JP3637318B2 - 光ピックアップ用対物レンズ - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、CD、DVD等の光ディスク再生装置または光ディスク記録再生装置に用いられる光ピックアップ用対物レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、光ピックアップ装置はアクセスの高速化が要求されている。アクセスを高速化するためには対物レンズを光ディスク上の目的の場所に早く移動させることが必要である。このため、対物レンズを設置しているレンズユニットは軽量であることが望ましい。
【0003】
従来の光ピックアップ装置100およびレンズユニット101の構成について図4、図5を参照して説明する。図4は従来の光ピックアップ装置の斜視図である。図5は従来の光ピックアップ用対物レンズのレンズユニットの構成を示す断面概略図である。
【0004】
従来の光ピックアップ装置100は、図4に示されるように、ダンパーホルダ109から伸びるサスペンダーワイヤ110に吊られたレンズユニット101を具備している。レンズユニット101は、光ディスクの情報記録面にレーザー光を集光させるための対物レンズ102と、対物レンズ102を保持するためのレンズホルダ111と、レンズホルダ111に設けられ対物レンズ102の表面を保護するための保護カバー104と、レンズホルダ111に設けられレンズユニット101を所定の位置に移動させるためのトラッキングコイル107およびフォーカシングコイル108を具備している。また、レンズユニット101は一対のヨーク112に設けられたマグネット106に挟まれた状態に位置付けられている。
【0005】
また、対物レンズ102は光学機能部105を有し、光学機能部105の周囲にはフランジ103が設けられている。フランジ103はレンズホルダ111に固定されている。レンズホルダ111にはトラッキングコイル107およびフォーカスコイル108が取り付けられており、光ディスク113に対してトラック方向およびフォーカス方向に位置調節ができるように駆動可能となっている。このように、トラッキングコイル107およびフォーカスコイル108の作用により対物レンズ102の位置調節をし、光ディスク113のピットにレーザー光を集光させて光ディスク113の情報を記録再生することができる。
【0006】
また、対物レンズ102の光学機能部105と光ディスク113との距離は通常3mm程度であり、振動およびフォーカス方向への位置調節による誤作動等により対物レンズ102と光ディスク113が接触し、双方に傷が付くことがある。そこで、従来のレンズユニット101では、レンズホルダ111の光ディスク113側に対物レンズ102を覆うような形状の保護カバー104を設けて、光学機能部105と光ディスク113が直接接触することを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような光ピックアップ装置は対物レンズの保護カバーをレンズホルダに設置しているためにレンズホルダが重くなりアクセスの高速化を阻害することとなる。また、レンズホルダに保護カバーを設けることにより、対物レンズ側に重量バランスが傾き、高速アクセス時に慣性力による対物レンズの振れが大きくなる。このことが、光ピックアップ装置のアクセスの高速化を低下させる一因となっていた。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みなされたもので、光ピックアップ装置の可動部のであるレンズユニットの軽量化が可能で、さらに、高速アクセス時の対物レンズの安定化が可能な光ピックアップ用対物レンズを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、請求項1に係る本発明の光ピックアップ用対物レンズは、レンズホルダの天井部に保持され、光学機能部の周囲に一体形成されたフランジを有する光ピックアップ用対物レンズにおいて、光ディスク側に形成された前記フランジの先端部に前記光学機能部を保護するための緩衝部を印刷により直接形成したことを特徴としている。
【0010】
前記請求項1に記載の構成において、光ピックアップ用対物レンズの光ディスク側に設けられたフランジの先端部に緩衝部を設けることにより光ディスクとの接触から光学機能部が保護される。また、緩衝部が対物レンズのフランジに直接設けられているため、レンズユニットの軽量化が可能である。
【0011】
つぎに、請求項2に係る本発明の光ピックアップ用対物レンズは、前記緩衝部を前記フランジの先端部に距離をおいて複数配置したことを特徴としている。
【0012】
前記請求項2に記載の構成において、緩衝部を距離をおいて複数配置したことにより、距離を離した部分の緩衝部が必要なくなるためさらなる軽量化が可能となる。
【0013】
つぎに、請求項3に係る本発明の光ピックアップ用対物レンズは、前記緩衝部をUV接着剤で形成したことを特徴としている。
【0014】
前記請求項3に記載の構成において、緩衝部をUV接着剤で形成したことにより、接着剤のみで緩衝部を形成できるため、レンズユニットは軽量でかつ製造が容易となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の光ピックアップ用対物レンズの実施の形態の構成例を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る光ピックアップ装置のレンズユニットの一部を示す断面概略図である。図2は本発明の第一の実施の形態に係る光ピックアップ用対物レンズを示す上面図である。図3は本発明の第二の実施の形態に係る光ピックアップ用対物レンズを示す上面図である。各図において同一の構成要素には、同一の符号を付して重複説明を省略する。
【0016】
本発明の実施例に係る光ピックアップ用対物レンズ2は図1に示すように、レンズホルダ6の天井部に保持されてレンズユニット1を形成している。このレンズユニット1には、トラッキングコイルおよびフォーカシングコイルが設けられ、図4に示される従来のレンズユニット101と同様に配置されるものである。
【0017】
(第一実施形態)本発明の第一実施形態の光ピックアップ用対物レンズ2について図1、図2に基づいて説明する。本発明の光ピックアップ用対物レンズ2は光ディスク7のピットにレーザー光を集光させるための光学機能部5と、光学機能部5の周囲に環状に一体形成されたフランジ3を備えている。このフランジ3の先端部に沿って円形状にUV接着剤を印刷し、その後、紫外線を照射することによって硬化させ緩衝部4aが形成される。
【0018】
このように光ピックアップ用対物レンズ2に設けられたフランジ3の先端部にUV接着剤を印刷し緩衝部4を形成することで、光学機能部5の表面と光ディスク7が直接接触することを防止することができる。また、フランジ3の先端部にUV接着剤を直接印刷するといった簡単な構成であるためレンズユニット1は軽量で製造が容易となる。
【0019】
また、前記のような構成によりレンズホルダ6の天井部が軽量化されレンズユニット1は重量バランスが安定する。このことにより高速アクセス時の慣性力による対物レンズ2の振れは少なくなる。
【0020】
(第二実施形態)本発明の第二実施形態の光ピックアップ用対物レンズ2について図1、図3に基づいて説明する。本発明の光ピックアップ用対物レンズ2は光ディスク7のピットにレーザー光を集光させるための光学機能部5と、光学機能部5の周囲に環状に一体形成されたフランジ3を備えている。このフランジ3の先端部に距離をおいて3個所にUV接着剤を印刷し、このUV接着剤に紫外線を照射することによって硬化させ緩衝部4bが形成される。
【0021】
このように光ピックアップ用対物レンズ2のフランジ3の先端部にUV接着剤を印刷し緩衝部4bを形成することで、光学機能部5の表面と光ディスク7が接触することを防止することができる。また、フランジ3の先端部にUV接着剤を距離をおいて印刷したことにより距離を離した部分の緩衝部が必要なくなる。このことによりレンズユニット1はさらなる軽量化が可能となる。
【0022】
なお、以上の実施形態では、緩衝部4をUV接着剤としたが、他の構成によることも可能である。例えば光ディスクよりも硬度の低い樹脂等を接着した構成であっても良い。また、緩衝部はシリコン形のゲルまたはゴムで形成してもよい。また、前記第二実施形態では緩衝部を3個所としたが、複数であれば何個所でもよい。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、光ピックアップ装置の可動部のであるレンズユニットの軽量化が可能で、さらに、高速アクセス時の対物レンズの安定化が可能な光ピックアップ用対物レンズを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る光ピックアップ装置のレンズユニットの一部を示す断面概略図。
【図2】本発明の第一実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズを示す上面図。
【図3】本発明の第二実施形態に係る光ピックアップ用対物レンズを示す上面図。
【図4】従来の光ピックアップ装置の斜視図。
【図5】従来の光ピックアップ用対物レンズのレンズユニットの一部を示す断面概略図。
【符号の説明】
1 レンズユニット
2 対物レンズ
3 フランジ
4、4a、4b 緩衝部
5 光学機能部
6 レンズホルダ
7 光ディスク
100 光ピックアップ装置
101 レンズユニット
104 保護カバー
107 トラッキングコイル
108 フォーカシングコイル
Claims (3)
- レンズホルダの天井部に保持され、光学機能部の周囲に一体形成されたフランジを有する光ピックアップ用対物レンズにおいて、光ディスク側に形成された前記フランジの先端部に前記光学機能部を保護するための緩衝部を印刷により直接形成したことを特徴とする光ピックアップ用対物レンズ。
- 前記緩衝部は前記フランジの先端部に距離をおいて複数配置したことを特徴とする請求項1に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
- 前記緩衝部はUV接着剤で形成したことを特徴とする請求項1および請求項2に記載の光ピックアップ用対物レンズ。
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