JP3641097B2 - 調光装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の各種車両のサイドウインドガラス、リヤウインドガラス等(ウインドシールドガラス)に使用する調光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、自動車等のウインドシールドガラスとして、無色透明のガラスではなく、色付ガラスを使用し、車室内への光透過量を制限したものがある。また、光透過量を制限するためにウインドシールドガラスに別体の遮光フィルムを取り付けたものもある。
【0003】
さらに、実開昭62−37510号公報には、図19に示すように、無色透明ガラス1と色付ガラスからなるサンシールドガラス2の2枚によりサイドウインドガラス3を構成し、無色透明ガラス1とサンシールドガラス2を、それぞれドア4内に設けた図示しない別個の駆動機構により互いに独立して昇降駆動できるようにしたものが記載されている。この場合、サンシールドガラス2を昇降することにより車室内への光透過量を制御することができる。なお、特開昭61−94813号公報、特開昭63−199120号公報等にも、この図19のものと同様に、無色透明ガラスと光透過量を制限可能なガラスとによりサイドウインドガラスを構成し、これらを互いに独立して昇降駆動できるようにしたものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しよとする課題】
しかし、上記のようにサイドウインドガラスを一枚の色付ガラスとすると、光透過量を調節することができず、車室内を明るくしたい場合にも光透過量を高めることができないという問題がある。
【0005】
また、上記のように遮光フィルムを無色透明ガラスに取り付ける場合も、いったん遮光フィルムを取り付けてしまうと、上記色付ガラスの場合と同様に、光透過量を調節することができない。さらに、この場合、サイドウインドガラスへの遮光フィルムの取り付け、取り外し作業に手間がかかるという問題もある。
【0006】
一方、上記図19に示す実開昭62−37510号公報に記載のものの場合、無色透明ガラス1とサンシールドガラス2のそれぞれについて駆動機構を設ける必要があるため、ドア4の厚みや重量が増加する。
【0007】
また、上記図19に示すサイドウインドガラス3は、以下の点で使用上不便である。
まず、サンシールドガラス2を昇降させて、サンシールドガラス2がドア4から伸出する部分の面積を変えることにより光透過率を調節するため、サイドウインドガラス3全面の光透過率を一度に調節することができない。
【0008】
また、光透過率は無色透明ガラス1とサンシールドガラス2が有する特定の光透過率にしか設定することができず、これら2種類の光透過率の中間の光透過率に設定することができない。
【0009】
さらに、例えば、夏季の気温が高い時に、それまで駐車していた自動車に乗車する場合に不便である。この場合車室内の空気は日光により加熱されて温度が上昇している。そのため、運転者は、冷房装置を作動させると共に、上記図19に示すようにサイドウインドガラス3を一部開放して車室内外の空気を入れ換える。この時、車室内に入射する日光を遮るために、サンシールドガラス2を上記図19に示すように上昇位置とする必要がある。この図19の状態で、運転席から車室外の車体5の下方位置を見たときの視界は暗く、明瞭な視界が得られない。よって、発車前に運転者が車体下方の安全を確認するには、サンシールドガラス2を降下させる必要がある。しかし、サンシールドガラス2を完全に降下させてドア4内に収容するには、ある程度の時間を要するため、車室内の気温が通常の温度に下がっても、直ちに自動車を発車させることができない。
【0010】
この他、図19に示す構造のものは、自動車の製造段階でドアを製作する際にドア本体に組み付けてしまう必要があり、完成後の自動車に後付けするのは困難であり、メンテナンス等の際にもドア4から容易に着脱することができないという問題もある。
【0011】
本発明は、上記従来の問題に鑑みなされたものであり、厚みが薄く、軽量であり、ウインドシールドガラスの開閉状態のいかんに拘わらず光透過率を迅速に調節することができ、かつ、完成した自動車に後付け可能であってメンテナンスが容易なウインドシールドガラス用の調光装置を調節することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、車体内から伸出及び収納可能な車両のウインドシールドガラス用の調光装置であって、少なくともいずれか一方を他方に対して相対的に移動可能とした第1及び第2の調光部材と、可動側の調光部材を移動させる駆動手段とを上記ウインドシールドガラスに取り付けたことを特徴としている。
【0013】
上記構成とした本発明の調光装置では、第1及び第2の調光部材と駆動機構がともにウインドシールドガラスに取り付けられているため、ウインドシールドガラスが車体内から伸出しているか車体内に収納されているか(開閉状態)にかかわず、光透過率を調節することができる。さらに、駆動機構を含めた装置全体をウインドシールドガラスに取り付けるようにしているため、完成した自動車に後付け可能であり、メンテナンス等の際にも簡単に着脱できる。
【0014】
具体的には、本発明は、車体内から伸出及び収納可能な本体と、車体内に配置され駆動機構と連結される連結部とを備え、その両面に車体に取り付けられた防水用弾性部材が当接する車両のウインドシールドガラス用の調光装置であって、上記ウインドシールドガラスの本体に取り付けられ、該本体のほぼ全面を覆う透明ハウジングと、該透明ハウジング内に移動可能に収容され、偏光方向の異なる2種類の偏光層を移動方向と直交する方向に交互に設けてなる可動側調光部材と、上記透明ハウジング内に固定され、偏光方向の異なる2種類の偏光層を上記可動側調光部材の移動方向と直交する方向に交互に設けてなる固定側調光部材と、上記ウインドシールドガラスの連結部に配置され、上記可動側調光部材を移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする。
【0015】
上記可動側調光部材を固定側調光部材に対して1個の偏光層分だけ移動させることにより、最も光透過率が高い状態から最も光透過率が低い状態に変化させることができる。よって、光透過率を殆ど瞬時に調節することができる。また、可動側及び固定側調光部材は透明ハウジング内に収容されているため、ウインドシールドガラスの開閉状態にかかわらず防水用弾性部材が調光調光部材に接触することがない。よって、移動側調光部材の移動が防水用弾性部材により阻害されることがない。また、ウインドシールドガラスがサイドウインドガラスの場合には、上記のようにサイドウインドガラスに透明ハウジングや駆動機構が設けられ、ドア本体に調光部材の駆動機構を設ける必要がないため、ドアの厚みや重量が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、図面に示す本発明の実施形態を説明する。
図1から図11は、本発明の第1実施形態を示している。
本実施形態の調光装置10は、図1に示すように、自動車11の右前方のドア12のサイドウインドガラス13の車室内側に装着されるものである。
【0017】
上記サイドウインドガラス13は、図4(B)で示すように、ドア12の窓部12aとほぼ同形状の本体13aの下部に長方形板状の連結部13bを備えている。この連結部13bはサイドウインドガラス13の開放状態にかかわらず常にドア12の内部に位置している。ドア12の内部には図示しない昇降駆動装置(パワーウインドレギュレータ)が収容されており、連結部13bは、この昇降駆動装置に連結されている。また、図2及び図3に概略的に示すように、ドア12には、サイドウインドガラス13の全閉時にその周縁に密着するように防水用弾性部材であるウエザーストリップ15a,15b,15cが装着されている。
【0018】
図4から図6に示すように、調光装置10は、透明ハウジング17内に一対の調光フィルム18,19を備えると共に、透明ハウジング17の外側に駆動機構20を備えている。
【0019】
上記透明ハウジング17は、サイドウインドガラス13の本体13aとほぼ同形状の第1部材21と、外形がサイドウインドガラス13の本体13aとほぼ同形状であって凹部22aの周囲に縁部22bを設けた第2部材22とを備えている。第2部材22の縁部22bは第1部材21に固着されており、第1部材21により閉鎖された凹部22aが上記調光フィルム18,19の収容室24を形成している。なお、第2部材22の下部には、収容室24と外部を連通させる切欠部22aが設けられている。
【0020】
上記透明ハウジング17は、取付ブラケット26,27により、サイドウインドガラス13の車室内側に取り付けられている。
図4及び図5(A)に示すように、透明ハウジング17の上端にはサイドウインドガラス13の上端を挟持する取付ブラケット26がねじ止めされている。また、図4及び図6に示すように、透明ハウジング17の下端にも取付ブラケット27がねじ止めされている。この取付ブラケット27に設けた挿通孔27aには、サイドウインドガラス13の連結部13bから突出する雄ねじ31が挿入されている。この雄ねじ31はサイドウインドガラス13と昇降駆動装置とを連結するためのものであり、雄ねじ31を昇降駆動装置側と螺合すると取付ブラケット27がサイドウインドガラス13に共締めされる。
なお、図5(A)及び図6に示すように、第1部材21とサイドウインドガラス13の間には、スペーサ28が介設されている。
【0021】
このように第1実施形態の調光装置10は、取付ブラケット26,27によりサイドウインドガラス13の車室内側に取り付けることができるため、保守点検等の際に簡単にサイドウインドガラス13から着脱することができる。また、いったん自動車が完成した後でも、簡単な作業で装着することができる。
【0022】
図7(A),(B)に示すように、上記調光フィルム18,19は、偏光方向が直交する第1偏向層35と第2偏向層36とを横縞状に交互に設けた薄膜フィルムからなる。図7(A)に示す一方の調光フィルム18は、上記収容室24内で透明ハウジング17の第1部材21に固定されている。図7(B)に示す他方の調光フィルム19は、上記固定側の調光フィルム18と透明ハウジング17の第2部材22の間に配置されており、図4(A)において矢印Aで示す上下方向に移動自在である。また、可動側の調光フィルム19の下部には長方形状の係合部19aが設けられている。この係合部19aには、厚み方向に貫通する複数の係合孔37,37が長手方向に所定間隔をあけて設けてある。また、係合部19aは、上記透明ハウジング17の第2部材22に設けた切欠部22aから収容室24の外部に突出している。
【0023】
なお、図4、図7、図8に示すように、調光フィルム18,19の上端中央には、U字状の切込18b,19bが設けてあり、図5(A)(B)に示すように、この切込18b,19bには透明ハウジング17の第2部材21に固定したガイド部材38が挿入されている。可動側の調光フィルム19は切込19bとガイド部材38との係合により移動方向が規制されている。
【0024】
上記駆動機構20は、図8及び図9に示すように、サイドウインドガラス13の連結部13bに配置されたブラケット40を備え、このブラケット40に直流モータ41を固定すると共に、ギア42を軸支してある。
上記ブラケット40には、基板部40aの両側にねじ止め部40b,40bが設けてある。このねじ止め部40b,40bはそれぞれ透明ハウジング17の取付ブラケット27,27にねじ止めしてある。また、基板部40aを部分的に切り起こして、互いに対向する軸受部40c,40dが設けてある。
【0025】
上記直流モータ41は、別体の保持部材43によりブラケット40の基板部40a上に固定されている。直流モータ41の電源コード44は自動車のバッテリ(図示せず)側に接続されており、運転席に設けたスイッチ(図示せず)の設定に応じて、正逆転を行う。一方、上記ギヤ42は円柱状であって、その表面に歯部42aが設けられている。また、ギヤ42の両端は軸受部40c,40dにより回転自在に指示されている。さらに、ギヤ42の図において右側の端部は、ホルダー44内に挿入された緩衝用ゴム(図示せず)を介して上記直流モータ41の出力軸41aに連結されている。上記透明ハウジング17の収容室24から突出する可動側の調光フィルム19の係合部19aは、ギヤ42とブラケット40の基板部40aの間に挿入されており、係合部19aの係合孔37にギヤ42の歯部42aが係合するようになっている。
【0026】
ギヤ42の左端部には、図10に示すような2個の位置決めストッパ46,47が固定されている。このうち一方の位置決めストッパ46は、可動側の調光フィルム19が最下端位置(図11(A)参照)となるとブラケット40の基板部40aに切り起こした係止突起40eに係止される。また、他方の位置決めストッパ47は、可動側の調光フィルム19が最上端位置(図11(B)参照)となると他の係止突起40fに係止される。よって、可動側の調光フィルム19は、最上端位置及び最下端位置で確実に係止される。また、これらの位置決めストッパ46,47を調節することにより、可動側の調光フィルム19の移動範囲やストロークを変更することができる。
【0027】
上記構成からなる第1実施形態の調光装置10は、透明ハウジング17と駆動機構20を含む装置全体がサイドウインドガラス13に取り付けられており、サイドウインドガラス13を昇降させれば、それに伴って調光装置10も昇降する。よって、昇降駆動機構は1個あればよく、ドア12の厚みの減少と軽量化を図ることができる。
【0028】
次に、第1実施形態の作動について説明すると、まず、上記直流モータ41を図9の矢印Bで示す方向に回転させると、ギヤ42もこの矢印Bで示す方向に回転し、ギヤ42の歯部42aと係合孔37との係合により可動側の調光フィルム19が降下する。それに伴って調光フィルム18,19の第1及び第2偏光層35,36どうしが重なる面積が増加し、光透過率が上昇する。可動側の調光フィルム19が最下端位置に達して、上記ストッパ46が係止突起40eに係止されたときには、図11(A)に示すように、調光部材18,19の第1及び第2偏光層分35,36がそれぞれ互いに一致して光透過率が最大(遮光率が最小)の状態(全開状態となる)。
【0029】
一方、上記直流モータ41を図9の矢印Cで示す方向に回転させて、可動側の調光フィルム19を上昇させると、それに伴って調光フィルム18,19の偏光方向が異なる偏光層35,36どうしが重なる面積(例えば、調光フィルム18の第1偏光層35と調光フィルム19の第2偏光部分36が重なる面積)が増加し、その結果、光透過率が低下する。可動側の調光フィルム19が最上端位置に達して、上記ストッパ47が係止突起40fに係止されたときには、図11(B)に示すように、調光フィルム18の第1偏光層35と第2偏光層19がそれぞれ他方の調光フィルム19の第2偏光層36、第1偏光層35と互いに一致した状態となり光透過率が最小(遮光率が最大)の状態(全閉状態)となる。また、可動側の調光フィルム19を上記全開状態と全閉状態の中間位置に設定することにより、光透過率を無段階的に調節することができる。なお、上記全閉状態から全開状態とするまでに要する時間は、調光フィルム18,19の1個の偏光部分35,36の幅の分だけ可動側の調光フィルム18を移動させるのに要する時間に過ぎず、極めて短時間であり、殆ど瞬時に光透過率を調節することができる。
【0030】
また、この調光装置10の透明ハウジング17は、サイドウインドガラス13の本体13aのほぼ全面を覆うように設けてあるため、上記図2に示すように、サイドウインドガラス13を完全に閉じた状態であっても、また、上記図1及び図3に示すように、サイドウインドガラス13を少し開けた状態であっても、サイドウインドガラス13のドア12から外部に出ている部分の全面の光透過率を一度に調節することができる。
【0031】
そのため、本実施形態の調光装置は、特に、駐車中に車室内の温度が上昇した場合に便利である。この場合、上記したように冷房装置を作動させると共に、上記図1及び図3に示すようにサイドウインドガラス3を一部開放して車室内外の空気を交換し、温度が低下するまでは調光装置10を全閉状態に設定して日光等の入射を遮る。そして、ある程度温度が低下すれば調光装置10を全開状態に設定して車体50の下方領域の視野を確保する。上記のように全閉状態から全開状態に瞬時に光透過率を調節できるため、車室内の温度が低下すれば、直ちに視界を確保して自動車を発車させることができる。
【0032】
また、調光フィルム18,19は透明ハウジング17内に収容されているため、図3に示すように、サイドウインドガラス13を部分的に開放しても、ウエザーストリップ15a〜15cが調光フィルム18,19に直接接触することはなく、ウエザーストリップ15a〜15cの有する弾性力によって、調光フィルム18,19が移動することがない。さらに、駆動機構20はサイドウインドガラス13の連結部13bに設けられており、図2に示すようにサイドウインドガラス13を完全に閉めた状態でも駆動機構20はドア12の本体部分に取り付けられたウエザーストリップ15a,15bに接触せず、サイドウインドガラス13と透明ハウジング17のみが接触しており、その厚さはほぼ一定である。よって、ウエザーストリップ15a,15bに作用する負荷はほぼ一定であり、ウエザーストリップ15a,15bを構成する弾性材料の劣化の進行を抑制することができる。
【0033】
図12から図14は、本発明の第2実施形態を示している。
この第2実施形態では、駆動機構20が透明ハウジング17の収容室24内に設けられている。
また、調光フィルム18,19はいずれも透明ハウジング17に固定されておらず、収容室24内で矢印Aで示す方向に摺動可能である。
【0034】
上記駆動機構20は、直流モータ41の出力軸41aと連結されたシャフト51を備えている。このシャフト51には調光フィルム18,19の下端を連結する紐部材52Aが巻回されている。一方、調光フィルム18,19の上端は紐部材52Bにより互いに連結され、この紐部材52Bは回転自在なシャフト53に連結されている。
【0035】
上記直流モータの電源線44はサイドウインドガラス13の連結部13b上に取り付けた導電基板55の導電回路55aに接続されている。この導電回路55aは図示しない自動車のバッテリ側に接続されている。
【0036】
上記直流モータ41によりシャフト53を回転させると、それに伴って上記調光フィルム18,19を連結する紐部材52Bが移動し、シャフト53の回転方向に応じて調光フィルム18,19は互いに反対方向に移動する。その結果、調光フィルム18,19の第1及び第2偏光部分35,36の重なり方が変化し、光透過率を調節することができる。
【0037】
また、第2実施形態の調光装置10では、駆動機構20が透明ハウジング17内に収容されているため、図13に概略的に示すように、サイドウインドガラス13を完全に閉じた状態では、上記調光フィルム18,19及び駆動機構20が内部に収容された透明ハウジング17がウエザーストリップ15a〜15cに囲まれた領域内に配置される。よって、サイドウインドガラス13を完全に閉じた状態で、ウエザーストリップ15a,15bに挟まれるのはサイドウインドガラス13及び上記した回路基板55のみであり、ウエザーストリップ15a,15bには大きな力は作用しない。そのため、ウエザーストリップ15a,15bの劣化の進行が抑制される。
【0038】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
まず、2枚の調光フィルムは少なくともいずれか一方を可動とすればよく、また、固定側の調光フィルムに代えて透明ハウジングやサイドウインドガラスに第1及び第2偏光部分を印刷してもよい。
例えば、図15(A)に示すように、第2実施形態において透明ハウジング17の第1部材21に直接第1及び第2偏光部分35,36を印刷してもよい。図15(B)から図16(B)のように、透明ハウジング17の第1部材21をなくし第2部材22の凹部22aをサイドウインドガラス13で閉鎖する構成としてもよい。図15(B)では、第2部材22側の調光フィルム19を固定、サイドウインドガラス13側の調光フィルム18を可動としている。図15(C)では、サイドウインドガラス13側の調光フィルム19を固定、第2部材22側の調光フィルム18を可動としている。図16(A)では第2部材22に直接第1及び第2偏光層35,36を印刷している。さらに、図16(B)ではサイドウインドガラス13に直接第1及び第2偏光部分35,36を印刷している。
【0039】
図17(A)(B)に示すように、上記調光フィルム18,19は、光透過率がほぼ100%の透明層58と、光透過率がほぼ0%の非透明層59とを交互に横縞状に設けたものであってもよい。
【0040】
また、透明ハウジングのサイドウインドガラスへの取付方法も上記のものに限定されない。
例えば、図18(A)に示すように、透明ハウジング17の所定箇所に複数の吸盤60を設け、この吸盤60により透明ハウジング17をサイドウインドガラス13の車室内側に着脱可能に取り付けてもよい。また、図18(B)に示すように、サイドウガラスウインド13を挟持する取付ブラケット61を透明ハウジング17の左右両側に設けてもよい。
【0041】
さらに、上記実施形態では図示しない自動車のバッテリを直流モータ41の電源として使用しているが、直流モータ専用の電源として直流乾電池をサイドウインドガラス13の連結部13bに設けてもよい。この場合電源と直流モータが近接して配置されるため、電源用の配線が簡単になる。
【0042】
以上、実施形態では、調光装置を右前方ドアのサイドウインドガラスに装着したが、車体から伸出及び収納可能なウインドガラスであれば、左前方、左後方、右後方のサイドウインドガラスあるいはリアウインドガラス等に本発明の調光装置を設けてもよい。
さらにまた、直流モータを駆動源とする駆動機構に代えて、公知の静電アクチュエータにより調光フィルムを移動させる構成としてもよい。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の調光装置では、調光部材を収容した透明ハウジングと可動側の調光部材の駆動機構がウインドシールドガラスに取り付けられているため、ウインドシールドガラスの開閉状態にかかわらず光透過率を調節することができる。また、可動側の調光部材を固定側の調光部材に対して1個の偏光層分だけ移動させることにより、全開状態から全閉状態へ又はその逆に変化させることができる。よって、光透過率を殆ど瞬時に調節することができる。
【0044】
また、上記のように駆動機構を含めた装置全体がウインドシールドガラスに取り付けられるため完成した自動車に後付け可能であり、保守点検等の際に簡単に着脱することができる。
【0045】
さらに、調光部材は透明ハウジング内に収容されているため、ウインドシールドガラスの開閉状態にかかわらず防水用弾性部材が調光調光部材に接触することがない。よって、移動側調光部材の移動が防水用弾性部材により阻害されることがない。
【0046】
なお、ウインドシールドガラスがサイドウインドガラスの場合には、上記のようにサイドウインドガラスに偏光部材や駆動機構が設けられるため、ドアの厚みや重量が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る調光装置を備える自動車を後方から見た斜視図である。
【図2】 (A)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正面図である。
【図3】 (A)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正面図である。
【図4】 (A)は発明の実施形態態に係る調光装置の縦断面図、(B)は第1実施形態に係る調光装置の車室内側から見た正面図である。
【図5】 (A)は図4(A)の部分Vの部分拡大図、(B)は図5(A)の部分V’の部分拡大図である。
【図6】 図4(A)の部分VIの拡大断面図である。
【図7】 (A)は固定側の調光フィルムの正面図、(B)は可動側の調光部分の正面図である。
【図8】 図4(B)の部分VIIIの部分拡大図である。
【図9】 駆動機構の側面図である。
【図10】 ストッパを示す斜視図である。
【図11】 (A)は調光装置の全開状態を示す正面図、(B)は調光装置の全閉状態を示す正面図である。
【図12】 第2実施形態に係る調光装置の車室内側から見た正面図である。
【図13】 (A)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザーストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正面図である。
【図14】 (A)及び(B)は図12の要部拡大断面図である。
【図15】 (A),(B)及び(C)は本発明の変形例を示す概略断面図である。
【図16】 (A)及び(B)は本発明の変形例を示す概略断面図である。
【図17】 (A)及び(B)は調光フィルムの他の一例を示す正面図である。
【図18】 (A)及び(B)は透明ハウジングの取付構造の他の例を示す概略図である。
【図19】 従来の調光装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 調光内
13 サイドウインドガラス
15a〜15c ウエザーストリップ
17 透明ケーシング
18,19 調光フィルム
20 駆動機構
21 第1部材
22 第2部材

Claims (2)

  1. 車体内から伸出及び収納可能な本体と、車体内に配置され駆動機構と連結される連結部とを備え、その両面に車体に取り付けられた防水用弾性部材が当接する車両のウインドシールドガラス用の調光装置であって、上記ウインドシールドガラスの本体に取り付けられ、該本体のほぼ全面を覆う透明ハウジングと、該透明ハウジング内に移動可能に収容され、偏光方向の異なる2種類の偏光層を移動方向と直交する方向に交互に設けてなる可動側調光部材と、上記透明ハウジング内に固定され、偏光方向の異なる2種類の偏光層を上記可動側調光部材の移動方向と直交する方向に交互に設けてなる固定側調光部材と、上記ウインドシールドガラスの連結部に配置され、上記可動側調光部材を移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする調光装置。
  2. 上記ウインドシールドガラスがサイドウインドガラスであることを特徴とする請求項1に記載の調光装置。
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