JPH1063267A - 演奏操作用操作子装置 - Google Patents

演奏操作用操作子装置

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JPH1063267A
JPH1063267A JP8213478A JP21347896A JPH1063267A JP H1063267 A JPH1063267 A JP H1063267A JP 8213478 A JP8213478 A JP 8213478A JP 21347896 A JP21347896 A JP 21347896A JP H1063267 A JPH1063267 A JP H1063267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ギター形状の演奏操作用操作子装置で、右手の
演奏操作を効率的にやりやすくする。 【解決手段】打撃操作をするパッド7と、そのうえに張
架された弦51を含む線条型操作子50を設ける。線条
型操作子50は弦51およびこの弦を張架支持する支持
板52の振動を検出する振動センサ53を含んでいる。
演奏者が弦51を撥くと、その振動が支持板52を介し
て振動センサ53に伝達され、振動センサ53はその振
動の強さに応じた電圧を発生する。この電圧により、電
子楽器の発音や自動演奏の歩進を制御することができ
る。自動演奏の歩進を演奏者の演奏操作で行うワンキー
プレイをこの操作子装置で行う場合、前記パッド7を叩
く操作と弦51を撥く操作を組み合わせることにより、
素早くリズム感を損なわないで演奏操作を行うことがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、叩く操作あるい
は触れる操作に加えて撥く操作によっても電子楽器を演
奏することができる演奏操作子用操作子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、鍵盤を除く電子楽器の楽音パラ
メータ制御装置には、ホイール型、ジョイスティック
型、面操作子型、ジョグダイヤル型、パッド型、等があ
り、各々の構成で決まる特徴を生かして選択配置され
る。このうち、パッド型操作子装置は、例えば特開平6
ー222775公報に示すように、打面をたたくとその
裏面に貼着された振動センサが、その振動をセンスする
ものが一般的である。
【0003】
【発明の解決しようとする課題】ところで、パッド型操
作子装置は、単独で電子楽器や演奏用コントローラとし
て構成されることは稀で、各種スイッチなど他の操作手
段と組み合わされて電子楽器や操作用コントローラとし
て構成されることが多い。この場合、パッドは、片手で
操作されることが多くなるが、パッド操作子を片手で操
作する場合には、速い細かい音符を正確なリズムで演奏
することが困難であった。
【0004】また、電子楽器の演奏者は、電子楽器以外
に様々な自然楽器の演奏経験がある者が多いが、パッド
型操作子装置のみでは打撃系の自然楽器の経験者しかそ
の経験を生かすことができず、たとえば、ベースギター
などの撥弦楽器の経験があるものがその経験を生かすこ
とができなかった。
【0005】この発明は、叩く操作に加えて撥く操作に
よっても演奏操作を可能にすることにより、上記課題を
解決した演奏操作用操作子装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、演奏者がパ
ッドを押圧または接触することにより演奏操作信号を発
生するパッド型操作子装置を備えた演奏操作用操作子装
置において、前記パッドの近傍に、支持体により両端を
支持固定された線条を有し、演奏者が該線条を撥くこと
により上記パッド型操作子装置と同じ演奏操作信号を発
生する線条型操作子装置を設けたことを特徴とする。
【0007】上記構成を備えた本発明は、以下のように
作用する。パッド型操作子装置のパッドを叩くと、その
叩く強度に応じた楽音が発生され、また、自動演奏の場
合には曲が歩進する。同様に、線条型操作子装置の線条
を撥くと、その撥く強度に応じた楽音が発生され、自動
演奏の場合には曲が歩進する。これらパッド型操作子装
置と線条型操作子装置とは近傍に設けられているため、
例えば、右手の親指でパッドを叩き、右手の人指し指で
線条を撥くなど片手で連携した操作が可能であり、速い
音符をそのリズム感を崩すことなく演奏可能になる。
【0008】なお、下記発明の実施の形態では、該線条
が操作パネル(上ケース1)に露出して設けたパッド型
操作子の上を跨ぐように配設されるように構成した。こ
れにより、たとえば、図9のようなリズムを演奏する場
合など、,の音符は指先(主に中指,薬指,小指ま
たは親指)にてパッド型操作子装置を打撃し、は同指
にて線条を撥くように操作すれば、よりスムーズな演奏
が可能となる。これを突き詰めて考えると、この発明の
構成では、「打撃→撥く」の連続操作が極めて速く行う
ことができるので歯切れのよい、メリハリのついた演奏
が可能となる。このことを可能にするのは、図1におい
てパッド型操作子が線条の右側あるいは左側または両側
に位置していればよい。たとえば、右側のみとした場
合、線条の左側はパッド型操作子がないので、右親指で
の上記「打撃→撥く」の連続操作はできないが、人指し
指,中指,薬指,小指のいずれかまたは全部で上記「打
撃→撥く」が可能である。したがって、パッド型操作子
の上を線条が跨ぐ構成をとるのは、設置対策上一連の操
作子の組立容易性を考えてのことである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の操作子装置を胴
体BDに配設したギター形状の電子楽器の全体平面図で
ある。この電子楽器は、全体としてはギターのような外
観をしているが、機能的には演奏補助装置もしくは演奏
参加装置とでも言うべきもので、自動演奏の一部を受け
持つ演奏装置である。
【0010】この演奏装置の概略からまず説明する。複
数パートからなる曲データを内蔵したメモリパック10
を胴体BDの端子11に差し込み、スタートストップス
イッチ12を押すと、該曲がスタートする。スタートす
る前に、パートスイッチ14にてパートを選択しておく
と、そのパートがマイナスワンされ、そのパートを演奏
者が受け持つことになる。ただし、マイナスワンモード
であっても、マイナスワンに指定されたパートの情報を
一部用いるようにすることもできる。例えば伴奏を演奏
者が受け持つ場合、そのコード(chord)構成音を
スイッチ操作部6sのスイッチ部61〜6nに割り振る
ようにしてもよい。このようにすることによって、マイ
ナスワンでもコード進行は自動でシーケンスされるた
め、演奏者の演奏を補助することができる。
【0011】そして、パッド型操作子(回転操作部でも
あり、以下パッドという)7または線条型操作子50に
より、演奏の進行や発音タイミングを決定することがで
きる。スイッチ61〜6nとパッド7,線条型操作子5
0での演奏参加の形態においては、スイッチ61〜6n
に割り振られた楽音は、上記のコード構成音、メロディ
ー音、打楽器音のいずれかまたはその組み合わせになる
と言うように多義にわたる。ここで、パッド7を叩いて
も(打撃しても)線条型操作子50の弦51を撥いても
同じ操作をすることができる。したがって、演奏者は、
パッド7を叩く操作と線条操作子50の弦51を撥く操
作のうち、操作しやすいほうを選んで行えばよい。たと
えば、いま流行のチョッパーベースの奏法を適用して右
手親指の外側側面でパッド7を叩き、右手人指し指また
は中指の指先腹側で線条型操作子50を撥けば、図8の
ような素早い演奏が可能になる。
【0012】この演奏装置は、概略的にネックNと胴体
BDからなり、それらは上ケース1と下ケース3とを2
枚貝を合わせたように一体に構成される。本発明に係る
線条型操作子装置の詳細を図2〜図4に示す。なお、こ
れらの図においては、線条型操作子装置の構造を分かり
やすくするためパッド型操作子装置の内部構造の記載を
省略している。また、パッド型操作子装置の詳細を図5
および図6に示す。
【0013】線条型操作子50は、支持板52,該支持
板によって張架支持されている弦51および前記支持板
52の基板部520上に設けられた2個の振動センサV
S1,VS2を有している。支持板52は、パッド7の
周に沿った切欠部を有する長方形の基板部520と、該
基板部520の前記切欠部の両側から上ケース1の表面
方向に立設された2本の腕部521,522とを有して
おり、弦51は、該両腕部521,522の先端部間に
張架されている。したがって、弦51はちょうどパッド
7の真上を上下(ネックNに並行に)横切るように設け
られている。これにより、演奏者はパッド7と弦51を
組み合わせて演奏することができる。たとえば、パッド
7を親指で叩き、弦51を人指し指で撥き、さらに、中
指,薬指でパッド7を叩くなどの組み合わせ操作が可能
になる。
【0014】また、前記基板部520上の腕部521側
および腕部522側にはそれぞれ振動センサVS1,V
S2が貼付されている。振動センサVS1,VS2は圧
電素子で構成されており、振動による歪みの大きさに比
例した電圧を発生する。基板部520は両腕部521,
522のつけ根付近で上ケース1にスペーサ56を介し
てネジ55でネジ止め固定されているが、この支持板5
2および上ケース1などの弾性により微小角度振動可能
である。この構成で演奏者が弦51を撥くと、その力が
支持板52に伝達され、支持板52が振動する。この振
動が圧電素子53に伝達され、圧電素子53はその振動
の強さに応じた振動電圧を発生する。図7に示す制御部
は、この振動電圧の立ち上がりをトリガするパルスを発
生するとともに、その振動電圧の強度に応じた信号を前
記パッド7を叩いたとき発生する信号と同じように制御
信号として発音タイミング制御などに用いる。ここで、
この発明の線条型操作子装置は、上記線条型操作子50
と図7に示す制御部の対応機能部とを組み合わせたもの
である。
【0015】一方、パッド7は回転操作部(回転つま
み)を兼ねており、回転操作と押圧操作のいずれでも、
もしくはその両方でも、その操作に対応したデータを各
センサから出力するものであり、回転センサ71及びそ
の支持部材72を介して、下ケース3に設けた保持部3
1、32に配設される。以下、これを詳述する。下ケー
ス3から一体に形成されたボス状の突出部からなる保持
部31、32に回転センサ支持部材72の基端部721
がネジ33で固着される。保持部32は、2条の独立し
たボスからなり、保持部31より長い。基端部721か
ら回転軸Jを介して両折曲部B1を有する回転センサ支
持部722の一方が連結され、他方は独立した2条のボ
スからなる保持部31に環状弾性部材311を介してネ
ジ34で弾性的に固着される。該他方の先端は、支持部
722より狭い下方に折曲した折曲部B2を有し、この
折曲部の端面はゴム等の弾性体シートstで包まれる。
そしてこのシートの下面に当接する位置にアフタセンサ
(押圧力検知センサ)AT載置台35が下ケース3と一
体的に形成され、この上面にアフタセンサATが載置さ
れる。このアフタセンサATは、上下2枚のシートから
なり、その向き合い当接面に、カーボンと絶縁粉体のペ
ースト状物質からなる半導電体の層状体で形成されたセ
ンサパターンを有する。この上下シートは1枚の折り曲
げシートであってもよい。
【0016】支持部材72のほぼ中央に透孔o1を開口
し、この透孔o1を介して回転に対応した信号を発生す
る回転センサ71が固着される。その回転軸711の径
は透孔o1より小さく回転自在にされる。この回転軸7
11には、回転つまみ(パッド)7が固着される。該つ
まみ7の軸対応部の外側先端外郭にはコイルバネcの中
央部c1が嵌挿され、そのバネ両端cf1、cf2は、
つまみ7から垂下したバネ端駆動用突片acと支持部7
22から垂上したバネ端ストッパ片spとを峡持して構
成される。
【0017】上ケース1には、つまみ7が回動し得るよ
うな透孔hを設け、この透孔hより大きい径のつまみ7
を配設する。このつまみ7は、下本体7bと上カバー7
aからなり、その間に4個の環状タッチセンサTSが設
けられている(図5,図6参照)。環状中央孔を介して
下からネジ74、75、76、77で下本体7bと上カ
バー7aが撥着される。このタッチセンサTSは、原理
的には前述のアフタセンサと同様であって、押圧力の程
度によって抵抗値可変のアナログ出力を発生(直接デジ
タル値を発生させてもよい)するものである。センサパ
ターン当接面間に緩衝材兼微係数緩化部材として導電性
撥性体を介在させてもよい。なお、つまみ7の下本体7
bに開口した孔o2からセンサ出力リード線lを配線
し、保持部31、32には補強用リブRを設けるように
する。また、図5で点線で示すようにピエゾ素子からな
る単一の圧電センサpを上カバー7aの下面に貼り付け
るようにしてもよい。
【0018】図7は、演奏装置全体の楽音発生システム
を示したものである。フレットスイッチ6は、図1の操
作部6sに配設されたスイッチ部61,62,…,6n
からなるスイッチ群を表し、これらの出力は自動演奏デ
ータ形成部accに供給される。この自動演奏データ形
成部accは、自動伴奏機能も有するものである。1ま
たは複数のスイッチ部の操作がなされたことに対応する
スイッチ操作情報によって、曲データ中の伴奏パターン
における特定のパート、例えばベースギターのパートの
音高が指定される。ここで指定される音高は、61が
C、62がC#と言うように単純に割り振られた指定の
仕方でなく、曲進行に対応して今演奏中の小節またはフ
レーズにおける最適コード(chord)の構成音(例
えば61がC、62がE、次がG、その次が1オクター
ブ上のC、その次がG、、、)が、その他制御スイッチ
群を含む制御手段80の中のモード指定スイッチによっ
て所定モードに選択された時に、フレットスイッチに割
り振られる。そしてこのフレットスイッチ6を適当に他
のパートの楽音のタイミングに合わせて操作すると、そ
の指定されたコード構成音が、他のパートの楽音と共に
音源TGを指定するので、音源TGで楽音形成されて、
アンプAMPとスピーカSPからなるサウンドシステム
SSからそれらの楽音を発生する。
【0019】以上のように曲のコード進行に合わせて、
コード構成音がスイッチ61〜6nに割り当てられるた
め、スイッチ61〜6nを任意にオンした場合(但し、
タイミングはリズムに合わせた方が望ましい)でも、曲
進行として違和感のないコード構成音を発音することが
できる。さらにこのような付加音は、原曲にアドリブを
付加して斬新な曲に編曲したような効果を与えることが
できる。
【0020】そして、この場合、指定タイミング信号
は、タッチセンサTS1〜TS4および振動センサVS
1,VS2からの出力を基にして形成される。すなわ
ち、パッド7を押圧(打撃)すると、各タッチセンサT
S1〜TS4から電圧を発生する。この電圧は、該セン
サが抵抗値変化を出力するので、そこに電圧を与えてお
けば、電圧変化として取り出せ、この電圧変化からパッ
ド7の押圧を検出する。また、弦51を撥くと、振動セ
ンサVS1,VS2は圧電効果によって電圧を発生す
る。この電圧値から弦51の撥弦を検出する。
【0021】タッチセンサTS1〜TS2および振動セ
ンサVS1,VS2が発生した電圧は各々AD変換器A
/D1〜6によってデジタル値に変換され、スレッショ
ルド検出器Thr1〜Thr6によってしきい値以上の
信号のみがふるい分けられる。スレッショルド検出器T
hr1〜Thr6から信号が出力されると、この信号は
オア回路ORを介してワンショット回路OSに入力され
る。このワンショット回路OSは、再トリガ可能なリト
リガブルモノステーブルマルチバイブレータからなり、
自動演奏の歩進用指定信号となる一定幅のトリガパルス
を発生する回路である。このパルス信号によって曲進行
のためのシーケンスを駆動する。
【0022】なお、歩進用指定信号として、図5の点線
で示したセンサPからの単一指定信号であってもよく、
これは単なるスイッチであってもよいが、図7において
タッチセンサを複数にし、レベルセンサを使用した理由
は、このタッチセンサによる演奏表現力を高めるためで
あり、つまみ7のタッチ位置およびその強さの情報を演
奏表現力に反映させるためである。また、線条型操作子
50に設ける振動センサは1個でもよいが2個にした理
由は、上記タッチセンサと同様に弦51の操作位置に応
じた検出値を得ることによって演奏表現力を高めるため
である。
【0023】つまり、4つのタッチセンサTS1〜TS
4は、図6でわかるように、ほぼ均等につまみ7に散り
ばめられて配設されているので、例えば、TS1とTS
2との間をある押圧力で打撃すると、TS1とTS2か
らは強めの出力が、TS3とTS4からは弱めの出力が
最大出力選択部83の入力i1〜i4に入力される。こ
の各ラインは、複数ビットからなるラインであって、最
大出力選択部83は、i1〜i4のうち一番大きい値の
もののみ、そのレベルデータをレベル信号LEとして音
源TGに入力するとともに、i1〜i4のどれが最大値
であるかの種類信号kをセレクタ85のB入力端子に向
けて出力する。i1〜i4のうちどれか2つが同じ値な
ら番号の若い方と言うような優先回路にて出力させ、4
つのどれもがほぼ同じ値であれば、すなわち、この条件
が成立するのはほぼ中央を打撃したことになるが、その
条件の時には、i1〜i4のすべてが入力される検出手
段87で(最大値−最小値)の絶対値が所定値より小さ
いと言う条件をクリアした条件成立信号”1”をセレク
タ85のセレクト指示端子SAに導く。この条件成立時
につまみ7の中央を意味する種類データ”111”をセ
レクタ85で選択し、それ以外は、TS1〜TS4のい
ずれかを意味する種類データを選択して、種別信号Kを
出力し、そのときのレベルデータと共に音源TGに入力
される。これによって、音源TGは、自動演奏データ形
成部accが指定した楽音をLE,Kに応じた音量・音
色で形成し、サウンドシステムSSから出力する。
【0024】さらに、線条型操作子50の弦51が撥か
れた場合、振動センサVS1,VS2は図2でわかるよ
うに、弦51の両端側にそれぞれ配設されている。この
ため、弦51の腕部521側を撥くとVS1からは強め
の出力が、VS2からは弱めの出力が出力される。加算
器AD1はこれらの出力を加算してレベル信号LEとし
て音源TGに供給する。そして、加算器AD2はこれら
の信号の差をとり、この差データdを3ステートの比較
器COMPに入力する。比較器COMPには比較信号と
して+αおよび−αが入力されており、d≧αであれば
VS1側が撥かれた、α>d>−αであれば中央付近が
撥かれた、d≦−αであればVS2側が撥かれたとして
この信号を種別信号Kとして音源TGに入力する。これ
により、パッド7が打撃されたときと同様に、音源TG
は自動演奏データ形成部accが指定した楽音をLE,
Kに応じた音量・音色で形成し、サウンドシステムSS
から出力する。なお、最大出力出力選択部83が出力す
るレベル信号LEと加算器AD1が出力するレベル信号
LEは、パッド7と弦51の同じ程度の強さの演奏操作
によって同じ程度の大きさのものが出力されるようにそ
のバランスを調整しておけばよい。
【0025】LEとKの指定情報の例として、次を挙げ
ておく。
【0026】(1)Kにて自動演奏のパートを選択し、
LEにて、その各種音色フィルタのカットオフ周波数を
コントロールする。
【0027】(2)所定タイミングで発生すべき楽音の
系(ピアノ系、管楽器系、弦楽器系、打楽器系)を選択
し、その音の音色を上記(1)と同様にカットオフ周波
数コントロールする。この場合、このタイミングで発生
すべき楽音にタッチセンサで選択した楽音がなければ無
視される。
【0028】(3)レベル信号を無視して、タッチセン
サTS1〜TS4または振動センサVS1,VS2のど
の付近が操作されたかのみを検出し、種類信号Kのみで
音色をコントロールしてもよい。この場合、音色コント
ロール用のフィルタカットオフ周波数は、所定の6つに
プリセットされる。
【0029】(4)タッチセンサを図5点線のように1
つにし、さらに、振動センサを基板部520上に1つの
み設けてレベル信号のみ利用し、このタッチ強さによっ
て音色をコントロールしてもよい。
【0030】また、回転センサ71からの信号はロータ
リエンコーダ、またはアナログボリュームで構成され、
このセンサの回転量、位置、変化量の各値のいずれかま
たはその複数を利用してその情報を音源に送出してい
る。これによりこの信号を受けて自動演奏データ形成部
accからの指定音源のピッチコントロールがなされ
る。つまりこれにより、ビブラートコントロールをした
り、ピッチベンダーのようなことをさせる。
【0031】また、volは、音量制御系システムであ
って、図1のミュート操作子mtの押圧操作により図4
のミュートスイッチ24がオンされて、セレクタ90の
セレクト信号SB=“1”を発生させ、この時レジスタ
91からのマイナスBをセレクタ90から出力させる。
ミュートスイッチ24を押圧しなければレジスタ92か
らのゼロを出力する。セレクタ90の出力は、アフタセ
ンサATの出力と共に加算器94で減算(アフタセンサ
の出力値から所定値Bをマイナス)されて、加算器96
でレジスタ95からの所定値を加算し、この値をDA変
換器97でアナログ信号に直してアンプAMPの増幅値
をコントロールする。この構成によりミュートスイッチ
24をオンすれば、今発生している楽音をBに対応した
値だけミュート(減衰)させることができる。
【0032】特にフレットスイッチ6が打楽器系の音源
(例えばタムタム、ボンゴのスケール)またはギター等
の減衰系の音源に割り振られた場合にその効果を遺憾な
く発揮する。つまり楽譜上の短い音符で表された減衰系
(持続しながら減衰する系)の音源をコントロールする
場合、またはエンディングやフェルマータの付いた音を
表すときに所定の任意のタイミングで意識的にミュート
したい。このような場合に都合がよい。
【0033】しかもこのミュート操作子は、パッド型操
作子の後方近傍に配設しているので、ギターの弦振動止
めを手の根元部で行う場合に類似させることができ、自
然な動作で行うことができる長所がある。
【0034】図8にこの演奏装置を用いた演奏パターン
の例を示す。この演奏パターンは、右手親指の外側でパ
ッド7を叩き、右手人指し指または中指で弦51を撥く
演奏手法を用いた例である。このようにパッド7と弦5
1とを組み合わせることにより速いテンポの細かい音符
でも遅れることなく演奏することができ、また、手の根
元部でミュートをすることもできるため細かい演奏表現
が可能になる。
【0035】なお、この発明は、自動演奏の歩進用だけ
でなく、通常の電子打楽器,電子撥弦楽器としても好適
である。この場合、操作部6(スイッチ部61,62,
‥)は、その楽器の音高を決定するよう使用される。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、パッド
型操作子装置のパッドと線条型操作子装置の線条とを互
いに近傍に設けたことにより、これらを組み合わせた連
携操作で曲の進行や楽音の発生を制御することができ、
例えば、右手の親指でパッドを叩き、右手の人指し指で
線条を撥くなど片手で連携した操作が可能であり、速い
音符をそのリズム感を崩すことなく演奏可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の操作子装置を演奏装置に配設した全体
平面図
【図2】操作子付近の拡大平面図
【図3】同拡大平面図のA−A断面図
【図4】同拡大平面図のB−B断面図
【図5】A方向からの左側面図
【図6】図1におけるA方向に見た断面図
【図7】本発明に係る演奏装置のシステム(回路)図
【図8】本発明に係る演奏装置を用いた演奏例を示す図
【図9】本発明に係る演奏装置を用いた演奏例を示す図
【符号の説明】
1……上ケース、 2……下ケース、 7……パッド(回転操作部)、 50……線条型操作子、 51……弦、 52……支持板、 520…基板部、 521,522……腕部、 VS1,VS2……圧電素子(振動センサ)、 AT……押圧力検知センサ(アフタセンサ)、 fr……周縁当接部、 TS……タッチセンサ、 mt……ミュート操作子、 24……ミュートスイッチ、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者がパッドを押圧または接触するこ
    とにより演奏操作信号を発生するパッド型操作子装置を
    備えた演奏操作用操作子装置において、 前記パッドの近傍に、支持体により両端を支持固定され
    た線条を有し、演奏者が該線条を撥くことにより上記パ
    ッド型操作子装置と同じ演奏操作信号を発生する線条型
    操作子装置を設けたことを特徴とする演奏操作用操作子
    装置。
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