JPH1092116A - データ記録再生装置及び同装置におけるスペアトラック配置方法 - Google Patents

データ記録再生装置及び同装置におけるスペアトラック配置方法

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JPH1092116A
JPH1092116A JP24836396A JP24836396A JPH1092116A JP H1092116 A JPH1092116 A JP H1092116A JP 24836396 A JP24836396 A JP 24836396A JP 24836396 A JP24836396 A JP 24836396A JP H1092116 A JPH1092116 A JP H1092116A
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JP
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sector
spare
track
data
disk
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Application number
JP24836396A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Ichikawa
靖彦 市川
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】代替処理が行われたセクタを含む連続セクタ群
に対するアクセス時の実行時間の増加をディスクの1回
転時間とするスペアトラック配置を行う。 【解決手段】ディスク1上へのスペアトラック102,
104,106,108の配置先を、ディスク1上の全
てのデータトラックから、そのトラックに最も近いスペ
アトラックへシークして当該スペアトラック内の回転待
ち時間のない位置の1スペアトラックをアクセスし、元
のトラックに戻るまでの時間がディスクの1回転時間以
下となる位置とする。そして、例えば欠陥セクタ100
aの代替先セクタには、当該セクタ100aが存在する
データトラック100に最も近いスペアトラック102
の中から、当該セクタ100aの物理的位置と反対側の
物理的位置にあるスペアセクタ102aを選択して割り
当て、そのセクタ102aが使用済みなら、それに最も
近い未使用のスペアセクタを選択して割り当てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、欠陥セクタの再配
置用に複数のスペアトラックが配置されたディスクを備
えたデータ記録再生装置及び同装置におけるスペアトラ
ック配置方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ヘッドによりデータの記録差再生を行
う、磁気ディスク装置に代表されるデータ記録再生装置
では、記録媒体(メディア、ディスク)上の欠陥等によ
り正しくリード/ライトしにくいセクタが発生した場合
に、そのセクタを欠陥セクタであるとして使用するのを
止め、予め欠陥セクタの再配置(代替)用に用意してあ
るスペアトラック(代替先トラック)の中から代替先セ
クタを決定して割り当てる代替処理を行うのが一般的で
ある。
【0003】従来、スペアトラックには、ディスク上の
最内周トラック(または最内周トラックを含む連続する
複数のトラック)が割り当てられるのが一般的であっ
た。また従来の上記代替処理における代替先セクタの決
定方法は、欠陥セクタの物理セクタ番号(ディスク上の
物理的な位置)に拘らず、スペアトラック上の先頭物理
セクタから順番に割り当てるものであった。
【0004】以上のような代替処理が行われたセクタを
含む連続するセクタ群に対するアクセスを行う場合、代
替したセクタの1つ前のセクタをアクセス後、スペアト
ラックへシークして代替先セクタをアクセスし、しかる
後に元のトラックにシークして次のセクタをアクセスす
る必要がある。このため、通常セクタをアクセスする場
合に比べて、(1)スペアトラックへのシーク時間+
(2)代替先セクタまでの回転待ち時間+(3)元のト
ラックへのシーク時間+(4)次のセクタまでの回転待
ち時間だけ実行時間が増加する。ここで、上記(2)の
代替先セクタまでの回転待ち時間、及び上記(4)の次
のセクタまでの回転待ち時間は、いずれも最大ディスク
の1回転時間となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、代替処理
が行われたセクタへのアクセス(リード/ライトアクセ
ス)を行った場合、通常セクタをアクセスする場合に比
べて、(1)スペアトラックへのシーク時間+(2)代
替先セクタまでの回転待ち時間+(3)元のトラックへ
のシーク時間+(4)次のセクタまでの回転待ち時間だ
け実行時間が増加する。しかも、上記した従来技術にお
いては、欠陥セクタの物理セクタ番号に無関係に代替先
セクタを決定しており、欠陥セクタの物理位置と代替先
セクタの物理位置との間の位置関係についての規定がな
いため、代替先セクタまでの回転待ち時間、及び次のセ
クタまでの回転待ち時間が、いずれも最大ディスクの1
回転時間となり、場合によっては実行時間が大幅に増加
するという問題があった。
【0006】そこで本発明者は、特願平8−15548
7号において、上記実行時間の増加を、上記シーク時間
(欠陥セクタのあるトラックとスペアトラックとの間の
シークに要する時間)とディスクの1回転時間とをもと
に、スペアトラックの中から、ディスクの中心に対して
欠陥セクタの物理的位置と反対側の物理的位置にあるス
ペアセクタ、またはディスクの中心に対して欠陥セクタ
の物理的位置と同じ側の物理的位置にあるスペアセクタ
のいずれか一方を欠陥セクタの代替先セクタとして決定
する構成とすることにより、上記の実行時間の増加を抑
えるようにしたデータ記録再生装置及び同装置における
代替先セクタ決定方法を提案した。
【0007】このデータ記録再生装置及び同装置におけ
る代替先セクタ決定方法においては、例えば上記シーク
時間がディスクの1回転時間の1/2以下であるなら
ば、ディスクの中心に対して欠陥セクタの物理的位置と
反対側の物理的位置にあるスペアセクタを代替先とする
ことで、上記実行時間の増加をディスクの1回転時間と
することができる。同様に、上記シーク時間がディスク
の1/2回転時間〜1回転時間の範囲であるならば、デ
ィスクの中心に対して欠陥セクタの物理的位置と同じ側
の物理的位置にあるスペアセクタを代替先とすること
で、上記実行時間の増加をディスクの2回転時間とする
ことができる。
【0008】このように、特願平8−155487号で
提案したデータ記録再生装置及び同装置における代替先
セクタ決定方法においては、代替処理による実行時間の
増加、即ち(1)スペアトラックへのシーク時間+
(2)代替先セクタまでの回転待ち時間+(3)元のト
ラックへのシーク時間+(4)次のセクタまでの回転待
ち時間で決まる実行時間の増加を、従来技術に比べて少
なくできる。しかし実行時間の増加は一定でなく、スペ
アトラックと欠陥セクタのあるトラックの距離が離れる
ほど上記(1),(3)のシーク時間が長くなるため実
行時間が増加してしまう。
【0009】ここで、欠陥セクタのあるトラックとスペ
アトラックとの距離が短く、且つ上記(1)のシーク
後、回転待ちのない位置のスペアセクタを代替先に決定
し、上記(1)+(2)+(3)の時間がディスクの1
回転時間より短い時間で済むとしても、上記(4)の次
のセクタまでの回転待ち時間(最大1回転時間)がある
ため、上記(1)+(2)+(3)+(4)の時間(実
行時間の増加)は1回転時間より短くならない。
【0010】同様に、上記(1)+(2)+(3)の時
間がディスクの1回転時間以上2回転時間未満での実行
時間の増加は2回転時間より短くならず、2回転時間以
上3回転時間未満での実行時間の増加は3回転時間より
短くならない。
【0011】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
でその目的は、ディスク上に複数のスペアトラックを分
散配置すると共に、そのスペアトラックの配置先を、デ
ィスク上の全てのデータトラックから、それぞれそのト
ラックに最も近いスペアトラックへシークして当該スペ
アトラック内の回転待ち時間のない位置の1スペアトラ
ックをアクセスし、元のトラックに戻るまでの時間がデ
ィスクの1回転時間以下となる位置とすることで、代替
処理が行われたセクタを含む連続するセクタ群に対する
アクセスに伴う実行時間の増加を常にディスクの1回転
時間とすることができるデータ記録再生装置及び同装置
におけるスペアトラック配置方法を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、データ記録再
生装置の有するディスク上に欠陥セクタの再配置用のス
ペアトラックを複数分散配置し、しかもその配置先を、
ディスク上の全てのデータトラックから、それぞれその
トラックに最も近いスペアトラックへシークして当該ス
ペアトラック内の回転待ち時間のない位置の1スペアト
ラックをアクセスし、元のトラックに戻るまでの時間が
ディスクの1回転時間以下となる位置としたことを特徴
とする。
【0013】このようにディスク上に複数のスペアトラ
ックを分散配置することで、欠陥セクタの代替処理によ
り、その欠陥セクタに最も近いスペアトラックを選ん
で、そのスペアトラック内の1スペアトラックを代替先
セクタとして割り当てた場合、代替セクタの選び方によ
っては、代替処理が行われたセクタを含む連続するセク
タ群に対するアクセスに伴う実行時間の増加を常にディ
スクの1回転時間とすることが可能となる。
【0014】特に、欠陥セクタに最も近いスペアトラッ
クの中から、ディスクの中心に対して欠陥セクタの物理
的位置と反対側の物理的位置にあるスペアセクタを欠陥
セクタの代替先セクタとして決定するならば、代替処理
後に、その代替処理されたセクタを含んだ連続するセク
タ群に対するリード/ライトを行った場合に、実行時間
の増加をディスクの1回転時間としながら、スペアトラ
ックへのシーク後の代替先セクタまでの回転待ちに要す
る時間と、スペアトラックから元のデータとに戻った後
の欠陥セクタの次のセクタまでの回転待ちに要する時間
とをほぼ等しくでき、常に安定して代替先セクタ及び欠
陥セクタの次のセクタをアクセスできる。
【0015】ここで、ディスクの中心に対して欠陥セク
タの物理的位置と反対側の物理的位置にあるスペアセク
タのセクタ番号fは、CDR方式のフォーマットを適用
したディスクの場合、上記欠陥セクタのセクタ番号を
i、欠陥セクタが存在するデータトラックが属するゾー
ンの各トラックのデータセクタ数をn、スペアトラック
が属するゾーンの各トラックのデータセクタ数をmとす
ると、 f={(i/n)m+(m/2)}の整数部 の計算により求めればよい。
【0016】また、近年のデータ記録再生装置には、同
じ距離をシークするにも、外周から内周にシークする場
合と内周から外周にシークする場合とでシーク速度が異
なるものがある。そこで、このようなシーク制御を行う
データ記録再生装置に本発明を適用するには、欠陥セク
タのセクタ番号をi、1トラックのデータセクタ数を
m、欠陥セクタが存在するデータトラックから当該デー
タトラックに最も近いスペアトラックへのシーク時間を
M、当該スペアトラックから欠陥セクタが存在するデー
タトラックへのシーク時間をNとすると、当該スペアト
ラックの中から、 f=[i+{M/(M+N)}m]の整数部 の計算により求められるセクタ番号fのスペアセクタを
欠陥セクタの代替先セクタとして決定すればよい。
【0017】更に、上記のCDR方式のフォーマットを
適用したディスクの場合であれば、上記のスペアトラッ
クの中から、 f=[(i/n)m+{M/(M+N)}m]の整数部 の計算により求められるセクタ番号fのスペアセクタを
欠陥セクタの代替先セクタとして決定すればよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を磁気ディスク装置
に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の構
成を示すブロック図である。
【0019】図1において、1はデータが記録される媒
体であるディスク(磁気ディスク)、2はディスク1へ
のデータ書き込み(データ記録)及びディスク1からの
データ読み出し(データ再生)に用いられるヘッド(磁
気ヘッド)である。このヘッド2は、ディスク1の各デ
ータ面に対応してそれぞれ設けられる。
【0020】ディスク1の両面には同心円状の多数のト
ラックが形成され、各トラックは複数のセクタ(サーボ
セクタ)に分割されている。各サーボセクタは、位置決
め制御等に用いられる(シリンダ番号を示すシリンダデ
ータ及びシリンダデータの示すシリンダ内の位置誤差を
波形の振幅で示すためのバーストデータを含む)サーボ
データが記録されたサーボ領域、データ(ユーザデー
タ)が記録されるユーザ領域からなる。各サーボ領域
は、ディスク1上では中心から各トラックを渡って放射
状に配置されている。各ユーザ領域には、複数のデータ
セクタが設定される。
【0021】本実施形態におけるディスク1は、CDR
(Constant Density Recording)方式(のフォーマッ
ト)を適用している。CDR方式では、ディスク1上が
半径方向に複数のゾーンに分割され、各ゾーンには数十
から数百のトラック(シリンダ)が含まれている。この
CDR方式では、シリンダの物理的な周の長さを想定
し、その周に対する記録密度をほぼ一定にするようなデ
ータセクタ構成、即ち各ゾーンによりデータセクタの数
が異なる構成となっている。
【0022】ディスク1の各面の複数の所定シリンダ位
置のトラックは欠陥セクタの代替用のスペアトラックと
して割り当てられている。本実施形態では、ディスク1
上の任意のデータトラックから、そのトラックに最も近
いスペアトラックへシーク当該スペアトラック内の回転
待ち時間のない位置の1セクタ(スペアセクタ)をアク
セスし、元のデータトラックに戻る(シークする)まで
の時間、即ち(1)スペアトラックへのシーク時間+
(2′)シーク先のスペアトラック上の回転待ち時間の
ない位置のスペアセクタをアクセスするのに要する時間
+(3)元のトラックへのシーク時間が常にディスク1
の1回転時間以内になるようなシリンダ位置に、スペア
トラックを配置している。
【0023】図2は、このような条件を満たす4つのス
ペアトラックがディスク1のデータ面上に配置されてい
る様子を示す概念図である、図2の例では、ディスク1
のデータ面上に4つのスペアトラック102,104,
106,108が分散配置されている。スペアトラック
102,104,106,108の中では、スペアトラ
ック102が最も外周側に配置されており、以下、内周
側に向かってスペアトラック104、スペアトラック1
06、スペアトラック108の順で配置されている。
【0024】スペアトラック102は、ディスク1上の
最外周のデータトラック101から上記(1)+
(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間とな
るトラックである。
【0025】スペアトラック102とスペアトラック1
04との中間のデータトラック103は、スペアトラッ
ク102からもデータトラック103からも上記(1)
+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間と
なるトラックである。言い換えれば、スペアトラック1
02とスペアトラック104は、いずれもデータトラッ
ク103から上記(1)+(2′)+(3)の時間がデ
ィスク1の1回転時間となるトラックである。
【0026】スペアトラック104とスペアトラック1
06との中間のデータトラック105は、スペアトラッ
ク104からもデータトラック106からも上記(1)
+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間と
なるトラックである。言い換えれば、スペアトラック1
04とスペアトラック106は、いずれもデータトラッ
ク105から上記(1)+(2′)+(3)の時間がデ
ィスク1の1回転時間となるトラックである。
【0027】スペアトラック106とスペアトラック1
08との中間のデータトラック107は、スペアトラッ
ク106からもデータトラック108からも上記(1)
+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間と
なるトラックである。言い換えれば、スペアトラック1
06とスペアトラック108は、いずれもデータトラッ
ク107から上記(1)+(2′)+(3)の時間がデ
ィスク1の1回転時間となるトラックである。
【0028】また、スペアトラック108は、ディスク
1上の最内周のデータトラック109から上記(1)+
(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間とな
るトラックでもある。
【0029】なお、各トラック101,102,10
3,104,105,106,107,108,109
間には多数のデータトラックが存在するが、図2では省
略してある。
【0030】即ち、スペアトラック102は、データト
ラック101,103及び当該トラック101,103
間の全てのデータトラック(図示せず)から上記(1)
+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間以
内となるシリンダ位置に配置されている。
【0031】同様に、スペアトラック104は、データ
トラック103,105及び当該トラック103,10
5間の全てのデータトラック(図示せず)から上記
(1)+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転
時間以内となるシリンダ位置に配置されている。
【0032】同様に、スペアトラック106は、データ
トラック105,107及び当該トラック105,10
7間の全てのデータトラック(図示せず)から上記
(1)+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転
時間以内となるシリンダ位置に配置されている。
【0033】同様に、スペアトラック108は、データ
トラック107,109及び当該トラック107,10
9間の全てのデータトラック(図示せず)から上記
(1)+(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転
時間以内となるシリンダ位置に配置されている。
【0034】またディスク1の各面のデータエリアとは
別の領域、例えば最内周データトラック109より内側
の領域には、システムエリア(図示せず)が割り当てら
れている。このシステムエリアには、図5に示すスペア
トラック使用状況テーブル121及び図6に示す代替先
割り当て状況テーブル122が保存されている。このテ
ーブル121,122は装置の起動時に後述するRAM
12に読み込まれる。なお、本実施形態では、テーブル
111,112を、バックアップのためにディスク1の
各面のシステムエリアに保存するようにしているが、特
定の面のシステムエリアのみに保存するようにしても構
わない。但し、信頼性の観点からは、テーブル111,
112のバックアップがとれる構成とすることが好まし
い。
【0035】ディスク1はスピンドルモータ(SPM)
3により高速に回転する。ヘッド2はキャリッジ4と称
するヘッド移動機構に取り付けられて、このキャリッジ
4の移動によりディスク1の半径方向に移動する。キャ
リッジ4は、ボイスコイルモータ(VCM)5により駆
動される。
【0036】スピンドルモータ(SPM)3及びボイス
コイルモータ(VCM)5は、モータドライバ6に接続
されている。モータドライバ6は、スピンドルモータ3
に制御電流を流して当該モータ3を駆動する他、ボイス
コイルモータ5に制御電流を流して当該モータ5を駆動
する。この制御電流の値(制御量)は、CPU(マイク
ロプロセッサ)10の計算処理で決定され、例えばディ
ジタル値で与えられる。
【0037】各ヘッド2は例えばフレキシブルプリント
配線板(FPC)に実装されたヘッドIC7と接続され
ている。ヘッドIC7は、ヘッド2の切り替え、ヘッド
2との間のリード/ライト信号の入出力等を司るもの
で、ヘッド2で読み取られたアナログ出力を増幅するヘ
ッドアンプ71を有する。
【0038】ヘッドIC7はリード/ライトIC(リー
ド/ライト回路)8と接続されている。リード/ライト
IC8は、ヘッド2によりディスク1から読み出されて
ヘッドIC7内のヘッドアンプ71で増幅されたアナロ
グ出力(ヘッド2のリード信号)を入力し、データ再生
動作に必要な信号処理を行うデコード機能と、ディスク
1へのデータ記録動作に必要な信号処理を行うエンコー
ド機能と、ヘッド位置決め制御等のサーボ処理に必要な
サーボデータの再生処理(ヘッド2により読み出された
サーボ領域のサーボデータを処理してシリンダデータを
含むデータパルスを生成すると共に、サーボデータ中の
バーストデータのピーク値をサンプルホールドする処
理)を行う信号処理機能を有する。
【0039】サーボ処理回路9は、リード/ライトIC
8からのデータパルス及びバーストデータを受けてサー
ボ処理に必要な信号処理を実行する。即ちサーボ処理回
路9は、リード/ライトIC8からのデータパルスから
シリンダデータ(シリンダ番号)等を抽出・復号するデ
コード機能、及びライトゲート等のタイミング生成機能
を有する。またサーボ処理回路9は、リード/ライトI
C8からのバーストデータのピーク値のサンプルホール
ド結果をA/D(アナログ/ディジタル)変換してCP
U10に出力するA/D変換機能も有する。
【0040】CPU10は、例えばワンチップのマイク
ロプロセッサである。このCPU10は、ROM11に
格納されている制御用プログラム(ファームウェア)に
従って磁気ディスク装置内の各部を制御する。
【0041】CPU10は、サーボ処理回路9と共にヘ
ッド位置決め制御を実行するサーボ処理システム(ヘッ
ド位置決め制御機構)を構成しており、サーボ処理回路
9で抽出されたシリンダデータ及び当該サーボ処理回路
9で変換されたバーストデータのピーク値のサンプルホ
ールド結果に対するA/D変換値を当該サーボ処理回路
9から読み取り、その読み取ったデータに従って(モー
タドライバ6を介してボイスコイルモータ5を駆動制御
することで)ヘッド2を目標シリンダに移動させて、そ
の目標シリンダの中心(トラック中心)に位置決めする
ヘッド位置決め制御を司る。
【0042】CPU10はまた、欠陥セクタに対して代
替先セクタ(スペアセクタ)を割り当てる代替処理を行
う。CPU10は、この代替処理において、欠陥セクタ
から最も近いスペアトラックをサーチし、そのスペアト
ラックの中からディスクの中心に対して欠陥セクタの物
理的位置と反対側の物理的位置にあるスペアセクタ、ま
たはその近傍のスペアセクタを代替先セクタとして割り
当てるようになっている。
【0043】この他にCPU10は、HDC14を制御
することによるリード/ライトデータの転送制御も行
う。CPU10には、不揮発性メモリとしてのROM
(Read Only Memory)11、CPU10のワーク領域等
を提供する書き替え可能な揮発性メモリとしてのRAM
(Random Access Memory)12、及び磁気ディスク装置
の制御用のパラメータ類の保存等に用いられる書き替え
可能な不揮発性メモリとしてのEEPROM(Electric
ally Erasable and Programmable Read Only Memory )
13が接続されている。
【0044】ROM11には、磁気ディスク装置内の各
部を制御するための制御用プログラム(ファームウェ
ア)の他に、ゾーン毎のデータセクタ数を示すテーブル
(ゾーン毎セクタ数テーブル)111、及びスペアトラ
ック決定テーブル112が予め格納されている。
【0045】ゾーン毎セクタ数テーブル111のデータ
構造例を図3に示す。ゾーン毎セクタ数テーブル111
の各エントリは、ゾーン(の識別子)と、当該ゾーンの
シリンダ範囲と、当該ゾーンの各データトラックのセク
タ数の組からなる。図3中のゾーンZb を例にとると、
当該ゾーンZb はシリンダ範囲がSa 〜Sb であり、当
該ゾーンZb のデータトラックのデータセクタ数がSN
A であることを示す。
【0046】次に、スペアトラック決定テーブル112
のデータ構造例を図4に示す。スペアトラック決定テー
ブル112の各エントリは、スペアトラック(のヘッド
番号及びシリンダ番号)と、そのスペアトラックに対す
る前記(1)+(2′)+(3)の時間がディスク1の
1回転時間以内となるデータトラックのシリンダ範囲の
組からなる。図4中のスペアトラックT1 を例にとる
と、当該スペアトラックT1 に対する前記(1)+
(2′)+(3)の時間がディスク1の1回転時間以内
となるデータトラックのシリンダ範囲がS0 〜S1 であ
ることを示す。
【0047】再び図1を参照すると、RAM12には、
図1の装置の起動時に、図5に示したスペアトラック使
用状況テーブル121及び図6に示した代替先割り当て
状況テーブル122(を含むシステムエリアの情報)が
読み込まれるようになっている。
【0048】図5のスペアトラック使用状況テーブル1
21は、ディスク1の各面のスペアトラック毎に、その
トラック内の各セクタ(スペアセクタ)が、欠陥セクタ
の代替先セクタとして割り当てられているか否かを示
す。一方、図6の代替先割り当て状況テーブル122
は、欠陥セクタの位置情報(ヘッド番号、シリンダ番号
及びセクタ番号)と、当該欠陥セクタの代替先として割
り当てられているスペアトラック内のスペアセクタ(代
替先セクタ)の位置情報(ヘッド番号、シリンダ番号及
びセクタ番号)とを示す。リード/ライトアクセス時に
は、この代替先割り当て状況テーブル122を参照する
ことで、対象となるセクタが欠陥セクタであるために代
替先セクタ(が存在するスペアトラックにシークして当
該代替先セクタ)をアクセスする必要があるか否かを判
断することができる。
【0049】CPU10にはまた、ディスクコントロー
ラ(HDC)14が接続されている。HDC14は、ホ
スト装置との間のコマンド、データの通信を制御すると
共に、リード/ライトIC8(を介してディスク1)と
の間のデータの通信を制御する。このHDC14には、
リード/ライトデータがキャッシュ方式で格納される、
例えばRAM等で構成されるバッファメモリ(バッファ
RAM)15と、ホストインタフェース16とが接続さ
れている。ホストインタフェース16は、HDC14と
ホスト装置とのインタフェースをなしており、HDC1
4は当該ホストインタフェース16を介してホスト装置
との間のコマンド、データの通信を行う。
【0050】次に、図1の構成における欠陥セクタに対
する代替処理について説明する。今、図1の磁気ディス
ク装置において、図2に示すディスク1上の最内周デー
タトラック101とデータトラック103との間にある
データトラック100のセクタ(データセクタ)100
aが正常にリード/ライトアクセスできなかったため
に、リード/ライトアクセスのリトライを行い、所定回
数のリトライを実行してもアクセスに成功しなかった結
果、当該セクタ100aが欠陥セクタ100aであると
判断されたものとする。
【0051】このような場合、CPU10は、欠陥セク
タ100aを割り当てるのに最適なスペアトラックを決
定し、そのスペアトラック中のいずれかのセクタ(スペ
アセクタ)を欠陥セクタ100aの代替先として割り当
てる代替処理を、図7のフローチャートに従って次のよ
うに行う。
【0052】まずCPU10は、欠陥セクタ100aが
存在するデータトラック100から最も近いスペアトラ
ックをサーチする(ステップS1)。このスペアトラッ
クサーチ処理は、RAM12に読み込まれているスペア
セクタ決定テーブル112を、欠陥セクタ100aが存
在するデータトラック100のヘッド番号及びシリンダ
番号により参照することで実現される。即ちCPU10
は、スペアセクタ決定テーブル112から、欠陥セクタ
100aが存在するデータトラック100のヘッド番号
と同じヘッド番号のスペアトラックのうち、データトラ
ック100のシリンダ番号が含まれるシリンダ範囲のス
ペアトラックをサーチする。
【0053】欠陥セクタ100aが存在するデータトラ
ック100が図2に示すディスク1上のデータトラック
101,103間にある例では、スペアトラックとして
スペアトラック102が決定される。このスペアトラッ
ク102は、データトラック101から上記(1)+
(2′)+(3)の時間、即ち(1)スペアトラック1
02へのシーク時間+(2)スペアトラック102内の
回転待ち時間のない位置のスペアセクタのアクセスに要
する時間+(3)元のデータトラック100へのシーク
時間がディスク1の1回転時間以内となる位置である。
【0054】CPU10は、欠陥セクタ100aが存在
するデータトラック100のスペアトラックとしてスペ
アトラック102を決定すると、そのスペアトラック1
02内のスペアセクタの中から、ディスク1の中心に対
して、欠陥セクタ100aの物理的位置とは反対側の物
理的位置にあるセクタ(スペアセクタ)102aを代替
先セクタの第1の候補として選択し、そのセクタ番号
(データセクタ番号)を代替先セクタサーチのためのの
ベースセクタ番号fとする(ステップS2)。
【0055】ここで、ベースセクタ番号fは、欠陥セク
タ100aのセクタ番号(物理セクタ番号)をi、当該
欠陥セクタ100aが存在するデータトラック100が
属するゾーンをZn 、そのゾーンZn の各トラックのデ
ータセクタ数をn、スペアトラック102が属するゾー
ンをZm 、そのゾーンZm の各トラックのデータセクタ
数をmとすると、 f={(i/n)m+(m/2)}の整数部 …(1) の計算により求められる。なお、ディスク1がCDR方
式を適用しない場合には、n=mである。
【0056】CPU10は、代替先セクタサーチのため
のベースセクタ番号fを求めると、代替先セクタサーチ
のためのオフセット値gを初期値0にセットする(ステ
ップS3)。
【0057】次にCPU10は、ベースセクタ番号fに
その時点のオフセット値gを加算し、(スペアトラック
102内のスペアセクタのうち)その加算値f+gで示
されるセクタ番号のスペアセクタ(この時点ではスペア
セクタ102a)が代替先セクタとして使用されている
か否かを、スペアトラック使用状況テーブル121を参
照することで判断する(ステップS4)。
【0058】もし、セクタ番号f+gのスペアセクタが
使用されていないならば、CPU10は当該スペアセク
タを欠陥セクタ100aの代替セクタとして決定し、
(RAM12に読み込まれている)スペアトラック使用
状況テーブル121中の当該スペアセクタの状態を“使
用状態”に設定すると共に、(RAM12に読み込まれ
ている)代替先割り当て状況テーブル122に、欠陥セ
クタ100aの位置情報(ヘッド番号、シリンダ番号及
びセクタ番号)と当該欠陥セクタ100aの代替先とし
て決定したスペアトラック102内のスペアセクタの位
置情報(ヘッド番号、シリンダ番号及びセクタ番号)と
を登録する代替処理を実行する(ステップS7)。
【0059】これに対し、セクタ番号f+gのスペアセ
クタが既に使用されているならば、CPU10は、当該
スペアセクタに隣接するスペアセクタのセクタ番号を算
出するために、現在のオフセット値gを+1する(ステ
ップS5)。そしてCPU10は、この+1後のオフセ
ット値gを、ベースセクタ番号fから減算し、(スペア
トラック102内のスペアセクタのうち)その減算値f
−gで示されるセクタ番号のスペアセクタ、即ち最初に
使用されていると判断されたスペアセクタ(ここではス
ペアセクタ102a)よりg(=1)セクタ分手前のス
ペアセクタが代替先セクタとして使用されているか否か
を、スペアトラック使用状況テーブル121を参照する
ことで判断する(ステップS6)。
【0060】もし、セクタ番号f−gのスペアセクタが
使用されていないならば、CPU10は当該スペアセク
タを欠陥セクタ100aの代替セクタとして決定し、前
記したセクタ番号f+gのスペアセクタを欠陥セクタ1
00aの代替セクタとして決定した場合と同様の代替処
理を実行する(ステップS7)。
【0061】これに対し、セクタ番号f−gのスペアセ
クタが既に使用されているならば、ステップS4に進ん
で、f+gで示されるセクタ番号のスペアセクタ、即ち
最初に使用されていると判断されたスペアセクタよりg
(=1)セクタ分後のスペアセクタが代替先セクタとし
て使用されているか否かを判断する。
【0062】もし、セクタ番号f+gのスペアセクタが
使用されていないならば、CPU10は当該スペアセク
タを欠陥セクタ100aの代替セクタとして決定して代
替処理を実行する(ステップS7)。これに対してセク
タ番号f+gのスペアセクタが既に使用されているなら
ば、CPU10は再びステップS5に戻り、その時点の
オフセット値gを+1する。
【0063】以上により、データトラック100上のセ
クタ100aが欠陥セクタ100aとして検出された場
合には、スペアトラック102上の、欠陥セクタ100
aの物理的位置とは反対側の物理的位置にあるスペアセ
クタ102aまたはその前後のスペアセクタが代替先セ
クタとして決定され、当該スペアセクタが欠陥セクタ1
00aの代替先セクタに代替処理される。
【0064】以上のような代替処理をすることで、代替
処理後に、その代替処理されたセクタを含んだ連続する
セクタ群に対するリード/ライトを行った場合の実行時
間の増加、即ち代替したセクタ(欠陥セクタ)の1つ前
のセクタをアクセス後、スペアトラックへシークして代
替先セクタをアクセスし、しかる後に元のデータトラッ
クにシークして次のセクタをアクセスすることによる実
行時間の増加、具体的には(1)スペアトラックへのシ
ーク時間+(2)代替先セクタまでの回転待ち時間+
(3)元のデータトラックへのシーク時間+(4)次の
セクタまでの回転待ち時間で決まる実行時間の増加は、
(1)+(2)の時間及び(3)+(4)の時間がそれ
ぞれディスク1の1/2回転時間(一定)であることか
ら、常にディスク1の1回転時間(一定)にすることが
できる。
【0065】ここで、代替処理されたセクタを含んだ連
続するセクタ群に対するリード/ライト動作について、
欠陥セクタ100aの代替先としてスペアトラック10
2のスペアセクタ102aが割り当てられている場合の
リードアクセスを例に簡単に述べる。
【0066】まずCPU10は、データトラック100
上の代替処理したセクタ(欠陥セクタ)100aの1つ
前のセクタをリードした後、代替先割り当て状況テーブ
ル122に従って、ヘッド2をデータトラック100か
らスペアトラック102にシークする。このトラック1
00,102間のシーク時間(1)は、ディスク1の1
回転時間の1/2以下である。この状態でCPU10は
代替先セクタ(スペアセクタ)102aまでの時間
(2)の回転待ちの後、当該代替先セクタ(スペアセク
タ)102aをリードする。この回転待ち時間(2)
は、ディスク1の1/2回転時間−シーク時間(1)で
ある。したがって、上記(1)+(2)の時間はディス
ク1の1/2回転時間である。
【0067】CPU10は代替先セクタ(スペアセク
タ)102aをリードすると、次のセクタ、即ち代替処
理したセクタ(欠陥セクタ)100aの1つ後のセクタ
をリードするために、スペアトラック102から代替処
理したセクタ(欠陥セクタ)100aのある元のデータ
トラック100にヘッド2をシークする。このトラック
102,100間のシーク時間(3)は、ディスク1の
1回転時間の1/2以下である。この状態でCPU10
は欠陥セクタ100aの次のセクタまでの時間(4)の
回転待ちの後、当該欠陥セクタ100aの次のセクタを
リードする。この回転待ち時間(4)は、ディスク1の
1/2回転時間−シーク時間(3)である。したがっ
て、上記(3)+(4)の時間はディスク1の1/2回
転時間であり、上記(1)+(2)+(3)+(4)の
時間、即ち代替処理後に、その代替処理されたセクタを
含んだ連続するセクタ群に対するリード/ライトを行っ
た場合の実行時間の増加は常にディスク1の1回転時間
となる。ここでは、上記(2)の回転待ち時間と上記
(4)の回転待ち時間はほぼ等しく、常に安定して代替
先セクタ及び欠陥セクタの次のセクタをアクセスでき
る。
【0068】なお、以上の実施形態では、シーク動作時
のシーク速度がシーク方向(ディスク1の外周側から内
周側に向かうシークであるか、或いは内周側から外周側
に向かうシークであるか)に無関係に決定されること、
例えばデータトラックAからデータトラックBへのシー
ク時と、データトラックBからデータトラックAへのシ
ーク時とでは、同一のシーク速度が設定されることを前
提としているが、これに限るものではない。例えば本出
願人は、特願平7−69531号において、ヘッドの最
低浮上量を確保するために、ディスクの内周から外周に
向かうシーク時には、同じ距離をディスクの外周から内
周にシークさせる場合に比べてシーク速度を小さく設定
することを提案している。
【0069】ここで、前記実施形態と同様に、欠陥セク
タ100aの代替先をスペアトラック102の中から選
択する場合を例にとると、欠陥セクタ100aのデータ
トラック100からスペアトラック102にシークする
場合の(シーク速度VM に反比例した)シーク時間を
M、その逆にスペアトラック102からデータトラック
100にシークする場合の(シーク速度VN に反比例し
た)シーク時間をNとすると、欠陥セクタ100aの代
替先セクタの第1の候補のセクタ番号、即ちベースセク
タ番号fは、 f=[(i/n)m+{M/(M+N)}m]の整数部 …(2) の計算により求めればよい。明らかなように、前記
(1)式は、この(2)式においてM=Nの場合であ
る。
【0070】また、以上の実施形態では、磁気ディスク
装置について説明したが、本発明は、スペアトラックを
利用した欠陥セクタの代替処理を行うものであれば、光
磁気ディスク装置など、磁気ディスク装置以外のデータ
記録再生装置にも適用可能である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、デ
ィスク上に複数のスペアトラックを分散配置すると共
に、そのスペアトラックの配置先を、ディスク上の全て
のデータトラックから、それぞれそのトラックに最も近
いスペアトラックへシークして当該スペアトラック内の
回転待ち時間のない位置の1スペアトラックをアクセス
し、元のトラックに戻るまでの時間がディスクの1回転
時間以下となる位置としたことで、代替処理が行われた
セクタを含む連続するセクタ群に対するアクセスに伴う
実行時間の増加を常に最小のディスクの1回転時間とす
ることができ、代替処理によるパフォーマンスの低下を
最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る磁気ディスク装置の
構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態におけるディスク1上への複数のス
ペアセクタの配置位置を説明するための図。
【図3】同実施形態で適用されるゾーン毎セクタ数テー
ブル111のデータ構造例を示す概念図。
【図4】同実施形態で適用されるスペアトラック決定テ
ーブル112のデータ構造例を示す概念図。
【図5】同実施形態で適用されるスペアトラック使用状
況テーブル121のデータ構造例を示す概念図。
【図6】同実施形態で適用される代替先割り当て状況テ
ーブル122のデータ構造例を示す概念図。
【図7】同実施形態における欠陥セクタに対する代替処
理を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…ディスク、 2…ヘッド、 10…CPU(代替先セクタ決定手段) 11…ROM、 12…RAM、 100…データトラック(欠陥セクタ100aのあるト
ラック)、 100a…欠陥セクタ、 101,103,105,107,109…データトラ
ック、 102,104,106,108…スペアトラック、 102a…スペアセクタ、 111…ゾーン毎セクタ数テーブル、 112…スペアトラック決定テーブル、 121…スペアトラック使用状況テーブル、 122…代替先割り当て状況テーブル。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 欠陥セクタの再配置用の複数のスペアセ
    クタからなるスペアトラックが複数配置されたディスク
    を備えたデータ記録再生装置であって、 前記ディスク上の全てのデータトラックから、それぞれ
    そのトラックに最も近い前記スペアトラックへシークし
    て当該スペアトラック内の回転待ち時間のない位置の1
    スペアトラックをアクセスし、元のトラックに戻るまで
    の時間が前記ディスクの1回転時間以下となる位置に、
    前記複数のスペアセクタの各々が配置されていることを
    特徴とするデータ記録再生装置。
  2. 【請求項2】 欠陥セクタが存在するデータトラックに
    最も近い前記スペアトラックの中から、前記ディスクの
    中心に対して前記欠陥セクタの物理的位置と反対側の物
    理的位置にあるスペアセクタを前記欠陥セクタの代替先
    セクタとして決定する代替先セクタ決定手段を備えたこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ディスクが半径方向に複数のゾーン
    に分割されたCDR(Constant Density Recording)方
    式のフォーマットを適用しており、 前記代替先セクタ決定手段は、前記欠陥セクタのセクタ
    番号をi、前記欠陥セクタが存在するデータトラックが
    属するゾーンの各トラックのデータセクタ数をn、前記
    スペアトラックが属するゾーンの各トラックのデータセ
    クタ数をmとすると、前記代替先セクタのセクタ番号f
    を、 f={(i/n)m+(m/2)}の整数部 の計算により求めることを特徴とする請求項2記載のデ
    ータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】 欠陥セクタのセクタ番号をi、1トラッ
    クのデータセクタ数をm、前記欠陥セクタが存在するデ
    ータトラックから当該データトラックに最も近い前記ス
    ペアトラックへのシーク時間をM、当該スペアトラック
    から前記欠陥セクタが存在するデータトラックへのシー
    ク時間をNとすると、当該スペアトラックの中から、 f=[i+{M/(M+N)}m]の整数部 の計算により求められるセクタ番号fのスペアセクタを
    前記欠陥セクタの代替先セクタとして決定する代替先セ
    クタ決定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    のデータ記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスクが半径方向に複数のゾーン
    に分割されたCDR(Constant Density Recording)方
    式のフォーマットを適用しており、 欠陥セクタのセクタ番号をi、前記欠陥セクタが存在す
    るデータトラックが属するゾーンの各トラックのデータ
    セクタ数をn、前記欠陥セクタが存在するデータトラッ
    クから当該データトラックに最も近い前記スペアトラッ
    クが属するゾーンの各トラックのデータセクタ数をm、
    前記欠陥セクタが存在するデータトラックから当該スペ
    アトラックへのシーク時間をM、当該スペアトラックか
    ら前記欠陥セクタが存在するデータトラックへのシーク
    時間をNとすると、当該スペアトラックの中から、 f=[(i/n)m+{M/(M+N)}m]の整数部 の計算により求められるセクタ番号fのスペアセクタを
    前記欠陥セクタの代替先セクタとして決定する代替先セ
    クタ決定手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載
    のデータ記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記代替先セクタ決定手段は、前記代替
    先セクタとして決定したスペアセクタが既に他の欠陥セ
    クタの代替先セクタとして使用済みの場合には代替先セ
    クタの再決定を行い、未使用のスペアセクタのうち前記
    代替先セクタとして決定したスペアセクタに最も近い位
    置のスペアセクタを新たに代替先セクタとして決定する
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項5のいずれかに記
    載のデータ記録再生装置。
  7. 【請求項7】 欠陥セクタの再配置用の複数のスペアセ
    クタからなるスペアトラックが複数配置されるディスク
    を備えたデータ記録再生装置におけるスペアトラック配
    置方法であって、 前記ディスク上の全てのデータトラックから、それぞれ
    そのトラックに最も近い前記スペアトラックへシークし
    て当該スペアトラック内の回転待ち時間のない位置の1
    スペアトラックをアクセスし、元のトラックに戻るまで
    の時間が前記ディスクの1回転時間以下となる位置に、
    前記複数のスペアセクタの各々を配置することを特徴と
    するスペアトラック配置方法。
  8. 【請求項8】 欠陥セクタの再配置用の複数のスペアセ
    クタからなるスペアトラックが複数配置されるディスク
    を備えたデータ記録再生装置における代替先セクタ決定
    方法であって、 前記ディスク上の全てのデータトラックから、それぞれ
    そのトラックに最も近い前記スペアトラックへシークし
    て当該スペアトラック内の回転待ち時間のない位置の1
    スペアトラックをアクセスし、元のトラックに戻るまで
    の時間が前記ディスクの1回転時間以下となる位置に、
    前記複数のスペアセクタの各々を配置しておき、 欠陥セクタの代替先を決定するに際し、前記欠陥セクタ
    が存在するデータトラックに最も近い前記スペアトラッ
    クを選択し、 この選択した前記スペアトラックの中から、前記ディス
    クの中心に対して前記欠陥セクタの物理的位置と反対側
    の物理的位置にあるスペアセクタを前記欠陥セクタの代
    替先セクタとして決定するようにしたことを特徴とする
    代替先セクタ決定方法。
  9. 【請求項9】 欠陥セクタの再配置用の複数のスペアセ
    クタからなるスペアトラックが複数配置されるディスク
    を備えたデータ記録再生装置における代替先セクタ決定
    方法であって、 前記ディスク上の全てのデータトラックから、それぞれ
    そのトラックに最も近い前記スペアトラックへシークし
    て当該スペアトラック内の回転待ち時間のない位置の1
    スペアトラックをアクセスし、元のトラックに戻るまで
    の時間が前記ディスクの1回転時間以下となる位置に、
    前記複数のスペアセクタの各々を配置しておき、 欠陥セクタの代替先を決定するに際し、前記欠陥セクタ
    が存在するデータトラックに最も近い前記スペアトラッ
    クを選択し、 前記欠陥セクタが存在するデータトラックから前記選択
    したスペアトラックへのシーク時間と当該スペアトラッ
    クから前記欠陥セクタが存在するデータトラックへのシ
    ーク時間との比率をもとに、当該スペアトラックの中か
    ら前記欠陥セクタの代替先となるスペアセクタを決定す
    るようにしたことを特徴とする代替先セクタ決定方法。
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