JPH0955035A - ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するディフェクト処理方法 - Google Patents

ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するディフェクト処理方法

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JPH0955035A
JPH0955035A JP20568895A JP20568895A JPH0955035A JP H0955035 A JPH0955035 A JP H0955035A JP 20568895 A JP20568895 A JP 20568895A JP 20568895 A JP20568895 A JP 20568895A JP H0955035 A JPH0955035 A JP H0955035A
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JP
Japan
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disk
head
defect
recording
disk surface
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Application number
JP20568895A
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English (en)
Inventor
Chikashi Igari
史 猪狩
Takashi Kuzuhara
高志 葛原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ディスク面単位またはヘッド単位のディフェク
ト機能により、ディフェクト処理全体の効率化を図り、
また下位容量仕様への変更に対してディスクやヘッドの
交換作業等の製造手順を簡略化して結果的に低コストの
ディスク記録再生装置の製造を実現することにある。 【解決手段】複数枚のディスク1a〜1fと各ディスク
面に対応する複数のヘッド2a〜2lを備えたHDDに
おいて、CPU11はヘッド単位(ディスク面単位)の
ディフェクト情報13aを作成し、EEPROM13に
登録する。さらに、CPU11は、ディフェクト情報1
3aに基づいて、HDD内部の論理構成を決定するため
のパラメータ情報を作成し、HDC14にセットする。
HDC14は、パラメータ情報に従って、使用不可のデ
ィスク面を除外して、使用可能なディスク面を悪性要求
に応じて割当てるアクセス制御を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハードディスク装
置等のディスク記録再生装置に適用するディフェクト処
理技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク装置(HDD)等
のディスク記録再生装置では、記録媒体であるディスク
の製造時またはディスクをHDDの内部に取付けるため
の組立て工程時に、ディスク面に損傷が発生することが
ある。ディスク面の損傷が許容範囲外の場合には、デー
タの記録再生動作が不可となる欠陥(ディフェクト)と
して取扱われる。
【0003】一方、HDDでは、1枚のディスク当たり
2面のディスク面がデータ記録エリアとして使用され
て、複数枚のディスクの各ディスク面の全てがデータ記
録エリアとして使用される方式が一般的である。HDD
では、各ディスク面のそれぞれに対応するヘッドが取付
けられる。即ち、ディスク面とヘッドとは1対1に対応
しており、アクセス動作では物理アドレスとしてヘッド
番号が指定されることにより、そのヘッド番号に対応す
るディスク面が指定されることになる。
【0004】このような構造では、前記のようなディス
ク上の欠陥だけでなく、ディスク面が正常であっても、
ヘッドの側に障害が発生すると、その対応するディスク
面に対するデータの記録再生は不可となる。
【0005】具体的には、HDDの組立て工程におい
て、ヘッドの取付け工程時に、ヘッドの取付け状態の不
良により浮上高が所定値より高くなる場合がある。浮上
高とは、ディスク面に対してヘッドが浮上した状態での
浮上量であり、換言すればヘッドとディスクとの間隔で
ある。この浮上高が所定値より高くなると、ヘッドの再
生出力レベルが低下し、データ再生動作におけるエラー
レート(デコード時のデータエラー発生の確率)が増大
して、いわゆるリードエラーとなる事態の発生確率が高
くなる。
【0006】さらに、ディスク面の状態は完全に均一で
はなく、記録エリアの位置によってはヘッドの再生出力
が基準値より低下することがある。また、ヘッドとディ
スクとの相対速度が低下するディスク面の内周側やCD
R(constant density record
ing)方式を採用した場合に、記録周波数が相対的に
高くなる外周側などの特定の条件において、リードエラ
ーが集中して発生する場合が多い。
【0007】さらに、前述のようなヘッドの再生出力低
下やディスク面の欠陥によるデータ再生の障害に関して
は、ディスク上のサーボエリアからサーボ情報を再生す
るときにも同様に発生する可能性がある。
【0008】小型のHDDでは、一般的にはセクタサー
ボ方式が採用されており、ディスク上に所定間隔で配置
されたサーボエリアには、ヘッド位置決め制御を行なう
ためのサーボ情報が予め記録されている。HDDでは、
アクセス対象のトラックが指定されると、ヘッドを指定
トラック上に位置決めするためのヘッド位置決め制御が
実行される。このとき、サーボ情報は、通常のデータ再
生(即ち、ユーザデータの再生動作)時に使用される同
一のヘッドにより再生される。
【0009】したがって、前述したようなデータ再生の
障害が発生すれば、サーボ情報を確実に得ることができ
ないため、ヘッド位置決め精度の低下や最悪の場合には
ヘッド位置決め制御動作が不可能となることがある。
【0010】以上のようなディスクの欠陥またはヘッド
に関係する障害により、データ記録再生動作に支障を来
すことを防止するために、HDDではディフェクト処理
(ディフェクト管理)と称する機能が開発されている。
【0011】ディフェクト機能は、図6に示すように、
例えば1ブロックが4バイトからなるディフェクト情報
をテーブル(例えば512ブロック)として、ディスク
上のシステムエリアと称する特定領域に格納して、アク
セス動作(データの記録再生動作)時にディフェクト情
報テーブルを参照できる機能である。
【0012】システムエリアは、通常では各ディスク面
の最内周側のトラックであり、ディフェクト情報テーブ
ル以外にも各種の制御情報を格納している。ディフェク
ト情報は、図6に示すように、ディスク面の欠陥位置
(セクタ単位)を特定するための欠陥情報であり、HD
Dの製造時に調査されてシステムエリアにセットされ
る。HDDでは、ディスクコントローラ(HDC)がデ
ィフェクト情報を利用して、欠陥セクタに対するアクセ
スを禁止し、予め用意された代替セクタ(通常ではディ
スク面の各トラック毎に設けられている)または代替ト
ラック(代替シリンダ)との交換を行なうなどのディフ
ェクト処理を実行する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来のHDDでは、デ
ィスク面上に存在する欠陥または相対的にヘッド側の要
因による欠陥に対して、予めディフェクト情報テーブル
を用意して、データ再生エラーの発生を最小限にするデ
ィフェクト機能が設けられている。
【0014】ここで、特に複数枚のディスクを搭載する
HDDにおいて、前記の欠陥は、あるディスク面に集中
的に発生する傾向にある。このため、実際上では、ディ
フェクト処理は、複数のディスク面の中でも、特定のデ
ィスク面に対して集中的に行なわれることになる。この
結果、実際には複数のディスク面の一部のために、ディ
フェクト処理が実行されていることになり、システム全
体からみると必ずしも効率的でない面がある。
【0015】また、HDDの製造時に、所定の許容範囲
を越える欠陥が存在するディスク面に対しては、ディス
クまたはヘッドの交換を行なうことがなされている。こ
のような場合、例えば1面のディスク面のみであって
も、1枚のディスクを交換することになるため、実際に
は2面分の交換となる。したがって、ディスク自体のコ
ストと合わせて、交換作業に伴う製造コストの増大化を
伴う。また、ヘッド交換の場合でも同様にコストの増大
化を伴う。
【0016】ところで、実際上では、コスト面からの理
由により、記憶容量の仕様内容を変更して、相対的に記
憶容量を低下させた下位容量仕様のHDDに対する要求
もある。このような仕様変更に対して、前記の欠陥を有
するディスク面をそのまま残して、ディスクやヘッドの
交換作業を含む製造手順を簡略化して、低コストの下位
容量仕様のHDDを製品化できれば非常に便利である。
【0017】このとき、下位容量仕様に従って、上位容
量仕様のHDDからディスクの枚数をただ単に減少させ
るだけでは、スピンドルモータ機構のバランス関係が悪
化するなどの問題がある。
【0018】本発明の目的は、ディスク面単位またはヘ
ッド単位のディフェクト機能により、ディフェクト処理
全体の効率化を図り、また下位容量仕様への変更に対し
てディスクやヘッドの交換作業等の製造手順を簡略化し
て結果的に低コストのディスク記録再生装置の製造を実
現することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、特に複数枚の
ディスクと各ディスク面に対応する複数のヘッドを備え
たHDD等のディスク記録再生装置において、ディスク
面単位またはヘッド単位のディフェクト処理を実行する
ディフェクト処理手段を有する装置である。
【0020】本発明のディフェクト処理手段は、ディス
ク面単位またはヘッド単位のディフェクト情報を記憶す
るディフェクト情報記憶手段およびディフェクト管理を
行なう管理手段からなる。ディフェクト情報は、所定の
上限欠陥数を越える欠陥数が存在するディスク面は使用
不可であり、それ以外のディスク面は使用可能であるこ
とを指示するための情報である。管理手段は、ディフェ
クト情報に基づいて、使用可能なディスク面と使用不可
のディスク面とを認識し、アクセス要求に応じたデータ
の記録再生動作を使用可能なディスク面を割当てること
により実行する。
【0021】このようなディフェクト処理手段により、
ディスク面単位またはヘッド単位の欠陥が存在する場合
に、使用不可のディスク面を実際には使用しないダミー
ディスク面として取扱うようにして、使用可能なディス
ク面とヘッドとに従った容量仕様の論理構成に変更する
ことを容易に実現することができる。
【0022】これにより、使用不可のディスク面を予め
ディフェクト処理の対象から除外することができるた
め、結果的にディフェクト処理の効率化を図ることがで
きる。さらに、とくに上位容量仕様から下位容量仕様に
変更する場合に、ディスクやヘッドの交換作業等の製造
手順を簡略化することが可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は本実施形態に関係するHDD
のシステム構成を示すブロック図であり、図2は本実施
形態に関係するディフェクト情報を説明するための概念
図であり、図3は本実施形態に関係するパラメータ情報
を説明するための概念図であり、図4と図5は本実施形
態の動作を説明するためのフローチャートである。 (システム構成)本実施形態は、6枚のディスク1a〜
1fおよび各ディスク面に対応する12本のヘッド2a
〜2lを有するHDDを想定している。
【0024】ディスク1a〜1fは、スピンドルモータ
5により高速回転運動している。スピンドルモータ5
は、スピンドルモータドライバ6により駆動される。こ
のスピンドルモータドライバ6は、後述するVCMドラ
イバ7と共に、ダブルドライバとして集積回路化されて
いる。
【0025】ヘッド2a〜2lは全てが同一のヘッドア
クチュエータ3により保持されて、同時にディスク1a
〜1fの半径方向に移動される。ヘッドアクチュエータ
3は、ボイスコイルモータ(VCM)4により駆動す
る。このVCM4は、VCMドライバ7から駆動電流を
供給される。VCMドライバ7は、サーボ回路10bと
CPU11によるサーボ処理(ヘッド位置決め制御処
理)に従って制御される。
【0026】サーボ回路10bは、後述するインターフ
ェース回路10aと共にゲートアレイ10により構成さ
れており、リード/ライト回路(R/W回路)9から出
力されたサーボ情報を処理するための回路である。ここ
で、サーボ情報は、ヘッドを位置決めするための目標ト
ラック(目標シリンダ)のアドレス情報(シリンダコー
ド)とバーストデータからなる。サーボ回路10bは、
そのアドレス情報とバーストデータとを抽出し、CPU
11に出力する。
【0027】CPU11は、HDDの制御装置を構成す
るマイクロプロセッサであり、本実施形態のディフェク
ト処理に関係する処理を実行する。CPU11はROM
(リードオンリメモリ)12に格納されたプログラムに
基づいて動作し、EEPROM13をアクセスして本実
施形態のディフェクト処理に関係するディフェクト情報
13aを書込み、又は読出す。EEPROM13は、電
気的に書き換え可能なPROM(Electrical
ly Erasable and Programma
ble ROM)であり、作成されたディフェクト情報
13aを登録しておくための不揮発性メモリである。
【0028】R/W回路9は、ディスク1a〜1fに書
込むためのライトデータに従った書込み電流を発生す
る。書込み電流はヘッドアンプ8により増幅されて、ヘ
ッド2a〜2lに供給される。ヘッド2a〜2lは書込
み電流により、ライトデータに相当する記録磁界を発生
する。
【0029】また、R/W回路9は、ヘッド2a〜2l
により読出された読出し信号からリードデータを再生す
る回路である。読出し信号はヘッドアンプ8により増幅
されて、R/W回路9に入力される。R/W回路9は、
ピーク検出方式またはPRML(Partial Re
sponse Maximum Likelihoo
d)方式によりデータ再生処理を実行する。
【0030】インターフェース回路10aは、例えばF
PGA(Field Programmable Ga
te Array)から構成されたロジック回路であ
り、CPU11やHDC(ディスクコントローラ)14
と各種インターフェース信号やデータの交換を行なう。
【0031】HDC14は、HDDとホストシステムと
のインターフェースを構成し、ディスク1a〜1fから
読出されたセクタ単位のリードデータおよびディスク1
a〜1fに書込むためのライトデータを、セクタバッフ
ァメモリであるRAM15に一時的に格納する。HDC
14は、本実施形態のディフェクト処理に関係する処理
を実行する。 (ディフェクト情報の生成処理)次に、前述のHDDに
適用する本実施形態のディフェクト処理について、図2
乃至図5を参照して説明する。
【0032】まず、HDDの製造工程において、ディス
ク1a〜1fやヘッド2a〜2lなどの各構成要素が組
立てられた後の検査工程により、ディスク1a〜1fの
各ディスク面に対する欠陥位置を探索する。この欠陥位
置に基づいて、後述するディスク面単位またはヘッド単
位のディフェクト情報を生成する。
【0033】以下、図4のフローチャートを参照してデ
ィフェクト情報の生成処理を説明する。本実施形態で
は、HDDのCPU11が検査動作を実行し、この検査
結果に基づいてディフェクト情報を生成する。
【0034】CPU11は、実際にテストデータをヘッ
ド2a〜2lにより、ディスク1a〜1fのディスク面
に書込み、さらに各ディスク面からテストデータを再生
して正常に再生できたか否かを検査する。また、各ディ
スク面にランダムデータを書込み、各セクタに対するア
クセスを繰返して、リードエラーの発生確率を計測する
検査処理でもよい。
【0035】このような検査動作により、各ディスク面
に対する欠陥位置を探索する(ステップS1)。ここ
で、欠陥位置とはセクタ単位であり、即ち欠陥セクタを
意味する。また、欠陥要因は、ディスク面の物理的損傷
やヘッド側の浮上高の異常等を含む。
【0036】CPU11は、ディスク1a〜1fの全セ
クタに対する欠陥を探索する検査動作を実行する。次
に、探索した欠陥(ディフェクト)をディスク面毎また
はヘッド番号毎に分類する(ステップS2)。前述した
ように、HDDでは、ディスク面とヘッドとは1対1に
対応しているため、ディスク面単位とヘッド単位とは同
一単位である。本実施形態では便宜的にヘッド単位を採
用し、ヘッド番号毎に分類する。
【0037】CPU11は、ヘッド単位に分類した欠陥
数(以下ディフェクト数と称する)を計数し、この計数
結果が所定の基準上限数を越えているか否かを判定する
(ステップS3)。基準上限数は、ディスク面をデータ
記録再生用として使用できる程度のディフェクト数の上
限を示す値である。換言すれば、基準上限数を越えるデ
ィフェクトが存在する場合には、欠陥セクタに対する代
替セクタの交換等のディフェクト処理が実際上において
不可能であると認識される。
【0038】CPU11は、基準上限数を越えたディフ
ェクト数が存在する場合に、そのディフェクト状態(即
ち、該当するヘッド番号とディフェクト数)を一時的に
記憶する(ステップS4のYES,S5)。
【0039】以上のような動作を全ヘッド(全ディスク
面)に対して実行した後に、CPU11は、記憶したデ
ィフェクト状態に基づいて、登録用のディフェクト情報
を作成する(ステップS6のYES,S7)。このディ
フェクト情報とは、ヘッド単位(ディスク面単位)に、
データ記録再生用として使用可能または使用不可の判定
結果を指示した情報である。
【0040】ディフェクト情報は、具体例として図2に
示すように、実装されたヘッド2a〜2l(ここでは1
2本)のヘッド番号(H0〜H11)毎に、使用可能
(1)または使用不可(0)を示す16進コードからな
る。即ち、例えば16ビットデータの2進コードで表現
した場合、下位12ビットにより使用可能又は使用不可
の状態を示す。本実施形態では、全ヘッド番号H0〜H
11において、ヘッド番号H8とH10に対応する各ヘ
ッド(各ディスク面)が、使用不可であることを示す。
【0041】CPU11は、作成したディフェクト情報
13aをEEPROM13に格納して、HDDに登録さ
せる(ステップS8)。 (ディフェクト処理)本実施形態は、前述の処理により
登録されたディフェクト情報に基づいて、HDDの内部
の論理構成を変更するためのディフェクト処理を行な
う。このディフェクト処理において、図5のステップS
10に示すように、CPU11はEEPROM13から
ディフェクト情報を読出す。
【0042】CPU11は、EEPROM13から読出
したディフェクト情報に基づいて、ヘッド番号(H0〜
H11)毎のディフェクト状態と使用可能なヘッド番号
(図2を参照)を認識する(ステップS11)。
【0043】ここで、本実施形態では、予め設定したH
DDの容量仕様内容に基づいたヘッド本数情報が、EE
PROM13にセットされていると想定する。ここで
は、最上位容量仕様が、12本のヘッド2a〜2lを使
用して、6枚のディスク1a〜1fの全ディスク面を記
録エリアとして使用する内容であると想定する。この最
上位容量仕様に対して、例えば8本のヘッドまたは10
本のヘッドを使用する下位容量仕様の設定が可能であ
る。CPU11は、EEPROM13にセットされたヘ
ッド本数情報を読出して、そのHDDに設定された容量
仕様を認識する。
【0044】CPU11は、ディフェクト情報と設定さ
れた容量仕様とに基づいて、HDDの内部の論理構成を
変更するために使用するパラメータ情報を作成する(ス
テップS12)。
【0045】即ち、設定された下位容量仕様として8本
のヘッド本数情報がセットされている場合には、CPU
11はディフェクト情報から8本のヘッドが使用可能で
あるか否かを判定する(ステップS13)。ここでは、
図2に示すように、ディフェクト情報により、12本の
ヘッドの中で、ヘッド番号H8とH10の2本のヘッド
が使用不可で、残りの10本のヘッドが使用可能であ
る。
【0046】同様に、設定された下位容量仕様として1
0本のヘッド本数情報がセットされている場合には、C
PU11はディフェクト情報から10本のヘッドが使用
可能であるか否かを判定する(ステップS15)。
【0047】ここでは、CPU11は、10本のヘッド
を使用する下位容量仕様に従ったパラメータ情報を作成
して、HDC14にセットする(ステップS16)。こ
のパラメータ情報のセット処理は、HDDの初期動作に
各種パラメータを設定する初期設定動作に含まれる。
【0048】パラメータ情報は、図3に示すように、1
0本のヘッドに相当する10面のディスク面を使用する
ための情報であり、使用可能な10本のヘッド(指定ヘ
ッド番号)をアクセス要求されるヘッド番号に割当てた
ものである。
【0049】即ち、設定された下位容量仕様は10本の
ヘッドであるため、アクセス要求(物理アドレスの設
定)されるヘッド番号はH0〜H9である。ディフェク
ト情報により、使用可能なヘッド番号はH0〜H11の
中で、使用不可のヘッド番号H8,H10(図2を参
照)を除いたものである。したがって、ヘッド番号H7
まではアクセス要求のヘッド番号と実際に使用するヘッ
ド番号とは同一であるが、ヘッド番号H8をヘッド番号
H9に指定し、またヘッド番号H9をヘッド番号H11
に指定する。
【0050】ここで、13本以上のヘッド本数情報が設
定されている場合には、CPU11はエラーとして処理
する(ステップS17のNO,S20)。また、当然な
がら実装した12本の全てのヘッドが使用可能であっ
て、最上位容量仕様の12本のヘッド本数情報が設定さ
れていれば、それに相当するパラメータ情報がセットさ
れることになる(ステップS18)。
【0051】以上のようにして、HDC14は、例えば
10本のヘッドを使用する下位容量仕様に従ったパラメ
ータ情報がセットされると、このパラメータ情報により
アクセス要求のヘッド番号(ディスク面)を実際に使用
可能なヘッド番号(ディスク面)に割当て、アクセス要
求に応じたアクセス処理を実行する(ステップS1
9)。
【0052】したがって、本実施形態によれば、ディフ
ェクト情報に基づいたパラメータ情報のセットにより、
HDDの起動時に、使用可能なヘッド数(即ち、ディス
ク面数)と設定した容量仕様に従って、HDD内部の論
理構成を実際上の構成に容易に変更することができる。
【0053】また、ヘッド単位またはディスク面単位の
ディフェクト管理を実現することができるため、特定の
ディスク面が使用不可の場合に、そのディスク面を除く
HDD内部の論理構成に変更することにより、その使用
不可のディスク面に対するディフェクト処理を省略する
ことができる。換言すれば、使用不可のディスク面はい
わばダミーのディスク面として存在するだけで、ディフ
ェクト処理の対象から除外されるため、他のディスク面
に対するディフェクト処理(欠陥セクタに対する代替セ
クタの設定処理等)を円滑に実行することができる。
【0054】さらに、当初の上位容量仕様から下位容量
仕様に変更する場合に、HDD内部の論理構成を容易に
変更できるため、ディスクやヘッドを取外したり、欠陥
の存在により使用不可のディスクやヘッドを交換するよ
うな作業工程を省略した製造手順により、低コストのH
DDを製造することができる。
【0055】換言すれば、上位容量仕様のHDDから使
用不可のディスク面が存在する場合に、そのHDDを下
位容量仕様のHDDに容易に変更することができる。こ
の下位容量仕様のHDDでは、使用不可のディスク面は
ダミーとして実装されて、実際には使用されない。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィスク面単位またはヘッド単位のディフェクト機能によ
り、使用不可のディスク面をディフェクト処理の対象か
ら除外し、他のディスク面に対するディフェクト処理を
円滑に実行することが可能となるため、ディフェクト処
理全体の効率化を図ることができる。
【0057】さらに、相対的に記憶容量を低下させた下
位容量仕様への変更に対してディスクやヘッドの交換作
業等の製造手順を簡略化できるため、下位容量仕様の装
置を低コストで製造することが可能となる。特に、複数
のディスクとヘッドを備えたHDDに適用すれば、容量
仕様の変更に対して容易に対応して、製造コストの軽減
化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に関係するHDDの要部を示
すブロック図。
【図2】本実施形態に関係するディフェクト情報を説明
するための概念図。
【図3】本実施形態に関係するパラメータ情報を説明す
るための概念図。
【図4】本実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図5】本実施形態の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図6】従来のHDDに使用されるディフェクト情報テ
ーブルを示す概念図。
【符号の説明】
1a〜1f…ディスク(記録媒体) 2a〜2l…ヘッド 3…ヘッドアクチュエータ 4…ボイスコイルモータ(VCM) 5…スピンドルモータ 6…スピンドルモータドライバ 7…VCMドライバ 8…ヘッドアンプ 9…リード/ライト回路(R/W回路) 10a…インターフェース 10b…サーボ回路 11…CPU 12…ROM 13…EEPROM(ディフェクト情報記憶手段) 14…ディスクコントローラ(HDC) 15…RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/10 7736−5D G11B 20/10 F

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体であるディスクを有し、前記デ
    ィスクに構成された複数のディスク面のそれぞれに対応
    する複数のヘッドを有し、各ヘッドにより各ディスク面
    に対してデータの記録再生を実行するディスク記録再生
    装置であって、 ディスク面単位またはヘッド単位のディフェクト情報を
    記憶するディフェクト情報記憶手段と、 前記ディフェクト情報に基づいて、使用可能なディスク
    面と使用不可のディスク面とを認識し、アクセス要求に
    応じたデータの記録再生動作を使用可能なディスク面に
    対して実行するようなディフェクト管理を行なう管理手
    段とを具備したことを特徴とするディスク記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 記録媒体であるディスクを有し、前記デ
    ィスクに構成された複数のディスク面のそれぞれに対応
    する複数のヘッドを有し、各ヘッドにより各ディスク面
    に対してデータの記録再生を実行するディスク記録再生
    装置であって、 ディスク面単位またはヘッド単位のディフェクト情報で
    あって、所定の上限欠陥数を越える欠陥数が存在するデ
    ィスク面は使用不可であり、それ以外のディスク面は使
    用可能であることを指示するためのディフェクト情報を
    記憶するディフェクト情報記憶手段と、 前記ディフェクト情報に基づいて、アクセス対象として
    設定したディスク面数に従って使用可能なディスク面を
    割当てるためのパラメータ情報を生成するパラメータ情
    報生成手段と、 前記パラメータ情報に基づいて、アクセス要求に応じた
    データの記録再生動作を使用可能なディスク面に対して
    実行する制御手段とを具備したことを特徴とするディス
    ク記録再生装置。
  3. 【請求項3】 記録媒体であるディスクを有し、前記デ
    ィスクに構成された複数のディスク面のそれぞれに対応
    する複数のヘッドを有し、各ヘッドにより各ディスク面
    に対してデータの記録再生を実行するディスク記録再生
    装置に適用するディフェクト処理方法であって、 前記各ディスク面上を探索し、所定の基準に従ってデー
    タの記録再生が不可であると決定された欠陥位置を特定
    するステップと、 特定された前記欠陥位置をディスク面単位またはヘッド
    単位に分類するステップと、 分類された欠陥位置の個数をディスク面単位またはヘッ
    ド単位に計数し、各単位毎に計数結果が予め設定された
    基準上限数を越えているか否かを判定するステップと、 前記計数結果が前記基準上限数を越えている場合には該
    当するディスク面またはヘッドが使用不可であることを
    指示し、かつ前記計数結果が前記基準上限数以下の場合
    には該当するディスク面またはヘッドが使用可能である
    ことを指示するためのディフェクト情報を作成して登録
    するステップとからなることを特徴とするディフェクト
    処理方法。
  4. 【請求項4】 記録媒体であるディスクを有し、前記デ
    ィスクに構成された複数のディスク面のそれぞれに対応
    する複数のヘッドを有し、各ヘッドにより各ディスク面
    に対してデータの記録再生を実行するディスク記録再生
    装置に適用するディフェクト処理方法であって、 ディスク面単位またはヘッド単位のディフェクト情報で
    あって、所定の上限欠陥数を越える欠陥数が存在するデ
    ィスク面は使用不可であり、それ以外のディスク面は使
    用可能であることを指示するためのディフェクト情報を
    登録するステップと、 アクセス対象のディスク面に対して該当するヘッドによ
    りデータの記録再生動作を実行するアクセス動作以前
    に、登録された前記ディフェクト情報を読出すステップ
    と、 読出した前記ディフェクト情報に基づいて使用可能なデ
    ィスク面を認識し、前記アクセス動作時にアクセス対象
    となるディスク面数の設定に従って使用可能なディスク
    面を割当てるためのパラメータ情報を生成するステップ
    とからなることを特徴とするディフェクト処理方法。
  5. 【請求項5】 記録媒体であるディスクを有し、前記デ
    ィスクに構成された複数のディスク面のそれぞれに対応
    する複数のヘッドを有し、各ヘッドにより各ディスク面
    に対してデータの記録再生を実行するディスク記録再生
    装置であって、 ディスク面単位またはヘッド単位のディフェクト情報で
    あって、所定の上限欠陥数を越える欠陥数が存在するデ
    ィスク面またはヘッドは使用不可であり、それ以外のデ
    ィスク面またはヘッドは使用可能であることを指示する
    ためのディフェクト情報を記憶するディフェクト情報記
    憶手段と、 前記ディフェクト情報と設定された容量仕様内容に基づ
    いて、使用可能なディスク面またはヘッドをアクセス要
    求に従ったディスク面またはヘッドとして割り当て、前
    記容量仕様内容に従った装置内部の論理構成を設定する
    ためのパラメータ情報を生成するパラメータ情報生成手
    段とを具備したことを特徴とするディスク記録再生装
    置。
JP20568895A 1995-08-11 1995-08-11 ディスク記録再生装置及びディスク記録再生装置に適用するディフェクト処理方法 Pending JPH0955035A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001222866A (ja) * 2000-02-04 2001-08-17 Nec Corp 論理アドレス再割り当て方法およびデータ記憶システム並びに記録媒体
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