JP3637134B2 - 目地材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、パラペットや屋上塔屋などの陸屋根形部の防水構造において、その床部防水層の押え材層としてのコンクリート層に介在される目地材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
陸屋根床部の防水構造には、例えば図11に示すように、陸屋根31における床部コンクリート層32上にアスファルト等の防水層33aを形成するとともに、この防水層33aに続きパラペット(立ち上がり壁)34の内側面にも防水層33bを形成してその上端を押え金物35で止め、防水層33a上面にコンクリート36を打設してその押え材層を形成するとともに、防水層33b前面にはその遮光用耐水性ボード37を設けたものがある(実開昭58−89516号公報、実開昭62−187121号公報、特開昭63−27655号公報、特開平1−129419号公報、特開平1−210562号公報参照)。図中、38、39は耐水性ボード37の上下端のホルダーである。
【0003】
また、上記押え材層36は、図12に示すように、格子状に目地材40を配置し、この目地材40により、寒暖による押え材層36の伸縮に基づく割れを防止している。さらに、目地材40は、その上面を押え材層36と面一にする必要があり、図11に示すように、その上部にキャップ41を被せ、このキャップ41を上下動して押え材層36と面一になるようにしている。
【0004】
この防水構造において、図13に示すように、立ち上がり部34と押え材層36の境目、すなわち入隅Cに何の緩衝構造も施さないと、押え材層36の膨張による加圧力Pが立ち上がり防水層33bに直接にかかることとなる。例えば、50℃の温度変化が生じた際の膨張に基づくその圧力Pは105ton /m2 程度となる。このため、その圧力Pによって防水層33bが圧縮されたり、突き上げられたりして、破損する場合が多かった。
【0005】
この破損を防止する手段として、図11に示すように上記入隅Cにも目地材42を介在することが行われている(実開平1−129419号公報、特開平1−210562号公報等参照)。
【0006】
ここで、例えば、30倍発泡(独立気泡)のポリエチレン(PE)では、10%圧縮時(40mm厚みで4mm圧縮)、その圧縮強度:0.6kg/cm2 (6ton /m2 )、25%圧縮時(40mm厚みで10mm圧縮)、同1kg/cm2 (10ton /m2 )である。
【0007】
したがって、上述の目地材42を介在しない場合は、50℃の温度変化があれば、圧力P:105ton /m2 が全て防水層33bに加わるのに対し、目地材42を介在すれば、10%圧縮で6ton /m2 、25%圧縮で10ton /m2 となり、後者の場合、その目地材42の緩衝作用により上記加圧力Pは緩和されて上記防水層33bの破損の恐れは極力少なくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、防水層33a、33bがアスファルトのみと仮定した場合、その圧縮による厚みの変化とその強度及び時間の関係は、一般的に下記のステファンの式(1)によって導き出される。
【0009】
【数1】
Figure 0003637134
【0010】
この式(1)から、5mm厚の防水層33bの圧縮強度を概算すると、目地材42が30倍発泡のPEで25%圧縮の場合、Pが10ton /m2 であり、約200日で防水層33bは2.5mm厚に半減し、10%圧縮の場合、P:6ton /m2 であり、約300日で半減する。
【0011】
この防水層3bの圧縮は経時的に繰り返して行われ、その繰り返し度数及び圧縮度が大きければ大きいほど、防水層33bの劣化を招く。このため、目地材42にはその緩衝作用が大きいものであればあるほどよい。
【0012】
しかしながら、図11から明らかなように、従来の目地材40、42は、発泡PE、発泡ポリスチレン(PS)、発泡ポリウレタン(PU)などの単体から成っている。このため、発泡度を高めれば、柔らかくなって緩衝効果を増大させることができる反面、剛性(保形性)がなくなり、保形が維持されにくく、作業性の低下を招く。
【0013】
この発明は、このような実情の下、保形性を保持しつつ緩衝作用を向上させることを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明は、コンクリート層内に介在される目地材であって、緩衝材からなる目地本体の側面全域に亘って保形層を形成した構成としたのである。
【0015】
この目地材の構成は、▲1▼その目地本体と保形層が同質の発泡樹脂からなって、目地本体の発泡倍率を保形層のそれより大きくしたもの、▲2▼その目地本体と保形層を硬度の異なる異質の樹脂から成したもの、▲3▼その目地本体を発泡樹脂、保形層を金属板、無機質板又は硬質樹脂板によりそれぞれなしたもの、などとし得る。
【0016】
また、陸屋根の防水構造に係る発明においては、陸屋根の床部防水層に続き、床部からの立ち上がり部にも防水層を形成し、床部の防水層に押え材層を形成し、前記立ち上がり防水層下部と上記押え材層の間に上記各構成の目地材を介在した構成としたのである。
【0017】
【作用】
このように構成するこの発明に係る発明は、保形層によって目地材の保形をし、目地本体によって、目地本来の緩衝作用を行う。このため、目地本体に十分な緩衝作用を発揮する材料を使用しても保形性は保持されて作業に支障は生じない。
【0018】
この発明にかかる目地材を陸屋根の入隅に介在すれば、作業性を損なうことなく、立ち上がり防水層の経年劣化を減少させることができる。
【0019】
【効果】
この発明は以上のように構成し、上述の作用をなすので、作業性を損なうことなく、緩衝効果のより高いものとなり、立ち上がり防水層の破損も極力少なくし得る。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1に示す実施例は、陸屋根床部2の入隅Cに目地材10を介在したものである。従来と同様に、陸屋根1の床部2及び立ち上がり部4にアスファルト塗りの防水層3a、3bがそれぞれ形成され、床部防水層3a上にはコンクリート層5からなる押え材層が設けられている。その押え材層5の入隅Cに目地材10が介在され、この目地材10は、40〜50倍発泡又は連続発泡のPE、PU、EPDM(エチレン−プロプレン−ジエンゴム)などの目地本体10aとその側面に貼着した従来の30倍発泡のPE又はPUの層10bとから成る。このため、その外側の層10bが保形層の役目を果し、施工の際には、目地材10の設置状態をその保形層10bで維持し、その施工に支障はない。立ち上がり防水層3bの前面は従来と同様に耐水性ボードなどによって保護する。
【0021】
この入隅Cにおいて、いま、同図aに示すように、温度上昇によって押え材層5が膨張し、目地材10に圧縮力Pが働くと、同図bに示すように、その圧縮力Pの多くを目地本体10a側が吸収して目地材10は収縮し、その緩衝作用をなす。
【0022】
このとき、立ち上がり防水層3bの傾斜部には目地本体10aが多く接していないが、真直ぐな防水層3bに比べれば、圧縮力Pも傾斜面ゆえに小さく、支障はない。しかし、この傾斜部全面にも緩衝効果の高い目地本体10aを接するようにすることが好ましい(図2参照)。
【0023】
目地材10の構成としては、同質の樹脂で、その発泡度合を変えたり、又、同一発泡度合でも異質の樹脂として、一方10aで緩衝作用、他方10bで保形作用を担うようにしてもよい。この場合、保形層10bも少なからず、緩衝作用を行う。
【0024】
また、保形性の優れたものとして、硬質樹脂板、金属板を挙げることができ、その硬質樹脂、金属によって、図2乃至図4に示すように保形層10bを形成したものとし得る。保形層10bには、図5、図6に示すように、押え材層5に食い込むリブ11を設けるとよい。
【0025】
目地材10は、2層10a、10bに限らず、図7乃至図10に示すように3層、又はそれ以上の層のものとし得る。さらに、図10に示すように、従来と同様にキャップ12を被し得る。このとき、キャップ12は同図のごとく中央を没した上面V字状とすれば、幅方向の収縮がなされ易い。
【0026】
なお、図3乃至図10に示す目地材10は、図11、図12の目地材40としても使用でき、有効な緩衝効果を得ることができる。
【0027】
また、請求の範囲において、保形層10bは目地本体10a側面全域に亘って形成している、としているが、その全面は、保形を維持し得る範囲であれば、例えば横方向に連続していない場合などの字句どおりの全域以外のものも含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の作用説明図
【図2】目地材の他の実施例の断面図
【図3】目地材の他の実施例の断面図
【図4】目地材の他の実施例の断面図
【図5】目地材の他の実施例の断面図
【図6】目地材の他の実施例の断面図
【図7】目地材の他の実施例の断面図
【図8】目地材の他の実施例の断面図
【図9】目地材の他の実施例の断面図
【図10】目地材の他の実施例の断面図
【図11】陸屋根床部の防水構造の概略図
【図12】目地材の施工説明図
【図13】従来例の作用説明図
【符号の説明】
1 陸屋根
2、32 床部
3a、33a 床部防水層
3b、33b 立ち上がり防水層
4、34 立ち上がり部
5、36 押え材層(コンクリート層)
10 目地材
10a 目地本体(緩衝層)
10b 保形層
11 リブ
12 キャップ
37 耐水性ボード
40、42 目地材

Claims (5)

  1. コンクリート層5内に介在される目地材10であって、緩衝材からなる目地本体10aの側面のみにその全域に亘って保形層10bを一体接合して形成したことを特徴とする目地材。
  2. 請求項1記載の目地材10であって、その目地本体10aと保形層10bが同質の発泡樹脂からなって、目地本体10aの発泡倍率を保形層10bのそれより大きくしたことを特徴とするもの。
  3. 請求項1記載の目地材10であって、その目地本体10aと保形層10bを硬度の異なる異質の樹脂から成したことを特徴とするもの。
  4. 請求項1記載の目地材10であって、その目地本体10aを発泡樹脂、保形層10bを金属板、無機質板又は硬質樹脂板によりそれぞれなしたことを特徴とするもの。
  5. 陸屋根1の床部防水層3aに続き、床部2からの立ち上がり部4にも防水層3bを形成し、床部2の防水層3a上に押え材層5を形成した陸屋根1の防水構造であって、下記の点▲1▼を特徴とするもの。
    ▲1▼上記立ち上がり防水層3b下部と上記押え材層5の間に請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の目地材10を介在する。
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