JP5248875B2 - 取付け構造 - Google Patents
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Description
なお、これに類似する技術が例えば特許文献1に開示されている。この技術は、アシストグリップの取付け構造であって、金属製のクリップにおける一対の係止爪を、ボデーパネルの取付け孔に対して完全には通過さず、両係止爪の先端部に形成された係止部を取付け孔の縁に係止させている。
第1の発明は、車両のボデーパネルに開けられた取付け孔に金属製のクリップを挿入することにより、このクリップにおける一対の係止爪の先端をボデーパネルの裏面に食い込ませるように係止させることが可能で、このクリップを通じて所定の装着部材をボデーパネルに取り付ける形式の取付け構造であって、ボデーパネルの取付け孔に挿入されるクリップの挿入部には、両係止爪を切り起こした跡の開口があり、このクリップの挿入部がボデーパネルの取付け孔に挿入された後に、クリップとは別体のピン部材の軸部を挿入部の内側に差し込むことにより、この挿入部が内側へ撓むのを規制することが可能である。また、ピン部材の軸部に一対の係止部が設けられている。これらの係止部がクリップにおける挿入部の両開口を通じて取付け孔の内周に係止可能であり、この係止によってクリップが取付け孔への挿入方向に関して位置決めされるように構成されている。
これにより、装着部材をボデーパネルに取り付ける作業において、ピン部材をこれまでどおりに単一部品として取り扱うことができる。
図1において、車両のボデー側に取り付けられる装着部材として例示したアシストグリップ10は、その両端部に結合された個々のベース部材16が金属製のクリップ20によって車両のボデーパネル40(図5)にそれぞれ取り付けられる構造になっている。図2および図5からも明らかなように、両ベース部材16は挿通窓18を有する矩形の枠形をしており、その両側下部に一対の軸支部17が設けられている。
また、両ベース部材16には、挿通窓18の上下中央において前後方向(図面の左右方向)へ延びる平板状のガイド片19が設けられている。このガイド片19は、後述するようにクリップ20の内側に差し込まれるピン部材30を案内するためのものである。なお、アシストグリップ10および両ベース部材16は、それぞれ合成樹脂材による一体成形品である。
つまり、両ベース部材16がボデーパネル40に取り付けられた状態においては、アシストグリップ10を車両のルーフに添った格納位置と使用位置との間で回転させることができる。
なお、両係止爪26は、挿入部22を構成する金属板に対して矩形の一辺を残して切り離し、それぞれを外方へ起こすことで形成されている。これにより、クリップ20の挿入部22には、両係止爪26を切り起こした跡の開口27がそれぞれ残されている。これらの開口27は、後述するピン部材30の係止部34が入り込む大きさを有する。
ピン部材30の軸部32は、クリップ20における挿入部22の両側部と対応する二面にそれぞれ設けられた係止部34を有する。これらの係止部34は、軸部32の差し込み方向の前後に斜面34a,34bを有し、両斜面34a,34bの境目が最も外方に張り出した突出部34cになっている。
なお、ピン部材30の軸部32をクリップ20における挿入部22の内側に差し込むときに、該軸部32のスリット36にベース部材16のガイド片19が相対的に入り込み、結果としてピン部材30が案内されるようになっている。
つぎに、クリップ20の挿入部22をボデーパネル40の表面40a側から取付け孔42に挿入する。このとき、一対の係止爪26は内方へ撓みながら取付け孔42を通過し、ボデーパネル40の裏面40b側において元の状態に戻る。このように、両係止爪26の先端26aが円弧軌跡を描いて復帰することに伴い、それぞれの先端26aとボデーパネル40の裏面40bとの間に隙間Sが生ることは避けられない(図5)。ただし、クリップ20に抜き取り方向の荷重が作用したときは、両係止爪26の先端26aが隙間Sを詰めてボデーパネル40の裏面40bに食い込むように係止し、金属製のクリップ20の特性である高保持力が得られる。
これと並行してピン部材30の両係止部34は、クリップ20の両開口27を通じてボデーパネル40における取付け孔42の内周に押し付けられる。これにより、両係止部34は、それぞれの斜面34aにしたがって内方へ押し撓められながら取付け孔42を進行し、個々の突出部34cが取付け孔42を通過する。その結果、両係止部34の他方の斜面34bが、ボデーパネル40の裏面40bにおいて取付け孔42の内周に係止する(図5)。
したがって、両係止爪26の先端26aとボデーパネル40の裏面40bとの間にある隙間Sが実質的に吸収されたことになり、ボデーパネル40に対するクリップ20のガタツキが解消される。この結果、ボデーパネル40の表面40aにあるルーフ表皮44(図5)にベース部材16の外枠部分を強く押し付け、このルーフ表皮44の圧縮変形に伴う復元弾力を利用して隙間Sを吸収するといった従前の手段と異なり、ベース部材16の外枠部分をルーフ表皮44に軽く押し付ける設計が可能となる。これにより、クリップ20をボデーパネル40の取付け孔42に挿入するときの操作荷重が小さくなって作業負担が軽減される。
例えば、金属製のクリップ20によってボデーパネル40に固定される装着部材としては、アシストグリップ10に限定されるものではなく、カーテンエアバッグ用のインフレータあるいはサンバイザーを車体側に固定する部材なども装着部材となる。
また、ガイド片19を有するベース部材16の形式、それに伴うピン部材30の軸部32の形状などは設定事項の範囲であり、他の形式を採用することも当然可能である。
20 金属製のクリップ
26 係止爪
26a 先端
30 ピン部材
32 軸部
34 係止部
40 ボデーパネル
40b 裏面
42 取付け孔
Claims (3)
- 車両のボデーパネルに開けられた取付け孔に金属製のクリップを挿入することにより、このクリップにおける一対の係止爪の先端をボデーパネルの裏面に食い込ませるように係止させることが可能で、このクリップを通じて所定の装着部材をボデーパネルに取り付ける形式の取付け構造であって、
ボデーパネルの取付け孔に挿入されるクリップの挿入部には、両係止爪を切り起こした跡の開口があり、このクリップの挿入部がボデーパネルの取付け孔に挿入された後に、クリップとは別体のピン部材の軸部を挿入部の内側に差し込むことにより、この挿入部が内側へ撓むのを規制することが可能であるとともに、ピン部材の軸部に一対の係止部が設けられ、これらの係止部がクリップにおける挿入部の両開口を通じて取付け孔の内周に係止可能であり、この係止によってクリップが取付け孔への挿入方向に関して位置決めされるように構成された取付け構造。 - 請求項1に記載された取付け構造であって、
一対の係止部は、ピン部材の軸部に対してそれぞれ内外方向へ弾性によって撓むことが可能であるとともに、個々に外方へ張り出した膨出部とそれに続く斜面とを有し、ボデーパネルの取付け孔に挿入したクリップの内側にピン部材の軸部が差し込まれると、両係止部の膨出部分がボデーパネルの取付け孔を通過し、それぞれの斜面がボデーパネルの裏面側で取付け孔の内周に係止するように構成されている取付け構造。 - 請求項1又は2に記載された取付け構造であって、
ピン部材が、軸部の係止部も含めて合成樹脂で一体に成形されている取付け構造。
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