JPH0991907A - ディスク装置製造システム及び方法 - Google Patents

ディスク装置製造システム及び方法

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JPH0991907A
JPH0991907A JP24027295A JP24027295A JPH0991907A JP H0991907 A JPH0991907 A JP H0991907A JP 24027295 A JP24027295 A JP 24027295A JP 24027295 A JP24027295 A JP 24027295A JP H0991907 A JPH0991907 A JP H0991907A
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servo
disk
defect
area
areas
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JP24027295A
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Yasuhiko Ichikawa
靖彦 市川
Yuu Kasebayashi
祐 加瀬林
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】代替トラック処理を行わなくてもディフェクト
を避けてサーボ領域が簡単に設定できるようにする。 【解決手段】ヘッドディスクアセンブリ内のディスク
に、例えばサーボSVAiの群からなるサーボ組Aと、
同数のサーボSVBiの群からなるサーボ組Bと、同数
のサーボSVCiの群からなるサーボ組Cと、同数のサ
ーボSVDiの群からなるサーボ組Dの4組をサーボラ
イタで書き込んだ後、各サーボ組A〜Dのディフェクト
検査を行い、ディフェクトを持たないサーボ組を1組だ
け実際に使用する唯一のサーボ組としてディスクフォー
マットを行うことにより、サーボ組Aを選んだ場合であ
れば、他のサーボ組のサーボ領域SVBi〜SVDiが
データ領域Dの一部となり、サーボ組Bを選んだ場合で
あれば、他のサーボ組のサーボ領域SVAi,SBC
i,SVDiがデータ領域Dの一部となるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、同心円状の多数の
トラックが形成され、各トラックには、複数のサーボ領
域が各トラックに渡って放射状に記録されているディス
クを備えたディスク装置を製造するためのディスク装置
製造システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にディスク装置に搭載される記録媒
体としてのディスクには、図7に示すように、位置決め
制御に用いられる(サーボ情報を持つ)サーボ領域(サ
ーボ)SV0〜SV7(実際には、例えば50サーボな
ど、数は多い)がディスクの中心から各トラック(図示
せず)に渡って放射状に記録されている。このサーボ領
域SV0〜SV7の組は、ディスク装置の製造段階で記
録されて、その段階で確定し、以後書き込まれることは
ない。
【0003】ところが、この後、ディスク装置製造過程
におけるディフェクトの洗い出し(ディフェクト検査)
の段階で、サーボ領域SV0〜SV7のいずれかにディ
フェクトが存在したことが検出されることがある。この
ようなディフェクトのあるサーボ領域が存在すると、そ
のサーボ領域に続くデータ領域D内の複数のデータセク
タ(即ち、そのサーボ領域のあるサーボセクタ内の各デ
ータセクタ)へのアクセスが不能となる。
【0004】そこで従来は、このようなディフェクトの
あるサーボ領域を検出すると、当該サーボ領域の存在す
るトラックを代替処理するようにしていた。つまり、あ
るサーボ領域がディフェクトになると、該当トラックを
代替処理しなければならなかった。
【0005】しかし、容量の制限から、代替処理可能ト
ラック数に限界があるこのため、代替トラック処理数が
この限界を越えた場合には、該当する装置を出荷できな
くなる。また、代替トラック処理を行うと、パフォーマ
ンスが低下するという欠点もある。この他、再度のサー
ボ書き込み処理を行う方法もあるが、全てをやり直すた
め、パフォーマンスが一層低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
のディスク装置製造システム及び方法では、ディスク装
置に書き込んだサーボ領域にディフェクトがあると、そ
のサーボ領域に依存する数セクタがアクセス不能になる
のを防ぐために、そのサーボ領域が存在するトラックを
代替トラック処理する必要があり、容量の制限、パフォ
ーマンスの劣化を招くという問題があった。特に近年
は、データセクタのID部、データ部などはコレクショ
ン技術の進歩により、ある程度のディフェクトがあって
も訂正可能となってきていることから、サーボ領域のデ
ィフェクトが製造歩留まりに大きく影響するようになっ
ており、その対策が要望されていた。
【0007】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、代替トラック処理を行わなくてもディフ
ェクトを避けてサーボ領域が簡単に設定できるディスク
装置製造システム及び方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のサーボ
領域が各トラックに渡って放射状に記録されているディ
スクを備えたディスク装置を製造するために、上記ディ
スクにサーボ領域の組を複数組書き込むサーボ書き込み
手段であって、各サーボ領域の所定位置に、そのサーボ
領域が属する組を識別するための識別情報を書き込むサ
ーボ書き込み手段と、このサーボ書き込み手段によりデ
ィスクに書き込まれた各サーボ領域のディフェクトを検
査するディフェクト検査手段と、このディフェクト検査
手段の検査結果に応じて、使用するサーボ領域の組を決
定する使用サーボ領域組決定手段と、この作用サーボ領
域決定手段により決定されたサーボ領域の組を唯一のサ
ーボ領域の組として上記ディスクをフォーマットするフ
ォーマット手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】上記の構成においては、サーボ領域の組
が、従来のように1組ではなくて複数組予めディスクに
書き込まれる。このディスクに書き込まれる各サーボ領
域の所定位置には、そのサーボ領域がいずれの組に属す
るかを識別可能なように識別情報が設定される。このた
め、その後のディフェクト洗い出しの段階でディフェク
トが存在するサーボ領域が検出された場合には、そのサ
ーボ領域がいずれの組に属するか判別可能となり、最終
的に使用する(ディスクに残す)サーボ領域の組とし
て、ディフェクトを持たないサーボ領域の組を割り当て
ることが可能となる。しかも、サーボ領域の組を複数用
意してあることから、ディフェクトを持たないサーボ領
域の組が存在する確率は高い。
【0010】このようにして最終的に使用するサーボ領
域組が決定されると、その組を唯一のサーボ領域の組と
してディスクフォーマットが行われる。この段階では、
ディスク上には、他のサーボ領域組も存在するが、サー
ボ領域の所定位置に設定されている識別情報により識別
可能であるため、正しくフォーマットできる。もし、他
のサーボ領域組にディフェクトのあるサーボ領域が存在
していた場合には、そのディフェクト部はディスクフォ
ーマットによりデータ部(データセクタ)となるが、コ
レクション機能により訂正されて正常なデータ部として
使用することが可能である。また、それができずに欠陥
セクタとなっても、代替セクタ処理で済むことから、従
来のように欠陥サーボ領域のままで代替トラック処理を
行う場合に比べて、装置としての容量を最大限に確保す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につき、
磁気ディスク装置の製造に適用した場合を例に図面を参
照して説明する。図1は本発明の一実施形態に係る磁気
ディスク装置製造システムの一部の構成を示すブロック
図である。
【0012】図1において、サーボライタ1は、製造す
るディスク装置に装着されるヘッドディスクアセンブリ
(以下、HDAと称する)10内のディスク11にサー
ボ領域(サーボ情報)を書き込むもので、製造システム
の一部をなす。
【0013】このサーボライタ1は、ディスク11の面
(ここでは、両面)に、(図7のサーボSV0〜SV7
に相当する)1組のサーボ領域、例えばサーボ組Aを書
き込む(ステップS1)。このサーボ組Aを構成する例
えば8個のサーボ(サーボ領域)SVA0〜SVA7
(実際には、例えば50サーボなど、数は多い)は、デ
ィスク11の各トラックに渡って中心から放射状に等間
隔で記録される。
【0014】次にサーボライタ1は、ディスク11の面
に、先のサーボ組Aとは別の1組のサーボ領域、例えば
サーボ(サーボ領域)SVB0〜SVB7からなるサー
ボ組Bを、サーボ組Aとは異なる位置に、(サーボ組A
の書き込みと同様にして)書き込む(ステップS2)。
この例では、サーボ組BのサーボSVB0〜SVB7
は、サーボ組AのサーボSVA0〜SVA7から一定時
間(ディスクの定常回転状態における一定時間)t分だ
け一定方向にずれた位置に書き込まれる。
【0015】次にサーボライタ1は、ディスク11の面
に、先のサーボ組A,Bとは別の1組のサーボ領域、例
えばサーボ(サーボ領域)SVC0〜SVC7からなる
サーボ組Cを、サーボ組A,Bとは異なる位置に、(サ
ーボ組Aの書き込みと同様にして)書き込む(ステップ
S3)。この例では、サーボ組CのサーボSVC0〜S
VC7は、サーボ組BのサーボSVB0〜SVB7から
一定時間t分だけ一定方向にずれた位置に書き込まれ
る。
【0016】最後にサーボライタ1は、ディスク11の
面に、先のサーボ組A〜Cとは別の1組のサーボ領域、
例えばサーボ(サーボ領域)SVD0〜SVD7からな
るサーボ組Dを、サーボ組A〜Cとは異なる位置に、
(サーボ組Aの書き込みと同様にして)書き込む(ステ
ップS4)。この例では、サーボ組DのサーボSVD0
〜SVD7は、サーボ組CのサーボSVC0〜SVC7
から一定時間t分だけ一定方向にずれた位置に書き込ま
れる。
【0017】このようにして、ディスク11には、図2
に示すように、サーボ組が4組、即ちA,B,C,Dの
サーボ組が書き込まれる(図2ではトラックは省略され
ている)。
【0018】なお、本実施形態では、隣接する各サーボ
SVAi,SVBi,SVCi,SVDiの間隔が全て
同一(t)となるように設定されるが、例えばSVA
i,AVBi間はtAB、SVBi,SVCi間はtBC、
SVCi,SVDi間はtCDのように、それぞれ異なっ
ていても構わない。
【0019】ここで、各サーボ組A,B,C,Dは、そ
れが1組だけディスク11に書き込まれた場合に、本来
のサーボ組として利用されるもので、それを構成するサ
ーボSVAi,SVBi,SVCi,SVDi(i=0
〜7)の内容は基本的には同一である。即ちサーボSV
Ai,SVBi,SVCi,SVDiは、信号の振幅が
安定するために一定の周波数のデータが記録されたAG
C安定化領域(振幅AGC領域)、イレーズとセクタ番
号(サーボセクタ番号)を示すセクタデータが記録され
たセクタデータ領域、シリンダ番号(シリンダアドレ
ス)を示すシリンダデータが記録されたシリンダデータ
領域及び位置情報(シリンダデータの示すシリンダ内の
位置誤差)を波形の振幅で示すためのデータであるバー
スト信号(バーストデータ)が記録されたバースト領域
等、周知の領域を有する。バースト信号は、トラック中
心を基準として半トラックずれた位置に記録された位相
の異なる2つの位置誤差信号を有する。但し、本実施形
態では、サーボSVAi,SVBi,SVCi,SVD
iがいずれの組に属するかが識別可能なように、その所
定位置に識別情報として、図5(a)に示すようにサー
ボ判別フラグFが付加されている。
【0020】なお、以上の説明では、1つのサーボ組を
全て書き終えてから、次のサーボ組を書き込むようにし
ているが、例えばサーボSVA0,SVB0,SVC
0,SVD0,SVA1,SVB1…のように、それぞ
れ同一トラック上で各組のサーボを交互に(ここでは時
間tの間隔で)書き込むようにしても構わない。
【0021】次に、サーボライタ1によりディスク11
にサーボ組A〜Dが書き込まれたHDA10は、図3に
示すように磁気ディスク装置100に組み込まれる。そ
して、この磁気ディスク装置100(内のHDC26)
に製造装置200が接続される。この製造装置200
は、磁気ディスク装置100のホスト装置として位置付
けられており、磁気ディスク装置100を制御すること
で、ディスク11のディフェクト検査やディスクフォー
マットを行わせる。
【0022】磁気ディスク装置100に装着されたHD
A10は、ディスク11の他に、このディスク11への
データ書き込み(データ記録)及びディスク11からの
データ読み出し(データ再生)に用いられるヘッド12
と、ディスク11を高速回転するスピンドルモータ(S
PM)13と、キャリッジ(ヘッド移動機構)14を駆
動することでヘッド12をディスク11の半径方向に移
動させるボイスコイルモータ(VCM)15と、後述す
るヘッドIC18とを有している。
【0023】SPM(スピンドルモータ)13は、当該
SPM13に制御電流を流して当該SPM13を駆動す
るためのSPMドライバ16に接続され、VCM(ボイ
スコイルモータ)15は、当該VCM15に制御電流を
流して当該VCM15を駆動するためのVCMドライバ
17に接続されている。この制御電流の値(制御量)
は、CPU(マイクロプロセッサ)21の計算処理で決
定され、アナログ値で与えられる。
【0024】ヘッド12は例えばフレキシブルプリント
配線板(FPC)に実装されたヘッドIC18と接続さ
れている。このヘッドIC18は、ヘッド12で読み取
られたアナログ出力を増幅するヘッドアンプ181を有
する。
【0025】ヘッドIC18はリード/ライトIC19
と接続されている。このリード/ライトIC19は、ヘ
ッドIC18内のヘッドアンプ181で増幅されたアナ
ログ出力(ヘッド12のリード信号)を入力し、データ
再生動作に必要な信号処理、例えばアナログ出力からN
RZのデータに変換するための信号処理を行う。リード
/ライトIC19はまた、データ記録動作に必要な信号
処理、例えばHDC(ディスクコントローラ)26から
送られてきたNRZデータ(ライトデータ)を変調して
ディスク11に書き込むデータ(例えば2−7、1−7
変調データ)に変換するための信号処理も行う。
【0026】リード/ライトIC19はまた、上記した
通常のユーザデータの記録再生処理と共に、ヘッド位置
決め制御等のサーボ処理に必要なサーボ領域の情報(サ
ーボ情報)の再生処理(ヘッド12からのリード信号を
対象とするパルスピーク検出によりデータパルスを抽出
する処理と、当該リード信号のピークをサンプルホール
ドしてバースト信号を含むアナログ信号を出力する処
理)を実行する。
【0027】リード/ライトIC19はサーボ処理に必
要な信号処理を実行するサーボ処理回路20と接続され
ている。このサーボ処理回路20は、リード/ライトI
C19からのデータパルス(に含まれているサーボ情
報)からシリンダデータ(シリンダ番号)、サーボセク
タデータ(サーボセクタ番号)等を抽出復号するデコー
ド機能を有する CPU21は、例えばワンチップのマイクロプロセッサ
である。このCPU21は、サーボ処理回路20と共に
ヘッド位置決め制御を実行するサーボ処理システム(ヘ
ッド位置決め制御機構)を構成しており、サーボ処理回
路20で抽出されたシリンダデータを当該サーボ処理回
路20から読み取り、リード/ライトIC19からバー
スト信号のピークホールド信号を読み、現在位置を計算
する。CPU21は、ヘッド位置決め制御以外に、サー
ボ処理回路20で抽出されたサーボセクタデータ等を用
いてHDC26を制御することによるリード/ライトデ
ータの転送制御も行う。CPU21は更に、ホスト装置
としての製造装置200からの指示により、サーボ組の
ディフェクト検査(ディフェクト洗い出し)、ディスク
フォーマット(フォーマッティング)等も行う。
【0028】CPU21には、サーボ処理により得られ
る制御量、即ちSPMドライバ16によりSPM13に
流すべき電流の値を表すデータをアナログデータに変換
して当該SPMドライバ16に出力するD/Aコンバー
タ22と、VCMドライバ17によりVCM15に流す
べき電流の値を表すデータをアナログデータに変換して
当該VCMドライバ17に出力するD/Aコンバータ2
3が接続されている。
【0029】CPU21にはまた、ROM等の不揮発性
メモリ25が接続されている。この不揮発性メモリ25
には、CPU21の制御プログラムの他、各サーボセク
タ毎のデータセクタ数、該当サーボセクタ内のサーボ領
域と先頭データセクタとのオフセット、データセクタ間
隔等のパラメータが格納されている。なお、ディスク1
1がCDR(Constant Density Recording)方式(のフ
ォーマット)を適用する場合には、即ちディスク11上
が複数のゾーンに分割され、各ゾーン毎に構成データセ
クタ数が異なるCDR方式を適用する場合には、上記の
パラメータは、各ゾーン別に、各サーボセクタ毎に格納
される。
【0030】ディスクコントローラ(HDC)26はホ
スト装置(ここでは製造装置200)と磁気ディスク装
置100とのインタフェースをなし、主としてリード/
ライトデータの転送を司る。またHDC26は、サーボ
処理回路20によって検出されるサーボ領域のタイミン
グで生成されるサーボセクタパルスを基準として各デー
タセクタのID部やデータ部をリードするためのリード
ゲート(信号)の出力や、データ部をライトするための
ライトゲート(信号)の出力を司る。
【0031】さて製造装置200は、以上の構成の磁気
ディスク装置100にHDC26を介して接続される
と、図4のフローチャートに従って、サーボ組のディフ
ェクトの洗い出しと、最終的に使用するサーボ組の決定
と、ディスクフォーマットを磁気ディスク装置100を
用いて実行する。
【0032】まず製造装置200は、ディフェクトの洗
い出し(ディフェクト検査)の対象サーボ組として、例
えばサーボ組Aを設定し(ステップS11)、磁気ディ
スク装置100に対して、サーボ組Aのディフェクト洗
い出しを指示するコマンドを発行する(ステップS1
2)。このコマンドは、HDC26を介してCPU21
に送られる。
【0033】CPU21は、製造装置200からのディ
フェクト洗い出しコマンドを受け取ると、当該コマンド
で指定されているディフェクト洗い出し対象サーボ組
(ここではサーボ組A)の各トラック上の各サーボ領域
(ここではサーボSVA0〜SVA7)のディフェクト
をサーボ処理回路20を通して検査する。この検査で
は、サーボ処理回路20は、図5(b)〜(e)に示す
サーボ検知タイミングの1つ(サーボ組Aのディフェク
ト洗い出しの場合には、当該サーボ組Aを示すサーボ判
別フラグFが設定されているサーボSVA0〜SVA7
を検知するための図5(b)のタイミング)が用いられ
る。
【0034】CPU21は、1つでもディフェクトがあ
るサーボ領域を検出すると、例えばその時点でディフェ
クト洗い出しを中止して、指定された対象サーボ組(内
のいずれかのサーボ領域)にディフェクトがある旨の終
了ステータスをHDC26を介して製造装置200に返
す。また、指定された対象サーボ組のいずれのサーボ領
域にも全トラックの範囲内で1つもディフェクトが存在
しない場合には、ディフェクトなしを示す終了ステータ
スを製造装置200に返す。
【0035】製造装置200は、磁気ディスク装置10
0(内のCPU21)に対するディフェクト洗い出し指
示に対して当該磁気ディスク装置100から終了ステー
タスが返されると(ステップS13)、そのステータス
から指定した対象サーボ組にディフェクトがあるか否か
を判断する(ステップS14)。
【0036】もし、指定した対象サーボ組にディフェク
トがあるエラー時には、製造装置200は、その対象サ
ーボ組が最後のサーボ組(ここではサーボ組D)である
か否かを判断し(ステップS15)、最後のサーボ組で
ないならば、ディフェクト洗い出しの対象サーボ組を次
のサーボ組(この例では、サーボ組B)に切り替える
(ステップS16)。そして製造装置200はステップ
S12に戻り、この切り替え後のサーボ組Bのディフェ
クト洗い出しを指示するコマンドを磁気ディスク装置1
00(内のCPU21)に発行する。
【0037】これに対し、指定した対象サーボ組にディ
フェクトがない場合には(ステップS14)、製造装置
200は、その対象サーボ組を実際に使用するサーボ組
として決定し、その対象サーボ組を唯一のサーボ組とし
て扱ってディスク11をフォーマットすることを指示す
るフォーマットコマンドを磁気ディスク装置100(内
のCPU21)に発行する(ステップS17)。
【0038】CPU21は、製造装置200からのフォ
ーマットコマンドを受け取ると、当該コマンドで指定さ
れているサーボ組を実際に使用する唯一のサーボ組とし
て扱って、即ち当該コマンドで指定されている組を示す
サーボ判別フラグFを持つサーボ領域だけを実際に使用
するサーボ領域として扱って、ディスク11をフォーマ
ットする処理を、サーボ処理回路20によるサーボ領域
検出を行わせながら、HDC26を通して実行する(ス
テップS17)。そしてCPU21は、指定されたフォ
ーマットを終了すると製造装置200に対して終了ステ
ータスを返す。
【0039】図6(a)に、最初に行われたサーボ組A
を対象とするディフェクトの洗い出しでディフェクトが
検出されなかった結果、(他のサーボ組B〜Dのディフ
ェクト洗い出しを行うことなく)当該サーボ組Aを実際
に使用する唯一のサーボ組として指定してディスク11
のフォーマットが行われた場合の1つのトラックの一部
の状態を示す。
【0040】ここでは、ディスクフォーマットの結果、
サーボAのサーボ領域だけが残り、不必要な他のサーボ
組B〜Dの各サーボ領域はデータ領域Dの一部となって
消去され、図7と同様の状態となる。したがって、フォ
ーマット後は、サーボ認識時にサーボ判別フラグFの判
定を行う必要はない。
【0041】また、図6(b)には、サーボ組Aを対象
とするディフェクトの洗い出しで(サーボSVA1に)
ディフェクト(図の斜線が施された部分)が検出された
ため、対象サーボ組をAからBに切り替え、このサーボ
組Bではディフェクトが検出されなかったために、当該
サーボ組Bを実際に使用する唯一のサーボ組として指定
してディスク11のフォーマットが行われた場合の、1
つのトラックの一部のフォーマット前後の状態を示して
ある。
【0042】ここでは、ディスクフォーマットの結果、
サーボ組Bのサーボ領域だけが残り、不必要な他のサー
ボ組A,C,Dの各サーボ領域はデータ領域Dの一部と
なって消去され、図7と同様の状態となる。このため、
ディフェクト洗い出しが行われなかったサーボ組C,D
のサーボ領域(図ではSVC1,SVD1)にもディフ
ェクトが存在したとしても、ディフェクトが検出された
サーボ組Aのサーボ領域(図ではSVA1)と同様にデ
ータ領域Dの一部となって消去される。したがって、こ
の場合にも、フォーマット後は、サーボ認識時にサーボ
判別フラグFの判定を行う必要はない。
【0043】なお、サーボ組A〜Dのいずれからもディ
フェクトが検出された場合には、4組のサーボ組をディ
スク11に書き込む処理からやり直す。この他、例えば
1組を実際に使用する唯一のサーボ組として決定し、従
来と同様にディフェクトがあるサーボ領域のトラックに
ついて代替トラック処理を行うようにしてもよい。この
代替トラック処理のためには、ディフェクトのあるサー
ボ領域を1つでも検出すると対象サーボ組を切り替える
のではなく、全サーボ領域について、ディフェクトの有
無を調べ、ディフェクトが存在するトラック数が最も少
ないサーボ組を実際に使用する唯一のサーボ組として決
定することで、代替トラックの使用数を最小限に抑える
ことができる。
【0044】なお、サーボ領域のディフェクトチェック
を、以上の説明のように、1つのサーボ組を終えると次
のサーボ組について行うのではなく、例えばサーボSV
A0,SVB0,SVC0,SVD0,SVA1,SV
B1…のようにサーボ領域の並びで順に行うようにして
も構わない。
【0045】以上の実施形態では、本発明を磁気ディス
ク装置の製造システムに適用した場合について説明した
が、本発明は、光磁気ディスク装置など、複数のサーボ
領域が各トラックに渡って放射状に記録されているディ
スクを備えたディスク装置一般に適用可能である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、サ
ーボ組を複数組ディスクに書き込んだ後にディフェクト
検査を行って、ディフェクトを持たないサーボ組を1組
だけ実際に使用する唯一のサーボ組としてディスクフォ
ーマットを行うようにしたので、ディフェクトを避けて
サーボを設定することができ、たとえ残りのサーボ組の
中にディフェクトがあったとしても代替トラック処理を
避けることができる。しかも、そのディフェクト部はデ
ータ部となるが、コレクション機能により訂正されて正
常なデータ部として使用することが可能である。また、
ディフェクトの程度によってはコレクションが不可能で
欠陥セクタとなることもあり得るが、代替セクタ処理で
済むことから、従来のように欠陥サーボ領域のままで代
替トラック処理を行う場合に比べて、装置としての容量
を最大限に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置製
造システムの一部の構成を示すブロック図。
【図2】図1中のサーボライタ1によりディスク11に
サーボ組が4組書き込まれている状態を示す概念図。
【図3】図2のようにサーボ組が4組書かれたディスク
11を持つHDA10が組み込まれた磁気ディスク装置
100の構成と、当該磁気ディスク装置100に製造装
置200が接続されている様子とを示す図。
【図4】図3中の製造装置200によるサーボ組のディ
フェクトの洗い出しと、最終的に使用するサーボ組の決
定と、ディスクフォーマットの制御手順を説明するため
のフローチャート。
【図5】サーボ組が4組書かれているディスク11の1
トラック上の状態と、各サーボ組毎のサーボ検知タイミ
ングとを示す図。
【図6】サーボ組Aを実際に使用する唯一のサーボ組と
して指定してディスク11のフォーマットが行われた場
合の1つのトラックの一部の状態と、サーボ組A(及び
サーボ組C,D)にディフェクトがあるために、ディフ
ェクトのないサーボ組Bを実際に使用する唯一のサーボ
組として指定してディスク11のフォーマットが行われ
た場合の、1つのトラックの一部のフォーマット前後の
状態とを示す図。
【図7】サーボ組が1組だけ書き込まれた従来のディス
クの状態を示す概念図。
【符号の説明】
1…サーボライタ(サーボ書き込み手段)、 10…HDA(ヘッドディスクアセンブリ)、 11…ディスク、 12…ヘッド、 18…ヘッドIC、 19…リード/ライトIC、 20…サーボ処理回路、 21…CPU、 25…不揮発性メモリ、 26…HDC(ハードディスクコントローラ)、 100…磁気ディスク装置、 200…製造装置200、 SVA0〜SVA7,SVB0〜SVB7,SVC0〜
SVC7,SVD0〜SVD7…サーボ(サーボ領
域)、 D…データ領域、 F…サーボ判別フラグ(識別情報)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心円状の多数のトラックが形成され、
    各トラックには、複数のサーボ領域が各トラックに渡っ
    て放射状に記録されているディスクを備えたディスク装
    置を製造するためのディスク装置製造システムにおい
    て、 前記ディスクに前記サーボ領域の組を複数組書き込むサ
    ーボ書き込み手段であって、各サーボ領域の所定位置
    に、そのサーボ領域が属する組を識別するための識別情
    報を書き込むサーボ書き込み手段と、 このサーボ書き込み手段により前記ディスクに書き込ま
    れた各サーボ領域のディフェクトを検査するディフェク
    ト検査手段と、 このディフェクト検査手段の検査結果に応じて、使用す
    るサーボ領域の組を決定する使用サーボ領域組決定手段
    と、 この使用サーボ領域決定手段により決定されたサーボ領
    域の組であって、前記識別情報により識別されるサーボ
    領域の組を唯一のサーボ領域の組として前記ディスクを
    フォーマットするフォーマット手段とを具備することを
    特徴とするディスク装置製造システム。
  2. 【請求項2】 同心円状の多数のトラックが形成され、
    各トラックには、複数のサーボ領域が各トラックに渡っ
    て放射状に記録されているディスクを備えたディスク装
    置を製造するためのディスク装置製造方法において、 前記ディスクに前記サーボ領域の組を複数組書き込む第
    1の段階であって、各サーボ領域の所定位置に、そのサ
    ーボ領域が属する組を識別するための識別情報を書き込
    む第1の段階と、 この第1の段階で前記ディスクに書き込まれた各サーボ
    領域のディフェクトを検査する第2の段階と、 この第2の段階での検査結果に応じて、使用するサーボ
    領域の組を決定する第3の段階と、 この第3の段階で決定されたサーボ領域の組であって、
    前記識別情報により識別されるサーボ領域の組を唯一の
    サーボ領域の組として前記ディスクをフォーマットする
    第4の段階とを具備することを特徴とするディスク装置
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8023220B2 (en) 2008-08-23 2011-09-20 Hitachi Global Storage Technologies, Netherlands B.V. Method for writing servo data to a disk and disk drive configured to write servo data utilizing the method

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