JP3637563B2 - フードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフードスライサーとして、例えば特開平60−221297号公報には、刃物が装着される駆動軸を設けた截断処理ケースの後部に、被截断物を截断処理ケース内に送り込む搬送ベルトが水平に配置された搬送装置と、その搬送ベルトの前部上面に先端部が接近するように付勢された押えベルトを設けた押え装置を備え、押え装置の本体フレームに回転可能に取り付けた支持アームの下部を搬送装置の側枠に分離可能に固定した構造のものが開示されている。その押え装置は、テンションロールを三角形の頂点として先端ロールと駆動ロールとを下辺側に配置すると共に、そのテンションロールを調整ネジにより移動させて張力の調節を行う構造とされている。そして、押えベルトを着脱・交換する場合には、支持アームを側枠から分離させて押え装置の一側方を開放状態とすると共に、調整ネジを操作して押えベルトをたるませることにより同ベルトを外して新しい押えベルトを取り付け、再び支持アームを側枠に固定した後、調整ネジにより押えベルトの張りを調節することにより行うようにされている。
また、フードスライサーの他の形式の押え装置においては、テンションロールを三角形の頂点として先端ロールと駆動ロールとを下辺側に配置すると共に、そのテンションロールが調整ネジにより移動可能に設けられたロール用フレームを倒すことにより、押えベルトをたるませて外すようにされている。また、そのロール用フレームは、押え装置のフレームに設けた位置決め穴に固定用ピンを差し込むことにより起立した状態が保持されるようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の前者押え装置における押えベルトの着脱・交換は、調整ネジを操作して押えベルトをたるませて同ベルトを外し、新しい押えベルトを取り付けてから再び、調整ネジにより押えベルトの張りを調節しなければならないため、調整ネジによる操作が煩わしく、作業に不慣れな素人にとっては容易に行えなかった。
後者のものについては、調整ネジを操作して押えベルトを少したるませてからロール用フレームを倒すか、ベルトが張られたままの状態でロール用フレームを倒しベルトをたるませて外すかの何れかの方法が採られている。その調整ネジによる操作の場合には、前者の押えベルトの着脱と同様の不便さ、不都合を生じ、ベルトが張られたままの状態でロール用フレームを倒したときには、勢い余って手をフレームにぶつけて怪我を負うという危惧がある。また、ロール用フレームを起こして固定用ピンを位置決め穴に差し込むときに、押えベルトがきついと挿入が難しい。他方、押えベルトが緩いと固定用ピンの挿入は容易であるが、押えベルトの張りを調整しなおさなければならないという煩わしさを伴う。
【0004】
この発明の目的は、押えベルトの着脱・交換操作を容易に行うことができるように操作性を向上させたフードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、刃物が装着される駆動軸を設けた截断処理ケースの後部に、被截断物を該截断処理ケース内に送り込む搬送ベルトが水平に配置された搬送装置と、テンションロールを三角形の頂点とし先端ロールと駆動ロールとを下辺側に配置してそれらのロールに押えベルトが装着された押え装置を設け、該押えベルトの先端部は前記搬送ベルトの前部上面に向けて付勢されるように設けられ、さらに、押え装置の本体フレームに回転可能に取り付けた支持アームの下部を前記搬送装置の側枠に分離可能に固定してなるフードスライサーにおいて、半径方向に高さの異なるカム面が形成されたカムを備えたカム軸を前記本体フレームの軸受片に揺動自由に設け、前記テンションロールを移動可能に設けたロール用フレームの下面の両端部に突設された支持脚片の長孔を該カム軸に夫々遊嵌すると共に、該ロール用フレームの下面に前記カムを接触させるように設け、前記カム軸に固定されたハンドルレバーの一方向への回転操作によって前記ロール用フレームを進出させたときに前記押えベルトが緊張し、他方、ハンドルレバーの前記方向と反対方向への回転操作によって前記ロール用フレームが後退して前方へ倒れると共に該押えベルトが弛緩し、かつ、前記側枠との連結を解いた支持アームを前記本体フレーム側に回転させて折り畳むことにより押え装置の一側方を開放した状態とし、その状態にて押えベルトを着脱することができるように構成したことを特徴とする。
【000
【発明の作用及び効果】
(請求項1の発明)
ハンドルレバーを一方向へ回転させると、カムが回転してロール用フレームを下方に後退させるので押えベルトにたるみを生じ、これと同時に、このロール用フレームは前方に倒れる。ついで、搬送装置の側枠との連結を解いた支持アームを押え装置の本体フレーム側に回転させて折り畳んで押え装置の一側方を開放した状態とすることにより、押えベルトを外すことができる。
【000
また、新しい押えベルトをテンションロールと他のロールに架けてから支持アームを回転させて元の側枠に固定した後、ハンドルレバーを前記方向と反対方向へ回転させると、カムが逆回転してロール用フレームを起立させて元の位置に進出させるので押えベルトは緊張した状態にて装着される。
なお、押えベルトの張り調整については、ほとんど行う必要はないが、張り具合が適切でないときには調整ネジによりテンションロールを移動させて微調整を行うものとする。
【0009
このフードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構は、ハンドルレバーの回転操作によって押えベルトを緊張させ又は押えベルトを弛緩させるように設けることにより、押えベルトの着脱・交換操作を軽い力で円滑に行うことができる。
【0010
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態例を図面に基づいて説明する。図1はフードスライサーの側面図、図2は押え装置の側面図、図3は図2のA矢視図、図4は本体フレームと支持アームとを分離して示す斜視図、図5はハンドルレバーを操作してロール用フレームを下方に後退させた状態を示す説明図、図6は図2の状態におけるカムの作用を示す説明図、図7は図5の状態におけるカムの作用を示す説明図、図8はロール用フレームを前方へ倒すと共に支持アームを本体フレーム側に回転させて折り畳んだ状態を示す説明図、図9はストッパー片を軸受片から離した状態を示す正面図、図10は図9のB−B線断面図である。
【0011
図1において、フードスライサーの箱形本体1の前面には、刃物が装着される駆動軸(図示せず)を設けた截断処理ケース2が設けられ、その截断処理ケース2の後部に、大根やネギ等の被截断物をその截断処理ケース2内に送り込む搬送ベルト14が水平に配置された搬送装置10と、その搬送ベルト14の前部上面に向けて押えベルト48の先端部48aを付勢するように設けた押え装置20が設けられている。
【0012
搬送装置10は、前記本体1の側部に固定された左右一対の横長の側枠11、11の前後端部に、図示しない駆動装置により回転作動する駆動ロール12と被動ロール13とを夫々配置し、それらのロール12、13に搬送ベルト14が架け渡されている。
【0013
押え装置20の本体フレーム21は、左右一対の側片22、23を間座24で所定間隔に取り付けている。図4に示すように、一方の側片22には、駆動ロール47の回転軸47aを支持する軸孔26が形成された軸受板25を一体に固定している。他方の側片23には、その回転軸47aを支持する軸孔31及び支持孔32が形成された軸受板30を一体に設けている。35は回転軸47aに遊嵌する嵌合孔36と支持孔37とを両端部に形成すると共に、その嵌合孔36を中心とする円弧形長孔38、38を設けた支持アームである。
【0014】
この支持アーム35は、前記軸受板25から突出する回転軸47aの端部に遊嵌され、押え板39を介して蝶ネジ40、40を雌ネジ27に螺着することにより、軸受板25に対して回転可能に取り付けられている。そして、支持アーム35は、前記搬送装置10の側枠11に固定された受け板15の透孔15aに通されるピン16を支持孔37に対して抜き差しすることにより、その受け板15に分離可能に固定されるように設けられている。また、支持アーム35に対向するように設けられた軸受板30は、図3に示すように、側枠11に固定された受け板41のピン42を支持孔32に遊嵌することにより支持されている。そして、本体フレーム21の側片22、23間には、前部から順に先端ロール45、中間ロール46及び駆動ロール47が取り付けられている。
【0015】
50は前記軸受板25、30の上部に夫々固定された軸受片53、54に遊嵌されて揺動自由に設けられたカム軸である。そのカム軸50の中央部には、図6及び図7に示すように、軸心から半径方向に高い位置のカム面51aと低い位置のカム面51bとが連続状に形成されたカム51を備えている。そのカム軸50の端部50aにはリング形のストッパー片55を遊嵌し、同ストッパー片55をガイドピン55aにより回転不能として軸方向に摺動可能に設ける。カム軸50は、ストッパー片55の側方に突設した係止片56を前記本体フレーム21の軸受片53の側面53aに係合させることにより回転が阻止されるように設けられている。また、ストッパー片55がその側面53aに係合しているときには、カム軸50にばね57で付勢されて出没するように設けられたボール58が、ストッパー片55の内面に形成された環状溝55bに係合するように設けられている。59はカム軸50の端部50aに固定されたハンドルレバーである。
【0016】
61はテンションロール60を調整ネジ62、62により上下方向に移動可能に設けたほぼU字形のロール用フレームである。そのロール用フレーム61の下面61aの両端部には支持脚片63、63を突設し、それら支持脚片63、63に形成した長孔64、64を前記カム軸50に夫々遊嵌すると共にその下面61aに前記カム51を接触させるように設ける。ロール用フレーム61は、図2又は図5の起立した姿勢において、前記軸受板25の傾斜端面25aに当接して後方(右方向)に回転移動しないように設けられている。65は支持脚片63、63と前記軸受片53、54の間に夫々介装されたスペーサである。
しかして、テンションロール60を三角形の頂点として先端ロール45と中間ロール46及び駆動ロール47とが下辺側に配置されるように設けられ、それらに押えベルト48が装着される。
【0017】
また、前記ピン16、42を支点として傾動自由とされたロール用フレーム61の上部61bには、截断処理ケース2の上方後部に取り付けたバネ70の他端側のネジ部材71を取り付け、押えベルト48の先端部48aが搬送ベルト14の前部上面に向けて付勢されるように設ける。
【0018】
次に、上記構成になる被截断物の押えベルトの着脱機構xの作動について、図面に基づいて説明する。
(1)ハンドルレバー59を反時計方向へ回転させると、カム51の回転によりロール用フレーム61が下方に後退して前方へ倒れる。これにより、押えベルト48は弛緩する(図5、図7)。
(2)そこで、ピン16を抜いて受け板15との連結が解かれた支持アーム35を本体フレーム21側に回転させて折り畳む
(3)(2)により、押え装置20の一側方が開放状態とされるので、押えベルト48を簡単に取り外し又は新しいものを取り付けることができる。
(4)新しいベルトに交換した場合、ハンドルレバー59を時計方向へ回転させると、カム面51aがロール用フレーム61の下面61aを押し上げるので、同フレーム61は起立して上方に進出し押えベルト48は張られた状態となる(図2、図6)。
【0019】
以上のとおり、このフードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構は、ハンドルレバーの回転操作によって押えベルトを緊張させ又は押えベルトを弛緩させるように設けているので、機械に不慣れな作業者でも押えベルトの着脱・交換操作を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 フードスライサーの側面図
【図2】 押え装置の側面図
【図3】 図2のA矢視図
【図4】 本体フレームと支持アームとを分離して示す斜視図
【図5】 ハンドルレバーを操作してロール用フレームを下方に後退させた状態を示す説明図
【図6】 図2の状態におけるカムの作用を示す説明図
【図7】 図5の状態におけるカムの作用を示す説明図
【図8】 ロール用フレームを前方へ倒すと共に支持アームを本体フレーム側に回転させて折り畳んだ状態を示す説明図
【図9】 ストッパー片を軸受片から離した状態を示す正面図
【図10】 図9のB−B線断面図
【符号の説明】
1→本体 2→截断処理ケース
x→被截断物の押えベルトの着脱機構
10→搬送装置
11→側枠 14→搬送ベルト
20→押え装置
21→本体フレーム
35→支持アーム
45→先端ロール 47→駆動ロール
48→押えベルト 48a→先端部
50→カム軸 51→カム
59→ハンドルレバー
60→テンションロール 61→ロール用フレーム
61a→下面
63→支持脚片 64→長孔

Claims (1)

  1. 刃物が装着される駆動軸を設けた截断処理ケースの後部に、被截断物を該截断処理ケース内に送り込む搬送ベルトが水平に配置された搬送装置と、テンションロールを三角形の頂点とし先端ロールと駆動ロールとを下辺側に配置してそれらのロールに押えベルトが装着された押え装置を設け、該押えベルトの先端部は前記搬送ベルトの前部上面に向けて付勢されるように設けられ、さらに、押え装置の本体フレームに回転可能に取り付けた支持アームの下部を前記搬送装置の側枠に分離可能に固定してなるフードスライサーにおいて、
    半径方向に高さの異なるカム面が形成されたカムを備えたカム軸を前記本体フレームの軸受片に揺動自由に設け、前記テンションロールを移動可能に設けたロール用フレームの下面の両端部に突設された支持脚片の長孔を該カム軸に夫々遊嵌すると共に、該ロール用フレームの下面に前記カムを接触させるように設け、前記カム軸に固定されたハンドルレバーの一方向への回転操作によって前記ロール用フレームを進出させたときに前記押えベルトが緊張し、他方、ハンドルレバーの前記方向と反対方向への回転操作によって前記ロール用フレームが後退して前方へ倒れると共に該押えベルトが弛緩し、かつ、前記側枠との連結を解いた支持アームを前記本体フレーム側に回転させて折り畳むことにより押え装置の一側方を開放した状態とし、その状態にて押えベルトを着脱することができるように構成したことを特徴とするフードスライサーにおける被截断物の押えベルトの着脱機構。
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