JP3634809B2 - Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法 - Google Patents

Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3634809B2
JP3634809B2 JP2002054900A JP2002054900A JP3634809B2 JP 3634809 B2 JP3634809 B2 JP 3634809B2 JP 2002054900 A JP2002054900 A JP 2002054900A JP 2002054900 A JP2002054900 A JP 2002054900A JP 3634809 B2 JP3634809 B2 JP 3634809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
sector
time
retry
disk
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002054900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003257130A (ja
Inventor
豊 荒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2002054900A priority Critical patent/JP3634809B2/ja
Priority to SG200206606A priority patent/SG108879A1/en
Priority to US10/291,574 priority patent/US7003689B2/en
Priority to CNB02152680XA priority patent/CN1264164C/zh
Publication of JP2003257130A publication Critical patent/JP2003257130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3634809B2 publication Critical patent/JP3634809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/0703Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation
    • G06F11/0706Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation the processing taking place on a specific hardware platform or in a specific software environment
    • G06F11/0727Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation the processing taking place on a specific hardware platform or in a specific software environment in a storage system, e.g. in a DASD or network based storage system
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F11/00Error detection; Error correction; Monitoring
    • G06F11/07Responding to the occurrence of a fault, e.g. fault tolerance
    • G06F11/0703Error or fault processing not based on redundancy, i.e. by taking additional measures to deal with the error or fault not making use of redundancy in operation, in hardware, or in data representation
    • G06F11/0793Remedial or corrective actions
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1883Methods for assignment of alternate areas for defective areas
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/10527Audio or video recording; Data buffering arrangements
    • G11B2020/10537Audio or video recording
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/18Error detection or correction; Testing, e.g. of drop-outs
    • G11B20/1816Testing
    • G11B2020/183Testing wherein at least one additional attempt is made to read or write the data when a first attempt is unsuccessful
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B2220/00Record carriers by type
    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク上の欠陥セクタの代替先として当該ディスク上に確保された代替領域内の任意のセクタが割り当てられるディスク記憶装置に係り、特に、AV(Audio Visual)データを記録するのに用いられるAV用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近時、ディスク記憶装置、例えば磁気ディスク装置(以下、HDDと略称する)の記憶容量の増大に伴い、当該HDDを、デジタル音楽データ、デジタル映像データ等のいわゆるAVデータを記録するためのAV用途のHDD(AV HDD)として用いるようになっている。
【0003】
AV用途のHDDでは、AVデータをリアルタイムで処理できることが重要視されている。そのためAV用途のHDDには、例えば磁気ディスク上に欠陥セクタが存在する場合にも、当該セクタをHDDにて他の正常なセクタに自動的に代替する機能が組み込まれている。この機能により、AV用途のHDDにおいて欠陥セクタが存在しても、アクセス速度を低下させることなく、その後の使用も可能とする。
【0004】
周知のように、HDDにおいては、記録媒体として円盤状の磁気媒体、即ち磁気ディスクが用いられている。この磁気ディスクには欠陥部分の無いことが望ましい。しかし、磁気ディスク上に数ヶ所の欠陥が存在することは、製造上の理由により、やむを得ないものとして取り扱われるのが一般的である。磁気ディスク上の欠陥には、2種類ある。一つは、HDDとして出荷される際の検査で検出されて、予め他の正常なセクタに代替されている第1の欠陥(欠陥セクタ)である。もう一つは、HDDの出荷後におけるユーザの使用の過程で新たに発生する第2の欠陥(欠陥セクタ)、いわゆる後発欠陥である。
【0005】
第1の欠陥については、その程度や大きさ、数などを時間をかけて調査することが可能である。そして、その調査結果によっては製品の出荷を止めることで、不具合の発生を防ぐことができる。しかしながら、第2の欠陥については、ユーザの使用中にランダムに発生する。このため、第2の欠陥を検出した場合には、その時点で当該第2の欠陥に対する代替処理が必要なことは当然であり、更にその処理時間の短縮が要求される。
【0006】
従来、HDDはコンピュータの外部記憶装置として用いられてきた経緯から、HDDのデータの正確性は重要な意味を持っている。例えば、特開平10−255403号公報に記載されたディスクドライブ装置では、データセクタの書きこみ/読み出し時のエラー(セクタエラー)に対しても所定のリトライを行うように十分な回復時間が与えられている。このディスクドライブ装置では、この回復時間を使ってエラーの回復を試み、回復されない場合に限り、エラーとなったセクタが欠陥セクタとして代替処理される。
【0007】
最近のHDDには、欠陥セクタを自動的に別の正常なセクタに割り当て直す処理、即ちセクタの代替処理を、自動的に行うものがある。ところが、この代替処理では、前述のようにHDDがコンピュータの外部記憶装置として用いられてきた経緯から、欠陥セクタの検証に多くの時間を使っている。即ち従来のHDDでは、欠陥の疑いのあるセクタに対して、複数回の読み直しや書き直し、つまり複数回のエラーリトライが行われる。そして、複数回のエラーリトライでもエラーが回復しないセクタに対して、欠陥セクタとして代替処理が行われる。したがって、従来のHDDにおけるセクタエラー時の処理では、時間的な見地からは、代替処理にかかる時間より、欠陥セクタの検証処理(ベリファイ処理)、つまりエラーリトライにかかる時間が大部分を占めている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記したように従来のHDDでは、当該HDDがコンピュータの外部記憶装置として用いられてきた経緯から、欠陥セクタの検証を重視した処理を行っている。このため、エラーセクタに対するエラーリトライに時間がかかる。したがってAV用途のHDDでは、たとえリトライに成功したとしても、AVデータのリアルタイム処理を実現することが困難となる。つまり、従来のHDDは、AV用途のHDDとしては適していない。
【0009】
また、従来のHDDでは、長時間にわたる複数回のエラー回復の試みのために、エラーが発生したセクタでエラーが一時的に回復し、当該セクタを対象とする代替処理が行われない場合がある。このような場合、処理時間が制限されたAV用途では、上記一時的にエラーが回復したセクタで再度エラーとなってしまうことがある。
【0010】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、セクタエラー時に行われるエラーリトライの上限時間を表すエラーリトライ時間として、ホストから指定されたコマンド処理時間をもとに算出されたエラー回復の許容時間を適用することにより、AV用のデータに対するアクセスに対してリアルタイム処理を可能にするAV用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、エラーセクタに対するエラーリトライを上述のエラーリトライ時間を超えるまで実行しても当該セクタのエラーが回復しなかった場合には、当該エラーセクタに対する代替処理を行わずに、そのログをメモリに格納しておいて、別途、当該ログに従ってエラーセクタをアクセスするようにし、そのアクセスで再びエラーが発生してエラーリトライが実行され、上記エラーリトライ時間(エラー回復の許容時間)内にエラーが回復しなかった場合に限り、当該エラーセクタの代替処理を実行することにより、一時的にエラーが回復したセクタで再度エラーとなってしまうのを防止して、AV用のデータに対するアクセスに対してリアルタイム処理を可能にするAV用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点によれば、ディスク上の欠陥セクタの代替先として当該ディスク上に確保された代替領域内の任意のセクタが割り当てられるAV用途のディスク記憶装置が提供される。このディスク記憶装置は、算出手段と、決定手段と、リトライ制御手段とを備えている。
【0013】
算出手段は、ホストから与えられたコマンドの指定するディスクアクセスでセクタエラーが発生した場合、前記ホストから指定された、リアルタイム処理を可能とするコマンド処理時間をもとに、エラー回復の許容時間を算出する。決定手段は、算出されたエラー回復の許容時間をエラーリトライの上限時間を表すエラーリトライ時間として決定する。リトライ制御手段は、上記エラーが発生したセクタのリトライを、上記決定されたエラーリトライ時間を超えない範囲で制御する。
【0014】
このように、本発明の第1の観点に係るAV用途のディスク記憶装置においては、セクタエラーの発生に伴うエラーリトライが実行されて当該リトライに成功した場合、その時点が、上記決定されたエラーリトライ時間、つまりホストから指定されたコマンド処理時間をもとに算出されたエラー回復の許容時間を超えることはない。したがって、AV用途のディスク記憶装置におけるAVデータのリアルタイム処理が保証される。これに対して従来のHDDでは、コンピュータの外部記憶装置として用いられてきた経緯から、エラーセクタを極力回復させる目的で、マンド処理時間に比べて十分に長いエラーリトライ時間を用いている。このため、たとえエラーが回復しても、その時には、上記エラー回復の許容時間を超えてしまい、AVデータのリアルタイム処理が保証できなくなる。
【0015】
本発明の第2の観点によれば、上記第1の観点に係るAV用途のディスク記憶装置の構成に、格納手段と、アクセス制御手段と、割り当て手段とが追加されたAV用途のディスク記憶装置が提供される。上記格納手段は、上記決定されたエラーリトライ時間を超えても上記エラーが発生したセクタのリトライに成功しなかった場合、当該エラーが発生したセクタを欠陥の疑いのあるセクタとして、対応するコマンドと当該セクタのアドレスと上記ホストから指定されたコマンド処理時間とを含むエラーログをメモリに格納する。上記アクセス制御手段は、上記メモリに格納されている未処理のエラーログを1つずつ順次読み出し、その都度当該エラーログの示す上記欠陥の疑いのあるセクタのアクセスを制御する。上記割り当て手段は、上記欠陥の疑いのあるセクタに対するアクセスでセクタエラーが発生して上記リトライ制御手段により当該欠陥の疑いのあるセクタのリトライが制御され、上記決定されたエラーリトライ時間を超えても当該リトライに成功しなかった場合に、当該欠陥の疑いのあるセクタを欠陥セクタであるとして上記ディスク上に確保された上記代替領域内の任意のセクタに割り当てる。
【0016】
このように、本発明の第2の観点に係るAV用途のディスク記憶装置においては、エラーセクタに対するエラーリトライを上記決定されたエラーリトライ時間を超えるまで実行しても当該セクタのエラーが回復しなかった場合に、当該エラーセクタに対する代替処理を行わずに、そのログをメモリに格納しておいて、別途、当該ログに従ってエラーセクタをアクセスするようにし、そのアクセスで再びエラーが発生してエラーリトライが実行され、上記エラーリトライ時間(エラー回復の許容時間)を経過するまでにエラーが回復しなかった場合に限り、当該エラーセクタの代替処理、つまりホストの要求するコマンド処理時間を想定した代替処理を実行するようにしている。
【0017】
したがって、従来のコンピュータの外部記憶装置としての用途を前提とするディスク記憶装置と同様の処理であれば、複数回のリトライを行うことでエラー回復していたはずの欠陥セクタであっても、ホストの要求するコマンド処理時間をもとに決定されたエラーリトライ時間内にエラー回復しないものに関しては、代替処理が行われる。これにより、AV用のデータに対するアクセスに対してリアルタイム処理を可能にする。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をAVデータの記録再生に用いられるAV用途の磁気ディスク装置に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。
図1の磁気ディスク装置(以下、HDDと称する)1において、記録媒体としてのディスク(磁気ディスク)11は上側と下側の2つのディスク面を有している。ディスク11の2つのディスク面の少なくとも一方のディスク面、例えば両方のディスク面は、データが磁気記録される記録面をなしている。ディスク11の各記録面に対応してそれぞれヘッド(磁気ヘッド)12が配置されている。ヘッド12は、ディスク媒体11へのデータ書き込み(データ記録)及びディスク媒体11からのデータ読み出し(データ再生)に用いられる。なお、図1の構成では、単一枚のディスク11を備えたHDDを想定しているが、ディスク11が複数枚積層配置されたHDDであっても構わない。
【0020】
ディスク11の各記録面には、ユーザから利用可能なユーザ領域11aと、欠陥セクタの代替先となる代替トラックが確保された代替領域11bと、システム管理に必要な情報、つまりシステム管理情報を保存する管理領域11cとが割り当てられている。システム管理情報は、欠陥セクタと当該セクタが割り当てられるセクタとの対応関係を示す欠陥セクタ管理情報を含む。欠陥セクタ管理情報は、欠陥セクタのアドレスと当該セクタが割り当てられるセクタのアドレスとの組を含む。なお、図1の例では、代替領域11bはユーザ領域11aの外周側にリング状に配置されているが、これに限るものではない。例えば、ユーザ領域11aの内周側に、或いはユーザ領域11aの外周側と内周側の両方に、代替領域が配置されるようにしても構わない。また、ユーザ領域11aが複数のリング状のゾーンに分割して管理されるCDR(Constant Density Recording)方式の場合であれば、各ゾーン毎に代替領域が配置されるようにしても構わない。代替領域11bと管理領域11cとは、システムのみが使用する、つまりユーザからは見えない非ユーザ領域である。この代替領域11bと管理領域11cとを合わせた領域はシステム領域と呼ばれる。なお、管理領域11cだけがシステム領域と呼ばれることもある。
【0021】
ディスク11はスピンドルモータ(以下、SPMと称する)13により高速に回転する。ヘッド12はヘッド移動機構としてのアクチュエータ(キャリッジ)14の先端に取り付けられている。ヘッド12は、アクチュエータ14の回動に従ってディスク11の半径方向に移動する。これにより、ヘッド12は、目標トラック上に位置決めされるようになっている。アクチュエータ14は、当該アクチュエータ14の駆動源となるボイスコイルモータ(以下、VCMと称する)15を有しており、当該VCM15により駆動される。
【0022】
SPM13及びVCM15は、ドライバIC(Integrated Circuit)16からそれぞれ供給される駆動電流により駆動される。ドライバIC16は1チップ化されたモータドライバであり、SPMドライバ及びVCMドライバを構成する。ドライバIC16からSPM13及びVCM15にそれぞれ供給される駆動電流を決定するための値(制御量)は、CPU17により決定される。
【0023】
CPU17はHDD1の主制御部をなし、当該HDD1内の他の要素を制御する。このCPU17による制御には、HDD1を例えばAV用途HDDとして利用するホスト2からのリード/ライトコマンドに従うディスクコントローラ21によるリード/ライト制御、ドライバIC16を介してヘッド12を目標トラックに位置決めする制御等が含まれている。また、CPU17は、ホスト2の要求するコマンド処理時間から、欠陥の疑いのあるセクタに対するエラー回復の許容時間、つまりエラーリトライ時間(検証時間)を決定する。CPU17は、後述するエラーログをもとに欠陥の疑いのあるセクタをアクセスした結果、再びエラーとなってエラーリトライを実行した場合に、このエラーリトライ時間内にエラー回復できない欠陥セクタに対して代替処理を実行する。CPU17は、セクタ当たりのコマンド処理に要する時間を計測するためのタイマTM1と、エラーリトライでのリトライ時間を管理するためのタイマTM2とを内蔵する。
【0024】
CPU17はCPUバス18に接続されている。CPUバス18には、CPU17が実行すべきプログラム(制御プログラム)が格納されたROM19と、CPU17が使用するワーク領域等が割り当てられるRAM20と、ディスクコントローラ(以下、HDCと称する)21と、HDD1の制御に必要な諸信号の生成を行うゲートアレイ22とが接続されている。
【0025】
RAM20には、エラーログ領域200が割り当てられている。このエラーログ領域200には、ホスト2から与えられたリード/ライトコマンドの実行でエラーとなったセクタに対するエラーリトライでタイムアウトが発生する毎に、エラーログが格納される。このエラーログは、エラー(セクタエラー)が発生したコマンドが設定されるフィールド201と、エラーセクタのアドレスが設定されるフィールド202と、ホスト2から要求されたコマンド処理時間が設定されるフィールド203とを含む。フィールド201に設定されるコマンドは、リード/ライトの種別(コマンド種別)と、リード/ライト先の開始アドレスと、リード/ライトすべきセクタ数とを含む。フィールド203に設定されるコマンド処理時間(セクタ当たりのコマンド処理時間)は、対応するコマンドで指定されたデータをリアルタイムで処理するのに必要な1セクタ当たりの時間の上限値である。つまり、コマンド処理時間内で各セクタを処理できない場合には、当該コマンドで指定されたデータをリアルタイムで処理できないことになる。コマンド処理時間は、対応するコマンドに付して、セクタ当たりのコマンド処理時間*セクタ数の形でホスト2から与えることも、予めセクタ当たりのコマンド処理時間としてホスト2から与えることも可能である。前者の場合には、セクタ当たりのコマンド処理時間*セクタ数をセクタ数で除する必要がある。
【0026】
HDC21及びゲートアレイ22は制御用のレジスタ群(図示せず)を有している。この制御用レジスタ群はCPU17のメモリ領域の一部に割り当てられており、CPU17がこの領域に対して読み出し及び書き込みを行うことでHDC21及びゲートアレイ22を制御する。
【0027】
ヘッド12はヘッドIC(ヘッドアンプ回路)23と接続されている。ヘッドIC23はヘッド12により読み出されたリード信号を増幅するリードアンプ、及びライトデータをライト電流に変換するライトアンプを含む。ヘッドIC23は、リード/ライトIC(リード/ライトチャネル)24と接続されている。リード/ライトIC24は、リード信号に対するA/D(アナログ/ディジタル)変換処理、ライトデータの符号化処理及びリードデータの復号化処理等の各種の信号処理を実行する。
【0028】
HDC21は、CPUバス18以外に、ゲートアレイ22、リード/ライトIC24及びバッアァRAM25にも接続されている。HDC21はまた、ホスト2とホストインタフェース3を介して接続されている。
【0029】
ホスト2からのリードコマンドの実行時には、当該コマンドにより指定されたディスク11上の領域に記録されているデータ信号がヘッド12によって読み出される。ヘッド12により読み出された信号(アナログ信号)はヘッドIC23により増幅され、リード/ライトIC24によって符号化される。HDC21は、リード/ライトIC24によって符号化されたデータをゲートアレイ22からの制御用の信号に従って処理することにより、ホスト2に転送すべきデータ(リードデータ)を生成する。このデータは一旦バッファRAM25に格納されてからHDC21によりホストシステム2に転送される。
【0030】
ホスト2からのライトコマンドの実行時には、ホスト2からHDC21に転送されたデータ(ライトデータ)は一旦バッアァRAM25に格納された後、ゲートアレイ22からの制御用の信号に従ってHDC21によって符号化されてリード/ライトIC24に転送される。このHDC21により符号化されたライトデータはリード/ライトIC24によって書き込み用の信号に変換され、ヘッドIC23を経由してヘッド12に導かれ、当該ヘッド12により、ディスク11の上記コマンドで指定された領域に書き込まれる。
【0031】
バッアァRAM25には、上記のように、ホスト2とHDD1(内のHDC21)との間で転送されるデータを一時格納するバッファ領域が確保されている。バッアァRAM25にはまた、ディスク11の管理領域11cに保存されている欠陥セクタ管理情報の群の写しがHDD1の立ち上げ時に格納される、欠陥セクタ管理情報領域が確保されている。CPU17は、バッアァRAM25上の欠陥セクタ管理情報の群を参照することで、目的セクタが欠陥セクタである場合に、その代替セクタを高速に認識することができる。
【0032】
次に、図1の構成のHDD1における動作を説明する。
まず本実施形態では、HDD1は、デジタル音楽データ、デジタル映像データなど、リアルタイム性が必要なAVデータを記録するAV用途のHDDとして用いられている。この場合、HDD1の製品出荷後に発見されるディスク11上の欠陥セクタは、HDD1を適用するAVシステムにおいて大きな障害となる。そこで、欠陥の疑いのあるセクタを検証し、エラー回復の見込みのないセクタ、つまり欠陥セクタであると判定された場合に、その欠陥セクタを代替領域11b上の正常なセクタへ割り当てる代替処理が必要となる。従来のHDDでは、当該HDDがコンピュータの外部記憶装置として用いられてきた経緯から、制御プログラム(ファームウェア)で規定された十分な回数のリトライを繰り返して、極力エラー回復を図るようにしている。ここでは、エラーは過渡的なものとして扱われ、リトライの繰り返しによりエラー回復されたならば、代替処理は行われない。規定回数のリトライを繰り返してもエラー回復されない場合に限り、エラーとなったセクタが欠陥セクタとして代替処理が行われる。
【0033】
これに対して本実施形態では、ホスト2からのリード/ライトコマンドの指定するAVデータのアクセスがリアルタイムで行えるように、リトライに要する時間(またはリトライ回数)を動的に設定して、欠陥の疑いのあるセクタの検証(リトライ)を行うようにしている。本実施形態では、このセクタ検証処理及び代替処理を含む一連の処理手順として、以下に述べる第1及び第2の処理手順の2種が適用される。
【0034】
[第1の処理手順]
まず、第1の処理手順について、ホスト2からのリードコマンドの実行時を例に、図2のフローチャートを参照して説明する。
【0035】
図1のHDD1では、ホスト2からのリードコマンドで指定されたセクタ数のデータは、セクタ単位で順次読み出される。HDD1内のCPU17は、ROM19に格納されている制御プログラム190に従って動作し、1セクタの読み出しの開始に際し、タイマTM1を起動する(ステップS1)。そしてCPU17は、HDC21を制御して目的のセクタの読み出しを行わせる(ステップS2)。
【0036】
もし、ステップS2の読み出しでセクタエラーが発生した場合(ステップS3)、CPU17は、現在のタイマTM1の値、つまりエラーとなったセクタの読み出しが開始されてからの経過時間Tと、ホスト2から要求された当該セクタの読み出しに利用可能な処理時間、つまり1セクタ当たりのコマンド処理時間CTとから、エラーとなったセクタに対するエラー回復に利用可能な時間、つまりエラーリトライ時間CERTを算出する(ステップS4)。ここでは、エラーリトライ時間CERTは、次式
CERT=CT−T
により算出される。
【0037】
次にCPU17は、算出したエラーリトライ時間CERTを予め定められている規定のエラーリトライ時間SERTと比較する(ステップS5)。もし、時間CERTの方が時間SERTより大きいならば、CPU17は、規定のエラーリトライ時間SERTを、実際に使用するエラーリトライ時間ERTとして決定する(ステップS6)。これに対し、時間CERTが時間SERTより大きくないならば、CPU17は、算出されたエラーリトライ時間CERTを、実際に使用するエラーリトライ時間ERTとして決定する(ステップS7)。
【0038】
次にCPU17は、ステップS6またはS7で決定したエラーリトライ時間ERTをタイマTM2に設定して、当該タイマTM2を起動する(ステップS8)。このタイマTM2は、設定された時間(ここではERT)を計測すると、タイムアウト信号を出力する。
【0039】
CPU17は、タイマTM2を起動すると、当該タイマTM2がタイムアウト(エラーリトライ時間のタイムアウト)となっていなければ(ステップS9)、エラーリトライを実行する(ステップS10)。このリトライの結果、目的のセクタの読み出しが正常に行えたなら、つまりリトライに成功したならば(ステップS11)、CPU17は当該目的セクタの読み出しを終了する。
【0040】
これに対し、目的のセクタの読み出しが正常に行えなかったなら、つまりリトライに失敗したならば(ステップS11)、CPU17はステップS9に戻って、タイマTM2がタイムアウトとなっているか否かを判定する。もし、タイムアウトとなっていなければ、CPU17は再びエラーリトライを実行する(ステップS10)。一方、タイムアウトとなっているならば、CPU17は、ダミーのデータをディスク11からの読み出しデータとしてHDC21に出力する(ステップS12)。HDC21は、このCPU17からのダミーデータを目的セクタの読み出しデータとしてバッアァRAM25に一時格納する。なお、リトライ時間タイムアウトとなった場合に、ダミーデータを利用するか否かをホスト2側でユーザに予め指定させ、その指定内容に応じて、ステップS12のダミーデータ出力を実行するか否かを決定するようにしてもよい。
【0041】
CPU17は、ダミーデータを出力すると、(セクタ当たりの)コマンド処理時間の制限から、代替処理が可能であるか否かを判定する(ステップS12)。明らかなように、算出されたエラーリトライ時間CERTが、実際に使用するエラーリトライ時間ERTとして決定された場合には、タイマTM1のタイムアウト時にコマンド処理時間が経過しており、代替処理に利用可能な時間は残されていない。この場合、CPU17は、ホスト2から要求されたコマンド処理時間内に要求されたデータの読み出しを完了させるために、代替処理を行わずに、ステップS14に進む。CPU17はステップS14において、エラーとなったセクタを含むリード/ライト(ここではリード)を指定したホスト2からのコマンドと、エラーセクタのアドレス(セクタ番号)と、コマンド処理時間(セクタ当たりのコマンド処理時間)とを含むエラーログを、RAM20内のエラーログ領域200に格納し、1セクタの読み出し処理を終了する。
【0042】
このようにして、CPU17はホスト2から要求されたコマンド処理時間内に、要求されたデータの読み出しを完了させることができる。但し、ディスク11上には、欠陥の疑いのあるセクタが残っており、次に当該セクタの読み出しが行われる場合にも、エラーとなる可能性がある。そこで本実施形態では、この欠陥の疑いのあるセクタについては、HDD1がビジー状態にない期間、例えばHDD1が後述するアイドル状態にある期間に、エラーログ領域200内の対応するエラーログに従って、欠陥セクタであるか否かを検証し、欠陥セクタであれば代替処理する処理手順を実行するようにしている。この処理手順が第2の処理手順である。
【0043】
一方、規定のエラーリトライ時間SERTが、実際に使用するエラーリトライ時間ERTとして決定された場合には、タイマTM1がタイムアウトとなってもコマンド処理時間はまだ経過しておらず、代替処理に利用可能な時間が残されている可能性がある。CPU17は、代替処理に利用可能な時間が残されている場合、代替処理が可能であると判定し(ステップS13)、周知の代替処理を実行する(ステップS15)。この代替処理においてCPU17は、該当するセクタを欠陥セクタであるとして、当該欠陥セクタにディスク11の代替領域11b上の任意の空きセクタを代替セクタとして割り当て、欠陥セクタのアドレスと代替セクタのアドレスとの対を含む欠陥セクタ管理情報を、ディスク11の管理領域11cに格納する。なお、欠陥セクタに割り当てられた代替セクタのアドレスを求めるには、ディスク11の管理領域11cに格納されている欠陥セクタ管理情報を参照すればよい。しかし、ディスク11の管理領域11cをアクセスするのは、アクセス速度の点で問題がある。このため一般には、管理領域11cに格納されている欠陥セクタ管理情報の群のコピーを、HDD1の立ち上げ時にRAM20またはバッアァRAM25に格納し、当該RAM20またはバッアァRAM25をアクセスすることで、代替セクタのアドレスが高速で求められるようになっている。但し、欠陥セクタ管理情報の利用の仕方は本発明に直接関係しないため、詳細な説明は省略する。
【0044】
[第2の処理手順]
次に、第2の処理手順について、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
本実施形態において、第2の処理手順はHDD1がアイドル状態にある期間に自動的に実行される。HDD1のアイドル状態とは、SPM13が回転している状態で、一定期間以上ホスト2からリード/ライトコマンドが与えられない場合に、ヘッド12がランプ等のヘッド退避箇所(図示せず)に退避されている状態をいう。この状態では、省電力化のために、HDD1内の一部の回路への電力供給が停止されていることが多い。
【0046】
まず、CPU17は、RAM20のエラーログ領域200をアクセスして、エラーログが格納されているか否かを判定する(ステップS21)。もし、エラーログが格納されているならば、CPU17はエラーログ領域200から、エラーログを1つ取り出す(ステップS22)。このエラーログは、第1の処理手順でリトライに失敗したセクタに関する情報、即ちリトライに失敗したセクタを含むデータのリード/ライトを指示したコマンドと、当該セクタのアドレスと、ホスト2から要求された(セクタ当たりの)コマンド処理時間とからなる情報を含んでいる。ここでは、上記エラーログ中のコマンドがリードコマンドであるとする。
【0047】
CPU17は、エラーログを取り出すと、通常のセクタ単位のリード/ライト時と同様に、まずタイマTM1を起動する(ステップS23)。そしてCPU17は、エラーログ中のリードコマンド及びリトライに失敗したセクタ(つまり欠陥の疑いのあったセクタ)のアドレスに従い、当該セクタを含むディスク11上のトラックにヘッド12を位置付けるように、ドライバIC16を介してアクチュエータ14を制御し、しかる後にHDC21を制御して当該セクタの読み出しを行わせる(ステップS24)。
【0048】
もし、ステップS24の読み出しでエラーが発生した場合(ステップS25)、CPU17は前記第1の処理手順のステップS4と同様に、現在のタイマTM1の値、つまりエラーとなったセクタの読み出しが開始されてからの経過時間Tと、上記エラーログ中の(セクタ当たりの)コマンド処理時間CTとから、エラーリトライ時間CERTを算出する(ステップS26)。
【0049】
次にCPU17は、算出したエラーリトライ時間CERTを規定のエラーリトライ時間SERTと比較する(ステップS27)。そしてCPU17は、CERT>SERTであるならば、規定のエラーリトライ時間SERTをエラーリトライ時間ERTとし(ステップS28)、CERT>SERTでないならば、算出されたエラーリトライ時間CERTをエラーリトライ時間ERTとする(ステップS29)。
【0050】
次にCPU17は、ステップS28またはS29で決定したエラーリトライ時間ERTをタイマTM2に設定して、当該タイマTM2を起動する(ステップS30)。CPU17は、タイマTM2を起動すると、当該タイマTM2がタイムアウトとなっていなければ(ステップS31)、エラーリトライを実行する(ステップS32)。このリトライの結果、欠陥の疑いのあったセクタの読み出しが正常に行えたなら(ステップS33)、CPU17は1エラーログの処理を終了する。つまりCPU17は、欠陥の疑いのあったセクタの読み出しが、コマンド処理時間をもとに算出したエラーリトライ時間内に正常に行えたなら、1エラーログの処理を終了する。そしてCPU17は、アイドル状態が継続しているならばステップS21に戻る。
【0051】
明らかなように、上記リトライに成功したセクタは、そのセクタを含むAVデータの読み出しがホスト2から指定された場合に、(ホスト2から指定されたセクタ当たりの)コマンド処理時間内に読み出すことが可能であり、当該セクタをリアルタイムで処理できる。
【0052】
これに対し、欠陥の疑いのあったセクタの読み出しが正常に行えなかったなら(ステップS33)、CPU17はステップS31に戻って、タイマTM2がタイムアウトとなっているか否かを判定する。もし、タイムアウトとなっていなければ、CPU17は再びエラーリトライを実行する(ステップS32)。
【0053】
一方、タイムアウトとなっているならば、CPU17は、欠陥の疑いのあったセクタを欠陥セクタと認定し、当該欠陥セクタをディスク11の代替領域11b上の任意の空きセクタに割り当てる代替処理を行う(ステップS34)。ここで、注意する点は、タイムアウトとなったエラーリトライ時間ERTがコマンド処理時間をもとに算出されたエラーリトライ時間CERTの場合に、たとえ規定のエラーリトライ時間SERTには未だ時間があるとしても、代替処理が行われるということである。その理由は次の通りである。
【0054】
まず欠陥の疑いのあったセクタの読み出しは、時間CERT後も規定のエラーリトライ時間SERTを上限にリトライを継続するならば、成功するかもしれない。しかし、このセクタを時間CERT後に正常に読み出せたとしても、そのときにはホスト2から指定された(セクタ当たりの)コマンド処理時間を過ぎている。したがって、その後、このセクタを含むAVデータの読み出しがホスト2から指定された場合に、当該セクタをリアルタイム処理可能なように(ホスト2から指定されたセクタ当たりの)コマンド処理時間内に読み出すことは期待できない。そこで本実施形態では、このようなセクタは、代替処理の対象としている。しかも本実施形態では、この代替処理を含むエラーログの処理がHDD1のアイドル状態の期間に行われるため、当該エラーログの処理がHDD1の負荷に悪影響を及ぼす虞はない。
【0055】
なお、欠陥セクタに代えて割り当てられたセクタ(代替セクタ)には、代替処理の時点では正しいデータは記録されない。しかし、一旦新たな書き込みが行われるならば、その代替セクタから正しいデータを読み出すことが可能となる。
【0056】
CPU17は、代替処理を実行すると、領域200から該当するエラーログを削除して(ステップS35)、1エラーログの処理を終了する。そしてCPU17は、アイドル状態が継続しているならばステップS21に戻る。
【0057】
以上、図1のHDD1の動作を、ホスト2からのコマンドがリードコマンドである場合を例に説明した。しかし、ホスト2からのコマンドがライトコマンドである場合の動作も、ライト/リードの違いと、ダミーデータの転送がない点を除けば、上記したリードコマンドの場合と同様である。
【0058】
また、上記実施形態では、リトライ処理の終了(強制終了)を、エラーリトライ処理に要した時間が、設定されたエラーリトライ時間ERTを超えたことにより判定している。しかし、時間に基づく判定に代えて、リトライ回数に基づく判定を行うことも可能である。そのためには、例えば図5に示すように、RAM20内にリトライカウンタ204を設け、当該リトライカウンタ204によりリトライ回数をカウントするとよい。ここでは、エラーリトライ時間ERT内にリトライ可能なリトライ回数をリトライカウンタ204に設定し、リトライを実行する毎に、CPU17が当該リトライカウンタ204の値を1だけデクリメントすればよい。そして、リトライカウンタ204の値が0になっても、リトライに成功しなかった場合には、CPU17は、リトライ時間タイムアウトの場合と同様の処理を実行する。
【0059】
ここで、エラーリトライ時間ERT内にリトライ可能なリトライ回数ERNは、エラーリトライ時間ERTとSPM13の1回転に要する時間Tsとから、次式
ERN=(ERT/Ts)の整数部
により算出される。
【0060】
また、時間Tsは、SPM13の定常回転速度から算出される。例えば、SPM13の定常回転速度が4,200rpmの場合、SPM13の1回転に要する時間Tsは、60*1,000(ms)/4,200≒14msである。このSPM13の1回転に要する時間Tsは、ディスク11の1回転に要する時間でもある。したがって、時間Tsより短い時間間隔でエラーリトライを繰り返すことはできない。つまり時間Tsは、1回のエラーリトライに必要な時間である。
【0061】
なお、RAM20上にリトライカウンタ(ソフトウェアカウンタ)204を用意する代わりに、CPU17が一般に有するカウンタ(ハードウェアカウンタ)をリトライカウンタとして用いることも可能である。また、リトライカウンタを、リトライの実行毎に1だけインクリメントされるアップカウンタとして用いることも可能である。この場合、リトライカウンタをカウントアップする毎に、当該カウンタの値がリトライ回数ERNを超えたか否かを判定すればよい。
【0062】
また、上記実施形態では、本発明をHDD(磁気ディスク装置)に適用した場合について説明した。しかし本発明は、リード/ライト可能なディスク記憶装置であれば、光ディスク装置、光磁気ディスク装置などHDD以外のディスク記憶装置にも適用可能である。
【0063】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0064】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、セクタエラー時に、ホストから指定された、リアルタイム処理を可能とするコマンド処理時間をもとに、エラー回復の許容時間を算出し、そのエラー回復の許容時間をエラーリトライの上限時間を表すエラーリトライ時間として、エラーとなったセクタのエラーリトライを実行するようにしたので、リトライに成功した場合には、まだコマンド処理時間は経過しておらず、必ずAV用のデータに対するアクセスに対してリアルタイム処理を可能にする
また本発明によれば、エラーセクタに対するエラーリトライを上述のエラーリトライ時間を超えるまで実行しても当該セクタのエラーが回復しなかった場合、当該エラーセクタに対する代替処理を行わずに、そのログをメモリに格納しておいて、別途、当該ログに従ってエラーセクタをアクセスするようにし、そのアクセスで再びエラーが発生してエラーリトライが実行され、上記エラーリトライ時間(エラー回復の許容時間)を経過するまでにエラーが回復しなかった場合に限り、当該エラーセクタの代替処理を実行するようにした。これにより本発明によれば、一時的にエラーが回復したセクタで再度エラーとなってしまうのを防止し、AV用のデータに対するアクセスに対してリアルタイム処理を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態で適用される第1の処理手順を説明するためのフローチャート。
【図3】同実施形態で適用される第2の処理手順を説明するためのフローチャートの一部を示す図。
【図4】同実施形態で適用される第2の処理手順を説明するためのフローチャートの残りを示す図。
【図5】図1中のタイマTM2に代えてエラーリトライ時間を管理するために、リトライカウンタ204がRAM20内に用意されている様子を示す図。
【符号の説明】
1…磁気ディスク装置(HDD)
2…ホスト
11…ディスク
11a…ユーザ領域
11b…代替領域
12…ヘッド
17…CPU
20…RAM
200…エラーログ領域
204…リトライカウンタ
TM1,TM2…タイマ

Claims (2)

  1. ディスク上の欠陥セクタの代替先として当該ディスク上に確保された代替領域内の任意のセクタが割り当てられるAV用途のディスク記憶装置において、
    ホストから与えられたコマンドの指定するディスクアクセスでセクタエラーが発生した場合、前記ホストから指定された、リアルタイム処理を可能とするコマンド処理時間をもとに、エラー回復の許容時間を算出する手段と、
    前記算出されたエラー回復の許容時間をエラーリトライの上限時間を表すエラーリトライ時間として決定する手段と、
    前記エラーが発生したセクタのリトライを、前記決定されたエラーリトライ時間を超えない範囲で制御するリトライ制御手段と、
    前記決定されたエラーリトライ時間を超えても前記エラーが発生したセクタのリトライに成功しなかった場合、当該エラーが発生したセクタを欠陥の疑いのあるセクタとして、対応するコマンドと当該セクタのアドレスと前記ホストから指定されたコマンド処理時間とを含むエラーログをメモリに格納する手段と、
    前記ディスク記憶装置がアイドル状態にある期間に、前記メモリに格納されている未処理のエラーログを1つずつ順次読み出し、その都度当該エラーログの示す前記欠陥の疑いのあるセクタのアクセスを制御する手段と、
    前記エラーログの示す前記欠陥の疑いのあるセクタに対するアクセスでセクタエラーが発生して前記リトライ制御手段により当該欠陥の疑いのあるセクタのリトライが制御され、当該エラーログに含まれている前記コマンド処理時間をもとに決定される前記エラーリトライ時間を超えても当該リトライに成功しなかった場合に、当該欠陥の疑いのあるセクタを欠陥セクタであるとして前記ディスク上に確保された前記代替領域内の任意のセクタに割り当てる手段と
    を具備することを特徴とするAV用途のディスク記憶装置。
  2. ディスク上の欠陥セクタの代替先として当該ディスク上に確保された代替領域内の任意のセクタが割り当てられるAV用途のディスク記憶装置におけるセクタエラー時の処理方法であって、
    ホストから与えられたコマンドの指定するディスクアクセスでセクタエラーが発生した場合、前記ホストから指定された、リアルタイム処理を可能とするコマンド処理時間をもとに、エラー回復の許容時間を算出するステップと、
    前記算出されたエラー回復の許容時間をエラーリトライの上限時間を表すエラーリトライ時間として決定するステップと、
    前記エラーが発生したセクタのリトライを、前記決定されたエラーリトライ時間を超えない範囲で実行するステップと
    前記決定されたエラーリトライ時間を超えても前記エラーが発生したセクタのリトライに成功しなかった場合、当該エラーが発生したセクタを欠陥の疑いのあるセクタとして、対応するコマンドと当該セクタのアドレスと前記ホストから指定されたコマンド処理時間とを含むエラーログをメモリに格納するステップと、
    前記ディスク記憶装置がアイドル状態にある期間に、前記メモリに格納されている未処理のエラーログを1つずつ順次読み出し、その都度当該エラーログの示す前記欠陥の疑いのあるセクタをアクセスするステップと、
    前記エラーログの示す前記欠陥の疑いのあるセクタをアクセスした結果セクタエラーが発生した場合、当該欠陥の疑いのあるセクタのリトライを再度実行するステップと、
    前記エラーログの示す前記欠陥の疑いのあるセクタのリトライを当該エラーログに含まれている前記コマンド処理時間をもとに決定される前記エラーリトライ時間を超えるまで実行しても当該リトライに成功しなかった場合、当該欠陥の疑いのあるセクタを欠陥セクタであるとして前記ディスク上に確保された前記代替領域内の任意のセクタに割り当てるステップと
    を具備することを特徴とするAV用途のディスク記憶装置におけるセクタエラー時の処理方法。
JP2002054900A 2002-02-28 2002-02-28 Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法 Expired - Fee Related JP3634809B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054900A JP3634809B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法
SG200206606A SG108879A1 (en) 2002-02-28 2002-10-30 Disk storage apparatus for audio visual data and retry method employed therein upon occurrence of sector error
US10/291,574 US7003689B2 (en) 2002-02-28 2002-11-12 Disk storage apparatus for audio visual data and retry method employed therein upon occurrence of sector error
CNB02152680XA CN1264164C (zh) 2002-02-28 2002-11-29 音频可视化数据盘存储装置中盘扇区出错时的重试方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054900A JP3634809B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003257130A JP2003257130A (ja) 2003-09-12
JP3634809B2 true JP3634809B2 (ja) 2005-03-30

Family

ID=27750988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002054900A Expired - Fee Related JP3634809B2 (ja) 2002-02-28 2002-02-28 Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7003689B2 (ja)
JP (1) JP3634809B2 (ja)
CN (1) CN1264164C (ja)
SG (1) SG108879A1 (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003308644A (ja) * 2002-04-09 2003-10-31 Toshiba Corp ディスク記憶装置及び同装置における代替セクタアクセス方法
KR100524989B1 (ko) 2003-10-04 2005-10-31 삼성전자주식회사 데이터 저장 시스템에서의 리트라이 개선 방법 및 이를이용한 디스크 드라이브
US7213192B2 (en) * 2004-09-08 2007-05-01 Fujitsu Limited Methods and apparatus for correcting errors in data read from a disk drive
KR100604901B1 (ko) * 2004-09-18 2006-07-28 삼성전자주식회사 데이터 저장 시스템에서의 재할당 섹터 회복 방법 및 이를이용한 디스크 드라이브
US20060085377A1 (en) * 2004-10-15 2006-04-20 International Business Machines Corporation Error information record storage for persistence across power loss when operating system files are inaccessible
US7428656B2 (en) * 2004-11-02 2008-09-23 Seagate Technology Llc Performing retry operations
US7392333B2 (en) * 2004-11-30 2008-06-24 Xyratex Technology Limited Fibre channel environment supporting serial ATA devices
JP2006269032A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Fujitsu Ltd 媒体記憶装置の装置固有情報のリード異常予防処理方法及び媒体記憶装置
JP4723290B2 (ja) 2005-06-06 2011-07-13 株式会社日立製作所 ディスクアレイ装置及びその制御方法
JP2007317283A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Fujitsu Ltd 記憶装置、制御装置および障害報告方法
JP4884313B2 (ja) * 2007-06-25 2012-02-29 株式会社日立製作所 ストレージ装置及びプログラム
JP2009181498A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Nomura Research Institute Ltd ジョブ処理システムおよびジョブ処理方法
KR20100004792A (ko) * 2008-07-04 2010-01-13 삼성전자주식회사 손상된 정보를 저장하는 방법, 손상된 정보를 저장할 수있는 정보 처리 장치, 손상된 정보를 저장 가능하게송신하는 정보 저장 장치, 손상된 정보를 저장하기 위한소프트웨어가 기록된, 정보 처리 장치로 읽을 수 있는 매체
US8090992B2 (en) * 2008-07-25 2012-01-03 Lsi Corporation Handling of clustered media errors in raid environment
JP2010044814A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Toshiba Storage Device Corp 記憶装置の制御方法及び記憶装置
KR20110083352A (ko) * 2010-01-14 2011-07-20 삼성전자주식회사 데이터 손실을 방지하기 위한 방법과 상기 방법을 수행할 수 있는 장치들
JP5532987B2 (ja) * 2010-02-05 2014-06-25 富士通株式会社 スイッチ装置、スイッチ制御方法、及びストレージシステム
US8503275B1 (en) * 2011-05-23 2013-08-06 Marvell International Ltd. Sequential-access of storage media
US8782465B1 (en) * 2011-12-22 2014-07-15 Emc Corporation Managing drive problems in data storage systems by tracking overall retry time
US8924775B1 (en) * 2012-09-25 2014-12-30 Western Digital Technologies, Inc. Methods, devices and systems for tracking and relocating intermittently defective disk sectors to prevent indefinite recycling thereof
US10108481B1 (en) 2016-02-18 2018-10-23 Seagate Technology Llc Early termination error recovery
US11030215B2 (en) * 2016-12-23 2021-06-08 Ingram Micro Inc. Technologies for scaling user interface backend clusters for database-bound applications
JP2019139828A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社東芝 欠陥登録方法
US10969969B2 (en) * 2019-06-26 2021-04-06 Western Digital Technologies, Inc. Use of recovery behavior for prognosticating and in-situ repair of data storage devices

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3289931B2 (ja) 1991-11-19 2002-06-10 株式会社リコー 情報記録再生装置
JPH08212721A (ja) 1995-02-08 1996-08-20 Matsushita Electric Ind Co Ltd ディスク装置
JPH08297928A (ja) * 1995-04-26 1996-11-12 Toshiba Corp 記録媒体の検査機能を有する磁気ディスク装置
AU3803297A (en) * 1996-07-18 1998-02-10 Quantum Corporation Hard disk drive having dynamic in-line sparing
CN1168474A (zh) 1997-01-28 1997-12-24 岳贵章 一种电讯电缆故障监控方法
JP3050375B2 (ja) 1997-03-12 2000-06-12 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション ディスクドライブ装置及びディスクドライブ装置のエラー回復処理方法
JPH11119923A (ja) * 1997-10-20 1999-04-30 Fujitsu Ltd データアクセス制御装置及びデータアクセス制御プログラムを記録した媒体
JP2000003255A (ja) * 1998-06-12 2000-01-07 Nec Corp ディスクアレイ装置
JP3705957B2 (ja) * 1999-06-11 2005-10-12 ヒタチグローバルストレージテクノロジーズネザーランドビーブイ ディスクストレージ装置における不良セクタ処理方法及びディスクストレージ装置
JP2001195835A (ja) * 2000-01-06 2001-07-19 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 代替セクタの割付け方法、データ読出し方法、ディスクドライブ装置およびavデータの読出し書込み装置
JP2001216746A (ja) 2000-01-28 2001-08-10 Toshiba Corp ディスク記憶装置及びリトライ制御方法
JP2001357623A (ja) 2000-06-16 2001-12-26 Victor Co Of Japan Ltd 情報処理装置
US6728053B2 (en) * 2000-07-26 2004-04-27 Seagate Technology Llc Method and apparatus to reduce retry redundancy during read operations
US6513135B2 (en) * 2000-08-02 2003-01-28 Hitachi, Ltd. Automatic read reassignment method and a magnetic disk drive

Also Published As

Publication number Publication date
CN1441432A (zh) 2003-09-10
CN1264164C (zh) 2006-07-12
US7003689B2 (en) 2006-02-21
SG108879A1 (en) 2005-02-28
US20030163759A1 (en) 2003-08-28
JP2003257130A (ja) 2003-09-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3634809B2 (ja) Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法
JP2009110287A (ja) アクセス制御装置およびアクセス制御方法
JPH10125006A (ja) 信号記録装置および信号記録方法
JP3271181B2 (ja) ディスクドライブ装置、ディスクドライブ装置のエラー回復処理方法及びディスクドライブ制御装置
JP2001023317A (ja) 光ディスク記録再生方法および装置ならびに光ディスク記録再生プログラムを記録した媒体
JPH056891B2 (ja)
US7143309B2 (en) Information storage apparatus that can relocate data to be stored in defective sectors
JP2002150699A (ja) 情報処理装置、情報処理方法及び情報処理方法を記録した記録媒体
US20040153745A1 (en) Bad-sector search method, data recording device, and program
JPH03142760A (ja) 情報記録再生装置
JPH06111479A (ja) 情報記録再生装置
JP2593721B2 (ja) 情報記録再生装置
JP4273149B2 (ja) 情報記録再生方法
JP2007328865A (ja) 光ディスク記録再生装置及び交替記録処理方法
JP2623238B2 (ja) 情報再生方法
JP2007122831A (ja) 記憶装置、制御方法及びプログラム
CN101506887B (zh) 记录装置、记录方法以及计算机程序
JPH10269751A (ja) 情報記録再生装置
JPH0955035A (ja) ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するディフェクト処理方法
JPH0628779A (ja) ディスク装置におけるデータ記録制御方法
JPH0520789A (ja) 記録再生装置
JPH04114371A (ja) セクタ管理方法
JP3552031B2 (ja) 磁気ディスク装置およびそのリトライ制御方法
JP2001101786A (ja) 情報記録再生装置と情報記録再生方法と情報記録再生プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2001202200A (ja) データ記録再生方法、並びにディスク状記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040611

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041224

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100107

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110107

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120107

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130107

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140107

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees