JP3641402B2 - 色補正回路及び色補正方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、色補正回路及び色補正方法に関し、特に色の彩度を補正する色補正回路及び色補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示装置と表示する映像信号の色温度が異なる場合、映像信号の持っている本来の色と異なって表示されてしまう。例えば、光源のバックライトや表示用液晶パネルの白色温度を6500°に設定してある液晶ディスプレイ装置に、白色温度が9300°のNTSC信号を表示する場合には、NTSC信号本来の色と異なって表示されてしまう。
【0003】
液晶ディスプレイ装置はCRTディスプレイ装置に比べ、色再現範囲が狭いために、NTSC信号などのビデオ信号を表示する場合も、信号本来の色と異なってしまう。
【0004】
また、表示装置(例えばCRTディスプレイ,液晶ディスプレイ等)での、見た目の白の輝き感を増すために、信号(例えばNTSC信号,HDTV信号等)の本来の色温度以上に、表示の色温度を設定する場合、例えば白色温度が9300°のNTSC信号を、CRTディスプレイの発色の色温度を11500°で表示する場合、NTSC信号本来の色と異なってしまう。
【0005】
この問題を解決するために、従来は、表示装置と表示する信号の色温度が異なる場合は、白黒信号(色成分が無い状態の信号)時に、表示装置又は入力信号を処理する装置(例えばNTSC信号のデコーダ等)の三原色信号を増幅する増幅器のそれぞれの増幅度の大きさを変えて、表示上の色温度(ホワイトバランス)を信号本来の色温度にしている。色成分のある信号の表示に関しては、入力信号を処理する装置で、色成分の色合いや色の濃さを変えることにより色の表示を調整している。
【0006】
また、見た目の白の輝き感を増すために、色温度を変えているような場合は、信号を処理する装置(例えばNTSC信号のデコーダ等)で搬送色信号から、色信号を復調するための復調角や色合い,色の濃さを変える方法が採られている。
【0007】
このように従来例の色補正回路は、三原色信号を増幅する増幅器のそれぞれの増幅度の大きさを変えて色温度を合わせて、色成分のある信号は入力信号側で色成分の色合いや色の濃さを変えるものであった。
【0008】
尚、従来例として、無彩色データでは色補正前後のデータを変化させず、色補正前後で輝度を変化させずに色補正係数をm×nのマトリクス係数に用いて高速算出する特開平11−17974号公報と、医用の内視鏡用の映像信号処理装置として、輝度変化の少ない色補正を行うことを記載する特開平10−313465号公報、と、R,G,B空間を立方体に分割して6個の4面体に分割してYMCKの色補正信号を生成する特開平5−328113号公報とが、それぞれ色補正について記載されているが、いずれも、色温度を考慮した色補正については、記載されていない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の色補正回路は、次に列挙するような問題点があった。
【0010】
すなわち、第1点として、白黒信号(色成分が無い状態の信号)時の色温度を変えて、色合いや色の濃さを変えても本来の色の再現ができない。色温度の設定値によって、ある特定の色の発色が悪くなる。すなわち、白黒信号(色成分が無い状態の信号)時の色温度の表示は正確にできるが、ある特定の色方向の色再現範囲が狭くなる。三原色の大きさを変えて色温度を変えるために、本来であれば三原色の大きさは、白黒信号時1:1:1になっているものを、あえてバランスを変えて色温度を変えている。三原色の中で強い信号(大きい信号),弱い信号(小さい信号)が生じるため、この弱い信号(小さい信号)が変化できる大きさは、狭められるために色再現範囲が狭められ発色が悪くなる。
【0011】
第2点として、例えば液晶ディスプレイ装置は、白黒信号(色成分が無い状態の信号)時の色温度を、液晶パネルや入力信号によって変えることができても、光源であるバックライトの色温度を変えることができない。このためある特定の色の発色が悪くなる。
【0012】
第3点として、液晶ディスプレイ装置等のコンピュータ用の表示装置では三原色信号の入力しか持たないため、色合いや色の濃さを変えることは難しい。色合いや色の濃さを変えるためには、三原色信号を別の空間信号に変換して行うなど複雑で大きな回路を必要とする。
【0013】
[発明の目的]
したがって、色温度を変えた場合、白黒信号(色成分が無い状態の信号)の色温度の再現は正確にできるが、ある特定の色の彩度も変わってしまう。
【0014】
本発明の目的は、三つの原色信号のまま、白黒信号(色成分が無い状態の信号)の色温度(ホワイトバランス)を崩すことなく、色合いの変化もない、ある特定の色のみの彩度(発色)だけを補正できる色補正回路、及び色補正方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するため、次の新規な特徴的構成手段を採用する。すなわち、本発明の第1の特徴は、三つの原色信号を入力して補正する色補正回路において、前記三つの入力された原色信号のうちの第1の原色信号以外の二つの原色信号の大小を判別する比較手段と、前記比較手段で前記二つの原色信号のうちの大きいと判断された第2の原色信号と前記第1の原色信号との差分信号を作る減算手段と、この差分信号が所定値以下のときに0となり、所定値を超えるときにその大小に応じた正の値となるように色補正係数を演算する色用演算手段と、前記比較手段で前記二つの原色信号のうちの小さいと判断された第3の原色信号を前記色補正係数に乗算することで色補正値を算出する色補正値算出手段と、前記色補正値算出手段からの色補正値を前記三つの入力された原色信号から個別に減算することで、前記第1の原色信号が前記第2及び第3の原色信号よりも大きく支配的な色のみに対し、該三つの原色信号補正する色用補正手段とを有することを特徴とする色補正回路である。
【0016】
本発明方法の第2の特徴は、前記色用演算手段は、固定値を減算できる減算手段と、減算結果を0以上の正の値にする手段と、外部から色補正の強さを制御できるようにする手段と、係数の最大値を1にする手段を有することを特徴とする色補正回路である。
【0017】
本発明の第3の特徴は、前記色補正回路において、三つの入力された原色信号から輝度成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の輝度成分および前記色補正値から輝度補正係数を演算する輝度用演算手段と、前記輝度用演算手段からの輝度補正係数を基に前記色用補正手段の三つの出力された原色信号を補正する輝度用補正手段とを更に有することを特徴とする色補正回路である。
【0018】
本発明の第4の特徴は、三つの原色信号を入力して補正する色補正方法において、該三つの入力された原色信号のうちの第1の原色信号以外の二つの原色信号の大小を判別する比較工程と、前記比較工程で該二つの原色信号のうちの大きいと判断された第2の原色信号と前記第1の原色信号との差分信号を作る減算工程と、この差分信号が所定値以下のときに0となり、所定値を超えるときにその大小に応じた正の値となるように色補正係数を演算する色用演算手段と、前記比較工程で該二つの原色信号のうちの小さいと判断された第3の原色信号を前記色補正係数に乗算することで色補正値を算出する色補正値算出工程と、前記色補正値算出工程からの色補正値を前記三つの入力された原色信号から個別に減算することで、前記第1の原色信号が前記第2及び第3の原色信号よりも大きく支配的な色のみに対し、該三つの原色信号補正する色用補正工程と、前記三つの入力された原色信号から輝度成分を抽出する抽出工程と、前記抽出工程の輝度成分および前記色補正値から輝度補正係数を演算する輝度用演算工程と、前記輝度用演算工程からの輝度補正係数を基に前記色用補正工程の三つの出力された原色信号を補正する輝度用補正工程とを有することを特徴とする色補正方法である。
【0019】
[作用]
これらにより、白黒信号(色成分が無い状態の信号)は色補正係数が0になり、特定方向の色の補正時のみ色補正係数が生じる。したがって、白黒信号(色成分が無い状態の信号)の色温度(ホワイトバランス)を崩すことのない、色合いの変化もない、ある特定の色のみの彩度(発色)だけを補正して、ある特定の色方向の色再現範囲を広げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態につき、図面を用いて説明する。
【0021】
[第1実施形態]
(1)構成の説明
本発明の第1実施形態による色補正回路について、詳細に説明する。
【0022】
図1は第1実施形態の色補正回路及び色補正方法の構成図、図2は本実施形態の色補正係数演算部の構成図および動作特性図、図3は本実施形態の色補正回路及び色補正方法の動作概念図、である。
【0023】
図1中、入力部1,2,3は、三原色信号であるR(レッド)信号,G(グリーン)信号,B(ブルー)信号がそれぞれ入力される。比較器4は、入力部2,3と接続され、2つの入力信号の比較の結果、2つの入力信号の大きい方をa端子に、小さい方をb端子に出力する。減算器5は、入力部1と比較器4の大きい信号出力a端子に接続されている。入力部1の信号から比較器4の信号を減算して差分信号、例えば(入力部1−入力部2)を出力する。
【0024】
色補正係数演算部7は、減算器5に接続されていて、外部から補正量制御信号6が入力される。色補正係数演算部7は、減算器5からの差分信号に減算処理,半波整流処理,制御量調整のため乗算処理,係数の基準化をして係数を出力する。乗算器8は、色補正係数演算部7と比較器4の小さい信号出力b端子に接続され、比較器4の信号、例えば入力部3の信号に色補正係数演算部7の係数を乗算して、色補正値を出力する。減算器9,10,11は、乗算器8と入力部1,2,3に接続されていて、入力信号から乗算器8の色補正値を減算する。この減算した値を補正後の信号として出力部12,13,14に、R’,G’,B’として出力する。
【0025】
図2は本実施形態の色補正係数演算部7の構成図および動作特性図である。入力である減算器5からの差分信号は、減算器21へ入力される。図2のc点の出力特性は入出力の0点を通る直線特性である。減算器21は差分信号から動作させたくない範囲によって決められた固定値20を減算する。減算結果は固定値20だけ減算された結果として、図2のd点の特性となる。この減算結果は、半波整流22に入力され、0以上の値にし、乗算器23に出力する。乗算器23の出力は、図2のe点として入力の固定値から立ち上がる特性となる。乗算器23は、外部補正量制御信号6によって色補正の補正量を変えるための増幅度を制御することにより入力信号に外部補正量制御信号6を乗算したのと同等の値を得て、リミッタ25に出力する。
【0026】
係数基準化部24中のリミッタ25は、増幅された係数が想定される差分信号の最大値を越えないようにする。その後、乗算器26に入力される。乗算器26は、想定される差分信号の最大値の逆数27を乗算し、色補正係数として出力する。この補正係数は、入力の最大値以下の特性として、図2のf点の出力特性のリミッタ25で制限される1に制限された特性となる。
【0027】
(2)動作の説明
本発明の第1実施形態による色補正回路の動作を、図面を用いて説明する。ここでは、入力部1に三原色信号の中のR(レッド)信号、入力部2にG(グリーン)信号、入力部3にB(ブルー)信号を入力するとする。これは、図示していないが、出力部12,13,14の後段に表示部(例えば、LCDディスプレイ)があり、ここでの表示にて、R方向の色の再現が悪くなっている場合である。
【0028】
図1において、まず、入力部2,3から入力されたG信号とB信号は、比較器4にて大小の比較をされる。ここではG信号はB信号より大きいとする(G信号>B信号)。比較器4にて比較された結果、G信号は比較器4のa端子を通して減算器5に出力する。また、B信号はb端子を通して乗算器8に出力する。減算器5は、入力部1から入力されたR信号から比較器4で大きいと判断されたG信号を減算し、差分信号を算出する(差分信号=R信号−G信号)。この差分信号は、色補正係数演算部7に入力し、図2のf点の特性となる、0または正の値の色補正係数として出力される。この色補正係数は、乗算器8に送られ、比較器4で小さいと判断されたB信号に掛け合わせられ、補正値を算出する(補正値=色補正係数×B信号)。
【0029】
この補正値を、減算器9,10,11にて、入力部1,2,3から入力された信号R,G,B信号から減算することにより、補正後の信号R′,G′,B′信号を算出し、出力部12,13,14へ出力する。
【0030】
従って、この場合のそれぞれの出力は、
R′信号=R信号−補正値,
G′信号=G信号−補正値,
B′信号=B信号−補正値
となる。
【0031】
ここで、色補正係数演算部7から出力される色補正係数は、1以下の値であり、R信号>G信号でないと、0の値になる。G信号>B信号のため、補正値が発生する場合は、B信号が最小値である。補正値は、最小値の信号に1以下の色補正係数を掛けた値であるため、この値を減算した結果は必ず正の値になるので、信号として必要でない負の値にはならない。また、R信号>G信号>B信号の関係にあるため、同じ値である補正値を各R,G,B信号から減算する事は、一番大きい信号であるR信号は、G,B信号に比べて減算される割合が低い。これにより、R信号のG,B信号に対する割合が高くなり、彩度が補正できる。また、R,G,B信号の値から、CIE色度図上の座標を求め、白の座標との角度を求めると、補正前後で変わらない事が分かる。これは、色合いが変化していないことである。
【0032】
図3は本実施形態の色補正回路及び色補正方法の動作概念図である。グラフは、CIE色度図を表している。本実施形態の動作により、X点のような座標を持つ信号は、白の座標とX点の座標を結んだ線の延長線上にあるY点に補正できる。これは、色合いが変化せずに彩度のみが補正できることである。
【0033】
図2は本実施形態の色補正係数演算部7の構成図および動作特性図である。前記色補正係数演算部7の動作を説明する。前記色補正係数演算部7の入力信号である減算器5からの差分信号は、減算器21へ入力される。減算器21は差分信号から、あらかじめ動作させたくない範囲によって設定してある固定値20を減算し、d点のような特性になる(差分信号−固定値)。
【0034】
この固定値20を減算するという動作によって、係数が0以下になる範囲、すなわち動作しない範囲ができる。R信号≦G信号の時や、R,G信号の差が少ない時、白黒信号や彩度の少ない時、差分信号は0以下の値になる。減算結果は、半波整流22に入力され、半波整流のために正の値はそのまま出力するが、負の値はすべて0の値になり乗算器23に出力する(e点の特性)。
【0035】
これにより、R信号<G信号の時は動作しなくなる。乗算器23は、外部補正量制御信号6によって、補正量を変えるため増幅して、リミッタ25に出力する。リミッタ25は、増幅された係数が、想定される差分信号の最大値を越えないようにする。想定される差分信号は、本発明を含む全システムを考えたときに決まる定数(差分信号の最大値=R信号の最大値−G信号の最小値)である。
【0036】
例えば、入力部1,2,3がコンピュータ装置の入力端子になっているような場合は、R信号の最大値は、0.7Vであり、G信号の最小値は0Vであり、差分信号の最大値は0.7Vと、必然的に決まってくる。従って、最大値の逆数では、1/0.7V=1.43となる。その後、乗算器26に入力される。乗算器26は、想定される差分信号の最大値の逆数27を乗算し、色補正係数として出力する。差分信号の最大値の時に、色補正係数が1になるように基準化する。色補正係数は、0以上1以下の値になり、差分信号によって値は変わる(f点の特性)。
【0037】
差分の大きい時(R信号の影響が強い時)は強く、小さい時(R信号の影響が弱い時)は弱く補正ができるので、補正による違和感は出ない。このように、R信号>G信号以外では色補正係数は0になり、補正動作は行われない。すなわち、R信号の影響が他の信号に比べ大きい時しか動作しないので、R方向への補正のみが行える。また、白黒信号や彩度の少ない時も動作しないので、白黒信号の色温度(ホワイトバランス)を崩すことはない。
【0038】
図3のCIE特性としてみると、R方向への補正のみが行えることから、X点であった色がRの方向に移動して、本色補正回路によって、色合いを変化させずに補正できることを示している。
【0039】
また、上記実施形態では、R方向の色の再現が悪くなっている場合について説明したが、G,B方向の色の再現についても、図1に示した色補正回路の入力信号において、補正したい色信号を入力端子1に、他の色信号を入力部2,3に入力することによって、色再現の悪い色に対して、それぞれ補正することができる。入力部1,2,3の前段に切り替えスイッチを付けて補正したい信号を任意に選択できるようにすることもできる。また、特定の色信号を強調したい場合についても、他の色相に影響を与えず、その色信号のみを強調することができる。
【0040】
[第2実施形態]
(1)構成の説明
次に、本発明の第2実施形態を、図面を用いて説明する。図4は、第2実施形態の色補正回路及び色補正方法の構成図である。
【0041】
尚、第2実施形態の説明にあたって、図4中、図1に示した第1実施形態と同様な部分については同一符号で示し、説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。色の補正に関しては、同様である。
【0042】
図4中、図1との相違点を主に説明すると、輝度成分抽出部15は、入力部1,2,3と接続され、三原色の信号(R,G,B信号)からある特定の式で算出した輝度成分を抽出する。輝度補正係数演算部16は、輝度成分抽出部15と色補正値算出のための乗算器8の出力に接続され、輝度成分と色補正値から輝度補正係数を算出する。乗算器17,18,19は、輝度補正係数演算部16と色補正用の減算器9,10,11に接続され、色補正後の三原色信号に輝度補正係数を乗算し、出力部12(R’),13(G’),14(B’)に出力する。
【0043】
(2)動作の説明
本発明の第2実施形態の動作を図面を用いて説明する。入力部1,2,3から入力されたR,G,B信号は、輝度成分抽出部15で、輝度成分を抽出する。輝度成分は、「輝度成分=0.30×R信号+0.59×G信号+0.11×B信号」の式に基づいて、輝度成分を抽出する。輝度成分は、輝度補正係数演算部16に入力され、輝度成分と色補正値により輝度補正係数を算出する。輝度補正係数は、「輝度補正係数=輝度成分÷(輝度成分−色補正値)」の式に基づいて輝度補正係数を算出する。輝度補正係数により、乗算器17,18,19は色補正用の減算器9,10,11からの信号を補正する。
【0044】
これにより、色補正による輝度の低下も補正できる。R,G,B信号共に同じ値の色補正値を減算しているため、輝度成分の式から輝度成分の変化は、色補正値になる。したがって、この色補正値分を補正すれば輝度は入力信号と同じ輝度になり、色補正による輝度の低下も補正できる。
【0045】
このように、本発明では、三つの原色信号のまま、白黒信号(色成分が無い状態の信号)の色温度(ホワイトバランス)を崩すことなく、色合いの変化もなく、ある特定の色のみの彩度だけを補正できるものである。
【0046】
尚、以上の第1実施形態,第2実施形態では、R信号方向の補正を説明したが、これに限られることはなく、入力部へ入力する三原色の信号を入れ替えれは、他の色の方向にも補正できる。
【0047】
また本発明は、アナログ回路,デジタル回路のどちらの回路としても良い。
【0048】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の色補正回路、及び色補正方法を採用することにより、第1点として、色補正係数は0以上1以下の値になり、ある特定の色方向以外では0になる。白黒信号(色成分が無い状態の信号)時にも色補正係数は0になる。また、共通の補正値を減算するという動作により色合いの変化もない。これらにより、白黒信号(色成分が無い状態の信号)の色温度(ホワイトバランス)を崩すことなく、色合いの変化もなく、ある特定の色のみの彩度だけを補正することが可能になる。
【0049】
第2点として、三つの原色信号のまま補正処理ができるので、他の色空間に変換して処理を行うような複雑なことはしない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す色補正回路及び色補正方法の構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す色補正係数演算部の構成図である。
【図3】本発明の第1実施形態を示す色補正回路及び色補正方法の動作概念図である。
【図4】本発明の第2実施形態を示す色補正回路及び色補正方法の構成図である。
【符号の説明】
1,2,3 入力部
4 比較器
5 減算器
6 補正量制御信号
7 色補正係数演算部
8 乗算器
9,10,11 減算器
12,13,14 出力部
15 輝度成分抽出部
16 輝度補正係数演算部
17,18,19 乗算器
20 固定値
21 減算器
22 半波整流
23 乗算器
24 係数基準化部
25 リミッタ
26 乗算器
27 差分信号の最大値の逆数
R,G,B 入力信号
R′,G′,B′ 出力信号
a,b 比較器4の出力端子
X 補正前の色座標点
Y 補正後の色座標点

Claims (6)

  1. 三つの原色信号を入力して補正する色補正回路において、
    前記三つの入力された原色信号のうちの第1の原色信号以外の二つの原色信号の大小を判別する比較手段と、
    前記比較手段で前記二つの原色信号のうちの大きいと判断された第2の原色信号と前記第1の原色信号との差分信号を作る減算手段と、
    この差分信号が所定値以下のときに0となり、所定値を超えるときにその大小に応じた正の値となるように色補正係数を演算する色用演算手段と、
    前記比較手段で前記二つの原色信号のうちの小さいと判断された第3の原色信号を前記色補正係数に乗算することで色補正値を算出する色補正値算出手段と、
    前記色補正値算出手段により算出された前記色補正値を前記三つの入力された原色信号から個別に減算することで、前記第1の原色信号が前記第2及び第3の原色信号よりも大きく支配的な色のみに対し、前記三つの原色信号補正する色用補正手段とを有することを特徴とする色補正回路。
  2. 前記色用演算手段は、前記差分信号から固定値を減算する減算手段と、前記減算結果を正の値にする手段と、外部から色補正の強さを制御する手段と、前記色補正係数の最大値を1にする手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の色補正回路。
  3. 前記三つの入力された原色信号から輝度成分を抽出する抽出手段と、前記抽出手段の輝度成分および前記色補正値から輝度補正係数を演算する輝度用演算手段と、前記輝度用演算手段からの輝度補正係数を基に前記色用補正手段の三つの出力された原色信号を補正する輝度用補正手段とを更に有することを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の色補正用回路。
  4. 前記色用演算手段は、前記差分信号からコアリングのための固定値を減算する減算手段と、前記減算手段の結果が負の値のときは0を出力し、正の値のときはそれと同じ値を出力する整流手段と、該整流手段の出力を増幅しかつその増幅度が外部からの補正量制御信号により可変に制御される増幅器と、該増幅器の出力に対して色補正の強さを一定レベルとするリミッタと、該リミッタの出力に前記差分信号の最大値の逆数を乗算する乗算器と、を有することを特徴とする請求項1に記載の色補正回路。
  5. 前記第1の原色信号は前記減算手段に直接入力され、前記第2及び第3の原色信号は直接前記比較手段に入力され、結果として前記色用補正手段によって、前記第1の原色信号が前記第2及び第3の原色信号よりも大きく支配的な色のみに対し、前記三つの原色信号補正されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の色補正回路。
  6. 三つの原色信号を入力して補正する色補正方法において、
    該三つの入力された原色信号のうちの第1の原色信号以外の二つの原色信号の大小を判別する比較工程と、
    前記比較工程で前記二つの原色信号のうちの大きいと判断された第2の原色信号と前記第1の原色信号との差分信号を作る減算工程と、
    この差分信号が所定値以下のときに0となり、所定値を超えるときにその大小に応じた正の値となるように色補正係数を演算する色用演算手段と、
    前記比較工程で前記二つの原色信号のうちの小さいと判断された第3の原色信号を前記色補正係数に乗算することで色補正値を算出する色補正値算出工程と、
    前記色補正値算出工程からの色補正値を前記三つの入力された原色信号から個別に減算することで、前記第1の原色信号が前記第2及び第3の原色信号よりも大きく支配的な色のみに対し、前記三つの原色信号補正する色用補正工程と、
    前記三つの入力された原色信号から輝度成分を抽出する抽出工程と、
    前記抽出工程の輝度成分および前記色補正値から輝度補正係数を演算する輝度用演算工程と、
    前記輝度用演算工程からの輝度補正係数を基に前記色用補正工程の三つの出力された原色信号を補正する輝度用補正工程とを有することを特徴とする色補正方法。
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