JP3633846B2 - 自動車用サンバイザの保持具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発目の属する技術分野】
この発明は、自動車のフロントガラスの内方に配されるサンバイザを、当該自動車の車体側に対し、保持させるために用いられる保持具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の衝突などの非常事態において乗員の体の一部などがサンバイザに当たるなどした場合に、車体側に保持されたサンバイザに強く当該乗員の体の一部が押し当てられないようにしたものとして、実用新案公報所載の実公昭60−27687号、実公昭60−40321号、公表特許公報所載の特表平8−506303号に開示のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、これら従来の技術はいずれも、サンバイザの骨組枠ないしサンバイザの回動軸となるシャフトに、当該サンバイザに一定の力が加わった場合に破断する溝を形成させたものであった。このため、これら従来のものにあっては、このような力がサンバイザに作用された後は、前記骨組枠などに生じる破断によりサンバイザ自体を再使用不能な状態としてしまうものであった。また、前記非常事態に限らず、例えば、サンバイザにもたれかかるなどした場合、前記骨組枠などに同様に破断を生じさせる可能性もあり、こうした場合にもサンバイザ自体を再使用不能な状態としてしまうものであった。
【0004】
そこでこの発明は、自動車の衝突などの非常事態において乗員の体の一部などがサンバイザないしはその保持具に当たるなどした場合に、その保持具をスライドにより上下に分離させることで、かかるサンバイザ自体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝撃を緩和することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明にあっては、自動車用サンバイザの保持具を、フロントガラスの内方に配されるサンバイザを車体側に保持させるための保持具であって、この保持具が、上部側に前記車体側への取り付け部を備えたベースと、このベースの下部側に前記フロントガラスの側にスライド移動可能に上部を組み付けられたスライダとを備えており、前記スライダにサンバイザの保持部が形成してあると共に、このスライダに、前記フロントガラスの側に向けた当該スライダのスライド移動を阻止するように、前記ベースに形成した被掛合部に掛合される掛合部が形成してあり、前記サンバイザの操作に伴って前記スライダに作用される前記フロントガラスの側に当該スライダをスライド移動させる向きの力を越える衝撃が作用された際に、前記掛合が解除されるように前記掛合部と被掛合部との掛合力が設定してある構成のものとした。
【0006】
かかる構成によれば、前記自動車の衝突などの非常事態において乗員の体の一部などが前記スライダ自体や当該スライダに保持されているサンバイザに突き当てられた場合に、当該サンバイザの保持具をスライドにより上下に分離させることで、かかるサンバイザ自体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝撃を緩和することができる。
【0007】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の自動車用サンバイザの保持具におけるスライダの掛合部及びベースの被掛合部のいずれか一方が、当該スライダに衝撃が作用された際に、当該掛合部と被掛合部との掛合を解く向きに弾性変形される弾性片に形成してある構成とした。
【0008】
かかる構成によれば、前記弾性片の厚さ、幅、長さ等を変えてその剛性を容易に変更させることにより、前記掛合部と被掛合部との掛合を解くために必要となる前記スライダに作用される衝撃の大きさを、必要に応じ容易に変更することができる。
【0009】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の自動車用サンバイザの保持具がさらに、スライダのスライド移動方向に沿って延びる案内溝及びこの案内溝に入り込んで案内される突部のいずれか一方がベースの下部側に設けられ、かつ、当該案内溝と突部の他方がスライダの上部側に設けられていると共に、弾性片が、前記案内溝に前記突部を納め入れて前記ベースに対し当該スライダを所定の位置までスライド移動させることによって、一旦弾性変形された後に弾性復帰されて、当該スライダの掛合部を当該ベースの被掛合部に掛合させる構成を備えたものとした。
【0010】
かかる構成によれば、前記案内溝に前記突部を納め入れながら当該スライダを所定の位置までスライド移動させることに伴って、前記弾性片を一旦弾性変形させた後弾性復帰させて前記スライダの掛合部をベースの被掛合部に掛合させることができ、これにより前記スライダとベースとを当該スライダが前記フロントガラスの側に向けて当該スライダに前記衝撃が作用されない限りスライド移動されない状態で、安定的に組み付け合わせることができる。
【0011】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動車用サンバイザの保持具におけるスライダの保持部が、サンバイザの上縁部を弾性的に挟み付けるフロントガラスの側に先端を向けたフックとしてあるものとした。
【0012】
かかる構成によれば、フロントガラスの側から当該フロントガラスから離れる向きに移動操作されるサンバイザの上縁部を弾性的に広がりながら前記フックの屈曲内側に受け入れて当該フックによって挟み付けることができ、かかるサンバイザの上縁部を前記衝撃が作用された場合に前記スライダをスライド移動させて当該サンバイザをフロントガラス側に移動可能とする状態で、安定的に保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図16に基づいて、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0014】
なお、図1は、この実施の形態にかかるサンバイザ100の保持具の使用状態を自動車の側方から見た状態として示しており、また、図2は、かかる保持具によって保持されるサンバイザ100の配設箇所の要部をフロントガラスG側から見た状態で示している。また、図3及び図4は、かかる保持具を構成するベースBとスライダSとを分離して斜視の状態として示している。また、図5は、車体側PにベースBを取り付けられてサンバイザ100の上縁部101を保持した保持具を自動車の前後方向に沿って断面にした状態で示しており、また、図6は、図5の状態からスライダSにフロントガラスGの側に当該スライダSをスライド移動させる向きの力を作用させる衝撃が作用されて当該スライド移動が開始された直後の状態を、また、図7は、図6の状態からかかるスライダSがさらにスライド移動されて当該スライダSとベースBとが完全に分離した状態を、それぞれ示している。
【0015】
また、図8ないし図11は、前記スライダSとベースBとを分離させた状態で、当該スライダSとベースBとをそれぞれ表しており、また、図12ないし図14は、スライダSをその左右方向に沿ってそれぞれ異なる位置で断面にして示しており、また、図15は、ベースBを左右方向に沿って断面にして、さらに、図16は、かかるベースBの要部を断面にして示している。
【0016】
この実施の形態にかかるサンバイザ100の保持具は、自動車のフロントガラスGの内方に配されるサンバイザ100を、当該自動車の車体側P、典型的には、自動車のフロントガラスGの納められる開口部の上縁部ないしは当該上縁部側にある天井内面部や、コンバーチブルタイプの自動車のフロントガラスGを巡る窓枠の上枠部などに対し、保持させるために用いられるものである。
【0017】
具体的には、かかる保持具は、車体側Pに取り付けられるベースBと、サンバイザ100の保持部17を備えるスライダSとを備えており、かかるスライダSの保持部17によりサンバイザ100の回動軸102を回動可能に保持させたり、かかるスライダSの保持部17によりサンバイザ100の上縁部101(縦向きに板面を配するようにサンバイザ100を位置づけた場合に天井側に位置されるサンバイザ100の縁部)を当該回動軸102と別の位置で保持させるように用いられるものである。
【0018】
前記ベースBは、上部側に車体側Pへの取り付け部1を有している。また、前記スライダSは、かかるベースBの下部側に対し前記フロントガラスGの側にスライド移動可能に当該スライダSの上部を組み付けられた構成としてある。
【0019】
また、かかるスライダSには、前記フロントガラスGの側に向けた当該スライダSのスライド移動を阻止するように、前記ベースBに形成した被掛合部2に掛合される掛合部18が形成してある。そして、前記サンバイザ100の操作に伴って前記スライダSに作用される前記フロントガラスGの側に当該スライダSをスライド移動させる向きの力を越える衝撃が作用された際に、前記掛合が解除されるように前記掛合部18と被掛合部2との掛合力が設定してある。
【0020】
具体的には、前記スライダSに形成されるサンバイザ100の保持部17が当該サンバイザ100の回動軸102を回動可能に組み付ける軸受け部としてある場合には、当該サンバイザ100を当該回動軸102を中心に回動操作することに伴って当該スライダSに作用される当該スライダSをスライド移動させる向きの力、また、前記スライダSの保持部17が当該サンバイザ100の上縁部101を前記回動軸102と別の位置で挟み入れるなどして保持するフックなどとしてある場合には、このフックなどから当該サンバイザ100の上縁部101を抜き外す操作に伴って当該スライダSに作用される当該スライダSをスライド移動させる向きの力を越える当該スライダSをスライド移動させる衝撃が当該スライダSに作用された場合に、当該スライダSが前記フロントガラスGの側にスライド移動されるように、前記掛合部18と被掛合部2との掛合力が設定されている。
【0021】
典型的には、これらの通常のサンバイザ100の操作に伴い前記スライダSに作用される当該スライダSをスライド移動させる力(xN)よりもやや大きい力(xN+yN)が当該スライダSに作用された場合には当該スライド移動を生じさせず、さらにそれ以上の前記スライダSをスライド移動させる向きの力(xN+yN+zN)を当該スライダSに作用させる衝撃(自動車の衝突などの非常事態に伴って当該スライダSに作用される衝撃)が当該スライダSに働いた場合に、当該スライダSが前記フロントガラスGの側にスライド移動されるように、前記掛合部18と被掛合部2との掛合力が設定されている。典型的には、かかるスライダSに当該スライダSを前記フロントガラスGの側にスライド移動させる向きの120N以上の力が作用された場合に、当該スライダSが前記フロントガラスGの側にスライド移動されるように、前記掛合部18と被掛合部2との掛合力を設定する。こうした前記掛合部18と被掛合部2との掛合を解くように当該スライダSに作用される力としては、当該スライダS自体や当該スライダSに保持されている前記サンバイザ100に前記自動車の衝突などにより乗員Mの体の一部などが突き当てられることにより生じるものが予定される。
【0022】
これにより、この実施の形態にかかる保持具によれば、前記自動車の衝突などの非常事態において乗員Mの体の一部などが前記スライダS自体や当該スライダSに保持されているサンバイザ100に突き当てられた場合に、当該スライダS自体を前記フロントガラスGの側にスライド移動させて当該スライダSないし当該スライダSに保持されている前記サンバイザ100が当該乗員Mの体の一部に強く押し当てられないようにすることができる。
【0023】
図1ないし図16に示される例では、サンバイザ100の上縁部101に沿って内部に配され、このサンバイザ100を構成する遮光板部103の上縁部の一部の切欠部104から露出された当該サンバイザ100の補強ロッド105をフロントガラスGの側からはめ入れ保持するフック17aを前記スライダSの保持部17として保持具を構成している。
【0024】
この例にあっては、前記ベースBは、ほぼ方形の基板3を備えている。そして、この基板3の一面側を前記車体側Pへの取り付け部1とすると共に、この基板3の他面側を前記スライダSの組み付け部4とするように構成してある。
【0025】
この例にあっては、かかるベースBは、前記基板3における車体への取り付け時にフロントガラスGに向けられる側に取り付けねじNの差し入れ穴5を備えていると共に、この差し入れ穴5の側方において前記取り付け部1側の板面よりほぼ直交する向きに突き出す位置決めピン6を備えている。そして、かかる位置決めピン6を車体側Pに設けた当該位置決めピン6を受け入れる位置決め穴Haに入れ込んだ状態で、後述するスライダSの枠部20を通じて下方から前記差し入れ穴5に軸部を差し入れられる前記取り付けねじNを車体側Pに設けたねじ穴Hbにねじ付けることにより、車体側Pに一体に組み付けられる構成としてある。なお、この実施の形態にあっては、かかる差し入れ穴5は、前記ベースBの組み付け部4側を、この組み付け部4側で穴口を広くし、前記取り付け部1側に向かうに連れて穴径を狭めるすり鉢状の穴5aとするように構成されており、当該差し入れ穴5に当該組み付け部4の側から取り付けねじNの軸部を入れ込み易いようにしてある。
【0026】
また、かかるベースBは、前記組み付け部4側において、車体への取り付け時に当該車体の前後方向に向けられる前記基板3の両側部に沿ってそれぞれ、当該基板3から下方に向けて突き出す前後立ち上がり部7を備えると共に、前記フロントガラスGに向けられる側と反対の車体の左右方向に向けられる前記基板3の辺部(以下、後辺部8という。)に沿って両前後立ち上がり部7、7間に亙って当該基板3から下方に突き出す左右立ち上がり部9を備えている。また、かかる前後立ち上がり部7は前記フロントガラスGの側にある前記基板3の辺部(以下、前辺部10という。)とこの前辺部10側に向けられた当該前後立ち上がり部7の端部との間に間隔を開ける長さに形成されている。そして、この実施の形態にあっては、かかる一対のベースBの前後立ち上がり部7の間に前記スライダSの上部が、当該ベースBを構成する基板3の前辺部10側から、当該ベースBの前記左右立ち上がり部9の内面に当該スライダSの差し入れ先側の端部が突き当てられる位置(以下、組み付け終了位置UPという。)まで、スライド状に入れ込まれる構成とされており、この組み付け終了位置UPにおいて後述するスライダSの掛合部18とベースBの被掛合部2とが掛合し合う構成としてある。
【0027】
一方、この例にあっては、前記スライダSは、
(1)前記車体の前後方向に沿った一対の側板部21、21と、
(2)前記車体への取り付け時に前記フロントガラスGの側に向けられる当該車体の左右方向に沿った前板部22と、
(3)当該車体の取り付け時に前記フロントガラスGの側と反対の側に向けられる後板部23とを備えており、
(4)その上部側(つまり、前記ベースBへの組み付け側)から平面視した場合に、これらの各板部21、22、23によって方形枠が形成されるように構成されている。
【0028】
また、
(5)前記後板部23は前記前板部22より上下寸法を大きくした構成としてあり、
(6)この後板部23側に、当該後板部23と、当該後板部23側において上下寸法を大きくさせている一対の側板部21、21と、この一対の側板部21、21間に亘り且つ当該後板部23とほぼ平行をなす仕切板部24と、これらの各板部21、23、24により囲まれた当該後板部23側の空間を下方において閉塞する底板部25とから構成され、側面視において下方に張り出した前記保持部17の形成基部26が設けられている。
【0029】
(7)そして、前記仕切板部24と前記前板部22との間に、上下を開放させた前記枠部20を形成させている。
【0030】
そして、この例にあっては、かかるスライダSにおける前記一対の側板部21、21の上部外側にそれぞれ、前記後板部23の側において溝端27aを開放させて前記前板部22の側に向けて延びると共に、この前板部22との間に間隔を開けて他方の溝端を位置づける長さの案内溝27が設けてあると共に、前記ベースBの一対の前後立ち上がり部7、7の先端内側にそれぞれ、当該案内溝27に入り込むように内向きに突き出した突部11が設けてある。そして、前記ベースBの基板3における前辺部10側から、前記スライダSの両側に形成された案内溝27の開放された溝端27aよりそれぞれ、当該ベースBの両側に形成された前記突部11をそれぞれ入れ込ませるように、当該スライダSの側板部21の上部を当該ベースBの一対の前後立ち上がり部7、7間に入れ込み当該スライダSを当該ベースBの基板3における後辺部8側に向けて前記組み付け終了位置UPまでスライド移動させることにより、かかるベースBとスライダSとを当該スライダSをフロントガラスGの側にスライド移動可能とする状態で組み付ける構成としてある。
【0031】
なお、この例にあっては、前記ベースBの前後立ち上がり部7に形成された突部11は、当該前後立ち上がり部7の延長方向において、間隔を開けて三カ所に区分して設けられている。また、当該ベースBの左右立ち上がり部9側にある突部11は当該左右立ち上がり部9に沿って内向きに突き出す補助突部12に連続するように形成されており、これに対応して、前記スライダSの後板部23の上部外側には前記案内溝27の開放された溝端27aに連続して前記組み付け終了位置UPにおいて前記補助突部12を納める補助溝28が形成されている。
【0032】
また、この例にあっては、かかるベースBの突部11および補助突部12の直下位置にある基板3の一部にそれぞれ、これらの突部11、12が納まる大きさの成形窓13が透設してあり、かかる基板3の厚さ方向に離れ出す一対の成形型により当該ベースBにこれら突部11、12を容易に形成させることができるようにしてある。
【0033】
また、この例にあっては、前記案内溝27に前記突部11を納めた状態において、前記スライダSの側板部21の外面と前記ベースBの前後立ち上がり部7の外面とがほぼ同面をなすと共に、前記組み付け終了位置UPにおいて、当該スライダSの後板部23の外面と当該ベースBの左右立ち上がり部9の外面とがほぼ同面をなすように構成されている。
【0034】
そして、この例にあっては、前記スライダSの掛合部18が、前記案内溝27に前記突部11を納め入れて前記ベースBに対し当該スライダSを前記組み付け終了位置UPに向けてスライド移動させることに伴って、一旦弾性変形された後に弾性復帰されて、当該ベースBの被掛合部2に前記掛合部18を掛合させる弾性片19に設けられている。また、この掛合部18を当該弾性片19の先端側に突設された掛合突部18aとして構成している。
【0035】
また、この例にあっては、前記ベースBの被掛合部2が、前記組み付け終了位置UPにおいて、前記掛合部18とされる掛合突部18aが前記弾性片19の弾性復帰により入り込む掛合窓2aとして構成されている。
【0036】
具体的には、かかるスライダSの掛合部18は、前記枠部20内に前記前板部22の内面から前記仕切板部24の側に向けて突き出し状に設けられた弾性片19の先端部に前記掛合突部18aを上向きに突き出すように形成させて当該スライダSに設けられている。この例にあっては、かかるスライダSの枠部20内に、左右方向に前記取り付けねじNを前記ベースBの差し入れ穴5に入れ込み可能とする広さの間隔を開けて同構成の二つの前記弾性片19、19を設けさせており、かかるスライダSに左右二カ所の掛合部18が形成されている。
【0037】
また、前記ベースBの被掛合部2は、前記組み付け終了位置UPにおいて、前記スライダSの二カ所の掛合部18、18がそれぞれ入り込むほぼ方形の掛合窓2aを前記差し入れ穴5を挟んだ両側にそれぞれ透設することにより当該ベースBに設けられている。
【0038】
そして、この例にあっては、前記スライダSの案内溝27に前記ベースBの突部11を納め入れた状態において、ベースBの基板3における前記組み付け部4側の面よりも前記掛合突部18aがその先端をやや上方に位置させる構成としてある。
【0039】
この結果、この例にあっては、前記スライダSの案内溝27に前記ベースBの突部11を納め入れながら当該スライダSを前記組み付け終了位置UPに向けてスライド移動させることに伴って、前記掛合突部18aを当該ベースBの基板3の前辺部10に押し当てて前記弾性片19を下方に一旦撓み込ませた後、当該組み付け終了位置UPにおいて当該弾性片19を弾性復帰させて前記掛合突部18aを前記掛合窓2aに入り込ませて当該掛合窓2aと掛合突部18aとを掛合させ合わせることができる。そして、この掛合部18と被掛合部2との掛合により、前記スライダSとベースBとを、当該スライダSが前記フロントガラスGの側に向けて当該スライダSに前記衝撃が作用されない限りスライド移動されない状態で、安定的に組み付け合わせることができるようにしてある。
【0040】
なお、この例にあっては、前記掛合突部18aが、前記弾性片19の先端側から当該掛合突部18aの先端に向けて次第に当該掛合突部18aを高める向きの傾斜面18cを備えていると共に、先端に横向きの先端面18bを有し、さらに、当該弾性片19の基部側に向いた縦向きの掛合面18dを有している。そして、前記最終組付け位置において、前記掛合窓2aに入り込んだ掛合突部18aの掛合面18dが当該掛合窓2aにおける前記基板3の前辺部10側にある窓内面2bに掛合し、前記フロントガラスGの側に向けたスライダSのスライド移動を阻止する構成とされている。また、前記掛合窓2aと前記ベースBの基板3における前辺部10との間に、当該掛合窓2aの窓縁側から当該前辺部10側に向けて次第に低まるように形成され、前記掛合突部18aの傾斜面18bが前記スライダSの組み付けにあたり摺接される傾斜面14が設けてある。これにより、前記スライダSの案内溝27に前記ベースBの突部11を納めながら前記組み付け終了位置UPに向けて当該スライダSをスライド移動させることに伴う前記弾性片19の下方への撓み込ませを円滑になさしめることが可能とされている。
【0041】
この例にあっては、前記スライダS側の掛合部18を、このスライダSの前記組み付け終了位置UPに向けたスライド移動により、前記ベースB側の被掛合部2に当該組み付け終了位置UPにおいて掛合される弾性片19に設けさせていることから、当該スライダSとベースBとを、前記衝撃が当該スライダSに作用された場合の当該スライダSを前記フロントガラスGの側に向けて移動可能とする状態で、容易に組み付けることができる。
【0042】
また、かかる衝撃が前記スライダSに作用された場合に、前記掛合部18と被掛合部2との掛合を解除されて前記フロントガラスGの側に移動される前記スライダSを、前記案内溝27から前記突部11を抜け出させることにより、前記ベースB側(つまり、車体側P)と分離させることができる。(図7)
【0043】
また、前記弾性片19の厚さ、幅、長さ等を変えてその剛性を容易に変更させることにより、また、前記掛合突部18aの掛合面18dの角度を変えることにより、前記掛合部18と被掛合部2との掛合を解くために必要となる前記スライダSに作用される衝撃の大きさを、必要に応じ容易に変更することができる。
【0044】
なお、この例にあっては、前記ベースBの組み付け部4側において前記基板3の前辺部10と差し入れ穴5との間に、前記組み付け終了位置UPに向けた前記スライダSのスライド移動により当該スライダSの一対の弾性片19、19間に密に入り込み、かつ、当該組み付け終了位置UPにおいて当該スライダSの前板部22の内面に突き当たる左右方向に長く延びる横向きリブ15が形成してあり、当該スライダSの組み付け終了位置UPを確定していると共に、かかる組み付け終了位置UPで当該スライダSとベースBとをガタつきなく組み付け合わせることができるようにしてある。また、前記ベースBの組み付け部4側において前記基板3の後辺部8と差し入れ穴5との間において、車体の前後方向に間隔を開けて一対の案内リブ16、16が形成してあると共に、前記スライダSの後板部23の上部に当該一対の案内リブ16、16を左右方向においてほぼ納める間隔の凹部29が形成してあり、この凹部29に一対の案内リブ16、16を納めながら当該スライダSをスライド移動させるようにしてある。また、スライダSにおける前記仕切板部24の上部には、このスライダSのスライド移動にあたり前記横向きリブ15および一対の案内リブ16、16を通過させる切欠部30が形成してある。
【0045】
また、この例では、前記スライダSの保持部17が、サンバイザ100の上縁部101、この例では、当該サンバイザ100の前記補強ロッド105を弾性的に挟み付けるフロントガラスGの側に先端を向けたフック17aとしてある。この例では、かかるフック17aは前記形成基部26を構成する底板部25の外面に基部17bを一体に連接させ、前記フロントガラスGの側を屈曲内側とするように湾曲された構成としてある。そして、かかるフック17aは、このフロントガラスGの側から当該フロントガラスGから離れる向きに移動操作されるサンバイザ100の前記補強ロッド105を弾性的に広がりながら受け入れ、保持する構成としてある。
【0046】
なお、以上に説明したスライダSの弾性片19、フック17aに所用の弾性変形特性を付与することは、典型的には、かかるスライダSをプラスチック材料を用い射出成形により形成することで確保することができる。
【0047】
【発明の効果】
この発明にかかる自動車用サンバイザの保持具によれば、自動車の衝突などの非常事態において乗員の体の一部などがサンバイザないしはその保持具に当たるなどした場合に、当該サンバイザの保持具をスライドにより上下に分離することで、かかるサンバイザ自体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝撃を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持具の使用状態を示す側面構成図
【図2】同正面構成図
【図3】保持具の分離斜視図
【図4】図3と異なる向きから見た保持具の分離斜視図
【図5】保持具の使用状態を示す断面図
【図6】図5の状態からスライダSがスライド移動された状態を示す断面図
【図7】図6の状態からスライダSがさらにスライド移動されベースBと分離した状態を示す断面図
【図8】スライダS(左)とベースB(右)の側面図
【図9】同断面図
【図10】同底面図
【図11】同平面図
【図12】スライダSの断面図(フック17a形成位置)
【図13】同図12異なる位置での断面図(枠部20形成位置)
【図14】同図12および図13と異なる位置での断面図(枠部20形成位置で図13よりも前板部22に近接した位置)
【図15】ベースBの断面図(位置決めピン6形成位置)
【図16】ベースBの要部断面図(掛合窓2a形成位置)
【符号の説明】
G フロントガラス
P 車体側
100 サンバイザ
B ベース
S スライダ
1 取り付け部
2 被掛合部
17 保持部
18 掛合部

Claims (4)

  1. フロントガラスの内方に配されるサンバイザを車体側に保持させるための保持具であって、
    この保持具が、上部側に前記車体側への取り付け部を備えたベースと、
    このベースの下部側に前記フロントガラスの側にスライド移動可能に上部を組み付けられたスライダとを備えており、
    前記スライダにサンバイザの保持部が形成してあると共に、
    このスライダに、前記フロントガラスの側に向けた当該スライダのスライド移動を阻止するように、前記ベースに形成した被掛合部に掛合される掛合部が形成してあり、
    前記サンバイザの操作に伴って前記スライダに作用される前記フロントガラスの側に当該スライダをスライド移動させる向きの力を越える衝撃が作用された際に、前記掛合が解除されるように前記掛合部と被掛合部との掛合力が設定してあることを特徴とする自動車用サンバイザの保持具。
  2. スライダの掛合部及びベースの被掛合部のいずれか一方が、当該スライダに衝撃が作用された際に、当該掛合部と被掛合部との掛合を解く向きに弾性変形される弾性片に形成してあることを特徴とする請求項1記載の自動車用サンバイザの保持具。
  3. スライダのスライド移動方向に沿って延びる案内溝及びこの案内溝に入り込んで案内される突部のいずれか一方がベースの下部側に設けられ、かつ、当該案内溝と突部の他方がスライダの上部側に設けられていると共に、弾性片が、前記案内溝に前記突部を納め入れて前記ベースに対し当該スライダを所定の位置までスライド移動させることによって、一旦弾性変形された後に弾性復帰されて、当該スライダの掛合部を当該ベースの被掛合部に掛合させる構成としてあることを特徴とする請求項2記載の自動車用サンバイザ。
  4. スライダの保持部が、サンバイザの上縁部を弾性的に挟み付けるフロントガラスの側に先端を向けたフックとしてあることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動車用サンバイザの保持具。
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