JPS6028145Y2 - プリント基板ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、プリント基板をはんだ付処理等行わせるべく
保持搬送するプリント基板ホルダーに関するものであり
、特に、はんだ行処理等の処理後におけるプリント基板
の取外し機能を便宜ならしめたプリント基板ホルダーの
改良に係わるものである。

プリント基板を一対の基板保持具における基板保持部に
て挾持するように保持したホルダ一体を搬送チェーン等
の搬送手段にて所定の軌道にしたかって搬送させるプリ
ント基板ホルダーは既に一般に周知の技術であり、その
一例を図について説明する。

第１図は、その在来のプリント基板ホルダーの平面図で
、図中１は機枠部で取付案内枠２と２′を設け、一対の
基板保持具３と４の端部を上記取付案内枠２と２′に移
動自在に取付け、かつ取付ネジ具５で固定取付けるよう
になっている。

６と７は基板保持具３と４に対向して設けた基板保持具
でプリント基板８の端縁を係合する係合溝部９を備えて
いる。

１０は搬送チェーンで機枠部１の連結部１１を係合連結
させる、１２は案内輪で軌道上を走行させる。

次に、上記従来例の作用について説明する。

取付案内杆２と２′上の基板保持具３と４をその取付ネ
ジ具５を弛めて相互の間隔を保持するプリント基板８の
寸法、大きさに対応して移動調整し、調整後取付ネジ具
５を緊締して相互の間隔を固定化させる。

かくして基板保持具６と７の上方よりプリント基板８を
押着するようにして端縁を上記基板保持具６と７の保合
溝部９に係合させて挾持するように保持させる。

この場合、一方の基板保持具３は、取付案内杆２，２′
上に設けた係止具１３とスプリングＳにより外方に移動
自在を利用してプリント基板８の装脱を自在としている
。

然るに、上記在来例の場合、はんだ付等の処理後におけ
るプリント基板８を基板保持具６と７より外すに際し、
人手による手作業をもって行わせるものであり、しかも
搬送行程中に行わせるなど非能率的であった。

また一方の基板保持具３における基板保持部６の回動性
は、その装脱性を少なからず容易ならしめるための手段
であるが、プリント基板８の装脱、特に取外し作業を著
しく改善するまでには至らないものであった。

本考案は、上記例に鑑み、プリント基板の装脱、特に、
その取外しと搬送行程中に関わらず自動的に行わしめる
プリント基板ホルダーを提供せんとするものである。

以下実施例についてその詳細を説明する。

第２図は本考案のプリント基板ホルダーの平面図で、図
中１４は機枠部で取付案内枠１５と１５′を設け、一対
を形成する基板保持具１６と１７の両端を上記取付案内
枠１５と１５′に移動自在に取付け、かつ一方の基板保
持具１６は取付案内枠１５と１５′上に設けた係止部１
８とスプリングばね１９にて常時は定位置に在るよう外
方に移動自在になっている。

２０は取付ネジ具で移動自在な他方の基板保持具１７を
仮固定化させるためのものである。

２１と２２は基板保持部でプリント基板係合溝部２３と
２４を対向して設けている。

２５と２６は基板保持部２１と２２における保合溝部２
３と２４を貫通するように設けた貫通孔である。

２７は基板保持具２１における貫通孔２５に随時先端部
を貫通させる固定接衝子、２８は基板保持部２２におけ
る貫通孔２６に先端部を貫通させる可動接衝子で、取付
案内枠１５と１５に移動自在に取付けが移動具２９に取
付けられる。

３０は上記移動具２９と一方の基板保持具１６の端部を
連結した可動調整ボルト杆で、各移動具２９と基板保持
具１６の端部における取付部３１と３２にナツト３３と
３４にて取付けられる。

３５はプリント基板、３６は搬送チェーン連結部、３７
は案内輪、３８は被接衝板部を示している。

次に本考案の上記例の作用を説明する。

スプリングばね１９により付勢されて係止部１８に係止
されている基板保持具１６に対し他方の基板保持具１７
の取付ネジ具２０を調節して基板保持具１６と１７の相
互間隔、すなわち基板保持部２１と２２における係合溝
部２３と２４の相互間隔を保持するプリント基板３５の
寸法、大きさに対応して調整させる。

かくして保持させるプリント基板３５を上方部より押着
保持したホルダーは搬送チェーンおよび軌道部（図示省
略）にしたがって所定の軌道を走行搬送され、その行程
においてはんだ行処理等を行わせるものである。

上記のホルダー搬送によりはんだ付等の処理を終えたプ
リント基板３５は、その搬送行程に接衝動作するように
設けられるリミットスイッチ（図示省略）を接衝作動し
て上記ホルダーの搬送位に迎合して揺動枠等の作動機構
（図示省略）を動作させることにより、ホルダーの一方
の基板保持具１６に設けた被接衝板部３８を接衝してこ
れを外方に押圧し、この押圧を受けた一方の基板保持具
１６はスプリングばね１９に逆らって第２図、第３図の
矢印方向に移動される。

この基板保持具１６の移動は、基板保持具１６と１７の
基板保持部２１と２２における保合溝部２３と２４に端
縁部を係合して挾持するように保持していたプリント基
板３５の保持機能は失い、何れか一方の係合溝部２３ま
たは２４に片側係合した状態か、若しくは何れの係合溝
部２３・２４からも外れてプリント基板３５を実動的に
落下収容させる。

上記において、プリント基板３５が一方の保合溝部、た
とえば基板保持部２２の係合溝部２４に係合されたまま
の場合は、基板保持具１６に調整ボルト杆３０で連動的
に連結されて取付案内枠１５と１５に移動自在に支承取
付けられた移動具２９に設けた接衝子２８の先端が、上
記基板保持具１６の移動にともなって基板保持部２２の
係合溝部２４に貫通した貫通孔２６内に貫通して保合溝
部２４に係合したままのプリント基板３５を押圧して脱
落させる。

また、基板保持部２１の係合溝部２３側にプリント基板
３５が係合したままの場合は、機枠部１４に設けた固定
接衝子２７の先端が前記基板保持具１６の移動にともな
って基板保持部２１の係合溝部２２を貫通して設けた貫
通孔２５内を貫通するように貫挿されて保合溝部２２に
係合してているプリント基板３５を押圧して脱落させる
。

プリント基板３５の寸法、大きさに対応して基板保持具
、特に１７の取付ネジ具２０を弛めて保持巾を可変した
場合において、調整ボルト杆３０の移動具２９側のナツ
ト３３．３４を弛めて基板保持具１７における基板保持
部２２の貫通孔２６に可動接衝子２８の作用位置を可変
対応させるように適時調整し、調整後ナツト３３．３４
を緊締して移動具２９を仮固定させることにより、固定
接衝子２７と可動接衝子２８による前記プリント基板３
５の強制取外しをプリント基板３５の寸法、大きさに基
づく可変保持機能に関連して行わせることができる。

上記実施例では固定接衝子２７と可動接衝子２８を各２
ケ所対設するように図示説明しているが、この考案はこ
れに限らず各１ケ所または数ケ所設けるようにしてもよ
い。

又、可動接衝子２８は両端に移動具２９を設けるように
した単一の可動杆に接衝子２８を設けるようにしても適
用できる。

以上のように、本考案は、取付案内杆に整時調整自在に
仮固定させる一方の基板保持具に対し他方の基板保持具
を外方向に対し常時可動性をもたらし、同時に、その基
板保持具と関連移動あるいは作用させる可動接衝子と固
定接衝子とにより、プリント基板の解放状態に関わらず
、係合されたままの未落下のプリント基板を強制的に確
実に落下させることができ、かつ、その前記取外し機能
の主要部を全てホルダ一体に備えることにより搬送行程
中においてプリント基板の取外し作業を行わせるように
、生産性にも寄与するプリント基板を提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は在来の基板ホルダーの平面図、第２図は本考案
の基板ホルダーの平面図、第３図は第２図Ａ−Ａ線断面
図である。 図中１４は機枠部、１５，１５’は取付案内枠、１６．
１７は基板保持具、２３．２４は基板保持部、２５．２
６は貫通孔、２７は固定接衝子、２８は可動接衝子、３
５はプリント基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要の搬送手段で所定の軌道上を搬送される基板ホルダ
   ーの機枠内に取付案内枠により一対の基板保持具を設け
   、一方の基板保持具をつねに可動自在としているプリン
   ト基板ホルダーにおいて前記一対の基板保持具の基板保
   持部に基板の保持方向に複数の孔を設け、一方の基板保
   持具の孔には機枠部に取付けられた固定接衝子を適時貫
   通させ、他方の基板保持具の孔には取付案内杆上に移動
   自在に取付けた移動具の可動接衝子が貫通されるように
   構成腰移動具は一方の基板保持具の両端部と調整ボルト
   杆で一体的に連結し基板保持具上の被接衝板部に受ける
   動作で、同一方向に行動を共にすることで前記固定およ
   び可動接衝子が一斉にそれぞれの貫通孔内に挿入されて
   保持基板の端縁部を押１−で保持部内の基板を解放する
   プリント基板ホルダー。