JP3233096U - 車両用サンバイザー - Google Patents
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Abstract
【課題】車両のフロントウィンドの少なくとも一部に貼着し、正面から差し込む光を抑制することが出来るサンバイザーを提供する。【解決手段】サンバイザーは複数のフィルム2を積層して構成され、一定間隔をおいて配列される複数の帯状スリガラス域を有し、また、射し込む光を感知する為の光センサー3を取付け、該光センサーからの信号にてスリガラス域に電圧を印加することで透明になるように構成している。【選択図】図1
Description
本考案は、車を運転する場合に正面から差し込む光によって生じる眩しさを防止又は抑制することが出来る車両用サンバイザーに関するものである。
車を運転している場合、晴れた日には朝陽が射し込んで眩しく、夕方には夕陽が射し込んで眩しく感じることが多く、その為に交差点に設置している信号が見えにくかったり、前方からの車が分かりにくいといった経験はよくある。また、夜になると対向車のライトの光が目に入って、眩しき感じることも多い。
このように、車の安全運転を妨げる要因としては、フロントウィンドからの視界の悪さが大きく影響する。
このように、車の安全運転を妨げる要因としては、フロントウィンドからの視界の悪さが大きく影響する。
ところで、車両にはフロントウィンドの上部側にサンバイザーを取付けていて、ドライバーはフロントウィンドから眩しい光が射し込む場合には、該サンバイザーを手前に倒し、射し込む光が目に入らないようにしている。サンバイザーは助手席側にも取付けられていて、各々のサンバイザーを手前に倒して、光を遮ることが出来るように成っている。
サンバイザーにも色々な型式が知られているが、一般的には軸を中心として揺動して倒すことが出来るように構成している。
例えば、特開2007−45188号に係る「車両用日除け装置」は、車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用でき、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できるようにした車両用日除け装置である。
例えば、特開2007−45188号に係る「車両用日除け装置」は、車両走行時には運転の妨げとなる太陽光の眩しさを遮る「サンバイザー」として使用でき、駐停車時にはフロントウィンドから照りつける太陽光を遮って車内の温度上昇を抑制する「サンシェード」としても使用できるようにした車両用日除け装置である。
車両用日除け装置は、フロントウィンド全体を本質的に上部側から下部側まで覆うことができるスクリーンと、スクリーンを引き出し自在に巻き取ることができる巻取装置を備えている。スクリーンは、引き出した後に固定してスクリーンの長さを無段階または複数段階に調整でき、これによりサンバイザーに代えてフロントウィンドの上部側を幅方向全体に渡って本質的に隙間なく覆うことができるように構成されている
特開2021−41790号に係る「車両用サンバイザー」は、従来技術と比較してより簡単な操作で、第2遮光位置に側方用遮光パネルを移動できる車両用サンバイザーである。
車両用サンバイザーは、車室内において、ルーフに面する収納位置とフロントウィンドに面する第1遮光位置とに移動可能な前方用遮光パネルと、収納位置とサイドウィンドに面する第2遮光位置とに移動可能な側方用遮光パネルと、前方用遮光パネルと側方用遮光パネルとを連動させる連動機構とを備える。連動機構は、収納位置から第1遮光位置に前方用遮光パネルを移動させることにより、収納位置から第2遮光位置に側方用遮光パネルを移動させることが出来る。
特開2007−45188号に係る「車両用日除け装置」
特開2021−41790号に係る「車両用サンバイザー」
車両用サンバイザーは、車室内において、ルーフに面する収納位置とフロントウィンドに面する第1遮光位置とに移動可能な前方用遮光パネルと、収納位置とサイドウィンドに面する第2遮光位置とに移動可能な側方用遮光パネルと、前方用遮光パネルと側方用遮光パネルとを連動させる連動機構とを備える。連動機構は、収納位置から第1遮光位置に前方用遮光パネルを移動させることにより、収納位置から第2遮光位置に側方用遮光パネルを移動させることが出来る。
このように、車両にはサンバイザーが取付けられ、該サンバイザーを手前に倒すことでフロントウィンドから射し込む光を遮ることが出来る。ところで、従来のサンバイザーはドライバー(運転者)が自らの手で操作しなくてはならず、交通量が多い道路では危険であり、また薄暗いトンネルに入る際にはサンバイザーを起こして元の位置に戻すことが必要となる。
本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、ドライバーが自ら操作することなく、フロントウィンドに射し込む光を検出して自動的に曇るようになる車両用サンバイザーを提供する。
本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、ドライバーが自ら操作することなく、フロントウィンドに射し込む光を検出して自動的に曇るようになる車両用サンバイザーを提供する。
本考案に係るサンバイザーは、従来のような手動式ではなく、フロントウィンドに射し込む光を検知し、フロントウィンドの少なくとも一部をスリガラスに変換することが出来るように構成している。
その為に、光を感知する光センサーを有し、該光センサーからの信号を受けて電圧をON−OFFすることで透明ガラスをスリガラスに変換するように構成している。
その為に、光を感知する光センサーを有し、該光センサーからの信号を受けて電圧をON−OFFすることで透明ガラスをスリガラスに変換するように構成している。
ところで、フロントウィンドの内側面には所定の大きさ(縦横寸法)を有す樹脂製フィルムを貼着し、該樹脂製フィルムには光の透過を抑制する領域を部分的に設けている。すなわち、樹脂製フィルムの全域ではなく、一定幅のスリガラス域を所定の間隔をおいて形成している。
ここで、透明ガラスをスリガラス化する具体的な構成に関しては限定しないことにする。
ここで、透明ガラスをスリガラス化する具体的な構成に関しては限定しないことにする。
本考案に係る車両用サンバイザーは、フロントウィンドの一部をスリガラス化することで、フロントウィンドから射し込む眩しい光を遮ることが出来る。車両には光を感知する光センサーを有していて、該光センサーからの信号を受け、フロントウィンドに貼り付けている樹脂製フィルムが光の透過を抑制することが出来る。
車を運転するドライバーは、サンバイザーを手で操作する必要はなく、自動的にスリガラス化される。また、薄暗いトンネルに入った際には、スリガラス化は解消されて透明になり、トンネルを通過するに支障がないようにしている。
車を運転するドライバーは、サンバイザーを手で操作する必要はなく、自動的にスリガラス化される。また、薄暗いトンネルに入った際には、スリガラス化は解消されて透明になり、トンネルを通過するに支障がないようにしている。
本考案に係るサンバイザーは、樹脂製フィルムをフロントウィンドに貼り付けることで、どのような車両であっても簡単に構成することが出来る。そして、樹脂製フィルムは、全体がスリガラス化されるのではなく、例えば、一定幅のスリガラス化した帯状域が、所定の間隔をおいて形成されることで運転しやすく、安全性も考慮したサンバイザーとして構成している。
図1は車のドライバー側から正面を見た場合を表している。車の正面には大きなフロントウィンド1が設けられ、朝方や夕方には太陽光が正面からフロントウィンド1を透過して射し込むことがあり、ドライバーの目に入ることで前方が見え難く、交差点では信号を見落とす場合も起こり得る。
従来では、ドライバー側と助手席側のフロントウィンド1の上部にはサンバイザーが取付けられ、眩しい太陽光を遮る為に該サンバイザーを手前に倒している。
サンバイザーを必要とする場合は、太陽光に限らず、対向車からのヘッドライトも眩しく感じる。
従来では、ドライバー側と助手席側のフロントウィンド1の上部にはサンバイザーが取付けられ、眩しい太陽光を遮る為に該サンバイザーを手前に倒している。
サンバイザーを必要とする場合は、太陽光に限らず、対向車からのヘッドライトも眩しく感じる。
その為に、手動で操作する従来のサンバイザーではなく、光を感知してスリガラス化することで光の透過を抑制している。
図1において、フロントウィンド1の正面には樹脂製フィルム2が貼着され、この樹脂製フィルム2がスリガラス化するように変換される。そして、片隅には光センサー3が取付けられ、フロントウィンド1に差し込む光を該光センサー3にて感知することが出来る。
射し込む光が強い場合には、光センサー3から送信する信号にて樹脂製フィルム2はスリガラス化される。
図1において、フロントウィンド1の正面には樹脂製フィルム2が貼着され、この樹脂製フィルム2がスリガラス化するように変換される。そして、片隅には光センサー3が取付けられ、フロントウィンド1に差し込む光を該光センサー3にて感知することが出来る。
射し込む光が強い場合には、光センサー3から送信する信号にて樹脂製フィルム2はスリガラス化される。
しかし、スリガラス化される領域は樹脂製フィルム全域ではなく、一定幅の帯状域に限られ、帯状域の間は透明な領域として機能する。
図2は樹脂製フィルム2の部分拡大図を示し、一定幅のスリガラス域4,4・・・が等間隔で設けられている。この種の樹脂製フィルム2は従来から知られていて、例えば日本板硝子株式会社の「UMUフィルム」を使うことが出来る。
図2は樹脂製フィルム2の部分拡大図を示し、一定幅のスリガラス域4,4・・・が等間隔で設けられている。この種の樹脂製フィルム2は従来から知られていて、例えば日本板硝子株式会社の「UMUフィルム」を使うことが出来る。
図3はUMUフィルムの模式図であり、(a)は電圧が印加されていない状態であって、棒状の分子として表される液晶分子5,5・・・はカプセルの内壁に沿って並ぶ。
この状態で、樹脂製フィルム2に入射した光は、特殊ポリマー6と液晶分子5の屈折率の違い及び液晶分子5の複屈折性によって、カプセルの表面や内部で屈折する。その結果、光は直進できず散乱し、フィルムは不透明に見える。
この状態で、樹脂製フィルム2に入射した光は、特殊ポリマー6と液晶分子5の屈折率の違い及び液晶分子5の複屈折性によって、カプセルの表面や内部で屈折する。その結果、光は直進できず散乱し、フィルムは不透明に見える。
逆に、電圧が印加されると、図3(b)に示すように液晶分子5は電圧を印加した方向と平行に並ぼうとするため、電極に対して垂直に配列する。このように並んだ状態では光は散乱せず直進する。その結果、フィルムは透明に見える。
本考案の樹脂製フィルム2は上記UMUフィルムを利用して構成することが出来る。ただし、同図に示すフィルムに限定はしない。
本考案の樹脂製フィルム2は上記UMUフィルムを利用して構成することが出来る。ただし、同図に示すフィルムに限定はしない。
UMUフィルムは複数層で構成し、図4はその具体例を示していて、5層から成っている。両外表面にはプラスチックフィルム7,7を有し、その内側には透明導電層8,8を有し、両透明導電層8,8の間には液晶層9を設けている。
このフィルム層を拡大した断面が上記図3に示した場合であり、本考案の樹脂製フィルム2は、図4に示すUMUフィルムを用いて複数のスリガラス域を一定間隔で構成している。
このフィルム層を拡大した断面が上記図3に示した場合であり、本考案の樹脂製フィルム2は、図4に示すUMUフィルムを用いて複数のスリガラス域を一定間隔で構成している。
また、サンバイザーとして市販されている調光フィルムを用いることも出来る。動作原理は上記UMUフィルムと似通っているが、電圧をONすることで半不透明になり、電圧をOFFすることで透明化する。
すなわち、電圧がOFFの状態ではフィルム内に点在している無数の液晶が均衡に配向して透明となる。しかし、電圧がONされるならば、フィルム内に点在している無数の液晶は不均衡に配向して、液晶と高分子の屈折率が不一致となり、入射する光は散乱して半不透明化する。
したがって、ハンドルには調光フィルムに電圧をON−OFFする為のスイッチを設けている。
すなわち、電圧がOFFの状態ではフィルム内に点在している無数の液晶が均衡に配向して透明となる。しかし、電圧がONされるならば、フィルム内に点在している無数の液晶は不均衡に配向して、液晶と高分子の屈折率が不一致となり、入射する光は散乱して半不透明化する。
したがって、ハンドルには調光フィルムに電圧をON−OFFする為のスイッチを設けている。
1 フロントウィンド
2 樹脂製フィルム
3 光センサー
4 スリガラス域
5 液晶分子
6 特殊ポリマー
7 プラスチックフィルム
8 透明導電層
9 液晶層
2 樹脂製フィルム
3 光センサー
4 スリガラス域
5 液晶分子
6 特殊ポリマー
7 プラスチックフィルム
8 透明導電層
9 液晶層
Claims (4)
- 車両のフロントウィンドの少なくとも一部に貼着し、正面から差し込む光を抑制することが出来るサンバイザーにおいて、該サンバイザーは複数のフィルムを積層して構成され、一定間隔をおいて配列される複数の帯状スリガラス状の領域を有し、また、射し込む光を感知する為の光センサーを取付け、該光センサーからの信号にて上記スリガラス状の領域に電圧を印加することで透明になるように構成したことを特徴とする車両用サンバイザー。
- 上記帯状スリガラス状の領域は5層のフィルムを積層した構造とし、両外表面にはプラスチック層を、その内側には透明導電層を、そして透明導電層の間には液晶層を有して構成した請求項1記載の車両用サンバイザー。
- 車両のフロントウィンドの少なくとも一部に貼着し、正面から差し込む光を抑制することが出来るサンバイザーにおいて、該サンバイザーは調光フィルムを有し、電圧がOFFの状態ではフィルム内に点在している無数の液晶が均衡に配向して透明となり、電圧がONされるならば、フィルム内に点在している無数の液晶は不均衡に配向して、液晶と高分子の屈折率が不一致となって入射する光は散乱して半不透明化するように構成したことを特徴とする車両用サンバイザー。
- 上記サンバイザーに印加する電圧を手動でON−OFFする為のスイッチを取付けた請求項1、請求項2、又は請求項3記載の車両用サンバイザー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001770U JP3233096U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | 車両用サンバイザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021001770U JP3233096U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | 車両用サンバイザー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3233096U true JP3233096U (ja) | 2021-07-26 |
Family
ID=76918188
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2021001770U Active JP3233096U (ja) | 2021-05-13 | 2021-05-13 | 車両用サンバイザー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3233096U (ja) |
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2021
- 2021-05-13 JP JP2021001770U patent/JP3233096U/ja active Active
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