JP2001357623A - 情報処理装置 - Google Patents

情報処理装置

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JP2001357623A
JP2001357623A JP2000181562A JP2000181562A JP2001357623A JP 2001357623 A JP2001357623 A JP 2001357623A JP 2000181562 A JP2000181562 A JP 2000181562A JP 2000181562 A JP2000181562 A JP 2000181562A JP 2001357623 A JP2001357623 A JP 2001357623A
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JP2000181562A
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Junzo Suzuki
順三 鈴木
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Victor Company of Japan Ltd
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    • G11B2220/20Disc-shaped record carriers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実時間性が要求されるデータを記録再生する
場合にも適切なディフェクトマネージメントを可能とす
る。 【解決手段】 連続再生モードにおいて、再生リトライ
の回数が予め設定された基準値に達した場合に、コント
ローラ5が、ヘッド部3がアクセスしているセクタを欠
陥候補セクタとして検出し、光磁気ディスク100のD
MAに書き込む処理を行う。そして、連続記録モードに
おいて、ヘッド部3が欠陥候補セクタに達したときは、
コントローラ5が、この欠陥候補セクタをスキップさせ
る制御を行う。これにより、実時間性が要求されるデー
タを記録再生する場合にも適切なディフェクトマネージ
メントを可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、書き換え可能な媒
体に対して、AV(Audio-vidual)情報の記録再生を行
う際に用いて好適な情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクや光磁気ディスク、相変化
型光ディスク等の書き換え可能な記録媒体に対するデー
タの記録再生処理は、通常、記録媒体のデータ記録領域
に設定されたセクタを最小単位として行われる。このと
き、記録媒体のデータ記録領域に設定された多数のセク
タの中には、記録媒体に付着した塵埃や傷等の影響を受
けて、データの書き込みや読み出しが正確に行われない
セクタが存在する場合がある。このようなセクタは、欠
陥セクタと呼ばれている。
【0003】記録媒体に記録するデータの信頼性を確保
する上では、以上のような欠陥セクタを適切に検出し
て、この欠陥セクタにはデータの記録を行わないことが
望まれる。そこで、書き換え可能な記録媒体に対してデ
ータの記録再生を行う際は、一般に、ディフェクトマネ
ージメントと呼ばれる欠陥セクタを管理するための処理
を行うようにしている。
【0004】ディフェクトマネージメントを行う場合、
記録媒体のデータ記録領域は複数のゾーンに分割され、
各ゾーン毎にスペア領域が設けられる。このスペア領域
は、欠陥セクタが検出された場合に利用される領域であ
る。そして、欠陥セクタが検出された場合には、この欠
陥セクタの代わりに、他の正常なセクタを交替セクタと
して設定する処理を行う。この処理は、スリッピングリ
プレースメントと呼ばれる方法、或いは、リニアリプレ
ースメントと呼ばれる方法で行われる。
【0005】スリッピングリプレースメントでは、欠陥
セクタが検出された場合に、本来この欠陥セクタに割り
当てられるべき論理アドレスが、この欠陥セクタに続く
連続したセクタのうちで最初の正常なセクタに割り当て
られる。したがって、検出された欠陥セクタの分だけ、
スペア領域にずれ込んで論理アドレスが割り当てられる
ことになる。
【0006】一方、リニアリプレースメントでは、欠陥
セクタが検出された場合に、本来この欠陥セクタに割り
当てられるべき論理アドレスが、スペア領域のうちで未
使用の正常なセクタに割り当てられる。したがって、こ
の場合には、欠陥セクタが検出される度に、対応した論
理アドレスがスペア領域内の正常なセクタに割り当てら
れることになる。
【0007】また、ディフェクトマネージメントを行う
場合、記録媒体のデータ記録領域には、欠陥セクタにつ
いての情報をテーブル化して書き込んでおくためのDM
A(Defect Manegement Area)と呼ばれる領域が設けら
れる。そして、欠陥セクタが検出された場合には、この
欠陥セクタの位置情報等が、このDMAに書き込まれる
ことになる。
【0008】記録媒体に対して実際にデータを記録する
場合には、DMAに書き込まれた情報から欠陥セクタの
位置が検出される。そして、この欠陥セクタを避けるよ
うにしてデータの記録が行われる。これにより、記録媒
体に記録されたデータの信頼性を確保することができ
る。
【0009】ところで、欠陥セクタの検出は、記録媒体
に対してデータの記録再生を行う前のサーティファイと
呼ばれる処理により行われる。このサーティファイは、
実際にデータの記録再生を行う前に、記録媒体の記録領
域全面に対して試し書きを行い、正常に読み出せないセ
クタを欠陥セクタとして検出する処理である。このサー
ティファイによって検出された欠陥セクタは1次欠陥セ
クタと呼ばれ、この1次欠陥セクタが検出された場合に
は、上述したスリッピングリプレースメントにより交替
セクタが設定されることになる。そして、検出された1
次欠陥セクタの位置情報等が、上述したDMAのPDL
(Primary Defect List)と呼ばれる部分に書き込まれ
る。
【0010】また、サーティファイ時には欠陥セクタと
して検出されなかったが、経時劣化等によって新たに欠
陥セクタが生じる場合もある。このような新たに生じた
欠陥セクタを検出するために、実際にデータを記録しな
がら欠陥セクタを検出することも行われる。データ記録
時における欠陥セクタの検出は、リードアフタライトと
呼ばれる処理により行われる。リードアフタライトと
は、データを記録した直後にそのデータを再生して、正
しく記録されているかどうかをチェックする処理であ
る。このリードアフタライトによってデータが正しく記
録されないセクタが、欠陥セクタとして検出されること
になる。ここで検出される欠陥セクタは2次欠陥セクタ
と呼ばれ、この2次欠陥セクタが検出された場合には、
上述したリニアリプレースメントにより交替セクタが設
定されることになる。そして、検出された2次欠陥セク
タの位置情報等が、DMAのSDL(Secondary Defect
List)と呼ばれる部分に書き込まれる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、情報
産業分野の発展に伴って、情報処理装置で扱われるデー
タも多様化してきており、例えばAVデータ等の実時間
性が要求されるデータの記録媒体への記録再生も盛んに
行われるようになってきている。このような実時間性が
要求されるデータを記録媒体に記録再生する場合にも、
データの信頼性を確保するには、上述したようなディフ
ェクトマネージメントが行われることが望ましい。
【0012】しかしながら、AVデータ等を記録媒体に
記録する際に、上述したリードアフタライトを行って2
次欠陥セクタを検出しながらデータの記録を行っていた
のでは、実時間性が損なわれてしまうので、実時間性が
要求されるデータを記録する場合には、2次欠陥セクタ
の検出が行われないのが実情であった。このため、記録
媒体に記録されたデータを再生したときに、正しく再生
されずに画像や音声がフリーズした状態となる場合があ
った。
【0013】また、上述したサーティファイ時に、再生
リトライを何度か行うことにより正しく再生することが
できたセクタについては、1次欠陥セクタとして検出さ
れないが、実際に記録媒体に記録されたAVデータ等を
再生するときに、何度も再生リトライを行っていたので
は、実時間性が損なわれてしまうことになる。したがっ
て、実時間性が要求されるデータの記録再生を行うこと
を想定した場合には、何度も再生リトライを行うことで
初めてデータの再生が正しく行われるようなセクタにつ
いても適切に検出して、このようなセクタにはデータの
記録を行わないことが望ましい。
【0014】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、実時間性が要求されるデータを記録再生する
場合にも適切なディフェクトマネージメントを行うこと
ができる情報処理装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
に係る情報処理装置は、書き換え可能な媒体を動的に連
続走査して情報の記録再生を行う情報処理装置であっ
て、連続再生モードにおいて、再生リトライの回数が予
め設定された基準値に達したときに、上記媒体上の再生
対象位置を欠陥候補位置として検出する欠陥候補位置検
出手段と、上記欠陥候補位置検出手段により検出された
欠陥候補位置についての位置情報が格納される記憶手段
と、連続記録モードにおいて、上記媒体上の記録対象位
置が上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠陥候
補位置に達すると、この欠陥候補位置をスキップする欠
陥候補位置スキップ手段と、上記連続再生モードの終了
又は所定範囲の再生処理終了、或いは、上記連続記録モ
ードの終了又は所定範囲の記録処理終了に応答して、上
記記憶手段に格納された欠陥候補位置についての位置情
報を、上記媒体に設けられたテーブル領域に記録するテ
ーブル記録手段と、上記媒体に設けられたテーブル領域
から、上記欠陥候補位置についての位置情報を読み出す
テーブル読み出し手段とを有することを特徴としてい
る。
【0016】この請求項1に記載の本発明に係る情報処
理装置においては、先ず、欠陥候補位置検出手段が、連
続再生モードにおいて、媒体上の欠陥候補位置を検出す
る。この欠陥候補位置とは、予め設定された基準値を超
える回数の再生リトライが必要とされる位置である。欠
陥候補位置検出手段により欠陥候補位置が検出される
と、この欠陥候補位置についての位置情報が記憶手段に
格納される。そして、連続再生モードの終了又は所定範
囲の再生処理終了に応答して、記憶手段に格納された欠
陥候補位置についての位置情報が、テーブル記録手段に
よって、媒体に設けられたテーブル領域に記録される。
【0017】次に、テーブル読み出し手段により、媒体
に設けられたテーブル領域から、欠陥候補位置について
の位置情報が読み出される。そして、連続記録モードに
おいては、媒体上の記録対象位置が欠陥候補位置に達す
ると、欠陥候補位置スキップ手段により、この欠陥候補
位置がスキップされる。また、連続記録モードの終了又
は所定範囲の記録処理終了に応答して、記憶手段に格納
された欠陥候補位置についての位置情報が、テーブル記
録手段によって、媒体に設けられたテーブル領域に記録
される。
【0018】そして、次に記録処理又は再生処理を行う
ときは、テーブル読み出し手段により、欠陥候補位置に
ついての位置情報が、媒体に設けられたテーブル領域か
ら再度読み出される。
【0019】請求項2に記載の本発明に係る情報処理装
置は、書き換え可能な媒体を動的に連続走査して情報の
記録再生を行う情報処理装置であって、連続再生モード
において、再生リトライの回数が予め設定された基準値
に達したときに、上記媒体上の再生対象位置を欠陥候補
位置として検出する欠陥候補位置検出手段と、上記欠陥
候補位置検出手段により検出された欠陥候補位置につい
ての位置情報が所定のフラグ情報と共に格納される記憶
手段と、連続記録モードにおいて、上記媒体上の記録対
象位置が上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠
陥候補位置に達すると、この欠陥候補位置をスキップす
る欠陥候補位置スキップ手段と、上記欠陥候補位置スキ
ップ手段によりスキップされた欠陥候補位置に対応する
フラグ情報を変更するフラグ情報変更手段と、上記連続
再生モードの終了又は所定範囲の再生処理終了、或い
は、上記連続記録モードの終了又は所定範囲の記録処理
終了に応答して、上記記憶手段に記憶された欠陥候補位
置についての位置情報及びフラグ情報を、上記媒体に設
けられたテーブル領域に記録するテーブル記録手段と、
上記媒体に設けられたテーブル領域から、上記欠陥候補
位置についての位置情報及びフラグ情報を読み出すテー
ブル読み出し手段とを有することを特徴としている。
【0020】この請求項2に記載の本発明に係る情報処
理装置においては、先ず、欠陥候補位置検出手段が、連
続再生モードにおいて、媒体上の欠陥候補位置を検出す
る。この欠陥候補位置とは、予め設定された基準値を超
える回数の再生リトライが必要とされる位置である。欠
陥候補位置検出手段により欠陥候補位置が検出される
と、この欠陥候補位置についての位置情報が所定のフラ
グ情報と共に記憶手段に格納される。そして、連続再生
モードの終了又は所定範囲の再生処理終了に応答して、
記憶手段に格納された欠陥候補位置についての位置情報
及びフラグ情報が、テーブル記録手段によって、媒体に
設けられたテーブル領域に記録される。
【0021】次に、テーブル読み出し手段により、媒体
に設けられたテーブル領域から、欠陥候補位置について
の位置情報及びフラグ情報が読み出される。そして、連
続記録モードにおいては、媒体上の記録対象位置が欠陥
候補位置に達すると、欠陥候補位置スキップ手段によ
り、この欠陥候補位置がスキップされる。これと同時
に、欠陥候補位置スキップ手段によりスキップされた欠
陥候補位置に対応するフラグ情報がフラグ情報変更手段
により変更され、この変更されたフラグ情報が記憶手段
に格納される。また、連続記録モードの終了又は所定範
囲の記録処理終了に応答して、記憶手段に格納された欠
陥候補位置についての位置情報が変更されたフラグ情報
と共に、テーブル記録手段によって、媒体に設けられた
テーブル領域に記録される。
【0022】そして、次に記録処理又は再生処理を行う
ときは、テーブル読み出し手段により、欠陥候補位置に
ついての位置情報が変更されたフラグ情報と共に、媒体
に設けられたテーブル領域から再度読み出される。
【0023】請求項3に記載の本発明に係る情報処理装
置は、上記請求項1及び2記載の情報処理装置におい
て、更に、上記媒体に設けられたテーブル領域が、上記
欠陥候補位置検出手段により検出される欠陥候補位置に
ついての位置情報以外の欠陥位置に関する位置情報も記
録されるようになされており、上記テーブル記憶手段
が、上記欠陥候補位置についての位置情報を、それ以外
の欠陥位置に関する位置情報とは区別して、上記媒体に
設けられたテーブル領域に記録することを特徴としてい
る。
【0024】この請求項3に記載の本発明に係る情報処
理装置においては、連続再生モードの終了又は所定範囲
の再生処理終了、或いは、連続記録モードの終了又は所
定範囲の記録処理終了に応答して、記憶手段に格納され
た欠陥候補位置についての位置情報が、テーブル記録手
段によって、欠陥候補位置以外の欠陥位置に関する位置
情報とは区別して、媒体に設けられたテーブル領域に記
録される。
【0025】請求項4に記載の本発明に係る情報処理装
置は、上記請求項3記載の情報処理装置において、更
に、上記テーブル読み出し手段が、上記欠陥候補位置に
ついての位置情報を、それ以外の欠陥位置に関する位置
情報と共に、上記媒体に設けられたテーブル領域から読
み出すことを特徴としている。
【0026】この請求項4に記載の本発明に係る情報処
理装置においては、テーブル読み出し手段により、媒体
に設けられたテーブル領域から、欠陥候補位置について
の位置情報が、それ以外の欠陥位置に関する位置情報と
共に読み出される。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る情報処理装置
の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0028】本発明を適用した情報処理装置の一構成例
を図1に示す。この図1に示す情報処理装置1は、書き
換え可能な媒体である光磁気ディスク100に対して、
AV(Audio-vidual)データ等を記録再生可能に構成さ
れたものであり、光磁気ディスク100を回転操作する
スピンドルモータ2と、このスピンドルモータ2により
回転操作される光磁気ディスク100に対してデータを
書き込み、また、光磁気ディスク100に書き込まれて
いるデータを読み出すヘッド部3と、光磁気ディスク1
00に対するデータの記録再生処理を行う記録系及び再
生系と、データの記録再生処理が行われている光磁気デ
ィスク100の状態を情報として表示する表示部4と、
光磁気ディスク100に対するデータの記録再生処理が
適切に行われるように装置全体の動作を制御するコント
ローラ5とを備えている。そして、この情報処理装置1
は、例えば、CRTモニタや液晶ディスプレイ等の表示
装置やスピーカ等に接続され、光磁気ディスク100か
ら再生したAVデータ等をこれらの外部装置に出力する
ようになされている。
【0029】この情報処理装置1によりデータの記録再
生が行われる光磁気ディスク100には、データの記録
再生処理を行う際の最小単位となる多数のセクタが配列
されてなるデータ記録領域が設けられている。このデー
タ記録領域には、図2に示すように、その内周側と外周
側とにそれぞれDMA(Defect Manegement Area)が設
けられている。また、実際のユーザデータの記録に使用
されるプログラム領域は、複数のゾーンに分割されてお
り、これら各ゾーン毎に、ユーザエリアとスペアエリア
とがそれぞれ設けられている。
【0030】DMAは、データ記録領域の各セクタの中
で、データの書き込みや読み出しを正確に行うことがで
きない欠陥セクタや、再生リトライを何度か行うことで
読み出しは何とか行えるが、データの書き込みを正確に
行うことができない可能性が高いセクタ(以下、このよ
うなセクタを欠陥候補セクタという。)を管理するため
の領域である。
【0031】このDMAには、図3に示すように、DD
S(Disc Definition Area)とPDL(Primary Defect
List)とSDL(Secondary Defect List)とZDL
(ZoneDefect List)との4つの領域が設けられてい
る。これらの領域のうち、DDSには、光磁気ディスク
100全般の諸情報が格納される。また、PDLには、
スリッピングリプレースメントに関する情報が格納さ
れ、特に、光磁気ディスク100に対してデータの記録
再生を行う前のサーティファイと呼ばれる処理により検
出された初期の欠陥セクタ(1次欠陥セクタ)のアドレ
スや、サーティファイにより検出された初期の欠陥候補
セクタ(1次欠陥候補セクタ)のアドレスが、対応する
フラグ情報と共にテーブル化されて格納される。なお、
これら1次欠陥セクタのアドレス及びフラグ情報と、1
次欠陥候補セクタのアドレス及びフラグ情報とは、互い
に区別された状態でPDLに格納される。
【0032】また、SDLには、リニアリプレースメン
トに関する情報が格納され、特に、実際に光磁気ディス
ク100に記録されたデータを再生する際に検出された
欠陥候補セクタ(2次欠陥候補セクタ)のアドレスが、
対応するフラグ情報と共にテーブル化されて格納され
る。また、ZDLには、各ゾーンの欠陥に関する情報が
格納され、特に、1定量以上の欠陥セクタ或いは欠陥候
補セクタが検出されたためにアクセス対象から除外され
たゾーン(以下、欠陥ゾーンという。)の先頭アドレス
が格納される。
【0033】以上のような構造を有する光磁気ディスク
100は、記録媒体として情報処理装置1に装着され、
スピンドルモータ2により回転操作されることになる。
スピンドルモータ2は、サーボ回路6により回転制御さ
れるようになされており、光磁気ディスク100を所定
の回転速度で回転操作する。
【0034】スピンドルモータ2により回転操作される
光磁気ディスク100には、ヘッド部3がアクセスでき
るようになされている。ヘッド部3は、光学ヘッド7及
び磁気ヘッド8を備えており、磁界変調方式又は光変調
方式により光磁気ディスク100に対してデータを書き
込み、また、光磁気ディスク100からの反射光を検出
して、これに応じた信号を出力することで光磁気ディス
ク100に書き込まれているデータを読み出す。また、
このヘッド部3は、サーボ回路6によりアクセス制御さ
れるようになされており、コントローラ5からの指令に
基づいて、サーボ回路6によるアクセス制御に応じて、
光磁気ディスク100の所定の記録対象位置或いは再生
対象位置へアクセスする。
【0035】光磁気ディスク100に対するデータの記
録再生処理を行う記録系及び再生系としては、入力回路
11と、磁気ヘッド駆動回路12と、レーザ駆動回路1
3と、再生信号増幅回路14と、ローパスフィルタ15
と、クロック発生回路16と、復号器17と、ECC・
EDC処理回路18と、バッファメモリ19と、AVデ
コーダ20と、OSD(On Screen Diplay)生成回路2
1と、ミキシング回路22とが設けられている。
【0036】入力回路11は、例えば、地上波や衛星放
送等により送信される映像音声信号を受信し、又は、外
部機器から供給される映像音声信号を取得して、この映
像音声信号をデジタルデータに符号化する。また、入力
回路11は、可変長符号化の際のビットレートの制御も
行う。なお、入力回路11は、デジタルデータとして送
信或いは供給されるデータを受信或いは取得するように
構成されていてもよい。
【0037】磁気ヘッド駆動回路12は、コントローラ
5による制御のもとで、ヘッド部3の磁気ヘッド8を駆
動する。すなわち、磁気ヘッド駆動回路12は、磁界変
調方式により光磁気ディスク100に対するデータの書
き込みを行う際は、入力回路11から供給されるデジタ
ルデータ(記録データ)に応じて変調された磁界を磁気
ヘッド8から発生させ、この磁界を光磁気ディスク10
0に印加させる。また、磁気ヘッド駆動回路12は、光
変調方式により光磁気ディスク100に対するデータの
書き込みを行う際は、所定の磁界を磁気ヘッド8から発
生させ、この磁界を光磁気ディスク100に印加させ
る。なお、光変調方式により光磁気ディスク100に対
するデータの書き込みを行う際は、入力回路11からの
記録データは、レーザ駆動回路13に供給されることに
なる。
【0038】レーザ駆動回路13は、コントローラ5に
よる制御のもとで、ヘッド部3の光学ヘッド7が備える
レーザ光源を駆動する。すなわち、レーザ駆動回路13
は、磁界変調方式により光磁気ディスク100に対する
データの書き込みを行う際は、磁気ヘッド8から発生す
る磁界が印加される光磁気ディスク100の記録対象箇
所に所定の記録パワーのレーザ光が照射されるように、
光学ヘッド7のレーザ光源を駆動する。また、レーザ駆
動回路13は、光変調方式により光磁気ディスク100
に対するデータの書き込みを行う際は、磁気ヘッド8か
ら発生する磁界が印加される光磁気ディスク100の記
録対象箇所に、入力回路11から供給される記録データ
に応じて変調されたレーザ光が照射されるように、光学
ヘッド7のレーザ光源を駆動する。更に、レーザ駆動回
路13は、光磁気ディスク100に書き込まれたデータ
を読み出す際は、光磁気ディスク100の再生対象箇所
に、所定の再生パワーのレーザ光が照射されるように、
光学ヘッド7のレーザ光源を駆動する。
【0039】再生信号増幅回路14は、ヘッド部3の光
学ヘッド7から出力された信号を増幅する。この再生信
号増幅回路14により増幅された信号のうち、光学ヘッ
ド7のフォーカス制御やトラッキング制御を行うための
制御信号は、サーボ回路6に供給される。そして、サー
ボ回路6がこの制御信号に応じて光学ヘッド7の対物レ
ンズを微動させることで、フォーカス制御やトラッキン
グ制御が行われることになる。また、再生信号増幅回路
14により増幅された信号のうち、光磁気ディスク10
0に書き込まれたデータに応じた信号(再生信号)は、
ローパスフィルタ15に供給される。
【0040】ローパスフィルタ15は、再生信号増幅回
路14から供給された再生信号から高周波ノイズ成分を
除去し、これを復号器17に供給する。復号器17は、
ローパスフィルタ15のフィルタリング動作に同期した
クロックを発生するクロック発生回路16からのクロッ
クに基づいて、該ローパスフィルタ15からの再生信号
をデジタル化して再生データを形成すると共に、この再
生データに対して記録時に対応する所定の復号処理を施
し、これをECC・EDC処理回路18に供給する。
【0041】ECC・EDC処理回路18は、復号器1
7から供給された再生データに対して、ECC(Error
Correcting Code)による誤り訂正処理や、EDC(Err
or Detecting Code)による誤り訂正処理を行う。EC
C・EDC処理回路18により誤り訂正処理が行われた
再生データは、バッファメモリ19に供給される。な
お、このECC・EDC処理回路18により再生データ
の誤り訂正が適切に行えない場合は、その旨の情報がコ
ントローラ5に供給され、コントローラ5による制御の
もとで、再生リトライとよばれる再生処理を再試行する
動作が行われることになるが、この再生リトライについ
ては詳細を後述する。
【0042】バッファメモリ19は、ECC・EDC処
理回路18によって誤り訂正処理が行われた再生データ
を一時的に蓄積する。そして、バッファメモリ19に蓄
積された再生データが、このバッファメモリ19から順
次読み出されて、AVデコーダ20に供給される。
【0043】AVデコーダ20は、バッファメモリ19
から読み出された再生データを復号して、AVデータと
する。このAVデコーダ20により復号されたAVデー
タは、ミキシング回路21に供給される。また、このと
き、映像に付加データを重ね合わせた状態で表示する場
合には、この付加データが、OSD生成回路21により
生成され、ミキシング回路21に供給される。
【0044】ミキシング回路21は、AVデコーダ20
から供給されるAVデータに、OSD生成回路21から
供給される付加データを付加する。そして、このミキシ
ング回路21により付加データが付加されたAVデータ
が、例えば、CRTモニタや液晶ディスプレイ等の表示
装置やスピーカ等の外部装置に出力される。これによ
り、AVデータに応じた映像が表示装置に表示され、A
Vデータに応じた音声がスピーカから出力されることに
なる。
【0045】また、この情報処理装置1は、光磁気ディ
スク100から検出された欠陥セクタ及び欠陥候補セク
タの数や割合等、欠陥に関する情報を表示部4に表示さ
せるようにしている。表示部4は、例えば、情報処理装
置1の外装筐体に組み込まれた液晶パネル等よりなり、
表示制御回路22の制御に応じて、光磁気ディスク10
0の欠陥に関する情報等を表示する。
【0046】また、この情報処理装置1において、上述
した各部の動作は、コントローラ5により制御されるよ
うになされている。コントローラ5は、CPUと、動作
制御用プログラムが格納されたROMと、ワークエリア
としてのRAMとを備えており、CPUがRAMをワー
クエリアとして使用して、ROMに格納されている動作
制御用プログラムを実行することで、各部の動作を制御
する。
【0047】特に、この情報処理装置1においては、コ
ントローラ5は、例えば、再生リトライの回数を制限す
るといったように、光磁気ディスク100に対して、A
Vデータ等の実時間性が要求されるデータを適切に記録
再生できるような動作制御を行う。
【0048】また、コントローラ5は、光磁気ディスク
100のデータ記録領域から欠陥セクタや欠陥候補セク
タを検出する処理を行う。具体的には、サーティファイ
時に正常な記録再生が行えないセクタを1次欠陥セクタ
として検出し、何度も再生リトライを行わないと正常に
再生が行えないセクタを1次欠陥候補セクタとして検出
する。さらに、実際に光磁気ディスク100に記録され
たAVデータ等を再生したときに、再生リトライを何度
も行わなければ記録されたAVデータ等を正常に再生で
きないセクタを2次欠陥候補セクタとして検出する。
【0049】このコントローラ5には、記憶手段として
のメモリ23が接続されている。そして、コントローラ
5は、欠陥セクタや欠陥候補セクタを検出した場合に
は、そのアドレスを所定のフラグ情報と共にメモリ23
に一時的に格納するようにしている。また、コントロー
ラ5は、一連のデータを連続的に再生する連続再生モー
ドの終了時や、例えば1つのゾーン等の所定範囲の再生
処理終了時、或いは、一連のデータを連続的に記録する
連続記録モードの終了時や所定範囲の記録処理終了時
に、検出した欠陥セクタや欠陥候補セクタのアドレス及
びフラグ情報をメモリ23から読み出して、上述した光
磁気ディスク100のDMAに書き込む処理を行う。
【0050】更に、コントローラ5は、次の記録時又は
再生時に、光磁気ディスク100のDMAからこれら欠
陥セクタや欠陥候補セクタのアドレス及びフラグ情報を
読み出す。そして、読み出した欠陥セクタや欠陥候補セ
クタのアドレス及びフラグ情報に応じて、記録動作や再
生動作を制御する。例えば、AVデータ等の記録を行う
場合には、コントローラ5は、これら欠陥セクタや欠陥
候補セクタをスキップ(飛び越し走査)して、これら欠
陥セクタや欠陥候補セクタにデータが記録されないよう
に記録動作を制御し、また、フラグの変更等の処理を行
う。
【0051】ここで、以上のように構成される情報処理
装置1を用いて、光磁気ディスク100に対するAVデ
ータの記録再生を行う場合の処理の流れについて説明す
る。
【0052】光磁気ディスク100に対して最初にデー
タを記録するときは、実際のデータ記録処理に先立っ
て、先ず、サーティファイと呼ばれる処理が行われる。
このサーティファイは、光磁気ディスク100における
初期の欠陥である1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタ
を検出するための処理であり、コントローラ5が、動作
制御用プログラムに基づいて記録系や再生系の動作を制
御することで行われる。
【0053】サーティファイ時には、先ず、コントロー
ラ5による制御のもとで、光磁気ディスク100のデー
タ記録領域の全面に亘って所定パターンのデータが記録
される。そして、記録された所定パターンのデータを読
み出す処理が行われ、正しくデータが読み出せないセク
タが1次欠陥セクタとして検出される。また、再生リト
ライを何度も行わないと正しくデータを読み出すことが
できないセクタが1次欠陥候補セクタとして検出され
る。ここで、サーティファイによって検出された1次欠
陥セクタのアドレス及び1次欠陥候補セクタのアドレス
は、例えば「1」のフラグ情報が付加されて、コントロ
ーラ5に接続されたメモリ23に一時的に格納される。
そして、これらメモリ23に格納された1次欠陥セクタ
のアドレス及び1次欠陥候補セクタのアドレスは、例え
ばサーティファイ終了時等にメモリ23から読み出さ
れ、フラグ情報と共に光磁気ディスク100のデータ記
録領域に設けられたDMAのPDLに書き込まれる。こ
のとき、1次欠陥セクタのアドレスと、1次欠陥候補セ
クタのアドレスとは、互いに区別された状態でPDLに
書き込まれることになる。
【0054】以上のようなサーティファイ処理が終了す
ると、実際に光磁気ディスク100に対してAVデータ
を記録する処理が行われる。光磁気ディスク100に対
するAVデータの記録処理は、コントローラ5が、動作
制御用プログラムに基づいて記録系の動作を制御するこ
とで行われる。
【0055】サーティファイ処理が行われた光磁気ディ
スク100に対して、最初にAVデータを記録する際
は、先ず、コントローラ5による制御のもとで、光磁気
ディスク100のデータ記録領域に設けられたDMAの
PDLから、1次欠陥セクタのアドレスや1次欠陥候補
セクタのアドレスが、対応するフラグ情報と共に読み出
される。これら読み出された1次欠陥セクタや1次欠陥
候補セクタのアドレスは、対応するフラグ情報と共に、
コントローラ5に接続されたメモリ23に格納される。
【0056】1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタのア
ドレスがメモリ23に格納されると、コントローラ5
は、これらのアドレスから光磁気ディスク100におけ
る1次欠陥セクタの位置や1次欠陥候補セクタの位置を
認識し、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタを
スキップしながら、一連のAVデータが連続的に記録さ
れるように、連続記録モードにて記録系の動作を制御す
る。
【0057】詳述すると、光磁気ディスク100に記録
すべき一連のAVデータは、入力回路11により受信或
いは取得されて、例えば、磁気ヘッド駆動回路12に供
給される。磁気ヘッド駆動回路12は、供給されたAV
データに応じてヘッド部3の磁気ヘッド8を駆動するた
めの駆動信号を生成する。このとき、コントローラ5
は、光磁気ディスク100のプログラム領域内周側から
順番にAVデータが記録されるように、サーボ回路6の
動作を制御して、ヘッド部3のアクセス処理を行う。
【0058】そして、ヘッド部3の磁気ヘッド8が駆動
信号に応じて駆動されると共に、光学ヘッド7がコント
ローラ5による制御のもとで駆動されることにより、光
磁気ディスク100のプログラム領域を構成する各セク
タに、一連のAVデータが順次記録されていくことにな
る。このとき、コントローラ5は、記録対象位置が上述
した1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタに達した場合
には、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタをス
キップする処理を行う。すなわち、記録対象となるセク
タのアドレスが、メモリ23に格納された1次欠陥セク
タのアドレスや1次欠陥候補セクタのアドレスと一致す
る場合には、このセクタを飛び越して、このセクタにA
Vデータの記録を行わないような制御を行う。
【0059】また、コントローラ5は、1次欠陥セクタ
や1次欠陥候補セクタをスキップする処理を行ったとき
は、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタに対応
したフラグ情報を変更する処理を行う。すなわち、スキ
ップした1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタに対応し
たフラグ情報は、これらのアドレスに付加されてメモリ
23に格納されているので、このメモリ23に格納され
た対応するフラグ情報を、例えば「1」から「0」に書
き換える処理を行う。ここで、フラグ情報「1」は、欠
陥セクタや欠陥候補セクタとしての確認が終了していな
いことを示す情報であり、フラグ情報「0」は、欠陥セ
クタや欠陥候補セクタとしての確認が終了し、記録がス
キップされたことを示す情報である。
【0060】以上のように、1次欠陥セクタや1次欠陥
候補セクタをスキップしながら、一連のAVデータの記
録が終了すると、この連続記録モードの終了に応答し
て、スキップされた1次欠陥セクタや1次欠陥候補セク
タに対応したフラグ情報、すなわち、スキップ処理が行
われた際に書き換えられ、メモリ23に格納されていた
フラグ情報が、光磁気ディスク100のデータ記録領域
に設けられたDMAのPDLに書き込まれる。なお、こ
の書き換えられたフラグ情報をPDLに書き込む処理
は、連続記録モードの終了時に限らず、例えば、1つの
ゾーンに対する記録処理の終了時等、所定範囲の記録処
理の終了に応答して行うようにしてもよい。また、次の
再生処理における連続再生モードの終了或いは所定範囲
の再生処理の終了に応答して行うようにしてもよい。
【0061】次に、以上のように光磁気ディスク100
に記録された一連のAVデータを連続的に再生する再生
処理について説明する。光磁気ディスク100に記録さ
れたAVデータを再生する処理は、コントローラ5が、
動作制御用プログラムに基づいて再生系の動作を制御す
ることで行われる。
【0062】光磁気ディスク100に記録された一連の
AVデータを最初に再生する際は、先ず、記録時と同様
に、コントローラ5による制御のもとで、光磁気ディス
ク100のデータ記録領域に設けられたDMAのPDL
から、1次欠陥セクタのアドレスや1次欠陥候補セクタ
のアドレスが、対応するフラグ情報と共に読み出され
る。これら読み出された1次欠陥セクタや1次欠陥候補
セクタのアドレスは、対応するフラグ情報と共に、コン
トローラ5に接続されたメモリ23に格納される。
【0063】1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタのア
ドレスがメモリ23に格納されると、コントローラ5
は、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタの数を
計測する。ここで、1次欠陥セクタや1次欠陥候補セク
タの数の計測は、例えば、欠陥セクタや欠陥候補セクタ
としての確認が終了しているもののみを対象とする。す
なわち、「0」のフラグ情報で識別されるもののみを欠
陥セクタや欠陥候補セクタとして計測する。そして、コ
ントローラ5は、表示制御回路22の動作を制御して、
表示部4に欠陥セクタや欠陥候補セクタの数や割合を表
示させる。これにより、ユーザは、表示部4に表示され
た欠陥セクタや欠陥候補セクタの数や割合から、光磁気
ディスク100の欠陥の状態を認識することができる。
【0064】また、コントローラ5は、欠陥セクタや欠
陥候補セクタの数を計測した後に、これらの数と予め設
定しておいたしきい値とを比較して、欠陥セクタや欠陥
候補セクタの数がしきい値を超えているかどうかの判定
を行い、欠陥セクタや欠陥候補セクタの数がしきい値を
超えている場合には、表示制御回路22の動作を制御し
て、表示部4にデータ記録領域の欠陥量が多くなってい
る旨の警告を表示させるようにしてもよい。
【0065】なお、以上のような欠陥セクタや欠陥候補
セクタの数の計測、比較判定は、光磁気ディスク100
のプログラム領域に設けられた各ゾーン毎に行うことが
望ましい。このように、各ゾーン毎に欠陥セクタや欠陥
候補セクタの数の計測、比較判定を行うようにすれば、
各ゾーン毎の欠陥の状態を表示部4に表示させ、また、
各ゾーン毎に欠陥量が多くなっている旨の警告を表示さ
せることができる。更に、各ゾーン毎に欠陥セクタや欠
陥候補セクタの数の計測、比較判定を行った場合には、
欠陥量が多くなったゾーンをアクセス対象から除外する
ゾーン除外処理を行うことが可能となる。なお、このゾ
ーン除外処理については、詳細を後述する。
【0066】欠陥についての情報が表示部4に表示され
ると、次に、コントローラ5は、再生要求のあったAV
データの先頭位置を検出し、サーボ回路6の動作を制御
して、ヘッド部3をその先頭位置にアクセスさせる。ま
た、コントローラ5は、レーザ駆動回路13の動作を制
御して、ヘッド部3の光学ヘッド7を駆動させる。これ
により、光磁気ディスク100に記録された一連のAV
データが順次読み出されていくことになる。このとき、
コントローラ5は、再生対象位置が「0」のフラグ情報
で識別される1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタに達
した場合には、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セ
クタを読み飛ばす処理を行う。すなわち、「0」のフラ
グ情報で識別される1次欠陥セクタや1次欠陥候補セク
タは、記録時にスキップされたセクタであり、AVデー
タは記録されていないので、これらのセクタを読み飛ば
しながら再生処理が行われる。
【0067】また、光磁気ディスク100から読み出さ
れた再生データは、ECC・EDC処理回路18におい
て誤り訂正処理が行われるが、このECC・EDC処理
回路18による誤り訂正処理が適切に行えないセクタが
検出された場合には、コントローラ5は、誤り訂正処理
が適切に行えないセクタを光磁気ディスク100から再
度読み出す再生リトライを行う。そして、再生リトライ
の回数が、予め設定された基準値に達したとき、すなわ
ち、予め設定された回数の再生リトライを行っても適切
に誤り訂正が行えない場合には、コントローラ5は、こ
のセクタを2次欠陥候補セクタとして検出し、そのアド
レスをフラグ情報と共にメモリ23に書き込む処理を行
う。
【0068】詳述すると、光学ヘッド7から出力され、
再生信号増幅回路14により増幅された再生信号は、ロ
ーパスフィルタ15及び復号器17を介して再生データ
としてECC・EDC処理回路18に供給される。そし
て、ECC・EDC処理回路18により、この再生デー
タに対する誤り訂正処理が行われる。ここで、ECC・
EDC処理回路18による誤り訂正処理によっても再生
データの誤りが適切に訂正されない場合には、その旨の
情報がコントローラ5に供給される。
【0069】コントローラ5は、図4に機能ブロック図
で示すように、ECC・EDC処理回路18による誤り
訂正処理が適切に行われなかった旨の情報を受け取る
と、先ず、判定回路31において、その再生データに対
する再生リトライの回数、すなわち、その再生データが
何回目の再生リトライ処理により読み出されたデータで
あるかが検出される。そして、検出された再生リトライ
の回数が、予め設定された基準値よりも少ない場合、す
なわち、そのデータに対する再生リトライの回数が基準
値に達してない場合は、再生リトライ処理部32が選択
され、この再生リトライ処理部32により、レーザ駆動
回路13やサーボ回路6の動作が制御されて、再生リト
ライ処理が行われる。
【0070】一方、判定回路31において検出された再
生リトライの回数が予め設定された基準値に達している
場合には、この再生データが記録されていたセクタが2
次欠陥候補セクタとして認識される。そして、メモリ格
納処理部33が選択され、このメモリ格納処理部33に
より、再生データが記録されていた2次欠陥候補セクタ
のアドレスがフラグ情報と共にメモリ23に格納され
る。ここで検出された2次欠陥候補セクタは、未だ欠陥
候補セクタとしての確認が終了していないので、メモリ
23に格納されるのは「1」のフラグ情報である。
【0071】以上のような処理が繰り返し行われること
により、一連のAVデータが記録された全てのセクタに
対して、データ再生時における欠陥候補セクタの検出が
行われる。なお、再生リトライを許容する基準値は、A
Vデータの実時間性が損なわれない範囲で設定される。
すなわち、この基準値は、例えば、コントローラ5のC
PUの処理速度や、バッファメモリ19の容量等によっ
て決定される。
【0072】一方、ECC・EDC処理回路18により
再生データに対する誤り訂正処理が適切に行われた場合
には、この再生データは、バッファメモリ19に一時的
に蓄積される。そして、バッファメモリ19に蓄積され
た再生データが順次読み出され、AVデコーダ20によ
り復号されてAVデータとされる。このAVデータは、
ミキシング回路21により、必要に応じてOSD生成回
路21から供給される付加データが付加され、例えば、
CRTモニタや液晶ディスプレイ等の表示装置やスピー
カ等の外部装置に出力される。これにより、光磁気ディ
スク100に記録された一連のAVデータに応じた映像
が表示装置に表示され、一連のAVデータに応じた音声
がスピーカから出力されることになる。
【0073】以上のようにして、2次欠陥候補セクタの
検出を行いながら、一連のAVデータの再生が終了する
と、この連続再生モードの終了に応答して、メモリ23
に格納されていた2次欠陥候補セクタのアドレス及びこ
れに対応したフラグ情報が、光磁気ディスク100のデ
ータ記録領域に設けられたDMAのSDLに書き込まれ
る。なお、この2次欠陥候補セクタのアドレス及びこれ
に対応したフラグ情報をSDLに書き込む処理は、連続
再生モードの終了時に限らず、例えば、1つのゾーンに
対する再生処理の終了時等、所定範囲の再生処理の終了
に応答して行うようにしてもよい。また、次の記録処理
における連続記録モードの終了或いは所定範囲の記録処
理の終了に応答して行うようにしてもよい。
【0074】次に、光磁気ディスク100に記録された
一連のAVデータを、再度、連続的に再生する再生処理
について説明する。この場合も、先ず、コントローラ5
による制御のもとで、光磁気ディスク100のデータ記
録領域に設けられたDMAのPDLから、1次欠陥セク
タのアドレスや1次欠陥候補セクタのアドレスが、対応
するフラグ情報と共に読み出される。また、この場合に
は、光磁気ディスク100のデータ記録領域に設けられ
たDMAのSDLに、2次欠陥候補セクタのアドレス及
びこれに対応するフラグ情報が書き込まれているので、
この2次欠陥候補セクタのアドレス及びフラグ情報も読
み出される。そして、読み出された1次欠陥セクタや1
次欠陥候補セクタ、2次欠陥候補セクタのアドレスは、
対応するフラグ情報と共にメモリ23に格納される。
【0075】1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタ、2
次欠陥候補セクタのアドレスがメモリ23に格納される
と、上述した最初のデータ再生時と同様に、欠陥セクタ
や欠陥候補セクタの数の計測、判定、表示等の処理が行
われる。なお、このとき2次欠陥候補セクタは、未だ欠
陥候補セクタとしての確認が終了していないので、計測
の対象とはならない。
【0076】次に、コントローラ5が、再生要求のあっ
たAVデータの先頭位置を検出し、サーボ回路6の動作
を制御して、ヘッド部3をその先頭位置にアクセスさせ
る。また、コントローラ5は、レーザ駆動回路13の動
作を制御して、ヘッド部3の光学ヘッド7を駆動させ
る。これにより、光磁気ディスク100に記録された一
連のAVデータが順次読み出されていくことになる。こ
のとき、コントローラ5は、再生対象位置が「0」のフ
ラグ情報で識別される1次欠陥セクタや1次欠陥候補セ
クタに達した場合には、上述した最初のデータ再生時と
同様に、これら1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタを
読み飛ばす処理を行う。一方、再生対象位置が上述した
最初のデータ再生時において検出された2次欠陥候補セ
クタに達した場合には、この2次欠陥候補セクタに対し
ては通常の再生処理を行う。すなわち、この2次欠陥候
補セクタは、未だ欠陥候補セクタとしての確認が終了し
ていないので、読み飛ばす処理は行わない。
【0077】そして、2次欠陥候補セクタから読み出さ
れた再生データに対してECC・EDC処理回路18に
よる誤り訂正処理を行い、適切に誤り訂正が行えない場
合には、再生リトライを行う。そして、再生リトライの
回数が、予め設定された基準値に達したとき、すなわ
ち、予め設定された回数の再生リトライを行っても適切
に誤り訂正が行えない場合には、コントローラ5は、メ
モリ23に格納されているこのセクタに対応したフラグ
情報を「1」から「0」に書き換える処理を行う。これ
により、このセクタは欠陥候補セクタとしての確認が終
了することになる。そして、次のデータ記録時又はデー
タ再生時には、この2次欠陥候補セクタは、記録対象或
いは再生対象から除外され、スキップされることにな
る。
【0078】一方、2次欠陥候補セクタから読み出され
た再生データに対してECC・EDC処理回路18によ
る誤り訂正が適切に行えた場合、或いは、予め設定され
た基準値よりも少ない回数の再生リトライ処理により、
誤り訂正が適切に行えるようになった場合には、コント
ローラ5は、メモリ23に格納されているこのセクタに
対応したアドレス及びフラグ情報を消去する処理を行
う。すなわち、このセクタは、最初のデータ再生時にお
いては、2次欠陥候補セクタとして検出されたが、次の
データ再生時において適切にデータの再生が行えること
が確認されたので、正常なセクタとしてデータの記録再
生に使用する。
【0079】また、最初のデータ再生時において検出さ
れた2次欠陥候補セクタ以外のセクタから読み出された
データについても、ECC・EDC処理回路18による
誤り訂正処理が行われ、適切に誤り訂正が行えないセク
タが検出された場合には、再生リトライが行われる。そ
して、再生リトライの回数が、予め設定された基準値に
達したときは、コントローラ5は、このセクタを2次欠
陥候補セクタとして検出し、そのアドレスをフラグ情報
と共にメモリ23に書き込む処理を行う。
【0080】そして、一連のAVデータの再生終了時、
或いは、1つのゾーンに対する再生処理の終了時等、所
定範囲の再生処理の終了に応答して、メモリ23に格納
されていた2次欠陥候補セクタのアドレス及びこれに対
応したフラグ情報が、光磁気ディスク100のデータ記
録領域に設けられたDMAのSDLに書き込まれる。
【0081】次に、既にAVデータが記録された光磁気
ディスク100に対して、更にAVデータを記録する処
理、すなわち、AVデータの書き換えを行う処理につい
て説明する。この場合も、先ず、コントローラ5による
制御のもとで、光磁気ディスク100のデータ記録領域
に設けられたDMAのPDLから、1次欠陥セクタのア
ドレスや1次欠陥候補セクタのアドレス及びフラグ情報
が読み出され、また、DMAのSDLから、2次欠陥候
補セクタのアドレス及びフラグ情報が読み出される。そ
して、読み出された1次欠陥セクタや1次欠陥候補セク
タ、2次欠陥候補セクタのアドレスは、対応するフラグ
情報と共にメモリ23に格納される。
【0082】1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタ、2
次欠陥候補セクタのアドレスがメモリ23に格納される
と、上述したデータ記録時及び再生時と同様に、欠陥セ
クタや欠陥候補セクタの数の計測、判定、表示等の処理
が行われる。ここで、欠陥セクタや欠陥候補セクタの数
の計測は、例えば、欠陥セクタや欠陥候補セクタとして
の確認が終了しているもののみを対象とする。また、欠
陥セクタや欠陥候補セクタの数の計測、比較判定は、光
磁気ディスク100のプログラム領域に設けられた各ゾ
ーン毎に行われる。そして、あるゾーンについて、欠陥
セクタや欠陥候補セクタの数が所定のしきい値を超える
場合には、この欠陥量が多くなったゾーン(欠陥ゾー
ン)をアクセス対象から除外して、この欠陥ゾーンに対
してはデータの記録を行わないゾーン除外処理が行われ
る。
【0083】詳述すると、コントローラ5がサーボ回路
6の動作を制御して、ヘッド部3が欠陥ゾーンにアクセ
スしないようにする。そして、欠陥ゾーン以外のゾーン
にヘッド部3を走査させながら、ヘッド部3の磁気ヘッ
ド8を記録するAVデータに応じた駆動信号で駆動する
と共に、光学ヘッド7を駆動する。これにより、欠陥ゾ
ーン以外のゾーンを構成する各セクタに、一連のAVデ
ータが順次記録されていくことになる。
【0084】このとき、コントローラ5は、記録対象位
置が上述した1次欠陥セクタや1次欠陥候補セクタ、2
次欠陥候補セクタに達した場合には、これら1次欠陥セ
クタや1次欠陥候補セクタ、2次欠陥候補セクタをスキ
ップする処理を行う。すなわち、記録対象となるセクタ
のアドレスが、メモリ23に格納された1次欠陥セクタ
のアドレスや1次欠陥候補セクタのアドレス、2次欠陥
候補セクタのアドレスと一致する場合には、このセクタ
を飛び越して、このセクタにAVデータの記録を行わな
いような制御を行う。
【0085】また、コントローラ5は、「1」のフラグ
情報で識別される欠陥セクタや欠陥候補セクタ、すなわ
ち、未だ欠陥セクタや欠陥候補セクタとしての確認が終
了していなかったセクタをスキップする処理を行ったと
きは、これらのセクタに対応したフラグ情報を「1」か
ら「0」に書き換える処理を行う。これにより、これら
のセクタは、欠陥セクタ又は欠陥候補セクタとしての確
認が終了することになる。
【0086】また、コントローラ5は、欠陥ゾーンに対
してゾーン除外処理を行った場合には、ゾーン除外処理
が行われた欠陥ゾーンの先頭アドレスをメモリ23に書
き込む処理を行う。
【0087】そして、一連のAVデータの記録終了時、
或いは、1つのゾーンに対する記録処理の終了時等、所
定範囲の再生処理の終了に応答して、スキップされた欠
陥セクタや欠陥候補セクタに対応したフラグ情報、すな
わち、スキップ処理が行われた際に書き換えられ、メモ
リ23に格納されていたフラグ情報が、光磁気ディスク
100のデータ記録領域に設けられたDMAのPDL又
はSDLに書き込まれる。また、このとき、メモリ23
に格納されていた欠陥ゾーンの先頭アドレスが、DMA
のZDLに書き込まれる。
【0088】以上のように、欠陥ゾーンに対してゾーン
除外処理を行いながらAVデータを記録していくように
すれば、記録されたAVデータの信頼性を確保すること
ができる。
【0089】なお、以上は、データ記録時にゾーン除外
処理を行う例について説明したが、データ再生時におい
てもゾーン除外処理を行うようにしてもよい。データ再
生時に欠陥ゾーンに対するゾーン除外処理を行うように
した場合には、適切なデータの再生が望めないゾーンか
らデータを再生する処理を省略することで、データ再生
処理の効率を大幅に向上させることができる。但し、こ
の場合には、除外処理の対象となるゾーンからのデータ
の再生が行われないことになるので、ゾーン除外処理を
行うかどうかの判断をユーザに行わせることが望まし
い。具体的には、例えば、再生すべきAVデータが記録
されたゾーンが欠陥ゾーンである旨の情報を表示部4に
表示させ、この欠陥ゾーンに対してゾーン除外処理を行
うか否かをユーザに選択させる。
【0090】ところで、データの記録を行うゾーンの欠
陥量がそのゾーンのスペアエリアの容量を超えるような
場合には、他のゾーンのスペアエリアに代替セクタを設
定し、書き込むべきデータをこの代替セクタに書き込む
代替処理を行う場合がある。この場合、代替セクタの位
置はリンク情報により示されることになる。
【0091】このような代替処理が行われて、スペアエ
リアに他のゾーンからの代替セクタが設定されたゾーン
が欠陥セクタとなり、この欠陥セクタに対してゾーン除
外処理を行う場合には、ユーザエリアのみをゾーン除外
処理の対象とすることが望ましい。すなわち、この欠陥
ゾーンのスペアエリアには、他のゾーンからの代替セク
タが設定されているので、この欠陥ゾーンのスペアエリ
アを含めてゾーン除外処理を行うと、代替セクタに書き
込まれたデータの再生が行われないことになる。そこ
で、欠陥ゾーンのスペアエリアに他のゾーンからの代替
セクタが設定されている場合には、欠陥ゾーンのユーザ
エリアのみをゾーン除外処理の対象とする。これによ
り、代替セクタに書き込まれたデータを保護しながら、
欠陥ゾーンの除外処理を適切に行うことができる。
【0092】また、欠陥ゾーンのスペアエリアに他のゾ
ーンからの代替セクタが設定されている場合であって、
欠陥ゾーンのスペアエリアを含めてゾーン除外処理を行
う場合には、ゾーン除外処理を行う前に、他のゾーンに
更に代替セクタを設定し、欠陥ゾーンの代替セクタに書
き込まれたデータを他のゾーンの代替セクタに移動し
て、代替セクタの位置を示すリンク情報を書き換える処
理を行うことが望ましい。このような処理を行うように
すれば、欠陥ゾーンのスペアエリアを含めてゾーン除外
処理を行う場合であっても、代替セクタに書き込まれた
データを保護しながら、欠陥ゾーンの除外処理を適切に
行うことができる。
【0093】以上詳細に説明したように、本発明を適用
した情報処理装置1は、光磁気ディスク100に記録さ
れたデータを再生する際に、再生リトライを何度も行わ
なければ正常にデータの再生が行えないセクタを欠陥候
補セクタとして検出して、そのアドレスをメモリ23に
格納しておき、再生終了時に検出した欠陥候補セクタの
アドレス情報をメモリ23から読み出して光磁気ディス
ク100のDMAに書き込むようにしているので、この
光磁気ディスク100のDMAに書き込まれた欠陥候補
セクタのアドレスをデータ記録時に利用して、適切なデ
ィフェクトマネージメントを行うことができる。
【0094】また、この情報処理装置1では、データ再
生時において実時間性を損なう要因となる再生リトライ
の回数を制限し、予め設定された基準値を超える再生リ
トライを行わなければ適切にデータの再生が行えないセ
クタを欠陥候補セクタとして検出して、データ記録時に
おいてはこの欠陥候補セクタにデータの記録を行わない
ようにしているので、要求される実時間性を損なうこと
なく適切なディフェクトマネージメントを行って、デー
タの信頼性を確保することができる。
【0095】また、この情報処理装置1では、データ再
生時に検出された欠陥候補セクタのアドレスを、サーテ
ィファイ時に検出された欠陥セクタのアドレスとは区別
して光磁気ディスク100のDMAに書き込むようにし
ているので、欠陥候補セクタと欠陥セクタとをそれぞれ
個別に取り扱うことができる。例えば、情報処理装置1
により、コンピュータデータ等の実時間性が要求されな
いデータの記録再生を行う場合には、欠陥候補セクタに
記録されたデータは、何度も再生リトライを行うことで
適切に再生されることになるので、このような場合に
は、欠陥セクタのみを記録再生の対象から除外し、欠陥
候補セクタは記録再生の対象とするといったような処理
を行うことが可能となる。
【0096】また、この情報処理装置1では、光磁気デ
ィスク100のDMAに書き込まれた欠陥候補セクタの
アドレスを欠陥セクタのアドレスと共に読み出すように
しているので、これらのアドレスに基づいて、データ再
生時に検出された欠陥候補セクタだけでなく、サーティ
ファイによって検出された欠陥セクタに対しても、記録
再生の対象から除外する処理を行うことができる。
【0097】なお、以上説明した情報処理装置1では、
欠陥セクタ及び欠陥候補セクタが検出された場合に、そ
のアドレスにフラグ情報を付加してメモリ23に格納
し、このフラグ情報をもとに、検出された欠陥セクタや
欠陥候補セクタの確認が終了しているか否かを判断する
ようにしているが、本発明に係る情報処理装置は、以上
の例に限定されるものではなく、欠陥セクタ及び欠陥候
補セクタが検出された場合に、フラグ情報を付加するこ
となく、そのアドレスのみをメモリ23に格納するよう
にしてもよい。この場合には、フラグ情報の書き込みや
読み出し、書き換え等の処理が不要となるので、処理の
簡略化を図ることができる。しかしながら、1度検出さ
れた欠陥セクタ及び欠陥候補セクタについては、その確
認が行われることなく全て記録再生対象から除外される
ことになるので、処理の簡略化よりもデータ記録領域の
有効利用を図ることを優先する場合には、上述した例の
ようにフラグ情報を使用する方が好ましい。
【0098】また、以上説明した情報処理装置1では、
データ記録領域にDMAが設けられた光磁気ディスク1
00を記録媒体として用いるようにしているが、本発明
に係る情報処理装置は、以上の例に限定されるものでは
なく、例えば、データ記録領域に、図5に示すようなS
MA(Sparing Management Area)が設けられた光磁気
ディスクを記録媒体として用いるようにしてもよい。こ
こで、SMAは、スペアエリアと、これを管理するため
のST(Sparing Table)及びSAT(Sparing Applicant
Table)とから構成されている。この場合、STには、
スペアエリアを管理するための諸情報が格納され、メモ
リ23から読み出された情報は、SATに随時格納され
ることになる。
【0099】また、以上説明した情報処理装置1では、
記録媒体として光磁気ディスク100を用いるようにし
ているが、本発明に係る情報処理装置は、以上の例に限
定されるものではなく、例えば、磁気ディスクや相変化
型の光ディスク等のように書き換え可能なものであれば
どのようなものを記録媒体として用いるようにしてもよ
い。なお、磁気ディスクを記録媒体として用いる場合に
は、ヘッド部の光学ヘッドは不要となり、相変化型の光
ディスクを記録媒体として用いる場合には、ヘッド部の
磁気ヘッドが不要となる。
【0100】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明に係る情報処理
装置は、連続再生モードにおいて、再生リトライの回数
が予め設定された基準値に達した再生対象位置を欠陥候
補位置として検出し、連続記録モードにおいて、記録対
象位置が欠陥候補位置に達したときは、この欠陥候補位
置をスキップするようにしているので、実時間性が要求
される情報を記録再生する場合であっても、実時間性の
要求を満足しながら、適切にディフェクトマネージメン
トを行って、情報に対する信頼性を確保することができ
る。
【0101】また、請求項2に記載の本発明に係る情報
処理装置は、連続再生モードにおいて、再生リトライの
回数が予め設定された基準値に達した再生対象位置を欠
陥候補位置として検出し、連続記録モードにおいて、記
録対象位置が欠陥候補位置に達したときは、この欠陥候
補位置をスキップするようにしていると共に、検出され
た欠陥候補位置に対応したフラグ情報をもとにして、欠
陥候補位置の確認を行うようにしているので、実時間性
が要求される情報を記録再生する場合であっても、実時
間性の要求を満足しながら、適切にディフェクトマネー
ジメントを行って、情報に対する信頼性を確保すること
ができると共に、欠陥候補位置の誤検出を抑制して、媒
体の記録領域の有効利用を図ることができる。
【0102】また、請求項3に記載の本発明に係る情報
処理装置は、連続再生モードにおいて検出された欠陥候
補位置についての位置情報を、それ以外の欠陥位置に関
する位置情報とは区別して媒体のテーブル領域に記録す
るようにしているので、欠陥候補位置とそれ以外の欠陥
位置に対する取り扱いを、目的に応じて異ならせること
ができる。
【0103】また、請求項4に記載の本発明に係る情報
処理装置は、連続再生モードにおいて検出された欠陥候
補位置についての位置情報を、それ以外の欠陥位置に関
する位置情報と共に媒体のテーブル領域から読み出すよ
うにしているので、欠陥候補位置だけでなく、それ以外
の欠陥位置についても記録再生の対象から除外して、情
報に対する信頼性を更に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理装置の一構成例を示
すブロック図である。
【図2】記録媒体として用いられる光磁気ディスクのデ
ータ記録領域の構造を模式的に示す図である。
【図3】上記光磁気ディスクのデータ記録領域に設けら
れたDMAの構造を模式的に示す図である。
【図4】上記情報処理装置が備えるコントローラにおけ
る処理を説明するための機能ブロック図である。
【図5】他の光磁気ディスクのデータ記録領域に設けら
れたSMAの構造を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1…情報処理装置、3…ヘッド部、5…コントローラ、
6…サーボ回路、23…メモリ、31…判定回路、32
…再生リトライ処理部、33…メモリ格納処理部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 20/18 572 G11B 20/18 572C 572F 574 574B 574D 576 576C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 書き換え可能な媒体を動的に連続走査し
    て情報の記録再生を行う情報処理装置であって、 連続再生モードにおいて、再生リトライの回数が予め設
    定された基準値に達したときに、上記媒体上の再生対象
    位置を欠陥候補位置として検出する欠陥候補位置検出手
    段と、 上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠陥候補位
    置についての位置情報が格納される記憶手段と、 連続記録モードにおいて、上記媒体上の記録対象位置が
    上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠陥候補位
    置に達すると、この欠陥候補位置をスキップする欠陥候
    補位置スキップ手段と、 上記連続再生モードの終了又は所定範囲の再生処理終
    了、或いは、上記連続記録モードの終了又は所定範囲の
    記録処理終了に応答して、上記記憶手段に格納された欠
    陥候補位置についての位置情報を、上記媒体に設けられ
    たテーブル領域に記録するテーブル記録手段と、 上記媒体に設けられたテーブル領域から、上記欠陥候補
    位置についての位置情報を読み出すテーブル読み出し手
    段とを有することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 書き換え可能な媒体を動的に連続走査し
    て情報の記録再生を行う情報処理装置であって、 連続再生モードにおいて、再生リトライの回数が予め設
    定された基準値に達したときに、上記媒体上の再生対象
    位置を欠陥候補位置として検出する欠陥候補位置検出手
    段と、 上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠陥候補位
    置についての位置情報が所定のフラグ情報と共に格納さ
    れる記憶手段と、 連続記録モードにおいて、上記媒体上の記録対象位置が
    上記欠陥候補位置検出手段により検出された欠陥候補位
    置に達すると、この欠陥候補位置をスキップする欠陥候
    補位置スキップ手段と、 上記欠陥候補位置スキップ手段によりスキップされた欠
    陥候補位置に対応するフラグ情報を変更するフラグ情報
    変更手段と、 上記連続再生モードの終了又は所定範囲の再生処理終
    了、或いは、上記連続記録モードの終了又は所定範囲の
    記録処理終了に応答して、上記記憶手段に記憶された欠
    陥候補位置についての位置情報及びフラグ情報を、上記
    媒体に設けられたテーブル領域に記録するテーブル記録
    手段と、 上記媒体に設けられたテーブル領域から、上記欠陥候補
    位置についての位置情報及びフラグ情報を読み出すテー
    ブル読み出し手段とを有することを特徴とする情報処理
    装置。
  3. 【請求項3】 上記媒体に設けられたテーブル領域は、
    上記欠陥候補位置検出手段により検出される欠陥候補位
    置以外の欠陥位置に関する位置情報も記録されるように
    なされており、 上記テーブル記憶手段は、上記欠陥候補位置についての
    位置情報を、それ以外の欠陥位置に関する位置情報とは
    区別して、上記媒体に設けられたテーブル領域に記録す
    ることを特徴とする請求項1及び2記載の情報処理装
    置。
  4. 【請求項4】 上記テーブル読み出し手段は、上記欠陥
    候補位置についての位置情報を、それ以外の欠陥位置に
    関する位置情報と共に、上記媒体に設けられたテーブル
    領域から読み出すことを特徴とする請求項3記載の情報
    処理装置。
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