JP3604600B2 - エッジライト装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の昇降自在なウィンドガラスの自由端側端部を光らせて、夜間の安全性確保を目的とするエッジライト装置であって、特に自動車に昇降自在に取り付けられるウィンドガラスの上側の自由端側端部を光らせて、夜間の安全性確保を目的とする自動車のサイドウィンドガラス、バックウィンドガラス等のウィンドガラスの安全装置であるエッジライト装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車の安全装置として、衝突時の乗員の安全性確保のためのシートベルト装置、エアバック装置、衝突検出装置、運転時の運転者の視認性確補のためのコーナリングランプ装置、後方確認装置、バックソナー、低反射ウィンドガラス、防眩ルームミラー、広視野角バックミラー、急停車時の安全性確保のためのアンチロックブレーキシステム等が広く知られており、安全基準の強化に従い安全装置は注目を集めている。
【0003】
通常、自動車用ドアには、ウィンドガラスを昇降自在にドア内に設置したモーターで駆動するパワーウィンドウと通称する電気的機構、または人力で回すことでガラスを昇降させるハンドルが搭載されている。乗用車においてはサイドウィンド、バックウィンドの開閉はパワーウィンドウと称する電気的機構により行うことが一般的になってきているが、パワーウィンドウを使用してウィンドガラスを閉めた際にウィンドガラスを完全に閉めないで中途半端で止めることが多い。
【0004】
自動車ドア内のウィンドガラス1の昇降機構の構成を示すものが図3であり、このウィンドガラス1の下側である保持側端部には、ウィンドレギュレーター7、ガラスガイド8等が設けられ、前記ウィンドレギュレーター7の操作によりウィンドガラス1を下降させるときには自動車ドアの内部へ収納させるようになっている。パワーウィンドウはウィンドレギュレーター7の操作を電気モーターにて行う機構の通称である。
【0005】
夜間において、ウィンドガラスを上昇させて閉めるときに手や指を挟んだりする事故防止、閉め忘れ防止、および中途半端に開放しているウィンドガラスの自由端側端部に顔や手を当接しないようにウィンドガラスの上側の自由端側端部を開放時に光らせる安全装置であるエッジライト装置が注目されてきている。
【0006】
走行中の事故等で開放状態のウィンドガラスの上側の自由端側端部に顔や手などを激しく当接することは、非常に危険であり重大事故となりうる。また、自動車ドアは、サッシレスドアと称しウィンドガラスを上昇させた際にサッシで保護されることがなく自立する形式のものが近年多く採用される傾向があり、サッシレスドアにおいて、夜間の光量が不十分な状態ではウィンドガラスの上側の自由端側端部の確認が困難であり、ドアの開け閉めの際に特に顔や手をウィンドガラスの上側の自由端側端部に当接することが多い。
【0007】
夜間において、幼児が乗車中にパワーウィンドウの作動スイッチをさわりウィンドガラスを開放状態とし、運転者が気付かずに開放状体のまま駐車してしまうこともあり、防犯上好ましくない。
【0008】
特開平6−122343号公報に車両用の昇降自在なドアーガラスにおいて、該ガラスの解放時の自由端側端部を確認するために、自動車ドア内のウィンドガラス保持側端部に光を照射する表示灯を設け、ガラス単板の板圧面内である内部に、ガラス単板の内面反射の臨界角以下で光を照射し自由端側端部を光らせる表示灯付きウィンドガラス、即ちエッジライト装置が開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
特開閉6−122343号公報に開示されるガラス単板を用いるエッジライト装置は、ガラス単板を用いるため、透明で光透過性の高いクリアガラスを用いないと光の減衰のためガラス端部が光らないという欠点を有している。
【0010】
最近、自動車用ガラスとしてサイドウィンドガラス、バックウィンドガラスには日射エネルギーを吸収するとともに、可視光線や赤外線および紫外線の透過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な室内環境を保持するガラス自体を着色した緑色ガラスや濃色グレーガラスがよく使用されてきている。
【0011】
サイドウィンドウガラス、バックウィンドウガラスに広く用いられ、可視光、赤外光および紫外光の透過を適度に抑制することで、冷暖房負荷を軽減し室内環境を保持するガラス自体に色がある緑色ガラス、濃色グレーガラスの持つ機能性を、ウィンドガラスにガラス単板を使用したエッジライト装置を用いた際にガラス単板に付与するためには、ガラス単板の表面にコーティング法等で赤外線、および/または紫外線の透過を抑制する薄膜を成膜しなければならず、コスト高となりウィンドガラスを昇降させた際のコーティング膜の耐擦傷性が問題となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、安全ガラスに使用される合わせフィルムである例えばポリビニルブチラールを中間膜に用いた合わせガラスを用いたエッジライト装置であって、合わせフィルムを光伝送媒体として使用する車両用のエッジライト装置、特に自動車ドア内でウィンドガラスの下側の保持側端部に固設された照明手段である発光装置の光源より照射された光が合わせフィルム中を減衰されることなく透過されウィンドガラスの上側の自由端側端部を光らせる自動車用エッジライト装置に関する。
【0013】
また、本発明のエッジライト装置は、低屈折率の薄膜を合わせガラスに使用するガラスの合わせフィルムで貼着する合わせ面側に成膜することにより合わせフィルムと該薄膜の境界面で光は反射を繰り返し、車室内外へ光り漏れすることなく合わせガラス自由端側端部を光らせることができる。
【0014】
本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置は、ガラスは光伝送媒体として用いないで合わせフィルムを光伝送媒体として用いるので、日射エネルギーを吸収するとともに、可視光線や赤外線および紫外線の透過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な室内環境を保持するガラス自体を着色した緑色ガラス、濃色グレーガラスをそのまま用いることができるのでウィンドガラスの開け閉めのための昇降によりウィンドガラス表面にキズが付かないエッジライト装置を提供することができる。
【0015】
即ち、本発明は、車両に昇降自在に設けられるウィンドガラスにおいて、車両および/または車両ドア内に常時収納されているウィンドガラスの下端側の保持側端部に固設した照明手段によってガラス保持側端部より光を入射し上側の自由端側端部を光らせるエッジライト装置であって、用いるウィンドガラスが合わせガラスであり、合わせフィルムを光伝導媒体として使用し、照明手段である光源の波長域において合わせフィルムの厚み方向の光透過率が70%以上である合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置である。
【0017】
更に本発明は、上記のエッジライト装置であって、合わせフィルムと接触する少なくとも一方のガラスの合わせ面側に合わせフィルムより屈折率の低い薄膜を成膜した合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置である。
【0018】
更に本発明は、 上記のエッジライト装置であって、ガラスより屈折率の高い合わせフィルムを用いた合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置である。
【0019】
本発明の合わせガラスを使用するエッジライト装置を設けるウィンドガラスは、全ての車両の昇降自在なウィンドガラスであり、例えば自動車の人の乗り降りのためのサイドドアのウィンドガラス、およびレクリエーショナルビークル車、スポーツユーティリティビークル車等のドアとなっていない昇降自在なサイドウィンドガラス、バックウィンドガラス等があげられる。更に本発明のエッジライト装置は自動車に限らず、人および貨物を輸送するための電車、ディーゼル機関車、モノレール等の車両に使用することができる。
【0020】
本発明の合わせガラスを使用するエッジライト装置で使用する合わせガラスの合わせフィルムであって、光伝送媒体として使用する合わせフィルムは、照明手段で、即ち発光装置で使用する光源の波長域において厚み方向の光透過率が70%以上であることが望ましい。合わせフィルムの厚み方向の光透過率が70%未満の合わせフィルムを用いた合わせガラスはエッジライト装置に用いたときに光の減衰が著しく、ウィンドガラスの上側の自由端側端部が光らない。合わせフィルムの光透過率が大きいほどエッジライト装置の照明手段である発光装置の光源の照度が小さくても夜間に視認するに充分な光量でウィンドガラスの上側の自由端側端部が光らせることができるので、光透過率は大きい方が好ましい。
【0021】
合わせフィルムとしては自動車用合わせガラスにごく一般的に用いられている透明でソーダライムガラスより屈折率が高くガラスの貼着性のよいポリビニルブチラールを使用することができるが、透明な樹脂であれば他の樹脂を合わせフィルムとして合わせガラスに用いても構わない。
【0022】
本発明の合わせガラスを使用するエッジライト装置において合わせフィルムを透過する光が減衰しないためには、合わせフィルムと合わせフィルムを挟み込んでいるガラスの界面で光が反射し該ガラス内へ光が漏れなければ良く、そのための条件として合わせフィルムの屈折率が該ガラスより高く、ガラスと合わせフィルムの屈折率の差が大きければよい。
【0023】
合わせフィルムの屈折率が該ガラスより高ければ、合わせフィルムと該ガラスの屈折率差の屈折率差により光は合わせフィルムと該ガラスの界面で反射されながら合わせフィルム内を進行する。
【0024】
合わせフィルムとガラスの界面の反射率を上げる手段として、合わせフィルムを挟み込むガラスの表面である合わせ面に低屈折率の薄膜を成膜する方法が有効である。
【0025】
合わせフィルムを挟み込む低屈折率の薄膜を成膜するガラスの合わせ面は、合わせフィルムと接触する一方の合わせ面でもよいが、該薄膜を合わせフィルムと接触するガラスの合わせ面の両面に成膜することで、合わせフィルムとガラスの接触する合わせフィルムのの両側の界面での光の反射率を上げ、合わせフィルムを透過する光を減衰させない効果を大きくすることができる。また、該薄膜を合わせフィルムと接触するガラスの合わせ面両面に成膜すれば、合わせフィルムの屈折率よりも合わせフィルムを挟み込むガラスのの屈折率が高い場合も、合わせガラスと該薄膜の屈折率差により合わせフィルムと該薄膜の界面で光は反射されながら合わせフィルム内を進行する。
【0026】
成膜方法としては塗布、蒸着、スパッタリング等が考えられるが、低屈折率の膜が膜剥がれなきようガラス表面に成膜されればよい。
【0027】
即ち、合わせフィルムの屈折率に対して、ガラス表面の屈折率が充分に低いことで本発明のエッジライト装置を、例えば自動車ドアに設置した際は、自動車ドア内で証明手段である発光装置の光源より照射された光が合わせフィルムを光伝送媒体としてガラス界面で反射し合わせフィルム外へ漏れることなく伝送されて行き、減衰することなしにウィンドガラスの自由端側端部を光らせることができる。
【0028】
本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置の光源は通常の電球、ハロゲン球、キセノン球等用いることができるが、耐久性の面からは発光ダイオード、LED等用いる方が好ましい。また装飾性の面から光源の照射する光の色が任意に選べる方が好みの色でウィンドガラスの自由端側端部を光らせることができるので好ましい。
【0029】
本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置を自動車に設置する場合は、自動車のドアスイッチ、および/または夜間照明の点灯用のスイッチと連動していた方が、不必要時、例えば日中の明るい時、夜間にウィンドガラスを閉めている時等に無駄な点灯をすることがないので好ましい。
【0030】
本発明のエッジライト装置に使用する合わせガラス端部は、ポリビニルブチラールを合わせフィルムとして用いた場合、ポリビニルブチラールが吸水性であり、吸水により失透することがあるので防水コーティング等の防水加工がなされていることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のエッジライト装置を搭載した自動車ドアの側面図を示す。照明手段である発光装置2はドア内の昇降自在なウィンドガラス1の下側である保持側端部に固設されていて、該発光装置2はウィンドガラス1の昇降にあわせて昇降自在となっており、発光装置2内の光源を点灯させることによりウィンドガラス1の上側の自由端側端部3を発光させることによって、ウィンドガラス1の自由端側端部3の輪郭を表示する。
【0032】
発光装置2の光源としては、通常の電球、ハロゲン球、キセノン球、発光ダイオード、LED等を用いることができるが、コンパクトで長寿命な光源が好ましいことは言うまでもない。
【0033】
発光装置2内の光源の間隔は、ウィンドガラス1の自由端側端部の輪郭が表示されればよく、光源の輝度によって所望の間隔にすることができる。
【0034】
図2に、図1のA〜A’における本発明のエッジライト装置の断面図を示す。ウィンドガラス1は合わせガラスであり、合わせフィルム5の屈折率がガラス66の屈折率と比較して高い場合は、ウィンドガラス1の下側の保持側端部に固設された発光装置2の光源4より照射された光が合わせフィルム5を光伝送媒体として合わせフィルム5とガラス6の界面で、詳しくは合わせフィルム5と合わせフィルム5の屈折率と比較して屈折率の低いガラス6の界面で反射を繰り返しウィンドガラス1の下側である保持側端部よりウィンドガラス1の上側である自由端側端部3に到達し、自由端側端部3を発光させる。
【0035】
低屈折率の薄膜をガラス6の合わせ面両面に成膜することで、必ずしも合わせフィルム5の屈折率が、ガラス6に対して低くなくても合わせフィルム5と該薄膜の屈折率差により合わせフィルム5と該薄膜の界面で光は反射する。また、該薄膜の屈折率を低くするほど、合わせフィルム5と該薄膜の界面での光の反射率を上げることができる。薄膜を成膜する目的に反射率の向上以外の機能を付与しない限りにおいて、ガラス6の屈折率に比較し薄膜の屈折率が低いことが好ましい。また薄膜を合わせフィルム5を挟み込む合わせガラスの合わせ面両面に成膜すると合わせフィルム5とガラス6の両側の界面で反射率を上げ、合わせフィルム5内の透過光を減衰させない効果が得られるので、合わせフィルム5の合わせ面両面に薄膜を成膜することが好ましい。
【0036】
ガラス6の屈折率に比較し屈折率が低い薄膜を成膜すると、ガラス6と該薄膜の屈折率差によりガラス6と該薄膜の界面で光の反射が起こる。合わせガラスの外側の合わせ面でない両面にも該薄膜を成膜することによってガラス6と該薄膜の界面で光が反射し本発明のエッジライト装置のウィンドガラスよりの自動社内外への光漏れを極力小さくすることができる。この場合、ウィンドガラス1の昇降に対し該薄膜が十分耐擦傷性がありキズが付きにくいものであることは言うまでもない。
【0037】
発光装置2の取り付け方法は、図2に示すような光源4を取り付けたゴム等の治具をウィンドガラスの保持側端部である合わせガラス下端に接着剤等で固着すればよく、発光装置2は合わせガラスのガラス6の端部に光源4よりの光が侵入しないで合わせフィルム5のみに光が進入する構造であることが好ましい。
【0038】
ウィンドガラス1の下端部に固着された発光装置2がウィンドガラス1を昇降させたときに容易に取れることがなく、光源4よりの光が合わせフィルム5の内部に照射されれば他の構造であっても構わない。
【0039】
走行中に光が漏れウィンドガラス1の上側の自由端側端部3以外が光り運転者の視界の妨げとならないように、光源4より照射される光が合わせガラスに用いているガラス6の下端部に侵入しないような発光装置2の取り付け構造としたり、あるいはガラス6の下端部に遮光のための膜を付ける等の加工をすることは言うまでもない。
【0040】
合わせガラスに用いるガラス6は光伝送媒体としては使用しないので着色ガラス、即ち、日射エネルギーを吸収するとともに、赤外線や可視光線および紫外線の透過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な室内環境を保持する機能を有する緑色ガラス、濃色グレーガラスを用いることができる。
【0041】
【実施例】
実施例1
厚み0.38mm、屈折率1.52のポリビニルブチラールよりなる合わせフィルムを、板厚2mm、基板サイズ880mmX560mmの紫外線カット、赤外線カット機能を有した2枚の緑色ガラスで挟持した後、減圧しながら150℃にて1時間加熱し自動車のサイドウィンド用合わせガラスを作製した。
【0042】
該合わせガラスを自動車ドアに取り付け、自動車ドア内の該合わせガラスの保持側にエッジライト装置光源として東芝製黄緑色発光ダイオード、型番TLGA158Pを取り付けた。該発光ダイオードに電流225mA、電圧12V、即ち2.7Wの電力を供給し自動車ドア内で点灯させた。周りの環境を暗くした後、ガラス上部である自由端側端部にて合わせガラス内の合わせフィルムを透過してきた光の照度をトプコン製照度計、型番IM−3を用いて測定したところ、照度は18.5ルックスで、目視にて確認できるようなガラス表面から社内外への光漏れもなく、ガラスの自由端側端部を認識するのに充分な明るさを有していた。実施例2
板厚2mm、基板サイズ880mmX560mmの紫外線カット、赤外線カット機能を有した2枚の緑色ガラスの合わせフィルムを挟持する両面に屈折率1.44の透明膜をコーティングした後で、厚み0.38mm、屈折率1.52のポリビニルブチラールよりなる合わせシートを挟み込んだ後で、減圧しながら150℃にて1時間加熱し自動車のサイドウィンド用合わせガラスを作製した。
【0043】
該合わせガラスを自動車ドア内に取り付けた後、実施例1と同様に東芝製発光ダイオードを自動車ドア内合わせガラスの保持側端部に取り付けた後、実施例1と同じ電流を流して点灯させ、周りの環境を暗くした後、トプコン製照度計で、ガラス上部である自由端側端部にて合わせガラス内の合わせフィルムを透過してきた光の照度を測定したところ、照度は21.8ルックスで、目視にて確認できるようなガラス表面から社内外への光漏れもなく、ガラスの自由端側端部を認識するのに充分な明るさを有していた。
比較例
実施例1乃至実施例2で使用した緑色ガラスで、板厚のみが異なる板厚4mm、基板サイズ880mmX560mmの緑色ガラス単板を自動車ドア内に取り付けた。実施例1と同じ東芝製発光ダイオードを自動車ドア内の緑色ガラス単板の保持側端部に取り付けた後、実施例1と同じ電流を流して点灯させ、周りの環境を暗くした後、トプコン製照度計で、ガラス上部である自由端側端部にて緑色ガラス単板を透過してきた光の照度を測定したところ、光の緑色ガラス単板内の減衰が大きく光の照度を測定することができず、ガラスの自由端側端部を認識できなかった。
【0044】
【発明の効果】
本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置は、合わせガラスをエッジライト装置に用いることで、合わせフィルムと合わせフィルムより屈折率の低いガラスまたはガラスに成膜した低屈折率の薄膜の屈折率差を利用し合わせフィルムを光伝送媒体として使用することで、従来のガラス単板を用いたエッジライト装置と比較しウィンドガラス内で光漏れが少なく、光の減衰が少ないエッジライト装置を作成することができる。
【0045】
従来のガラス単板を光伝送媒体として用いたエッジライト装置には、ガラスによる光の吸収があり光が減衰するために使用することのできない着色ガラス、例えば日射エネルギーを吸収するとともに、可視光、赤外光および紫外光の透過を適度に抑制することで、冷暖房負荷を低減し室内環境を保持する緑色ガラス、濃色グレーガラス等を本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置は用いることができる。本発明の合わせガラスを用いたエッジライト装置では、合わせガラスの合わせフィルムを光伝送媒体として用いているので硝子の着色は光の減衰と関係がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジライト装置の側面図。
【図2】本発明のエッジライト装置の断面図。
【図3】自動車ドアのウィンドガラスの開閉機構の側面図。
【符号の説明】
1 ウィンドガラス
2 発光装置
3 ウィンドガラスの自由端側端部
4 光源
5 合わせフィルム
6 ガラス

Claims (3)

  1. 車両に昇降自在に設けられるウィンドガラスにおいて、車両および/または車両ドア内に常時収納されているウィンドガラスの下側の保持側端部に固設した照明手段によってガラス保持側端部より光を入射し上側の自由端側端部を光らせるエッジライト装置であって、用いるウィンドガラスが合わせガラスであり、合わせフィルムを光伝導媒体として使用し、照明手段である光源の波長域において合わせフィルムの厚み方向の光透過率が70%以上である合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置。
  2. 請求項1に記載のエッジライト装置であって、合わせフィルムと接触する少なくとも一方のガラスの合わせ面側に合わせフィルムより屈折率の低い薄膜を成膜した合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置。
  3. 請求項1に記載のエッジライト装置であって、ガラスより屈折率の高い合わせフィルムを用いた合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライト装置。
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