JP3643457B2 - 自動車のルーフレール - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は自動車のルーフパネルに固定して使用される自動車のルーフレールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のルーフレールとしては、特開平6−156152号公報に記載されたものが提案されている。この従来例において、ルーフレールはレール本体の両端に固定されたパネル取付脚を介してルーフパネルに固定され、パネル取付脚とレール本体との連結はパネル取付脚側に形成された差込部をレール本体の中空部に挿入し、差込部とレール本体との間に介装される合成樹脂製のブッシュを介して行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例において、ブッシュはパネル取付脚に形成された差込部を全周に渡って包囲するために、レール本体に力が加わった場合には、ブッシュが弾性的に潰れるために、レール本体との連結部での折れ曲がりに対する抗力を発揮できない。
【0004】
上述した折り曲がり変形量はブッシュの肉厚に影響を受けるものであるが、上述した公報にも記載されているように、ブッシュは通常射出成型により形成されるために、上記介装部の肉厚は比較的厚くすることが必要であり、折り曲げ変形は必然的に大きなものとなる。
【0005】
本発明は、以上の欠点を解消すべくなされたもので、パネル取付脚とレール本体との連結部におけるがたつきの発生が少なく、かつ、折れ曲がり変形の少ない自動車のルーフレールの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
レール本体1の両端部に固定されたパネル取付脚2により自動車のルーフパネル3に固定されるルーフレールであって、
前記パネル取付脚2はレール本体1に挿入されて該レール本体1に止着子6により固定される差込部4を有するとともに、
差込部4とレール本体1の内壁面との間には、合成樹脂材により形成され、レール本体1の端面1aとパネル取付脚2との間に介装されるフランジ5aを開放端に有した有底筒形状のブッシュ5が圧入され、
前記止着子6はレール本体1と差込部4に対して下方から上方に向けて配置されるとともに、差込部4には、ブッシュ5を貫通してレール本体1の内壁面側壁部に対峙し、止着子6回りの折れ曲がりをレール本体1の内壁面に衝接して規制する折れ曲がり防止突部7が膨隆される自動車のルーフレールを提供することにより達成される。
【0007】
ルーフレールはレール本体1の両端に固定されるパネル取付脚2を自動車のルーフパネル3に固定して装着される。パネル取付脚2のレール本体1への固定は、図2に示すように、パネル取付脚2に形成された差込部4をレール本体1に止着して行われ、高い接合強度が得られる。また、止着子6による固定を採用することにより、接着による場合に必要な接着剤の乾燥待ち時間が不要となり、作業性の向上が図れる上に、接着剤はみ出し等による外観への悪影響もなくなる。
【0008】
差込部4をレール本体1に挿入し、両者を止着子6により固定する構造を採用することによる問題、すなわち、差込部4とレール本体1との間に発生するがた付きを防止するために、差込部4とレール本体1の間にはブッシュ5が介装される。ブッシュ5は弾性変形して差込部4とレール本体1との間での間隙の発生を防止してがた付きを防止するだけでなく、レール本体1の端面1aとパネル取付脚2との間に介装されるフランジ5aを一体形成した場合には、塗装はがれ等を防止することが可能になる。
【0009】
一方、合成樹脂製のブッシュ5を差込部4とレール本体1の裏面との間に介装することによる問題、すなわち、図2(d)に示すように、レール本体1に折れ曲がりモーメントM0が加わった場合に、ブッシュ5がハッチングを施した部位で弾性的に潰れてレール本体1との連結部での折れ曲がりを規制できないとう問題は、本発明において、差込部4に折れ曲がり防止突部7を形成することにより解決される。すなわち、図2(c)に示すように、折れ曲がり防止突部7はブッシュ5を貫通してレール本体1の内壁面に対峙し、折れ曲がり力が負荷された際にレール本体1の内壁面に衝接して接続部での折れ曲がり変形を規制する。ブッシュ5の潰れによる折れ曲がりは、止着子6回りのモーメントM0に対して生じるものであり(図2(b)に示すように、上記モーメントM0に直交する軸回りのモーメントM1、およびねじりトルクTに対しては止着子6が十分な抗力を発揮する)、折れ曲がり防止突部7は当該モーメントによる変形を規制する領域、例えば止着子6に平行な側壁部のみに形成すれば足りる。
【0010】
ブッシュ5が接続部での折れ曲がりに悪影響を与えない本発明において、ブッシュ5の肉厚を厚くすることが可能になり、軟らかい合成樹脂材を採用することができ異音発生の防止効果がより高まる上に、差込部4には折れ曲がり防止突部7が膨隆されるために断面積は確保されるために、構造体としての強度が低下することもない。
【0011】
請求項2記載の発明において、差込部4にはブッシュ5を貫通し、止着子6を締め付けた際にレール本体1の内壁面に当接してブッシュ5への内圧発生を防止する接触突部8が膨隆される。
【0012】
接触突部8を設けることにより、ブッシュ5を介在させる場合に比して、ブッシュ5の永久変形による止着子6の経時等なゆるみを防止することができる上に、止着子6の締め付けによるブッシュ5への内圧の発生を防止することができるために、ブッシュ5に硬質の合成樹脂材を使用しても割れ等の不具合が発生しない。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1に本発明の実施の形態を示す。ルーフレールはアルミニウム合金等の金属材料により形成されるレール本体1の両端部にパネル取付脚2を有し、該パネル取付脚2と、レール本体1の中央部に固定される中央支持脚9によりルーフパネル3に固定される。
【0014】
パネル取付脚2は、図3、4に示すように、アルミニウムダイカスト等の金属材料により形成される脚本体20に合成樹脂製のカバー体21を被せて中空断面形状に形成される。パネル取付脚2とレール本体1との連結は、パネル取付脚2の一端部に形成された差込部4をレール本体1の中空部に挿入し、ビス等の止着子6により固定して行われ、止着子6は、ルーフパネル3への装着時に止着子6の頭部が見えないように、下方から上方に向けて配置され、かつ、先端が上方に露出しないように、止着子6は脚本体20の中央部に達する程度の長さものが使用される。
【0015】
差込部4は、レール本体1の内壁面との間に後述するブッシュ5が介装可能な寸法に形成され、その外周壁には、折れ曲がり防止突部7と、接触突部8とが差込部4の基端部から先端に至るまで膨隆される。接触突部8は、止着子6により固定する面に、折れ曲がり防止突部7は止着子6に沿う側壁部に形成され、折れ曲がり防止突部7は、レール本体1に連結した状態において、レール内壁面1bとの間に僅かの隙間が生じる程度の寸法にされる。
【0016】
上記レール本体1の内壁面と差込部4との間には合成樹脂材を射出成型して得られるブッシュ5が介装される。ブッシュ5は開放端にフランジ5aを有した有底筒形状に形成され、差込部4の折れ曲がり防止突部7、および接触突部8に対応する開口50、51を有する。フランジ5aはレール本体1の外周断面形状とほぼ等しい外周形状を有し、パネル取付脚2とレール本体1の端面の間に介装される。
【0017】
したがってこの実施の形態において、ブッシュ5は予め差込部4、あるいはレール本体1に圧入され、レール本体1とパネル取付脚2の連結は、ブッシュ5に他方を圧入し、さらに脚本体20に形成されたネジ孔22に止着子6を螺合して行われる。止着子6の締め付けにより接触突部8はレール本体1の内壁面に圧接し、ブッシュ5への過度の内圧発生が防止される。
【0018】
また、レール本体1への荷物搭載等により連結部に折れ曲がり力が加わった場合にも、止着子6の軸方向成分に対しては止着子6が、カーブ走行時の止着回りの回転成分に対しては折れ曲がり防止突部7がレール本体1の内壁面に衝接することにより抵抗するために、容易に折れ曲がり変形が生じることがない。
【0019】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、パネル取付脚とレール本体との連結部におけるキシミ、がたつきを防止することができ、さらに、折れ曲がり力に対しても十分な強度を発揮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を示す全体斜視図である。
【図2】本発明の作用を示す説明図で、(a)は図1の2A方向一部断面矢視図、(b)は(a)を2B方向一部断面矢視図、(c)は本発明の構成が組み込まれた(a)の要部拡大図、(d)は差込部をブッシュで完全に包囲した状態を示す(a)の要部拡大図である。
【図3】パネル取付脚を長手方向に切断した断面図である。
【図4】本発明の要部を示す図で、(a)は図3の4A−4A線断面図、(b)はブッシュの全体斜視図である。
【符号の説明】
1 レール本体
2 パネル取付脚
3 ルーフパネル
4 差込部
5 ブッシュ
6 止着子
7 折れ曲がり防止突部
8 接触突部
Claims (2)
- レール本体の両端部に固定されたパネル取付脚により自動車のルーフパネルに固定されるルーフレールであって、
前記パネル取付脚はレール本体に挿入されて該レール本体に止着子により固定される差込部を有するとともに、
差込部とレール本体の内壁面との間には、合成樹脂材により形成され、レール本体の端面とパネル取付脚との間に介装されるフランジを開放端に有した有底筒形状のブッシュが圧入され、
前記止着子はレール本体と差込部に対して下方から上方に向けて配置されるとともに、差込部には、ブッシュを貫通してレール本体の内壁面側壁部に対峙し、止着子回りの折れ曲がりをレール本体の内壁面に衝接して規制する折れ曲がり防止突部が膨隆される自動車のルーフレール。 - 前記差込部にはブッシュを貫通し、前記止着子を締め付けた際にレール本体の内壁面底壁部に当接してブッシュへの内圧発生を防止する接触突部が膨隆される請求項1記載の自動車のルーフレール。
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JP34748096A JP3643457B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 自動車のルーフレール |
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JPH10181456A JPH10181456A (ja) | 1998-07-07 |
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JP34748096A Expired - Fee Related JP3643457B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 自動車のルーフレール |
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JP (1) | JP3643457B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34748096A patent/JP3643457B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10181456A (ja) | 1998-07-07 |
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