JP3644364B2 - 半田バンプ形成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板や電子部品などのワークの電極上に半田バンプを形成する半田バンプ形成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基板や電子部品を半田付けする方法として、基板や電子部品の電極に予め半田バンプを形成しておき、この半田バンプにより半田付けを行う方法が知られている。この半田バンプの形成のための半田を供給する方法として、電極上に半田ペーストをスクリーン印刷などの方法で印刷する方法が広く用いられ、その後半田をリフロー工程において電極上で溶融させることにより、電極上に半田バンプが形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
リフロー工程においては、印刷後のワークはまず半田融点温度以下の予熱温度に所定時間保持される。そしてさらに半田融点温度以上に加熱されることにより、半田ペースト中の半田成分が溶融し電極に半田接合され、電極上に突形状の半田バンプが形成される。ところが、半田ペーストが前述の予熱温度まで加熱されるとペースト成分の粘度が低下する結果、印刷された半田ペーストの形状が維持されず半ば流動状態となりやすい。
【0004】
そして流動状態の半田ペーストは、隣接電極上の半田ペーストと連結状態となって半田ブリッジを形成し易く、また半田ペーストが流動して偏在することによる溶融後のバンプ形状のばらつきの要因となる。このように従来の半田バンプ形成方法には、リフロー工程中における半田ペーストの流動によって、各種の不具合が発生するという問題点があった。
【0005】
そこで本発明は、半田ペーストの流動を防止して良好な形状の半田バンプを形成することができる半田バンプ形成方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の半田バンプ形成方法は、電極上に半田ペーストが印刷されたワークを加熱して前記半田ペースト中の半田成分を溶融させ電極に接合させることにより電極上に半田バンプを形成する半田バンプ形成方法であって、前記ワークを加熱する工程は、半田ペースト内の溶剤成分の蒸発が促進される第1予熱温度まで加熱して所定時間保持する第1予熱工程と、この第1予熱温度より高い第2予熱温度まで加熱して所定時間保持する第2予熱工程と、半田溶融温度まで昇温させることにより半田ペーストを溶融させる本加熱工程とを含む。
【0007】
本発明によれば、電極上に半田ペーストが印刷されたワークを加熱する工程において、半田ペースト内の溶剤成分の蒸発が促進される第1予熱温度まで加熱して所定時間保持する第1予熱工程と、この第1予熱温度より高い第2予熱温度まで加熱して所定時間保持する第2予熱工程とを設けることにより、本加熱前における半田ペーストの流動を防止して、良好な形状の半田バンプを形成することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態の半田バンプ形成方法の工程説明図、図2は本発明の一実施の形態の半田バンプ形成に用いられるリフロー装置の側断面図、図3は本発明の一実施の形態の半田バンプ形成方法におけるリフロー工程の加熱プロファイルを示す図である。
【0009】
まず図1(a)において、ワークである基板1の上面には、半田バンプ形成用の電極2が設けられている。この基板1を、電極2に対応したパターン孔4が設けられたマスクプレート3に対して位置合わせし、基板1をマスクプレート3の下面に当接させる。
【0010】
次に図1(b)に示すように、マスクプレート3上に半田ペースト5を塗布した後、マスクプレート3上でスキージ6を摺動させることにより、パターン孔4内に半田ペースト5が充填される。そしてマスクプレート3と基板1を分離することにより、図1(c)に示すように、パターン孔4内の半田ペースト5はパターン孔4から抜け、電極2上に印刷される。
【0011】
この後半田ペースト5が印刷された基板1は、リフロー装置10に送られ加熱される。図2に示すように、リフロー装置10の加熱室11内は、内部隔壁によって第1予熱ゾーンZ1、第2予熱ゾーンZ2、本加熱ゾーンZ3、冷却ゾーンZ4に分割されている。第1予熱ゾーンZ1では、第1予熱温度T1(60℃〜120℃)まで基板1を加熱する。これにより半田ペースト5内の溶剤成分の蒸発が促進される。第2予熱ゾーンZ2では、基板1をこの第1予熱温度より高い第2予熱温度T2(150℃程度)まで加熱する。本加熱ゾーンZ3では、基板1をさらに半田溶融温度T3まで昇温させることにより半田ペースト5を溶融させる。また冷却ゾーンZ4では、半田溶融後の基板1を徐々に降温させる。
【0012】
加熱室11の上流側(図2において左側)の側壁には、基板1を導入するための搬入口11aが、また下流側の側壁には基板1を排出するための搬出口11bが設けられている。各ゾーンZ1,Z2,Z3,Z4は、それぞれ加熱用のヒータH1,H2,H3を個別に備えている。ヒータH1,H2,H3は各ゾーン内で搬送される基板1をそれぞれのゾーンに定められた所定温度に加熱する。また、各ゾーンZ1〜Z4には、内部雰囲気を撹拌するためのファンF1〜F4を備えている。
【0013】
リフロー工程においては、基板1はまず第1予熱ゾーンZ1を通過する。これにより、図3(a)の加熱プロファイルに示すように、基板1は第1予熱温度T1まで加熱され、ゾーン通過に要する所定時間の間この温度が保持される。この第1予熱工程においては、半田ペースト5に含有されている溶剤成分の蒸発が促進されるが、第1予熱温度T1は半田ペースト5中のペースト成分が軟化する温度よりも低く設定されるため、半田ペースト5の流動化が生じない。
【0014】
次いで、基板1は第2予熱ゾーンZ2を通過する。ここで基板1は第2予熱温度T2まで加熱されこの温度が同様に所定時間保持される。この第2予熱工程において、半田ペースト5は第1予熱工程において溶剤成分が減少して半ば固化した状態にあるため、流動化して形くずれを生じたり、隣接電極上の半田ペースト5と連結することがない。
【0015】
この後、基板1は本加熱ゾーンZ3に進み、ここで半田溶融温度T3(183度)以上に加熱されることにより、半田ペースト5中の半田成分が溶融し電極2に半田接合される。これにより、図1(d)に示すように、基板1の電極2上には、半田バンプ5’が形成される。この半田バンプ形成において、第2予熱工程での半田ペースト5の流動化が防止されていることから、隣接電極上の半田ペーストと連結状態となって半田ブリッジを形成する不具合や、半田ペースト5が流動して偏在することによる溶融後のバンプ形状のばらつきなど、半田ペースト5の流動による各種の不具合が発生しない。
【0016】
なお本実施の形態では、同一のリフロー装置10によって、第1予熱、第2予熱、本加熱の全ての工程を行う例を示しているが、第1予熱工程のみを別の予熱装置で行うようにしてもよい。すなわち、1段階の予熱ゾーンのみを備えた既存のリフロー装置の上流に、溶剤成分を予め蒸発させるための専用予熱装置を連結する構成を用いてもよい。この場合には、加熱プロファイルは、図3(b)に示すように第1予熱工程と第1予熱工程との間で一旦温度が幾分低下するようなパターンとなる。この加熱プロファイルによっても、第1予熱において溶剤成分を蒸発させて前記例と同様の効果を得ることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、電極上に半田ペーストが印刷されたワークを加熱する工程において、半田ペースト内の溶剤成分の蒸発が促進される第1予熱温度まで加熱して所定時間保持する第1予熱工程と、この第1予熱温度より高い第2予熱温度まで加熱して所定時間保持する第2予熱工程とを設けるようにしたので、本加熱前における半田ペーストの流動を防止して、良好な形状の半田バンプを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の半田バンプ形成方法の工程説明図
【図2】本発明の一実施の形態の半田バンプ形成に用いられるリフロー装置の側断面図
【図3】本発明の一実施の形態の半田バンプ形成方法におけるリフロー工程の加熱プロファイルを示す図
【符号の説明】
1 基板
2 電極
3 マスクプレート
4 パターン孔
5 半田ペースト
5’ 半田バンプ
Claims (1)
- 電極上に半田ペーストが印刷されたワークを加熱して前記半田ペースト中の半田成分を溶融させ電極に接合させることにより電極上に半田バンプを形成する半田バンプ形成方法であって、前記ワークを加熱する工程は、半田ペースト内の溶剤成分の蒸発が促進される第1予熱温度まで加熱して所定時間保持する第1予熱工程と、この第1予熱温度より高い第2予熱温度まで加熱して所定時間保持する第2予熱工程と、半田溶融温度まで昇温させることにより半田ペーストを溶融させる本加熱工程とを含むことを特徴とする半田バンプ形成方法。
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- 2000-08-28 JP JP2000256927A patent/JP3644364B2/ja not_active Expired - Fee Related
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