JP2001105849A - エッジライト装置 - Google Patents

エッジライト装置

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JP2001105849A JP28336999A JP28336999A JP2001105849A JP 2001105849 A JP2001105849 A JP 2001105849A JP 28336999 A JP28336999 A JP 28336999A JP 28336999 A JP28336999 A JP 28336999A JP 2001105849 A JP2001105849 A JP 2001105849A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ガラス端部より光を入射し、反対側の端部を光
らせる自動車のエッジライト装置のウィンドガラスに、
ガラス単板を光伝送媒体とすると光の吸収があるため用
いることのできない着色ガラス、例えば緑色ガラス、濃
色グレーガラス等を使用する。 【解決手段】自動車のエッジライト装置のウィンドガラ
スに合わせガラスを用い、合わせガラスの合わせフィル
ムを光伝送媒体として用いることで、日射エネルギーを
吸収するとともに、冷暖房負荷を軽減し快適な室内環境
を保持する可視光線、赤外線、および紫外線の透過を適
度に抑制することで、冷暖房負荷を軽減し室内環境を保
持する着色ガラス、例えば緑色ガラス、濃色グレーガラ
スを自動車のエッジライト装置に用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の昇降自在な
ウィンドガラスの自由端側端部を光らせて、夜間の安全
性確保を目的とするエッジライト装置であって、特に自
動車に昇降自在に取り付けられるウィンドガラスの上側
の自由端側端部を光らせて、夜間の安全性確保を目的と
する自動車のサイドウィンドガラス、バックウィンドガ
ラス等のウィンドガラスの安全装置であるエッジライト
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車の安全装置として、衝突時
の乗員の安全性確保のためのシートベルト装置、エアバ
ック装置、衝突検出装置、運転時の運転者の視認性確補
のためのコーナリングランプ装置、後方確認装置、バッ
クソナー、低反射ウィンドガラス、防眩ルームミラー、
広視野角バックミラー、急停車時の安全性確保のための
アンチロックブレーキシステム等が広く知られており、
安全基準の強化に従い安全装置は注目を集めている。
【0003】通常、自動車用ドアには、ウィンドガラス
を昇降自在にドア内に設置したモーターで駆動するパワ
ーウィンドウと通称する電気的機構、または人力で回す
ことでガラスを昇降させるハンドルが搭載されている。
乗用車においてはサイドウィンド、バックウィンドの開
閉はパワーウィンドウと称する電気的機構により行うこ
とが一般的になってきているが、パワーウィンドウを使
用してウィンドガラスを閉めた際にウィンドガラスを完
全に閉めないで中途半端で止めることが多い。
【0004】自動車ドア内のウィンドガラス1の昇降機
構の構成を示すものが図3であり、このウィンドガラス
1の下側である保持側端部には、ウィンドレギュレータ
ー7、ガラスガイド8等が設けられ、前記ウィンドレギ
ュレーター7の操作によりウィンドガラス1を下降させ
るときには自動車ドアの内部へ収納させるようになって
いる。パワーウィンドウはウィンドレギュレーター7の
操作を電気モーターにて行う機構の通称である。
【0005】夜間において、ウィンドガラスを上昇させ
て閉めるときに手や指を挟んだりする事故防止、閉め忘
れ防止、および中途半端に開放しているウィンドガラス
の自由端側端部に顔や手を当接しないようにウィンドガ
ラスの上側の自由端側端部を開放時に光らせる安全装置
であるエッジライト装置が注目されてきている。
【0006】走行中の事故等で開放状態のウィンドガラ
スの上側の自由端側端部に顔や手などを激しく当接する
ことは、非常に危険であり重大事故となりうる。また、
自動車ドアは、サッシレスドアと称しウィンドガラスを
上昇させた際にサッシで保護されることがなく自立する
形式のものが近年多く採用される傾向があり、サッシレ
スドアにおいて、夜間の光量が不十分な状態ではウィン
ドガラスの上側の自由端側端部の確認が困難であり、ド
アの開け閉めの際に特に顔や手をウィンドガラスの上側
の自由端側端部に当接することが多い。
【0007】夜間において、幼児が乗車中にパワーウィ
ンドウの作動スイッチをさわりウィンドガラスを開放状
態とし、運転者が気付かずに開放状体のまま駐車してし
まうこともあり、防犯上好ましくない。
【0008】特開平6−122343号公報に車両用の
昇降自在なドアーガラスにおいて、該ガラスの解放時の
自由端側端部を確認するために、自動車ドア内のウィン
ドガラス保持側端部に光を照射する表示灯を設け、ガラ
ス単板の板圧面内である内部に、ガラス単板の内面反射
の臨界角以下で光を照射し自由端側端部を光らせる表示
灯付きウィンドガラス、即ちエッジライト装置が開示さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】特開閉6−12234
3号公報に開示されるガラス単板を用いるエッジライト
装置は、ガラス単板を用いるため、透明で光透過性の高
いクリアガラスを用いないと光の減衰のためガラス端部
が光らないという欠点を有している。
【0010】最近、自動車用ガラスとしてサイドウィン
ドガラス、バックウィンドガラスには日射エネルギーを
吸収するとともに、可視光線や赤外線および紫外線の透
過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な室内環境
を保持するガラス自体を着色した緑色ガラスや濃色グレ
ーガラスがよく使用されてきている。
【0011】サイドウィンドウガラス、バックウィンド
ウガラスに広く用いられ、可視光、赤外光および紫外光
の透過を適度に抑制することで、冷暖房負荷を軽減し室
内環境を保持するガラス自体に色がある緑色ガラス、濃
色グレーガラスの持つ機能性を、ウィンドガラスにガラ
ス単板を使用したエッジライト装置を用いた際にガラス
単板に付与するためには、ガラス単板の表面にコーティ
ング法等で赤外線、および/または紫外線の透過を抑制
する薄膜を成膜しなければならず、コスト高となりウィ
ンドガラスを昇降させた際のコーティング膜の耐擦傷性
が問題となる。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の点に鑑
みてなされたものであり、安全ガラスに使用される合わ
せフィルムである例えばポリビニルブチラールを中間膜
に用いた合わせガラスを用いたエッジライト装置であっ
て、合わせフィルムを光伝送媒体として使用する車両用
のエッジライト装置、特に自動車ドア内でウィンドガラ
スの下側の保持側端部に固設された照明手段である発光
装置の光源より照射された光が合わせフィルム中を減衰
されることなく透過されウィンドガラスの上側の自由端
側端部を光らせる自動車用エッジライト装置に関する。
【0013】また、本発明のエッジライト装置は、低屈
折率の薄膜を合わせガラスに使用するガラスの合わせフ
ィルムで貼着する合わせ面側に成膜することにより合わ
せフィルムと該薄膜の境界面で光は反射を繰り返し、車
室内外へ光り漏れすることなく合わせガラス自由端側端
部を光らせることができる。
【0014】本発明の合わせガラスを用いたエッジライ
ト装置は、ガラスは光伝送媒体として用いないで合わせ
フィルムを光伝送媒体として用いるので、日射エネルギ
ーを吸収するとともに、可視光線や赤外線および紫外線
の透過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な室内
環境を保持するガラス自体を着色した緑色ガラス、濃色
グレーガラスをそのまま用いることができるのでウィン
ドガラスの開け閉めのための昇降によりウィンドガラス
表面にキズが付かないエッジライト装置を提供すること
ができる。
【0015】即ち本発明は、車両に昇降自在に設けられ
るウィンドガラスにおいて、車両および/または車両ド
ア内に常時収納されているウィンドガラスの下端側の保
持側端部に固設した照明手段によってガラス保持側端部
より光を入射し上側の自由端側端部を光らせるエッジラ
イト装置であって、用いるウィンドガラスが合わせガラ
スであることを特徴とするエッジライト装置である。
【0016】更に本発明は上記のエッジライト装置であ
って、合わせフィルムを光伝導媒体として使用し、照明
手段である光源の波長域において合わせフィルムの厚み
方向の光透過率が70%以上である合わせガラスを用い
ることを特徴とするエッジライト装置である。
【0017】更に本発明は、上記のエッジライト装置で
あって、合わせフィルムと接触する少なくとも一方のガ
ラスの合わせ面側に合わせフィルムより屈折率の低い薄
膜を成膜した合わせガラスを用いることを特徴とするエ
ッジライト装置である。
【0018】更に本発明は、 上記のエッジライト装置
であって、ガラスより屈折率の高い合わせフィルムを用
いた合わせガラスを用いることを特徴とするエッジライ
ト装置である。
【0019】本発明の合わせガラスを使用するエッジラ
イト装置を設けるウィンドガラスは、全ての車両の昇降
自在なウィンドガラスであり、例えば自動車の人の乗り
降りのためのサイドドアのウィンドガラス、およびレク
リエーショナルビークル車、スポーツユーティリティビ
ークル車等のドアとなっていない昇降自在なサイドウィ
ンドガラス、バックウィンドガラス等があげられる。更
に本発明のエッジライト装置は自動車に限らず、人およ
び貨物を輸送するための電車、ディーゼル機関車、モノ
レール等の車両に使用することができる。
【0020】本発明の合わせガラスを使用するエッジラ
イト装置で使用する合わせガラスの合わせフィルムであ
って、光伝送媒体として使用する合わせフィルムは、照
明手段で、即ち発光装置で使用する光源の波長域におい
て厚み方向の光透過率が70%以上であることが望まし
い。合わせフィルムの厚み方向の光透過率が70%未満
の合わせフィルムを用いた合わせガラスはエッジライト
装置に用いたときに光の減衰が著しく、ウィンドガラス
の上側の自由端側端部が光らない。合わせフィルムの光
透過率が大きいほどエッジライト装置の照明手段である
発光装置の光源の照度が小さくても夜間に視認するに充
分な光量でウィンドガラスの上側の自由端側端部が光ら
せることができるので、光透過率は大きい方が好まし
い。
【0021】合わせフィルムとしては自動車用合わせガ
ラスにごく一般的に用いられている透明でソーダライム
ガラスより屈折率が高くガラスの貼着性のよいポリビニ
ルブチラールを使用することができるが、透明な樹脂で
あれば他の樹脂を合わせフィルムとして合わせガラスに
用いても構わない。
【0022】本発明の合わせガラスを使用するエッジラ
イト装置において合わせフィルムを透過する光が減衰し
ないためには、合わせフィルムと合わせフィルムを挟み
込んでいるガラスの界面で光が反射し該ガラス内へ光が
漏れなければ良く、そのための条件として合わせフィル
ムの屈折率が該ガラスより高く、ガラスと合わせフィル
ムの屈折率の差が大きければよい。
【0023】合わせフィルムの屈折率が該ガラスより高
ければ、合わせフィルムと該ガラスの屈折率差の屈折率
差により光は合わせフィルムと該ガラスの界面で反射さ
れながら合わせフィルム内を進行する。
【0024】合わせフィルムとガラスの界面の反射率を
上げる手段として、合わせフィルムを挟み込むガラスの
表面である合わせ面に低屈折率の薄膜を成膜する方法が
有効である。
【0025】合わせフィルムを挟み込む低屈折率の薄膜
を成膜するガラスの合わせ面は、合わせフィルムと接触
する一方の合わせ面でもよいが、該薄膜を合わせフィル
ムと接触するガラスの合わせ面の両面に成膜すること
で、合わせフィルムとガラスの接触する合わせフィルム
のの両側の界面での光の反射率を上げ、合わせフィルム
を透過する光を減衰させない効果を大きくすることがで
きる。また、該薄膜を合わせフィルムと接触するガラス
の合わせ面両面に成膜すれば、合わせフィルムの屈折率
よりも合わせフィルムを挟み込むガラスのの屈折率が高
い場合も、合わせガラスと該薄膜の屈折率差により合わ
せフィルムと該薄膜の界面で光は反射されながら合わせ
フィルム内を進行する。
【0026】成膜方法としては塗布、蒸着、スパッタリ
ング等が考えられるが、低屈折率の膜が膜剥がれなきよ
うガラス表面に成膜されればよい。
【0027】即ち、合わせフィルムの屈折率に対して、
ガラス表面の屈折率が充分に低いことで本発明のエッジ
ライト装置を、例えば自動車ドアに設置した際は、自動
車ドア内で証明手段である発光装置の光源より照射され
た光が合わせフィルムを光伝送媒体としてガラス界面で
反射し合わせフィルム外へ漏れることなく伝送されて行
き、減衰することなしにウィンドガラスの自由端側端部
を光らせることができる。
【0028】本発明の合わせガラスを用いたエッジライ
ト装置の光源は通常の電球、ハロゲン球、キセノン球等
用いることができるが、耐久性の面からは発光ダイオー
ド、LED等用いる方が好ましい。また装飾性の面から
光源の照射する光の色が任意に選べる方が好みの色でウ
ィンドガラスの自由端側端部を光らせることができるの
で好ましい。
【0029】本発明の合わせガラスを用いたエッジライ
ト装置を自動車に設置する場合は、自動車のドアスイッ
チ、および/または夜間照明の点灯用のスイッチと連動
していた方が、不必要時、例えば日中の明るい時、夜間
にウィンドガラスを閉めている時等に無駄な点灯をする
ことがないので好ましい。
【0030】本発明のエッジライト装置に使用する合わ
せガラス端部は、ポリビニルブチラールを合わせフィル
ムとして用いた場合、ポリビニルブチラールが吸水性で
あり、吸水により失透することがあるので防水コーティ
ング等の防水加工がなされていることが好ましい。
【0031】
【発明の実施の形態】図1に本発明のエッジライト装置
を搭載した自動車ドアの側面図を示す。照明手段である
発光装置2はドア内の昇降自在なウィンドガラス1の下
側である保持側端部に固設されていて、該発光装置2は
ウィンドガラス1の昇降にあわせて昇降自在となってお
り、発光装置2内の光源を点灯させることによりウィン
ドガラス1の上側の自由端側端部3を発光させることに
よって、ウィンドガラス1の自由端側端部3の輪郭を表
示する。
【0032】発光装置2の光源としては、通常の電球、
ハロゲン球、キセノン球、発光ダイオード、LED等を
用いることができるが、コンパクトで長寿命な光源が好
ましいことは言うまでもない。
【0033】発光装置2内の光源の間隔は、ウィンドガ
ラス1の自由端側端部の輪郭が表示されればよく、光源
の輝度によって所望の間隔にすることができる。
【0034】図2に、図1のA〜A’における本発明の
エッジライト装置の断面図を示す。ウィンドガラス1は
合わせガラスであり、合わせフィルム5の屈折率がガラ
ス66の屈折率と比較して高い場合は、ウィンドガラス
1の下側の保持側端部に固設された発光装置2の光源4
より照射された光が合わせフィルム5を光伝送媒体とし
て合わせフィルム5とガラス6の界面で、詳しくは合わ
せフィルム5と合わせフィルム5の屈折率と比較して屈
折率の低いガラス6の界面で反射を繰り返しウィンドガ
ラス1の下側である保持側端部よりウィンドガラス1の
上側である自由端側端部3に到達し、自由端側端部3を
発光させる。
【0035】低屈折率の薄膜をガラス6の合わせ面両面
に成膜することで、必ずしも合わせフィルム5の屈折率
が、ガラス6に対して低くなくても合わせフィルム5と
該薄膜の屈折率差により合わせフィルム5と該薄膜の界
面で光は反射する。また、該薄膜の屈折率を低くするほ
ど、合わせフィルム5と該薄膜の界面での光の反射率を
上げることができる。薄膜を成膜する目的に反射率の向
上以外の機能を付与しない限りにおいて、ガラス6の屈
折率に比較し薄膜の屈折率が低いことが好ましい。また
薄膜を合わせフィルム5を挟み込む合わせガラスの合わ
せ面両面に成膜すると合わせフィルム5とガラス6の両
側の界面で反射率を上げ、合わせフィルム5内の透過光
を減衰させない効果が得られるので、合わせフィルム5
の合わせ面両面に薄膜を成膜することが好ましい。
【0036】ガラス6の屈折率に比較し屈折率が低い薄
膜を成膜すると、ガラス6と該薄膜の屈折率差によりガ
ラス6と該薄膜の界面で光の反射が起こる。合わせガラ
スの外側の合わせ面でない両面にも該薄膜を成膜するこ
とによってガラス6と該薄膜の界面で光が反射し本発明
のエッジライト装置のウィンドガラスよりの自動社内外
への光漏れを極力小さくすることができる。この場合、
ウィンドガラス1の昇降に対し該薄膜が十分耐擦傷性が
ありキズが付きにくいものであることは言うまでもな
い。
【0037】発光装置2の取り付け方法は、図2に示す
ような光源4を取り付けたゴム等の治具をウィンドガラ
スの保持側端部である合わせガラス下端に接着剤等で固
着すればよく、発光装置2は合わせガラスのガラス6の
端部に光源4よりの光が侵入しないで合わせフィルム5
のみに光が進入する構造であることが好ましい。
【0038】ウィンドガラス1の下端部に固着された発
光装置2がウィンドガラス1を昇降させたときに容易に
取れることがなく、光源4よりの光が合わせフィルム5
の内部に照射されれば他の構造であっても構わない。
【0039】走行中に光が漏れウィンドガラス1の上側
の自由端側端部3以外が光り運転者の視界の妨げとなら
ないように、光源4より照射される光が合わせガラスに
用いているガラス6の下端部に侵入しないような発光装
置2の取り付け構造としたり、あるいはガラス6の下端
部に遮光のための膜を付ける等の加工をすることは言う
までもない。
【0040】合わせガラスに用いるガラス6は光伝送媒
体としては使用しないので着色ガラス、即ち、日射エネ
ルギーを吸収するとともに、赤外線や可視光線および紫
外線の透過を適度に抑制し、冷暖房負荷を軽減し快適な
室内環境を保持する機能を有する緑色ガラス、濃色グレ
ーガラスを用いることができる。
【0041】
【実施例】実施例1 厚み0.38mm、屈折率1.52のポリビニルブチラ
ールよりなる合わせフィルムを、板厚2mm、基板サイ
ズ880mmX560mmの紫外線カット、赤外線カッ
ト機能を有した2枚の緑色ガラスで挟持した後、減圧し
ながら150℃にて1時間加熱し自動車のサイドウィン
ド用合わせガラスを作製した。
【0042】該合わせガラスを自動車ドアに取り付け、
自動車ドア内の該合わせガラスの保持側にエッジライト
装置光源として東芝製黄緑色発光ダイオード、型番TL
GA158Pを取り付けた。該発光ダイオードに電流2
25mA、電圧12V、即ち2.7Wの電力を供給し自
動車ドア内で点灯させた。周りの環境を暗くした後、ガ
ラス上部である自由端側端部にて合わせガラス内の合わ
せフィルムを透過してきた光の照度をトプコン製照度
計、型番IM−3を用いて測定したところ、照度は1
8.5ルックスで、目視にて確認できるようなガラス表
面から社内外への光漏れもなく、ガラスの自由端側端部
を認識するのに充分な明るさを有していた。 実施例2 板厚2mm、基板サイズ880mmX560mmの紫外
線カット、赤外線カット機能を有した2枚の緑色ガラス
の合わせフィルムを挟持する両面に屈折率1.44の透
明膜をコーティングした後で、厚み0.38mm、屈折
率1.52のポリビニルブチラールよりなる合わせシー
トを挟み込んだ後で、減圧しながら150℃にて1時間
加熱し自動車のサイドウィンド用合わせガラスを作製し
た。
【0043】該合わせガラスを自動車ドア内に取り付け
た後、実施例1と同様に東芝製発光ダイオードを自動車
ドア内合わせガラスの保持側端部に取り付けた後、実施
例1と同じ電流を流して点灯させ、周りの環境を暗くし
た後、トプコン製照度計で、ガラス上部である自由端側
端部にて合わせガラス内の合わせフィルムを透過してき
た光の照度を測定したところ、照度は21.8ルックス
で、目視にて確認できるようなガラス表面から社内外へ
の光漏れもなく、ガラスの自由端側端部を認識するのに
充分な明るさを有していた。 比較例 実施例1乃至実施例2で使用した緑色ガラスで、板厚の
みが異なる板厚4mm、基板サイズ880mmX560
mmの緑色ガラス単板を自動車ドア内に取り付けた。実
施例1と同じ東芝製発光ダイオードを自動車ドア内の緑
色ガラス単板の保持側端部に取り付けた後、実施例1と
同じ電流を流して点灯させ、周りの環境を暗くした後、
トプコン製照度計で、ガラス上部である自由端側端部に
て緑色ガラス単板を透過してきた光の照度を測定したと
ころ、光の緑色ガラス単板内の減衰が大きく光の照度を
測定することができず、ガラスの自由端側端部を認識で
きなかった。
【0044】
【発明の効果】本発明の合わせガラスを用いたエッジラ
イト装置は、合わせガラスをエッジライト装置に用いる
ことで、合わせフィルムと合わせフィルムより屈折率の
低いガラスまたはガラスに成膜した低屈折率の薄膜の屈
折率差を利用し合わせフィルムを光伝送媒体として使用
することで、従来のガラス単板を用いたエッジライト装
置と比較しウィンドガラス内で光漏れが少なく、光の減
衰が少ないエッジライト装置を作成することができる。
【0045】従来のガラス単板を光伝送媒体として用い
たエッジライト装置には、ガラスによる光の吸収があり
光が減衰するために使用することのできない着色ガラ
ス、例えば日射エネルギーを吸収するとともに、可視
光、赤外光および紫外光の透過を適度に抑制すること
で、冷暖房負荷を低減し室内環境を保持する緑色ガラ
ス、濃色グレーガラス等を本発明の合わせガラスを用い
たエッジライト装置は用いることができる。本発明の合
わせガラスを用いたエッジライト装置では、合わせガラ
スの合わせフィルムを光伝送媒体として用いているので
硝子の着色は光の減衰と関係がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエッジライト装置の側面図。
【図2】本発明のエッジライト装置の断面図。
【図3】自動車ドアのウィンドガラスの開閉機構の側面
図。
【符号の説明】
1 ウィンドガラス 2 発光装置 3 ウィンドガラスの自由端側端部 4 光源 5 合わせフィルム 6 ガラス

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両に昇降自在に設けられるウィンドガラ
    スにおいて、車両および/または車両ドア内に常時収納
    されているウィンドガラスの下側の保持側端部に固設し
    た照明手段によってガラス保持側端部より光を入射し上
    側の自由端側端部を光らせるエッジライト装置であっ
    て、用いるウィンドガラスが合わせガラスであることを
    特徴とするエッジライト装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のエッジライト装置であっ
    て、合わせフィルムを光伝導媒体として使用し、照明手
    段である光源の波長域において合わせフィルムの厚み方
    向の光透過率が70%以上である合わせガラスを用いる
    ことを特徴とするエッジライト装置。
  3. 【請求項3】請求項1乃至請求項2に記載のエッジライ
    ト装置であって、合わせフィルムと接触する少なくとも
    一方のガラスの合わせ面側に合わせフィルムより屈折率
    の低い薄膜を成膜した合わせガラスを用いることを特徴
    とするエッジライト装置。
  4. 【請求項4】請求項1乃至請求項2に記載のエッジライ
    ト装置であって、ガラスより屈折率の高い合わせフィル
    ムを用いた合わせガラスを用いることを特徴とするエッ
    ジライト装置。
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