JPH08212820A - 遮光装置 - Google Patents

遮光装置

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JPH08212820A
JPH08212820A JP2018595A JP2018595A JPH08212820A JP H08212820 A JPH08212820 A JP H08212820A JP 2018595 A JP2018595 A JP 2018595A JP 2018595 A JP2018595 A JP 2018595A JP H08212820 A JPH08212820 A JP H08212820A
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JP
Japan
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light
light control
polarizing
plate
control plate
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JP2018595A
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Shizuo Orihara
志津夫 折原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 あらゆる窓等に容易に適用できる簡易かつ安
価な構成を有し、迅速に遮光あるいは遮光の解除を行え
る遮光装置を提供する。 【構成】 リアウインド1を構成する外側透明ガラス2
と内側透明ガラス3との間に偏光方向の異なる偏光フィ
ルム8a、8bが交互に設けられてなる2枚の調光板
4、5を設け、レバー10を用いて上記内側調光板5を
駆動することで、上記各調光板4、5に設けられた偏光
方向の同じ偏光フィルムどうしあるいは偏光方向の異な
る偏光フィルムどうしを選択的に重ね、遮光および遮光
の解除を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車のリア
ウインドや飛行機、船舶等の円形窓等に設けられ、入射
する光(太陽光等)の遮光および遮光の解除を行える遮
光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乗用車や家屋等の窓に設けられ、入射す
る太陽光線の遮光および遮光の解除を行う遮光装置とし
て、従来種々のものがある。カーテンやブラインド等が
その典型的な例である。このカーテンやブラインドは、
布または金属板等で窓の内面を遮ることで遮光を行い、
また、布の材質を変更したり、上記金属板等の角度を調
節することで調光(遮光度の調節)を行えるようになっ
ている。
【0003】ー方、近年では、窓を構成するガラス自体
に遮光および調光の機能を設けたいわゆる調光ガラスが
開発されている。この調光ガラスとしては、例えばサン
グラスなどに使用されているような紫外線があたると発
色する物質を用いたものがある。また、エレクトロクロ
ミック素子(主成分は酸化タングステン)や液晶物質を
採用し、電流印加によって透光率を変化させるものもあ
る。
【0004】
【発明が解決すべき課題】ところで、従来の遮光装置で
は、以下のような不具合や不都合が生じる場合がある。
例えば、自動車のリアウインドや、飛行機や船舶の運転
室の丸窓に遮光装置を取り付ける場合を考えると、上記
カーテンやブラインド等では、運転を行う上で邪魔にな
ったり、遮光を行う作業が面倒であるということがあ
る。また、自動で作動する電動カーテン等の装置もある
が、設備が非常に高価であるうえに動作遅いということ
がある。
【0005】また、紫外線に反応する調光ガラスでは、
紫外線が当たることによって自動的に変色してしまうの
で、運転者等の意思に応じた調光を行うことが不可能で
ある。また、透光率の変化を行うのに時間がかかってし
まうものもある。
【0006】ー方、電流の印加により透光率を変化させ
るものについては、構成が複雑で高価であるため、乗用
車のリアウインドのような大面積には適用しずらいとい
うことがある。また、上記ガラスには前記素子や液晶物
質を制御するための電極を設ける必要があり、この電極
に印加する電圧を制御するための電気回路等も設ける必
要がある。このため、用途が限定されてしまうというこ
とがある。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、あらゆる窓等に容易に適用できる簡易かつ
安価な構成を有し、迅速に遮光あるいは遮光の解除を行
える遮光装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の手段
は、偏光方向の異なる偏光膜が交互に設けられてなる2
枚の調光板と、上記2枚の調光板を重ねた状態で保持
し、ー方の調光板を他方の調光板に対して重なる位置を
ずらすことができるように保持する保持手段と、上記ー
方の調光板を駆動することで、上記各調光板に設けられ
た偏光方向の同じ偏光膜どうし、あるいは偏光方向の異
なる偏光膜どうしを選択的に重ね、遮光および遮光の解
除を行う駆動手段とを有することを特徴とする遮光装置
である。
【0009】第2の手段は、上記2枚の調光板は重なる
位置を直線方向にずらすことができるように保持されて
いることを特徴とする遮光装置である。第3の手段は、
上記2枚の調光板は重なる位置を回転方向にずらすこと
ができるように保持されていることを特徴とする遮光装
置。
【0010】
【作用】この発明によれば、上記ー方調光板を駆動し、
他方の調光板との重なる位置をずらすことで、遮光ある
いはその解除を行うことができる。
【0011】
【実施例】次に、この発明の一実施例について説明す
る。まず、この発明の第1の実施例について説明する。
この第1の実施例の調光装置は、図1に示す自動車のリ
アウインド1に適用される。
【0012】図2は、このリアウインド1を車室内側か
ら見た縦断斜視図である。このリアウインド1は、図2
に示すように4層構造をなすものであり、、このリアウ
インド1の外側面を構成する外側透明ガラス2と、リア
ウインド1の内側面を構成する内側透明ガラス3と、外
側透明ガラス2と内側透明ガラス3との間に介装された
2枚の外側調光板4および内側調光板5とからなる。
【0013】上記外側透明ガラス2および内側透明ガラ
ス3は、所定の隙間を存した状態で重ねられ窓枠1aに
固定されている(図1参照)。また、上記2枚の調光板
4、5のうち上記外側調光板4は、上記外側透明ガラス
2と同形状に形成されかつこの外側透明ガラス板2の内
面に固定されている。
【0014】ー方、上記内側調光板5は、上記外側調光
板4に対して車幅方向(図に矢印で示す方向)に移動自
在に保持されている。すなわち、この内側調光板5は、
上記窓枠1aによって上下方向の移動が規制され、かつ
この窓枠1aによって車幅方向にスライド自在にガイド
保持されている。
【0015】すなわち、この装置は、上記外側透明ガラ
ス2と内側透明ガラス3との間で、上記2枚の調光板
4、5の互いに重なり合う位置をスライド的にずらすこ
とができるように構成されている。
【0016】次に、上記調光板4、5の構成について図
3を参照して説明する。この図3は、上記2枚の調光板
4、5を重ねた状態を示したものである。なお、上記2
枚の調光板4、5は構成が同じであるので、内側調光板
5についてのみを説明する。
【0017】この調光板5は薄厚の可撓性透明板7を有
する。そして、この可撓性透明板7の表面には、偏光方
向0°と偏光方向90°の帯状の偏光フィルム8a、8
bが、上記2枚の調光板4、5の相対移動方向(車幅方
向)に沿って一定の幅tで交互に設けられている。
【0018】この偏光フィルム8a、8bは、例えば、
ー方向に延伸したポリビニールアルコールフィルム(P
VAフィルム)に、ヨウ素あるいは二色性染料等の偏光
素材を吸着させることで形成されたものであり、これら
の偏光素材の分子の配列がPVAの方向にそろうことで
偏光機能を奏するものである。
【0019】この種の偏光フィルムは、高分子フィルム
であるために、可撓性を有すると共に加工性に優れる。
また、その厚さは約200μmと極めて薄いのが特徴で
ある。
【0020】また、上記偏光方向0°の偏光フィルム8
aは、自然光のうち0°方向に振動する光成分だけを透
過させ、他の成分は吸収する機能を有する。また、偏光
方向90°の偏光フィルム8bは、自然光のうち90°
方向に振動する光成分だけを透過させる機能を有する。
【0021】したがって、図3(a)に示すように、同
じ偏光方向の偏光フィルム8a(あるいは8b)どうし
が重なっている場合には遮光はなされない。しかし、図
3(b)に示すように上記内側調光板5を図に矢印で示
す方向にずらすと、偏光方向0°の偏光フィルム8aと
偏光方向90°の偏光フィルム8bとが重なった部位
(図に網掛けで示す)ではすべての振動方向の光が吸収
されるので自然光の透過率は略0となり遮光がなされる
(部分遮光)。
【0022】そして、図3(c)に示すように、上記偏
光方向の異なる偏光フィルム8a、8bどうしが完全に
重ねられると、上記2枚の偏光板4、5は、略全面に亘
って透光率が0となり、完全遮光が行われる。
【0023】次に、上記内側調光板5を駆動するための
手段について説明する。この駆動手段は、図2に示すよ
うに、上記内側透明ガラス3に上記内側調光板5の移動
方向に沿って形成されたスリット9と、このスリット9
を通して上記内側調光板5に固定されたレバー10とを
有する。このレバー10は、車室側に突出するので、車
室側からこのレバー10を車幅方向に駆動することで内
側調光板5を駆動することができる。
【0024】また、上記スリット9は、上記レバー10
の移動を上記偏光フィルム8a、8bの幅寸法tと同じ
寸法に規制するように形成され、上記レバー10と係合
することで、上記内側調光板5の移動量を図3(a)か
ら図3(c)に示す範囲に規制するようになっている。
【0025】したがって、上記レバー10を駆動し、こ
れを上記スリット9の左右端に係止させることで、図3
(a)に示す遮光解除状態と図3(c)に示す遮光状態
とを瞬時に切り換えることができるようになっている。
【0026】なお、上記レバー10を運転席側で遠隔操
作するようにしても良い。この遠隔操作を行うための機
構としては、例えば図4(a)〜図4(c)および図5
に示す機構が考えられる。
【0027】まず、図4(a)に示す機構について説明
する。この機構は、車体側に固定されたブラケット11
を有する。このブラケット11には、図に12で示す揺
動部材が揺動一端部を上記レバー10に係合させた状態
で揺動自在に取着されている。
【0028】ー方、運転席には、同図に13で示す手押
釦が揺動一端部を運転者側に延出させた状態で揺動自在
に保持され、この手押銘13の揺動他端部と上記揺動部
材12の揺動他端部どうしは長尺なるワイヤケーブル1
4で連結されている。
【0029】すなわち、運転者は、上記手押釦13を駆
動し、上記ワイヤケーブル14のワイヤを押し引きする
ことで、上記揺動部材12を介して上記遮光および遮光
解除の切り換えを行うことができるようになっている。
【0030】なお、図4(a)に示すように、上記レバ
ー10を上記スリット9内で中立の位置に停止させるこ
とで、図3(b)に示すように、遮光部位を略半分に制
御することができる。このように遮光部位を調節するこ
とで部分遮光(調光)を行うこともできるようになって
いる。
【0031】次に、図4(b)で示す機構について説明
する。この機構は、上記揺動部材12の揺動他端部に対
して、直動式のアクチュエータ16の往復駆動軸17を
連結してなる機構である。このアクチュエータ16の作
動スイッチ18を運転席側に設ければ、運転者は運転を
行いながら上記遮光装置を作動させることできる。
【0032】次に、図4(c)に示す機構について説明
する。この機構は、上記揺動部材12の揺動中心軸19
に直接的に接続されたワイヤケーブル20を有する。こ
のワイヤケーブル20の他端部は運転席側に導出され、
回転銘21が取着されている。
【0033】運転者は、この回転銘21を回転駆動する
ことで、上記ワイヤケーブル20を介して上記揺動部材
12を揺動させることができ、これにより、上記遮光装
置を作動させることができる。
【0034】次に、図5(a)に示す機構について説明
する。この機構は、上記内側調光板5の上下縁部に固着
されたラック22と、このラック22と噛合するピニオ
ンギア23とを有し、このピニオンギア23を図に24
で示すモータを用いて回転駆動することで、上記内側調
光板5を図に矢印で示す方向に往復移動させる機構であ
る。
【0035】遮光装置をこの実施例のリアウインド1の
ように大面積のものに適用する場合には、このような駆
動機構を採用することにより確実な作動を得ることがで
きると考えられる。
【0036】なお、以上述べたリアウインド1では、上
記遮光フィルム8a、8bは一定の幅を有する帯状であ
ったが、これに限定されるものではない。すなわち、一
般の乗用車では、上記リアウインド1は、平板ではなく
図1に示すように湾曲成形されてなるものが一般的であ
る。そして、このリアウインド1は、上辺の寸法が下辺
の寸法よりも短く形成されている。
【0037】このような形状でかつ湾曲してなるリアウ
インド1では、図5(b)に示すように、上辺の寸法が
下辺の寸法よりも小さく形成されてなる偏光フィルム8
a、8bを設けることが好ましい。この場合、上記上辺
の駆動量を下辺の駆動量よりも小さくする必要がある
が、上記ピニオンギア23のうち、上方に位置するピニ
オンギア23aを小形なものとし、下方に位置するピニ
オンギア23bを大形のものとすることで上辺側の駆動
量を下辺側の駆動量よりも小さくすることができ、上記
偏光板を湾曲方向に駆動することが可能である。
【0038】次に、この発明の効果について説明する。
以上述べたような構成によれば、構成および操作が簡単
で、かつ運転者や同乗者の意思によって遮光およびその
解除を迅速に行える遮光装置(リアウインド1)を得る
ことができる。
【0039】すなわち、遮光装置として、従来、前述し
たように調光素子等や液晶を用いて電気的に透光率を変
化させたり、紫外線の受光により自動的に透光率が変化
する素材を用いる技術はあったが、このような装置では
制御のための電極や電気回路が必要であった。また、装
置によっては、調光を行うのに時間がかかるということ
があった。このため、自動車の特に大面積を有するリア
ウインドに用いるのには適していないということがあっ
た。
【0040】また、電動カーテンを用いる技術では、設
置費用が高価であると共にかなりの設置スペースを要
し、また遮光操作に手間がかるということがあった。し
かし、この発明では、偏光方向の異なる2種類の偏光フ
ィルム8a、8bを交互に貼着してなる調光板4、5を
リアウインド1内に2枚内蔵し、ー方の調光板5を他方
の調光板4に対してずらすことで、偏光方向の異なる偏
光フィルム8a、8bどうしを重ね、遮光を行うように
した。そして、遮光および遮光の解除の動作は、上記レ
バー10を駆動することで、瞬時に行えるようにした。
【0041】したがって、従来の技術のように電気的制
御を必要とせず、機械的な操作のみで迅速に遮光および
その解除を行うことができる。また、紫外線の受光によ
り透光率の制御を行うものと比較してその操作を運転者
の任意で行える。さらに、上記偏光フィルム8a、8b
どうしの重なる面積を変更することで、図3(b)に示
すように運転者の好みに応じてブラインド的な部分遮光
も行える。
【0042】また、上記偏光フィルム8a、8bは前述
したように約200μmと非常に薄いものであるので、
この偏光フィルム8a、8bを組み込んだ4層構造のリ
アウインド1であっても従来のガラス厚程度の厚さで構
成することができる。
【0043】すなわち、この発明によれば、従来の調光
ガラスを用いた技術と比較して簡単な構成でかつ簡易な
操作で遮光およびその解除を行え、さらに調光をも行え
る効果がある。また、カーテンやブラインドと比較する
と、操作が簡単で設置スペースを取ることもないので機
能的に優れている上にその設置費用も安価で済む。
【0044】次に、第2の実施例について図6〜図8を
参照して説明する。上記第1の実施例は、上記2枚の調
光板4、5が互いに直線方向にずれるタイプ(以下、
「直動タイプ」という)の例であったが、この第2の実
施例は、上記調光板が回転方向にずれるタイプ(以下
「回転タイプ」という)の例である。以下、説明する。
【0045】この回転タイプの調光装置は、例えば飛行
機や船舶等の「円形窓」に適用される。すなわち、この
装置は、図示しないが、円形窓の外面を構成する円形の
外側透明ガラスと、円形窓の内面を構成する円形の内側
透明ガラスと、この外側透明ガラスと内側透明ガラスと
の間に介装された同じく円形の2枚の調光板4´、5´
とからなる。
【0046】この2枚の調光板4´、5´を図6に示
す。図6(a)に示すのが外側調光板4´であり、同図
(b)に示すのは内側調光板5´である。この2つの調
光板4´、5´は同じ構成を有するものであり、円形の
可撓性透明板25と、この可撓性透明板25の左半分に
設けられた偏光方向0°の半円形状の偏光フィルム8a
と、右半分に設けられた偏光方向90°の半円形状の偏
光フィルム8bとからなる。
【0047】上記外側調光板4´は上記円形窓の外側透
明ガラスに固定される。また、内側調光板5´は上記外
側調光板4´と中心を一致させた状態で重ねられ、図に
28で示す中心軸まわりに回転自在に保持される。図6
(c)は、上記外側調光板4´と内側調光板5´とを重
ね、上記円形窓内に組み込んだ状態を示すものである。
なお、この図において27で示すのは、この円形窓の窓
枠である。
【0048】この図では中心軸28を設けているが、上
記内側調光板5´を上記円形窓の窓枠27のみによって
保持することもでき、この場合には上記中心軸28は不
要となる。
【0049】また、同図(b)に示すように、上記内側
調光板5´には、この内側調光板5´を回転駆動するた
めのレバー10´が取着されている。このレバー10´
は、例えば同図(c)に示すように上記窓枠27に設け
られたスリット27aを通して室内側に導出されてい
る。
【0050】次に、この装置の動作について説明する。
図6(c)に示すのは、(a)、(b)に示す2枚の調
光板4´、5´を単に重ねた状態である。この状態で
は、偏光方向の同じ偏光フィルム8a(あるいは8b)
どうしが重なっているので、自然光の透過は妨げられる
ことがない。
【0051】ー方、上記内側調光板5´を回動させる
と、上記偏光方向0°と偏光方向90°の偏光フィルム
8a、8bどうしが部分的に重なることとなる。このこ
とで、同図(d)に網掛けで示すように重なった部分の
透光率のみが0となり、部分遮光が行われる。
【0052】そして、上記内側調光板を180°回動さ
せると、上記偏光方向0°と偏光方向90°の偏光フィ
ルム8a、8bどうしが全面的に重なるので、同図
(e)に示すように、全面的に透光率が0となり、全面
遮光が行われる。
【0053】以上述べたこの第2の実施例の構成によれ
ば、上記第1の実施例と同様の効果を得ることができ
る。なお、第1の実施例で述べた直動タイプの遮光装置
では、図3(c)に示すように長手方向両端部に遮光の
行えない部位が生じていたが、この回転タイプのもので
は、図6(e)に示すように全面に亘って隙間無く遮光
を行える効果がある。
【0054】なお、上記レバー10´の駆動方法として
は、上記第1の実施例と同様にワイヤケーブル等を用い
て遠隔操作を行うものであっても良い。また、図7に示
すように上記レバー10の代わりに上記内側調光板5´
の円縁部にラック29を設け、このラックに噛合させた
ピニオンギア30をサーボモータ31で駆動することで
上記内側調光板5´を回転させるようにしても良い。
【0055】なお、上述した2枚の調光板4´、5´
を、図8(a)、(b)に示すように構成するようにし
ても良い。すなわち、この2枚の調光板4´、5´に
は、45°の幅で扇状に形成された偏光方向0°と偏光
方向90°の偏光フィルム8a、8bが周方向に交互に
貼着されている。
【0056】このような構成の調光板4´、5´を2枚
重ねた構成においては、図8(c)に示すように同じ偏
光方向の偏光フィルム8a(あるいは8b)どうしが重
なっている場合には遮光は行われず、上記内側調光板5
´を0°〜45°の範囲で回動させることで同図
(d)、(e)に示すように部分遮光および全面遮光を
行うことができる。
【0057】次に、以上に述べた直動式遮光装置と回転
式遮光装置の変形例について説明する。第1に、上記遮
光装置は、前述した乗用車、飛行機、船舶だけでなく、
家屋、ビル、店舗等の窓や、温室の採光窓(採光面)に
も適用することができる。
【0058】この場合、図9に示すように、外側透明ガ
ラス2と内側透明ガラス3とから構成される透明箱内に
上記2枚の調光板4、5を内蔵してなる単体の遮光装置
1を形成し、この遮光装置1を図に33で示す窓ガラス
の内側面に固定するようにすれば良い。また、同図
(b)に示すように上記窓ガラス33自体を上記外側透
明ガラスとして用いるようにしても良い。
【0059】この場合、上記レバー10を手動で駆動す
ることで、遮光動作を行わせても良いし、前述した他の
駆動手段(例えば図4、図5に示す機構)を用いても良
い。
【0060】第2に、図10に示すように、上記遮光装
置1を小形化して乗用車のフロントウインドウに設けら
れたサンバイザー35に設置するようにしても良い。す
なわち、自動車のサンバイザー35に用いた場合には、
同図(a)に示すように遮光状態にセットすることで本
来のサンバイザーとして使用することができ、必要に応
じて上記レバー10を左右に駆動することで同図(b)
に示すように遮光を解除することができる。
【0061】このようにすれば、市街地などを走行する
場合等、日の当たる所とビルの影になっている所を交互
に通過する場合や、短いトンネルの連続する場所を通過
するような場合に、サンバイザをいちいち上げ下げする
ことなく、遮光および視界の確保を行えるので便利であ
る。
【0062】第3に、図11に示すような溶接保護マス
ク36の除き窓37に、この発明の遮光装置1を適用す
るようにしても良い。このような構成によれば、アーク
溶接を行う際には上記除き窓37の遮光を行って目を保
護し、それ以外の場合には遮光を解除することで、いち
いち保護マスク36を外すことなく、溶接の具合の確認
をすることが行えるようになる。
【0063】また、この保護マスク36によれば、上記
遮光およびその解除の動作は上記遮光装置1に連結され
たレバー10´を駆動するのみで瞬時に行えるので、前
述したような電源を必要とする調光ガラス等と比較して
適用が容易であり重量が増すこともない。
【0064】第4に、図示しないが、オートバイ用ヘル
メットのシールドにも適用可能である。すなわち、オー
トバイヘルメットの前面シールド(風防)として、晴れ
の日の日中には着色されたもの(スモークシールド)を
用い、曇りの日や夜間等には無色透明のもの(クリアシ
ールド)を選択して用いるということが行われている。
しかし、シールドをいちいち付け替える作業は面倒であ
る。
【0065】この発明の遮光装置を用いれば、シールド
に設けたレバーを駆動することで、容易にスモークとク
リアを切り替えることができる。なお、上記透明フィル
ムは可撓性に優れ、また電源なども必要でないことか
ら、そのまま従来のヘルメットに使用することができ
る。
【0066】以上述べたように、この発明の遮光装置に
よれば、他の従来の遮光装置と異なり、その用途が限定
されるものではなく、あらゆる装置に対して容易に適用
できるので、実用性が高いという効果がある。
【0067】なお、上記一実施例においては、上記偏光
フィルム8a、8bは偏光方向0°と偏光方向90°と
の組み合わせであったが、これに限定されるものではな
く、偏光方向が異なるものであれば他の偏光方向の組み
合わせであっても良い。
【0068】また、上記一実施例では、上記外側透明ガ
ラス2の内側に外側調光板4を固定していたが、これに
限定されるものではなく、上記透明ガラス2の内側に直
接偏光フィルム8a、8bを貼り付け、この外側透明ガ
ラス2と上記外側調光板4とを一体化しても良い。ま
た、上記内側透明ガラス3と上記内側調光板5とを一体
化し、上記内側透明ガラス3を駆動することで遮光およ
び調光を行っても良い。
【0069】
【発明の効果】この発明によれば、以上述べたように、
構成および操作が簡単で、遮光および遮光の解除を迅速
に行える遮光装置を得ることができる効果がある。ま
た、この遮光装置によれば、電源などを必要としないの
で、あらゆる窓等に容易に適用できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示す斜視図。
【図2】同じく、一部を拡大して示す縦断斜視図。
【図3】同じく、動作を示す工程図。
【図4】同じく、他の駆動機構を示す概略構成図。
【図5】同じく、他の駆動機構を示す概略構成図。
【図6】この発明の第2の実施例を示す概略構成図。
【図7】同じく、他の駆動機構を示す概略構成図。
【図8】同じく、他の調光板を使用した実施例を示す概
略構成図。
【図9】この発明の他の実施例を示す斜視図。
【図10】この発明の他の実施例を示す概略構成図。
【図11】この発明の他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
1…リアウインド(遮光装置)、1a…窓枠、2…外側
透明ガラス、3…内側透明ガラス、4…外側調光板、5
…内側調光板、8a…偏光フィルム(偏光膜)、8b…
偏光フィルム(偏光膜)、10…レバー(駆動手段)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光方向の異なる偏光膜が交互に設けら
    れてなる2枚の調光板と、 上記2枚の調光板を重ねた状態で保持し、ー方の調光板
    を他方の調光板に対して重なる位置をずらすことができ
    るように保持する保持手段と、 上記ー方の調光板を駆動することで、上記各調光板に設
    けられた偏光方向の同じ偏光膜どうし、あるいは偏光方
    向の異なる偏光膜どうしを選択的に重ね、遮光および遮
    光の解除を行う駆動手段とを有することを特徴とする遮
    光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の遮光装置において、 上記2枚の調光板は重なる位置を直線方向にずらすこと
    ができるように保持されていることを特徴とする遮光装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の遮光装置において、 上記2枚の調光板は重なる位置を回転方向にずらすこと
    ができるように保持されていることを特徴とする遮光装
    置。
JP2018595A 1995-02-08 1995-02-08 遮光装置 Pending JPH08212820A (ja)

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