JP2001301461A - 自動車用サンバイザの保持具 - Google Patents

自動車用サンバイザの保持具

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JP2001301461A JP2000119239A JP2000119239A JP2001301461A JP 2001301461 A JP2001301461 A JP 2001301461A JP 2000119239 A JP2000119239 A JP 2000119239A JP 2000119239 A JP2000119239 A JP 2000119239A JP 2001301461 A JP2001301461 A JP 2001301461A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車の衝突などの非常事態においてサンバ
イザ自体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への
衝撃を緩和する。 【解決手段】 上部側に車体側Pへの取り付け部1を備
えたベースBと、ベースBの下部側にフロントガラスG
の側にスライド移動可能に上部を組み付けられたスライ
ダSとを備えている。スライダSにサンバイザ100の
保持部17が形成してある。スライダSにフロントガラ
スGの側に向けたスライダSのスライド移動を阻止する
ように、ベースBに形成した被掛合部2に掛合される掛
合部18が形成してあり、サンバイザ100の操作に伴
ってスライダSに作用されるスライダSをスライド移動
させる向きの力を越える衝撃が作用された際に掛合が解
除されるように掛合部18と被掛合部2との掛合力が設
定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発目の属する技術分野】この発明は、自動車のフロン
トガラスの内方に配されるサンバイザを、当該自動車の
車体側に対し、保持させるために用いられる保持具の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の衝突などの非常事態において乗
員の体の一部などがサンバイザに当たるなどした場合
に、車体側に保持されたサンバイザに強く当該乗員の体
の一部が押し当てられないようにしたものとして、実用
新案公報所載の実公昭60−27687号、実公昭60
−40321号、公表特許公報所載の特表平8−506
303号に開示のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、これら従来
の技術はいずれも、サンバイザの骨組枠ないしサンバイ
ザの回動軸となるシャフトに、当該サンバイザに一定の
力が加わった場合に破断する溝を形成させたものであっ
た。このため、これら従来のものにあっては、このよう
な力がサンバイザに作用された後は、前記骨組枠などに
生じる破断によりサンバイザ自体を再使用不能な状態と
してしまうものであった。また、前記非常事態に限ら
ず、例えば、サンバイザにもたれかかるなどした場合、
前記骨組枠などに同様に破断を生じさせる可能性もあ
り、こうした場合にもサンバイザ自体を再使用不能な状
態としてしまうものであった。
【0004】そこでこの発明は、自動車の衝突などの非
常事態において乗員の体の一部などがサンバイザないし
はその保持具に当たるなどした場合に、その保持具をス
ライドにより上下に分離させることで、かかるサンバイ
ザ自体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝
撃を緩和することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明にあっては、自動車用サンバイ
ザの保持具を、フロントガラスの内方に配されるサンバ
イザを車体側に保持させるための保持具であって、この
保持具が、上部側に前記車体側への取り付け部を備えた
ベースと、このベースの下部側に前記フロントガラスの
側にスライド移動可能に上部を組み付けられたスライダ
とを備えており、前記スライダにサンバイザの保持部が
形成してあると共に、このスライダに、前記フロントガ
ラスの側に向けた当該スライダのスライド移動を阻止す
るように、前記ベースに形成した被掛合部に掛合される
掛合部が形成してあり、前記サンバイザの操作に伴って
前記スライダに作用される前記フロントガラスの側に当
該スライダをスライド移動させる向きの力を越える衝撃
が作用された際に、前記掛合が解除されるように前記掛
合部と被掛合部との掛合力が設定してある構成のものと
した。
【0006】かかる構成によれば、前記自動車の衝突な
どの非常事態において乗員の体の一部などが前記スライ
ダ自体や当該スライダに保持されているサンバイザに突
き当てられた場合に、当該サンバイザの保持具をスライ
ドにより上下に分離させることで、かかるサンバイザ自
体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝撃を
緩和することができる。
【0007】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の自動車用サンバイザの保持具におけるスラ
イダの掛合部及びベースの被掛合部のいずれか一方が、
当該スライダに衝撃が作用された際に、当該掛合部と被
掛合部との掛合を解く向きに弾性変形される弾性片に形
成してある構成とした。
【0008】かかる構成によれば、前記弾性片の厚さ、
幅、長さ等を変えてその剛性を容易に変更させることに
より、前記掛合部と被掛合部との掛合を解くために必要
となる前記スライダに作用される衝撃の大きさを、必要
に応じ容易に変更することができる。
【0009】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項2記載の自動車用サンバイザの保持具がさらに、ス
ライダのスライド移動方向に沿って延びる案内溝及びこ
の案内溝に入り込んで案内される突部のいずれか一方が
ベースの下部側に設けられ、かつ、当該案内溝と突部の
他方がスライダの上部側に設けられていると共に、弾性
片が、前記案内溝に前記突部を納め入れて前記ベースに
対し当該スライダを所定の位置までスライド移動させる
ことによって、一旦弾性変形された後に弾性復帰され
て、当該スライダの掛合部を当該ベースの被掛合部に掛
合させる構成を備えたものとした。
【0010】かかる構成によれば、前記案内溝に前記突
部を納め入れながら当該スライダを所定の位置までスラ
イド移動させることに伴って、前記弾性片を一旦弾性変
形させた後弾性復帰させて前記スライダの掛合部をベー
スの被掛合部に掛合させることができ、これにより前記
スライダとベースとを当該スライダが前記フロントガラ
スの側に向けて当該スライダに前記衝撃が作用されない
限りスライド移動されない状態で、安定的に組み付け合
わせることができる。
【0011】また、請求項4記載の発明にあっては、請
求項1、請求項2又は請求項3記載の自動車用サンバイ
ザの保持具におけるスライダの保持部が、サンバイザの
上縁部を弾性的に挟み付けるフロントガラスの側に先端
を向けたフックとしてあるものとした。
【0012】かかる構成によれば、フロントガラスの側
から当該フロントガラスから離れる向きに移動操作され
るサンバイザの上縁部を弾性的に広がりながら前記フッ
クの屈曲内側に受け入れて当該フックによって挟み付け
ることができ、かかるサンバイザの上縁部を前記衝撃が
作用された場合に前記スライダをスライド移動させて当
該サンバイザをフロントガラス側に移動可能とする状態
で、安定的に保持することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図16に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0014】なお、図1は、この実施の形態にかかるサ
ンバイザ100の保持具の使用状態を自動車の側方から
見た状態として示しており、また、図2は、かかる保持
具によって保持されるサンバイザ100の配設箇所の要
部をフロントガラスG側から見た状態で示している。ま
た、図3及び図4は、かかる保持具を構成するベースB
とスライダSとを分離して斜視の状態として示してい
る。また、図5は、車体側PにベースBを取り付けられ
てサンバイザ100の上縁部101を保持した保持具を
自動車の前後方向に沿って断面にした状態で示してお
り、また、図6は、図5の状態からスライダSにフロン
トガラスGの側に当該スライダSをスライド移動させる
向きの力を作用させる衝撃が作用されて当該スライド移
動が開始された直後の状態を、また、図7は、図6の状
態からかかるスライダSがさらにスライド移動されて当
該スライダSとベースBとが完全に分離した状態を、そ
れぞれ示している。
【0015】また、図8ないし図11は、前記スライダ
SとベースBとを分離させた状態で、当該スライダSと
ベースBとをそれぞれ表しており、また、図12ないし
図14は、スライダSをその左右方向に沿ってそれぞれ
異なる位置で断面にして示しており、また、図15は、
ベースBを左右方向に沿って断面にして、さらに、図1
6は、かかるベースBの要部を断面にして示している。
【0016】この実施の形態にかかるサンバイザ100
の保持具は、自動車のフロントガラスGの内方に配され
るサンバイザ100を、当該自動車の車体側P、典型的
には、自動車のフロントガラスGの納められる開口部の
上縁部ないしは当該上縁部側にある天井内面部や、コン
バーチブルタイプの自動車のフロントガラスGを巡る窓
枠の上枠部などに対し、保持させるために用いられるも
のである。
【0017】具体的には、かかる保持具は、車体側Pに
取り付けられるベースBと、サンバイザ100の保持部
17を備えるスライダSとを備えており、かかるスライ
ダSの保持部17によりサンバイザ100の回動軸10
2を回動可能に保持させたり、かかるスライダSの保持
部17によりサンバイザ100の上縁部101(縦向き
に板面を配するようにサンバイザ100を位置づけた場
合に天井側に位置されるサンバイザ100の縁部)を当
該回動軸102と別の位置で保持させるように用いられ
るものである。
【0018】前記ベースBは、上部側に車体側Pへの取
り付け部1を有している。また、前記スライダSは、か
かるベースBの下部側に対し前記フロントガラスGの側
にスライド移動可能に当該スライダSの上部を組み付け
られた構成としてある。
【0019】また、かかるスライダSには、前記フロン
トガラスGの側に向けた当該スライダSのスライド移動
を阻止するように、前記ベースBに形成した被掛合部2
に掛合される掛合部18が形成してある。そして、前記
サンバイザ100の操作に伴って前記スライダSに作用
される前記フロントガラスGの側に当該スライダSをス
ライド移動させる向きの力を越える衝撃が作用された際
に、前記掛合が解除されるように前記掛合部18と被掛
合部2との掛合力が設定してある。
【0020】具体的には、前記スライダSに形成される
サンバイザ100の保持部17が当該サンバイザ100
の回動軸102を回動可能に組み付ける軸受け部として
ある場合には、当該サンバイザ100を当該回動軸10
2を中心に回動操作することに伴って当該スライダSに
作用される当該スライダSをスライド移動させる向きの
力、また、前記スライダSの保持部17が当該サンバイ
ザ100の上縁部101を前記回動軸102と別の位置
で挟み入れるなどして保持するフックなどとしてある場
合には、このフックなどから当該サンバイザ100の上
縁部101を抜き外す操作に伴って当該スライダSに作
用される当該スライダSをスライド移動させる向きの力
を越える当該スライダSをスライド移動させる衝撃が当
該スライダSに作用された場合に、当該スライダSが前
記フロントガラスGの側にスライド移動されるように、
前記掛合部18と被掛合部2との掛合力が設定されてい
る。
【0021】典型的には、これらの通常のサンバイザ1
00の操作に伴い前記スライダSに作用される当該スラ
イダSをスライド移動させる力(xN)よりもやや大き
い力(xN+yN)が当該スライダSに作用された場合
には当該スライド移動を生じさせず、さらにそれ以上の
前記スライダSをスライド移動させる向きの力(xN+
yN+zN)を当該スライダSに作用させる衝撃(自動
車の衝突などの非常事態に伴って当該スライダSに作用
される衝撃)が当該スライダSに働いた場合に、当該ス
ライダSが前記フロントガラスGの側にスライド移動さ
れるように、前記掛合部18と被掛合部2との掛合力が
設定されている。典型的には、かかるスライダSに当該
スライダSを前記フロントガラスGの側にスライド移動
させる向きの120N以上の力が作用された場合に、当
該スライダSが前記フロントガラスGの側にスライド移
動されるように、前記掛合部18と被掛合部2との掛合
力を設定する。こうした前記掛合部18と被掛合部2と
の掛合を解くように当該スライダSに作用される力とし
ては、当該スライダS自体や当該スライダSに保持され
ている前記サンバイザ100に前記自動車の衝突などに
より乗員Mの体の一部などが突き当てられることにより
生じるものが予定される。
【0022】これにより、この実施の形態にかかる保持
具によれば、前記自動車の衝突などの非常事態において
乗員Mの体の一部などが前記スライダS自体や当該スラ
イダSに保持されているサンバイザ100に突き当てら
れた場合に、当該スライダS自体を前記フロントガラス
Gの側にスライド移動させて当該スライダSないし当該
スライダSに保持されている前記サンバイザ100が当
該乗員Mの体の一部に強く押し当てられないようにする
ことができる。
【0023】図1ないし図16に示される例では、サン
バイザ100の上縁部101に沿って内部に配され、こ
のサンバイザ100を構成する遮光板部103の上縁部
の一部の切欠部104から露出された当該サンバイザ1
00の補強ロッド105をフロントガラスGの側からは
め入れ保持するフック17aを前記スライダSの保持部
17として保持具を構成している。
【0024】この例にあっては、前記ベースBは、ほぼ
方形の基板3を備えている。そして、この基板3の一面
側を前記車体側Pへの取り付け部1とすると共に、この
基板3の他面側を前記スライダSの組み付け部4とする
ように構成してある。
【0025】この例にあっては、かかるベースBは、前
記基板3における車体への取り付け時にフロントガラス
Gに向けられる側に取り付けねじNの差し入れ穴5を備
えていると共に、この差し入れ穴5の側方において前記
取り付け部1側の板面よりほぼ直交する向きに突き出す
位置決めピン6を備えている。そして、かかる位置決め
ピン6を車体側Pに設けた当該位置決めピン6を受け入
れる位置決め穴Haに入れ込んだ状態で、後述するスラ
イダSの枠部20を通じて下方から前記差し入れ穴5に
軸部を差し入れられる前記取り付けねじNを車体側Pに
設けたねじ穴Hbにねじ付けることにより、車体側Pに
一体に組み付けられる構成としてある。なお、この実施
の形態にあっては、かかる差し入れ穴5は、前記ベース
Bの組み付け部4側を、この組み付け部4側で穴口を広
くし、前記取り付け部1側に向かうに連れて穴径を狭め
るすり鉢状の穴5aとするように構成されており、当該
差し入れ穴5に当該組み付け部4の側から取り付けねじ
Nの軸部を入れ込み易いようにしてある。
【0026】また、かかるベースBは、前記組み付け部
4側において、車体への取り付け時に当該車体の前後方
向に向けられる前記基板3の両側部に沿ってそれぞれ、
当該基板3から下方に向けて突き出す前後立ち上がり部
7を備えると共に、前記フロントガラスGに向けられる
側と反対の車体の左右方向に向けられる前記基板3の辺
部(以下、後辺部8という。)に沿って両前後立ち上が
り部7、7間に亙って当該基板3から下方に突き出す左
右立ち上がり部9を備えている。また、かかる前後立ち
上がり部7は前記フロントガラスGの側にある前記基板
3の辺部(以下、前辺部10という。)とこの前辺部1
0側に向けられた当該前後立ち上がり部7の端部との間
に間隔を開ける長さに形成されている。そして、この実
施の形態にあっては、かかる一対のベースBの前後立ち
上がり部7の間に前記スライダSの上部が、当該ベース
Bを構成する基板3の前辺部10側から、当該ベースB
の前記左右立ち上がり部9の内面に当該スライダSの差
し入れ先側の端部が突き当てられる位置(以下、組み付
け終了位置UPという。)まで、スライド状に入れ込ま
れる構成とされており、この組み付け終了位置UPにお
いて後述するスライダSの掛合部18とベースBの被掛
合部2とが掛合し合う構成としてある。
【0027】一方、この例にあっては、前記スライダS
は、(1)前記車体の前後方向に沿った一対の側板部2
1、21と、(2)前記車体への取り付け時に前記フロ
ントガラスGの側に向けられる当該車体の左右方向に沿
った前板部22と、(3)当該車体の取り付け時に前記
フロントガラスGの側と反対の側に向けられる後板部2
3とを備えており、(4)その上部側(つまり、前記ベ
ースBへの組み付け側)から平面視した場合に、これら
の各板部21、22、23によって方形枠が形成される
ように構成されている。
【0028】また、(5)前記後板部23は前記前板部
22より上下寸法を大きくした構成としてあり、(6)
この後板部23側に、当該後板部23と、当該後板部2
3側において上下寸法を大きくさせている一対の側板部
21、21と、この一対の側板部21、21間に亘り且
つ当該後板部23とほぼ平行をなす仕切板部24と、こ
れらの各板部21、23、24により囲まれた当該後板
部23側の空間を下方において閉塞する底板部25とか
ら構成され、側面視において下方に張り出した前記保持
部17の形成基部26が設けられている。
【0029】(7)そして、前記仕切板部24と前記前
板部22との間に、上下を開放させた前記枠部20を形
成させている。
【0030】そして、この例にあっては、かかるスライ
ダSにおける前記一対の側板部21、21の上部外側に
それぞれ、前記後板部23の側において溝端27aを開
放させて前記前板部22の側に向けて延びると共に、こ
の前板部22との間に間隔を開けて他方の溝端を位置づ
ける長さの案内溝27が設けてあると共に、前記ベース
Bの一対の前後立ち上がり部7、7の先端内側にそれぞ
れ、当該案内溝27に入り込むように内向きに突き出し
た突部11が設けてある。そして、前記ベースBの基板
3における前辺部10側から、前記スライダSの両側に
形成された案内溝27の開放された溝端27aよりそれ
ぞれ、当該ベースBの両側に形成された前記突部11を
それぞれ入れ込ませるように、当該スライダSの側板部
21の上部を当該ベースBの一対の前後立ち上がり部
7、7間に入れ込み当該スライダSを当該ベースBの基
板3における後辺部8側に向けて前記組み付け終了位置
UPまでスライド移動させることにより、かかるベース
BとスライダSとを当該スライダSをフロントガラスG
の側にスライド移動可能とする状態で組み付ける構成と
してある。
【0031】なお、この例にあっては、前記ベースBの
前後立ち上がり部7に形成された突部11は、当該前後
立ち上がり部7の延長方向において、間隔を開けて三カ
所に区分して設けられている。また、当該ベースBの左
右立ち上がり部9側にある突部11は当該左右立ち上が
り部9に沿って内向きに突き出す補助突部12に連続す
るように形成されており、これに対応して、前記スライ
ダSの後板部23の上部外側には前記案内溝27の開放
された溝端27aに連続して前記組み付け終了位置UP
において前記補助突部12を納める補助溝28が形成さ
れている。
【0032】また、この例にあっては、かかるベースB
の突部11および補助突部12の直下位置にある基板3
の一部にそれぞれ、これらの突部11、12が納まる大
きさの成形窓13が透設してあり、かかる基板3の厚さ
方向に離れ出す一対の成形型により当該ベースBにこれ
ら突部11、12を容易に形成させることができるよう
にしてある。
【0033】また、この例にあっては、前記案内溝27
に前記突部11を納めた状態において、前記スライダS
の側板部21の外面と前記ベースBの前後立ち上がり部
7の外面とがほぼ同面をなすと共に、前記組み付け終了
位置UPにおいて、当該スライダSの後板部23の外面
と当該ベースBの左右立ち上がり部9の外面とがほぼ同
面をなすように構成されている。
【0034】そして、この例にあっては、前記スライダ
Sの掛合部18が、前記案内溝27に前記突部11を納
め入れて前記ベースBに対し当該スライダSを前記組み
付け終了位置UPに向けてスライド移動させることに伴
って、一旦弾性変形された後に弾性復帰されて、当該ベ
ースBの被掛合部2に前記掛合部18を掛合させる弾性
片19に設けられている。また、この掛合部18を当該
弾性片19の先端側に突設された掛合突部18aとして
構成している。
【0035】また、この例にあっては、前記ベースBの
被掛合部2が、前記組み付け終了位置UPにおいて、前
記掛合部18とされる掛合突部18aが前記弾性片19
の弾性復帰により入り込む掛合窓2aとして構成されて
いる。
【0036】具体的には、かかるスライダSの掛合部1
8は、前記枠部20内に前記前板部22の内面から前記
仕切板部24の側に向けて突き出し状に設けられた弾性
片19の先端部に前記掛合突部18aを上向きに突き出
すように形成させて当該スライダSに設けられている。
この例にあっては、かかるスライダSの枠部20内に、
左右方向に前記取り付けねじNを前記ベースBの差し入
れ穴5に入れ込み可能とする広さの間隔を開けて同構成
の二つの前記弾性片19、19を設けさせており、かか
るスライダSに左右二カ所の掛合部18が形成されてい
る。
【0037】また、前記ベースBの被掛合部2は、前記
組み付け終了位置UPにおいて、前記スライダSの二カ
所の掛合部18、18がそれぞれ入り込むほぼ方形の掛
合窓2aを前記差し入れ穴5を挟んだ両側にそれぞれ透
設することにより当該ベースBに設けられている。
【0038】そして、この例にあっては、前記スライダ
Sの案内溝27に前記ベースBの突部11を納め入れた
状態において、ベースBの基板3における前記組み付け
部4側の面よりも前記掛合突部18aがその先端をやや
上方に位置させる構成としてある。
【0039】この結果、この例にあっては、前記スライ
ダSの案内溝27に前記ベースBの突部11を納め入れ
ながら当該スライダSを前記組み付け終了位置UPに向
けてスライド移動させることに伴って、前記掛合突部1
8aを当該ベースBの基板3の前辺部10に押し当てて
前記弾性片19を下方に一旦撓み込ませた後、当該組み
付け終了位置UPにおいて当該弾性片19を弾性復帰さ
せて前記掛合突部18aを前記掛合窓2aに入り込ませ
て当該掛合窓2aと掛合突部18aとを掛合させ合わせ
ることができる。そして、この掛合部18と被掛合部2
との掛合により、前記スライダSとベースBとを、当該
スライダSが前記フロントガラスGの側に向けて当該ス
ライダSに前記衝撃が作用されない限りスライド移動さ
れない状態で、安定的に組み付け合わせることができる
ようにしてある。
【0040】なお、この例にあっては、前記掛合突部1
8aが、前記弾性片19の先端側から当該掛合突部18
aの先端に向けて次第に当該掛合突部18aを高める向
きの傾斜面18cを備えていると共に、先端に横向きの
先端面18bを有し、さらに、当該弾性片19の基部側
に向いた縦向きの掛合面18dを有している。そして、
前記最終組付け位置において、前記掛合窓2aに入り込
んだ掛合突部18aの掛合面18dが当該掛合窓2aに
おける前記基板3の前辺部10側にある窓内面2bに掛
合し、前記フロントガラスGの側に向けたスライダSの
スライド移動を阻止する構成とされている。また、前記
掛合窓2aと前記ベースBの基板3における前辺部10
との間に、当該掛合窓2aの窓縁側から当該前辺部10
側に向けて次第に低まるように形成され、前記掛合突部
18aの傾斜面18bが前記スライダSの組み付けにあ
たり摺接される傾斜面14が設けてある。これにより、
前記スライダSの案内溝27に前記ベースBの突部11
を納めながら前記組み付け終了位置UPに向けて当該ス
ライダSをスライド移動させることに伴う前記弾性片1
9の下方への撓み込ませを円滑になさしめることが可能
とされている。
【0041】この例にあっては、前記スライダS側の掛
合部18を、このスライダSの前記組み付け終了位置U
Pに向けたスライド移動により、前記ベースB側の被掛
合部2に当該組み付け終了位置UPにおいて掛合される
弾性片19に設けさせていることから、当該スライダS
とベースBとを、前記衝撃が当該スライダSに作用され
た場合の当該スライダSを前記フロントガラスGの側に
向けて移動可能とする状態で、容易に組み付けることが
できる。
【0042】また、かかる衝撃が前記スライダSに作用
された場合に、前記掛合部18と被掛合部2との掛合を
解除されて前記フロントガラスGの側に移動される前記
スライダSを、前記案内溝27から前記突部11を抜け
出させることにより、前記ベースB側(つまり、車体側
P)と分離させることができる。(図7)
【0043】また、前記弾性片19の厚さ、幅、長さ等
を変えてその剛性を容易に変更させることにより、ま
た、前記掛合突部18aの掛合面18dの角度を変える
ことにより、前記掛合部18と被掛合部2との掛合を解
くために必要となる前記スライダSに作用される衝撃の
大きさを、必要に応じ容易に変更することができる。
【0044】なお、この例にあっては、前記ベースBの
組み付け部4側において前記基板3の前辺部10と差し
入れ穴5との間に、前記組み付け終了位置UPに向けた
前記スライダSのスライド移動により当該スライダSの
一対の弾性片19、19間に密に入り込み、かつ、当該
組み付け終了位置UPにおいて当該スライダSの前板部
22の内面に突き当たる左右方向に長く延びる横向きリ
ブ15が形成してあり、当該スライダSの組み付け終了
位置UPを確定していると共に、かかる組み付け終了位
置UPで当該スライダSとベースBとをガタつきなく組
み付け合わせることができるようにしてある。また、前
記ベースBの組み付け部4側において前記基板3の後辺
部8と差し入れ穴5との間において、車体の前後方向に
間隔を開けて一対の案内リブ16、16が形成してある
と共に、前記スライダSの後板部23の上部に当該一対
の案内リブ16、16を左右方向においてほぼ納める間
隔の凹部29が形成してあり、この凹部29に一対の案
内リブ16、16を納めながら当該スライダSをスライ
ド移動させるようにしてある。また、スライダSにおけ
る前記仕切板部24の上部には、このスライダSのスラ
イド移動にあたり前記横向きリブ15および一対の案内
リブ16、16を通過させる切欠部30が形成してあ
る。
【0045】また、この例では、前記スライダSの保持
部17が、サンバイザ100の上縁部101、この例で
は、当該サンバイザ100の前記補強ロッド105を弾
性的に挟み付けるフロントガラスGの側に先端を向けた
フック17aとしてある。この例では、かかるフック1
7aは前記形成基部26を構成する底板部25の外面に
基部17bを一体に連接させ、前記フロントガラスGの
側を屈曲内側とするように湾曲された構成としてある。
そして、かかるフック17aは、このフロントガラスG
の側から当該フロントガラスGから離れる向きに移動操
作されるサンバイザ100の前記補強ロッド105を弾
性的に広がりながら受け入れ、保持する構成としてあ
る。
【0046】なお、以上に説明したスライダSの弾性片
19、フック17aに所用の弾性変形特性を付与するこ
とは、典型的には、かかるスライダSをプラスチック材
料を用い射出成形により形成することで確保することが
できる。
【0047】
【発明の効果】この発明にかかる自動車用サンバイザの
保持具によれば、自動車の衝突などの非常事態において
乗員の体の一部などがサンバイザないしはその保持具に
当たるなどした場合に、当該サンバイザの保持具をスラ
イドにより上下に分離することで、かかるサンバイザ自
体に破損を生じさせることなく、かつ、乗員への衝撃を
緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】保持具の使用状態を示す側面構成図
【図2】同正面構成図
【図3】保持具の分離斜視図
【図4】図3と異なる向きから見た保持具の分離斜視図
【図5】保持具の使用状態を示す断面図
【図6】図5の状態からスライダSがスライド移動され
た状態を示す断面図
【図7】図6の状態からスライダSがさらにスライド移
動されベースBと分離した状態を示す断面図
【図8】スライダS(左)とベースB(右)の側面図
【図9】同断面図
【図10】同底面図
【図11】同平面図
【図12】スライダSの断面図(フック17a形成位
置)
【図13】同図12異なる位置での断面図(枠部20形
成位置)
【図14】同図12および図13と異なる位置での断面
図(枠部20形成位置で図13よりも前板部22に近接
した位置)
【図15】ベースBの断面図(位置決めピン6形成位
置)
【図16】ベースBの要部断面図(掛合窓2a形成位
置)
【符号の説明】
G フロントガラス P 車体側 100 サンバイザ B ベース S スライダ 1 取り付け部 2 被掛合部 17 保持部 18 掛合部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 憲一郎 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 井爪 友治 神奈川県横浜市戸塚区舞岡町184番地1 株式会社ニフコ内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロントガラスの内方に配されるサンバ
    イザを車体側に保持させるための保持具であって、 この保持具が、上部側に前記車体側への取り付け部を備
    えたベースと、 このベースの下部側に前記フロントガラスの側にスライ
    ド移動可能に上部を組み付けられたスライダとを備えて
    おり、 前記スライダにサンバイザの保持部が形成してあると共
    に、 このスライダに、前記フロントガラスの側に向けた当該
    スライダのスライド移動を阻止するように、前記ベース
    に形成した被掛合部に掛合される掛合部が形成してあ
    り、 前記サンバイザの操作に伴って前記スライダに作用され
    る前記フロントガラスの側に当該スライダをスライド移
    動させる向きの力を越える衝撃が作用された際に、前記
    掛合が解除されるように前記掛合部と被掛合部との掛合
    力が設定してあることを特徴とする自動車用サンバイザ
    の保持具。
  2. 【請求項2】 スライダの掛合部及びベースの被掛合部
    のいずれか一方が、当該スライダに衝撃が作用された際
    に、当該掛合部と被掛合部との掛合を解く向きに弾性変
    形される弾性片に形成してあることを特徴とする請求項
    1記載の自動車用サンバイザの保持具。
  3. 【請求項3】 スライダのスライド移動方向に沿って延
    びる案内溝及びこの案内溝に入り込んで案内される突部
    のいずれか一方がベースの下部側に設けられ、かつ、当
    該案内溝と突部の他方がスライダの上部側に設けられて
    いると共に、 弾性片が、前記案内溝に前記突部を納め入れて前記ベー
    スに対し当該スライダを所定の位置までスライド移動さ
    せることによって、一旦弾性変形された後に弾性復帰さ
    れて、当該スライダの掛合部を当該ベースの被掛合部に
    掛合させる構成としてあることを特徴とする請求項2記
    載の自動車用サンバイザ。
  4. 【請求項4】 スライダの保持部が、サンバイザの上縁
    部を弾性的に挟み付けるフロントガラスの側に先端を向
    けたフックとしてあることを特徴とする請求項1、請求
    項2又は請求項3記載の自動車用サンバイザの保持具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101491313B1 (ko) * 2013-09-09 2015-02-06 현대자동차주식회사 차량용 선바이저 리테이너 장치

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