JP2018024364A - サンバイザー - Google Patents
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Abstract
【課題】射光による運転者への支障を軽減することを課題とする。【解決手段】液晶シャッタ機能と偏光機能とを具備するサンバイザーであって、周囲の明るさを感知する照度センサと、運転者の視線に入射する光量を感知する指向センサとによって得られる演算値によって液晶シャッタの可視光透過率を調整する。【選択図】図4
Description
本発明は、車輛の運転時に利用されるサンバイザーに関する。
車輛を運行する上での日除けとして利用されるサンバイザーは、一般的に不透視であってフロントウィンドウの上部若しくはドアウィンドウの上部とに、手でもって移動させ利用する形態である。しかしこのサンバイザーは不透視であるためその部分において視界が遮断され、例えば信号機が見えなくなり危険な状況といえる。
そこで市販されている半透明の樹脂等によるサンバイザーを取り付ける場合が多い。この半透明のサンバイザーは光の減衰効果を付与したものであり、特に近年主流となっている乱反射を防ぐ偏光レンズを利用するものである。このサンバイザーの利用法は言い換えるならばサングラスを掛けた状態ともいえる。サングラスとサンバイザーの両者はお互い長所と短所とを合わせ持ち、利用者によって使い分けられている。またサングラスといえど機能は様々であり、スキーやスノーボードに利用されるゴーグルもサングラスといえる。特にスノーボードは晴天や降雪時に関わらず常に着用されるためレンズの種類も多く、通常2〜3枚のレンズ、若しくは2〜3個のゴーグルを使い分ける方法となっている。
また特許文献1にはサンバイザーの領域を分割し、各領域毎に入射した光の透過する量を調整する形態が開示されている。しかし領域を分割することへの必然性は低く、効果も著しいものとは思われない。また射光の様々な状況に対応する手段は開示されていない。射光の入射角においても広く対応できる形状ではない。
車輛に半透明のサンバイザーを備えることで日差しの軽減を計ることができるものの、光の量や方向、また状況により適切に対応できるものではない。例えば日差しの強い日はトンネルの多い道路においてトンネルに入る時と出る時とにサンバイザーの操作が必要となり、また山道や市街地においても夕日が眩しい場合、車輛の進行方向によっては頻繁にサンバイザーを操作する必要がある。
そこで日照や天候の変化等様々な状況に対応でき、利便性にも優れる車輛用サンバイザーを提供することを課題とする。
本発明による車輛用サンバイザーは液晶シャッタを利用するものである。液晶シャッタは電圧を変調することで、光の透過率をアナログ階調とすることができる。この液晶シャッタは通常フィルム状でありガラスや樹脂板等に貼付し利用され、非利用時は透明度が略80パーセントとされている。
太陽光に対するサンバイザーの効果は庶光することであるが、庶光率が高いと暗くなり視認性が劣る。庶光率が小さければサンバイザーの効果も小さいものである。つまり濃いサングラスを掛けた場合トンネル内では外すこととなる。
これに対しアナログ階調となる液晶シャッタを利用することとなるが、例えばサングラスに利用されているものとして光を減光する構造の染色レンズ、紫外線の量に応じて色が変わる調光レンズ、主に短波長の光をカットするフィルターレンズ、そして近年主流になっている乱反射の眩しさに効果的な偏光レンズがある。これらをサンバイザーに利用する場合、染色レンズは濃い設定では前記濃いサングラスと同様対応性が低いものである。ここでサンバイザーに最も必要とされる眩しさに対する効果を有するものとしては偏光レンズの防眩効果である。これは乱反射をカットすることで視認性を高める効果が大きく、また視界に対しても光の透過率を大きく損なうものではない。
この液晶シャッタと防眩効果とを有するフィルムをフロントウィンドウの上部に貼付することで、サンバイザーの機能を有することとなる。このサンバイザーは可視光透過率が例えば20パーセント減少するものの視認性において大きく劣るものではなく、夜間においても信号機や標示板等の視認を阻害するには到らないと考えられる。むしろ夏季や日差しの強い場合は、フロントガラスの上部は多少の庶光性を有することが好ましく、サングラスや車輛においても、上部が色濃くグラデーション仕様となるものも多い。
この液晶シャッタ利用によるサンバイザーを、センサにより管理することで夏の日照時や冬の雪面による反射、また夕陽等による日差しやトンネル内での状況に対しても最適な視界を提供することができる。またこのサンバイザーは両端が屈曲形状であることから、顔面近くに設置することで、雨天時の夜間における路面からの反射や、横方向からの射光にも対応することができる。
形態について図1〜図5を参照し詳しく説明すると、機能としては、液晶シャッタと偏光機能とを備えることが最低条件であり、その他の機能においては大きな効果を得られるものではない。液晶シャッタと偏光効果とを具備する構造は、この両者の特徴を備えたフィルムを、車輛のフロントウィンドウの上部に貼付する方法。もう一つは、該フィルムを、樹脂等にて形成される透明の可動式サンバイザー(1)に貼付、若しくは該可動式サンバイザー(1)自体に両者の特徴を備える構造とする。
そこでアナログ階調による液晶シャッタと偏光レンズ効果とを備える可動式サンバイザー(1)を運転席の天井部に備え該可動式サンバイザー(1)に固着された伸縮アーム(4)を摺動レール(3)へ嵌合することで可動式サンバイザー(1)は前後への摺動を可能とし、傾斜角においても任意の位置にて設定可能となる。これにより、可動式サンバイザー(1)は顔面直前に備えることも可能であり、形状も図5から判るように両端に屈曲部を備えており周囲の斜光に対し、直接影響を受けることはない。また貼付式サンバイザー(2)の形状、大きさ(貼付面積)等においては限定されるものではなく、例えば運転席右側のドアガラス上部に貼付することも考えられる。
そこでこのサンバイザーの有する防眩効果を手動にて調節することとなる。しかし射光の状態は千変万化するものであり、例えばビルの陰から突如として眩しい夕陽が現れたり、山道を走行中夕陽が右や左へと移動したり、また急に日影となったり、ハンドル操作中にサンバイザーのダイヤルを調節することは危険ともいえる。
よってセンサにより自動で対応する方法となるわけだが、前記射光状態の千変万化に対応するにはセンサの構造が重要となる。例えば周囲の照度のみにて感応(照度センサという)した場合、日中、薄暮、夜間等センサの照度感知により液晶シャッタの濃さ(可視光透過率)が設定される。しかしこの方法では、夕方照度があまり高くない状態でありながら、夕陽が非常に眩しい場合、また冬期においても雪面の反射は非常に眩しい状況である。
そこで運転者が視覚的に感ずる眩しさもセンサにより調節する構造とする。このセンサは例えばバックミラーの支持アーム周辺に、運転者の視線(車輛の進行方向)と略同方向となる筒状の装置であって、前方からの射光の光束を底面に備えられたセンサ(指向センサ)にて感知することで、前方からの射光量を検出し照度センサとにより演算し適切な液晶シャッタの濃さとすることができる。これらにより様々な射光状態においても適切に対応することが可能となる。
1 可動式サンバイザー
2 貼付式サンバイザー
3 摺動レール
4 伸縮アーム
2 貼付式サンバイザー
3 摺動レール
4 伸縮アーム
Claims (2)
- 液晶シャッタ機能と偏光機能とを具備する樹脂等による半透明のサンバイザーであって、該サンバイザーは両端部が曲屈した形状であり、運転席天井部に備えられた摺動用レールに嵌合された伸縮アームに固着されることによって、前後への摺動を可能とするとともに、液晶シャッタの可視光透過率を、照度センサと指向センサとによる演算値にて調整することを特徴とするサンバイザー。
- 液晶シャッタ機能と偏光機能とを具備するフィルムを、車輛のフロントガラスの上部に貼付するサンバイザーであって、液晶シャッタの可視光透過率を照度センサと指向センサとによる演算値にて調整することを特徴とするサンバイザー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016158344A JP2018024364A (ja) | 2016-08-12 | 2016-08-12 | サンバイザー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016158344A JP2018024364A (ja) | 2016-08-12 | 2016-08-12 | サンバイザー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018024364A true JP2018024364A (ja) | 2018-02-15 |
Family
ID=61193578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016158344A Pending JP2018024364A (ja) | 2016-08-12 | 2016-08-12 | サンバイザー |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018024364A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111376682A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-07-07 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种防远光方法、系统及终端装置 |
CN116963343A (zh) * | 2023-07-24 | 2023-10-27 | 重庆交通大学 | 一种缓解黑洞效应的公路隧道入口段照明调控系统 |
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2016
- 2016-08-12 JP JP2016158344A patent/JP2018024364A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111376682A (zh) * | 2019-09-30 | 2020-07-07 | 中国科学院长春光学精密机械与物理研究所 | 一种防远光方法、系统及终端装置 |
CN116963343A (zh) * | 2023-07-24 | 2023-10-27 | 重庆交通大学 | 一种缓解黑洞效应的公路隧道入口段照明调控系统 |
CN116963343B (zh) * | 2023-07-24 | 2024-04-16 | 重庆交通大学 | 一种缓解黑洞效应的公路隧道入口段照明调控系统 |
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