JPH09249027A - 遮光装置 - Google Patents

遮光装置

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JPH09249027A
JPH09249027A JP5904796A JP5904796A JPH09249027A JP H09249027 A JPH09249027 A JP H09249027A JP 5904796 A JP5904796 A JP 5904796A JP 5904796 A JP5904796 A JP 5904796A JP H09249027 A JPH09249027 A JP H09249027A
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JP
Japan
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fixed
light control
control member
movable
shielding device
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JP5904796A
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English (en)
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Tomoyuki Kikuta
知之 菊田
Hiroyuki Harada
博幸 原田
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両のサンルーフ用の遮光装置において、チ
ルトアップ時に遮光率を無段階的に調節可能とすると共
に、装置の薄型化による車室高さの確保とチルトアップ
時の換気効率の向上を図る。 【解決手段】 パネルの車室側に透明ケース29を固定
すると共に、それぞれ薄状フィルムからなる固定側調光
部材32と可動側調光部材31とを備え、固定側調光部
材を透明ケース内に固定する一方、可動側調光部材を透
明ケース内に固定側調光部材に対して摺動可能に配置す
る。可動側調光部材を移動させる駆動機構34をパネル
の車室側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車両用
の遮光装置に関し、詳しくは、車体のルーフ部にチルト
アップ可能なパネルを設けた車両のサンルーフ用の遮光
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の車両には、図12
に示すように、サンルーフ1から車室内2に入射する光
線を遮光するためのサンシェード3を備えるものがあ
る。
【0003】しかし、このサンシェード3は、サンルー
フ1の開口部4を閉鎖するためのガラス窓(ルーフガラ
ス6)を閉じた状態であれば自由に開閉することができ
るが、ルーフガラス6の閉め忘れ防止のために、ルーフ
ガラス6を開いた状態では、閉鎖できない構造となって
いる。そのため、換気等のためにルーフガラス6をチル
トアップ状態とする場合には必ずサンシェード3を開い
ておく必要がある。よって、特に、夏期等の日差しの強
い時にチルトアップによる換気を行うと、車室内に日光
が直接入射し、搭乗者は不快感を感じる。
【0004】また、ルーフガラス6とサンシェード3を
二段重ねに配置した構造であるため厚さが大であり、こ
の厚さが大である構造を車体のルーフ部5のボディ7と
内張り8の間の隙間9に収容しているため、車室内2に
おけるルーフ部5の最下端位置(車室高さH)が低くな
り、搭乗者10の頭部10aとルーフ部5との間の空間
(ヘッドクリアランスC)が狭くなってしまう。
【0005】さらに、上記のようにサンシェード3を閉
じて光線を遮蔽する状態と、サンシェード3を開いて車
室内に光線を採り入れる状態との2状態を切り換えるこ
とはできるが、遮光率を無段階的に調節することができ
ない。例えば、天候が雨天、曇り等の場合に、車室内に
少しの日光を取り入れるということはできない。
【0006】これに対して特開平7−276993号公
報には、図13に示すように、サンルーフ1の開口部4
を閉鎖するためのガラス又は透明樹脂製のパネル12
と、サンシェード13とを別個の開閉機構15,16に
より駆動し、各開閉機構15,16の駆動源であるモー
タ(図示せず)を独立に制御可能としている遮光装置が
記載されている。この遮光装置では、パネル12がチル
トアップ状態であってもサンシェード13を開閉作動さ
せることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記図13で
示す遮光装置も、図12の場合と同様に、パネル12と
サンシェード13を二段重ねに配置した構造であるた
め、厚さが大である。そのため、パネル12をチルトア
ップした状態でサンシェード13を開放しても、開口部
4の全開口面積のうち換気のために有効に機能する部分
の面積が狭く、換気効率が低い。また、上記したように
厚みが大きいと車室高さHが低くなるという問題もあ
る。
【0008】さらに、この図13に示す遮光装置も、サ
ンシェード13の開閉状態を切り換えることができるだ
けで、遮光率を無段階的に調節することはできない。
【0009】さらにまた、上記パネル12は比較的重量
が重いため、上記パネル駆動用のモータとして、高トル
クを出力し得る大型モータ等を使用する必要があり、装
置全体が大型化してしまうという問題もある。
【0010】一方、チルトアップ式のサンルーフ用のも
のではないが、車両のルーフ部に取付ける遮光装置に
は、本出願人に係る特開平7−40743号公報に記載
の装置のように、2枚の薄状フィルム等からなる調光部
材の位置を相対的に変位させることにより遮光率を調節
可能としたものがある。しかし、この遮光装置では、2
枚の調光部材が結露又は高湿時等に密着することがあ
り、可動側の調光部材を駆動するために要する負荷が大
きくなったり、駆動不能となるおそれがある。
【0011】本発明は、上記従来の遮光装置における問
題を解決するためになされたものであって、非チルトア
ップ時であってもチルトアップ時であっても、遮光率を
無段階的に調節可能とすると共に、装置の薄型化による
チルトアップ時の換気効率の向上と車室高さの確保を図
ることを目的としてなされたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は車体の
ルーフ部にチルトアップ可能なパネルを設けた車両のサ
ンルーフ用の遮光装置であって、上記パネルの車室側に
透明ケースを固定すると共に、それぞれ薄状フィルムか
らなる固定側調光部材と可動側調光部材とを備え、該固
定側調光部材を上記透明ケース内に固定する一方、該可
動側調光部材を上記透明ケース内に固定側調光部材に対
して摺動可能に配置し、かつ、上記可動側調光部材を移
動させる駆動機構を上記パネルの車室側に設けたことを
特徴とする遮光装置を提供するものである。(請求項
1)
【0013】本発明に係る遮光装置では、固定側調光部
材と可動側調光部材を収容した透明ケースと駆動機構を
パネルの車室側に固定した構造であるため、パネルが非
チルトアップ状態であるときも、また、チルトアップ状
態としたときであっても可動側調光部材の固定側調光部
材に対する位置を調節することにより遮光率を無段階的
に調節することができる。また、上記のようにパネルに
透明ケース及び駆動機構を固定する構造とすることによ
り薄状化しているため、チルトアップ時の開口部の面積
が大であり換気効率が高い。さらに、薄状化したことに
より十分な車室高さを確保することができる。
【0014】上記透明ケースから外部に突出するように
設けた上記駆動側調光部材の舌状部に複数の係合孔を列
状に設ける一方、上記駆動機構は、上記舌状部の係合孔
と係合する歯部を外周に突設すると共に回転角度を規制
するカム部を設けたドラム部材と、該ドラム部材を回転
駆動する直流モータとを備える構成とすることが好まし
い。(請求項2)
【0015】駆動機構を上記の構成とした場合、直流モ
ータを作動させると、ドラム部材が回転し、ドラム部材
側の歯部と駆動側調光部材に設けた係合孔との係合によ
り、駆動側固定部材が固定側固定部材に対して移動す
る。
【0016】上記駆動機構は、ステッピングモータを備
えるものであってもよい。(請求項3)
【0017】ステッピングモータは、回転角度を制御す
ることができるため、別途回転角度を規制するための機
構を設ける必要がない。
【0018】上記移動側調光部材と固定側調光部材の少
なくともいずれか一方に、エンボス加工により複数の凹
部または複数の凸部を設けることが好ましい。(請求項
4)
【0019】上記のような複数の凹部または複数の凸部
を設けた場合、移動側調光部材と固定側調光部材が結露
又は高湿時等に密着するのを防止することができ、可動
側調光部材を比較的小さい駆動力で確実に駆動すること
ができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す実施形態に基づ
いて本発明について詳細に説明する。図1から図5は、
本発明の第1実施形態を示している。自動車の車体のル
ーフ部21には、ボディ22及び内張り23に、サンル
ーフ用の四角形状の開口部24を設けている。なお、図
中25はフロントガラスである。
【0021】ルーフガラス26は、上記開口部24と嵌
め込み可能な四角形状としており、チルトアップ機構2
0により、開口部24を開閉できるようになっている。
また、図2に示すように、ルーフガラス26は、その中
央部分を透明部26aとし、周縁部に所要幅の不透明部
26bを設けている。
【0022】遮光装置28は、上記ルーフガラス26の
車室2側に固定している。遮光装置28は、一対の透明
ケース29、移動側調光部材31、固定側調光部材3
2、ガーニッシュ33A,33B及び駆動機構34を備
えている。
【0023】上記透明ケース29は、上記ルーフガラス
26と同様の四角形状であって、上記ルーフガラス26
の透光部26aに対応する凹部36aを設けた第1部材
36と、上記ルーフガラス26と同様の四角形状の平板
からなる第2部材37とを備え、これら第1及び第2部
材36,37を上記ガーニッシュ33A,33Bにより
一体に固着してなる。上記第2部材37により閉鎖され
た第1部材36の凹部36aは、上記可動側調光部材3
1と固定側調光部材32を収容する収容室38を構成し
ている。
【0024】上記可動側調光部材31は、図3に示すよ
うに、互いに直交する方向に偏光線39を設けた第1偏
光部41Aと第2偏光部41Bとを直線縞状に交互に設
けた四角形状の薄状フィルムからなり、図2中矢印Aで
示す車体の前後方向に移動可能に固定側調光部材32上
に載置されている。
【0025】可動側調光部材31は、車体の後方側に突
出する長方形状の舌状部31a備えている。この舌状部
31aには、それぞれ板厚方向に貫通する長方形状の孔
からなる複数対の係合孔42a,42bを所要間隔で設
けている。この舌状部31aは、上記透明ケース29の
第1部材36に設けた切欠部36b(図2にのみ示
す。)から収容室38の外部に突出し、駆動機構34内
に挿入されている。また、図3(B)に示すように、可
動側調光部材31には、エンボス加工により円形の凹部
31b,31b,31b・・・を全面にわたって多数設
けている。
【0026】図4に示す固定側調光部材32は、上記可
動側調光部材31と同様に、互いに直交する偏光線39
を設けた第1偏光部41Aと第2偏光部41Bとを直線
縞状に交互に設けた薄状フィルムからなる。固定側調光
部材32は、上記収容室38内で透明ケース29の第2
部材37に固定されている。
【0027】駆動機構34は、図2及び図5に示すよう
に、ブラケット44に駆動源を構成する直流モータ46
を固定すると共にドラム部材47を枢支した構造として
いる。上記ブラケット44には、基板部44aの両側に
ねじ止め部44b,44cを設けている。また、基板部
44aには軸受孔44dを備える切り起こし部44eを
設け、この切り起こし部44eと所要間隔をあけて対向
するように、軸受凹部48aを備える別体の支持部材4
8を基板部44aに固定している。
【0028】上記直流モータ46はブラケット44の基
板部44a上に固定されている。この直流モータ46
は、運転室に設けた操作スイッチ(図示せず)の設定に
応じて、正転・逆転を行う。直流モータ46の出力軸4
6aは、ドラム部材47の上記切り起こし部44e側の
端部に回転力を伝達できるように連結されている。
【0029】上記ドラム部材47は、一端が上記軸受孔
44dに軸支され、他端が上記軸受凹部48aに軸支さ
れている。上記ドラム部材47には、それぞれ周方向に
設けた複数の突起49,49・・・からなる2組の歯部
51A,51Bを所要間隔をあけて設けている。
【0030】この各歯部51A,51Bの突起49,4
9は、上記可動側調光部材31の舌状部31aの係合孔
42a,42bに係合できる寸法に設定しており、ま
た、歯部51Aと歯部51Bの幅は、係合孔42aと係
合孔42bの幅と等しく設定している。上記のように透
明ケース29から突出する可動側固定部材31の舌状部
31aは、ドラム部材47とブラケット44の基部44
aとの間に挿入されており、係合孔42a,42bに歯
部51A,51Bの突起49が挿入されている。
【0031】上記ドラム部材47の一端にはカム部53
を設けており、このカム部53が上記ブラケット部44
の基板部44aに切り起こしたストッパ部44fに係止
されることにより、ドラム部材47の回転が係止される
ようになっている。
【0032】上記直流モータ46及びドラム部材47を
支持するブラケット44は、上記ねじ止め部44b,4
4cに挿通したねじ(図示せず)により、ルーフガラス
26の車室側に固定されている。
【0033】次に、第1実施形態の遮光装置の作動につ
いて説明する。上記遮光装置は、可動側調光部材31を
固定側調光部材32に対して移動させることにより、可
動側調光部材31の第1及び第2偏光部分41A,41
Bと固定側調光部材32の第1及び第2偏光部分41
A,41Bの重なり方を変えることにより、遮光率を無
段階的に調節することができる。例えば、図1中、矢印
Bで示す方向から見て、図6(A)に示すように、可動
側調光部材31と固定側調光部材32の第1偏光部分4
1Aと第2偏光部分41Bが一致したときに遮光率が最
も低い状態(全開状態)となり、図6(B)に示すよう
に可動側調光部材31の第1偏光部分41Aと固定側調
光部材32の第2偏光部分41Bが一致して重なり、可
動側偏光部材31の第2偏光部分41Bと、固定側調光
部材32の第1偏光部分41Aが一致して重なったとき
に遮光率が最も高い状態(全閉状態)となる。
【0034】上記直流モータ46を図2の矢印Cで示す
開方向に回転させると、ドラム部材47も矢印C方向に
回転し、このドラム部材47の回転に伴って上記可動側
調光部材31が開方向に移動する。ドラム部材47の回
転は上記カム部53がブラケット44のストッパ部44
fに係止されることにより停止し、このとき遮光装置2
8は、上記図6(A)に示す全開状態にある。
【0035】一方、直流モータ46を図2の矢印Dで示
す方向に回転させると、ドラム部材47も矢印D方向に
回転し、このドラム部材47の回転に伴って上記可動側
調光部材31が閉方向に移動する。ドラム部材47の回
転は上記カム部53がブラケット44の係止部44fに
係止されることにより停止し、このとき可動側調光部材
31は、上記図6(B)に示す全閉状態にある。このよ
うに、ドラム部材47の回転角度は、カム部53とブラ
ケット44のストッパ部44fとにより規制されるた
め、可動側調光部材31の固定側調光部材32に対する
移動も上記全閉位置と全開位置との間に制限される。
【0036】第1実施形態の遮光装置28はルーフガラ
ス26の車室側に固定しているため、上記図1(A)に
示すようにルーフガラス26を閉めた状態であっても、
また、図1(B)に示すようにチルトアップ機構20に
より、ルーフガラス26をチルトアップした状態であっ
ても、上記直流モータ46を駆動することにより可動側
調光部材31の位置を移動させて、遮光率を調節するこ
とができる。上記のように可動側調光部材31には、上
記のように多数の凹部31bを設けているため、移動側
調光部材31と固定側調光部材32が結露又は高湿時等
によって密着するのを防止することができ、可動側調光
部材31を比較的小さい駆動力で確実に駆動することが
できる。
【0037】また、上記のように本実施形態では、ルー
フガラス26に透明ケース29及び駆動機構34の車室
側に固定して薄型化しているため、上記図6(B)に示
すようにルーフガラス26をチルトアップ状態としたと
きの開口部24の面積が大きく、換気効率が高い。ま
た、薄型化したことにより、上記チルトアップ時にルー
フガラス26や遮光装置28の前方側の端部がボディの
外側部分に引っ掛かることがなく、チルトアップ作動を
確実に行うことができる。
【0038】さらに、薄型化したことにより十分な車室
高さHを確保することができ、搭乗者10の頭部10a
とルーフ部21の間のクリアランスCが大きくなる。
【0039】図7は、第1実施形態の変形例を示してい
る。この変形例では、換気時には、ルーフガラス26及
びルーフガラス26に一体に固定した遮光装置28をボ
ディ22と内張り23の隙間に格納するようにチルトア
ップ機構20を構成している。上記のように遮光装置2
8は厚さが薄いため、上記隙間の幅が小さくてもルーフ
ガラス26及び遮光装置28を挿入することができる。
よって、この変形例の場合も十分な車室高さH及びクリ
アランスCを確保することができる。
【0040】図8(A),(B)は、本発明の第2実施
形態を示している。この第2実施形態の遮光装置28’
は、作動機構34をルーフガラス26の車体前方側に取
付けている。第2実施形態のその他の構造は、上記した
第1実施形態と同様である。この第2実施形態では、図
8(B)に示すように、ルーフガラス26をチルトアッ
プ状態とすると、走行時に気流の流入側に車体の前方側
に遮光装置28の駆動機構34を設けた側が位置し、気
流の排出側には車体の後方側に遮光装置28の駆動機構
34を設けない側が位置する。このように遮光装置の駆
動機構34を設けていない側を気流の下流側とした場
合、車室内から排出される空気の流れがスムーズとなる
ため、車室内に流入する外気の気流もスムーズとなるた
め、チルトアップ時の換気効果が一層向上する。
【0041】第2実施形態のその他の構造及び作用は、
上記した第1実施形態と同一である。なお、この第2実
施形態でも、上記図7に示した第1実施形態の変形例と
同様に、換気時には、ルーフガラス26及びルーフガラ
ス26に一体に固定した遮光装置28をボディ22と内
張り23の間の隙間に挿入・格納する構成としてもよ
い。
【0042】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。例えば、図9
(A),(B)及び図10に示すように、可動側調光部
材31’及び固定側調光部材32’をそれぞれ一定幅の
縞状の透明部61と非透明部62とを交互に設けたもの
としてもよい。この場合、図11に示すように可動側調
光部材31’と固定側調光部材32’の透明部61と非
透明部62どうしが重なり合う全開状態では、遮光率は
ほぼ50%となる。一方、図11(B)に示す可動側調
光部材31’の透明部材61と固定側調光部材31’の
非透明部62が重なり、可動側調光部材31’の非透明
部62と可動側調光部材32’の透明部62が重なる全
閉状態では遮光率はほぼ100%となる。
【0043】また、上記実施形態では、直流モータ46
及びドラム部材47からなる駆動機構により、可動側調
光部材41を駆動しているが、駆動機構の構造は、これ
に限定されるものでなく、例えば、ステッピングモータ
を使用してもよく、この場合、ステッピングモータ事態
が回転角度を調節できるため、上記実施形態のようなカ
ム部53及びストッパ部材44fからなる位置決め機構
を設ける必要はない。
【0044】また、上記可動側調光部材31にエンボス
加工により設ける凹部31aの形状は、円形に限定され
ず、長方形等の他の形状であってもよい。また、固定側
調光部材32のみ、あるいは可動側調光部材31と固定
側調光部材32の両方にエンボス加工を施してもよい。
さらに、凹部31aの代えて多数の凸部を設けてもよ
い。
【0045】さらに、上記実施形態は、開口部24をル
ーフガラス26により閉鎖しているが、開口部24を閉
鎖するためのパネルはガラス製のものに限定されず、透
明又は半透明の樹脂製であってもよい。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る遮光装置では、それぞれ薄状フィルムからなる固
定側調光部材と可動側調光部材を収容した透明ケースと
駆動機構をパネルの車室側に固定した構造であるため、
パネルが非チルトアップ状態であるときも、また、チル
トアップ状態としたときであっても駆動機構により可動
側調光部材を移動させて可動側調光部材の固定側調光部
材に対する位置を調節することにより遮光率を無段階的
に調節することができる。また、上記のようにパネルに
透明ケース及び駆動機構を固定する構造とすることによ
り薄状化しているため、チルトアップ時の開口部の面積
が大であり換気効率が高い。さらに、薄状化したことに
より十分な車室高さを確保することができる。
【0047】可動側調光部材の舌状部に係合孔を設け、
この係合孔が駆動機構のドラム部材に設けた歯部に係合
する構造とした場合、直流モータによりドラム部材が回
転すると、歯部と係合孔との係合により、駆動側固定部
材が固定側固定部材に対して移動し、可動側調光部材の
固定側調光部材の位置を調節することができる。また、
カム部を設けることにより、ドラム部材の回転角度を規
制し、可動側調光部材の移動範囲を全開と全閉の間に制
限することができる。
【0048】上記移動側調光部材の駆動機構がステッピ
ングモータを備える場合、ステッピングモータは、それ
自体が回転角度を制御することができるため、別途回転
角度を規制するための機構を設ける必要がない。
【0049】上記移動側調光部材と固定側調光部材に少
なくともいずれか一方に、エンボス加工により複数の凹
部または複数の凸部を設けた場合には、移動側調光部材
と固定側調光部材が結露又は高湿時等に密着するのを防
止することができ、可動側調光部材を比較的小さい駆動
力で確実に駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示し、(A)はルー
フガラスを閉じた状態を示す概略断面図、(B)はルー
フガラスを開いた状態を示す概略断面図である。
【図2】 第1実施形態に係る遮光装置を示す分解斜視
図である。
【図3】 (A)は可動側調光部材の平面図、(B)は
(A)のIII−III線での部分断面図である。
【図4】 固定側調光部材の平面図である。
【図5】 (A)は駆動機構の分解斜視図、(B)はカ
ム部とストッパ部を示す概略図である。
【図6】 (A)は遮光装置の全開状態を示す平面図、
(B)は遮光装置の全閉状態を示す平面図である。
【図7】 第1実施形態の変形例に係る遮光装置を示す
概略断面図である。
【図8】 本発明の第2実施形態を示し、(A)はルー
フガラスを閉じた状態を示す概略断面図、(B)はルー
フガラスを開いた状態を示す概略断面図である。
【図9】 可動側調光部材の他の例を示し、(A)は平
面図、(B)はIX−IX線での断面図である。
【図10】 固定側調光部材の他の例を示す平面図であ
る。
【図11】 (A)は遮光装置の全開状態を示す平面
図、(B)は遮光装置の全閉状態を示す平面図である。
【図12】 従来の遮光装置を示す概略断面図である。
【図13】 上記の遮光装置の他の例を示す概略断面図
である。
【符号の説明】
22 ボディ 23 内張り 26 ルーフガラス 28,28’ 遮光装置 29 透明ケース 36 第1部材 37 第2部材 31 可動側調光部材 31a 舌状部 32 固定側調光部材 34 駆動機構 42a,42b 係合孔 H 車室高さ C クリアランス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のルーフ部にチルトアップ可能なパ
    ネルを設けた車両のサンルーフ用の遮光装置であって、 上記パネルの車室側に透明ケースを固定すると共に、そ
    れぞれ薄状フィルムからなる固定側調光部材と可動側調
    光部材とを備え、該固定側調光部材を上記透明ケース内
    に固定する一方、該可動側調光部材を上記透明ケース内
    に固定側調光部材に対して摺動可能に配置し、かつ、上
    記可動側調光部材を移動させる駆動機構を上記パネルの
    車室側に設けたことを特徴とする遮光装置。
  2. 【請求項2】 上記透明ケースから外部に突出するよう
    に設けた上記駆動側調光部材の舌状部に複数の係合孔を
    列状に設ける一方、 上記駆動機構は、上記舌状部の係合孔と係合する歯部を
    外周に突設すると共に回転角度を規制するカム部を設け
    たドラム部材と、該ドラム部材を回転駆動する直流モー
    タとを備えることを特徴とする請求項1に記載の遮光装
    置。
  3. 【請求項3】 上記駆動機構は、ステッピングモータを
    備えることを特徴とする請求項1に記載の遮光装置。
  4. 【請求項4】 上記移動側調光部材と固定側調光部材の
    少なくともいずれか一方に、エンボス加工により複数の
    凹部または複数の凸部を設けていることを特徴とする請
    求項1から請求項3のいずれか1項に記載の遮光装置。
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