JPH08180598A - データ記録再生装置及びそのディフェクト処理方法 - Google Patents
データ記録再生装置及びそのディフェクト処理方法Info
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- JPH08180598A JPH08180598A JP32316494A JP32316494A JPH08180598A JP H08180598 A JPH08180598 A JP H08180598A JP 32316494 A JP32316494 A JP 32316494A JP 32316494 A JP32316494 A JP 32316494A JP H08180598 A JPH08180598 A JP H08180598A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ディスク記録再生装置等のディフェクト処理機
能において、ディフェクトが存在しない場合に処理時間
の短縮化を図り、結果的にディフェクト処理全体の処理
時間の短縮化を実現して、アクセス速度の向上を図るこ
とにある。 【構成】ディフェクト情報２０ａを格納したディフェク
ト情報テーブル２０以外に、アクセス対象となる記録エ
リアに欠陥エリアが存在するか否かを判定するためのフ
ラグ情報２１ａを格納したフラグ情報テーブル２１が設
けられている。ＨＤＣは、アクセスの実行時にフラグ情
報テーブル２１のフラグ情報により、アクセス対象とな
る記録エリアにディフェクトが存在するか否かを判定す
る。この判定結果によりディフェクトが存在する場合
に、ディフェクト情報テーブル手段からディフェクト情
報２０ａを検索する。また、ディフェクトが存在しない
場合には、ディフェクト情報２０ａの検索処理を省略す
る。
能において、ディフェクトが存在しない場合に処理時間
の短縮化を図り、結果的にディフェクト処理全体の処理
時間の短縮化を実現して、アクセス速度の向上を図るこ
とにある。 【構成】ディフェクト情報２０ａを格納したディフェク
ト情報テーブル２０以外に、アクセス対象となる記録エ
リアに欠陥エリアが存在するか否かを判定するためのフ
ラグ情報２１ａを格納したフラグ情報テーブル２１が設
けられている。ＨＤＣは、アクセスの実行時にフラグ情
報テーブル２１のフラグ情報により、アクセス対象とな
る記録エリアにディフェクトが存在するか否かを判定す
る。この判定結果によりディフェクトが存在する場合
に、ディフェクト情報テーブル手段からディフェクト情
報２０ａを検索する。また、ディフェクトが存在しない
場合には、ディフェクト情報２０ａの検索処理を省略す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば磁気ディスク装
置等のディスク記録再生装置に適用し、ディフェクト処
理機能を備えたデータ記録再生装置に関する。
置等のディスク記録再生装置に適用し、ディフェクト処
理機能を備えたデータ記録再生装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ハードディスク装置（ＨＤＤ）等
のディスク記録再生装置には、記録媒体として使用する
ディスク上の記録エリアに欠陥（ディフェクト）が存在
する場合に、その欠陥エリアを検出して代替エリア（ス
ペアエリア）を割り当てるディフェクト処理機能が設け
られている。
のディスク記録再生装置には、記録媒体として使用する
ディスク上の記録エリアに欠陥（ディフェクト）が存在
する場合に、その欠陥エリアを検出して代替エリア（ス
ペアエリア）を割り当てるディフェクト処理機能が設け
られている。
【０００３】ディフェクト処理機能は、欠陥セクタと代
替セクタ（スペアセクタ）を示すディフェクト情報を格
納したディフェクト情報テーブルおよび代替セクタを含
む代替エリアを構成要素とする。
替セクタ（スペアセクタ）を示すディフェクト情報を格
納したディフェクト情報テーブルおよび代替セクタを含
む代替エリアを構成要素とする。
【０００４】ここで、ＨＤＤでは、ディスクは半径方向
に多数のシリンダ（トラック）に分割されて、各シリン
ダが複数のセクタに分割されたフォーマットからなる。
さらに、ＣＤＲ（ｃｏｎｓｔａｎｔ ｄｅｎｓｉｔｙ
ｒｅｃｏｒｄｉｎｇ）方式では、多数のシリンダが複数
のゾーンに分割されている。
に多数のシリンダ（トラック）に分割されて、各シリン
ダが複数のセクタに分割されたフォーマットからなる。
さらに、ＣＤＲ（ｃｏｎｓｔａｎｔ ｄｅｎｓｉｔｙ
ｒｅｃｏｒｄｉｎｇ）方式では、多数のシリンダが複数
のゾーンに分割されている。
【０００５】また、１枚または複数枚のディスクが使用
されるが、ディスクの両面のそれぞれに対応する複数の
ヘッドが設けられている。したがって、ＨＤＤに使用さ
れているディスクが４枚の場合には、８本のヘッドが設
けられている。
されるが、ディスクの両面のそれぞれに対応する複数の
ヘッドが設けられている。したがって、ＨＤＤに使用さ
れているディスクが４枚の場合には、８本のヘッドが設
けられている。
【０００６】したがって、ディスクをアクセスする場合
の物理アドレスは、ヘッド番号、シリンダ番号、セクタ
番号（ＣＤＲ方式ではゾーン番号を含む）からなる。即
ち、ＨＤＤのディスクコントローラ（ＨＤＣ）は、ホス
トシステムのアクセス要求に応じて転送される論理アド
レスを物理アドレスに変換し、セクタ単位のアクセス動
作を実行する。
の物理アドレスは、ヘッド番号、シリンダ番号、セクタ
番号（ＣＤＲ方式ではゾーン番号を含む）からなる。即
ち、ＨＤＤのディスクコントローラ（ＨＤＣ）は、ホス
トシステムのアクセス要求に応じて転送される論理アド
レスを物理アドレスに変換し、セクタ単位のアクセス動
作を実行する。
【０００７】このアクセス動作の実行時に、ＨＤＣはデ
ィフェクト情報テーブルを検索し、アクセス対象のセク
タに欠陥セクタが存在する否かを判定し、存在すれば前
記のディフェクト処理を実行する。
ィフェクト情報テーブルを検索し、アクセス対象のセク
タに欠陥セクタが存在する否かを判定し、存在すれば前
記のディフェクト処理を実行する。
【０００８】具体例として、ＨＤＤが以下のパラメータ
を有するものと想定する。即ち、シリンダ数（ディスク
の１面当たりのトラック数）が１０００本、１シリンダ
当たりのセクタ数が５０セクタ、ヘッド本数が８本、１
シリンダ当たりの代替セクタが１セクタ、１ゾーン当た
りの代替エリアが１シリンダ分、ＨＤＤ全体の代替エリ
アが２シリンダ分とする。
を有するものと想定する。即ち、シリンダ数（ディスク
の１面当たりのトラック数）が１０００本、１シリンダ
当たりのセクタ数が５０セクタ、ヘッド本数が８本、１
シリンダ当たりの代替セクタが１セクタ、１ゾーン当た
りの代替エリアが１シリンダ分、ＨＤＤ全体の代替エリ
アが２シリンダ分とする。
【０００９】このようなパラメータを想定した場合に、
ディフェクト情報テーブルに格納すべきディフェクト情
報量は、ＨＤＤ全体に存在する代替セクタ数に相当す
る。即ち、ディフェクト情報量は、［（ＨＤＤ全体の代
替シリンダ数）×（１シリンダ内のセクタ数）＋（ゾー
ン内の代替シリンダ数×シリンダ内のセクタ数）＋（シ
リンダ内の代替セクタ数×シリンダ数）］×ヘッド数＝
［（２×５０）＋（１×５０）＋（１×１０００）］×
８＝９２００となる。
ディフェクト情報テーブルに格納すべきディフェクト情
報量は、ＨＤＤ全体に存在する代替セクタ数に相当す
る。即ち、ディフェクト情報量は、［（ＨＤＤ全体の代
替シリンダ数）×（１シリンダ内のセクタ数）＋（ゾー
ン内の代替シリンダ数×シリンダ内のセクタ数）＋（シ
リンダ内の代替セクタ数×シリンダ数）］×ヘッド数＝
［（２×５０）＋（１×５０）＋（１×１０００）］×
８＝９２００となる。
【００１０】ディフェクト情報は、ＨＤＣによりアクセ
スされるバッファメモリ（ＲＡＭ）にディフェクト情報
テーブルとして格納されている。ＨＤＣが例えば二分法
によりディフェクト情報テーブルを検索した場合に、デ
ィフェクトが存在しないことが確認できるまでの検索回
数Ｘは、式［９２００÷２X ＝１］から［Ｘ・ｌｏｇ２
＝ｌｏｇ９２００］を導き、［Ｘ＝ｌｏｇ９２００／ｌ
ｏｇ２＝１３］となる。
スされるバッファメモリ（ＲＡＭ）にディフェクト情報
テーブルとして格納されている。ＨＤＣが例えば二分法
によりディフェクト情報テーブルを検索した場合に、デ
ィフェクトが存在しないことが確認できるまでの検索回
数Ｘは、式［９２００÷２X ＝１］から［Ｘ・ｌｏｇ２
＝ｌｏｇ９２００］を導き、［Ｘ＝ｌｏｇ９２００／ｌ
ｏｇ２＝１３］となる。
【００１１】いま仮に、１回の検索処理に５［μｓ］の
時間を要すると、ディフェクトが存在しないことが確認
できるまでの検索時間Ｔは、［検索回数Ｘ（１３）×
５］＝６５［μｓ］となる。
時間を要すると、ディフェクトが存在しないことが確認
できるまでの検索時間Ｔは、［検索回数Ｘ（１３）×
５］＝６５［μｓ］となる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】従来、ＨＤＤ等には、
ディスクの記録エリアの中に欠陥セクタが存在する場合
に、その欠陥セクタを検索して代替セクタと交換するデ
ィフェクト処理機能が設けられている。このディフェク
ト処理機能は、欠陥セクタと代替セクタを検索するため
のディフェクト情報テーブルを用意している。
ディスクの記録エリアの中に欠陥セクタが存在する場合
に、その欠陥セクタを検索して代替セクタと交換するデ
ィフェクト処理機能が設けられている。このディフェク
ト処理機能は、欠陥セクタと代替セクタを検索するため
のディフェクト情報テーブルを用意している。
【００１３】ここで、ホストシステムからアクセス要求
が発生すると、ディフェクト処理機能が起動して、ディ
フェクト情報テーブルを検索する検索処理が実行され
る。この検索処理は、実際上では欠陥セクタの存在がか
なり少ないにもかかわらず、アクセスの度に実行され
て、前記のような処理時間を要することになる。したが
って、ディフェクト処理の中でディフェクト（欠陥セク
タ）を検索する処理時間がアクセス速度を低下させる要
因の一つになっている。
が発生すると、ディフェクト処理機能が起動して、ディ
フェクト情報テーブルを検索する検索処理が実行され
る。この検索処理は、実際上では欠陥セクタの存在がか
なり少ないにもかかわらず、アクセスの度に実行され
て、前記のような処理時間を要することになる。したが
って、ディフェクト処理の中でディフェクト（欠陥セク
タ）を検索する処理時間がアクセス速度を低下させる要
因の一つになっている。
【００１４】本発明の目的は、ディスク記録再生装置等
のディフェクト処理機能において、ディフェクトが存在
しない場合に処理時間の短縮化を図り、結果的にディフ
ェクト処理全体の処理時間の短縮化を実現して、アクセ
ス速度の向上を図ることにある。
のディフェクト処理機能において、ディフェクトが存在
しない場合に処理時間の短縮化を図り、結果的にディフ
ェクト処理全体の処理時間の短縮化を実現して、アクセ
ス速度の向上を図ることにある。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディフェクト
情報を格納したディフェクト情報テーブル手段を使用し
たディフェクト処理機能を備えたデータ記録再生装置に
おいて、アクセス対象となる記録エリアに欠陥エリアが
存在する否かを判定するためのフラグ情報を格納したフ
ラグ情報テーブル手段を備えている。ディフェクト処理
手段は、アクセスの実行時に、まずフラグ情報テーブル
手段のフラグ情報に基づいて欠陥エリアの存在を判定
し、存在する場合にディフェクト情報テーブル手段の検
索処理に移行する。
情報を格納したディフェクト情報テーブル手段を使用し
たディフェクト処理機能を備えたデータ記録再生装置に
おいて、アクセス対象となる記録エリアに欠陥エリアが
存在する否かを判定するためのフラグ情報を格納したフ
ラグ情報テーブル手段を備えている。ディフェクト処理
手段は、アクセスの実行時に、まずフラグ情報テーブル
手段のフラグ情報に基づいて欠陥エリアの存在を判定
し、存在する場合にディフェクト情報テーブル手段の検
索処理に移行する。
【００１６】
【作用】本発明では、ディフェクト情報を格納したディ
フェクト情報テーブル手段以外に、アクセス対象となる
記録エリアに欠陥エリアが存在するか否かを判定するた
めのフラグ情報を格納したフラグ情報テーブル手段が設
けられている。ディフェクト処理を実行する手段は、ア
クセスの実行時にフラグ情報テーブル手段のフラグ情報
により、アクセス対象となる記録エリアにディフェクト
が存在するか否かを判定する。この判定結果によりディ
フェクトが存在する場合に、ディフェクト情報テーブル
手段からディフェクト情報を検索する。このような構成
により、ディフェクトが存在しない場合には、ディフェ
クト情報の検索処理を削減することができる。
フェクト情報テーブル手段以外に、アクセス対象となる
記録エリアに欠陥エリアが存在するか否かを判定するた
めのフラグ情報を格納したフラグ情報テーブル手段が設
けられている。ディフェクト処理を実行する手段は、ア
クセスの実行時にフラグ情報テーブル手段のフラグ情報
により、アクセス対象となる記録エリアにディフェクト
が存在するか否かを判定する。この判定結果によりディ
フェクトが存在する場合に、ディフェクト情報テーブル
手段からディフェクト情報を検索する。このような構成
により、ディフェクトが存在しない場合には、ディフェ
クト情報の検索処理を削減することができる。
【００１７】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。図１は本実施例に係わるＨＤＤの要部を示すブロッ
ク図、図２は本実施例に係わるディフェクト情報テーブ
ルとディフェクト・フラグ情報テーブルを説明するため
の概念図、図３は本実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 （ＨＤＤの構成）本実施例は、ＨＤＤのディフェクト処
理機能に適用した場合について説明する。ＨＤＤでは、
ＨＤＣ１０がアクセス制御（リード／ライト制御）とデ
ィフェクト処理を実行する。ＨＤＣ１０は、ホストシス
テム１１とＨＤＤとのインターフェースを構成するホス
トインターフェースおよび制御動作を実行する狭義のデ
ィスクコントローラを有する。
る。図１は本実施例に係わるＨＤＤの要部を示すブロッ
ク図、図２は本実施例に係わるディフェクト情報テーブ
ルとディフェクト・フラグ情報テーブルを説明するため
の概念図、図３は本実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。 （ＨＤＤの構成）本実施例は、ＨＤＤのディフェクト処
理機能に適用した場合について説明する。ＨＤＤでは、
ＨＤＣ１０がアクセス制御（リード／ライト制御）とデ
ィフェクト処理を実行する。ＨＤＣ１０は、ホストシス
テム１１とＨＤＤとのインターフェースを構成するホス
トインターフェースおよび制御動作を実行する狭義のデ
ィスクコントローラを有する。
【００１８】ＨＤＣ１０は、図１に示すように、バッフ
ァメモリ（ＲＡＭ）１２に格納されたディフェクト情報
テーブル及びディフェクト・フラグ情報テーブル（後述
する）を使用して、ディフェクト処理を実行する。バッ
ファメモリ１２は、各テーブル以外に、ディスク１に対
して記録または再生するリード／ライトデータを格納す
るセクタバッファを構成している。
ァメモリ（ＲＡＭ）１２に格納されたディフェクト情報
テーブル及びディフェクト・フラグ情報テーブル（後述
する）を使用して、ディフェクト処理を実行する。バッ
ファメモリ１２は、各テーブル以外に、ディスク１に対
して記録または再生するリード／ライトデータを格納す
るセクタバッファを構成している。
【００１９】ＨＤＤはディスク回転機構とヘッド駆動機
構を備えている。ディスク回転機構は、ディスク１を回
転させるスピンドルモータ２とそのモータコントローラ
３からなる。ディスク１は１枚または複数枚が用意され
ており、例えばＣＤＲ方式によるフォーマット構成であ
る。
構を備えている。ディスク回転機構は、ディスク１を回
転させるスピンドルモータ２とそのモータコントローラ
３からなる。ディスク１は１枚または複数枚が用意され
ており、例えばＣＤＲ方式によるフォーマット構成であ
る。
【００２０】ヘッド駆動機構は、ディスク１の両面のそ
れぞれに設けられたヘッド４を保持するヘッドアクチュ
エータ５、ボイスコイルモータ（ＶＣＭ）６及びＶＣＭ
コントローラ７からなる。ヘッドアクチュエータ５は、
ＶＣＭ６の駆動力によりヘッド４をディスク１の半径方
向に移動させる。
れぞれに設けられたヘッド４を保持するヘッドアクチュ
エータ５、ボイスコイルモータ（ＶＣＭ）６及びＶＣＭ
コントローラ７からなる。ヘッドアクチュエータ５は、
ＶＣＭ６の駆動力によりヘッド４をディスク１の半径方
向に移動させる。
【００２１】ＣＰＵ１３は、ＶＣＭコントローラ７を制
御して、ヘッド４をアクセス対象のディスク１上のシリ
ンダ（目標トラック）まで移動させて位置決めする位置
決め制御を実行する。このヘッド４を位置決めすべき目
標トラックは、ＨＤＣ１０からの物理アドレス（後述す
る）により決定される。
御して、ヘッド４をアクセス対象のディスク１上のシリ
ンダ（目標トラック）まで移動させて位置決めする位置
決め制御を実行する。このヘッド４を位置決めすべき目
標トラックは、ＨＤＣ１０からの物理アドレス（後述す
る）により決定される。
【００２２】さらに、ＨＤＤは、ディスク１からリード
データに再生し、またライトデータをディスク１に記録
するための信号処理を行なうリード／ライト回路９を有
する。データ再生時には、リード／ライト回路９は、ヘ
ッド４からのリード信号をヘッドアンプ８により増幅し
た後に入力し、リードデータに再生してＨＤＣ１０に出
力する。また、リード／ライト回路９は、ＨＤＣ１０か
らのライトデータをライト電流に変換してヘッド４に供
給する。 （ディフェクト処理に使用されるテーブルの構成）本実
施例では、ＨＤＣ１０のディフェクト処理には、図２
（Ａ）に示すディフェクト情報テーブル２０および同図
（Ｃ）に示すディフェクト・フラグ情報テーブル（以下
フラグ情報テーブルと称する）２１が使用される。
データに再生し、またライトデータをディスク１に記録
するための信号処理を行なうリード／ライト回路９を有
する。データ再生時には、リード／ライト回路９は、ヘ
ッド４からのリード信号をヘッドアンプ８により増幅し
た後に入力し、リードデータに再生してＨＤＣ１０に出
力する。また、リード／ライト回路９は、ＨＤＣ１０か
らのライトデータをライト電流に変換してヘッド４に供
給する。 （ディフェクト処理に使用されるテーブルの構成）本実
施例では、ＨＤＣ１０のディフェクト処理には、図２
（Ａ）に示すディフェクト情報テーブル２０および同図
（Ｃ）に示すディフェクト・フラグ情報テーブル（以下
フラグ情報テーブルと称する）２１が使用される。
【００２３】ディフェクト情報テーブル２０は、バッフ
ァメモリ１２の所定の開始アドレスから終了アドレスま
でに、代替セクタ（スペアセクタ）数に相当するディフ
ェクト情報２０ａを格納している。
ァメモリ１２の所定の開始アドレスから終了アドレスま
でに、代替セクタ（スペアセクタ）数に相当するディフ
ェクト情報２０ａを格納している。
【００２４】ディフェクト情報２０ａは、図２（Ｂ）に
示すように、欠陥エリア（欠陥セクタ）を特定するため
の物理アドレスと代替エリアを示す情報からなる。物理
アドレスは、ディスク１の面を指定するヘッド番号、シ
リンダ番号、およびセクタ番号からなる。なお、ＣＤＲ
方式のフォーマットでは、ゾーン番号も含まれる。代替
エリアは代替シリンダと代替セクタからなる。代替シリ
ンダは、ＣＤＲ方式では１ゾーン当たり１シリンダ分が
用意されている。代替セクタは、１シリンダ当たり１セ
クタ分が用意されている。通常では、ＨＤＤ全体では、
１シリンダ分の代替エリアが用意されている。
示すように、欠陥エリア（欠陥セクタ）を特定するため
の物理アドレスと代替エリアを示す情報からなる。物理
アドレスは、ディスク１の面を指定するヘッド番号、シ
リンダ番号、およびセクタ番号からなる。なお、ＣＤＲ
方式のフォーマットでは、ゾーン番号も含まれる。代替
エリアは代替シリンダと代替セクタからなる。代替シリ
ンダは、ＣＤＲ方式では１ゾーン当たり１シリンダ分が
用意されている。代替セクタは、１シリンダ当たり１セ
クタ分が用意されている。通常では、ＨＤＤ全体では、
１シリンダ分の代替エリアが用意されている。
【００２５】フラグ情報テーブル２１は、ＨＤＤが有す
る全シリンダ数に相当するバイト単位のフラグ情報２１
ａを格納している。フラグ情報２１ａは、各ビットがヘ
ッド番号（本実施例では８本）に対応しており、欠陥セ
クタが存在するビットには“１”がセットされて、存在
しないビットには“０”がセットされている。具体例と
して、図２（Ｃ）に示すように、例えばシリンダ番号
（０）のヘッド番号（１）に対応する記録エリアには欠
陥セクタが存在することを意味している。
る全シリンダ数に相当するバイト単位のフラグ情報２１
ａを格納している。フラグ情報２１ａは、各ビットがヘ
ッド番号（本実施例では８本）に対応しており、欠陥セ
クタが存在するビットには“１”がセットされて、存在
しないビットには“０”がセットされている。具体例と
して、図２（Ｃ）に示すように、例えばシリンダ番号
（０）のヘッド番号（１）に対応する記録エリアには欠
陥セクタが存在することを意味している。
【００２６】次に、本実施例の動作を図２および図３の
フローチャートを参照して説明する。ホストシステム１
１からアクセス要求があると、ＨＤＣ１０はホストシス
テム１１からの論理アドレスを物理アドレスに変換し
て、ディスク１上のアクセス対象である記録エリアを特
定する（ステップＳ１，Ｓ２）。物理アドレスは前述し
たように、ヘッド番号、シリンダ番号、セクタ番号であ
る。
フローチャートを参照して説明する。ホストシステム１
１からアクセス要求があると、ＨＤＣ１０はホストシス
テム１１からの論理アドレスを物理アドレスに変換し
て、ディスク１上のアクセス対象である記録エリアを特
定する（ステップＳ１，Ｓ２）。物理アドレスは前述し
たように、ヘッド番号、シリンダ番号、セクタ番号であ
る。
【００２７】ＨＤＣ１０は、バッファメモリ１２に格納
されたフラグ情報テーブル２１からシリンダ番号に基づ
いてフラグ情報を検索する（ステップＳ３）。このフラ
グ情報において、該当するヘッド番号に対応するビット
により、欠陥セクタ（ディフェクト）が存在する否かを
判定する（ステップＳ４）。
されたフラグ情報テーブル２１からシリンダ番号に基づ
いてフラグ情報を検索する（ステップＳ３）。このフラ
グ情報において、該当するヘッド番号に対応するビット
により、欠陥セクタ（ディフェクト）が存在する否かを
判定する（ステップＳ４）。
【００２８】欠陥セクタが存在しないと判定した場合に
は、ＨＤＣ１０はディフェクト情報テーブル２０の検索
処理を行なうことなく、アクセス要求の目標アドレスで
あるセクタに対するアクセス動作を実行する（ステップ
Ｓ５）。具体例として、図２（Ｃ）に示すように、例え
ばシリンダ番号（０）のヘッド番号（２）に対応する記
録エリアがアクセス対象の場合である。この記録エリア
に含まれるセクタには、欠陥セクタが存在しないと判定
される。
は、ＨＤＣ１０はディフェクト情報テーブル２０の検索
処理を行なうことなく、アクセス要求の目標アドレスで
あるセクタに対するアクセス動作を実行する（ステップ
Ｓ５）。具体例として、図２（Ｃ）に示すように、例え
ばシリンダ番号（０）のヘッド番号（２）に対応する記
録エリアがアクセス対象の場合である。この記録エリア
に含まれるセクタには、欠陥セクタが存在しないと判定
される。
【００２９】一方、欠陥セクタが存在すると判定した場
合には、ＨＤＣ１０はディフェクト情報テーブル２０の
検索処理に移行する（ステップＳ６）。ＨＤＣ１０はデ
ィフェクト情報テーブル２０から該当するディフェクト
情報を検索し、アクセス対象である欠陥セクタを代替セ
クタに交換するディフェクト処理を実行する（ステップ
Ｓ７）。
合には、ＨＤＣ１０はディフェクト情報テーブル２０の
検索処理に移行する（ステップＳ６）。ＨＤＣ１０はデ
ィフェクト情報テーブル２０から該当するディフェクト
情報を検索し、アクセス対象である欠陥セクタを代替セ
クタに交換するディフェクト処理を実行する（ステップ
Ｓ７）。
【００３０】以上のように本実施例によれば、ホストシ
ステム１１からアクセス要求があると、ＨＤＣ１０は最
初に、フラグ情報テーブル２１を検索して、アクセス対
象の記録エリアに欠陥セクタが存在するか否かの判定を
行なう。欠陥セクタが存在しない場合には、ディフェク
ト情報テーブル２０の検索処理を実行せず、アクセス制
御処理に移行する。
ステム１１からアクセス要求があると、ＨＤＣ１０は最
初に、フラグ情報テーブル２１を検索して、アクセス対
象の記録エリアに欠陥セクタが存在するか否かの判定を
行なう。欠陥セクタが存在しない場合には、ディフェク
ト情報テーブル２０の検索処理を実行せず、アクセス制
御処理に移行する。
【００３１】したがって、従来ではアクセス実行時には
必ず実行していたディフェクト情報テーブル２０の検索
処理を、欠陥セクタが存在しない場合には省略すること
になる。換言すれば、欠陥エリアの存在の判定処理に必
要なフラグ情報テーブル２１の検索処理を実行するだけ
で、欠陥セクタが存在しない場合のディフェクト情報の
検索処理に要する処理時間を短縮することが可能とな
る。
必ず実行していたディフェクト情報テーブル２０の検索
処理を、欠陥セクタが存在しない場合には省略すること
になる。換言すれば、欠陥エリアの存在の判定処理に必
要なフラグ情報テーブル２１の検索処理を実行するだけ
で、欠陥セクタが存在しない場合のディフェクト情報の
検索処理に要する処理時間を短縮することが可能とな
る。
【００３２】ここで、具体例により本実施例の技術効果
を説明する。いま仮に、ＨＤＤが以下のパラメータを有
するものと想定する。即ち、シリンダ数（ディスクの１
面当たりのトラック数）が１０００本、１シリンダ当た
りのセクタ数が５０セクタ、ヘッド本数が８本、１シリ
ンダ当たりの代替セクタが１セクタ、１ゾーン当たりの
代替エリアが１シリンダ分、ＨＤＤ全体の代替エリアが
２シリンダ分とする。
を説明する。いま仮に、ＨＤＤが以下のパラメータを有
するものと想定する。即ち、シリンダ数（ディスクの１
面当たりのトラック数）が１０００本、１シリンダ当た
りのセクタ数が５０セクタ、ヘッド本数が８本、１シリ
ンダ当たりの代替セクタが１セクタ、１ゾーン当たりの
代替エリアが１シリンダ分、ＨＤＤ全体の代替エリアが
２シリンダ分とする。
【００３３】ＨＤＣ１０は、ホストシステム１１からア
クセス要求があると、フラグ情報テーブル２１からシリ
ンダ番号に基づいてフラグ情報を検索する。この検索処
理において、シリンダ番号とヘッド番号をテーブル２１
の開始アドレスにオフセットを掛けて、そのアドレスを
検索する方式では、検索回数は１回となる。即ち、ディ
フェクトが存在しないことを確認するまでの検索処理で
は、検索回数が１回である。１回の検索処理に要する処
理時間が５［μｓ］であると、ディフェクトが存在しな
いことが確認できるまでの検索時間Ｔは、［１×５］＝
５［μｓ］となる。
クセス要求があると、フラグ情報テーブル２１からシリ
ンダ番号に基づいてフラグ情報を検索する。この検索処
理において、シリンダ番号とヘッド番号をテーブル２１
の開始アドレスにオフセットを掛けて、そのアドレスを
検索する方式では、検索回数は１回となる。即ち、ディ
フェクトが存在しないことを確認するまでの検索処理で
は、検索回数が１回である。１回の検索処理に要する処
理時間が５［μｓ］であると、ディフェクトが存在しな
いことが確認できるまでの検索時間Ｔは、［１×５］＝
５［μｓ］となる。
【００３４】また、ＨＤＣ１０が二分法によりフラグ情
報テーブル２１を検索した場合に、ディフェクトが存在
しないことが確認できるまでの検索回数Ｘは、式［１０
００÷２X ＝１］から［Ｘ・ｌｏｇ２＝ｌｏｇ１００
０］を導き、［Ｘ＝ｌｏｇ１０００／ｌｏｇ２＝１０］
となる。１０００はシリンダ数である。
報テーブル２１を検索した場合に、ディフェクトが存在
しないことが確認できるまでの検索回数Ｘは、式［１０
００÷２X ＝１］から［Ｘ・ｌｏｇ２＝ｌｏｇ１００
０］を導き、［Ｘ＝ｌｏｇ１０００／ｌｏｇ２＝１０］
となる。１０００はシリンダ数である。
【００３５】１回の検索処理に５［μｓ］の時間を要す
ると、ディフェクトが存在しないことが確認できるまで
の検索時間Ｔは、［検索回数Ｘ（１０）×５］＝５０
［μｓ］となる。
ると、ディフェクトが存在しないことが確認できるまで
の検索時間Ｔは、［検索回数Ｘ（１０）×５］＝５０
［μｓ］となる。
【００３６】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィスク記録再生装置等のディフェクト処理機能におい
て、アクセス実行時にフラグ情報テーブルを利用して、
アクセス対象の記録エリアの中にディフェクトが存在す
るか否かを判定する。この判定結果により、ディフェク
トが存在しない場合には、従来のディフェクト処理で必
要なディフェクト情報テーブルの検索処理を省略する。
したがって、ディフェクトが存在しない場合に、ディフ
ェクト処理に要する時間を大幅に短縮化することができ
る。実際上ではディスク等の記録媒体にディフェクトが
存在する確率が少ないため、本発明を適用するディフェ
クト処理機能には極めて有効であり、結果的にアクセス
速度の向上を図ることができる。
ィスク記録再生装置等のディフェクト処理機能におい
て、アクセス実行時にフラグ情報テーブルを利用して、
アクセス対象の記録エリアの中にディフェクトが存在す
るか否かを判定する。この判定結果により、ディフェク
トが存在しない場合には、従来のディフェクト処理で必
要なディフェクト情報テーブルの検索処理を省略する。
したがって、ディフェクトが存在しない場合に、ディフ
ェクト処理に要する時間を大幅に短縮化することができ
る。実際上ではディスク等の記録媒体にディフェクトが
存在する確率が少ないため、本発明を適用するディフェ
クト処理機能には極めて有効であり、結果的にアクセス
速度の向上を図ることができる。
【図１】本発明の実施例に係わるＨＤＤの要部を示すブ
ロック図。
ロック図。
【図２】本実施例に係わるディフェクト情報テーブルと
ディフェクト・フラグ情報テーブルを説明するための概
念図。
ディフェクト・フラグ情報テーブルを説明するための概
念図。
【図３】本実施例の動作を説明するためのフローチャー
ト。
ト。
１…ディスク、４…ヘッド、９…リード／ライト回路、
１０…ディスクコントローラ（ＨＤＣ）、１１…ホスト
システム、１２…バッファメモリ、２０…ディフェクト
情報テーブル、２１…ディフェクト・フラグ情報テーブ
ル。
１０…ディスクコントローラ（ＨＤＣ）、１１…ホスト
システム、１２…バッファメモリ、２０…ディフェクト
情報テーブル、２１…ディフェクト・フラグ情報テーブ
ル。
Claims (4)
- 【請求項１】 データを記録し、アクセス対象となる記
録エリアを有する記録媒体と、 前記記録エリアの中で欠陥エリアとその代替エリアを示
すディフェクト情報を格納したディフェクト情報テーブ
ル手段と、 前記アクセス対象となる記録エリアに欠陥エリアが存在
するか否かを判定するためのフラグ情報を格納したフラ
グ情報テーブル手段と、 前記アクセスの実行時に、前記フラグ情報テーブル手段
のフラグ情報に基づいて前記欠陥エリアの存在を判定
し、判定結果により前記欠陥エリアが存在する場合に、
前記ディフェクト情報テーブル手段から前記ディフェク
ト情報を検索するディフェクト処理を実行する手段とを
具備したことを特徴とするデータ記録再生装置。 - 【請求項２】 データを記録するための記録エリアを有
し、アクセス対象の記録エリアを特定するためのアドレ
ス情報を割り当てられた記録媒体と、 前記記録エリアの中で欠陥エリアを示す前記アドレス情
報及び前記欠陥エリアに対応する代替エリアを示す情報
を含むディフェクト情報を格納したディフェクト情報テ
ーブル手段と、 前記アドレス情報の中で前記アクセス対象の記録エリア
を含む所定範囲を示す情報に基づいて検索し、前記所定
範囲に欠陥エリアが存在するか否かを判定するためのフ
ラグ情報を格納したフラグ情報テーブル手段と、 前記アクセスの実行時に、前記フラグ情報テーブル手段
のフラグ情報に基づいて前記アクセス対象の記録エリア
を含む前記所定範囲に欠陥エリアが存在すると判定した
場合に、前記ディフェクト情報テーブル手段の前記ディ
フェクト情報を検索して前記欠陥エリアに対応する前記
代替エリアをアクセス対象とするディフェクト処理を実
行する手段とを具備したことを特徴とするデータ記録再
生装置。 - 【請求項３】 セクタ単位にデータを記録し、各セクタ
に分割された複数のシリンダからなる記録エリアを有す
る記録媒体であって、アクセス対象の記録エリアを特定
するためにシリンダ番号、ヘッド番号、セクタ番号を含
むアドレス情報を割り当てられたディスクと、 前記記録エリアの中で欠陥エリアを示す前記アドレス情
報及び前記欠陥エリアに対応する代替エリアを示す情報
を含むディフェクト情報を格納したディフェクト情報テ
ーブル手段と、 前記アドレス情報の中で前記シリンダ番号とヘッド番号
により検索し、アクセス対象の記録エリアを含む所定範
囲に欠陥エリアが存在するか否かを判定するためのフラ
グ情報を格納したフラグ情報テーブル手段と、 前記アクセスの実行時に、前記フラグ情報テーブル手段
のフラグ情報に基づいて前記アクセス対象の記録エリア
を含む前記所定範囲に欠陥エリアが存在すると判定した
場合に、前記ディフェクト情報テーブル手段の前記ディ
フェクト情報を検索して前記欠陥エリアである欠陥シリ
ンダまたは欠陥セクタに対応する前記代替エリアをアク
セス対象とするディフェクト処理を実行する手段とを具
備したことを特徴とするデータ記録再生装置。 - 【請求項４】 データを記録し、アクセス対象となる記
録エリアを有する記録媒体および前記記録エリアの中で
欠陥エリアとその代替エリアを示すディフェクト情報を
格納したディフェクト情報テーブル手段を備えたデータ
記録再生装置において、 前記記録エリアに対するアクセスの実行時に、予め用意
されたフラグ情報テーブル手段に格納されたフラグ情報
に基づいて、前記アクセス対象となる記録エリアに欠陥
エリアが存在するか否かを判定するステップと、 前記判定結果により欠陥エリアが存在する場合に、前記
ディフェクト情報テーブル手段から前記欠陥エリアに対
応するディフェクト情報を検索するステップと、 検索された前記ディフェクト情報に基づいて前記欠陥エ
リアに対応する前記代替エリアをアクセス対象とするデ
ィフェクト処理を実行するステップとからなることを特
徴とするディフェクト処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32316494A JPH08180598A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | データ記録再生装置及びそのディフェクト処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32316494A JPH08180598A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | データ記録再生装置及びそのディフェクト処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08180598A true JPH08180598A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18151800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32316494A Pending JPH08180598A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | データ記録再生装置及びそのディフェクト処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08180598A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20010057051A (ko) * | 1999-12-17 | 2001-07-04 | 구자홍 | 디펙트 디스크의 재생방법 |
| KR100298790B1 (ko) * | 1998-04-30 | 2001-10-29 | 윤종용 | 투명 레코드 액세스 관리자와 시스템 실린더 테이블 및 시스템실린더 레코드 액세스 방법 |
| US6940796B2 (en) | 2001-07-02 | 2005-09-06 | Nec Electronics Corporation | Optical disk device using a new alternate list for defect correction |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP32316494A patent/JPH08180598A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100298790B1 (ko) * | 1998-04-30 | 2001-10-29 | 윤종용 | 투명 레코드 액세스 관리자와 시스템 실린더 테이블 및 시스템실린더 레코드 액세스 방법 |
| KR20010057051A (ko) * | 1999-12-17 | 2001-07-04 | 구자홍 | 디펙트 디스크의 재생방법 |
| US6940796B2 (en) | 2001-07-02 | 2005-09-06 | Nec Electronics Corporation | Optical disk device using a new alternate list for defect correction |
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