JPS6337197Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の利用分野〕 本考案は食肉スライサーの下部コンベアに関す
るものである。

〔考案の背景〕

従来例を第６図及び第７図を用いて説明する。

１はテーブルである。テーブル１側面に固定し
た丸刃ベース２は丸刃３を備えている。

また、テーブル１上方に位置する肉箱５は、テ
ーブル１上に固定したレール４上を往復動する。

肉箱５の下部には下部搬送体７が着脱自在に設
けられるとともに、肉箱５上部には送りローラ８
が上下動自在に装着されており、肉箱５内の肉塊
９を下部搬送体７及び送りローラ８間で支持しな
がら丸刃３方向に送り出し、加工する。下部搬送
体７のコンベアフレームはフレーム２５及びフレ
ーム２６とに分割されるとともに、フレーム２５
一端とフレーム２６とがピンシヤフト１０により
回動自在に支持されている。フレーム２６一端及
びフレーム２５が係合する位置にはそれぞれバー
挿入穴２１を貫通させて設けるとともに、フレー
ム２５の、バー挿入穴２１と対応する位置にはパ
イプ１９を設け、バー挿入穴２１及びパイプ１９
を介してバー２０が着脱自在に挿入される。

２３及び２４は、それぞれフレーム２６及びフ
レーム２５の外端部に設けられたローラで、この
ローラ２３，２４間にコンベア６が掛け渡されて
いる。

上記構成において、肉箱５下部より取り外した
下部搬送体７を掃除する場合は、バー２０をコン
ベアフレームより抜き取り、ロツクを解除させ、
フレーム２５を回動させればローラ２３，２４に
掛け渡されたコンベア６が弛み、コンベアフレー
ムより取り外しできるようになる。このとき、バ
ー２０は完全にコンベアフレームより抜き取られ
てしまうため、バー２０を紛失してしまう欠点が
あつた。

さらにフレーム２５には、バー２０を挿入する
際、挿入を案内するパイプ１９が設けられている
ため、パイプ１９及びバー２０の重量分、下部搬
送体７が重くなり肉箱５から取り出す際に苦労し
ていた。

〔考案の目的〕

本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をな
くし、この種の下部搬送体の重量を軽減し、併せ
て掃除時の下部搬送体の部品の紛失を防止するこ
とにある。

〔考案の概要〕

本考案は、下部搬送体の２分割されたコンベア
フレームの回動抑制部材をコンベアフレームの一
側面に設けたピンによる係合手段と、コンベアフ
レームの他側面に設けたノブによる嵌合手段とに
分割すれば、コンベアフレーム両側面に掛け渡さ
れていたバーを必要とせず、下部搬送体の重量を
軽減できる点に着目し、コンベアフレーム、ピ
ン、ノブ、切り欠き穴の関係を工夫したものであ
る。

〔考案の実施例〕

本考案の一実施列を第１〜第５図を用いて説明
する。

２分割したフレーム１１ａ，１１ｂ及びフレー
ム１４ａ，１４ｂは従来同様、ピンシヤフト１０
により回動自在に支持されている。

１２はピンで、フレーム１１ａ中間部にフレー
ム１４ａ側に突出させて設けてある。フレーム１
４ａのピン１２と係合する位置には切り欠き１５
を形成する。また、他方のフレーム１１ｂには、
ネジ穴１３を設けるとともに、フレーム１４ｂの
ネジ穴１３と対応する位置には、ネジ穴１３の径
より大きい穴２２及びネジ穴１３の径より大き
く、穴２２の径よりは幅の狭い切り抜き部１８と
が一体に形成された切り欠き穴１６を形成する。
１７はネジ部２８及びボス部２９から成るノブ
で、ネジ部２８はネジ穴１３にネジ嵌合するとと
もに、ボス部２９は穴２２に嵌合する。

上記構成において、肉箱５下部より取り外した
下部搬送体７を掃除する際は、ノブ１７を緩める
方向に回転操作して、ノブ１７のボス部２９と段
部と穴２２の嵌合を解除させ、フレーム１１ａ，
１１ｂを回動自在にした後、回動（第４図矢印Ｘ
方向）させ、コンベア６を弛ませてコンベアフレ
ームより外す。

このとき、ノブ１７は切り欠き部１８を案内に
ネジ部２８が通り抜けできるようになるので、ノ
ブ１７をフレーム１１ｂに付けたままの状態で回
動する。また、もとの位置に戻す際は、フレーム
１１ａ，１１ｂを上記と逆の方向に回動させた後
ノブ１７を締める方向に回転操作すれば、切り欠
き部１８は幅より広い穴２２にノブ１７のボス部
２９が嵌合するので、ノブ１７を上へ持ち上げて
も回動せず、完全にロツクされる。

〔考案の効果〕

本考案によれば、ピンと切り欠きによる係合手
段及びノブと切り欠き穴による嵌合手段から成る
コンベアフレームの回動抑制手段を、コンベアフ
レームの側面のみに設けたので、回動作業時にお
いて、その都度コンベアフレームから取り外すロ
ツク部材がなくなり、ロツク部材の紛失を完全に
防ぐことができるとともに、従来の下部搬送体に
くらべ極めて重量を軽くすることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の下部搬送体の平面図、第２図
はノブがロツク状態にあるとき第１図の一部拡大
図、第３図はノブがロツク解除状態にあるときの
第１図の一部拡大図、第４図は回動状態を示す側
面図、第５図は切り欠き穴部分を示した側面図、
第６図は従来の下部搬送体の平面図、第７図は下
部搬送体を備えた食肉スライサーの側面図であ
る。 図において、１はテーブル、２は丸刃ベース、
３は丸刃、４はレール、５は肉箱、６はコンベ
ア、７は下部搬送体、８は送りローラ、９は肉
塊、１０はピンシヤフト、１１ａ及び１１ｂはフ
レーム、１２はピン、１３はネジ穴、１４ａ及び
１４ｂはフレーム、１５は切り欠き、１６は切り
欠き穴、１７はノブ、１８は切り欠き部、１９は
パイプ、２０はバー、２１はバー挿入穴、２２は
穴、２３及び２４はローラ、２５及び２６はフレ
ーム、２７はスパンシヤフト、２８はネジ部、２
９はボス部である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平行に対向したフレーム１１ａ，１１ｂと、フ
   レーム１１ａ，１１ｂ間の一端に軸支させたロー
   ラ２４と、フレーム１１ａ，１１ｂ間の他端にシ
   ヤフト両端部を突出させて固着したピンシヤフト
   １０から成る第１フレームと、ピンシヤフト１０
   両端部の突出部分を軸支するとともに平行に対向
   するフレーム１４ａ，１４ｂと、フレーム１４
   ａ，１４ｂ間の一端に軸支させたローラ２３と、
   ピンシヤフト１０からローラ２３の間において設
   けられるとともに、フレーム１４ａ，１４ｂ間に
   て固着されるスパンシヤフト２７から成る第２フ
   レームとにより、ピンシヤフト１０を支点に折り
   たたみ自在な下部搬送体７のフレームを構成し、
   フレーム１１ａとフレーム１４ａが重なり合う部
   分及びフレーム１１ｂとフレーム１４ｂが重なり
   合う部分にはフレーム回動抑制手段を備え、ロー
   ラ２３，２４間にベルト形のコンベア６を掛け渡
   して成る下部搬送体７を肉箱５下部にカセツト式
   に着脱自在に設けた食肉スライサーにおいて、フ
   レーム１１ａの中間部にはフレーム１４ａ側に突
   出するピン１２を固着し、フレーム１４ａの前記
   ピン１２に対応する位置にはピン１２と係合する
   切り欠き１５を設け、フレーム１１ｂの中間部に
   はネジ穴１３を設け、フレーム１４ｂの前記ネジ
   穴１３に対応する位置には、ネジ穴１３の径より
   大きい穴２２及びネジ穴１３の径より大きく且つ
   穴２２よりは幅の狭い切り欠き部１８とを一体に
   形成した切り欠き穴１６を設け、ネジ穴１３及び
   穴２２にネジ部２８及びボス部２９がそれぞれ嵌
   合するノブ１７を装着したことを特徴とする食肉
   スライサーの下部コンベア。