JPH08257028A - ボディパターン表示方法および超音波診断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 走査面の変更に連動してボディパターンを自
動的に切換表示する。 【構成】 超音波探触子３を固定したままで、操作者が
指示装置１により走査方向の変更指示を与えると、コン
トローラ２が送受信回路４を制御し、走査面を変更す
る。また、コントローラ２は、現在のボディパターンに
対して、変更前後の走査面の位置関係と同じ位置関係に
あるボディパターンを選出するように指令するボディパ
ターン切換指令Ｓをボディパターン格納用メモリ７へ出
力する。 【効果】 操作の負担を軽減できる。診断時間を短縮で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、ボディパターン表示
方法および超音波診断装置に関し、さらに詳しくは、ボ
ディパターン（撮影部位を示すための図形パターン）を
自動的に切換表示するボディパターン表示方法および超
音波診断装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】図７は、従来の超音波診断装置の一例を
示す構成図である。この超音波診断装置５００は、操作
者が走査条件などを指示するための指示装置１と，各部
の作動を制御するコントローラ５２と，超音波を送受波
する超音波探触子３と，超音波の送信や超音波エコーの
受信の処理を行う送受信回路４と，受信した超音波エコ
ーに基づいて断層像を生成するＤＳＣ（Digital Scan C
onverter）５と，操作者がボディパターンを選択するた
めのボディパターン選択装置６と，多数のボディパター
ンを予め格納しているボディパターン格納用メモリ７
と，前記生成された断層像や前記選択されたボディパタ
ーン等を表示するための表示装置８とを具備している。

【０００３】操作者は、指示装置１により走査条件など
の指示を入力する。そして、例えば、図８に示すよう
に、超音波探触子３を患者Ｋの胸部に当てて、心臓Ｈの
短軸方向（図示のＡＳ方向）の走査面で走査する。する
と、超音波探触子３および送受信回路４で超音波エコー
が受信され、ＤＳＣ５で断層像が生成されて、例えば、
図９に示すように、心臓Ｈの短軸に沿った断層像Ｉｍ１
が表示装置８に表示される。

【０００４】断層像を写真に記録する場合には、撮影部
位が明確に判るように、断層像に対応したボディパター
ンを断層像と同時に表示させる。すなわち、操作者は、
ボディパターン選択装置６を用いて、ボディパターン格
納用メモリ７に格納されている多数のボディパターンの
中から適切な一つを選択する。例えば、図１０の（ａ）
〜図１０の（ｈ）のようなボディパターンを順に画面に
表示していき、適切な一つのボディパターンを選択す
る。例えば、図９の断層像Ｉｍ１に対しては、図１０の
（ｃ）のボディパターンを選択する。これにより、図１
１に示すように、断層像Ｉｍ１と同時にボディパターン
Ｉｂ１が表示される。

【０００５】超音波探触子３が例えばバイプレイン（Ｂ
iplane）式探触子である場合、超音波探触子３を固定し
たままで（向きを変えずに）、走査面を変更することが
出来る。すなわち、超音波探触子３を固定したままで、
操作者が指示装置１により走査方向の変更指示を与える
と、図１２に示すように、心臓Ｈの長軸方向（図示のＡ
Ｌ方向）の走査面で走査が行われる。そして、図１３に
示すように、断層像Ｉｍ２が表示される。

【０００６】このとき、操作者は、ボディパターン選択
装置６を用いて、ボディパターン格納用メモリ７に格納
されている多数のボディパターンの中から適切な一つを
選択し直す。すると、図１４に示すように、断層像Ｉｍ
２と同時にボディパターンＩｂ２が表示される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来の超音波診断
装置５００では、走査方向を変える度に、操作者は、ボ
ディパターン選択装置６を用いて、断層像に対応したボ
ディパターンをいちいち選択しなければならず、操作が
面倒であったり，診察時間が長引いたりする問題点があ
る。そこで、この発明の目的は、超音波探触子を固定し
た状態で走査面が変更された場合に、自動的にボディパ
ターンを切え換えられるようにしたボディパターン表示
方法および超音波診断装置を提供することにある。

【０００８】

【課題を解決するための手段】第１の観点では、この発
明は、超音波探触子から超音波を送波し被検体内を走査
して断層像を生成し表示するのと同時に操作者に選択さ
れたボディパターンを表示するボディパターン表示方法
において、超音波探触子が固定された状態で走査面が電
子的または機械的に変更されたとき、それに連動してボ
ディパターンを自動的に切換表示することを特徴とする
ボディパターン表示方法を提供する。

【０００９】第２の観点では、この発明は、電子的また
は機械的に走査面を変更可能な超音波探触子と、多数の
ボディパターンを記憶するボディパターン記憶手段と、
前記記憶しているボディパターンの一つを操作者が選択
するためのボディパターン選択手段とを具備した超音波
診断装置において、超音波探触子が固定された状態で走
査面が電子的または機械的に変更されたときにそれと連
動してボディパターンを切り換えるボディパターン切換
手段と、選択されたボディパターンまたは切り換えられ
たボディパターンのいずれかを表示するボディパターン
表示手段とを具備したことを特徴とする超音波診断装置
を提供する。

【００１０】なお、超音波探触子を固定した状態で走査
面を電子的または機械的に変更する従来技術は、例えば
特開平６−７３５４号公報や実開平７−１２１０５号公
報に開示されている。

【００１１】

【作用】上記第１の観点のボディパターン表示方法およ
び上記第２の観点の超音波診断装置では、ボディパター
ンを操作者が選択した後で超音波探触子を固定した状態
で走査面が変更されると、その変更の前のボディパター
ンに対して、その変更前後の走査面の位置関係と同じ位
置関係にあるボディパターンを自動的に選出し、そのボ
ディパターンに切り換えて表示する。このため、断層像
に対応したボディパターンを操作者がいったん選択して
しまえば、その後は、走査面の変更に応じたボディパタ
ーンを自動的に切換表示できることとなる。従って、操
作の負担を軽減できる。また、診察時間が無駄に長くな
ることを防止できる。

【００１２】

【実施例】以下、図に示す実施例によりこの発明をさら
に詳しく説明する。なお、これによりこの発明が限定さ
れるものではない。図１は、この発明の一実施例の超音
波診断装置を示す構成図である。この超音波診断装置１
００は、操作者が走査条件などを指示するための指示装
置１と，各部の作動を制御すると共にボディパターンの
自動切換を行うコントローラ２と，超音波を送受波する
超音波探触子３と，超音波の送信や超音波エコーの受信
の処理を行う送受信回路４と，受信した超音波エコーに
基づいて断層像を生成するＤＳＣ５と，操作者がボディ
パターンを選択するためのボディパターン選択装置６
と，多数のボディパターンを予め格納しているボディパ
ターン格納用メモリ７と，前記生成された断層像や前記
選択されたボディパターン等を表示するための表示装置
８とを具備している。

【００１３】操作者は、指示装置１により走査条件など
の指示を入力する。そして、例えば、図２に示すよう
に、超音波探触子３を患者Ｋの胸部に当てて、心臓Ｈの
短軸方向（図示のＡＳ方向）の走査面で走査する。する
と、超音波探触子３および送受信回路４で超音波エコー
が受信され、ＤＳＣ５で断層像が生成されて、例えば、
図３に示すように、心臓Ｈの短軸に沿った断層像Ｉｍ１
が表示装置８に表示される。

【００１４】次に、操作者は、ボディパターン選択装置
６を用いて、ボディパターン格納用メモリ７に格納され
ている多数のボディパターンの中から適切な一つを選択
する。これにより、図４に示すように、断層像Ｉｍ１と
同時にボディパターンＩｂ１が表示される。

【００１５】超音波探触子３が例えばバイプレイン式探
触子である場合、超音波探触子３を固定したままで、操
作者が指示装置１により走査方向の変更指示を与える。
すると、コントローラ２が送受信回路４を制御し、図５
に示すように、心臓Ｈの長軸方向（図示のＡＬ方向）の
走査面で走査を行う。また、コントローラ２は、現在の
ボディパターン（最新に選択または切り換えられている
ボディパターン）に対して、変更前後の走査面の位置関
係と同じ位置関係にあるボディパターンを選出するよう
に指令するボディパターン切換指令Ｓをボディパターン
格納用メモリ７へ出力する。ここでは、変更前後の走査
面の位置関係が直交関係にあるので、ボディパターンＩ
ｂ１と直交関係にあるボディパターンＩｂ２を選出する
ように指令するボディパターン切換指令Ｓをボディパタ
ーン格納用メモリ７へ出力する。これにより、例えば、
図６に示すように、断層像Ｉｍ２と同時にボディパター
ンＩｂ２が表示されることとなる。

【００１６】なお、コントローラ２は、現在のボディパ
ターンに対して、変更前後の走査面の位置関係と同じ位
置関係にあるボディパターンが存在しなければ、ボディ
パターンを選択しない（表示しない）ように指令するボ
ディパターン切換指令Ｓをボディパターン格納用メモリ
７へ出力する。

【００１７】他の実施例としては、超音波探触子３とし
て、バイプレイン式探触子を用いる代わりに、２次元ア
レイ式探触子や，振動子を回転する駆動機構があるシン
グルプレイン（Ｓingle Ｐlane）式探触子を用いたもの
が挙げられる。

【００１８】

【発明の効果】この発明のボディパターン表示方法およ
び超音波診断装置によれば、超音波探触子を固定した状
態で走査面を変更するときに、その変更と連動してボデ
ィパターンが自動的に切換表示される。従って、操作の
負担を軽減できると共に、診断時間を短縮できるように
なる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の超音波診断装置を示す構
成図である。

【図２】図１の超音波診断装置で心臓の短軸方向を走査
する場合の説明図である。

【図３】図２の走査で得られた断層像の例示図である。

【図４】図３の断層像およびボディパターンの例示図で
ある。

【図５】図１の超音波診断装置で心臓の長軸方向を走査
する場合の説明図である。

【図６】図５の走査による断層像およびボディパターン
の例示図である。

【図７】従来の超音波診断装置の一例を示す構成図であ
る。

【図８】図７の超音波診断装置で心臓の短軸方向を走査
する場合の説明図である。

【図９】図８の走査で得られる断層像の例示図である。

【図１０】ボディパターン格納用メモリに格納されるボ
ディパターンの例示図である。

【図１１】図９の断層像およびボディパターンの例示図
である。

【図１２】図７の超音波診断装置で心臓の長軸方向を走
査する場合の説明図である。

【図１３】図１２の走査で得られる断層像の例示図であ
る。

【図１４】図１３の断層像およびボディパターンの例示
図である。

【符号の説明】

１００ 超音波診断装置 １ 指示装置 ２ コントローラ ３ 送受信回路 ４ 超音波探触子 ５ ＤＳＣ ６ ボディパターン格納用メモリ ７ 表示装置

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 超音波探触子から超音波を送波し被検体
   内を走査して断層像を生成し表示するのと同時に操作者
   に選択されたボディパターンを表示するボディパターン
   表示方法において、 超音波探触子が固定された状態で走査面が電子的または
   機械的に変更されたとき、それに連動してボディパター
   ンを自動的に切換表示することを特徴とするボディパタ
   ーン表示方法。
2. 【請求項２】 電子的または機械的に走査面を変更可能
   な超音波探触子と、多数のボディパターンを記憶するボ
   ディパターン記憶手段と、前記記憶しているボディパタ
   ーンの一つを操作者が選択するためのボディパターン選
   択手段とを具備した超音波診断装置において、 超音波探触子が固定された状態で走査面が電子的または
   機械的に変更されたときにそれと連動してボディパター
   ンを切り換えるボディパターン切換手段と、選択された
   ボディパターンまたは切り換えられたボディパターンの
   いずれかを表示するボディパターン表示手段とを具備し
   たことを特徴とする超音波診断装置。