JP7239107B2 - 食肉スライサーにおける肉送り装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食肉を薄切りする食肉スライサーに備えられる、食肉を切断部まで送り出す肉送り装置に関する。
特許文献1には、底部コンベヤと上部コンベヤ及び左右一対の側部コンベヤによって形成される食肉移送空間を有する肉箱が刃物に対して上下動されることで、食肉移送空間内の食肉がスライスされる食肉スライサーが記載されている。
特許文献1における食肉移送空間内には、小さな塊状の食肉が四方のコンベヤと接触するように多数詰め込まれており、四方のコンベヤが共働してこれらの食肉を送り出してスライスすることで、コマギレ肉を得るものである。
特開2012-232399号公報
食品機械の中でも特に食肉を扱う機械の場合、衛生上の観点から、作業終了後の清掃や消毒を始めとするメンテナンス作業が非常に重要である。その中でも食肉に直接触れる箇所、例えば特許文献1における各コンベヤは、コンベヤを構成する組立品を機体から取り外してから更にベルトのみを取り外すなど、分解した上で各構成要素を洗浄、消毒することが望ましい。また、確実且つ安定して食肉を送り出してスライスするために、各コンベヤにおけるベルトの張り具合の調整といったメンテナンス作業も重視される。
しかし、特許文献1においては分解が難しく、特に移送空間内のメンテナンス作業が行いづらいものである。分解しても、各コンベヤのベルトの張設及び取り付け、各コンベヤの位置調整、更には動力源との連結などが煩わしい。
また、特許文献1のように肉載せ台を上下動させることでスライスするスライサーでは、特に肉載せ台下動時に、肉載せ台上に載置された食肉がおどりやすい。そのため、焼肉などに使用されるスライス肉を得るにあたって、横並びに載置された複数のブロック状の食肉を同時にスライスする場合は、各食肉を確実に送り出し、且つ、スライスを安定して行うため、各食肉の上面を個別に押さえておくことが求められる。
特許文献1の食肉スライサーにおける上部コンベヤは、食肉移送空間の全幅に亘るベルトからなるものであり、食肉移送空間内に食肉が詰め込まれている状態であれば、食肉の上面が平坦なので問題はない。だが、前述の通り、複数のブロック状の食肉を底部コンベヤ上に横並びに載置して送り出す場合、各食肉は、互いに高さが異なる上に、個々の食肉における上面の高さが不揃いであることが多い。そのため、各食肉の上面を一様に押さえることはできず、各食肉の左右側面の案内もしくは規制もないため、安定して食肉を送り出すことが難しい。従って、スライス肉の厚みが安定せず、商品価値を損なう恐れがあった。
また、横並びに載置された複数のブロック状の食肉を個別に押さえられるよう、特許文献1の上部コンベヤに相当する押圧具を複数設けると、食肉及び押圧具が増えるほど、上述した分解作業及びメンテナンス作業後の復帰作業が煩わしくなる。しかも、3個以上の押圧具を設けた際、両隣の押圧具に挟まれた中央の押圧具のみ着脱させることは、両隣の押圧具が妨げとなるので容易ではなく、メンテナンス作業に限らず、不具合が起きた際の対処も行いづらい。
そのため、横並びに載置された複数のブロック状の食肉を同時にスライスするにあたって、送り出される食肉の上面を確実に押さえつつ、食肉を安定して切断部まで送り出すことができ、しかもメンテナンス作業が確実且つ楽に行える、食肉スライサーにおける肉送り装置が求められていた。
本発明は、上述のような従来技術における問題を鑑み、複数のブロック状の食肉をスライスする場合であっても、常に食肉の上面を個別に押さえながら、切断部へ向けて確実に送り出すことができる上、メンテナンスが行いやすいように簡単に分解できて、メンテナンス作業後の復帰作業も容易に行える、食肉スライサーの肉送り装置の提供を目的とする。
本発明は、上下動可能に支持される肉載せ台に載置された食肉を、上下のコンベヤで挟持して切断部まで送り出すようにした食肉スライサーにおいて、下コンベヤは、肉載せ台の前後に軸支されたローラー間に掛け回された、切断部の全幅に亘るベルトからなり、下コンベヤの上面には、送り出される食肉の側面を規制して案内するよう送り出し方向に沿って延設されたガイド板によって仕切られた、複数の食肉の移送路が形成され、各移送路の上方位置には、各移送路内に載置される食肉の上面を個別に上下動して押さえながら、下コンベヤと共働して食肉を送り出す上コンベヤが設けられていて、上コンベヤは、上方位置に設けられた支持軸によって上下動可能に支持される保持具に、着脱自在に保持され、保持具には、上コンベヤとの係合部と、係合された上コンベヤを固定する係止具と、が、支持軸には、上コンベヤを駆動する駆動出力部が、それぞれ備えられ、上コンベヤは、保持具と係合する係合具と、コンベヤを駆動させる駆動入力部と、前端ローラーから後端ローラーに掛け回されたベルトを回転自在に支持する枠板と、が一体的に構成されたユニットとされ、ユニットが、保持具に対してそれぞれ個別に着脱可能とされたことを特徴とする、食肉スライサーの肉送り装置とされる。
また、保持具における係合部は、保持具を構成すると同時にユニットを挟むように左右対称とされた門型プレートに、送り出し方向に沿って形成された、後方側が開放された左右一対の長穴であり、ユニットは、左右両側に突設された係合具が、長穴の開放端から挿入されてから、保持具に係止具として設けられた抜き差し自在のピンによって固定され、駆動出力部は、支持軸に固着され下コンベヤの駆動が伝動される平ギヤであって、保持具の門型プレートの一側に配設されるように、且つ、ユニットが保持具に保持されると駆動入力部に固着された小ギヤに噛み合うように設けられていて、ユニットを外す際には、係止具のピンを抜き、ユニットを送り出し方向に沿って後退させ、ユニットの左右両側に突設された係合具を、保持具に形成された長穴に沿わせながら長穴の開放端から抜け出させて取り出すように構成されることが好ましい。
本発明によれば、上コンベヤの着脱は、係止具とされる抜き差し自在のピンを抜き差しして、上コンベヤを、ユニットととして一体的に、送り出し方向に沿って前後に移動させるだけでよい。そのため、簡単且つ楽に分解することができ、メンテナンス作業を行いやすい。しかも装着時は、係合部に挿入すれば、ピンで固定可能な位置にユニットが復帰するとともに、コンベヤの駆動部も連結されるので、位置調整が不要である。
更に、上コンベヤを保持具に対して個別に着脱可能な構成としたため、いずれかの上コンベヤに不具合が見つかった場合に、該当箇所のみ取り外してメンテナンス作業を行うことができる。例えば、スライス作業を継続するうちに、いずれかの上コンベヤにおけるベルトの張りが弛んできた場合、該当する上コンベヤのみ取り外して、ベルトの張り具合を調整することができる。加えて、この間も、該当箇所以外は稼動を続行できるため、生産能率を大幅に落とすことなく、生産作業と並行してメンテナンス作業を実行できる。
また、本発明によれば、肉載せ台に載置される食肉が複数列であっても、各食肉を個別の上コンベヤで下コンベヤに押圧した状態で、確実に切断部まで送り出すことができる。そのため、複数の食肉を同時にスライスする場合においても、食肉がおどったりすることなく、安定したスライスが実現できる。
本発明の要部の側面図である。 図1における平面図である。 図1における背面図である。 図1における要部の拡大図である。 上コンベヤの着脱説明図である。
本発明を実施するための形態について、図を参照しながら説明する。
肉載せ台1は、図示しないスライサー機台に設けられた支点2、2に支持されており、両支点を中心として一定範囲内の斜め上下方向の往復動が可能とされる。本実施形態における「一定の範囲」は、上下動の下端位置を図1の実線位置、上端位置を同想像線位置とする、食肉のスライスが可能な範囲である。
肉載せ台1の前端(図1における右側)には、食肉の切断部となる受刃枠3が設けられる。受刃枠3は、支点2を中心とした円弧状の刃受け面を有するとともに、食肉の通過口が開口される。本実施形態では、食肉の通過口が4口開口されており、受刃枠3は格子状に形成されている。
また、本実施形態では、後述の下コンベヤ4の上面と、食肉の通過口の上縁と下縁とを結ぶ線と、がなす角度が100度以上となるように設定されているが、角度は限定されるものではない。
肉載せ台1の底部には、食肉を切断部へ向けて送り出す下コンベヤ4が設けられている。
下コンベヤ4は、肉載せ台1底部の前後端にそれぞれ軸支される前端ローラー(A)5及び後端ローラー(A)6と、前後端ローラーの中間付近に軸支されるテンションローラー(A)7と、に掛け回された、切断部全幅に亘るベルト8からなる。
前後いずれかのローラー(A)には、ギヤなどの適宜手段を介してモーターMが連結されるが、モーターMが駆動されることで下コンベヤ4が走行され、下コンベヤ4上面に載置された食肉が切断部へ送り出される。本実施形態におけるモーターMは、図3に示される通り、肉載せ台1に回転可能に取り付けられたギヤ(A)10を介して、後端ローラー(A)6の一端に固着された駆動ギヤ9に連結されている。
テンションローラー(A)7は、図示しない適宜手段によって、下コンベヤ4の裏面に対して上下動可能に軸支されており、テンションローラー(A)7を上下させることで、下コンベヤ4におけるベルト8の張り具合を調節できる。調節後は、その位置でテンションローラー(A)7が保持されるよう、適宜固定される。
下コンベヤ4の上面には、送り出される食肉の側面を規制して案内するガイド板11が、送り出し方向に沿って複数延設されている。
各ガイド板11は、少なくとも下コンベヤ4の前後に亘る長さを有するとともに、後端部には肉載せ台1との係合手段であるノブ12を備えていて、肉載せ台1に対して着脱可能とされる。また、各ガイド板11の前端部は、装着時に受刃枠3と適宜接合される構成であり、ノブ12と併せてガイド板11を固定する。なお、本実施形態ではノブが使用されるが、ガイド板における係合手段及び受刃枠との接合手段は適宜変更可能である。
これらのガイド板11によって下コンベヤ4の上面である食肉載置面が仕切られることで、下コンベヤ4上に、送り出し方向に沿った食肉の移送路Rが複数形成される。本実施形態においては、横並びに載置された4個のブロック状の食肉を同時にスライスするために、図2及び3の通り、4列の食肉の移送路Rを形成するよう、3個のガイド板11が設置される。4個の食肉は4列の移送路Rにそれぞれ載置されて、切断部まで送り出される。
各移送路Rの上方位置には、各移送路R内に載置された食肉の上面を個別に押さえながら、下コンベヤ4と共働して食肉を送り出す上コンベヤ13、13・・が設けられる。
上コンベヤ13、13・・は、図4に示されるように、上コンベヤにおける前後端にそれぞれ設けられた前端ローラー(B)14及び後端ローラー(B)15と、前後端ローラーの中間付近に設けられるテンションローラー(B)16と、各ローラー(B)に掛け回されたベルト17と、ベルト17を回転走行させるコンベヤの駆動入力部18と、後述の保持具28と係合する係合具19、19・・と、各ローラー(B)を回転自在に支持する枠板20、20と、が一体的に構成されたユニットである。
テンションローラー(B)16は、枠板20、20に設けられ、支点(B)21、21を回動支点に、ベルト17の裏面に対して上下動が可能とされる。テンションローラー(B)16を上下動させることで、上コンベヤ13におけるベルト17の張り具合を調節でき、調節後は図示しないボルトなど、適宜手段によって固定される。
本実施形態における駆動入力部18は、上コンベヤ13の後端ローラー(B)15の中心軸であって、中心軸の一端には小ギヤ22が、枠板20の外側に突出するように固着されている。
また、枠板20、20は、ベルト17の全幅に亘る間隔を有した左右一対の板材からなり、両枠板の左右外側にはそれぞれ、後述の保持具28と係合する係合具19、19が突設されている。
枠板20、20には支点(b)23、23が設けられ、枠板20、20の前方側が、上方(図4における上側)に向けて、支点(b)23、23を中心に揺動可能とされる。本実施形態では、枠板20、20の前方側を、装置稼働中などは、図示しない抜き差し自在のピンなどの適宜手段で実線位置に固定しており、ピンを抜き取れば上方へ揺動させることができる構成である。この構成であれば、枠板20、20の前方側を上方へ揺動させると、ベルト17が弛み、ベルト17を取り外すことができる。
ベルト17を装着する場合は、枠板20、20の前方側を揺動させた状態で両枠板の外周にベルト17を掛けてから、両枠板の前方側を図4に示される位置へ戻してピンで留めればよい。この時、テンションローラー(B)16が保持されたままなので、元のベルト17の張り具合が保たれたまま復帰がなされる。
各上コンベヤ13は、各移送路Rの上方位置に設けられた保持具28、28・・に着脱可能に保持されており、各保持具28は、移送路Rの上方位置に設けられた支持軸24に支持されている。
支持軸24は、移送路Rの前方側(図1における右側)の上方位置で、回転可能に送り出し方向と直交して肉載せ台1に軸支される。支持軸24には、上コンベヤ13のベルト17を駆動させる駆動出力部として、上コンベヤ13、13・・と同数の平ギヤ25が、少なくとも上コンベヤ13の左右幅寸法以上の間隔を保って、支持軸24に貫通され固着されている。
また、支持軸24の一端には、下コンベヤ4を走行させるモーターMの駆動が伝動される伝動ギヤ26が固着されている。
伝動ギヤ26は、図2及び3に示されるように、肉載せ台1に回転可能に取り付けられたギヤ(B)27と噛み合わされており、ギヤ(B)27はチェーンなどの適宜手段でギヤ(A)10と連結されている。モーターMが駆動されてギヤ(A)10及び駆動ギヤ9が回転されると、その回転駆動が、チェーンとギヤ(B)27とを介して、伝動ギヤ26及び支持軸24に伝動される。
従って、モーターMを駆動させると、駆動ギヤ9及びギヤ(A)10が回転されて下コンベヤ4が回転走行されると同時に、ギヤ(B)27、伝動ギヤ26、支持軸24、平ギヤ25が回転される構成である。
各保持具28は、左右一対の板材が上コンベヤ13を左右から挟むように中空のパイプで連結されてなる略門型のプレートで構成される。各保持具28は図1及び3に示される通り、各移送路Rの上方位置にぶら下がるように、左右いずれか一側を平ギヤ25と隣接させながら、支持軸24をパイプ内に回転可能に挿通させることで支持される。つまり保持具28は、支持軸24の回転を妨げることなく支持軸24に支持されると同時に、支持軸24を中心とする回動の軌道に沿った上下動が可能である。
また、門型プレートを構成する板材は、図4及び5に示される通り、後述の上コンベヤ13装着時に上コンベヤ13が有する小ギヤ22が接触しないような形状とされるが、少なくとも小ギヤ22側の板材が小ギヤ22と接触しない形状であればよく、形状は適宜変更可能である。
また、各保持具28を構成する門型のプレートには、上コンベヤ13が有する左右の係合具19、19との係合部として、後方側が開放された左右一対の長穴29、29が、送り出し方向に沿って設けられる。併せて、保持具28に形成された長穴29、29に係合された上コンベヤ13を固定する係止具として、抜き差し自在のピン30が設けられている。
なお、係合具及び係合部の形状や係止具の構成は適宜変更可能である。
門型プレートを構成する左右の板材を連結するパイプの中間部付近には、それぞれ、エアシリンダー32、32・・の先端と連結される連結部31、31・・が突設され、各エアシリンダー32の本体は図1のように肉載せ台1前方側に取り付けられている。各保持具28は、上述の通り支持軸24を回動支点とした上下動が個別に可能なため、エアシリンダー32が伸ばされると上方へ、縮められると下方へ、支持軸24を中心に上下動される構成である。
本実施形態では、保持具28が上コンベヤ13と同数設けられていて、ユニットとされる各上コンベヤ13は、各保持具28に対して個別に着脱可能とされる。
上コンベヤ13を保持具28に装着する際は、上コンベヤ13の左右にそれぞれ突設される係合具19、19を、長穴29、29の開放端側から挿入させる。係合具19、19が長穴29、29の最奥部まで到達すると、ピン30が挿入可能になるとともに、駆動入力部18に固着された小ギヤ22が、支持軸24に固着されている駆動出力部の平ギヤ25と噛み合う。
駆動出力部である平ギヤ25は前述の通り、下コンベヤ4のモーターMの駆動が伝動されることで、下コンベヤ4の回転と同時に回転されるため、平ギヤ25に噛み合わされた小ギヤ22も、下コンベヤ4と同時に回転される構成である。
従って、上コンベヤ13を上述の通り保持具28に装着し、下コンベヤ4の駆動モーターMを駆動させれば、下コンベヤ4と上コンベヤ13とが同時に駆動されるので、両者が共働して食肉を送り出すことができる。
なお、本実施形態においては、1つの長穴29に対して係合具19、19の2点を係合させることで、1つの長穴29で2点を支持する構成としたため、上コンベヤ13が、傾くことなく確実且つ安定した状態で支持される。
また、長穴29、29は、両長穴自体が係合具19、19・・ひいては上コンベヤ13の移動のガイドとなる。そのため、係合具19、19・・を長穴29、29に沿って挿入させれば、上コンベヤにおけるピン30の挿入位置が、保持具28におけるピン30まで誘導されるので、装着に際しての位置調整が不要である。
上コンベヤ13、13・・をそれぞれ保持具28、28・・に装着させたら、エアシリンダー32、32・・を伸縮させて、すべての上コンベヤ13が、移送路Rに載置された4個の食肉を互いに比較して最も高さの低い図示しない食肉mの上面における最も高さの低い部分msを適度に押さえることができる位置hにくるよう、設定する。
なお、食肉m及び食肉mにおける部分msは、移送路Rに載置される食肉によって変動するため、移送路Rに載置される食肉が変わる都度、コンベヤ13の位置hを設定する必要があるが、設定方法は例えば、目視に基づいた手動でも、センサーを用いた機械制御でもよい。
4個の食肉をそれぞれ移送路Rに載置して機械を稼働させると、肉載せ台1と、支持軸24及びエアシリンダー32、32・・によって肉載せ台1に連結された保持具28、28・・と、各持具28に保持された上コンベヤ13、13・・と、が一体となって上下動される。併せて、上コンベヤ13が保持具28に装着された時点で、駆動入力部の小ギヤ22が、モーターMの駆動が伝動される平ギヤ25と噛み合っているので、上コンベヤ13におけるベルト17と下コンベヤ4とが同時に駆動され、移送路Rに載置された各食肉が、上下コンベヤで挟持されながら送り出される。
移送路Rに載置されて送り出される4個の食肉のうち、食肉mにおける部分msは、位置hにある上コンベヤ13によって常に下コンベヤ4に押圧されながら送り出される。
食肉mにおける部分ms以外の他の部分は、少なくとも食肉mにおける部分msより高いので、上コンベヤ13を位置hから押し上げながら送り出される。この時、該上コンベヤ13を保持する保持具28と連結されたエアシリンダー32は、該上コンベヤ13を押し上げる食肉によって、該上コンベヤ13を上動させる方向に、食肉による押し上げ量だけ伸長される。同様に、食肉m以外の食肉を押圧する各上コンベヤ13も、食肉を送り出すにあたって各食肉に押し上げられ、それらの上コンベヤ13を上動させる方向に各エアシリンダー32が伸長される。
また、送り出される食肉の上面の高さが直前に比べて低くなる(ただし部分ms以上の高さを有する)時は、エアシリンダー32が、その食肉の上面が低くなった分だけ縮められ、同時に、押し上げられていた上コンベヤ13が下動される。
つまり、作業中は、各エアシリンダー32が常に伸縮され、各上コンベヤ13が、位置hを上動の始端(下動の終端)として、各食肉の上面に添って個別に上下動される。
従って、食肉同士の高さが異なっていたり、個々の食肉における上面の高さが不揃いだったりしても、作業中(肉載せ台1の上下動中)は常に、移送路Rに載置された4個の食肉をそれぞれ下コンベヤに向けて押圧できる。この構成であれば、食肉を、上下コンベヤで挟持している状態を切断部直近まで保ちながら、確実且つ安定して送り出しスライスできる。
上下コンベヤによって通過口へ送り出された食肉の前端部は、肉載せ台1の上下動の下端位置における受刃枠3の反下コンベヤ4側に設けられた、当て板33に受け止められる。当て板33は、受刃枠3に沿うように形成されるとともに、受刃枠3と適宜な距離をおいて設けられる。
当て板33に受け止められた食肉の前端部は、肉載せ台1が上動される間に、受刃枠3に刃先を近接させた刃物によってスライスされる。本実施形態の刃物は、受刃枠3と当て板33との間に張設されたバンドナイフ34であって、バンドナイフ34は、刃先を受刃枠3の刃受け面先端に近接させるとともに、図示しないスライサー機台の左右に設けられた一対のプーリーに掛け回されて周回されている。
なお、当て板33とバンドナイフ34ないし受刃枠3との距離が食肉のスライス厚みとなるため、当て板33をそれらに対して前後に移動可能な構成にすれば、スライス厚みを調節することができる。
また、切り出されたスライス肉片を受け取って搬送する搬送手段を設けてもよく、本実施形態では、搬送コンベヤ35を、切断部付近に搬送始端部を臨ませて送り出し方向に沿って延設している。搬送コンベヤ35は、搬送始端部でスライス肉片を受け取ると送り出し方向に沿って走行され、切り出されたスライス肉を所望の位置へ搬送する。
作業終了後など、上コンベヤ13を、該上コンベヤ13を保持している保持具28から取り外す際には、図5に示されるように、係止具であるピン30を抜いた後、係合具19、19・・を長穴29、29に沿わせながら長穴29、29の開放端側から抜け出させるように、上コンベヤ13を送り出し方向に沿って後退させればよい。この時、長穴29、29自体が、係合具19、19・・、ひいては上コンベヤ13を移動させる際のガイドとなるため、取り外すための移動も簡単である。
保持具28から取り外した上コンベヤ13は、前述の通りベルト17も着脱可能とされるため、食肉と接触するベルト17の表面の清掃、消毒だけでなく、上コンベヤ13の各機構のメンテナンスも確実に行うことができる。
更に、各上コンベヤ13は各保持具28から個別に取り外すことができるため、例えば、作業中に一部の上コンベヤ13で不具合が発生した場合には、装置の稼動を一時停止し、該当する上コンベヤ13のみを取り外せばよい。すると、該当箇所以外における作業はそのまま再開、継続できるので、生産能率を大きく低下させることなく、不具合に対応することができる。つまり、複数の上コンベヤのうち中間に位置する上コンベヤであっても、隣接する上コンベヤに妨げられることなく、該上コンベヤのみを着脱できるので、便利である。
なお、上コンベヤ13の食肉の押さえ面(上コンベヤ13における下面)には、上コンベヤ13及び保持具28における上下動の上端位置近くにある時に下コンベヤ4の食肉載置面と略平行とされる、平行部Pが設けられることが好ましい。上コンベヤ13に平行部Pが設けられると、食肉の上面を押さえる面積が増えて、食肉が確実に上下から挟持されるため、肉載せ台1の下動時などにおける食肉のおどりや食肉の送り出し不良を防止し、常に安定した食肉の送り出し及びスライスが可能である。
本実施形態では図1及び4に示される通り、上コンベヤ13を、前端ローラー(B)14が受刃枠3における通過口に入り込むよう保持具28に保持させているが、この時、中間ローラー36を、前端ローラー(A)5より後方に配設されるように、枠板20、20に軸支させている。この構成によれば、ベルト17を、前端ローラー(B)14から中間ローラー36を経由して後端ローラー(B)15に掛け回すことで、前端ローラー(B)14から中間ローラー36の間に平行部Pを形成できる。
なお、平行部Pは、対向する下コンベヤ4におけるベルト8の前端ローラー(A)5の直上部より後方(図1における左方向)に向けて、できるだけ延設されることが好ましい。延設された上コンベヤ13の平行部Pと、上コンベヤ13に対向する下コンベヤ4と、で食肉を挟持する距離が長くなるほど、その距離だけ食肉が確実に保持され、上下コンベヤによる送り出しが確実に行える。
加えて、図1に示されるように、前端ローラー(B)14が通過口に入り込ませると、切断部直前まで食肉の上面を押さえておくことができ、より上記の効果が期待できる。
更に、図4のように、平行部Pより後方(図4における左側)が迎角となるよう、枠板20、20の形状もしくは後端ローラー(B)15の位置を設定してもよい。すると、上コンベヤ13の迎角とされる部分のベルト17が食肉の上面側のガイドとなって、食肉を、平行部Pと下コンベヤ4とに挟持される部分へ入り込ませるように誘導することができ、ひいては確実な食肉の送り出しにつながる。また、食肉の供給部が広がるので、各移送路Rへの食肉の供給も行いやすくなる。
また、本実施形態では図2に示すように、上コンベヤ13の枠板18後端部に持ち手37を設けたため、上コンベヤ13の着脱に際して、持ち手37を掴み持って上コンベヤ13を前後に移動させることができる。この構成であれば、食肉と接触するベルト面に手を触れることなく、また、移送路Rの奥まで手を差し込んだりすることなく、上コンベヤ13の保持具28に対する着脱が行えるため、衛生的且つ安全である。
1 肉載せ台
3 受刃枠
4 下コンベヤ
11 ガイド板
13 上コンベヤ
24 支持軸
28 保持具

Claims (2)

  1. 上下動可能に支持される肉載せ台に載置された食肉を、上下のコンベヤで挟持して切断部まで送り出すようにした食肉スライサーにおいて、
    下コンベヤは、肉載せ台の前後に軸支されたローラー間に掛け回された、切断部の全幅に亘るベルトからなり、
    下コンベヤの上面には、送り出される食肉の側面を規制して案内するよう送り出し方向に沿って延設されたガイド板によって仕切られた、複数の食肉の移送路が形成され、
    各移送路の上方位置には、各移送路内に載置される食肉の上面を個別に上下動して押さえながら、下コンベヤと共働して食肉を送り出す上コンベヤが設けられていて、
    上コンベヤは、上方位置に設けられた支持軸によって上下動可能に支持される保持具に、着脱自在に保持され、
    保持具には、上コンベヤとの係合部と、係合された上コンベヤを固定する係止具と、が、
    支持軸には、上コンベヤを駆動する駆動出力部が、それぞれ備えられ、
    上コンベヤは、保持具と係合する係合具と、コンベヤを駆動させる駆動入力部と、前端ローラーから後端ローラーに掛け回されたベルトを回転自在に支持する枠板と、が一体的に構成されたユニットとされ、
    ユニットが、保持具に対してそれぞれ個別に着脱可能とされた
    ことを特徴とする食肉スライサーの肉送り装置。
  2. 保持具における係合部は、保持具を構成すると同時にユニットを挟むように左右対称とされた門型プレートに、送り出し方向に沿って形成された、後方側が開放された左右一対の長穴であり、
    ユニットは、左右両側に突設された係合具が、長穴の開放端から挿入されてから、保持具に係止具として設けられた抜き差し自在のピンによって固定され、
    駆動出力部は、支持軸に固着され下コンベヤの駆動が伝動される平ギヤであって、保持具の門型プレートの一側に配設されるように、且つ、ユニットが保持具に保持されると駆動入力部に固着された小ギヤに噛み合うように設けられていて、
    ユニットを外す際には、係止具のピンを抜き、ユニットを送り出し方向に沿って後退させ、ユニットの左右両側に突設された係合具を、保持具に形成された長穴に沿わせながら長穴の開放端から抜け出させて取り出すように構成された
    ことを特徴とする請求項1に記載の食肉スライサーの肉送り装置。
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