JP3642117B2 - 演奏操作用操作子装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、叩く操作あるいは触れる操作に加えて撥く操作によっても電子楽器を演奏することができる演奏操作子用操作子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、鍵盤を除く電子楽器の楽音パラメータ制御装置には、ホイール型、ジョイスティック型、面操作子型、ジョグダイヤル型、パッド型、等があり、各々の構成で決まる特徴を生かして選択配置される。このうち、パッド型操作子装置は、例えば特開平6ー222775公報に示すように、打面をたたくとその裏面に貼着された振動センサが、その振動をセンスするものが一般的である。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】
ところで、パッド型操作子装置は、単独で電子楽器や演奏用コントローラとして構成されることは稀で、各種スイッチなど他の操作手段と組み合わされて電子楽器や操作用コントローラとして構成されることが多い。この場合、パッドは、片手で操作されることが多くなるが、パッド操作子を片手で操作する場合には、速い細かい音符を正確なリズムで演奏することが困難であった。
【0004】
また、電子楽器の演奏者は、電子楽器以外に様々な自然楽器の演奏経験がある者が多いが、パッド型操作子装置のみでは打撃系の自然楽器の経験者しかその経験を生かすことができず、たとえば、ベースギターなどの撥弦楽器の経験があるものがその経験を生かすことができなかった。
【0005】
この発明は、叩く操作に加えて撥く操作によっても演奏操作を可能にすることにより、上記課題を解決した演奏操作用操作子装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、演奏者がパッドを押圧または接触することにより演奏操作信号を発生するパッド型操作子装置を備えた演奏操作用操作子装置において、
前記パッドの近傍に、支持体により両端を支持固定された線条を有し、演奏者が該線条を撥くことにより上記パッド型操作子装置と同じ演奏操作信号を発生する線条型操作子装置を設けたことを特徴とする。
【0007】
上記構成を備えた本発明は、以下のように作用する。パッド型操作子装置のパッドを叩くと、その叩く強度に応じた楽音が発生され、また、自動演奏の場合には曲が歩進する。同様に、線条型操作子装置の線条を撥くと、その撥く強度に応じた楽音が発生され、自動演奏の場合には曲が歩進する。これらパッド型操作子装置と線条型操作子装置とは近傍に設けられているため、例えば、右手の親指でパッドを叩き、右手の人指し指で線条を撥くなど片手で連携した操作が可能であり、速い音符をそのリズム感を崩すことなく演奏可能になる。
【0008】
なお、下記発明の実施の形態では、該線条が操作パネル(上ケース1)に露出して設けたパッド型操作子の上を跨ぐように配設されるように構成した。これにより、たとえば、図9のようなリズムを演奏する場合など、▲1▼,▲2▼の音符は指先(主に中指,薬指,小指または親指)にてパッド型操作子装置を打撃し、▲3▼は同指にて線条を撥くように操作すれば、よりスムーズな演奏が可能となる。これを突き詰めて考えると、この発明の構成では、「打撃→撥く」の連続操作が極めて速く行うことができるので歯切れのよい、メリハリのついた演奏が可能となる。このことを可能にするのは、図1においてパッド型操作子が線条の右側あるいは左側または両側に位置していればよい。たとえば、右側のみとした場合、線条の左側はパッド型操作子がないので、右親指での上記「打撃→撥く」の連続操作はできないが、人指し指,中指,薬指,小指のいずれかまたは全部で上記「打撃→撥く」が可能である。したがって、パッド型操作子の上を線条が跨ぐ構成をとるのは、設置対策上一連の操作子の組立容易性を考えてのことである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の操作子装置を胴体BDに配設したギター形状の電子楽器の全体平面図である。この電子楽器は、全体としてはギターのような外観をしているが、機能的には演奏補助装置もしくは演奏参加装置とでも言うべきもので、自動演奏の一部を受け持つ演奏装置である。
【0010】
この演奏装置の概略からまず説明する。複数パートからなる曲データを内蔵したメモリパック10を胴体BDの端子11に差し込み、スタートストップスイッチ12を押すと、該曲がスタートする。スタートする前に、パートスイッチ14にてパートを選択しておくと、そのパートがマイナスワンされ、そのパートを演奏者が受け持つことになる。ただし、マイナスワンモードであっても、マイナスワンに指定されたパートの情報を一部用いるようにすることもできる。例えば伴奏を演奏者が受け持つ場合、そのコード(chord)構成音をスイッチ操作部6sのスイッチ部61〜6nに割り振るようにしてもよい。このようにすることによって、マイナスワンでもコード進行は自動でシーケンスされるため、演奏者の演奏を補助することができる。
【0011】
そして、パッド型操作子(回転操作部でもあり、以下パッドという)7または線条型操作子50により、演奏の進行や発音タイミングを決定することができる。スイッチ61〜6nとパッド7,線条型操作子50での演奏参加の形態においては、スイッチ61〜6nに割り振られた楽音は、上記のコード構成音、メロディー音、打楽器音のいずれかまたはその組み合わせになると言うように多義にわたる。ここで、パッド7を叩いても(打撃しても)線条型操作子50の弦51を撥いても同じ操作をすることができる。したがって、演奏者は、パッド7を叩く操作と線条操作子50の弦51を撥く操作のうち、操作しやすいほうを選んで行えばよい。たとえば、いま流行のチョッパーベースの奏法を適用して右手親指の外側側面でパッド7を叩き、右手人指し指または中指の指先腹側で線条型操作子50を撥けば、図8のような素早い演奏が可能になる。
【0012】
この演奏装置は、概略的にネックNと胴体BDからなり、それらは上ケース1と下ケース3とを2枚貝を合わせたように一体に構成される。本発明に係る線条型操作子装置の詳細を図2〜図4に示す。なお、これらの図においては、線条型操作子装置の構造を分かりやすくするためパッド型操作子装置の内部構造の記載を省略している。また、パッド型操作子装置の詳細を図5および図6に示す。
【0013】
線条型操作子50は、支持板52,該支持板によって張架支持されている弦51および前記支持板52の基板部520上に設けられた2個の振動センサVS1,VS2を有している。支持板52は、パッド7の周に沿った切欠部を有する長方形の基板部520と、該基板部520の前記切欠部の両側から上ケース1の表面方向に立設された2本の腕部521,522とを有しており、弦51は、該両腕部521,522の先端部間に張架されている。したがって、弦51はちょうどパッド7の真上を上下(ネックNに並行に)横切るように設けられている。これにより、演奏者はパッド7と弦51を組み合わせて演奏することができる。たとえば、パッド7を親指で叩き、弦51を人指し指で撥き、さらに、中指,薬指でパッド7を叩くなどの組み合わせ操作が可能になる。
【0014】
また、前記基板部520上の腕部521側および腕部522側にはそれぞれ振動センサVS1,VS2が貼付されている。振動センサVS1,VS2は圧電素子で構成されており、振動による歪みの大きさに比例した電圧を発生する。基板部520は両腕部521,522のつけ根付近で上ケース1にスペーサ56を介してネジ55でネジ止め固定されているが、この支持板52および上ケース1などの弾性により微小角度振動可能である。この構成で演奏者が弦51を撥くと、その力が支持板52に伝達され、支持板52が振動する。この振動が圧電素子53に伝達され、圧電素子53はその振動の強さに応じた振動電圧を発生する。図7に示す制御部は、この振動電圧の立ち上がりをトリガするパルスを発生するとともに、その振動電圧の強度に応じた信号を前記パッド7を叩いたとき発生する信号と同じように制御信号として発音タイミング制御などに用いる。ここで、この発明の線条型操作子装置は、上記線条型操作子50と図7に示す制御部の対応機能部とを組み合わせたものである。
【0015】
一方、パッド7は回転操作部(回転つまみ)を兼ねており、回転操作と押圧操作のいずれでも、もしくはその両方でも、その操作に対応したデータを各センサから出力するものであり、回転センサ71及びその支持部材72を介して、下ケース3に設けた保持部31、32に配設される。以下、これを詳述する。下ケース3から一体に形成されたボス状の突出部からなる保持部31、32に回転センサ支持部材72の基端部721がネジ33で固着される。保持部32は、2条の独立したボスからなり、保持部31より長い。基端部721から回転軸Jを介して両折曲部B1を有する回転センサ支持部722の一方が連結され、他方は独立した2条のボスからなる保持部31に環状弾性部材311を介してネジ34で弾性的に固着される。該他方の先端は、支持部722より狭い下方に折曲した折曲部B2を有し、この折曲部の端面はゴム等の弾性体シートstで包まれる。そしてこのシートの下面に当接する位置にアフタセンサ(押圧力検知センサ)AT載置台35が下ケース3と一体的に形成され、この上面にアフタセンサATが載置される。このアフタセンサATは、上下2枚のシートからなり、その向き合い当接面に、カーボンと絶縁粉体のペースト状物質からなる半導電体の層状体で形成されたセンサパターンを有する。この上下シートは1枚の折り曲げシートであってもよい。
【0016】
支持部材72のほぼ中央に透孔o1を開口し、この透孔o1を介して回転に対応した信号を発生する回転センサ71が固着される。その回転軸711の径は透孔o1より小さく回転自在にされる。この回転軸711には、回転つまみ(パッド)7が固着される。該つまみ7の軸対応部の外側先端外郭にはコイルバネcの中央部c1が嵌挿され、そのバネ両端cf1、cf2は、つまみ7から垂下したバネ端駆動用突片acと支持部722から垂上したバネ端ストッパ片spとを峡持して構成される。
【0017】
上ケース1には、つまみ7が回動し得るような透孔hを設け、この透孔hより大きい径のつまみ7を配設する。このつまみ7は、下本体7bと上カバー7aからなり、その間に4個の環状タッチセンサTSが設けられている(図5,図6参照)。環状中央孔を介して下からネジ74、75、76、77で下本体7bと上カバー7aが撥着される。このタッチセンサTSは、原理的には前述のアフタセンサと同様であって、押圧力の程度によって抵抗値可変のアナログ出力を発生(直接デジタル値を発生させてもよい)するものである。センサパターン当接面間に緩衝材兼微係数緩化部材として導電性撥性体を介在させてもよい。なお、つまみ7の下本体7bに開口した孔o2からセンサ出力リード線lを配線し、保持部31、32には補強用リブRを設けるようにする。また、図5で点線で示すようにピエゾ素子からなる単一の圧電センサpを上カバー7aの下面に貼り付けるようにしてもよい。
【0018】
図7は、演奏装置全体の楽音発生システムを示したものである。フレットスイッチ6は、図1の操作部6sに配設されたスイッチ部61,62,…,6nからなるスイッチ群を表し、これらの出力は自動演奏データ形成部accに供給される。この自動演奏データ形成部accは、自動伴奏機能も有するものである。1または複数のスイッチ部の操作がなされたことに対応するスイッチ操作情報によって、曲データ中の伴奏パターンにおける特定のパート、例えばベースギターのパートの音高が指定される。ここで指定される音高は、61がC、62がC#と言うように単純に割り振られた指定の仕方でなく、曲進行に対応して今演奏中の小節またはフレーズにおける最適コード(chord)の構成音(例えば61がC、62がE、次がG、その次が1オクターブ上のC、その次がG、、、)が、その他制御スイッチ群を含む制御手段80の中のモード指定スイッチによって所定モードに選択された時に、フレットスイッチに割り振られる。そしてこのフレットスイッチ6を適当に他のパートの楽音のタイミングに合わせて操作すると、その指定されたコード構成音が、他のパートの楽音と共に音源TGを指定するので、音源TGで楽音形成されて、アンプAMPとスピーカSPからなるサウンドシステムSSからそれらの楽音を発生する。
【0019】
以上のように曲のコード進行に合わせて、コード構成音がスイッチ61〜6nに割り当てられるため、スイッチ61〜6nを任意にオンした場合(但し、タイミングはリズムに合わせた方が望ましい)でも、曲進行として違和感のないコード構成音を発音することができる。さらにこのような付加音は、原曲にアドリブを付加して斬新な曲に編曲したような効果を与えることができる。
【0020】
そして、この場合、指定タイミング信号は、タッチセンサTS1〜TS4および振動センサVS1,VS2からの出力を基にして形成される。すなわち、パッド7を押圧(打撃)すると、各タッチセンサTS1〜TS4から電圧を発生する。この電圧は、該センサが抵抗値変化を出力するので、そこに電圧を与えておけば、電圧変化として取り出せ、この電圧変化からパッド7の押圧を検出する。また、弦51を撥くと、振動センサVS1,VS2は圧電効果によって電圧を発生する。この電圧値から弦51の撥弦を検出する。
【0021】
タッチセンサTS1〜TS2および振動センサVS1,VS2が発生した電圧は各々AD変換器A/D1〜6によってデジタル値に変換され、スレッショルド検出器Thr1〜Thr6によってしきい値以上の信号のみがふるい分けられる。スレッショルド検出器Thr1〜Thr6から信号が出力されると、この信号はオア回路ORを介してワンショット回路OSに入力される。このワンショット回路OSは、再トリガ可能なリトリガブルモノステーブルマルチバイブレータからなり、自動演奏の歩進用指定信号となる一定幅のトリガパルスを発生する回路である。このパルス信号によって曲進行のためのシーケンスを駆動する。
【0022】
なお、歩進用指定信号として、図5の点線で示したセンサPからの単一指定信号であってもよく、これは単なるスイッチであってもよいが、図7においてタッチセンサを複数にし、レベルセンサを使用した理由は、このタッチセンサによる演奏表現力を高めるためであり、つまみ7のタッチ位置およびその強さの情報を演奏表現力に反映させるためである。また、線条型操作子50に設ける振動センサは1個でもよいが2個にした理由は、上記タッチセンサと同様に弦51の操作位置に応じた検出値を得ることによって演奏表現力を高めるためである。
【0023】
つまり、4つのタッチセンサTS1〜TS4は、図6でわかるように、ほぼ均等につまみ7に散りばめられて配設されているので、例えば、TS1とTS2との間をある押圧力で打撃すると、TS1とTS2からは強めの出力が、TS3とTS4からは弱めの出力が最大出力選択部83の入力i1〜i4に入力される。この各ラインは、複数ビットからなるラインであって、最大出力選択部83は、i1〜i4のうち一番大きい値のもののみ、そのレベルデータをレベル信号LEとして音源TGに入力するとともに、i1〜i4のどれが最大値であるかの種類信号kをセレクタ85のB入力端子に向けて出力する。i1〜i4のうちどれか2つが同じ値なら番号の若い方と言うような優先回路にて出力させ、4つのどれもがほぼ同じ値であれば、すなわち、この条件が成立するのはほぼ中央を打撃したことになるが、その条件の時には、i1〜i4のすべてが入力される検出手段87で(最大値−最小値)の絶対値が所定値より小さいと言う条件をクリアした条件成立信号”1”をセレクタ85のセレクト指示端子SAに導く。この条件成立時につまみ7の中央を意味する種類データ”111”をセレクタ85で選択し、それ以外は、TS1〜TS4のいずれかを意味する種類データを選択して、種別信号Kを出力し、そのときのレベルデータと共に音源TGに入力される。これによって、音源TGは、自動演奏データ形成部accが指定した楽音をLE,Kに応じた音量・音色で形成し、サウンドシステムSSから出力する。
【0024】
さらに、線条型操作子50の弦51が撥かれた場合、振動センサVS1,VS2は図2でわかるように、弦51の両端側にそれぞれ配設されている。このため、弦51の腕部521側を撥くとVS1からは強めの出力が、VS2からは弱めの出力が出力される。加算器AD1はこれらの出力を加算してレベル信号LEとして音源TGに供給する。そして、加算器AD2はこれらの信号の差をとり、この差データdを3ステートの比較器COMPに入力する。比較器COMPには比較信号として+αおよび−αが入力されており、d≧αであればVS1側が撥かれた、α>d>−αであれば中央付近が撥かれた、d≦−αであればVS2側が撥かれたとしてこの信号を種別信号Kとして音源TGに入力する。これにより、パッド7が打撃されたときと同様に、音源TGは自動演奏データ形成部accが指定した楽音をLE,Kに応じた音量・音色で形成し、サウンドシステムSSから出力する。なお、最大出力出力選択部83が出力するレベル信号LEと加算器AD1が出力するレベル信号LEは、パッド7と弦51の同じ程度の強さの演奏操作によって同じ程度の大きさのものが出力されるようにそのバランスを調整しておけばよい。
【0025】
LEとKの指定情報の例として、次を挙げておく。
【0026】
(1)Kにて自動演奏のパートを選択し、LEにて、その各種音色フィルタのカットオフ周波数をコントロールする。
【0027】
(2)所定タイミングで発生すべき楽音の系(ピアノ系、管楽器系、弦楽器系、打楽器系)を選択し、その音の音色を上記(1)と同様にカットオフ周波数コントロールする。この場合、このタイミングで発生すべき楽音にタッチセンサで選択した楽音がなければ無視される。
【0028】
(3)レベル信号を無視して、タッチセンサTS1〜TS4または振動センサVS1,VS2のどの付近が操作されたかのみを検出し、種類信号Kのみで音色をコントロールしてもよい。この場合、音色コントロール用のフィルタカットオフ周波数は、所定の6つにプリセットされる。
【0029】
(4)タッチセンサを図5点線のように1つにし、さらに、振動センサを基板部520上に1つのみ設けてレベル信号のみ利用し、このタッチ強さによって音色をコントロールしてもよい。
【0030】
また、回転センサ71からの信号はロータリエンコーダ、またはアナログボリュームで構成され、このセンサの回転量、位置、変化量の各値のいずれかまたはその複数を利用してその情報を音源に送出している。これによりこの信号を受けて自動演奏データ形成部accからの指定音源のピッチコントロールがなされる。つまりこれにより、ビブラートコントロールをしたり、ピッチベンダーのようなことをさせる。
【0031】
また、volは、音量制御系システムであって、図1のミュート操作子mtの押圧操作により図4のミュートスイッチ24がオンされて、セレクタ90のセレクト信号SB=“1”を発生させ、この時レジスタ91からのマイナスBをセレクタ90から出力させる。ミュートスイッチ24を押圧しなければレジスタ92からのゼロを出力する。セレクタ90の出力は、アフタセンサATの出力と共に加算器94で減算(アフタセンサの出力値から所定値Bをマイナス)されて、加算器96でレジスタ95からの所定値を加算し、この値をDA変換器97でアナログ信号に直してアンプAMPの増幅値をコントロールする。この構成によりミュートスイッチ24をオンすれば、今発生している楽音をBに対応した値だけミュート(減衰)させることができる。
【0032】
特にフレットスイッチ6が打楽器系の音源(例えばタムタム、ボンゴのスケール)またはギター等の減衰系の音源に割り振られた場合にその効果を遺憾なく発揮する。つまり楽譜上の短い音符で表された減衰系(持続しながら減衰する系)の音源をコントロールする場合、またはエンディングやフェルマータの付いた音を表すときに所定の任意のタイミングで意識的にミュートしたい。このような場合に都合がよい。
【0033】
しかもこのミュート操作子は、パッド型操作子の後方近傍に配設しているので、ギターの弦振動止めを手の根元部で行う場合に類似させることができ、自然な動作で行うことができる長所がある。
【0034】
図8にこの演奏装置を用いた演奏パターンの例を示す。この演奏パターンは、右手親指の外側でパッド7を叩き、右手人指し指または中指で弦51を撥く演奏手法を用いた例である。このようにパッド7と弦51とを組み合わせることにより速いテンポの細かい音符でも遅れることなく演奏することができ、また、手の根元部でミュートをすることもできるため細かい演奏表現が可能になる。
【0035】
なお、この発明は、自動演奏の歩進用だけでなく、通常の電子打楽器,電子撥弦楽器としても好適である。この場合、操作部6(スイッチ部61,62,‥)は、その楽器の音高を決定するよう使用される。
【0036】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、パッド型操作子装置のパッドと線条型操作子装置の線条とを互いに近傍に設けたことにより、これらを組み合わせた連携操作で曲の進行や楽音の発生を制御することができ、例えば、右手の親指でパッドを叩き、右手の人指し指で線条を撥くなど片手で連携した操作が可能であり、速い音符をそのリズム感を崩すことなく演奏可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作子装置を演奏装置に配設した全体平面図
【図2】操作子付近の拡大平面図
【図3】同拡大平面図のA−A断面図
【図4】同拡大平面図のB−B断面図
【図5】A方向からの左側面図
【図6】図1におけるA方向に見た断面図
【図7】本発明に係る演奏装置のシステム(回路)図
【図8】本発明に係る演奏装置を用いた演奏例を示す図
【図9】本発明に係る演奏装置を用いた演奏例を示す図
【符号の説明】
1……上ケース、
2……下ケース、
7……パッド(回転操作部)、
50……線条型操作子、
51……弦、
52……支持板、
520…基板部、
521,522……腕部、
VS1,VS2……圧電素子(振動センサ)、
AT……押圧力検知センサ(アフタセンサ)、
fr……周縁当接部、
TS……タッチセンサ、
mt……ミュート操作子、
24……ミュートスイッチ、

Claims (1)

  1. 演奏者がパッドを押圧または接触することにより演奏操作信号を発生するパッド型操作子装置を備えた演奏操作用操作子装置において、
    前記パッドの近傍に、支持体により両端を支持固定された線条を有し、演奏者が該線条を撥くことにより上記パッド型操作子装置と同じ演奏操作信号を発生する線条型操作子装置を設けたことを特徴とする演奏操作用操作子装置。
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