JP3637619B2 - 耕耘装置における耕耘刃駆動装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、トラクタ−に装着される耕耘装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の耕耘装置は、耕耘軸が正転側と逆転側とに切替駆動される構成になっていた。ところが、正転状態あるいは逆転状態の何れか側に駆動されるときは、その回転駆動反力が強くて、機体振動が大きくなる欠点があり、特に、耕耘初期におけるショックがトラクタ−側に大きな影響を及ぼすことになる。
【0003】
そこで、耕耘軸を正転と逆転と区分して駆動する構成が要求され、特開平6−70601公報に開示された技術手段が採用されるようになった。ところが、この従来の技術手段は、歩行型の管理機に装備された耕耘装置の正逆耕耘軸の伝動構造に関するもので、耕耘軸が2重軸になっていてその先端側は自由端になった極く小型の正逆耕耘軸の伝動に係るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術のものでは、先に説明した通り、小型の耕耘伝動装置では片持ち状態での駆動が可能であるが、トラクタ−に装備される大型のものでは、片持ち駆動では耕耘作業時の走行抵抗によるモ−メントに耐えることが困難であり実施困難な欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ちトラクターから動力を得て駆動される耕耘駆動軸13を入力伝動ケース21から左右に突出させてこれらの外周を左右一対の覆筒ケース部22a,22bにて覆い、これらの覆筒ケース部22a,22bの両端部には縦伝動ケース23a,23bを固着し、縦伝動ケース23a,23bの下部に正転用耕耘軸14を回転自在に軸支し、この正転用耕耘軸14上であってその左右両側部に逆転用耕耘軸15a,15bを回転自在に設けた耕耘装置において、左右いずれか一方の縦伝動ケース23a内には正転用耕耘軸14に動力を伝える歯車16,17,18,19と逆転用耕耘軸15aに動力を伝えるチェン27、鎖歯車25,26を収容して設け、反対側の縦伝動ケース23b内には他方の逆転用耕耘軸15bに動力を伝達するチェン30、鎖歯車28,29を収容し、左右の逆転用耕耘軸15a、15bには夫々逆転用の耕耘刃34を取り付け、正転用耕耘軸14には、両端部にフランジ32,32を有する耕耘筒軸31を被せてこの耕耘筒軸31をピン33で正転用耕耘軸14に取り付けて一体的に回転するように構成し、前記両逆転用耕耘軸15a、15bは同じ回転方向で、且つ同じ回転数で伝動され、正転用耕耘軸14は逆転用耕耘軸15a、15bとは逆転するが回転数は同じになるように構成されていることを特徴とする耕耘装置における耕耘刃駆動装置とする。
【0006】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。1はトラクタ−本体である。2は耕耘装置で、トラクタ−本体1の後部ミッションケ−ス3部から油圧昇降機構4を介して装着されている。この油圧昇降機構4は、油圧装置((図示せず)で作動される駆動回動ア−ム5で伸縮ロッド6を介して吊持される左右一対のロワ−リンク7と、この上方部に設けたトップリンク8とからなっている。
【0007】
9は耕耘装置2の伝動ケ−スで、前記ミッションケ−ス3から後方側へ突出して回転される動力取出軸10(PTO軸)からユニバ−サルジョイントを有した伝動軸11を介して入力される左右中央部の入力伝動ケ−ス部21、この入力伝動ケ−ス21から左右両側へ突出する覆筒ケ−ス部22a,22b及びこの両覆筒ケ−スの突出端から下方に向かう縦伝動ケ−ス23a,23bから構成されている。
【0008】
12は一組の傘歯車で、入力歯車12aとこれに噛み合う従動歯車12bとは前記入力伝動ケ−ス21内に軸受されている。13は耕耘駆動軸で、前記傘歯車12で伝動され、覆筒ケ−ス部22a,22b内において軸受されている。14は正転用耕耘軸、15a,15bは逆転用耕耘軸であり、この逆転用耕耘軸15a,15bは筒軸形状になっていて、この筒内には正転用耕耘軸14が挿通されている。また、この逆転用耕耘軸15a,15bは左右両側寄りに位置しそれぞれ左右縦伝動ケ−ス23a,23b側内の伝動手段で各別に伝動される構成になっている。正転用耕耘軸14は左側縦伝動ケ−ス23a内の伝動手段で駆動されるように構成されている。
【0009】
この各伝動手段の一例について説明すると、左側縦伝動ケ−ス23a内には前記耕耘駆動軸13に取り付けられた歯車16、これに噛み合う第1中間歯車17、更にこの歯車17に噛み合う第2中間歯車18及びこの歯車18に噛み合う歯車19を介して正転用耕耘軸14が伝動回転されるように構成され、逆転用耕耘軸15aは、前記正転用耕耘軸14に挿通の筒軸20aに重合した状態にしてキ−24で当該筒軸20aと一体回転されるよう構成されている。そして、この筒軸20aに固着された鎖歯車25と前記歯車18に一体構成の鎖歯車26との間にチエン27を巻掛けて逆転用耕耘軸15aが耕耘駆動軸14の回転方向と逆回転されるように構成されている。
【0010】
また、他側の逆転用耕耘軸15bは、前記正転用耕耘軸14に挿通の筒軸20bに重合した状態にしてキ−24で当該筒軸20bと一体回転されるよう構成されている。そして、この筒軸20bに固着された鎖歯車28は、前記耕耘駆動軸14に取り付けられた鎖歯車29からチエン30によって駆動されるようになっている。そして、この両逆転用耕耘軸15a,15bは同じ回転方向で、且つ同じ回転数で伝動されるようになっており、また、正転用耕耘軸14は逆転用耕耘軸15a,15bとは逆回転するが、その回転数は同じになるよう構成されている。
【0011】
31は耕耘筒軸で、前記左右側に位置した逆転用耕耘軸15a,15bの間の正転用耕耘軸14に被せられてあり、その両端側にフランジ32,32を設けて前記逆転用耕耘軸15a,15bの端部外周を覆うよう構成し、ピン33で前記正転用耕耘軸14に取付けて一体的に回転するよう構成している。34は耕耘刀で、前記耕耘筒軸31及び逆転用耕耘軸15a,15bにブラケット35とボルト36とで基部側を固着している。
【0012】
37は耕耘カバ−、38はリヤ−サイドカバ−、39は耕深センサ−を兼ねたリヤ−カバ−を示す。40は耕耘装置2の上下高さを調節する調節機で、尾輪を装備する調節ア−ム41の回動調節が出来るように構成している。図中の符号、42は操縦ハンドル、43は操縦座席、44は油圧操作レバ−で、耕耘装置2を昇降操作するレバ−である。45は変速レバ−で、走行速度を切替るレバ−である。46は切替変速レバ−で、動力取り出し軸(PTO軸)を停止、逆転あるいは変速するレバ−であり、このレバ−46で耕耘装置2の伝動を停止、始動あるいは正転、逆転できるようになっている。
【0013】
上例の作用を説明すると、トラクタ−本体1を走行運転しながらレバ−46の切替操作により動力取出軸10(PTO軸)を正転あるいは逆転させて伝動軸11を介し耕耘装置2側を伝動する。このとき耕耘装置側の入力部分である一組の傘歯車12により駆動軸13が伝動回転され、左右側の縦伝動ケ−ス23a,23b内の伝動手段を介して正転用耕耘軸14と逆転用耕耘軸15a,15bが互いに逆転される。したがって、ケ−ス23寄りの耕耘刀34と中央部の耕耘刀34とが互いに逆転して耕耘作業が行なわれることになる。そして、先の動力取出軸10を正転側と逆転側とにレバ−46で切替ることにより自由にその回転方向が切り替わり適性な耕耘作業を行なうことができる。
【0014】
例えば、作物を移植する場合の耕耘作業で、左右両端に作物を植えて中央を空隙に残すようなときは、左右両側を逆転耕耘作業して細かな砕土状態に仕上げて移植後の活着を良くし、中央部は正転耕耘作業にして土中への酸素供給を良好にして移植後の成育を旺盛にできる耕耘作業形態にする。また、耕耘作業後に畝立てする場合には、左右両側を正転耕耘作業して粗い砕土状態に仕上げて、この部分に溝を造成し、中央部は逆転耕耘作業にして細かい砕土状態にして畝上部が十分に細土された畝に仕上げ、畝上面に苗を移植するに適性な状態にできる。この場合においても畝にマルチかけをすると畝側面が粗い砕土で仕上がっているために空気の保温性が良好になり成育がよくなる。
【0015】
したがって、この発明のようにトラクタ−用の左右幅広の耕耘装置において、左右両側と中央部との耕耘刀が互いに逆転する構成にすることにより、これまでにない汎用性の高い耕耘作業をすることができる。
【0016】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、トラクタ−用の左右幅広の耕耘装置でありながら、左右両側と中央部との耕耘刀が互いに逆転し、回転数は同じになる耕耘装置が得られ、これまでにない汎用性の高い耕耘作業をすることができる。
しかも、正転用耕耘軸14と逆転用耕耘軸15a,15bとは2つの縦伝動ケース23a,23bによって両持ち状態で支持され、逆転用耕耘軸15a,15bに対する逆転動力は左右の縦伝動ケース23a,23b内のチェン27、30鎖歯車25,26,28,29によって伝えられ、左右の耕耘逆転用耕耘軸15a,15bは同じ回転方向で同じ回転数で回り、さらに中央の正転用耕耘軸14に被せられた耕耘筒軸31にはフランジ32,32が取り付けられているので泥の進入が少なく耕耘作業時の動力伝達に支障を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の断面図
【符号の説明】
1 トラクタ−本体
2 耕耘装置
9 伝動ケ−ス
13 耕耘駆動軸
14 正転用耕耘軸
15 逆転用耕耘軸
23 左右縦伝動ケ−ス
31 耕耘筒軸
34 耕耘刀
37 耕耘カバ−
【産業上の利用分野】
本発明は、トラクタ−に装着される耕耘装置に関する。
【0002】
【従来技術】
従来の耕耘装置は、耕耘軸が正転側と逆転側とに切替駆動される構成になっていた。ところが、正転状態あるいは逆転状態の何れか側に駆動されるときは、その回転駆動反力が強くて、機体振動が大きくなる欠点があり、特に、耕耘初期におけるショックがトラクタ−側に大きな影響を及ぼすことになる。
【0003】
そこで、耕耘軸を正転と逆転と区分して駆動する構成が要求され、特開平6−70601公報に開示された技術手段が採用されるようになった。ところが、この従来の技術手段は、歩行型の管理機に装備された耕耘装置の正逆耕耘軸の伝動構造に関するもので、耕耘軸が2重軸になっていてその先端側は自由端になった極く小型の正逆耕耘軸の伝動に係るものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術のものでは、先に説明した通り、小型の耕耘伝動装置では片持ち状態での駆動が可能であるが、トラクタ−に装備される大型のものでは、片持ち駆動では耕耘作業時の走行抵抗によるモ−メントに耐えることが困難であり実施困難な欠点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前述の課題を解消するために次の技術的な手段を講じた。即ちトラクターから動力を得て駆動される耕耘駆動軸13を入力伝動ケース21から左右に突出させてこれらの外周を左右一対の覆筒ケース部22a,22bにて覆い、これらの覆筒ケース部22a,22bの両端部には縦伝動ケース23a,23bを固着し、縦伝動ケース23a,23bの下部に正転用耕耘軸14を回転自在に軸支し、この正転用耕耘軸14上であってその左右両側部に逆転用耕耘軸15a,15bを回転自在に設けた耕耘装置において、左右いずれか一方の縦伝動ケース23a内には正転用耕耘軸14に動力を伝える歯車16,17,18,19と逆転用耕耘軸15aに動力を伝えるチェン27、鎖歯車25,26を収容して設け、反対側の縦伝動ケース23b内には他方の逆転用耕耘軸15bに動力を伝達するチェン30、鎖歯車28,29を収容し、左右の逆転用耕耘軸15a、15bには夫々逆転用の耕耘刃34を取り付け、正転用耕耘軸14には、両端部にフランジ32,32を有する耕耘筒軸31を被せてこの耕耘筒軸31をピン33で正転用耕耘軸14に取り付けて一体的に回転するように構成し、前記両逆転用耕耘軸15a、15bは同じ回転方向で、且つ同じ回転数で伝動され、正転用耕耘軸14は逆転用耕耘軸15a、15bとは逆転するが回転数は同じになるように構成されていることを特徴とする耕耘装置における耕耘刃駆動装置とする。
【0006】
【実施例】
この発明の一例を図面に基づき詳細に説明する。1はトラクタ−本体である。2は耕耘装置で、トラクタ−本体1の後部ミッションケ−ス3部から油圧昇降機構4を介して装着されている。この油圧昇降機構4は、油圧装置((図示せず)で作動される駆動回動ア−ム5で伸縮ロッド6を介して吊持される左右一対のロワ−リンク7と、この上方部に設けたトップリンク8とからなっている。
【0007】
9は耕耘装置2の伝動ケ−スで、前記ミッションケ−ス3から後方側へ突出して回転される動力取出軸10(PTO軸)からユニバ−サルジョイントを有した伝動軸11を介して入力される左右中央部の入力伝動ケ−ス部21、この入力伝動ケ−ス21から左右両側へ突出する覆筒ケ−ス部22a,22b及びこの両覆筒ケ−スの突出端から下方に向かう縦伝動ケ−ス23a,23bから構成されている。
【0008】
12は一組の傘歯車で、入力歯車12aとこれに噛み合う従動歯車12bとは前記入力伝動ケ−ス21内に軸受されている。13は耕耘駆動軸で、前記傘歯車12で伝動され、覆筒ケ−ス部22a,22b内において軸受されている。14は正転用耕耘軸、15a,15bは逆転用耕耘軸であり、この逆転用耕耘軸15a,15bは筒軸形状になっていて、この筒内には正転用耕耘軸14が挿通されている。また、この逆転用耕耘軸15a,15bは左右両側寄りに位置しそれぞれ左右縦伝動ケ−ス23a,23b側内の伝動手段で各別に伝動される構成になっている。正転用耕耘軸14は左側縦伝動ケ−ス23a内の伝動手段で駆動されるように構成されている。
【0009】
この各伝動手段の一例について説明すると、左側縦伝動ケ−ス23a内には前記耕耘駆動軸13に取り付けられた歯車16、これに噛み合う第1中間歯車17、更にこの歯車17に噛み合う第2中間歯車18及びこの歯車18に噛み合う歯車19を介して正転用耕耘軸14が伝動回転されるように構成され、逆転用耕耘軸15aは、前記正転用耕耘軸14に挿通の筒軸20aに重合した状態にしてキ−24で当該筒軸20aと一体回転されるよう構成されている。そして、この筒軸20aに固着された鎖歯車25と前記歯車18に一体構成の鎖歯車26との間にチエン27を巻掛けて逆転用耕耘軸15aが耕耘駆動軸14の回転方向と逆回転されるように構成されている。
【0010】
また、他側の逆転用耕耘軸15bは、前記正転用耕耘軸14に挿通の筒軸20bに重合した状態にしてキ−24で当該筒軸20bと一体回転されるよう構成されている。そして、この筒軸20bに固着された鎖歯車28は、前記耕耘駆動軸14に取り付けられた鎖歯車29からチエン30によって駆動されるようになっている。そして、この両逆転用耕耘軸15a,15bは同じ回転方向で、且つ同じ回転数で伝動されるようになっており、また、正転用耕耘軸14は逆転用耕耘軸15a,15bとは逆回転するが、その回転数は同じになるよう構成されている。
【0011】
31は耕耘筒軸で、前記左右側に位置した逆転用耕耘軸15a,15bの間の正転用耕耘軸14に被せられてあり、その両端側にフランジ32,32を設けて前記逆転用耕耘軸15a,15bの端部外周を覆うよう構成し、ピン33で前記正転用耕耘軸14に取付けて一体的に回転するよう構成している。34は耕耘刀で、前記耕耘筒軸31及び逆転用耕耘軸15a,15bにブラケット35とボルト36とで基部側を固着している。
【0012】
37は耕耘カバ−、38はリヤ−サイドカバ−、39は耕深センサ−を兼ねたリヤ−カバ−を示す。40は耕耘装置2の上下高さを調節する調節機で、尾輪を装備する調節ア−ム41の回動調節が出来るように構成している。図中の符号、42は操縦ハンドル、43は操縦座席、44は油圧操作レバ−で、耕耘装置2を昇降操作するレバ−である。45は変速レバ−で、走行速度を切替るレバ−である。46は切替変速レバ−で、動力取り出し軸(PTO軸)を停止、逆転あるいは変速するレバ−であり、このレバ−46で耕耘装置2の伝動を停止、始動あるいは正転、逆転できるようになっている。
【0013】
上例の作用を説明すると、トラクタ−本体1を走行運転しながらレバ−46の切替操作により動力取出軸10(PTO軸)を正転あるいは逆転させて伝動軸11を介し耕耘装置2側を伝動する。このとき耕耘装置側の入力部分である一組の傘歯車12により駆動軸13が伝動回転され、左右側の縦伝動ケ−ス23a,23b内の伝動手段を介して正転用耕耘軸14と逆転用耕耘軸15a,15bが互いに逆転される。したがって、ケ−ス23寄りの耕耘刀34と中央部の耕耘刀34とが互いに逆転して耕耘作業が行なわれることになる。そして、先の動力取出軸10を正転側と逆転側とにレバ−46で切替ることにより自由にその回転方向が切り替わり適性な耕耘作業を行なうことができる。
【0014】
例えば、作物を移植する場合の耕耘作業で、左右両端に作物を植えて中央を空隙に残すようなときは、左右両側を逆転耕耘作業して細かな砕土状態に仕上げて移植後の活着を良くし、中央部は正転耕耘作業にして土中への酸素供給を良好にして移植後の成育を旺盛にできる耕耘作業形態にする。また、耕耘作業後に畝立てする場合には、左右両側を正転耕耘作業して粗い砕土状態に仕上げて、この部分に溝を造成し、中央部は逆転耕耘作業にして細かい砕土状態にして畝上部が十分に細土された畝に仕上げ、畝上面に苗を移植するに適性な状態にできる。この場合においても畝にマルチかけをすると畝側面が粗い砕土で仕上がっているために空気の保温性が良好になり成育がよくなる。
【0015】
したがって、この発明のようにトラクタ−用の左右幅広の耕耘装置において、左右両側と中央部との耕耘刀が互いに逆転する構成にすることにより、これまでにない汎用性の高い耕耘作業をすることができる。
【0016】
【発明の作用及び効果】
この発明によれば、トラクタ−用の左右幅広の耕耘装置でありながら、左右両側と中央部との耕耘刀が互いに逆転し、回転数は同じになる耕耘装置が得られ、これまでにない汎用性の高い耕耘作業をすることができる。
しかも、正転用耕耘軸14と逆転用耕耘軸15a,15bとは2つの縦伝動ケース23a,23bによって両持ち状態で支持され、逆転用耕耘軸15a,15bに対する逆転動力は左右の縦伝動ケース23a,23b内のチェン27、30鎖歯車25,26,28,29によって伝えられ、左右の耕耘逆転用耕耘軸15a,15bは同じ回転方向で同じ回転数で回り、さらに中央の正転用耕耘軸14に被せられた耕耘筒軸31にはフランジ32,32が取り付けられているので泥の進入が少なく耕耘作業時の動力伝達に支障を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】側面図
【図2】要部の断面図
【符号の説明】
1 トラクタ−本体
2 耕耘装置
9 伝動ケ−ス
13 耕耘駆動軸
14 正転用耕耘軸
15 逆転用耕耘軸
23 左右縦伝動ケ−ス
31 耕耘筒軸
34 耕耘刀
37 耕耘カバ−
Claims (1)
- トラクターから動力を得て駆動される耕耘駆動軸13を入力伝動ケース21から左右に突出させてこれらの外周を左右一対の覆筒ケース部22a,22bにて覆い、これらの覆筒ケース部22a,22bの両端部には縦伝動ケース23a,23bを固着し、縦伝動ケース23a,23bの下部に正転用耕耘軸14を回転自在に軸支し、この正転用耕耘軸14上であってその左右両側部に逆転用耕耘軸15a,15bを回転自在に設けた耕耘装置において、左右いずれか一方の縦伝動ケース23a内には正転用耕耘軸14に動力を伝える歯車16,17,18,19と逆転用耕耘軸15aに動力を伝えるチェン27、鎖歯車25,26を収容して設け、反対側の縦伝動ケース23b内には他方の逆転用耕耘軸15bに動力を伝達するチェン30、鎖歯車28,29を収容し、左右の逆転用耕耘軸15a、15bには夫々逆転用の耕耘刃34を取り付け、正転用耕耘軸14には、両端部にフランジ32,32を有する耕耘筒軸31を被せてこの耕耘筒軸31をピン33で正転用耕耘軸14に取り付けて一体的に回転するように構成し、前記両逆転用耕耘軸15a、15bは同じ回転方向で、且つ同じ回転数で伝動され、正転用耕耘軸14は逆転用耕耘軸15a、15bとは逆転するが回転数は同じになるように構成されていることを特徴とする耕耘装置における耕耘刃駆動装置。
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---|---|---|---|
JP00126895A JP3637619B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 耕耘装置における耕耘刃駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP00126895A JP3637619B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 耕耘装置における耕耘刃駆動装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08182404A JPH08182404A (ja) | 1996-07-16 |
JP3637619B2 true JP3637619B2 (ja) | 2005-04-13 |
Family
ID=11496716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00126895A Expired - Fee Related JP3637619B2 (ja) | 1995-01-09 | 1995-01-09 | 耕耘装置における耕耘刃駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3637619B2 (ja) |
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1995
- 1995-01-09 JP JP00126895A patent/JP3637619B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08182404A (ja) | 1996-07-16 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040720 |
|
A521 | Written amendment |
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