JPH10258637A - 調光装置 - Google Patents

調光装置

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JPH10258637A
JPH10258637A JP6599197A JP6599197A JPH10258637A JP H10258637 A JPH10258637 A JP H10258637A JP 6599197 A JP6599197 A JP 6599197A JP 6599197 A JP6599197 A JP 6599197A JP H10258637 A JPH10258637 A JP H10258637A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体内から伸出及び収納可能な車両のウイン
ドシールドガラス用の調光装置において、サイドウイン
ドガラスの開閉状態のいかんに拘わらず光透過率を迅速
に調節できるようにすること。 【解決手段】 少なくともいずれか一方を他方に対して
相対的に移動可能とした第1及び第2の調光フィルム
(18,19)と、可動側の調光部材を移動させる駆動
機構(20)とをサイドウインドガラス(13)に取り
付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の各種車
両のサイドウインドガラス、リヤウインドガラス等(ウ
インドシールドガラス)に使用する調光装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等のウインドシールド
ガラスとして、無色透明のガラスではなく、色付ガラス
を使用し、車室内への光透過量を制限したものがある。
また、光透過量を制限するためにウインドシールドガラ
スに別体の遮光フィルムを取り付けたものもある。
【0003】さらに、実開昭62−37510号公報に
は、図19に示すように、無色透明ガラス1と色付ガラ
スからなるサンシールドガラス2の2枚によりサイドウ
インドガラス3を構成し、無色透明ガラス1とサンシー
ルドガラス2を、それぞれドア4内に設けた図示しない
別個の駆動機構により互いに独立して昇降駆動できるよ
うにしたものが記載されている。この場合、サンシール
ドガラス2を昇降することにより車室内への光透過量を
制御することができる。なお、特開昭61−94813
号公報、特開昭63−199120号公報等にも、この
図19のものと同様に、無色透明ガラスと光透過量を制
限可能なガラスとによりサイドウインドガラスを構成
し、これらを互いに独立して昇降駆動できるようにした
ものが記載されている。
【0004】
【発明が解決しよとする課題】しかし、上記のようにサ
イドウインドガラスを一枚の色付ガラスとすると、光透
過量を調節することができず、車室内を明るくしたい場
合にも光透過量を高めることができないという問題があ
る。
【0005】また、上記のように遮光フィルムを無色透
明ガラスに取り付ける場合も、いったん遮光フィルムを
取り付けてしまうと、上記色付ガラスの場合と同様に、
光透過量を調節することができない。さらに、この場
合、サイドウインドガラスへの遮光フィルムの取り付
け、取り外し作業に手間がかかるという問題もある。
【0006】一方、上記図19に示す実開昭62−37
510号公報に記載のものの場合、無色透明ガラス1と
サンシールドガラス2のそれぞれについて駆動機構を設
ける必要があるため、ドア4の厚みや重量が増加する。
【0007】また、上記図19に示すサイドウインドガ
ラス3は、以下の点で使用上不便である。まず、サンシ
ールドガラス2を昇降させて、サンシールドガラス2が
ドア4から伸出する部分の面積を変えることにより光透
過率を調節するため、サイドウインドガラス3全面の光
透過率を一度に調節することができない。
【0008】また、光透過率は無色透明ガラス1とサン
シールドガラス2が有する特定の光透過率にしか設定す
ることができず、これら2種類の光透過率の中間の光透
過率に設定することができない。
【0009】さらに、例えば、夏季の気温が高い時に、
それまで駐車していた自動車に乗車する場合に不便であ
る。この場合車室内の空気は日光により加熱されて温度
が上昇している。そのため、運転者は、冷房装置を作動
させると共に、上記図19に示すようにサイドウインド
ガラス3を一部開放して車室内外の空気を入れ換える。
この時、車室内に入射する日光を遮るために、サンシー
ルドガラス2を上記図19に示すように上昇位置とする
必要がある。この図19の状態で、運転席から車室外の
車体5の下方位置を見たときの視界は暗く、明瞭な視界
が得られない。よって、発車前に運転者が車体下方の安
全を確認するには、サンシールドガラス2を降下させる
必要がある。しかし、サンシールドガラス2を完全に降
下させてドア4内に収容するには、ある程度の時間を要
するため、車室内の気温が通常の温度に下がっても、直
ちに自動車を発車させることができない。
【0010】この他、図19に示す構造のものは、自動
車の製造段階でドアを製作する際にドア本体に組み付け
てしまう必要があり、完成後の自動車に後付けするのは
困難であり、メンテナンス等の際にもドア4から容易に
着脱することができないという問題もある。
【0011】本発明は、上記従来の問題に鑑みなされた
ものであり、厚みが薄く、軽量であり、ウインドシール
ドガラスの開閉状態のいかんに拘わらず光透過率を迅速
に調節することができ、かつ、完成した自動車に後付け
可能であってメンテナンスが容易なウインドシールドガ
ラス用の調光装置を調節することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、車体内から伸出及び収納可能な車両のウ
インドシールドガラス用の調光装置であって、少なくと
もいずれか一方を他方に対して相対的に移動可能とした
第1及び第2の調光部材と、可動側の調光部材を移動さ
せる駆動手段とを上記ウインドシールドガラスに取り付
けたことを特徴としている。
【0013】上記構成とした本発明の調光装置では、第
1及び第2の調光部材と駆動機構がともにウインドシー
ルドガラスに取り付けられているため、ウインドシール
ドガラスが車体内から伸出しているか車体内に収納され
ているか(開閉状態)にかかわず、光透過率を調節する
ことができる。さらに、駆動機構を含めた装置全体をウ
インドシールドガラスに取り付けるようにしているた
め、完成した自動車に後付け可能であり、メンテナンス
等の際にも簡単に着脱できる。
【0014】具体的には、本発明は、車体内から伸出及
び収納可能な本体と、車体内に配置され駆動機構と連結
される連結部とを備え、その両面に車体に取り付けられ
た防水用弾性部材が当接する車両のウインドシールドガ
ラス用の調光装置であって、上記ウインドシールドガラ
スの本体に取り付けられ、該本体のほぼ全面を覆う透明
ハウジングと、該透明ハウジング内に移動可能に収容さ
れ、偏光方向の異なる2種類の偏光層を移動方向と直交
する方向に交互に設けてなる可動側調光部材と、上記透
明ハウジング内に固定され、偏光方向の異なる2種類の
偏光層を上記可動側調光部材の移動方向と直交する方向
に交互に設けてなる固定側調光部材と、上記ウインドシ
ールドガラスの連結部に配置され、上記可動側調光部材
を移動させる駆動機構とを備えることを特徴とする。
【0015】上記可動側調光部材を固定側調光部材に対
して1個の偏光層分だけ移動させることにより、最も光
透過率が高い状態から最も光透過率が低い状態に変化さ
せることができる。よって、光透過率を殆ど瞬時に調節
することができる。また、可動側及び固定側調光部材は
透明ハウジング内に収容されているため、ウインドシー
ルドガラスの開閉状態にかかわらず防水用弾性部材が調
光調光部材に接触することがない。よって、移動側調光
部材の移動が防水用弾性部材により阻害されることがな
い。また、ウインドシールドガラスがサイドウインドガ
ラスの場合には、上記のようにサイドウインドガラスに
透明ハウジングや駆動機構が設けられ、ドア本体に調光
部材の駆動機構を設ける必要がないため、ドアの厚みや
重量が低減される。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面に示す本発明の実施形
態を説明する。図1から図11は、本発明の第1実施形
態を示している。本実施形態の調光装置10は、図1に
示すように、自動車11の右前方のドア12のサイドウ
インドガラス13の車室内側に装着されるものである。
【0017】上記サイドウインドガラス13は、図4
(B)で示すように、ドア12の窓部12aとほぼ同形
状の本体13aの下部に長方形板状の連結部13bを備
えている。この連結部13bはサイドウインドガラス1
3の開放状態にかかわらず常にドア12の内部に位置し
ている。ドア12の内部には図示しない昇降駆動装置
(パワーウインドレギュレータ)が収容されており、連
結部13bは、この昇降駆動装置に連結されている。ま
た、図2及び図3に概略的に示すように、ドア12に
は、サイドウインドガラス13の全閉時にその周縁に密
着するように防水用弾性部材であるウエザーストリップ
15a,15b,15cが装着されている。
【0018】図4から図6に示すように、調光装置10
は、透明ハウジング17内に一対の調光フィルム18,
19を備えると共に、透明ハウジング17の外側に駆動
機構20を備えている。
【0019】上記透明ハウジング17は、サイドウイン
ドガラス13の本体13aとほぼ同形状の第1部材21
と、外形がサイドウインドガラス13の本体13aとほ
ぼ同形状であって凹部22aの周囲に縁部22bを設け
た第2部材22とを備えている。第2部材22の縁部2
2bは第1部材21に固着されており、第1部材21に
より閉鎖された凹部22aが上記調光フィルム18,1
9の収容室24を形成している。なお、第2部材22の
下部には、収容室24と外部を連通させる切欠部22a
が設けられている。
【0020】上記透明ハウジング17は、取付ブラケッ
ト26,27により、サイドウインドガラス13の車室
内側に取り付けられている。図4及び図5(A)に示す
ように、透明ハウジング17の上端にはサイドウインド
ガラス13の上端を挟持する取付ブラケット26がねじ
止めされている。また、図4及び図6に示すように、透
明ハウジング17の下端にも取付ブラケット27がねじ
止めされている。この取付ブラケット27に設けた挿通
孔27aには、サイドウインドガラス13の連結部13
bから突出する雄ねじ31が挿入されている。この雄ね
じ31はサイドウインドガラス13と昇降駆動装置とを
連結するためのものであり、雄ねじ31を昇降駆動装置
側と螺合すると取付ブラケット27がサイドウインドガ
ラス13に共締めされる。なお、図5(A)及び図6に
示すように、第1部材21とサイドウインドガラス13
の間には、スペーサ28が介設されている。
【0021】このように第1実施形態の調光装置10
は、取付ブラケット26,27によりサイドウインドガ
ラス13の車室内側に取り付けることができるため、保
守点検等の際に簡単にサイドウインドガラス13から着
脱することができる。また、いったん自動車が完成した
後でも、簡単な作業で装着することができる。
【0022】図7(A),(B)に示すように、上記調
光フィルム18,19は、偏光方向が直交する第1偏向
層35と第2偏向層36とを横縞状に交互に設けた薄膜
フィルムからなる。図7(A)に示す一方の調光フィル
ム18は、上記収容室24内で透明ハウジング17の第
1部材21に固定されている。図7(B)に示す他方の
調光フィルム19は、上記固定側の調光フィルム18と
透明ハウジング17の第2部材22の間に配置されてお
り、図4(A)において矢印Aで示す上下方向に移動自
在である。また、可動側の調光フィルム19の下部には
長方形状の係合部19aが設けられている。この係合部
19aには、厚み方向に貫通する複数の係合孔37,3
7が長手方向に所定間隔をあけて設けてある。また、係
合部19aは、上記透明ハウジング17の第2部材22
に設けた切欠部22aから収容室24の外部に突出して
いる。
【0023】なお、図4、図7、図8に示すように、調
光フィルム18,19の上端中央には、U字状の切込1
8b,19bが設けてあり、図5(A)(B)に示すよ
うに、この切込18b,19bには透明ハウジング17
の第2部材21に固定したガイド部材38が挿入されて
いる。可動側の調光フィルム19は切込19bとガイド
部材38との係合により移動方向が規制されている。
【0024】上記駆動機構20は、図8及び図9に示す
ように、サイドウインドガラス13の連結部13bに配
置されたブラケット40を備え、このブラケット40に
直流モータ41を固定すると共に、ギア42を軸支して
ある。上記ブラケット40には、基板部40aの両側に
ねじ止め部40b,40bが設けてある。このねじ止め
部40b,40bはそれぞれ透明ハウジング17の取付
ブラケット27,27にねじ止めしてある。また、基板
部40aを部分的に切り起こして、互いに対向する軸受
部40c,40dが設けてある。
【0025】上記直流モータ41は、別体の保持部材4
3によりブラケット40の基板部40a上に固定されて
いる。直流モータ41の電源コード44は自動車のバッ
テリ(図示せず)側に接続されており、運転席に設けた
スイッチ(図示せず)の設定に応じて、正逆転を行う。
一方、上記ギヤ42は円柱状であって、その表面に歯部
42aが設けられている。また、ギヤ42の両端は軸受
部40c,40dにより回転自在に指示されている。さ
らに、ギヤ42の図において右側の端部は、ホルダー4
4内に挿入された緩衝用ゴム(図示せず)を介して上記
直流モータ41の出力軸41aに連結されている。上記
透明ハウジング17の収容室24から突出する可動側の
調光フィルム19の係合部19aは、ギヤ42とブラケ
ット40の基板部40aの間に挿入されており、係合部
19aの係合孔37にギヤ42の歯部42aが係合する
ようになっている。
【0026】ギヤ42の左端部には、図10に示すよう
な2個の位置決めストッパ46,47が固定されてい
る。このうち一方の位置決めストッパ46は、可動側の
調光フィルム19が最下端位置(図11(A)参照)と
なるとブラケット40の基板部40aに切り起こした係
止突起40eに係止される。また、他方の位置決めスト
ッパ47は、可動側の調光フィルム19が最上端位置
(図11(B)参照)となると他の係止突起40fに係
止される。よって、可動側の調光フィルム19は、最上
端位置及び最下端位置で確実に係止される。また、これ
らの位置決めストッパ46,47を調節することによ
り、可動側の調光フィルム19の移動範囲やストローク
を変更することができる。
【0027】上記構成からなる第1実施形態の調光装置
10は、透明ハウジング17と駆動機構20を含む装置
全体がサイドウインドガラス13に取り付けられてお
り、サイドウインドガラス13を昇降させれば、それに
伴って調光装置10も昇降する。よって、昇降駆動機構
は1個あればよく、ドア12の厚みの減少と軽量化を図
ることができる。
【0028】次に、第1実施形態の作動について説明す
ると、まず、上記直流モータ41を図9の矢印Bで示す
方向に回転させると、ギヤ42もこの矢印Bで示す方向
に回転し、ギヤ42の歯部42aと係合孔37との係合
により可動側の調光フィルム19が降下する。それに伴
って調光フィルム18,19の第1及び第2偏光層3
5,36どうしが重なる面積が増加し、光透過率が上昇
する。可動側の調光フィルム19が最下端位置に達し
て、上記ストッパ46が係止突起40eに係止されたと
きには、図11(A)に示すように、調光部材18,1
9の第1及び第2偏光層分35,36がそれぞれ互いに
一致して光透過率が最大(遮光率が最小)の状態(全開
状態となる)。
【0029】一方、上記直流モータ41を図9の矢印C
で示す方向に回転させて、可動側の調光フィルム19を
上昇させると、それに伴って調光フィルム18,19の
偏光方向が異なる偏光層35,36どうしが重なる面積
(例えば、調光フィルム18の第1偏光層35と調光フ
ィルム19の第2偏光部分36が重なる面積)が増加
し、その結果、光透過率が低下する。可動側の調光フィ
ルム19が最上端位置に達して、上記ストッパ47が係
止突起40fに係止されたときには、図11(B)に示
すように、調光フィルム18の第1偏光層35と第2偏
光層19がそれぞれ他方の調光フィルム19の第2偏光
層36、第1偏光層35と互いに一致した状態となり光
透過率が最小(遮光率が最大)の状態(全閉状態)とな
る。また、可動側の調光フィルム19を上記全開状態と
全閉状態の中間位置に設定することにより、光透過率を
無段階的に調節することができる。なお、上記全閉状態
から全開状態とするまでに要する時間は、調光フィルム
18,19の1個の偏光部分35,36の幅の分だけ可
動側の調光フィルム18を移動させるのに要する時間に
過ぎず、極めて短時間であり、殆ど瞬時に光透過率を調
節することができる。
【0030】また、この調光装置10の透明ハウジング
17は、サイドウインドガラス13の本体13aのほぼ
全面を覆うように設けてあるため、上記図2に示すよう
に、サイドウインドガラス13を完全に閉じた状態であ
っても、また、上記図1及び図3に示すように、サイド
ウインドガラス13を少し開けた状態であっても、サイ
ドウインドガラス13のドア12から外部に出ている部
分の全面の光透過率を一度に調節することができる。
【0031】そのため、本実施形態の調光装置は、特
に、駐車中に車室内の温度が上昇した場合に便利であ
る。この場合、上記したように冷房装置を作動させると
共に、上記図1及び図3に示すようにサイドウインドガ
ラス3を一部開放して車室内外の空気を交換し、温度が
低下するまでは調光装置10を全閉状態に設定して日光
等の入射を遮る。そして、ある程度温度が低下すれば調
光装置10を全開状態に設定して車体50の下方領域の
視野を確保する。上記のように全閉状態から全開状態に
瞬時に光透過率を調節できるため、車室内の温度が低下
すれば、直ちに視界を確保して自動車を発車させること
ができる。
【0032】また、調光フィルム18,19は透明ハウ
ジング17内に収容されているため、図3に示すよう
に、サイドウインドガラス13を部分的に開放しても、
ウエザーストリップ15a〜15cが調光フィルム1
8,19に直接接触することはなく、ウエザーストリッ
プ15a〜15cの有する弾性力によって、調光フィル
ム18,19が移動することがない。さらに、駆動機構
20はサイドウインドガラス13の連結部13bに設け
られており、図2に示すようにサイドウインドガラス1
3を完全に閉めた状態でも駆動機構20はドア12の本
体部分に取り付けられたウエザーストリップ15a,1
5bに接触せず、サイドウインドガラス13と透明ハウ
ジング17のみが接触しており、その厚さはほぼ一定で
ある。よって、ウエザーストリップ15a,15bに作
用する負荷はほぼ一定であり、ウエザーストリップ15
a,15bを構成する弾性材料の劣化の進行を抑制する
ことができる。
【0033】図12から図14は、本発明の第2実施形
態を示している。この第2実施形態では、駆動機構20
が透明ハウジング17の収容室24内に設けられてい
る。また、調光フィルム18,19はいずれも透明ハウ
ジング17に固定されておらず、収容室24内で矢印A
で示す方向に摺動可能である。
【0034】上記駆動機構20は、直流モータ41の出
力軸41aと連結されたシャフト51を備えている。こ
のシャフト51には調光フィルム18,19の下端を連
結する紐部材52Aが巻回されている。一方、調光フィ
ルム18,19の上端は紐部材52Bにより互いに連結
され、この紐部材52Bは回転自在なシャフト53に連
結されている。
【0035】上記直流モータの電源線44はサイドウイ
ンドガラス13の連結部13b上に取り付けた導電基板
55の導電回路55aに接続されている。この導電回路
55aは図示しない自動車のバッテリ側に接続されてい
る。
【0036】上記直流モータ41によりシャフト53を
回転させると、それに伴って上記調光フィルム18,1
9を連結する紐部材52Bが移動し、シャフト53の回
転方向に応じて調光フィルム18,19は互いに反対方
向に移動する。その結果、調光フィルム18,19の第
1及び第2偏光部分35,36の重なり方が変化し、光
透過率を調節することができる。
【0037】また、第2実施形態の調光装置10では、
駆動機構20が透明ハウジング17内に収容されている
ため、図13に概略的に示すように、サイドウインドガ
ラス13を完全に閉じた状態では、上記調光フィルム1
8,19及び駆動機構20が内部に収容された透明ハウ
ジング17がウエザーストリップ15a〜15cに囲ま
れた領域内に配置される。よって、サイドウインドガラ
ス13を完全に閉じた状態で、ウエザーストリップ15
a,15bに挟まれるのはサイドウインドガラス13及
び上記した回路基板55のみであり、ウエザーストリッ
プ15a,15bには大きな力は作用しない。そのた
め、ウエザーストリップ15a,15bの劣化の進行が
抑制される。
【0038】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。まず、2枚の
調光フィルムは少なくともいずれか一方を可動とすれば
よく、また、固定側の調光フィルムに代えて透明ハウジ
ングやサイドウインドガラスに第1及び第2偏光部分を
印刷してもよい。例えば、図15(A)に示すように、
第2実施形態において透明ハウジング17の第1部材2
1に直接第1及び第2偏光部分35,36を印刷しても
よい。図15(B)から図16(B)のように、透明ハ
ウジング17の第1部材21をなくし第2部材22の凹
部22aをサイドウインドガラス13で閉鎖する構成と
してもよい。図15(B)では、第2部材22側の調光
フィルム19を固定、サイドウインドガラス13側の調
光フィルム18を可動としている。図15(C)では、
サイドウインドガラス13側の調光フィルム19を固
定、第2部材22側の調光フィルム18を可動としてい
る。図16(A)では第2部材22に直接第1及び第2
偏光層35,36を印刷している。さらに、図16
(B)ではサイドウインドガラス13に直接第1及び第
2偏光部分35,36を印刷している。
【0039】図17(A)(B)に示すように、上記調
光フィルム18,19は、光透過率がほぼ100%の透
明層58と、光透過率がほぼ0%の非透明層59とを交
互に横縞状に設けたものであってもよい。
【0040】また、透明ハウジングのサイドウインドガ
ラスへの取付方法も上記のものに限定されない。例え
ば、図18(A)に示すように、透明ハウジング17の
所定箇所に複数の吸盤60を設け、この吸盤60により
透明ハウジング17をサイドウインドガラス13の車室
内側に着脱可能に取り付けてもよい。また、図18
(B)に示すように、サイドウガラスウインド13を挟
持する取付ブラケット61を透明ハウジング17の左右
両側に設けてもよい。
【0041】さらに、上記実施形態では図示しない自動
車のバッテリを直流モータ41の電源として使用してい
るが、直流モータ専用の電源として直流乾電池をサイド
ウインドガラス13の連結部13bに設けてもよい。こ
の場合電源と直流モータが近接して配置されるため、電
源用の配線が簡単になる。
【0042】以上、実施形態では、調光装置を右前方ド
アのサイドウインドガラスに装着したが、車体から伸出
及び収納可能なウインドガラスであれば、左前方、左後
方、右後方のサイドウインドガラスあるいはリアウイン
ドガラス等に本発明の調光装置を設けてもよい。さらに
また、直流モータを駆動源とする駆動機構に代えて、公
知の静電アクチュエータにより調光フィルムを移動させ
る構成としてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の調光装置では、調光部材を収容した透明ハウジングと
可動側の調光部材の駆動機構がウインドシールドガラス
に取り付けられているため、ウインドシールドガラスの
開閉状態にかかわらず光透過率を調節することができ
る。また、可動側の調光部材を固定側の調光部材に対し
て1個の偏光層分だけ移動させることにより、全開状態
から全閉状態へ又はその逆に変化させることができる。
よって、光透過率を殆ど瞬時に調節することができる。
【0044】また、上記のように駆動機構を含めた装置
全体がウインドシールドガラスに取り付けられるため完
成した自動車に後付け可能であり、保守点検等の際に簡
単に着脱することができる。
【0045】さらに、調光部材は透明ハウジング内に収
容されているため、ウインドシールドガラスの開閉状態
にかかわらず防水用弾性部材が調光調光部材に接触する
ことがない。よって、移動側調光部材の移動が防水用弾
性部材により阻害されることがない。
【0046】なお、ウインドシールドガラスがサイドウ
インドガラスの場合には、上記のようにサイドウインド
ガラスに偏光部材や駆動機構が設けられるため、ドアの
厚みや重量が低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る調光装置を備え
る自動車を後方から見た斜視図である。
【図2】 (A)はウエザーストリップとサイドウイン
ドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザース
トリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正面
図である。
【図3】 (A)はウエザーストリップとサイドウイン
ドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザース
トリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正面
図である。
【図4】 (A)は発明の実施形態態に係る調光装置の
縦断面図、(B)は第1実施形態に係る調光装置の車室
内側から見た正面図である。
【図5】 (A)は図4(A)の部分Vの部分拡大図、
(B)は図5(A)の部分V’の部分拡大図である。
【図6】 図4(A)の部分VIの拡大断面図である。
【図7】 (A)は固定側の調光フィルムの正面図、
(B)は可動側の調光部分の正面図である。
【図8】 図4(B)の部分VIIIの部分拡大図である。
【図9】 駆動機構の側面図である。
【図10】 ストッパを示す斜視図である。
【図11】 (A)は調光装置の全開状態を示す正面
図、(B)は調光装置の全閉状態を示す正面図である。
【図12】 第2実施形態に係る調光装置の車室内側か
ら見た正面図である。
【図13】 (A)はウエザーストリップとサイドウイ
ンドガラスの関係を示す概略断面図、(B)はウエザー
ストリップとサイドウインドガラスの関係を示す概略正
面図である。
【図14】 (A)及び(B)は図12の要部拡大断面
図である。
【図15】 (A),(B)及び(C)は本発明の変形
例を示す概略断面図である。
【図16】 (A)及び(B)は本発明の変形例を示す
概略断面図である。
【図17】 (A)及び(B)は調光フィルムの他の一
例を示す正面図である。
【図18】 (A)及び(B)は透明ハウジングの取付
構造の他の例を示す概略図である。
【図19】 従来の調光装置の一例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 調光内 13 サイドウインドガラス 15a〜15c ウエザーストリップ 17 透明ケーシング 18,19 調光フィルム 20 駆動機構 21 第1部材 22 第2部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体内から伸出及び収納可能な車両のウ
    インドシールドガラス用の調光装置であって、 少なくともいずれか一方を他方に対して相対的に移動可
    能とした第1及び第2の調光部材と、可動側の調光部材
    を移動させる駆動手段とを上記ウインドシールドガラス
    に取り付けたことを特徴とする調光装置。
  2. 【請求項2】 車体内から伸出及び収納可能な本体と、
    車体内に配置され駆動機構と連結される連結部とを備
    え、その両面に車体に取り付けられた防水用弾性部材が
    当接する車両のウインドシールドガラス用の調光装置で
    あって、 上記ウインドシールドガラスの本体に取り付けられ、該
    本体のほぼ全面を覆う透明ハウジングと、 該透明ハウジング内に移動可能に収容され、偏光方向の
    異なる2種類の偏光層を移動方向と直交する方向に交互
    に設けてなる可動側調光部材と、 上記透明ハウジング内に固定され、偏光方向の異なる2
    種類の偏光層を上記可動側調光部材の移動方向と直交す
    る方向に交互に設けてなる固定側調光部材と、上記ウイ
    ンドシールドガラスの連結部に配置され、上記可動側調
    光部材を移動させる駆動機構とを備えることを特徴とす
    る調光装置。
  3. 【請求項3】 上記ウインドシールドガラスがサイドウ
    インドガラスであることを特徴とする請求項1又は請求
    項2に記載の調光装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2019138116A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 シロキ工業株式会社 ウインドレギュレータ
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