JP3638079B2 - 空気調和機の室内機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機の室内機、特に室内に設置される壁掛け形の室内機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は例えば特公平5−26102号公報に示された従来の空気調和機の室内機を示す正面断面図である。この室内機の熱交換器21に冷風又は温風を流して冷暖房するとともに、換気をする冷暖房換気運転について説明する。
【0003】
送風機22及び換気送風機23を運転すると、矢印Aに示すように、室内吸込口(図示しない)から室内空気が流入し、送風機22を経て熱交換器21を通過し、室内吹出口24から室内へ吹き出されて、室内を冷房又は暖房する。一方、矢印Cに示すように、上記室内吸込口から流入した室内空気の一部が排気連通口25を通り、換気送風機23の吐出口26を経て全熱交換器27を流れて排気口28から室外へ排出される。
【0004】
また、矢印Bに示すように、室外空気は換気吸気口29から流入し、換気送風機23の吐出口30から全熱交換器27を流れ、ここで、排気空気の熱回収を行って、吸気連通口31から熱交換器21の奥側に流れ、熱交換器21を通過し、ここで、冷却又は加熱されて室内吹出口24から室内へ吹き出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の空気調和機の室内機では、室内吹出口24を室内機の上部に設け、ここから冷気又は暖気を吹き出するようにしているため、特に暖気の吹出しにより天井部の温度が高くなり、床面と天井面との温度差が大きくなり、室内温度が不均一になるという問題点がある。
【0006】
この発明は上記問題点を解消するためになされたもので、天井部に熱の貯留が生じないようにするとともに、製品を小形化し、かつ雨水などの侵入も防止することができるようにした空気調和機の室内機を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の第1発明に係る空気調和機の室内機は、箱体内に循環送風機により吸込口から室内空気を吸い込み、熱交換器に接触して下部吹出口から室内へ冷風又は温風を吹き出す循環風路と、給気送風機により給気口から室外空気を吸い込み、熱交換器に接触して下部吹出口から室内へ冷風又は温風を吹き出す給気風路と、排気送風機により吸込口から室内空気を吸い込み、排気口から室外へ排出する排気風路を有し、この箱体の上部に給気風路と連通する上部吹出口を設け、吸い込んだ室外空気の一部を箱体の上部へ吹き出すようにするとともに箱体の非埋設部に熱交換器及び循環送風機を含む冷暖房機能部品の大部分を配置し、箱体の壁埋設部に給気口、排気口、給気送風機及び排気送風機を含む給排気部品の大部分を配置するとともに、箱体の後面に給排気管を設け、この給排気管の中を管軸方向に沿って隔壁で仕切り、一方を給気風路に接続して給気口とし、他方を排気風路に接続し、かつ給気口に給気風圧で開き、ばね力で閉じる給気風圧シャッタと、排気口に排気風圧で開き、ばね力で閉じる排気風圧シャッタとを設け、給気風圧シャッタはその閉位置で給気口との間に、自然給気分に必要な間隙を有し、排気風圧シャッタはその閉位置で排気口を密閉するようにしたものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1〜図4はこの発明の第1発明の一実施の形態を示す図で、図1は側面断面図、図2は一部破断正面図、図3は一部破断平面断面図、図4は図3のIV−IV線断面図、図5は温度分布曲線図であり、同一符号は同一部分を示す。
【0009】
図1〜図4において、1は建物の壁、2は室内機の本体で、壁1の室内側の面に設置され後述する各機能部品が収納され、その後部の一部は壁1内に埋設される埋設部2aとなっている。3は本体2の前面を覆うカバーで、カバー3の前面に室内と対向する吸込口3aが、上面に天井と対向する上部吹出口3bが、下面に室内と対向する下部吹出口3cが設けられている。そして、本体2とカバー3で箱体4が構成されている。
【0010】
5は本体2の埋設部2aに設けられた給排気管で、その内側は隔壁5aで仕切られ、一方は給気口5bに、他方は排気口5cになっている。6は本体2内に設置され冷風又は温風等の熱媒体が通じる伝熱管6a及び伝熱フィン6bにより構成される熱交換器、7は熱交換器6と対向して本体2内に設置された循環送風機、8は本体2内に設置された給気送風機、9は同じく排気送風機で、両者8,9は1個のモータ10の同軸に結合され、給気送風機8はその大部分が埋設部2a内に収納されている。
【0011】
11は吸込口3aから熱交換器6を経由して下部吹出口3cに至る循環気流Aを形成する循環風路、12は給気口5bから熱交換器6を経由して下部吹出口3cに至る給気流Bを形成する給気風路、13は吸込口3aから熱交換器6を経由することなく排気口5cに至る排気流Cを形成する排気風路で、循環風路11と給気風路12及び循環風路11と排気風路13はそれぞれ一部が共用されている。また、給気風路12と上部吹出口3bは互いに連通している。
【0012】
14は給排気管5に枢持され、給気口5bをばね力で閉じ、所定値以上の風圧で開く給気風圧シャッタで、閉位置では自然給気分に必要な最小間隙が設けられている。15は給排気管5に枢持され、排気口5cをばね力で閉じ、所定値以上の風圧で開く排気風圧シャッタで、閉位置では排気口5cを密閉するようになっている。16は給気口5bの近傍に摺動自在に設けられ、手動操作により給気風路12を開閉する給気手動シャッタで、閉位置では給気風路12を閉塞するようになっている。
【0013】
次に、この実施の形態の動作を説明する。循環送風機7を起動する。また、モータ10を駆動して給気送風機8及び排気送風機9を起動する。これで、室内空気は吸込口3aから吸い込まれて循環風路11に入り、熱交換器6に接触して熱交換され、下部吹出口3cから冷風又は温風が室内に吹き出され、室内を冷房又は暖房する。
【0014】
ここで、室外空気は給気口5bから吸い込まれて給気風路12へ入る。なお、給気風圧シャッタ14がばね力で閉位置に回動しても、自然給気分に必要な最小間隙は確保されているため、最小限の給気流の流通を妨げることはない。給気口5bから給気風路12へ入った給気流Bは、上部給気流B1と下部給気流B2に2分される(例えば、B=150m3/hの場合、B1=B2=75m3/h)。上部給気流B1は上部吹出口3bから吹き出される。通常室内の天井部は床部分に比して高温となり、熱の貯留すなわち熱だまりを生じている。上部給気流B1はこの熱だまりを解消して、室内を均一な温度にするのに有用なものとなる。
【0015】
これを図5に示す。図5において、Eは従来品の温度分布曲線、Fはこの発明の製品による3温度分布曲線であり、いずれも実測値である。屈曲線E,Fから明らかなように、室内の床面と天井面との温度差はこの発明のものが、従来品に対して十分改善されていることを示している。
【0016】
また、下部給気流B2は循環風路11との共用部に入り、循環気流Aと合流して下部吹出口3cから室内へ吹き出される。一方、吸込口3aから吸い込まれた循環気流Aの一部は、熱交換器6に接触することなく、排気風路13に入り、排気風圧シャッタ15を風圧で開位置に回動させて室外へ排出される。排気送風機9を停止すると、排気風圧シャッタ15は排気口5cをばね力で閉塞するため、冷気及び雨水の侵入を防止する。
【0017】
給気送風機8を停止すると、給気風圧シャッタ14はばね力で閉位置に回動するため、冷気及び雨水の侵入を防止する。しかし、既述のように自然給気分に必要な最小間隙が確保されているため、台風などの異常時には雨水の侵入は避けられない。そのときは、給気用手動シャッタ16を手動操作して給気風路12内に挿入して給気風路12を閉塞する。
【0018】
熱交換器6及び循環送風機7を含む冷暖房機能部品の大部分は、図1に示すように、箱体4の前部Xに配置され、給排気管5、給気送風機8及び排気送風機9を含む給排気部品の大部分は、箱体4の後部Yに配置されている。したがって、壁1内の空間が利用され製品を小形化することが可能となる。また、給排気管5は1本の管で給気口5b及び排気口5cを兼用しているため、室内機の全幅を小さくするとともに、配管工事を簡単にすることが可能となる。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したとおりこの発明の第1発明では、空気調和機の室内機の箱体の上部に、給気風路と連通する上部吹出口を設け、吸い込んだ室外空気の一部を箱体の上部へ吹き出すようにするとともに箱体の非埋設部に冷暖房機能部品の大部分を配置し、箱体の壁埋設部に給排気部品の大部分を配置したので、天井部の熱だまりを解消して、床面部との温度差を小さくすることができるとともに、壁内の空間が利用され、製品を小形化することができる。また、箱体の後面に給排気管を設け、この中を管軸方向に沿って隔壁で仕切り、一方を給気口、他方を排気口としたので、室内機の全幅を小さくすることができるとともに、配管工事を簡単にすることができる。また、給気口に給気風圧で開き、ばね力で閉じる給気風圧シャッタと、排気口に排気風圧で開き、ばね力で閉じる排気風圧シャッタとを設け、給気風圧シャッタはその閉位置で上記給気口との間に自然給気分に必要な間隙を有し、排気風圧シャッタはその閉位置で上記排気口を密閉する構成としたので、給気口では最小 限の給気流の流通を得ることができ、排気口では冷気及び雨水の侵入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す側面断面図。
【図2】 この発明の実施の形態1を示す一部破断正面図。
【図3】 この発明の実施の形態1を示す一部破断平面断面図。
【図4】 図3のIV−IV線断面図。
【図5】 この発明の実施の形態1を示す温度分布曲線図。
【図6】 従来の空気調和機の室内機を示す正面断面図。
【符号の説明】
1 壁、2 本体、2a 埋設部、3 カバー、3a 吸込口、3b 上部吹出口、3c 下部吹出口、4 箱体、5 給排気管、5a 隔壁、5b、給気口、5c 排気口、6 熱交換器、7 循環送風機、8 給気送風機、9 排気送風機、11 循環風路、12 給気風路、13 排気風路、14 給気風圧シャッタ、15 排気風圧シャッタ、16 給気手動シャッタ。
Claims (1)
- 前面に吸込口が、後面に給気口及び排気口が、下面に下部吹出口がそれぞれ設けられた箱体を設置し、この箱体内に設けられた熱交換器と、循環送風機により上記吸込口から室内空気を吸い込み、上記熱交換器に接触して上記下部吹出口から室内へ冷風又は温風を吹き出す循環風路と、給気送風機により上記給気口から室外空気を吸い込み上記熱交換器に接触して上記下部吹出口から室内へ冷風又は温風を吹き出す給気風路と、排気送風機により上記吸込口から室内空気を吸い込み上記排気口から室外へ排出する排気風路とを有するものにおいて、上記箱体の上部に設けられ上記給気風路と連通して上記吸い込んだ室外空気の一部を上記箱体の上部へ吹き出す上部吹出口を配置し、かつ上部箱体の一部を突出形成してこれを壁に埋設し、上記箱体の非埋設部に熱交換器及び循環送風機を含む冷暖房機能部品の大部分を配置し、上記箱体の壁埋設部に給気口、排気口、給気送風機及び排気送風機を含む給排気部品の大部分を配置するとともに、上記箱体の後面に給排気管を設け、この給排気管の中を管軸方向に沿って隔壁で区切り、一方を上記給気風路に接続して給気口とし、他方を上記排気風路に接続して排気口とし、かつ上記給気口に給気風圧で開き、ばね力で閉じる給気風圧シャッタと、上記排気口に排気風圧で開き、ばね力で閉じる排気風圧シャッタとを設け、上記給気風圧シャッタはその閉位置で上記給気口との間に、自然給気分に必要な間隙を有し、上記排気風圧シャッタはその閉位置で上記排気口を密閉する構成としたことを特徴とする空気調和機の室内機。
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1998
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