JP3643154B2 - 複合パネルとその複合パネルの取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建築物の躯体の壁面等に化粧用として取付け使用される複合パネルとその複合パネルの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
セラミックス化粧板を金属板に接着して機械的強度を高めた複合パネルが外壁化粧用のパネルとして従来より使用されている。
【0003】
ところで、複合パネルは乾式施工の場合、ファスナーと称する取付金具により建物の外壁面や鉄骨等の支柱に対し取り付けられるのであるが、例えば900mm×900mm或いはそれ以上の大形の複合パネルについてはその取付が簡単かつ確実に行えるものはまだ提案されていない。また同パネルを簡単かつ確実に施工できる取付構造も提案されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本願出願人はかかる点に着目して新たな複合パネルとその複合パネルの取付構造を提案するものである。
【0005】
【課題を解決しようとするための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、金属板の表面に化粧板を接着した複合パネルにおいて、上記金属板(3)の裏面(3c)に補強板(8)を、金属板(3)の上下全長に亘って配置して固設するとともに、該補強板(8)の上下部には、ファスナーを差し込むための支持用隙間(9)(9a)を補強板(8)の上下端を内方へ折り返した弾性片(8e)(8f)と金属板(3)とによって形成したことを特徴とする複合パネルである。
【0007】
請求項記載の第の発明は、次の(イ)から(ヘ)の構成からなる複合パネルの取付構造。
(イ)金属板(3)の表面(3a)に化粧パネル(2)を接着し、その金属板(3)の裏面(3c)に補強板(8)を、金属板(3)の上下全長に亘って配置して固設するとともに、該補強板(8)の上下部には、該補強板(8)の上下端を内方へ折り返した弾性片(8e)(8f)と金属板(3)とによってファスナー差し込み用の支持用隙間(9)(9a)を形成して複合パネル(1)を構成する。
【0008】
(ロ)躯体(19)側には下部ファスナー(10)、上部ファスナー(20)及び中間部ファスナー(21)を固設する。
(ハ)上記下部ファスナー(10)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に前後に位置して2個の挟持片(12b)(12c)を夫々上方へ折曲してなる下部支持板(A)で構成する。
【0009】
(ニ)上記上部ファスナー(20)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に前後に位置して2個の挟持片(12b)(12c)を夫々下方へ折曲してなる上部支持板(B)で構成する。
【0010】
(ホ)上記中間部ファスナー(21)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に上方へ折曲した上側持片(23b)と下方へ折曲した下側持片(23c)を形成した中間部支持板(C)と、上下側の両挟持片(23b)(23c)に対向するように中間部支持板(C)に備えた挟持板(24)とで構成する。
【0011】
(ヘ)下部ファスナー(10)における両挟持片(12b)(12c)で最下層の複合パネルにおける補強板(8)の端部の前記弾性片(8f)を挟持し、中間部ファスナー(21)における両挟持片(23b)(23c)と挟持板(24)で下層の複合パルルにおける補強板(8)の上端部の前記弾性片(8e)と上層の複合パネルにおける補強板(8)の下端部における前記弾性片(8f)を挟持し、上部ファスナー(20)における両挟持片(12b)(12c)で最上層の複合パネルにおける補強板(8)の端部の前記弾性片(8e)を挟持して各複合パネルを支持する。
【0012】
請求項記載の第の発明は、上記請求項記載の中間部ファスナー(21)における挟持板(24)の上部に、後方へ折曲する案内片(24e)を一体形成したことを特徴とする複合パネルの取付構造である。
【0013】
請求項記載の第の発明は、上記請求項又は記載の下部支持板(A)と上部支持板(B)と中間部支持板(C)が、夫々L字状の支持板と水平板とで2分割して構成され、そのL字状の支持板の垂直部に上下方向の長穴からなる取付穴を形成してこの取付穴を通じてボルト及びナットにより躯体(19)に取付け、そのL字状の支持板の水平部と上記水平板とを、その一方に前後方向の長穴からなる取付穴を形成してこの取付穴を通じてボルト及びナットで連結したことを特徴とする複合パネルの取付構造である。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に図に示す本発明の実施例について説明する。
1は壁面化粧用の複合パネルで、表面2aを平滑面等適宜化粧面に形成された化粧板2の裏面2bと金属板3の表面3aとを接着剤4により接着してその化粧板2と金属板3とを一体化して構成されている。
【0015】
上記の化粧板2は、例えば900mm×900mmの略正方形の板で、その板厚が3mmから10mm程度のものを使用する。また、その材料としては、磁器、ガラス−セラミックス、結晶化ガラス等を使用する。
【0016】
上記の接着剤4は、無機系接着剤或いは有機系接着剤を使用し、特に接着界面に応力が集中しにくく、耐熱耐寒性にも優れたものを使用するもので、硬化後もゴム状弾性を発現する、例えばクロロプレン系ゴム系接着剤が使用される。このほか、一液無溶剤・特殊シリコーン変性ポリマー系の弾性接着剤や2液常温硬化形エポキシ樹脂系接着剤等が使用される。
【0017】
更に、化粧板2と金属板3とは、上記の接着剤4による接着固定以外に、図1及び図2に示すように、化粧板2の成形時に化粧板2中に埋設された連結線5の一部を化粧板2の裏面側からループ状に導出し、かつその導出したループ状の連結線5を金属板3に形成した穴3bから金属板3の裏面3cへ導出し、その導出したループ状の連結線5に緊締金具6を差し込んでループ状連結線5を引っ張り状態にして、化粧板2と金属板3を機械的に固定している。7は上記緊締金具6を金属板3の裏面3cに止着するための接着剤を示す。
【0018】
次に上記金属板3について詳述する。
金属板3は、亜鉛びき鋼板やスズびき鋼板等の防錆板、耐食コーテングを施した鉄板やアルミ板、更には耐食性の高いステンレス板が使用され、なかでも板厚が0.5mm〜1.2mmのステンレス板の使用が適している。
【0019】
金属板3の大きさは、上記化粧板2と同等の大きさ、例えば900mm×900mmの略正方形に形成されている。そして、その金属板3の上端の一部(後述する補強板8が位置する部分を除く部分)には金属板3から一体に裏面3c側へ直角に折曲してなる上壁3dが形成され、金属板3の下端の一部(後述する補強板8が位置する部分を除く部分)には金属板3から一体に裏面3c側へ直角に折曲してなる下壁3eが形成され、金属板3の左右(図1における矢印X方向からの表面から見て左右)端には金属板3から一体に裏面3c側へ直角に折曲してなる左右側壁3f,3gが形成され、これらの周壁3d,3e,3f,3gと金属板3により全体として浅底の箱状体を形成している。
【0020】
更に、上記上壁3dの裏側端には上方へ直角に折曲形成してなる目地形成板3hが形成され、左右壁の一方、例えば右側(矢印X方向から見て)の壁3gには側方へ直角に折曲形成してなる目地形成板3iが形成されている。下壁3e及び左側の壁3fには上記のような目地形成板は形成されていない。上記目地形成板3h,3iの突出幅は5mm〜10mm程度に設定されており、上記のような複合パネル1を複数枚上下方向及び左右方向に接続配置する場合に、下層側の複合パネル1の目地形成板3hを上層側の複合パネル1の下壁3eに当接させ、また、左右に接触する一方の複合パネル1の目地形成板3iを他方の複合パネル1の側壁3fに当接させることにより、複合パネル相互間に所定幅の目地が自然にかつ整然に形成されるようになっている。
【0021】
3jは支承板で、後述する補助板8が位置する部分における金属板3の下端を、その金属板3の表面側(化粧板2が接着された側)へ直角に折曲延長して形成されており、この支承板3jによって上記のように接着された化粧板2の下端を支承して、その接着後のずり落ちを防止している。
【0022】
8は上記金属板3と同様な金属材料で形成された補強板で、図1及び図2に示すように、後壁8aと、上記金属板3の上下壁3d,3eの立上り長と同等長の両側壁8b,8cとからなる樋状に形成され、かつ両側壁8b,8cの前端には外側方へ直角に折曲してなる接合板8dが一体形成されている。そして、該補強板8は、上記金属板3の裏面3c側であってかつ上壁3d及び下壁3eのない無壁部において、金属板3の上端から下端に亘って配置するとともにその接合板8d,8dを金属板3の裏面3cにスポット溶接等により固着して、金属板3に一体的に具備されている。
【0023】
更に該補強板8における後壁8aの上端には、その後壁8aを上記金属板3における上壁3dが位置する部分から内側(化粧板2が存在する側)へ折り曲げるとともに若干長く垂れ下げてなる弾性片8eが延長形成されており、該弾性片8eはその表裏方向に弾性を有している。また、該弾性片8eの内側方向への突出長D2 (図5参照)は金属板3の上壁3dの突出長より短くしてあり、該弾性片8eと金属板3の裏面3c間に上端が開口する上部側の支持用隙間9が形成されている。
【0024】
また、補強板8における後壁8aの下端にも、上記弾性片8eと上下逆向きの弾性片8fが同様に形成されており、該弾性片8fと金属板3の裏面3c間に下端が開口する下部側の支持用隙間9aが形成されている。
【0025】
上記の補強板8は図2に示すように、金属板3の裏面3cにおける左右2箇所に固設されており、夫々の補強板8,8の上下部は上記と同様に形成されている。
【0026】
このように補強板8,8を固設することにより、上記の各壁3d,3e,3f,3gと相まって金属板3の剛性を高めてひねりや曲がりが起きないようにしている。
【0027】
次に上記の複合パネル1を建物等の躯体に取り付けるためのファスナーについて説明する。
図11において、10は各構成部品をステンレス等の耐腐食性に優れた材料で形成してなる下部ファスナーで、L型の第1支持板11と先端に係止片を有する第2支持板12とからなる下部支持板Aと、第1支持板11を躯体19へ固着するアンカーボルト13,ナット14及びワッシャー15と、第1支持板11と第2支持板12とを連結するボルト16,ナット17及びワッシャー18とからなる。
【0028】
上記第1支持板11は図13に示すように、ステンレス板をL字形に曲げ、その垂直部11aに上下方向の長穴からなる取付穴11bを形成し、水平部11cに丸穴からなる取付穴11dが形成されている。
【0029】
第2支持板12は図14に示すように、水平部12aの先端に、その両側部を上方へ折曲した第1挟持片12b,12bと中間部を上方へ折曲した第2挟持片12cを一体形成してなる。また、上記第2挟持片12cは第1挟持片12bより前方へ突出して形成され、その第1挟持片12bの前面と第2挟持片12cの後面との間隔D1 は上記補強板8における弾性片8e8fの内方向への突出量D2 (図5及び図7参照)よりも若干小さく設定されている。また水平部12aには前後方向の長穴からなる取付穴12dが形成されている。
【0030】
図11において、20は各構成部品をステンレス等の耐腐食性に優れた材料で形成してなる上部ファスナーで、該上部ファスナー20の構成部品は上記下部ファスナー10と同一である。そのため、上記と同一部品には上記と同一符号を付してその構造の説明は省略する。ただし、上部ファスナー20として使用する場合は、図11のように、第1支持板11と第2支持板12を、その上下の向きを逆にして使用する。この第1及び第2支持板11,12を上部支持板Bとする。
【0031】
図11において、21は各構成部品をステンレス等の耐腐食性に優れた材料で形成してなる中間部ファスナーで、L型の第3支持板22と、先端に係止片を有する第4支持板23と、挟持板24と、第3支持板22を躯体19へ固着するアンカーボルト25、ナット26及びワッシャー27と、第3支持板22と第4支持板23とを連結するボルト28,ワッシャー29及びナット30とからなる。上記第3支持板22と第4支持板23を中間支持板Cとする。
【0032】
上記第3支持板22は上記下部ファスナー10における第1支持板11と同一構造である。
上記第4支持板23は図15に示すように、水平部23aの先端の中央部に上方へ折曲する上側挟持片23bを、また両側部に下方へ折曲する下側挟持片23cとが同一垂直面上において形成してなる。また、その水平部23aには前後方向の長穴からなる取付穴23dが形成されている。更に、水平部23aの両側部には、上記挟持板24を上下方向に挿通するための係止穴23eが、側端を開口して形成されている。
【0033】
上記挟持板24は図16(a)に示すように側面から見て上下部に垂直状の上部挟持24aと下部挟持24bを形成し、その中間部に後方へ若干折曲した係止部24cを形成している。更に、図16(b)に示すように後面から見て中央部に下端から係止部24cまで入り込んだ切欠部24dを形成して門型に形成されている。
【0034】
そして、切欠部24dにより形成された両側の下部挟持24b,24bは、上記第4支持板23に形成した左右の係止穴23e,23eに挿通するようになっている。更に、この挟持板24の下部挟持24b,24bを係止穴23e,23eに挿通し、図11に示すように、係止部24cの後面を係止穴23eの後面に当接した場合に、その上下の挟持24a,24bの前面と第4支持板23における上下の挟持片23b,23cの後面との対向距離D3 が、上記第2支持板12における第1挟持片12bと第2挟持片12cの間隔D1 と同等になるように、係止部24cの折曲量が設定されている。
【0035】
次に上記のファスナーを使用して上記の複合パネルを取付ける作業について図11により説明する。
先ず、下部ファスナー10における第1支持板11の垂直部11aを、これに形成した取付穴11bを通じて躯体19に突設したアンカーボルト13に挿通し、ワッシャー15を入れナット14を締付けて躯体19に固定する。また、第2支持板12の両挟持片12b,12cが上方へ向くようにしてその水平部12aを上記第1支持板11の水平部11c上に重合し、取付穴11dと12dにボルト16を挿通し、ワッシャー18を入れてナット17を締付け、第2支持板12を第1支持板11に連結して具備する。この第1支持板11と第2支持板12は、夫々の長穴からなる取付穴11bと12dで取付位置を調整して、両挟持片12b,12cが所定位置におかれるように固定する。
【0036】
また、上部ファスナー20の第1支持板11と中間部ファスナー21の第1支持板22も夫々のボルト及びナットにより図11に示すように取付けておくが、各ナットを完全に締め付けることなく、各支持板11,22を位置調整可能に仮締めしておく。
【0037】
次いで、最下層の複合パネル1aを、その下部弾性片8fを下部ファスナー10における第2支持板12の両挟持片12b,12cの間に落とし込むようにして建起す。この状態では、第1挟持片12bが補強板8における後壁8aの後面に当接し、また第2挟持片12cが補強板8部の下部側の支持用隙間9a内に入って弾性片8fの内面に当接する。
【0038】
そして、この複合パネル1aを建起した状態に保持して、中間部ファスナー21における第4支持板23の下向きの下側挟持片23cを上記複合パネル1aにおける上部側の支持用隙間9内に差し込み、水平部23aを第3支持板22の水平部上に載置して、これら両水平部をボルト28,ワッシャー29及びナット30で仮締めする。
【0039】
そして、その複合パネル1aを鉛直状態にして両ボルト26,30を本締めする。
次いで、挟持板24における下部挟持24b,24bを第4支持板23に形成した係止穴23e、23eに上方から挿入して、その係止部24cが図11に示すように係止穴23eに位置させて設置する。
【0040】
次に中間層の複合パネル1bにおける下部弾性片8fを、上記中間部ファスナー21における第4支持板23の上向きの上側挟持片23bと挟持板24の上部挟持24a間で形成される隙間に差し込んでその複合パネル1bを建起す。
【0041】
尚、上記のように下部弾性片8fを上記隙間に差し込む場合、挟持板24の上部が前傾(図11の左方への倒れ)すると、下部弾性片8fの差し込みが困難になる場合がある。そのため上記の挟持板24の上部に、図17に示すように、後方へ円弧状に屈曲する案内片24eを一体形成すると、その案内片24eにより挟持24の重心が後側に偏位しその挟持24が後傾方向に付勢され、挟持24の前傾による上記の不都合が少なくなる。また仮りに前傾しても、後方へ延長した案内片24eにより下部弾性片8fが案内されるのでその差し込みが容易になる。
【0042】
次に、上記中間層の複合パネル1bの建起し後、その複合パネル1bの上端を、上記中間部ファスナー21と同一構造の中間ファスナーにより、上記下層の複合パネル1aを支持する作業と同様の作業で取付ける。この取付により中間層の複合パネル1bが鉛直状態になると、上記挟持板24における上下の挟持24a,24bが、夫々対応する複合パネルにおける補強板8の後壁8aに圧着する。
【0043】
上記の取付作業をくり返して順次上方(縦方向)へ複合パネルを必要枚数取付ける。
この縦方向の取付に際しては、下側の複合パネル1aの目地形成板3hが上側の複合パネル1bの下壁3eに当接する。
【0044】
そして、最上層の複合パネル1cの上端においては、上部ファスナー20における第2支持板12の第2挟持片12cを、その複合パネル1cの上部側の支持用隙間9に差し込み、その第2支持板12をボルト16、ワッシャー18及びナット17により連結する。そして、その複合パネル1cを鉛直状態にして両ボルト14,17を本締めする。
【0045】
上記の取付作業において、挟持片12bと12c間及び挟持片23b,23cと挟持板24との間の寸法D1 ,D3 に若干の誤差があても、弾性片8e,8fが変形して上記各片の差し込みが容易に行える。
【0046】
以上、複合パネルの縦方向の取付について説明したが、横方向に隣接する複合パネルも上記と同様に取付ける。このとき、隣接する一方の複合パネルにおける目地形成板3iが他方の複合パネルにおける側壁3fに当接するようにする。
【0047】
上記のような取付により、両目地形成板3h,3iによって各複合パネルは、所定幅の目地が自然にかつ整然に形成されて取り付けられる。
そして、図11に示すように、目地31内にバックアップ材でもある雨水浸入防止用のガスケット32とコーキング材33を充填し、目地31部をシールする。このガスケット32としては帯状或いはブロック状に形成したスポンジゴム等を使用し、また、コーキング材33としてはポリサルファイド系、シリコンゴム系のものを使用する。
【0048】
上記のように各複合パネル1a,1b…が取り付けられた施工後において、風圧、地震力等の外力により、その複合パネル1や躯体19が振動した場合には、ファスナーと複合パネルとの連結部が弾性片8e,8fを介して連結されているので、この弾性片8e,8fによってその連結部のガタつきがなく、しかも外力が緩和され、化粧板2や金属板3の変形或いは破損が防止される。
【0049】
尚、上記実施例においては、1枚の複合パネルに2本の補強板8を適宜間隔を存して併設したが、必要に応じて1本或いは2本以上設けてもよく、また、各ファスナーも、補強板8の本数及び固設位置に合せて必要数、必要位置に設けるものである。
【0050】
また、ファスナーが取り付けられる躯体19は、図の実施例のようなコンクリート柱や壁であってもよく、また、鉄骨柱や梁等であってもよい。
【0051】
【発明の効果】
以上のようであるから、請求項1記載の発明によれば、金属板の裏面に補強板を固着したため、その複合パネルの剛性が高められて、ひねりや曲がりに対する機械的強度が増大するとともに躯体の壁面への取付用の支持部をこの補強板にて兼用するため、大形の複合パネルを簡易な構造で安価に形成できるとともにその取付も確実に行える。
【0052】
更に、補強板の上下端が内方に曲げられて弾性を付与するようにしたため、複合パネル取付時のファスナーの挿入が容易である上に取付け後も複合パネルのガタつきがなく、更に、取付後において複合パネルに加わる外力がこの弾性により緩和されて複合パネルの変形や破損が防止される。
【0053】
また請求項記載の発明においては、複合パネルを躯体の外壁面に取付ける場合、金属製のファスナーの挿入部を金属板及び補強板からなる支持部に対し嵌入或いは挟持する金具同志の結合となるため取付部分の機械的強度が増大し、大形の複合パネルを確実に支持できる。
【0054】
また請求項記載の発明においては、挟持板(24)が案内片(24e)によって後傾方向に付勢されるため、その前傾によって複合パネルの差し込みを困難にすることがなく、仮りに前傾しても案内片(24e)が後方へ突出するので、これが案内となって複合パネルの差し込みが容易になり、複合パネルの取付作業の効率が良くなる。
【0055】
更に請求項記載の発明においては、各ファスナーの上下及び前後方向の位置調整が可能になり、複合パネルを適正状態に取付けることが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の複合パネルの一部を裏面から見た斜視図。
【図2】本発明の複合パネルの裏面図。
【図3】本発明の複合パネルの正面図。
【図4】図2におけるA−B線断面図。
【図5】図2におけるC−D線断面図。
【図6】図2におけるE−F線断面図。
【図7】図2におけるG−H線断面図。
【図8】図2におけるI−J線断面図。
【図9】図2におけるK−L線断面図。
【図10】図2におけるM−N線断面図。
【図11】本発明の複合パネルの取付構造図。
【図12】図11の右側から見た1部裏面図。
【図13】第1支持板を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図、(c)は正面図。
【図14】第2支持板を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図。
【図15】第4支持板を示すもので、(a)は側面図、(b)は平面図。
【図16】挟持板を示すもので、(a)は側面図、(b)は正面図。
【図17】挟持板の別例を示すもので、(a)は側面図、(b)は正面図。
【符号の説明】
1 複合パネル
2 化粧板
3 金属板
3a 表面
3c 裏面
8 補強板
8e,8f 弾性片
9,9a 支持用隙間
10 下部ファスナー
12b,12c 挟持片
20 上部ファスナー
21 中間部ファスナー
23b,23c 挟持片
24 挟持板
24e 案内片
A 下部支持板
B 上部支持板
C 中間部支持板

Claims (4)

  1. 金属板の表面に化粧板を接着した複合パネルにおいて、上記金属板(3)の裏面(3c)に補強板(8)を、金属板(3)の上下全長に亘って配置して固設するとともに、該補強板(8)の上下部には、ファスナーを差し込むための支持用隙間(9)(9a)を補強板(8)の上下端を内方へ折り返した弾性片(8e)(8f)と金属板(3)とによって形成したことを特徴とする複合パネル。
  2. 次の(イ)から(ヘ)の構成からなる複合パネルの取付構造。
    (イ)金属板(3)の表面(3a)に化粧パネル(2)を接着し、その金属板(3)の裏面(3c)に補強板(8)を、金属板(3)の上下全長に亘って配置して固設するとともに、該補強板(8)の上下部には、該補強板(8)の上下端を内方へ折り返した弾性片(8e)(8f)と金属板(3)とによってファスナー差し込み用の支持用隙間(9)(9a)を形成して複合パネル(1)を構成する。
    (ロ)躯体(19)側には下部ファスナー(10)、上部ファスナー(20)及び中間部ファスナー(21)を固設する。
    (ハ)上記下部ファスナー(10)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に前後に位置して2個の挟持片(12b)(12c)を夫々上方へ折曲してなる下部支持板(A)で構成する。
    (ニ)上記上部ファスナー(20)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に前後に位置して2個の挟持片(12b)(12c)を夫々下方へ折曲してなる上部支持板(B)で構成する。
    (ホ)上記中間部ファスナー(21)は、基端を躯体(19)にボルト等で固着し、先端部に上方へ折曲した上側挟持片(23b)と下方へ折曲した下側挟持片(23c)を形成した中間部支持板(C)と、上下側の両挟持片(23b)(23c)に対向するように中間部支持板(C)に備えた挟持板(24)とで構成する。
    (ヘ)下部ファスナー(10)における両挟持片(12b)(12c)で最下層の複合パネルにおける補強板(8)の下端部の前記弾性片(8f)を挟持し、中間部ファスナー(21)における両挟持片(23b)(23c)と挟持板(24)で下層の複合パルルにおける補強板(8)の上端部の前記弾性片(8e)と上層の複合パネルにおける補強板(8)の下端部における前記弾性片(8f)を挟持し、上部ファスナー(20)における両挟持片(12b)(12c)で最上層の複合パネルにおける補強板(8)の上端部の前記弾性片(8e)を挟持して各複合パネルを支持する。
  3. 請求項2記載の中間部ファスナー(21)における挟持板(24)の上部に、後方へ折曲する案内片(24e)を一体形成したことを特徴とする複合パネルの取付構造。
  4. 請求項2又は3記載の下部支持板(A)と上部支持板(B)と中間部支持板(C)が、夫々L字状の支持板と水平板とで2分割して構成され、そのL字状の支持板の垂直部に上下方向の長穴からなる取付穴を形成してこの取付穴を通じてボルト及びナットにより躯体(19)に取付け、そのL字状の支持板の水平部と上記水平板とを、その一方に前後方向の長穴からなる取付穴を形成してこの取付穴を通じてボルト及びナットで連結したことを特徴とする複合パネルの取付構造。
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