JPS5928997Y2 - 圧接ロ−ルの軸受け機構 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主に複写機の紙送り装置等に用いられる圧
接ロールの軸受は機構に関する。

一般に複写機における紙送り装置としては、第１図に、
示す如く駆動ロールド・・に搬送ベルト２を掛装し、そ
のベルト２に紙送り用圧接ロール３を適度な圧接状態で
転接するよう支承し、搬送ベルト２の回転に伴い圧接ロ
ール３を従動回転させて、その両者間に挾み込むように
して紙送りを行うものがある。

ここで、その圧接ロール３を搬送ベルト２即ち回転体に
圧接すべく支承する軸受は手段は、駆動ロール１０両端
を支持する両側フレーム４（片側図示省略）にＵ字状の
切欠５を形成し、その切欠５に圧接ロール３のロール軸
両端３ａを該搬送ベルト２に対して接離する方向に摺動
可能に摺嵌すると共に、両端を前記フレーム４に係止し
た圧接用コイルスプリング６を上記ロール軸両端部３ａ
に引掛ける構成のものが従来多く使用されている。

しかしながら、この従来の軸受は手段では圧接ロール３
の脱着が容易にできないために、組付け・分解等が困難
で搬送ベルト２の補修・交換作業等が簡便に出来ない問
題があった。

また、第２図に示す如く圧接ロール１のロール軸両端部
７ａをコ字形状受げ８に摺嵌させて、該圧接ロールγの
自重だけで搬送ベルト等の回転体９に圧接せしめるもの
も使用されているが、これは圧接ロール１の脱着を容易
となせる反面に、紙送り時に滑りを生じて確実な紙送り
機能が得られなくなる場合が多く生じる欠点を有してい
た。

この考案は上記従来の事情に鑑みなされたもので、その
目的とする処は、簡単な構成でもって圧接ロールを回転
体に対して適度の圧接状態で転接するよう確実に支承す
ることができると同時に、その圧接ロールの脱着が比較
的容易にできて補修交換等が簡便に行えるものを提供し
ようとすることにある。

以下この考案の一実施例を第３図に従い説明する。

第３図は複写機内に設けられた紙送り装置の一部を示す
もので、図中１０は駆動ロール１１・・・とこれらに掛
装された搬送ベルト１２とからなる紙送り用回転体で、
この回転体１０の搬送ベルト１２外表面に紙送り用圧接
ロール１３が適度な圧接状態で転接するよう支承されて
いる。

即ち、この圧接ロール１３のロール軸１３ａがこの発明
の軸受は機構に支承されている。

この機構は上記駆動ロール１１０両端を支承すべく配し
た両側フレーム１４（片側図示省略）の内側に取付は固
定された本体１５と、押体１６と、圧接用ばね１Ｔとか
ら構成されている。

更に詳述すると、本体１５は圧接ロール１３のロール軸
１３ａの外周−側方部が摺接する摺接受面１５ａを有し
た略立方体形状のもので、表裏方向に向けて貫通する取
付孔１５ｂを有すると共にこれと平行して貫設した廻り
止用突起１５ｃを有して、その突起１５ｃをフレーム１
４に設けた係止孔（図示せず）に係合した状態で一本の
ねじ１８をフレーム１４方から取付孔１５ｂに螺着する
ことにより取付は固定されている。

また、押体１６は本体１５の摺接受面１５ａ側に延出す
る如く配した略長方体状のもので、圧接ロール１３のロ
ール軸１３ａ外周に当接する下面側先端部にロール軸受
は入れ用テーパー状面部１６ａを有すると共に、そのテ
ーパー状面終端に抜は止め用段部１６ｂを有した構成と
されている。

更に圧接用ばね１γは一端を本体１５の一側下部に固着
し他端を押圧１６の上面部にこれを下方向に常に弾圧す
る状態で保持すべく固着した略半円弧状の板ばねからな
っている。

而して、この考案の軸受は機構では、本体１５に対して
圧接用ばね１７を介して押体１６を保持した状態で、該
本体１真の取付孔↑５ｂにねじ１８を締め付ければフレ
ーム１４への取付けが完了（−この状態で矢印Ａ方向か
ら圧接ロール１３のロール軸１３ａを押体１６のテーパ
ー状面部１６ａに沿わせて押し込めば、押体１６が圧接
ばね１７に抗して押し除けられる如くなって、その段部
１６ｂをロール軸１３ａが：通過する。

にれにてロール軸１３ａは押体４６の下面側に入り込ん
で、本体１５の摺接受面１５ａと該押体１６下面と抜は
止め用段部１６ｂとに摺接して、濫りに抜は外れること
なく三方から保持され、しかも圧接用ばね１Ｔの弾圧に
より押体１６を介して下方に即ち回転体１０の搬送ベル
ト１２方に押し付けられるようになる。

こうしてロール軸１３ａの両端を同様に支承することで
、圧接ロニル１３は回転体１０の搬送ベルト１２に適度
の圧接状態で転接し、そのベルト１２０回転に伴い従動
回転してその両者間に挾み込む如（して紙（図示せず）
を搬送するようになる。

なお、上述した組付は状態から搬送ベルト１２の補修交
換等のために圧接ロール１３を外したい場合は、押体１
６の先端を指で引張り上げて該押体１６を圧接ばね１１
に抗して上昇させることにより段部１６ｂにより抜は止
めを解除すれば、ロール軸１３ａを簡単に矢印Ｂ方向に
抜き外すことができて、圧接ロール１３を搬送ベルト１
２から離脱できる。

なお、この考案は上記実施例にのみ限定されることなく
、例えば第４図に示す如く本体１５に対して押体１６を
ヒンジ１９を介して回動可能に一体に形成して、圧接ば
ね１７は押体１６を押圧するだけでその保持をしないも
のでも可であり、また第５図に示す如く本体１５と押体
１６とを完全に一体構造として、押体１６と一緒に本体
１５も回動するように設け、その本体１５の取付げねじ
１８の外周にねじりコイルばねからなる圧接用ばねＩＴ
を設けて構成したものでもよい。

また、上記実施例では複写機の紙送り装置における圧接
ロールの軸受は機構を述べたが、これのみに限定される
ことなく、その他適宜の用途の回転体に対して圧接する
圧接ロールの軸受は手段に適用しても可である。

この考案は以上詳述した如くなしたから、排常に簡単な
構成でありなから圧接ロールを回転体に対して適度の圧
接状態で転接するよう確実に支承することができると同
時に、その圧接ロールの脱着が容易にできて、補修交換
等の作業を極めて簡便に行うことができるようになせる
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来例を示す斜視図、第２図は他の従来例を示
す斜視図、第３図はこの考案の一実施例を示す斜視図、
第４図及び第５図はこの考案のそれぞれ異なる他の実施
例を示す斜視図である。 １０・・・・・・回転体、１３・・・・・・圧接ロール
、１３ａ・・・・・−ｆｆ 接ｏ−ル軸、１４・・・・
・・フレーム、１５・・・・・・本体、１５ａ・・・・
・・摺接受面、１６・・・・・・押体、１６ａ・・・・
・・テーパー状面部、１６ｂ・・・・・・段部、１１・
・・・−・圧接用ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 回転体に対して圧接ロールを圧接状態に転接すへ＜支承
   するものにおいて、圧接ロール軸の外周−側方部が摺接
   する摺接受面を有し適宜フレーム等に取付は可能な本体
   と、この本体の前記摺接受面側に延出し先端部に圧接ロ
   ール軸受は入れ用テーパー状面部及びそのテーパー状面
   終端に圧接ロール軸抜は止め用段部を有した押体と、こ
   の押体を介して圧接ロール軸を回転体力へ弾圧するばね
   とから構成したことを特徴とす圧接ロールの軸受は機構
   。