JP3641010B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断装置には、X線のような被曝の問題が無く、またリアルタイムで断層像を観察できるという他のモダリティにはない優位性を備えており、胎児検診等の特異な用途で重用されている。
【0003】
ところで、超音波診断装置では、表示の明るさの上昇/低下、拡大/縮小、録画開始/終了、スケール(目盛り)の表示位置の移動等の各種機能をリアルタイムで断層像を生成表示しながら並行して実行可能になっている。これら各種機能の選択及び実行は、コンソールパネル上に機能別に装備されている複数のスイッチの選択的な操作により行われる。しかし、このような方式では、スイッチの数が膨大になるという問題の他に、オペレータでもある医師に、プローブを保持しながら、視線をモニタからコンソールに移し、膨大なスイッチの中から目的のスイッチを選択し、それを操作するという繁雑な動作を要求する問題や、視線をモニタからコンソールに移すため一時的に画像診断が中断してしまうという問題もある。
【0004】
膨大な数のスイッチを減少させるために次のような改良がなされた装置がある。この装置では必要な機能数よりも少数のスイッチがコンソール上に装備されいる。この複数の必要な機能は階層的に分類される。いすれかのスイッチが押されると、各スイッチの意味する機能が、次の階層の機能に変化する。このような方式によれば、確かにスイッチの数を減少させることは可能になったが、操作の繁雑さや画像診断の中断という他の問題は残存している。
【0005】
なお、スイッチの代わりに、音声認識技術を使ったものも検討されているが、不特定話者の音声を認識可能にするには、比較的大規模なハードウエアが必要になり現実的ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するべくなされたもので、その目的は、モニタを注視したままで、複数の機能の選択及び実行指示をプッシュスイッチの操作のみで実現することができる超音波診断装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがON操作された時に前記機能名の表示を開始し、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記機能名の切換え表示を進行し、前記プッシュスイッチがONからOFFに復帰された時に前記表示されている機能名の機能を実行すると共に前記機能名の切換え表示を終了する制御手段とを具備する。
本発明の第2局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記表示されている機能名の機能を実行する制御手段とを具備する。
本発明の第3局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行する制御手段とを具備する。
【0008】
【作用】
本発明では、複数の機能の機能名が順序に切換え表示され、プッシュスイッチがオペレータにより操作された時に表示されている機能名の機能が制御手段により実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、プッシュスイッチのタイミングを見計らった1回の操作で達成できる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明による超音波診断装置の一実施例について説明する。図1は本実施例に係る超音波診断装置の主要部の構成を示す。本図には、画像生成系が除外されいるが、この画像生成系についてまず簡単に説明する。
【0010】
プローブの先端には圧電セラミック等の音響/電気可逆的変換素子としての圧電振動子が並列される。プローブには送信系と受信回路とが接続される。送信系は、パルス発生器、送信回路とからなる。パルス発生器からは例えば5KHzのレート周波数でパルスがチャンネル数に応じて分配されて送信回路に送られる。送信回路は遅延回路とパルスドライバから構成される。遅延回路は、超音波をビーム状に集束し且つ送信指向性を決定するのに必要な遅延時間を各レートパルスに与える。パルスドライバは、遅延回路からレートパルスを受けたタイミングで駆動パルス(電圧パルス)をプローブの圧電振動子にチャンネル毎に印加する。これによりビーム状の超音波パルスが送信指向性に応じた方向に送信される。被検体内の音響インピーダンスの不連続面で反射したエコーはプローブを介して受信回路でチャンネル毎に受信される。受信回路はプリアンプ、遅延回路、加算器から構成される。遅延回路は受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を各受信信号に与える。加算器は、遅延時間を与えられた受信信号を加算する。これにより受信指向性に応じた方向からのエコーを受信できる。この送信指向性と受信指向性とにより超音波送受信の総合的な指向性が決定される。一般的には送信指向性と受信指向性は一致される。このような送受信を総合的指向性を変化させながら繰り返すことで1フレーム分の走査が終了する。受信回路から出力される受信信号は、Bモード処理系に送られる。Bモード処理系は受信信号の包絡線を検波する。この検波信号はディジタルスキャンコンバータを介してモニタ6に輝度変調信号として供給され、Bモード画像(組織断層像)としてビジュアルに濃淡表示される。
【0011】
システムコントローラとしてのマイクロコンピュータ1には、フットスイッチ2、プログラマブルタイマ3、メモリ4、コンソール5、モニタ6、制御対象ユニット7が接続される。
【0012】
フットスイッチ2は、オペレータが足で操作するための自動復帰型のプッシュスイッチである。フットスイッチ2は、押された状態でON状態を示し、離されて自動復帰した状態でOFF状態を示す。画像診断医を兼ねるオペレータがフットスイッチ2を1アクションで押し、そして離すと、フットスイッチ2はOFF状態からON状態に一時的に変化する。オペレータがフットスイッチ2を比較的長い時間継続して押し続けると、その押している間だけフットスイッチ2はON状態を継続する。フットスイッチ2のON/OFFの状態変化は、マイクロコンピュータ1により認識される。
【0013】
プログラマブルタイマ3は、計測時間を自由に変えることの可能なタイマであり、マイクロコンピュータ1により計測時間を設定され、この計測時間が経過したときに、このことを固有の信号でマイクロコンピュータ1に返答する。
【0014】
メモリ4には、図2に示すようなテーブルが記憶される。このテーブルには、画像診断上必要とされる複数の機能の表示順序、機能ネーム、表示時間の各情報が書き込まれる。このテーブルは2種類用意される。図2(a)は第1のテーブル、図2(b)は第2のテーブルを示している。第1のテーブルと、第2のテーブルとは、表示状態によって使い分けられる。表示状態には、超音波画像を実時間で動画像として表示するいわゆるフリーズOFF状態と、特定の1枚の画像を表示を固定的に継続するいわゆるフリーズON状態との2つの状態が存在する。第1のテーブルはフリーズOFF状態に、第2のテーブルはフリーズON状態にそれぞれ対応する。
【0015】
第1のテーブルの機能1は、検波信号(電圧)を増幅して輝度信号として制御格子に供給する増幅器のゲインをアップさせることで、輝度(明るさ)をアップするための機能である。第1のテーブルの機能2は、機能1と逆に、この増幅器のゲインをダウンさせることで、輝度をダウンするための機能である。第1のテーブルの機能3は、ディジタルスキャンコンバータ内で行われる画像の拡大処理の拡大率をアップさせて、画像を拡大表示するための機能である。第1のテーブルの機能4は、機能3と逆に、ディジタルスキャンコンバータ内で行われる画像の拡大処理の拡大率をダウンさせて、画像を縮小表示するための機能である。第1のテーブルの機能5は、ビデオカセットレコーダ(VCR)に画像を録画するための機能である。第1のテーブルの機能6は、ディジタルスキャンコンバータ内で画像に合成される、モニタ6上で距離把握に活用されるスケール(目盛り)の位置を変更するための機能である。
【0016】
第2のテーブルの機能1は、特定の画像をプリンターで印刷し出力するための機能である。第2のテーブルの機能2は、第1のテーブルの機能6と同様に、ディジタルスキャンコンバータ内で画像に合成される、モニタ6上で距離把握に活用されるスケール(目盛り)の位置を変更するための機能である。
【0017】
メモリ4の第1、第2のテーブルに記述された表示順序、機能ネーム、表示時間の各データは、コンソール5のキーボード等を介してオペレータにより修正可能である。
【0018】
制御対象ユニット7はマイクロコンピュータ1に制御されて上記機能各々を実現する例えば増幅器であり、ディジタルスキャンコンバータ内の拡大処理回路であり、画像データ出力系及びビデオカセットレコーダであり、ディジタルスキャンコンバータ内のスケール合成処理回路であり、画像データ出力系及びプリンターである。
【0019】
次に本実施例の動作について説明する。本実施例による動作の概略は、図3(a)に示すようにモニタ6の一部に、複数の機能の機能ネームでメモリ2の表示順序にしたがって図3(a),(b)に示すように切換え表示され、オペレータによりフットスイッチ2が操作された時に表示されている機能ネームの機能がマイクロコンピュータ6の制御により実行されるというものである。
【0020】
マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2の操作手順の相違につながる第1乃至第3の3種のモードを備えている。第1乃至第3のモードのいずれかが、画像診断を開始する以前に、コンソール5を介してオペレータにより選択される。以下に、第1乃至第3のモード各々のついて順番に説明する。
【0021】
図4は第1モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(a)は第1モードの動作を説明するためのタイムチャートである。オペレータがフットスイッチ2を踏むことにより、フットスイッチ2がOFF状態からON状態に転移する時点で、機能ネームの切換え表示が開始される(ステップS1)。なお、このON状態は、オペレータがフットスイッチ2を、後述する時点まで踏み続けることにより継続される。
【0022】
次にマイクロコンピュータ1により表示状態が認識される(ステップS2)。フリーズON状態であれば第1のテーブルが、フリーズOFF状態であれば第2のテーブルがそれぞれ選択的にメモリ4からマイクロコンピュータ1の内部メモリに装填される。
【0023】
次にマイクロコンピュータ1では変数nが1に初期設定される(ステップS3)。そして、マイクロコンピュータ1によりプログラマブルタイマ3のカウンタがゼロリセットされ、第1のテーブルの機能n(この段階では機能1)に対応する表示時間Tn(この段階ではT1 )がセッティングされ、表示時間T1 の計数が開始される(ステップS4)。これと同時に機能1の機能ネームがモニタ6の一部に表示される(ステップS5)。この機能ネームの表示は、最大で表示時間T1 、継続される。
【0024】
次にマイクロコンピュータ1はステップS6及びステップS7のループにより、ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が初めて離されることによるフットスイッチ2がON状態からOFF状態へ転移することを待機する。
【0025】
フットスイッチ2が離されることなく、機能1の機能ネームの表示が表示時間T1 を経過したとき、プログラマブルタイマ3からタイマ割込が発生する(ステップS7)。このタイマ割込を受けてマイクロコンピュータ1は次順の機能の有無を判断し(ステップS8)、無ければ当該機能ネームの切換え表示及び機能実行の動作を終了し、次順の機能が有れば、変数nをn+1にインクリメントして(ステップS9)、ステップS4に戻る。
【0026】
ステップS4からステップS9までの処理は、ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が離されることによってフットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移するまで繰り返され、複数の機能の機能ネームが図3(a),(b)に示すようにメモリ6に記憶された表示順序で切換え表示される。勿論、各機能ネームの表示は、メモリ6に記憶された各々固有の表示時間ずつ継続される。
【0027】
ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が離されることによってフットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移した時、マイクロコンピュータ1はステップS6を経由してステップS10を実行する。つまり、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移した時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する。また、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移したとき、当該機能ネームの切換え表示及び機能実行の動作を終了する。
【0028】
このように第1のモードでは、フットスイッチ2を押し、所望する機能ネームが表示されている期間に当該フットスイッチ2を離すという簡単な動作で所望の機能の選択及びその機能を実行させることができる。また、機能ネームは画像が表示されているモニタ6の一部に表示されるので、この操作をモニタ6を注視したままで行うことができる。
【0029】
図5は第2モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(b)は第2モードの動作を説明するためのタイムチャートである。図5において図4と同じステップは同符号を付し、説明は省略する。
【0030】
オペレータによりフットスイッチ2が押され且つ直後に離されるという1アクションの操作が行われた時点で、マイクロコンピュータ1の制御により機能ネームの切換え表示が開始される(ステップS1´)。
【0031】
そして、オペレータによりフットスイッチ2が押され且つ直後に離されるという1アクションの操作が再度、行われた時、マイクロコンピュータ1はステップS6´を経由してステップS10を実行する。つまり、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が再度、操作された時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する。
【0032】
そして、この制御後、マイクロコンピュータ1はステップS4に戻る。つまり、マイクロコンピュータ1によりプログラマブルタイマ3のカウンタがゼロリセットされ、ステップS10で実行した機能nに対応する表示時間Tnが再セッティングされ、表示時間Tn の計数が再度開始される(ステップS4)。そして、ステップS5以降の処理が新たに実行される。
【0033】
このような処理手順は、一度実行した機能を繰り返し実行するような、例えば明るさを数段階アップ/ダウンさせたい場合、第1モードのようにステップS1から何度もやり直すことなく、フットスイッチ2を連続的に必要回数操作することにより迅速に対処できることを意味する。
【0034】
図6は第3モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(c)は第3モードの動作を説明するためのタイムチャートである。図6において図4、図5と同じステップは同符号を付し、説明は省略する。
【0035】
ステップS5を介して機能nの機能ネームが表示されている期間中に、フットスイッチ2が押されてOFF状態からON状態に転移した時(ステップS6´)、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が再度、操作された時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する(ステップS10)。
【0036】
そして、マイクロコンピュータ1は、当該機能nを実行後、フットスイッチ2が未だON状態を継続されているとき(ステップS11)、当該機能nを再度、実行する(ステップS10)。さらに、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が押され続けてON状態を継続している期間、当該機能nを繰り返し実行する。
【0037】
そして、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が離されてON状態の継続が打ち切られ、OFF状態に転移されたとき(ステップS11)、ステップS4に戻り、ステップS10で実行した機能nに対応する表示時間Tnをプログラマブルタイマ3に再セッティングし、表示時間Tn の計数が再度開始させる。そして、ステップS5以降の処理が新たに実行される。
【0038】
このような処理手順は、一度実行した機能を繰り返し実行するような、例えば明るさを数段階アップさせたい場合、第1モードのようにステップS1から何度もやり直すことなく、また第2モードのようにフットスイッチ2を連続的に必要回数操作することなく、必要回数所望の機能を実行したいとき当該機能の機能ネームが表示されている期間中にフットスイッチ2を押し、当該機能が必要回数実行されるまでそのまま押し続けるという簡易な操作で対処できることを意味する。
【0039】
このように本実施例によれば、複数の機能の機能ネームが順序に切換え表示され、フットスイッチ2がオペレータにより操作された時に表示されている機能ネームの機能が実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、自動復帰型のプッシュスイッチとしてのフットスイッチ2を所望の機能の機能ネームが表示されるタイミングを見計らった簡単な押すという単一操作で達成できる。
本発明は上述した実施例に限定されることなくその要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明の第1局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがON操作された時に前記機能名の表示を開始し、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記機能名の切換え表示を進行し、前記プッシュスイッチがONからOFFに復帰された時に前記表示されている機能名の機能を実行すると共に前記機能名の切換え表示を終了する制御手段とを具備する。
本発明の第2局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記表示されている機能名の機能を実行する制御手段とを具備する。
本発明の第3局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行する制御手段とを具備する。
【0041】
本発明によれば、複数の機能の機能名が順序に切換え表示され、プッシュスイッチがオペレータにより操作された時に表示されている機能名の機能が制御手段により実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、プッシュスイッチのタイミングを見計らった1回の操作で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置の主要部の構成図。
【図2】図1のメモリに記憶されているテーブルを示す図。
【図3】機能メニューの画面表示の説明図。
【図4】第1モードのフローチャート。
【図5】第2モードのフローチャート。
【図6】第3モードのフローチャート。
【図7】各モードの動作説明図。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ 2…フットスイッチ、
3…プログラマブルタイマ、 4…メモリ、
5…コンソール、 6…モニタ、
7…制御対象ユニット。
【産業上の利用分野】
本発明は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、表示する超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波診断装置には、X線のような被曝の問題が無く、またリアルタイムで断層像を観察できるという他のモダリティにはない優位性を備えており、胎児検診等の特異な用途で重用されている。
【0003】
ところで、超音波診断装置では、表示の明るさの上昇/低下、拡大/縮小、録画開始/終了、スケール(目盛り)の表示位置の移動等の各種機能をリアルタイムで断層像を生成表示しながら並行して実行可能になっている。これら各種機能の選択及び実行は、コンソールパネル上に機能別に装備されている複数のスイッチの選択的な操作により行われる。しかし、このような方式では、スイッチの数が膨大になるという問題の他に、オペレータでもある医師に、プローブを保持しながら、視線をモニタからコンソールに移し、膨大なスイッチの中から目的のスイッチを選択し、それを操作するという繁雑な動作を要求する問題や、視線をモニタからコンソールに移すため一時的に画像診断が中断してしまうという問題もある。
【0004】
膨大な数のスイッチを減少させるために次のような改良がなされた装置がある。この装置では必要な機能数よりも少数のスイッチがコンソール上に装備されいる。この複数の必要な機能は階層的に分類される。いすれかのスイッチが押されると、各スイッチの意味する機能が、次の階層の機能に変化する。このような方式によれば、確かにスイッチの数を減少させることは可能になったが、操作の繁雑さや画像診断の中断という他の問題は残存している。
【0005】
なお、スイッチの代わりに、音声認識技術を使ったものも検討されているが、不特定話者の音声を認識可能にするには、比較的大規模なハードウエアが必要になり現実的ではない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述した問題点を解決するべくなされたもので、その目的は、モニタを注視したままで、複数の機能の選択及び実行指示をプッシュスイッチの操作のみで実現することができる超音波診断装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがON操作された時に前記機能名の表示を開始し、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記機能名の切換え表示を進行し、前記プッシュスイッチがONからOFFに復帰された時に前記表示されている機能名の機能を実行すると共に前記機能名の切換え表示を終了する制御手段とを具備する。
本発明の第2局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記表示されている機能名の機能を実行する制御手段とを具備する。
本発明の第3局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行する制御手段とを具備する。
【0008】
【作用】
本発明では、複数の機能の機能名が順序に切換え表示され、プッシュスイッチがオペレータにより操作された時に表示されている機能名の機能が制御手段により実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、プッシュスイッチのタイミングを見計らった1回の操作で達成できる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明による超音波診断装置の一実施例について説明する。図1は本実施例に係る超音波診断装置の主要部の構成を示す。本図には、画像生成系が除外されいるが、この画像生成系についてまず簡単に説明する。
【0010】
プローブの先端には圧電セラミック等の音響/電気可逆的変換素子としての圧電振動子が並列される。プローブには送信系と受信回路とが接続される。送信系は、パルス発生器、送信回路とからなる。パルス発生器からは例えば5KHzのレート周波数でパルスがチャンネル数に応じて分配されて送信回路に送られる。送信回路は遅延回路とパルスドライバから構成される。遅延回路は、超音波をビーム状に集束し且つ送信指向性を決定するのに必要な遅延時間を各レートパルスに与える。パルスドライバは、遅延回路からレートパルスを受けたタイミングで駆動パルス(電圧パルス)をプローブの圧電振動子にチャンネル毎に印加する。これによりビーム状の超音波パルスが送信指向性に応じた方向に送信される。被検体内の音響インピーダンスの不連続面で反射したエコーはプローブを介して受信回路でチャンネル毎に受信される。受信回路はプリアンプ、遅延回路、加算器から構成される。遅延回路は受信指向性を決定するのに必要な遅延時間を各受信信号に与える。加算器は、遅延時間を与えられた受信信号を加算する。これにより受信指向性に応じた方向からのエコーを受信できる。この送信指向性と受信指向性とにより超音波送受信の総合的な指向性が決定される。一般的には送信指向性と受信指向性は一致される。このような送受信を総合的指向性を変化させながら繰り返すことで1フレーム分の走査が終了する。受信回路から出力される受信信号は、Bモード処理系に送られる。Bモード処理系は受信信号の包絡線を検波する。この検波信号はディジタルスキャンコンバータを介してモニタ6に輝度変調信号として供給され、Bモード画像(組織断層像)としてビジュアルに濃淡表示される。
【0011】
システムコントローラとしてのマイクロコンピュータ1には、フットスイッチ2、プログラマブルタイマ3、メモリ4、コンソール5、モニタ6、制御対象ユニット7が接続される。
【0012】
フットスイッチ2は、オペレータが足で操作するための自動復帰型のプッシュスイッチである。フットスイッチ2は、押された状態でON状態を示し、離されて自動復帰した状態でOFF状態を示す。画像診断医を兼ねるオペレータがフットスイッチ2を1アクションで押し、そして離すと、フットスイッチ2はOFF状態からON状態に一時的に変化する。オペレータがフットスイッチ2を比較的長い時間継続して押し続けると、その押している間だけフットスイッチ2はON状態を継続する。フットスイッチ2のON/OFFの状態変化は、マイクロコンピュータ1により認識される。
【0013】
プログラマブルタイマ3は、計測時間を自由に変えることの可能なタイマであり、マイクロコンピュータ1により計測時間を設定され、この計測時間が経過したときに、このことを固有の信号でマイクロコンピュータ1に返答する。
【0014】
メモリ4には、図2に示すようなテーブルが記憶される。このテーブルには、画像診断上必要とされる複数の機能の表示順序、機能ネーム、表示時間の各情報が書き込まれる。このテーブルは2種類用意される。図2(a)は第1のテーブル、図2(b)は第2のテーブルを示している。第1のテーブルと、第2のテーブルとは、表示状態によって使い分けられる。表示状態には、超音波画像を実時間で動画像として表示するいわゆるフリーズOFF状態と、特定の1枚の画像を表示を固定的に継続するいわゆるフリーズON状態との2つの状態が存在する。第1のテーブルはフリーズOFF状態に、第2のテーブルはフリーズON状態にそれぞれ対応する。
【0015】
第1のテーブルの機能1は、検波信号(電圧)を増幅して輝度信号として制御格子に供給する増幅器のゲインをアップさせることで、輝度(明るさ)をアップするための機能である。第1のテーブルの機能2は、機能1と逆に、この増幅器のゲインをダウンさせることで、輝度をダウンするための機能である。第1のテーブルの機能3は、ディジタルスキャンコンバータ内で行われる画像の拡大処理の拡大率をアップさせて、画像を拡大表示するための機能である。第1のテーブルの機能4は、機能3と逆に、ディジタルスキャンコンバータ内で行われる画像の拡大処理の拡大率をダウンさせて、画像を縮小表示するための機能である。第1のテーブルの機能5は、ビデオカセットレコーダ(VCR)に画像を録画するための機能である。第1のテーブルの機能6は、ディジタルスキャンコンバータ内で画像に合成される、モニタ6上で距離把握に活用されるスケール(目盛り)の位置を変更するための機能である。
【0016】
第2のテーブルの機能1は、特定の画像をプリンターで印刷し出力するための機能である。第2のテーブルの機能2は、第1のテーブルの機能6と同様に、ディジタルスキャンコンバータ内で画像に合成される、モニタ6上で距離把握に活用されるスケール(目盛り)の位置を変更するための機能である。
【0017】
メモリ4の第1、第2のテーブルに記述された表示順序、機能ネーム、表示時間の各データは、コンソール5のキーボード等を介してオペレータにより修正可能である。
【0018】
制御対象ユニット7はマイクロコンピュータ1に制御されて上記機能各々を実現する例えば増幅器であり、ディジタルスキャンコンバータ内の拡大処理回路であり、画像データ出力系及びビデオカセットレコーダであり、ディジタルスキャンコンバータ内のスケール合成処理回路であり、画像データ出力系及びプリンターである。
【0019】
次に本実施例の動作について説明する。本実施例による動作の概略は、図3(a)に示すようにモニタ6の一部に、複数の機能の機能ネームでメモリ2の表示順序にしたがって図3(a),(b)に示すように切換え表示され、オペレータによりフットスイッチ2が操作された時に表示されている機能ネームの機能がマイクロコンピュータ6の制御により実行されるというものである。
【0020】
マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2の操作手順の相違につながる第1乃至第3の3種のモードを備えている。第1乃至第3のモードのいずれかが、画像診断を開始する以前に、コンソール5を介してオペレータにより選択される。以下に、第1乃至第3のモード各々のついて順番に説明する。
【0021】
図4は第1モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(a)は第1モードの動作を説明するためのタイムチャートである。オペレータがフットスイッチ2を踏むことにより、フットスイッチ2がOFF状態からON状態に転移する時点で、機能ネームの切換え表示が開始される(ステップS1)。なお、このON状態は、オペレータがフットスイッチ2を、後述する時点まで踏み続けることにより継続される。
【0022】
次にマイクロコンピュータ1により表示状態が認識される(ステップS2)。フリーズON状態であれば第1のテーブルが、フリーズOFF状態であれば第2のテーブルがそれぞれ選択的にメモリ4からマイクロコンピュータ1の内部メモリに装填される。
【0023】
次にマイクロコンピュータ1では変数nが1に初期設定される(ステップS3)。そして、マイクロコンピュータ1によりプログラマブルタイマ3のカウンタがゼロリセットされ、第1のテーブルの機能n(この段階では機能1)に対応する表示時間Tn(この段階ではT1 )がセッティングされ、表示時間T1 の計数が開始される(ステップS4)。これと同時に機能1の機能ネームがモニタ6の一部に表示される(ステップS5)。この機能ネームの表示は、最大で表示時間T1 、継続される。
【0024】
次にマイクロコンピュータ1はステップS6及びステップS7のループにより、ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が初めて離されることによるフットスイッチ2がON状態からOFF状態へ転移することを待機する。
【0025】
フットスイッチ2が離されることなく、機能1の機能ネームの表示が表示時間T1 を経過したとき、プログラマブルタイマ3からタイマ割込が発生する(ステップS7)。このタイマ割込を受けてマイクロコンピュータ1は次順の機能の有無を判断し(ステップS8)、無ければ当該機能ネームの切換え表示及び機能実行の動作を終了し、次順の機能が有れば、変数nをn+1にインクリメントして(ステップS9)、ステップS4に戻る。
【0026】
ステップS4からステップS9までの処理は、ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が離されることによってフットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移するまで繰り返され、複数の機能の機能ネームが図3(a),(b)に示すようにメモリ6に記憶された表示順序で切換え表示される。勿論、各機能ネームの表示は、メモリ6に記憶された各々固有の表示時間ずつ継続される。
【0027】
ステップS1から押し続けられているフットスイッチ2が離されることによってフットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移した時、マイクロコンピュータ1はステップS6を経由してステップS10を実行する。つまり、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移した時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する。また、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2のON状態からOFF状態へ転移したとき、当該機能ネームの切換え表示及び機能実行の動作を終了する。
【0028】
このように第1のモードでは、フットスイッチ2を押し、所望する機能ネームが表示されている期間に当該フットスイッチ2を離すという簡単な動作で所望の機能の選択及びその機能を実行させることができる。また、機能ネームは画像が表示されているモニタ6の一部に表示されるので、この操作をモニタ6を注視したままで行うことができる。
【0029】
図5は第2モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(b)は第2モードの動作を説明するためのタイムチャートである。図5において図4と同じステップは同符号を付し、説明は省略する。
【0030】
オペレータによりフットスイッチ2が押され且つ直後に離されるという1アクションの操作が行われた時点で、マイクロコンピュータ1の制御により機能ネームの切換え表示が開始される(ステップS1´)。
【0031】
そして、オペレータによりフットスイッチ2が押され且つ直後に離されるという1アクションの操作が再度、行われた時、マイクロコンピュータ1はステップS6´を経由してステップS10を実行する。つまり、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が再度、操作された時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する。
【0032】
そして、この制御後、マイクロコンピュータ1はステップS4に戻る。つまり、マイクロコンピュータ1によりプログラマブルタイマ3のカウンタがゼロリセットされ、ステップS10で実行した機能nに対応する表示時間Tnが再セッティングされ、表示時間Tn の計数が再度開始される(ステップS4)。そして、ステップS5以降の処理が新たに実行される。
【0033】
このような処理手順は、一度実行した機能を繰り返し実行するような、例えば明るさを数段階アップ/ダウンさせたい場合、第1モードのようにステップS1から何度もやり直すことなく、フットスイッチ2を連続的に必要回数操作することにより迅速に対処できることを意味する。
【0034】
図6は第3モードにおけるマイクロコンピュータ1の処理手順を示すフローチャートであり、図7(c)は第3モードの動作を説明するためのタイムチャートである。図6において図4、図5と同じステップは同符号を付し、説明は省略する。
【0035】
ステップS5を介して機能nの機能ネームが表示されている期間中に、フットスイッチ2が押されてOFF状態からON状態に転移した時(ステップS6´)、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が再度、操作された時に表示されている機能ネームの機能nを実行するために当該機能nを該当する制御対象ユニット7を制御して当該機能nを実行する(ステップS10)。
【0036】
そして、マイクロコンピュータ1は、当該機能nを実行後、フットスイッチ2が未だON状態を継続されているとき(ステップS11)、当該機能nを再度、実行する(ステップS10)。さらに、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が押され続けてON状態を継続している期間、当該機能nを繰り返し実行する。
【0037】
そして、マイクロコンピュータ1は、フットスイッチ2が離されてON状態の継続が打ち切られ、OFF状態に転移されたとき(ステップS11)、ステップS4に戻り、ステップS10で実行した機能nに対応する表示時間Tnをプログラマブルタイマ3に再セッティングし、表示時間Tn の計数が再度開始させる。そして、ステップS5以降の処理が新たに実行される。
【0038】
このような処理手順は、一度実行した機能を繰り返し実行するような、例えば明るさを数段階アップさせたい場合、第1モードのようにステップS1から何度もやり直すことなく、また第2モードのようにフットスイッチ2を連続的に必要回数操作することなく、必要回数所望の機能を実行したいとき当該機能の機能ネームが表示されている期間中にフットスイッチ2を押し、当該機能が必要回数実行されるまでそのまま押し続けるという簡易な操作で対処できることを意味する。
【0039】
このように本実施例によれば、複数の機能の機能ネームが順序に切換え表示され、フットスイッチ2がオペレータにより操作された時に表示されている機能ネームの機能が実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、自動復帰型のプッシュスイッチとしてのフットスイッチ2を所望の機能の機能ネームが表示されるタイミングを見計らった簡単な押すという単一操作で達成できる。
本発明は上述した実施例に限定されることなくその要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
【0040】
【発明の効果】
本発明の第1局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがON操作された時に前記機能名の表示を開始し、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記機能名の切換え表示を進行し、前記プッシュスイッチがONからOFFに復帰された時に前記表示されている機能名の機能を実行すると共に前記機能名の切換え表示を終了する制御手段とを具備する。
本発明の第2局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記表示されている機能名の機能を実行する制御手段とを具備する。
本発明の第3局面は、被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行する制御手段とを具備する。
【0041】
本発明によれば、複数の機能の機能名が順序に切換え表示され、プッシュスイッチがオペレータにより操作された時に表示されている機能名の機能が制御手段により実行される。したがって、機能選択と当該機能の実行指示とを、モニタを注視したままで、プッシュスイッチのタイミングを見計らった1回の操作で達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る超音波診断装置の主要部の構成図。
【図2】図1のメモリに記憶されているテーブルを示す図。
【図3】機能メニューの画面表示の説明図。
【図4】第1モードのフローチャート。
【図5】第2モードのフローチャート。
【図6】第3モードのフローチャート。
【図7】各モードの動作説明図。
【符号の説明】
1…マイクロコンピュータ 2…フットスイッチ、
3…プログラマブルタイマ、 4…メモリ、
5…コンソール、 6…モニタ、
7…制御対象ユニット。
Claims (6)
- 被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、
複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、
オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、
前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがON操作された時に前記機能名の表示を開始し、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記機能名の切換え表示を進行し、前記プッシュスイッチがONからOFFに復帰された時に前記表示されている機能名の機能を実行すると共に前記機能名の切換え表示を終了する制御手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。 - 被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、
複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、
オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、
前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記表示されている機能名の機能を実行する制御手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。 - 被検体を超音波により2次元走査することにより超音波画像を生成し、モニタに表示する超音波診断装置において、
複数の機能の表示順序を記憶する記憶手段と、
オペレータにより操作されるプッシュスイッチと、
前記複数の機能の機能名を前記表示順序にしたがって前記モニタの一部に切換え表示し、前記プッシュスイッチが操作された時に表示されている機能名の機能を実行するものであって、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作された時に前記機能名の切換え表示を開始し、表示開始後、前記プッシュスイッチがON状態を継続されている期間、前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行する制御手段とを具備することを特徴とする超音波診断装置。 - 前記プッシュスイッチはフットスイッチであることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記記憶手段に記憶されている前記表示順序の変更、機能追加及び削除を行う手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の超音波診断装置。
- 前記制御手段は、前記表示開始後、前記プッシュスイッチがワンプッシュ操作される毎に前記表示されている機能名の機能を繰り返し実行することを特徴とする請求項2記載の超音波診断装置。
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