JP3631800B2 - サンルーフ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動車の屋根を開閉するチルト及びインナースライドタイプのサンルーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車体のルーフパネルに開口部を形成し、ルーフパネルの開口部にスライドパネルを開閉自在に配設すると共に、ルーフパネルの下部にハウジングを配設し、ハウジングにルーフパネルの開口部に臨んで室内開口を形成し、ハウジングの両側縁寄りに前記車体の前後方向に沿って互いに平行なスライドパネルを案内する一対のガイドレールをそれぞれ配設し、スライドパネルの両側縁寄りの下部に一対のガイドレールの長手方向に沿って互いに平行な一対の支持体をそれぞれ配設し、ガイドレールに案内体を移動自在に設け、支持体と案内体との間にスライドパネルの後端を上下方向に移動するチルト機構を設け、スライドパネルの下部にハウジングの室内開口に臨んで遮蔽パネルを配設し、スライドパネルと遮蔽パネルとの間に車体の長手方向に沿って引張コイルバネを設け、スライドパネルに引張コイルバネの一端を係止し、遮蔽パネルに引張コイルバネの他端を係止したサンルーフ装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のサンルーフ装置では、スライドパネルをチルト機構によりチルトアップ状態とすると、引張コイルバネが遮蔽パネルを上方に向って引張るのみで、遮蔽パネルをスライドパネルに向って押付けられず、ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉時に、遮蔽パネルの外周縁寄りの下面がハウジングの室内開口の内周縁寄りの上面に密着しないので、ハウジングの室内開口と遮蔽パネルとの間の隙間からの光洩れを最小に抑えられず、スライドパネルと遮蔽パネルとの間に引張コイルバネを設置するためのスペースを大きく取らなければならないので、サンルーフ装置全体の上下方向の寸法が大きくなり、車の天井が低くなるので、車室内の居住性が悪くなった。
【0004】
本発明の目的は、上述する問題点に対処して、スライドパネルが車体のルーフパネルの開口部を閉塞する全閉状態において、案内体を一対のガイドレールに沿って車体の前方に移動することにより、チルト機構が案内体の移動に伴いながら一対の支持体の後端を上方に向って移動し、スライドパネルの後端を一対の支持体と共にチルト機構によりルーフパネルの開口部の後縁から上方に持ち上げてチルトアップ状態とし、第2の遮蔽パネルが支杆の移動に伴いながら第1の遮蔽パネルの後端に対して揺動し、第2の遮蔽パネルの後端がハウジングの室内開口の後縁寄りの上部からスライドパネルの後端寄りの下部に向って上方に移動し、ハウジングの室内開口の第1の遮蔽パネルを除いた箇所を開放し、付勢手段の付勢力が支杆を上方に向って押し上げる方向に作用し、第2の遮蔽パネルの後端を支杆を介して付勢手段の付勢力によりスライドパネルの後端寄りの下面に圧接し、スライドパネルのチルト機構によるルーフパネルの開口部から第1及び第2の遮蔽パネルの上部への下降時に、案内体を一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動するのみで、一対の支持体がチルト機構を介して案内体と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動し、スライドパネルが一対の支持体と共に第1及び第2の遮蔽パネルの上部から車体の後方に向って後退し、ルーフパネルの開口部を開放し、第2の遮蔽パネルが支杆を介して一対の支持体と共にハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退し、第1の遮蔽パネルが一対のスライダの摺動に伴いながらハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退し、ハウジングの室内開口を開放し、ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉時に、付勢手段が支杆を下方に向って付勢し、第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側を支杆を介して付勢手段の付勢力によりハウジングの室内開口の上部に向って押付け、第2の遮蔽パネルの外周縁寄りの下面がハウジングの室内開口の内周縁寄りの上面に密着し、ハウジングの室内開口と第2の遮蔽パネルとの間の隙間からの光洩れを最小に抑えることが可能なサンルーフ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係るサンルーフ装置は、車体のルーフパネルに開口部を形成し、前記ルーフパネルの開口部にスライドパネルを開閉自在に配設し、前記ルーフパネルの下部にハウジングを配設し、前記ハウジングに前記ルーフパネルの開口部に臨んで室内開口を形成し、前記ハウジングの両側縁寄りに前記車体の前後方向に沿って互いに平行な前記スライドパネルを案内する一対のガイドレールをそれぞれ配設し、前記スライドパネルの両側縁寄りの下部に前記一対のガイドレールの長手方向に沿って互いに平行な一対の支持体をそれぞれ配設し、前記ガイドレールに案内体を移動自在に設け、前記支持体と前記案内体との間に前記スライドパネルの後端を上下方向に移動するチルト機構を設け、前記スライドパネルの下部に前記ハウジングの室内開口に臨んで第1及び第2の遮蔽パネルをそれぞれ配設し、前記一対のガイドレールの内側に前記車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のスライダをそれぞれ摺動自在に設け、前記一対のスライダの前端寄りに前記第1の遮蔽パネルの両側をそれぞれ固定し、前記第1の遮蔽パネルの後端に前記第2の遮蔽パネルの前端を揺動自在に接続し、前記第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側に前記スライダと交差する方向に向って突出した支杆をそれぞれ設け、前記支持体に前記支杆の外端寄りを移動自在に係合し、前記スライダの後端寄りに受け具を設け、前記第2の遮蔽パネルの閉塞時に前記第2の遮蔽パネルを閉塞方向に付勢すると共に前記第2の遮蔽パネルの開放時に前記第2の遮蔽パネルを開放方向に付勢する付勢手段を設け、前記支杆に前記付勢手段の一端を係止し、前記受け具に前記付勢手段の他端を係止したことを特徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】
スライドパネルが車体のルーフパネルに形成した開口部を閉塞する全閉状態の位置から、案内体をルーフパネルの下部に配設したハウジングの両側縁寄りの一対のガイドレールに沿って車体の前方に移動すると、チルト機構が案内体の移動に伴いながらスライドパネルの両側縁寄りの下部に配設した一対の支持体の後端を上方に向って移動し、スライドパネルの後端を一対の支持体と共にチルト機構によりルーフパネルの開口部の後縁から上方に持ち上げてチルトアップ状態とし、第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側に設けた支杆が付勢手段の付勢力に抗しながら一対の支持体の後端と共に上方に向って移動し、第2の遮蔽パネルが支杆の移動に伴いながら第1の遮蔽パネルの後端に対して揺動し、第2の遮蔽パネルの後端がハウジングに形成した室内開口の後縁寄りの上部からスライドパネルの後端寄りの下部に向って上方に移動し、ハウジングの室内開口の第1の遮蔽パネルを除いた箇所を開放し、一対のスライダの後端寄りの受け具の近傍に設けた付勢手段の付勢力が支杆を上方に向って押し上げる方向に作用し、第2の遮蔽パネルの後端が支杆を介して付勢手段の付勢力によりスライドパネルの後端寄りの下面に圧接する。
【0007】
また、スライドパネルがルーフパネルの開口部から第1及び第2の遮蔽パネルの上部に下降した状態の位置から、案内体を一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動すると、一対の支持体がチルト機構を介して案内体と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動し、スライドパネルが一対の支持体と共に第1及び第2の遮蔽パネルの上部から車体の後方に向って後退し、ルーフパネルの開口部を開放し、支杆が一対の支持体と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動し、第2の遮蔽パネルが支杆を介して一対の支持体と共にハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退し、受け具が付勢手段を介して支杆と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動し、一対のスライダが受け具の移動に伴いながら一対のガイドレールに沿って車体の後方に摺動し、第1の遮蔽パネルが一対のスライダの摺動に伴いながらハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退し、ハウジングの室内開口を開放する。
【0008】
さらに、ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉時に、付勢手段が支杆を下方に向って付勢し、第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側を支杆を介して付勢手段の付勢力によりハウジングの室内開口の上部に向って押付け、第2の遮蔽パネルの外周縁寄りの下面がハウジングの室内開口の内周縁寄りの上面に密着する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】
図1において、1は車体のルーフパネルであり、ルーフパネル1には、図2に示すように、開口部2が形成され、ルーフパネル1の開口部2にはスライドパネルとしてサンルーフリッド3が開閉自在に配設されると共に、ルーフパネル1の下部にはハウジング4が配設され、ハウジング4にはルーフパネル1の開口部2に臨んで室内開口5が形成されている。
【0011】
ハウジング4の両側縁寄りには、図2に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行なサンルーフリッド3を案内する一対のガイドレール6,6がそれぞれ配設されると共に、サンルーフリッド3の両側縁寄りの下部には一対のガイドレール6,6の長手方向に沿って互いに平行な一対の支持体としてリンクブラケット7,7がそれぞれ配設され、ガイドレール6,6には案内体となるリヤガイド8,8がそれぞれ移動自在に設けられ、リンクブラケット7,7とリヤガイド8,8との間にはサンルーフリッド3の後端を上下方向に移動するチルト機構9,9がそれぞれ設けられている。
【0012】
サンルーフリッド3の下部には、図1に示すように、ハウジング4の室内開口5に臨んで第1及び第2の遮蔽パネルとしてフロントリッド10及びリヤリッド11がそれぞれ配設され、一対のガイドレール6,6の内側には、図2に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のスライダ12,12がそれぞれ摺動自在に設けられ、一対のスライダ12,12の前端寄りには、図3に示すように、フロントリッド10の両側がそれぞれ固定され、フロントリッド10の後端にはリヤリッド11の前端が揺動自在に接続されている。
【0013】
リヤリッド11の後端寄りの両側には、図2及び図3に示すように、スライダ12,12と交差する方向に向って突出した支杆13,13がそれぞれ設けられ、リンクブラケット7,7には支杆13,13の外端寄りがそれぞれ移動自在に係合されている。
【0014】
スライダ12,12の後端寄りには、図2及び図3に示すように、受け具14,14がそれぞれ設けられると共に、受け具14,14の近傍には支杆13,13を上方あるいは下方のいずれか一方に向って付勢する付勢手段としてねじりコイルバネ15,15がそれぞれ設けられ、支杆13,13にはねじりコイルバネ15,15の一端がそれぞれ係止され、受け具14,14にはねじりコイルバネ15,15の他端がそれぞれ係止されている。
【0015】
ルーフパネル1の中央よりも前方には、図1に示すように、開口部2が形成されると共に、ルーフパネル1の開口部2の内周縁には、図2に示すように、下方に向って折曲した水切片16が形成されている。
【0016】
ルーフパネル1の開口部2には、図1に示すように、サンルーフリッド3が配置され、サンルーフリッド3の全周には、図2に示すように、全閉時の雨洩れを防止するためのウェザストリップ17が設けられると共に、サンルーフリッド3の外周縁寄りの下部にはレインフォースメント18が設けられ、レインフォースメント18の前縁寄りには、図4に示すように、下方に向って膨出した膨出部19,19がそれぞれ形成され、ウェザストリップ17はルーフパネル1の開口部2の水切片16の内側面に圧接されている。
【0017】
サンルーフリッド3は金属板あるいは合成樹脂板よりなり、ウェザストリップ17は弾性材料よりなる。
【0018】
ルーフパネル1の下部には、図1に示すように、ハウジング4が配置され、ハウジング4には、図2に示すように、ルーフパネル1の開口部2に相当する箇所に室内開口5が形成されると共に、ハウジング4の外周縁には上方に向って立上り壁20が形成され、ハウジング4の立上り壁20の上縁にはウェザストリップ21が設けられている。
【0019】
ハウジング4の下部には、図1に示すように、天井内張り22が配設され、天井内張り22には、図2に示すように、ハウジング4の室内開口5に相当する箇所に開口23が形成され、ハウジング4の室内開口5及び天井内張り22の開口23の内周縁にはオープニングトリム24が設けられている。
【0020】
ハウジング4の両側縁寄りの上部には、図2に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のガイドレール6,6がそれぞれ配設され、ガイドレール6の車体の前後方向に沿って長尺な底壁25の一側縁寄りには、図4に示すように、上方に向って側壁26が形成されると共に、ガイドレール6の底壁25の他側縁には上方に向って側壁27が形成され、ガイドレール6の側壁26には内方に向って開口するレール溝28が形成され、ガイドレール6の側壁27には内方に向って開口するレール溝29が形成されている。
【0021】
ガイドレール6の側壁27の上縁には、図2及び図4に示すように、外方に向って張出した係合片30が形成されると共に、ガイドレール6の側壁27の中央には外方に向って張出した張出片31が形成され、ガイドレール6の係合片30の先端には上方に向って突出した凸条32が形成され、ガイドレール6の係合片30と張出片31との間には案内溝33が形成されている。
【0022】
サンルーフリッド3の両側縁寄りの下部には、図2に示すように、車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のリンクブラケット7,7がそれぞれ配設され、リンクブラケット7の後端の外側縁には下方に向って折曲片34が形成されると共に、リンクブラケット7の後端の外側縁寄りには折曲片34の内側に下方に向って垂下片35が形成され、リンクブラケット7の垂下片35には長孔36が設けられている。
【0023】
ガイドレール6の底壁25の上部には、図2に示すように、駆動シュー37が摺動自在に配設され、駆動シュー37の上部にはリヤガイド8が立設され、リヤガイド8には支持ピン38がカシメ止めにより固定されている。
【0024】
リヤガイド8とリンクブラケット7の折曲片34との間には、図2に示すように、チルトリンク39が揺動自在に設けられ、リヤガイド8の支持ピン38にはチルトリンク39の一端部が回動自在に支持され、チルトリンク39の他端部には支持ピン40がカシメ止めにより固定され、リンクブラケット7の折曲片34には支持ピン40を介してチルトリンク39の他端部が回動自在に支持されている。
【0025】
ガイドレール6のレール溝28及びレール溝29には、図2に示すように、駆動シュー37の一側縁寄り及び他側縁寄りがそれぞれ嵌入され、駆動シュー37の他側縁寄りには駆動ケーブルのワイヤ41が挿通され、駆動シュー37はガイドレール6のレール溝28,29に沿って車体の前後方向に摺動され、リヤガイド8は駆動シュー37の摺動に伴いながらガイドレール6に沿って車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0026】
ガイドレール6,6のレール溝29,29には一対の駆動ケーブル(図示せず)がそれぞれ移動自在に嵌入され、一対の駆動ケーブルはモータ(図示せず)の駆動によりガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の前後方向にそれぞれ移動され、駆動シュー37,37は一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の前後方向にそれぞれ摺動されるようになっている。
【0027】
ハウジング4の室内開口5の上部には、図1に示すように、フロントリッド10及びリヤリッド11がそれぞれ配設され、フロントリッド10の両側縁寄りの後端及びリヤリッド11の両側縁寄りの前端の上部には、図3に示すように、ヒンジ42,42がそれぞれ設けられ、フロントリッド10の両側縁寄りの後端にはヒンジ42,42を介してリヤリッド11の両側縁寄りの前端が回動自在に蝶着されている。
【0028】
フロントリッド10の両側縁寄りの後端の上部には、図1及び図3に示すように、ヒンジ42,42の固定側ブラケット43,43がそれぞれ固定されると共に、リヤリッド11の両側縁寄りの前端の上部にはヒンジ42,42の可動側ブラケット44,44がそれぞれ固定され、固定側ブラケット43,43と可動側ブラケット44,44とはヒンジピン45,45を介してそれぞれ回動自在に連結され、リヤリッド11はフロントリッド10の後端に対してヒンジ42,42により回動されるようになっている。
【0029】
フロントリッド10及びリヤリッド11の下部には、図1に示すように、表皮46が設けられ、表皮46の両側縁には、図2に示すように、上方に向って折返したヘミング部47,47がそれぞれ形成されると共に、表皮46の前縁及び後縁には上方に向って折返したヘミング部48,48がそれぞれ形成され、図3に示すように、フロントリッド10及びリヤリッド11の両側縁寄りの上面が表皮46のヘミング部47,47によりそれぞれ覆われ、フロントリッド10の前端寄り及びリヤリッド11の後端寄りの上面が表皮46のヘミング部48,48によりそれぞれ覆われている。
【0030】
フロントリッド10の両側縁寄りの上部には、図1及び図3に示すように、レインフォースメント18の膨出部19,19に相当する箇所に板バネ49,49がそれぞれ配設され、レインフォースメント18の膨出部19,19と板バネ49,49との間には、図4に示すように、連結ピン50,50がそれぞれ設けられ、レインフォースメント18の膨出部19,19には連結ピン50,50の上端がそれぞれ固着されると共に、板バネ49,49には連結ピン50,50の下端がそれぞれ固着されている。
【0031】
フロントリッド10及びリヤリッド11の両側には、図2に示すように、ガイドレール6,6の張出片31,31の上部に車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のスライダ12,12がそれぞれ配設され、スライダ12の一側縁と他側縁との間には、図3及び図4に示すように、上方に向って立上った垂直壁51が形成されると共に、スライダ12の垂直壁51の上縁には側方に向って折曲した張出部52が形成され、スライダ12の張出部52の端縁には下方に向って係止片53が形成されている。
【0032】
ガイドレール6の係合片30と張出片31との間には、図2及び図4に示すように、スライダ12の一側縁寄りが嵌入されると共に、スライダ12の垂直壁51と張出部52の係止片53との間にはガイドレール6の係合片30の凸条32が嵌入され、ガイドレール6の係合片30の凸条32にはスライダ12の張出部52の係止片53が係止され、スライダ12はガイドレール6の係合片30と張出片31との間の案内溝33に沿って車体の前後方向に摺動されるようになっている。
【0033】
スライダ12,12の前端寄りの上部には、図3に示すように、フロントリッド10の両側に相当する箇所に接合板54,54がそれぞれ配設され、接合板54,54の長手方向中央付近には、図4に示すように、フロントリッド10の両側縁寄りの中央付近の上部に向って突出した突片55,55がそれぞれ形成されている。
【0034】
スライダ12,12の前端寄りには、図3に示すように、接合板54,54の両端部がそれぞれ固定されると共に、フロントリッド10の両側縁寄りの中央付近には、図4に示すように、接合板54,54の突片55,55の先端部がそれぞれ固定され、スライダ12,12の前端寄りとフロントリッド10の両側縁寄りとは接合板54,54を介してそれぞれ接合され、フロントリッド10はスライダ12,12と共にガイドレール6,6の間を車体の前後方向に移動されるようになっている。
【0035】
リヤリッド11の後端寄りの両側には、図2に示すように、スライダ12,12と交差する方向に向って突出した支杆13,13がそれぞれ設けられ、支杆13の外端には上方に向って直角に折曲した垂直部56が形成されると共に、支杆13の垂直部56の上端には側方に向って直角に折曲した水平部57が形成され、支杆13の水平部57はリンクブラケット7の垂下片35の長孔36に移動自在に係合されている。
【0036】
リヤリッド11の両側縁寄りの上部には、図1及び図2に示すように、保持具58,58がそれぞれ配設され、保持具58,58の中央付近には、図3に示すように、上方に向って突出した凸部59,59がそれぞれ形成され、保持具58,58の凸部59,59には支杆13,13の内端寄りがそれぞれ固定されている。
【0037】
スライダ12,12の後端寄りの上部には、図1及び図2に示すように、リヤリッド11の両側に相当する箇所に受け具14,14がそれぞれ配設され、受け具14の基板60の中央付近には、図3に示すように、上方に向って突出した立上り壁61が形成され、受け具14の立上り壁61には係止孔62が設けられ、スライダ12の後端寄りには受け具14の基板60の両端部がそれぞれ固定されている。
【0038】
受け具14,14の近傍には、図1及び図2に示すように、リヤリッド11の両側に相当する箇所にねじりコイルバネ15,15がそれぞれ配設され、ねじりコイルバネ15のコイル部63の一端には、図3に示すように、支杆13に向って延出した腕部64が形成されると共に、ねじりコイルバネ15のコイル部63の他端には受け具14に向って延出した腕部65が形成され、ねじりコイルバネ15の腕部64の先端にはフック66が形成され、ねじりコイルバネ15の腕部65の先端には直角に折曲した引掛部67が形成されている。
【0039】
支杆13,13には、図1及び図2に示すように、ねじりコイルバネ15,15の腕部64,64のフック66,66がそれぞれ引掛けて係止されると共に、受け具14,14の立上り壁61,61の係止孔62,62には、図3に示すように、ねじりコイルバネ15,15の腕部65,65の引掛部67,67がそれぞれ引掛けて係止されている。
【0040】
ルーフパネル1とハウジング4との間には、図1に示すように、サンルーフリッド3,フロントリッド10及びリヤリッド11を収納する収納部68が形成されている。
【0041】
図1においては、サンルーフリッド3がルーフパネル1の開口部2を閉塞した全閉状態となり、サンルーフリッド3の全周のウェザストリップ17がルーフパネル1の開口部2の水切片16の内側面に圧接して車室内と外部との密閉遮断を行うようになっている。
【0042】
また、フロントリッド10及びリヤリッド11がハウジング4の室内開口5を閉塞した状態となり、ねじりコイルバネ15の腕部64及び腕部65がコイル部63の中心線のまわりに作用するねじりモーメントを受け、リヤリッド11の後端寄りの両側の支杆13,13がねじりコイルバネ15,15の腕部64,64により下方に向って付勢され、図1に示すように、リヤリッド11が支杆13,13を介してねじりコイルバネ15,15の付勢力によりハウジング4の室内開口5の内周縁寄りの上部に向って押付けられ、フロントリッド10及びリヤリッド11の下部の表皮46の外周縁寄りの下面がハウジング4の室内開口5の内周縁のオープニングトリム24の上面に密着された状態となり、図2に示すように、支杆13,13の水平部57,57がリンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36の下端にそれぞれ位置されている。
【0043】
次に、この実施例の作用について説明する。
【0044】
[サンルーフリッド3のチルトアップ]
サンルーフリッド3が図1に示すルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態の位置から、モータを駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動する。
【0045】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の前方への移動により、チルトリンク39,39がリヤガイド8,8の移動に伴いながら支持ピン38,38を支点として起きる方向にそれぞれ揺動し、リンクブラケット7,7の折曲片34,34がチルトリンク39,39の揺動に伴いながら支持ピン40,40を介して上方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の後端がチルトリンク39,39により上方に向ってそれぞれ移動し、リンクブラケット7,7はガイドレール6,6に対してそれぞれ傾斜した状態となる。
【0046】
リンクブラケット7,7の後端のチルトリンク39,39による上方への移動により、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット7,7と共にルーフパネル1の開口部2の後縁から上方に持ち上がり、図5に示すように、サンルーフリッド3がチルト機構9,9によりルーフパネル1の開口部2に対してチルトアップ状態となり、ルーフパネル1の開口部2が車体の後方に向って開口する。
【0047】
リンクブラケット7,7の折曲片34,34のチルトリンク39,39の揺動に伴う上方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36が支杆13,13をねじりコイルバネ15,15の付勢力に抗しながら上方に向ってそれぞれ移動し、リヤリッド11が支杆13,13の移動に伴いながらフロントリッド10の後端に対してヒンジ42,42により図1の反時計方向に揺動し、図5に示すように、リヤリッド11の後端がハウジング4の室内開口5の後縁寄りの上部からサンルーフリッド3の後端寄りの下部に向って上方に移動する。
【0048】
リヤリッド11の支杆13,13の移動に伴うフロントリッド10の後端に対する揺動により、ねじりコイルバネ15の腕部64及び腕部65がコイル部63の中心線のまわりに作用するねじりモーメントを受け、ねじりコイルバネ15,15の腕部64,64が支杆13,13を上方に向って押し上げる方向にそれぞれ付勢し、ねじりコイルバネ15,15が支杆13,13を介してリヤリッド11をサンルーフリッド3に向って押付け、表皮46のリヤリッド11の後端寄りの上面を覆うヘミング部48がサンルーフリッド3の後端寄りの下面に圧接し、図5に示すように、ハウジング4の室内開口5のフロントリッド10を除いた箇所が開放状態となり、支杆13,13の水平部57,57はリンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36の上端にそれぞれ位置する。
【0049】
[サンルーフリッド3のチルトダウン]
サンルーフリッド3が図5に示すルーフパネル1の開口部2を車体の後方に向って開口するチルトアップ状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動する。
【0050】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の後方への移動により、チルトリンク39,39がリヤガイド8,8の移動に伴いながら支持ピン38,38を支点として伏せる方向にそれぞれ揺動し、リンクブラケット7,7の折曲片34,34がチルトリンク39,39の揺動に伴いながら支持ピン40,40を介して下方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の後端がチルトリンク39,39により下方に向ってそれぞれ移動し、リンクブラケット7,7はガイドレール6,6と略平行な状態となる。
【0051】
リンクブラケット7,7の後端のチルトリンク39,39による下方への移動により、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット7,7と共にルーフパネル1の開口部2の後縁に向って下降し、サンルーフリッド3の全周のウェザストリップ17がルーフパネル1の開口部2の水切片16の内側面に圧接し、図1に示すように、サンルーフリッド3がルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態となる。
【0052】
リンクブラケット7,7の折曲片34,34のチルトリンク39,39の揺動に伴う下方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36が支杆13,13をねじりコイルバネ15,15の付勢力に抗しながら下方に向ってそれぞれ移動し、リヤリッド11が支杆13,13の移動に伴いながらフロントリッド10の後端に対してヒンジ42,42により図5の時計方向に揺動し、図1に示すように、リヤリッド11の後端がサンルーフリッド3の後端寄りの下部からハウジング4の室内開口5の後縁寄りの上部に向って下方に移動する。
【0053】
リヤリッド11の支杆13,13の移動に伴うフロントリッド10の後端に対する揺動により、ねじりコイルバネ15の腕部64及び腕部65がコイル部63の中心線のまわりに作用するねじりモーメントを受け、ねじりコイルバネ15,15の腕部64,64が支杆13,13を下方に向ってそれぞれ付勢し、ねじりコイルバネ15,15が支杆13,13を介してリヤリッド11をハウジング4の室内開口5の内周縁寄りの上部に向って押付け、リヤリッド11の下部の表皮46の外周縁寄りの下面がハウジング4の室内開口5の内周縁のオープニングトリム24の上面に密着し、図1に示すように、ハウジング4の室内開口5のフロントリッド10を除いた箇所の上部をリヤリッド11により閉塞し、支杆13,13の水平部57,57はリンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36の下端にそれぞれ位置する。
【0054】
[サンルーフリッド3の下降]
サンルーフリッド3が図1に示すルーフパネル1の開口部2を閉塞する全閉状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動する。
【0055】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の後方への移動により、チルトリンク39,39がリヤガイド8,8の移動に伴いながら支持ピン38,38を支点として伏せる方向にそれぞれ揺動し、リンクブラケット7,7の折曲片34,34がチルトリンク39,39の揺動に伴いながら支持ピン40,40を介して下方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の後端がチルトリンク39,39により下方に向ってそれぞれ移動する。
【0056】
リンクブラケット7,7の後端のチルトリンク39,39による下方への移動により、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット7,7の後端と共にルーフパネル1の開口部2の後縁からリヤリッド11の後端の上部に向って下方に移動すると同時に、サンルーフリッド3の前端がリンクブラケット7,7の前端と共に板バネ49,49の付勢力に抗しながらフロントリッド10の前端の上部に向って僅かに下方に移動し、図6に示すように、サンルーフリッド3がリンクブラケット7,7と共にルーフパネル1の開口部2からフロントリッド10及びリヤリッド11の上部に向って下降する。
【0057】
リンクブラケット7,7の折曲片34,34のチルトリンク39,39の揺動に伴う下方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36が支杆13,13の水平部57,57に係合しながら下方に向ってそれぞれ移動し、図6に示すように、リヤリッド11が支杆13,13を介してねじりコイルバネ15,15の付勢力によりハウジング4の室内開口5の内周縁寄りの上部に向って押付けられたままの状態となり、フロントリッド10及びリヤリッド11がハウジング4の室内開口5を閉塞したままの状態を維持し、支杆13,13の水平部57,57はリンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36の上端にそれぞれ位置する。
【0058】
[サンルーフリッド3の後退]
サンルーフリッド3が図6に示すフロントリッド10及びリヤリッド11の上部に下降した状態の位置から、モータを逆転するように駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の後方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動する。
【0059】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の後方への移動により、チルトリンク39,39が支持ピン38,38を介してリヤガイド8,8と共にガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の折曲片34,34が支持ピン40,40を介してチルトリンク39,39と共にガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動し、リンクブラケット7,7がチルトリンク39,39によりガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動し、図7に示すように、サンルーフリッド3がリンクブラケット7,7と共にフロントリッド10及びリヤリッド11の上部からルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68に向って後退し、サンルーフリッド3をルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68に収納し、ルーフパネル1の開口部2が開放状態となる。
【0060】
リンクブラケット7,7のチルトリンク39,39による車体の後方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35が支杆13,13を車体の後方に向ってそれぞれ移動し、図7に示すように、リヤリッド11が支杆13,13を介してリンクブラケット7,7の垂下片35,35と共にハウジング4の室内開口5の上部からルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68に向って後退する。
【0061】
支杆13,13のリンクブラケット7,7の垂下片35,35による車体の後方への移動により、受け具14,14がねじりコイルバネ15,15を介して支杆13,13と共にガイドレール6,6に沿って車体の後方にそれぞれ移動し、スライダ12,12が受け具14,14の移動に伴いながらガイドレール6,6の案内溝33,33に沿って車体の後方にそれぞれ摺動し、図7に示すように、フロントリッド10がスライダ12,12の摺動に伴いながら接合板54,54と共にハウジング4の室内開口5の上部からルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68に向って後退する。
【0062】
フロントリッド10及びリヤリッド11のハウジング4の室内開口5の上部からルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68への後退により、図7に示すように、フロントリッド10及びリヤリッド11をルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68にそれぞれ収納し、ハウジング4の室内開口5が開放状態となる。
【0063】
[サンルーフリッド3の前進]
サンルーフリッド3が図7に示すルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68に後退した状態の位置から、モータを駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動する。
【0064】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の前方への移動により、チルトリンク39,39が支持ピン38,38を介してリヤガイド8,8と共にガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の折曲片34,34が支持ピン40,40を介してチルトリンク39,39と共にガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動し、リンクブラケット7,7がチルトリンク39,39によりガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動し、図6に示すように、サンルーフリッド3がリンクブラケット7,7と共にルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68からフロントリッド10及びリヤリッド11の上部に向って前進する。
【0065】
リンクブラケット7,7のチルトリンク39,39による車体の前方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35が支杆13,13を車体の前方に向ってそれぞれ移動し、図6に示すように、リヤリッド11が支杆13,13を介してリンクブラケット7,7の垂下片35,35と共にルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68からハウジング4の室内開口5の上部に向って前進する。
【0066】
支杆13,13のリンクブラケット7,7の垂下片35,35による車体の前方への移動により、受け具14,14がねじりコイルバネ15,15を介して支杆13,13と共にガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動し、スライダ12,12が受け具14,14の移動に伴いながらガイドレール6,6の案内溝33,33に沿って車体の前方にそれぞれ摺動し、図6に示すように、フロントリッド10がスライダ12,12の摺動に伴いながら接合板54,54と共にルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68からハウジング4の室内開口5の上部に向って前進する。
【0067】
フロントリッド10及びリヤリッド11のルーフパネル1とハウジング4との間の収納部68からハウジング4の室内開口5の上部への前進により、図6に示すように、ハウジング4の室内開口5をフロントリッド10及びリヤリッド11により閉塞した状態となる。
【0068】
[サンルーフリッド3の上昇]
サンルーフリッド3が図6に示すフロントリッド10及びリヤリッド11の上部に下降した状態の位置から、モータを駆動すると、一対の駆動ケーブルがモータの駆動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ移動すると同時に、駆動シュー37,37が一対の駆動ケーブルの移動に伴いながらガイドレール6,6のレール溝28,28及びレール溝29,29に沿って車体の前方にそれぞれ摺動し、リヤガイド8,8が駆動シュー37,37の摺動に伴いながらガイドレール6,6に沿って車体の前方にそれぞれ移動する。
【0069】
リヤガイド8,8の駆動シュー37,37の摺動に伴うガイドレール6,6に対する車体の前方への移動により、チルトリンク39,39がリヤガイド8,8の移動に伴いながら支持ピン38,38を支点として起きる方向にそれぞれ揺動し、リンクブラケット7,7の折曲片34,34がチルトリンク39,39の揺動に伴いながら支持ピン40,40を介して上方にそれぞれ移動すると同時に、リンクブラケット7,7の後端がチルトリンク39,39により上方に向ってそれぞれ移動する。
【0070】
リンクブラケット7,7の後端のチルトリンク39,39による上方への移動により、サンルーフリッド3の後端がリンクブラケット7,7の後端と共にリヤリッド11の後端の上部からルーフパネル1の開口部2の後縁に向って上方に移動すると同時に、サンルーフリッド3の前端がリンクブラケット7,7の前端と共に板バネ49,49の付勢力によりフロントリッド10の前端の上部から僅かに上方に移動し、図1に示すように、サンルーフリッド3がリンクブラケット7,7と共にフロントリッド10及びリヤリッド11の上部からルーフパネル1の開口部2に向って上昇し、サンルーフリッド3の全周のウェザストリップ17がルーフパネル1の開口部2の水切片16の内側面に圧接し、ルーフパネル1の開口部2をサンルーフリッド3により閉塞した全閉状態となる。
【0071】
リンクブラケット7,7の折曲片34,34のチルトリンク39,39の揺動に伴う上方への移動により、リンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36が支杆13,13の水平部57,57に係合しながら上方に向ってそれぞれ移動し、図1に示すように、リヤリッド11が支杆13,13を介してねじりコイルバネ15,15の付勢力によりハウジング4の室内開口5の内周縁寄りの上部に向って押付けられたままの状態となり、フロントリッド10及びリヤリッド11がハウジング4の室内開口5を閉塞したままの状態を維持し、支杆13,13の水平部57,57はリンクブラケット7,7の垂下片35,35の長孔36,36の下端にそれぞれ位置する。
【0072】
【発明の効果】
以上に述べたように、本発明のサンルーフ装置によれば、スライドパネルが車体のルーフパネルの開口部を閉塞する全閉状態において、案内体を一対のガイドレールに沿って車体の前方に移動することにより、チルト機構が案内体の移動に伴いながら一対の支持体の後端を上方に向って移動するので、スライドパネルの後端を一対の支持体と共にチルト機構によりルーフパネルの開口部の後縁から上方に持ち上げてチルトアップ状態とすることができ、支杆が付勢手段の付勢力に抗しながら一対の支持体の後端と共に上方に向って移動するので、第2の遮蔽パネルを支杆の移動に伴いながら第1の遮蔽パネルの後端に対して揺動することができ、第2の遮蔽パネルの後端がハウジングの室内開口の後縁寄りの上部からスライドパネルの後端寄りの下部に向って上方に移動するので、ハウジングの室内開口の第1の遮蔽パネルを除いた箇所を開放することができ、付勢手段の付勢力が支杆を上方に向って押し上げる方向に作用するので、第2の遮蔽パネルの後端を支杆を介して付勢手段の付勢力によりスライドパネルの後端寄りの下面に圧接することができる。
【0073】
また、スライドパネルのチルト機構によるルーフパネルの開口部から第1及び第2の遮蔽パネルの上部への下降時に、案内体を一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動するのみで、一対の支持体をチルト機構を介して案内体と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動することができ、スライドパネルが一対の支持体と共に第1及び第2の遮蔽パネルの上部から車体の後方に向って後退するので、ルーフパネルの開口部を開放することができ、支杆が一対の支持体と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動するので、第2の遮蔽パネルを支杆を介して一対の支持体と共にハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退させることができ、受け具が付勢手段を介して支杆と共に一対のガイドレールに沿って車体の後方に移動するので、一対のスライダを受け具の移動に伴いながら一対のガイドレールに沿って車体の後方に摺動することができ、第1の遮蔽パネルが一対のスライダの摺動に伴いながらハウジングの室内開口の上部から車体の後方に向って後退するので、ハウジングの室内開口を開放することができる。
【0074】
さらに、ルーフパネルの開口部のスライドパネルによる全閉時に、付勢手段が支杆を下方に向って付勢するので、第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側を支杆を介して付勢手段の付勢力によりハウジングの室内開口の上部に向って押付けることができ、第2の遮蔽パネルの外周縁寄りの下面がハウジングの室内開口の内周縁寄りの上面に密着するので、ハウジングの室内開口と第2の遮蔽パネルとの間の隙間からの光洩れを最小に抑えることができ、スライドパネルと一対のスライダとの間に付勢手段を設置するためのスペースを大きく取る必要がないので、サンルーフ装置全体の上下方向の寸法を小さくすることができ、車の天井が低くならないので、車室内の居住性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のサンルーフ装置の要部切断正面図
【図2】図1の要部側断面図
【図3】図1の要部斜視図
【図4】図1の要部側断面図
【図5】サンルーフリッドのチルトアップ状態を示す要部切断正面図
【図6】サンルーフリッドの下降状態を示す要部切断正面図
【図7】ルーフパネルの開口部及びハウジングの室内開口の開放状態を示す要部切断正面図
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 開口部
3 サンルーフリッド
4 ハウジング
5 室内開口
6 ガイドレール
7 リンクブラケット
8 リヤガイド
9 チルト機構
10 フロントリッド
11 リヤリッド
12 スライダ
13 支杆
14 受け具
15 ねじりコイルバネ
16 水切片
17 ウェザストリップ
18 レインフォースメント
19 膨出部
20 立上り壁
21 ウェザストリップ
22 天井内張り
23 開口
24 オープニングトリム
25 底壁
26 側壁
27 側壁
28 レール溝
29 レール溝
30 係合片
31 張出片
32 凸条
33 案内溝
34 折曲片
35 垂下片
36 長孔
37 駆動シュー
38 支持ピン
39 チルトリンク
40 支持ピン
41 ワイヤ
42 ヒンジ
43 固定側ブラケット
44 可動側ブラケット
45 ヒンジピン
46 表皮
47 ヘミング部
48 ヘミング部
49 板バネ
50 連結ピン
51 垂直壁
52 張出部
53 係止片
54 接合板
55 突片
56 垂直部
57 水平部
58 保持具
59 凸部
60 基板
61 立上り壁
62 係止孔
63 コイル部
64 腕部
65 腕部
66 フック
67 引掛部
68 収納部

Claims (1)

  1. 車体のルーフパネルに開口部を形成し、前記ルーフパネルの開口部にスライドパネルを開閉自在に配設し、前記ルーフパネルの下部にハウジングを配設し、前記ハウジングに前記ルーフパネルの開口部に臨んで室内開口を形成し、前記ハウジングの両側縁寄りに前記車体の前後方向に沿って互いに平行な前記スライドパネルを案内する一対のガイドレールをそれぞれ配設し、前記スライドパネルの両側縁寄りの下部に前記一対のガイドレールの長手方向に沿って互いに平行な一対の支持体をそれぞれ配設し、前記ガイドレールに案内体を移動自在に設け、前記支持体と前記案内体との間に前記スライドパネルの後端を上下方向に移動するチルト機構を設け、前記スライドパネルの下部に前記ハウジングの室内開口に臨んで第1及び第2の遮蔽パネルをそれぞれ配設し、前記一対のガイドレールの内側に前記車体の前後方向に沿って互いに平行な一対のスライダをそれぞれ摺動自在に設け、前記一対のスライダの前端寄りに前記第1の遮蔽パネルの両側をそれぞれ固定し、前記第1の遮蔽パネルの後端に前記第2の遮蔽パネルの前端を揺動自在に接続し、前記第2の遮蔽パネルの後端寄りの両側に前記スライダと交差する方向に向って突出した支杆をそれぞれ設け、前記支持体に前記支杆の外端寄りを移動自在に係合し、前記スライダの後端寄りに受け具を設け、前記第2の遮蔽パネルの閉塞時に前記第2の遮蔽パネルを閉塞方向に付勢すると共に前記第2の遮蔽パネルの開放時に前記第2の遮蔽パネルを開放方向に付勢する付勢手段を設け、前記支杆に前記付勢手段の一端を係止し、前記受け具に前記付勢手段の他端を係止したことを特徴とするサンルーフ装置。
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