙をノンソートトレイ401上へ排出/積載する。このノンソートモードにおいて、切換え爪511,521は用紙が搬送路50を進行するようにセットされている。複写機10から排出された用紙P1(画像形成面が上方に向いている)は搬送路48へ導かれ(図43参照)、一旦搬送路49へ搬送された後、ローラ491,492を逆転させることでスイッチバックされて搬送路50へ送られる(図44、図45参照)。次に、複写機10から排出された2枚目の用紙P2も搬送路48へ導かれる(図45参照)。1枚目の用紙P1はそのまま搬送路50を上方へ搬送され、2枚目の用紙P2は搬送路49でスイッチバックされて搬送路50へ送られる(図46参照)。次いで、用紙P1は排出ローラ対505からノンソートトレイ401上へ画像形成面を下方に向けて減速されつつ排出される(図47、図48参照)。さらに、用紙P2も排出ローラ対505からノンソートトレイ401上へ画像形成面を下方に向けて減速されつつ排出される(図49、図50参照)。
【0091】
(ノンソートモード、大量排紙での通紙形態)
ノンソートトレイ401の用紙積載量には限度がある。そのため、本実施形態ではノンソートトレイ401が満杯になると、以後の用紙を収容部46のトレイ475へ排出するようにした。
即ち、図51に示すように、ノンソートトレイ401上に用紙P1〜Pn-1が排出され、次の用紙Pnが搬送路50を搬送され、さらに用紙Pn+1が搬送路49にあるとする。ノンソートトレイ401は用紙Pnが排出されると満杯になる。満杯か否かは複写機10の制御部でコピー枚数カウンタのカウント値を読み出すことにより判定される。この場合は、用紙Pnの後端が搬送路50,52の分岐点を通過すると(センサSE3による用紙後端検出)、切換え爪521を駆動して用紙が搬送路52へ進行するように搬送経路を切り換える。
【0092】
用紙Pnは搬送路50を搬送されてノンソートトレイ401上へ排出され、用紙Pn+1は切換え爪521によって搬送路52へ送り込まれ、排出ローラ対524からトレイ475上へ画像形成面を下方に向けて排出される(図52、図53参照)。次の用紙Pn+2も搬送路48から搬送路49を経て搬送路52へ送り込まれ、トレイ475上へ排出/積載される(図53〜図56参照)。トレイ475は用紙の積載量の増加に伴って1ステップずつ下降することは前述のとおりである。
【0093】
(ノンソートモード、異サイズ用紙混載での通紙形態)
次に、異なったサイズの用紙がノンソートトレイ401へ排出される場合について説明する。ここでは、コピー用原稿がA4Yサイズ(Yとは原稿あるいは用紙の短辺が搬送方向と平行の場合をいう)とA3Tサイズ(Tとは原稿あるいは用紙の長辺が搬送方向と平行の場合をいう)各1枚であり、コピー部数が1の場合を説明する。
【0094】
1枚目のA4Yサイズ用紙P1に対しては複写機10の制御部によって画像反転処理が行われ、通紙形態は図43〜図48に示した用紙P1と同様である。2枚目のA3Tサイズ用紙P2に対しても複写機10の制御部によって画像反転処理が行われ、用紙P1と同様の搬送経路を通じてノンソートトレイ401上へ排出される。2枚の用紙P1,P2がトレイ401上に収容された状態は図57に示すとおりであり、画像反転処理を行うことにより、異サイズ用紙がトレイ401上での積載状態で画像が揃うようになる。
【0095】
(ノンソート/Z折りモードでの通紙状態)
フィニッシャ40へ搬入された用紙に対してZ折りする処理は、図6〜図9に示したとおりであり、Z折りされた用紙Pは画像形成面を下にしてノンソートトレイ401上に排出され、積載される(図58参照)。
【0096】
(ノンソート/二つ折りモードでの通紙形態)
フィニッシャ40へ搬入された用紙に対して二つ折りする処理は、図10、図11、図12に示したとおりであり、ノンソートトレイ401上において二つ折りされた用紙Pは折り目を排出方向上流側に向けた状態で排出され、積載される(図59参照)。
【0097】
(先端綴じモードでの通紙形態)
ここでは、2枚の原稿から2セットのコピーを作成して先端綴じを行う場合を説明する。
1セット目の用紙P1,P2が搬送路48,49,50を搬送されるのは図43〜図46に示したとおりであり、用紙P1,P2は切換え爪521によって搬送路51へ案内され、排出ローラ対513によって減速されつつ集積トレイ411上に排出される(図60〜図63参照)。2セット目の1枚目用紙P1’は1セット目の最終用紙P2に続いて、用紙P1,P2と同じ間隔でコピー処理をされて搬送路48へ送り込まれる(図60参照)。この用紙P1’は搬送路49から紙折り機構30へ搬送され、折り曲げられることなく通紙される(図61、図62、図15〜図17参照)。また、2セット目の2枚目用紙P2’も前記用紙P1,P2,P1’と同じ間隔でコピー処理されて搬送路48へ送り込まれる(図61参照)。用紙P1’は第3搬送路33を通じて第4搬送路34でスイッチバックされて上方へ搬送され、用紙P2’は搬送路49でスイッチバックされ搬送路50へ向かう(図62参照)。
【0098】
以上のごとく、第4搬送路34を搬送されてきた用紙P1’と搬送路50を搬送されてきたP2’は両搬送路の合流点で先端が重ね合わされる(図63参照)。このとき、用紙P1’,P2’の画像形成面はいずれも図63中左側に向かっている。その後、用紙P1’,P2’は重ね合わされた状態で搬送路50,51を搬送される(図64参照)。
【0099】
一方、既に集積トレイ411上に排出/整合された1セット目の用紙P1,P2は第1チャック手段415によってその先端部がステープル部440に送り込まれ、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図65参照)。このとき、2セット目の用紙P1’,P2’も排出ローラ対513へ到る。ステープル処理終了後、用紙P1,P2は第1チャック手段415及び搬送ローラ469,470によって搬送部465を搬送され、搬送路52を通じて収容トレイ475へ送り込まれる(図66〜図68参照)。
【0100】
2セット目の用紙P1’,P2’は先の用紙P1,P2が搬送部465を搬送中に集積トレイ411上に排出/整合され(図66参照)、第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ(図67参照)、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図68参照)。その後、用紙P1’,P2’は搬送部465を搬送され(図69参照)、搬送路52を通じて収容トレイ475へ送り込まれる(図70、図71参照)。
【0101】
このように、先端綴じモードで複数部数のコピーを処理する場合、2セット目以後各セットの1枚目の用紙を紙折り機構30を迂回させ、搬送路50の途中で2枚目の用紙と合流/重ね合わせるようにしたため、先のセットの用紙束がステープル処理中で集積トレイ411上に位置していても、複写機10によるコピー処理を待機させる必要がなく、全体としてのコピー/ステープル処理時間の短縮を図ることができる。
【0102】
(後端綴じモードでの通紙形態)
前記先端綴じモードと同様に、2枚の原稿から2セットのコピーを作成して後端綴じを行う場合を説明する。
1セット目の用紙P1,P2がフィニッシャ40内を搬送される態様は前記先端綴じモードと同様であり、2セット目の用紙P1’,P2’が重ね合わされて搬送路50を搬送されるのも同様である(図60〜図64参照)。
【0103】
先に集積トレイ411上に排出/整合された1セット目の用紙P1,P2は第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ、さらに搬送ローラ469,470によって用紙P1,P2の後端部がステープル位置に到達した時点で一旦停止され、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図72参照)。このとき、集積トレイ411は空になっているので、2セット目の用紙P1’,P2’はトレイ411上に排出/整合される。ステープル処理終了後、用紙P1,P2は搬送ローラ469,470によって搬送部465を搬送され(図73参照)、搬送路52を通じて収容トレイ475へ送り込まれる(図74参照)。
【0104】
2セット目の用紙P1’,P2’は先の用紙P1,P2が搬送部465から搬出されると、第1チャック手段415、搬送ローラ469,470によってその後端部がステープル位置に到達するまで搬送され、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図74参照)。ステープル処理終了後、用紙P1’,P2’は搬送ローラ469,470によって搬送部465を搬送され(図75参照)、搬送路52を通じて収容トレイ475へ送り込まれる(図76参照)。
【0105】
(Z折り/後端綴じモードでの通紙形態)
用紙をZ折りするときの通紙形態は図6〜図9に示した通りであり、Z折り処理の後、用紙は搬送路51から集積トレイ411上へ排出され、所定枚数の用紙P1〜Pnがトレイ411上に収容/整合される(図77参照)。Z折りされた用紙P1〜Pnは第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ、さらに搬送ローラ469,470によって搬送され、用紙後端部がステープル位置に到達した時点で一旦停止され、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図78参照)。ステープル処理終了後、用紙P1〜Pnは搬送ローラ469,470及び搬送ローラ対474によって搬送部465及び搬送路52を搬送され(図79参照)、収容トレイ475へ送り込まれる(図80参照)。
【0106】
(二つ折りモード/後端綴じモードでの通紙形態)
用紙を二つ折りするときの通紙形態は図10、図11、図12に示したとおりであり、二つ折り処理後、用紙は搬送路51から集積トレイ411上へ排出され、所定枚数の用紙P1〜Pnがトレイ411上に収容/整合される(図81参照)。二つ折りされた用紙P1〜Pnは第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ、さらに搬送ローラ469,470によって搬送され、用紙後端部がステープル位置に到達した時点で一旦停止され、ステープルユニット441によってステープル処理が行われる(図82参照)。ステープル処理終了後、用紙P1〜Pnは搬送ローラ469,470及び搬送ローラ対474によって搬送部465及び搬送路52を搬送され(図83参照)、収容トレイ475へ送り込まれる(図84参照)。
【0107】
(後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態)
ここでは、コピー用原稿がA4YとA3T各1枚でコピー部数が1の場合を説明する。この場合、A3Tの用紙はA4Yとサイズを合わせるためにZ折り処理が行われる。
1枚目の用紙(A4Y)P1は搬送路49でスイッチバックされ搬送路50を搬送され(図85、図86、図87参照)、搬送路51から集積トレイ411上に排出される(図88、図89参照)。2枚目の用紙(A3T)P2は用紙P1に続いて搬送路48へ搬入され、紙折り機構30でZ折りされ(図85〜図88参照)、搬送路50へ導入される(図89参照)。その後、Z折りされた用紙P2は搬送路51から集積トレイ411上に排出され、用紙P1上に整合される(図90、図91参照)。次に、用紙P1,P2は第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ、さらに搬送ローラ469,470によって搬送され、用紙後端部がステープル位置に到達した時点で一旦停止される(図92参照)。ここで用紙P1,P2の後端部に対してステープル処理が行われる。ステープル処理終了後、用紙P1,P2は搬送ローラ469,470及び搬送ローラ対474によって搬送部465及び搬送路52を搬送され(図93参照)、収容トレイ475へ送り込まれる(図94参照)。
【0108】
(中綴じモード)
フィニッシャ40へ搬入された用紙に対しては紙折り機構30で折り目が付けられる。折り目付け処理は図13、図14に示したとおりであり、1枚目の用紙P1は中央部に折り目を付けられた状態で集積トレイ411上に排出/整合される(図95参照)。このとき、2枚目の用紙P2も紙折り機構30で折り目を付けられ、搬送路50へ到る。さらに、用紙P2は搬送路51を通じて集積トレイ411上に排出/整合される(図96、図97参照)。
【0109】
次に、用紙P1,P2は第1チャック手段415によってステープル部440に送り込まれ、さらに搬送ローラ469,470によって搬送され、用紙中央部がステープル位置に到達した時点で一旦停止される(図98参照)。ここで、用紙P1,P2の折り目上にステープル処理が行われる。ステープル処理終了後、用紙P1,P2は搬送ローラ469,470及び搬送ローラ対474によって搬送部465及び搬送路52を搬送され(図99参照)、収容トレイ475へ送り込まれる(図100参照)。
【0110】
(コピーの仕上がり)
次に、本実施形態によるコピーの仕上がり状態について説明する。
まず、ADF20に対しては、図101に示すように、給紙トレイ21上に原稿Dを画像を上に向け、ステープル位置を左側にしてセットする。コーナー綴じの場合、原稿Dのコーナー部v,wのいずれを綴じるのかをオペレータが選択する。原稿DはADF20によって複写機10のプラテンガラス上に、図102に示すように、画像を下に向けてセットされる。このとき原稿Dは先端がスケール101に当接することによって露光位置にセットされる。
【0111】
用紙サイズ及び処理モードにおけるコピーの仕上がりは、以下のとおりである。
小サイズの原稿をプラテンガラス上にスケール101に対して横置き(原稿の短辺がスケール101と直交する状態をいう)したとき、複写機10からの排出時の状態、集積トレイ411上に収容/整合されたときの状態、ステープル処理されて収容トレイ475に収容されたときの状態は、図103に示した状態になる。このとき、複写機10の制御部では画像の反転処理を行わずに用紙上に画像を形成し、集積トレイ411上に収容された用紙束の後端部を綴じる。なお、図103(a)は原稿が縦書きの場合を示し、図103(b)は原稿が横書きの場合を示す。
【0112】
小サイズの原稿をプラテンガラス上にスケール101に対して縦置き(原稿の長辺がスケール101と直交する状態をいう)したとき、処理の各工程及び仕上がりは、図104(a)に示す状態になる。また、大サイズ原稿(この場合は縦置き)の処理の各工程及び仕上がりは、図104(b)に示す状態になる。この両者にあっては、複写機10の制御部では画像の反転処理を行い、集積トレイ411上に収容された用紙束の先端部を綴じる。
【0113】
用紙をZ折り処理する場合の各工程及び仕上がりは、図104(c)に示す状態になる。このとき、画像反転処理は行われず、用紙束の後端部を綴じることになる。
中綴じモードの場合は、n枚の原稿があるとすると、図105に示すように、1枚目の用紙P1の表面には画像Dn,D1が形成され、裏面には画像Dn-1,D2が形成される。さらに、2枚目の用紙P2の表面には画像Dn-2,D3が形成され、裏面には画像Dn-3,D4が形成される。以下、同様の手順で画像が形成される。
【0114】
画像が合成され、かつ、両面コピーされた用紙P1,P2は紙折り機構30で中央部に折り目を付けられ、集積トレイ411上に排出/整合され、折り目上にステープル処理が行われる(図95〜図100参照)。原稿を8枚とすると、図106に示す状態で仕上がる。
袋綴じモードの場合は、図107に示すように、1枚目の用紙P1には画像D1,D2、2枚目の用紙P2には画像D3,D4、以下同様に2枚の画像がページ順に用紙上に、複写機10からの排出時に天地が反転された状態で形成される。用紙P1,P2は紙折り機構30で二つ折りされ、集積トレイ411上に排出/整合され、後端部にステープル処理が行われる(図77〜図80参照)。原稿を4枚とすると、図108に示す状態で仕上がる。
【0115】
(折り目付け処理の他の方法)
前記紙折り機構30において、用紙を一旦二つ折りにして再度開いて中央部に折り目を付ける処理は、図10、図11、図12に示したように、折りローラ351,352に正転で噛み込ませた用紙を逆転で搬送路49へ戻すことで行われる。この処理以外に、第3搬送路33に設けた搬送ローラ対341を使用して用紙を開くことができる。
【0116】
この場合、図109〜図111に示すように、ローラ341a,341bはそれぞれ矢印a,b方向に独立して正/逆回転可能に構成する。用紙Pは前記紙折り部35で二つ折りにされ、折り目を先にして第3搬送路33からローラ341a,341bのニップ部に送り込まれる(図109参照)。このとき、ローラ341a,341bは矢印b方向に回転されており、用紙Pは第4搬送路34を下方に搬送される。
【0117】
用紙Pの後端が樹脂製シート333を抜けると、ローラ341aは矢印b方向の回転を継続され、ローラ341bを矢印a方向の回転に切り換える。これにて、用紙Pの右側はローラ341aで下方に搬送され、左側はローラ341bで上方に搬送される(図110参照)。右側がローラ341a,341bのニップ部を抜けると、ローラ341aを矢印a方向の回転に切り換える(図111参照)。ローラ341a,341bの矢印a方向の回転によって用紙Pは中央部に折り目が付いた状態で第4搬送路34を上方に搬送されていく。
【0118】
なお、前記ローラ341aに関しては矢印b方向にのみ回転駆動及び回転自在に切換え可能とし、図111に示したように矢印a方向の回転に切り換えるタイミングでは回転自在な状態に切り換えてもよい。このときローラ341aはローラ341bの回転に従動して矢印a方向に回転することになる。
【0119】
(紙折り機構の他の構成例)
前記紙折り機構30のコンパクト化を図るために、図112に示すように、第1搬送路31を短くすると共に、第4搬送路34を傾斜させてもよい。
【0120】
但し、この構成では、搬送路48の下端(樹脂製シート497設置部)と折りローラ351,352との距離が短かくなるため、図10、図11、図12に示した方法で、折り目付けを行うとき、大サイズの用紙にあっては後端が樹脂製シート497を抜け切れず、スイッチバックするときに搬送路50へ導入されずに搬送路48に逆送されてしまう。
【0121】
このような不具合を防止するには、折りローラ351,352を正転させて用紙の中央部を噛み込む量を用紙が大サイズであれば大きくなるように制御すればよい。即ち、大サイズの用紙に対しては、図13で示されている噛み込み量αを大きくすれば、第1搬送路31が短かくても大サイズ用紙の後端が確実に樹脂製シート497を抜け切ることができる。
【0122】
例えば、センサSE2で用紙の後端を検出するとタイマをスタートさせ、タイマのカウント値によって用紙後端の搬送位置を判断し、用紙の後端が樹脂製シート497を抜け出た以後に折りローラ351,352を逆転させて用紙をスイッチバックさせる。
なお、折りローラ351,352で二つ折りにされた用紙の先端部は第2搬送路32へ送り込んでも、あるいは折りローラ353から第3搬送路33へ送り込んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフィニッシャを含む複写システムを示す概略構成図。
【図2】前記フィニッシャを示す概略構成図。
【図3】前記フィニッシャ内の搬送路を示す立面図。
【図4】前記フィニッシャ内のいまひとつの搬送路を示す立面図。
【図5】前記フィニッシャの外観を示す斜視図。
【図6】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する立面図。
【図7】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する立面図。
【図8】紙折り機構の動作(Z折りモード)を説明する立面図。
【図9】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明する立面図。
【図10】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明する立面図。
【図11】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明する立面図。
【図12】紙折り機構の動作(二つ折りモード)を説明する立面図。
【図13】紙折り機構の動作(折り目付けモード)を説明する立面図。
【図14】紙折り機構の動作(折り目付けモード)を説明する立面図。
【図15】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する立面図。
【図16】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する立面図。
【図17】紙折り機構の動作(通紙モード)を説明する立面図。
【図18】Z折りされた用紙及びトレイ上への排出状態を示す説明図。
【図19】ステープル処理部を示す正面図。
【図20】集積トレイを示す平面図。
【図21】集積トレイを示す断面図。
【図22】第1チャック手段を示す正面図。
【図23】第1チャック手段を示す側面図。
【図24】ステープル処理部を示す部分断面図。
【図25】先端ストッパの動作(規制時)を示す部分断面図。
【図26】先端ストッパの動作(規制解除時)を示す部分断面図。
【図27】第2チャック手段を示す正面図。
【図28】第2チャック手段を示す側面図。
【図29】ステープル部を示す正面図。
【図30】ステープルユニットの内部構造を示す正面図。
【図31】図29のY矢視図。
【図32】ステープルユニットの移動状態を示す説明図。
【図33】用紙束搬送部を示す部分断面図。
【図34】先端コーナー綴じ処理を示す説明図。
【図35】先端複数綴じ処理を示す説明図。
【図36】後端コーナー綴じ処理を示す説明図。
【図37】後端複数綴じ処理を示す説明図。
【図38】中綴じ処理を示す説明図。
【図39】種々の用紙に対するステープル箇所を示す説明図、片側基準通紙の場合を示す。
【図40】用紙束搬送部のガイド板の説明図、片側基準通紙の場合を示す。
【図41】種々の用紙に対するステープル箇所を示す説明図、中央基準通紙の場合を示す。
【図42】用紙束搬送部のガイド板の説明図、中央基準通紙の場合を示す。
【図43】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図。
【図44】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図43の続き。
【図45】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図44の続き。
【図46】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図45の続き。
【図47】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図46の続き。
【図48】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図47の続き。
【図49】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図48の続き。
【図50】ノンソートモードでの通紙形態を示す説明図、図49の続き。
【図51】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図。
【図52】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図、図51の続き。
【図53】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図、図52の続き。
【図54】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図、図53の続き。
【図55】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図、図54の続き。
【図56】ノンソートモード、大量排紙での通紙形態を示す説明図、図55の続き。
【図57】ノンソートモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図。
【図58】ノンソート/Z折りモードでの通紙形態を示す説明図。
【図59】ノンソート/二つ折りモードでの通紙形態を示す説明図。
【図60】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図。
【図61】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図60の続き。
【図62】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図61の続き。
【図63】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図62の続き。
【図64】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図63の続き。
【図65】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図64の続き。
【図66】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図65の続き。
【図67】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図66の続き。
【図68】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図67の続き。
【図69】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図68の続き。
【図70】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図69の続き。
【図71】先端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図70の続き。
【図72】後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図。
【図73】後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図72の続き。
【図74】後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図73の続き。
【図75】後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図74の続き。
【図76】後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図75の続き。
【図77】Z折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図。
【図78】Z折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図77の続き。
【図79】Z折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図78の続き。
【図80】Z折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図79の続き。
【図81】二つ折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図。
【図82】二つ折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図81の続き。
【図83】二つ折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図82の続き。
【図84】二つ折り/後端綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図83の続き。
【図85】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図。
【図86】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図85の続き。
【図87】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図86の続き。
【図88】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図87の続き。
【図89】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図88の続き。
【図90】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図89の続き。
【図91】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図90の続き。
【図92】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図91の続き。
【図93】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図92の続き。
【図94】後端綴じモード、異サイズ用紙混載での通紙形態を示す説明図、図93の続き。
【図95】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図。
【図96】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図95の続き。
【図97】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図96の続き。
【図98】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図97の続き。
【図99】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図98の続き。
【図100】中綴じモードでの通紙形態を示す説明図、図99の続き。
【図101】ADFへの原稿セット状態を示す斜視図。
【図102】複写機のプラテンガラス上での原稿セット状態を示す平面図。
【図103】コピー処理途中及び仕上がりの状態を示す説明図。
【図104】コピー処理途中及び仕上がりの状態を示す説明図。
【図105】中綴じモードでのコピー状態を示す説明図。
【図106】中綴じモードでの仕上がり状態を示す斜視図。
【図107】袋綴じモードでのコピー状態を示す説明図。
【図108】袋綴じモードでの仕上がり状態を示す斜視図。
【図109】紙折り機構による折り目付け処理の他の方法を示す説明図。
【図110】紙折り機構による折り目付け処理の他の方法を示す説明図、図109の続き。
【図111】紙折り機構による折り目付け処理の他の方法を示す説明図、図110の続き。
【図112】紙折り機構の他の例を示す立面図。
【符号の説明】
10…複写機
30…紙折り機構
35…紙折り部
40…フィニッシャ
41…ステープル処理部
341a,341b…搬送ローラ
351,352,353…折りローラ
440…ステープル部
441…ステープルユニット
503…搬送ローラ対
SE2…センサ
Claims (4)
- 画像形成装置から排出された用紙を所定の搬送路を通じて集積し、集積した用紙束に綴じ処理を施す後処理装置において、
用紙搬送路中に設置されており、正逆回転駆動可能なローラ群を有し、用紙を搬送方向略中央部で二つ折りにする紙折り手段と、
前記ローラ群を正転させて用紙の略中央部を噛み込ませ、その後ローラ群を逆転させて用紙の噛み込みを解除して用紙を折り目を付けた状態で開くように、前記紙折り手段を制御する制御手段と、
前記紙折り手段で略中央部に折り目を付けられた後に開いた状態で集積された用紙束に対して該折り目上にステープル針を打ち込むステープル手段と、
前記紙折り手段で略中央部に折り目を付けられた後に開かれた用紙を1枚ずつ前記ステープル手段のトレイへ搬送する搬送手段と、
を備えたことを特徴とする後処理装置。 - 前記紙折り手段は後処理装置本体に対して着脱可能であることを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
- 前記制御手段は、用紙の略中央部に折り目を付ける第1のモード、及び前記ローラ群の正転を継続させて用紙を二つ折りにした状態で搬送路の下流側に送り出す第2のモードで前記紙折り手段を制御することを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
- 前記制御手段は前記ローラ群を正転させて用紙の略中央部を噛み込む量を用紙のサイズに応じて変更することを特徴とする請求項1記載の後処理装置。
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JP7-103372 | 1995-04-27 | ||
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Family Applications (1)
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-
1995
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