JP3631730B2 - 送り装置 - Google Patents

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JP3631730B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機械式駐車設備や自動倉庫設備などに利用する送り装置に関し、特に被移動体に具備された被係合部に係合可能な係合部材と、係合部材を駆動する駆動手段とを備え、被移動体の被係合部に係合部材を係合して移動させることにより、水平面上の引き入れ位置と払い出し位置との間で被移動体を送る送り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の機械式駐車設備では、自動車をトレーに載せて移送し、格納する方式の各種機械式駐車装置に、トレー(被移動体)の引き入れ位置と払い出し位置との間でトレーを送るトレー送り装置が利用されている。その一例として、以下、平面往復式駐車装置とそのトレー送り装置について図18を用いて説明する。
【0003】
図18において、91は自動車の格納階層であり、その平面上に自動車搬送用の搬送路92が設定されて、そこに一対の走行レール(図示省略)が敷設されている。93はモータ駆動による自走式の搬送台車であり、搬送路92の走行レール上を往復走行される。なお、この搬送台車93上には、その前後両側に幅方向に向けて一対の横行レール94が配設されている。
【0004】
81は搬送台車93に搭載されたトレー送り装置であり、搬送台車93の幅方向の中心位置に旋回中心を設定されて水平方向に旋回可能に配置され、先端が駐車区画95側に所要寸法だけ突出した長さを有する旋回アーム82と、その先端に上方に向けて突設されたローラからなる係合部材83と、旋回アーム82を旋回駆動する旋回駆動装置として減速機付きの駆動モータ84とを備える。
【0005】
95は搬送路92の両側に沿って1列に配列された駐車区画であり、それぞれ一対の横行レール96が設置されている。この駐車装置の場合、これらの駐車区画95がトレー97の引き入れ位置となり、各駐車区画95にそれぞれ、自動車載置用のトレー97が、その下面に軸支された図示されない車輪を一対の横行レール96上に乗せて配置されている。またこれらのトレー97には、搬送台車93のトレー送り装置81に作動係合させるために、ガイド部材98が設けられている。ガイド部材98は一対のアングル状の部材により形成され、これがトレー97下面にその長手方向に沿って平行に取り付けられている。また、その両端は、トレー送り装置81の係合部材83に対する係脱端として、ハの字形に拡開されている。
【0006】
この駐車装置の自動車の入庫運転又は出庫運転又はその準備運転において、搬送台車93が指定された駐車区画95の前まで走行され、停止されると、トレー送り装置81が始動され、トレー97が当該駐車区画95から搬送台車93へ、又は搬送台車93から当該駐車区画95へ移し替えられる。
【0007】
トレー97が当該駐車区画95から搬送台車93へ移し替えられる場合、駆動モータ84の作動により、旋回アーム82が搬送台車93の長手方向と平行な待機ポジションから所定方向へ、当該駐車区画95に向けて旋回され、当該駐車区画95の長手方向に対して直角の位置まで旋回したところで、その先端の係合部材83がトレー97下面のガイド部材98にその一端から挿入される。続く旋回アーム82の旋回動作により、係合部材83がガイド部材98内を摺動しながらトレー97を搬送台車93上に引き出す。トレー97は、その前後両側の車輪が駐車区画95の一対の横行レール96から搬送台車93の一対の横行レール94を移動することにより、横行されていく。旋回アーム82の旋回とともに係合部材83がガイド部材98上を終端近くに達すると、今度はガイド部材98上を戻る方向に移動を始め、旋回アーム82がトレー97を引き続き横行し、所定の角度まで旋回したところで停止され、トレー97が搬送台車93上に完全に載せ替えられる。
【0008】
トレー97が搬送台車93から当該駐車区画95へ移し替えられる場合は、上記と逆の動作となる。
【0009】
このように、この平面往復式駐車装置では、係合部材83を旋回運動するトレー送り装置81を搬送台車93上に搭載するとともに、各トレー97の下面に旋回運動する係合部材83に作動係合し、各トレー97を直線的に移動案内するガイド部材98を配設して、トレー97を搬送台車93と各駐車区画95との間で移動するようにしている。したがって自動車の格納階層91において、トレー97の出し入れが円滑、かつ迅速に行われ、自動車の入出庫を短時間に実行することができる。
【0010】
この他上記と同様のトレー送り装置が、トレー方式を用いたエレベータ式駐車装置にも利用され、エレベータの昇降台と各階層の駐車区画との間でトレーが同様の動作により受け渡しされ、同様の効果が発揮されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなトレー送り装置では、旋回運動する係合部材とトレーのガイド部材との作動係合により、トレーを駐車区画(引き入れ位置)から搬送台車又は昇降台(払い出し位置)へ又はその反対へ送り出すため、水平面上に対称的な2方向の引き入れ位置、つまり左側の駐車区画と右側の駐車区画と、その中間の払い出し位置、つまり搬送路上の搬送台車又は昇降路上の昇降台との間でトレーを送る場合、トレーを搬送台車又は昇降台を中心に片側一方のサイド(例えば左側)から取り出した場合に、このトレーを同じサイド(左側)に戻し入れることはできるが、反対の片側他方のサイド(右側)に送り出すことができないという問題がある。このため、駐車装置の運転上、トレーの取り出し、戻し入れなどの手順に制限がある。また、トレーの製作上または管理上、左用トレー、右用トレーに分ける必要がある。
また、このトレー送り装置では、係合部材を駐車区画と搬送路上の搬送台車又は昇降路上の昇降台との間で旋回するため、トレーのガイド部材に係合部材の旋回経路に対応する所定の長さが必要となり、その短縮化が難しい。
さらに、このトレー送り装置では、係合部材をアームで旋回するために大きなトルクが必要であり、このため減速機付きの駆動モータ全体が大きくなり、搬送台車や昇降台の高さ方向の圧縮が難しく、駐車装置全体の高さ方向を圧縮するうえで障害になっている。
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種の送り装置において、例えば左側の引き入れ位置から移動された被移動体を同じ引き入れ位置又は反対の右側の引き入れ位置へ選択的に移動案内できるなど、対称位置となる2方向の引き入れ位置とその中間の払い出し位置との間で被移動体を任意の方向に送り出せること、被移動体のガイドを短縮し、ガイドの製作に要するコストの低減を図ること、送り装置全体の高さ方向を圧縮して、送り装置の設置先の高さ方向の圧縮に資することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の送り装置は、被移動体に具備された被係合部に係合可能な係合部材と、係合部材を駆動する駆動手段とを備え、被移動体の被係合部に係合部材を係合して移動させることにより、水平面上に対称的に設けられた2方向の第1、第2の引き入れ位置とその中間の払い出し位置との間で被移動体を送る送り装置において、被移動体の被係合部と送り装置の係合部材が相互に被移動体の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成されて、被移動体の被係合部は対にして被移動体にその送り方向始端側及び終端側に並列に固定されるとともに、送り装置の係合部材は対にして払い出し位置に、一方の係合部材が第1の引き入れ位置又は第2の引き入れ位置のいずれか一方の被移動体の始端側の被係合部に対して係合すると、他方の係合部材が第1の引き入れ位置又は第2の引き入れ位置のいずれか他方の被移動体の始端側の被係合部に対して離されるように、各係合部材が被移動体の各被係合部に選択的に係合可能に、被移動体の送り方向と直交する方向に並列に配置され、駆動手段は、各係合部材が第1、第2の引き入れ位置上の各被移動体の始端側の被係合部に対して係脱可能な第1、第2の引き入れ位置上の各係脱位置と各係合部材が払い出し位置上の被移動体の各被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の各係脱位置との間で各係合部材を被移動体の送り方向と平行に、かつ相互に反転方向に直動させる送り駆動手段と、第1、第2の引き入れ位置上又は払い出し位置上の各係脱位置で各係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させ、一方の係合部材と一方の被係合部とを係合し、他方の係合部材を他方の被係合部に対して係合しない位置へ離す係脱駆動手段とを備えたものである。
本発明はまた、次のように具体化される。
第1に、係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に固定される。
第2に、係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に移動される可動手段上に搭載される。
第3に、送り装置の係合部材又は被移動体の被係合部のいずれか一方は水平方向に回転可能なローラからなり、そのいずれか他方はローラの直径と略同じか又は少し大きい長さを有するローラを挟持可能な一対の挟持部材からなる。
第4に、送り駆動手段は、一対のスプロケットと、これらのスプロケット間に巻き掛けられたエンドレスチェーンと、一方のスプロケットを回転駆動する回転駆動手段と、エンドレスチェーンと平行に配置された直動ガイドと、エンドレスチェーンと直動ガイドに組み付けられ、直動ガイドの進行方向に延びる係合部材取付用のアームとを具備する。
第5に、係脱駆動手段は、係合部材と送り駆動手段との組み立てユニットを支持するベースと、ベースを被移動体の移動方向と直交する方向に案内可能な直動ガイドと、ベースを直動ガイド上で進退駆動する進退駆動手段とを具備する。
第6に、被移動体に平面形状を被移動体の移動方向と平行な線形又はこれに類する形に形成された係止部材と、引き入れ位置に設置され、被移動体の係止部材が衝接可能に形成されて被移動体の移動方向をロックするロック部材とロック部材を被移動体の係止部材に対向してロックする常態のロックポジションとそのロックポジションから外れるアンロックポジションとの間を揺動可能に支持する支持部材とロック部材の払い出し位置側にロック解除手段が当接可能に斜めに形成され、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能に案内するガイド部材とにより構成されて、被移動体をロックするロック手段と、送り装置の係合部材に併設され、ロック手段のロック部材に向けて延び、係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させることによりガイド部材を押して、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能な押進形状を有し、ロック手段を解除するロック解除手段とを具備する。
この構成により、係合部材のいずれか一方を被移動体の始端側又は終端側の被係合部に選択的に係合させて、第1、第2の引き入れ位置と払い出し位置との間で被移動体を任意の方向に送ることができる。
【0013】
また、本発明の送り装置は、被移動体に具備された被係合部に係合可能な係合部材と、係合部材を駆動する駆動手段とを備え、被移動体の被係合部に係合部材を係合して移動させることにより、水平面上に設けられた引き入れ位置と払い出し位置との間で被移動体を送る送り装置において、被移動体の被係合部と送り装置の係合部材が相互に被移動体の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成されて、被移動体の被係合部は被移動体に少なくともその送り方向始端側に固定されるとともに、送り装置の係合部材は払い出し位置に配置され、駆動手段は、係合部材が引き入れ位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な引き入れ位置上の係脱位置と係合部材が払い出し位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の係脱位置との間で係合部材を被移動体の送り方向に直動させる送り駆動手段と、引き入れ位置上又は払い出し位置上の係脱位置で係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させる係脱駆動手段とを備えたものである。
本発明はまた、次のように具体化される。
第1に、係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に固定される。
第2に、係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に移動される可動手段上に搭載される。
第3に、送り装置の係合部材又は被移動体の被係合部のいずれか一方は水平方向に回転可能なローラからなり、そのいずれか他方はローラの直径と略同じか又は少し大きい長さを有するローラを挟持可能な一対の挟持部材からなる。
第4に、送り駆動手段は、一対のスプロケットと、これらのスプロケット間に巻き掛けられたエンドレスチェーンと、一方のスプロケットを回転駆動する回転駆動手段と、エンドレスチェーンと平行に配置された直動ガイドと、エンドレスチェーンと直動ガイドに組み付けられ、直動ガイドの進行方向に延びる係合部材取付用のアームとを具備する。
第5に、係脱駆動手段は、係合部材と送り駆動手段との組み立てユニットを支持するベースと、ベースを被移動体の移動方向と直交する方向に案内可能な直動ガイドと、ベースを直動ガイド上で進退駆動する進退駆動手段とを具備する。
第6に、被移動体に平面形状を被移動体の移動方向と平行な線形又はこれに類する形に形成された係止部材と、引き入れ位置に設置され、被移動体の係止部材が衝接可能に形成されて被移動体の移動方向をロックするロック部材とロック部材を被移動体の係止部材に対向してロックする常態のロックポジションとそのロックポジションから外れるアンロックポジションとの間を揺動可能に支持する支持部材とロック部材の払い出し位置側にロック解除手段が当接可能に斜めに形成され、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能に案内するガイド部材とにより構成されて、被移動体をロックするロック手段と、送り装置の係合部材に併設され、ロック手段のロック部材に向けて延び、係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させることによりガイド部材を押して、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能な押進形状を有し、ロック手段を解除するロック解除手段とを具備する。
この構成により、係合部材を被移動体の被係合部に係合させて、引き入れ位置と払い出し位置との間で被移動体を送ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
図1乃至図10に本発明の第1の実施の形態を示している。なお、この実施の形態においては、平面往復式駐車装置に適用したトレー送り装置を例示している。
【0015】
図1において、1は搬送路であり、細長い平面においてその短い幅方向中間部に長手方向に向けて設定されている。この搬送路1上には一対のレール11が敷設され、その一方のレール11に沿って搬送台車用の給電部12が配設される。この一対のレール11の場合、一方のレール11の上面にアングル状の部材が取り付けられ、その上面が溝形に形成されて、これがガイドレール11Gになっている。2は自動車を自動車載置用のトレー3に載せて搬送する自走式の搬送台車であり、搬送路1の一対のレール11上に配置され、搬送台車2の片側一方に配設された集電部4と搬送路1の給電部12との接続により給電されて、一対のレール11上を往復走行可能になっている。この搬送台車2の場合、片側一方の車輪20が一方の溝形のレール11(ガイドレール11G)に嵌合され、さらに、搬送台車2の一方の側方に円柱形のガイドローラ21が水平方向に回転可能に取り付けられて、このガイドローラ21が溝形のレール11に嵌合され、これらのガイド手段により搬送台車2が一対のレール11上を確実に走行されるようになっている。この搬送台車2上には、その前後に一対のトレーレール22が搬送台車2の幅方向に向けて配設され(図8参照)、このトレーレール22上にトレー3が横行可能に乗せられる。
【0016】
この搬送路1の搬送台車2上を被移動体であるトレー3の払い出し位置とし、この搬送台車2上にトレー送り装置5が搭載される。トレー送り装置5は、図2及び図3に示すように、一対の係合部材50と、その駆動装置51とを備える。
【0017】
各係合部材50は、円柱形状のローラからなり、後述する送り駆動装置52の一対のアーム528に取り付けられて、搬送台車2(払い出し位置)上にトレー3の送り方向と直交する方向に並列に配置されている。
【0018】
係合部材50の駆動装置51は、各係合部材50が第1、第2の引き入れ位置となる後述する左右の第1の列の駐車区画6上の各トレー3のガイド31に対して係脱可能な左右の各駐車区画6上の各係脱位置P3と各係合部材50が払い出し位置となる搬送台車2上のトレー3のガイド31に対して係脱可能な搬送台車2上の係脱位置P1、P2との間で、各係合部材50をトレー3の送り方向と平行に、かつ相互に反転方向に直動させる送り駆動装置52と、左右の駐車区画6上又は搬送台車2上の各係脱位置P3又はP1、P2で各係合部材50をトレー3の送り方向と直交する方向に直動させる係脱駆動装置53とを備える。
【0019】
送り駆動装置52は、一対の第1のスプロケット520と、これら第1のスプロケット520間に巻き掛けられた第1のエンドレスチェーン521と、一方の第1のスプロケット520を回転駆動する回転駆動部522と、第1のエンドレスチェーン521と平行に配置された直動ガイド527と、第1のエンドレスチェーン521と直動ガイド527に組み付けられ、トレー3の移動方向に延びる係合部材取付用の一対のアーム528とを具備する。これら係合部材50と送り駆動装置52の各部材は係脱駆動装置53の構成部品である矩形状のベースプレート530上に組み立てられている。すなわち、ベースプレート530はその長手方向を搬送台車2の幅方向に向けて搬送台車2の前後方向略中央に配置され、その左右両端に各第1のスプロケット520が水平方向に回転可能に軸支される。一方の第1のスプロケット520は駆動側のスプロケットとして回転駆動部522に作動連結される。この回転駆動部522は、駆動側の第1のスプロケット520と同軸上に軸支された第1のスプロケット520よりも小径のスプロケット523(対をなす一方の第2のスプロケット523)とこのスプロケット523の内側で減速機付きの駆動モータ524の回転軸525に軸支されたスプロケット523(対をなす他方の第2のスプロケット523)と、これら第2のスプロケット523間に巻き掛けられた第1のエンドレスチェーン521よりも短い第2のエンドレスチェーン526とを具備する。なお、この回転駆動部522では、減速機付きの駆動モータ524に小型のものが採用され、これがベースプレート530の下面側に取り付けられる。第1のエンドレスチェーン521は、図4に示すように、下面側に複数のアタッチメントを付けて複数のコロ529が取り付けられ、これらのコロ529がベースプレート530上の第1のエンドレスチェーン521の周回経路上に敷設されたガイドレール531上に転動可能に乗せられている。これによって搬送台車2の幅方向に亘って架け渡された第1のエンドレスチェーン521の垂れ下がりが防止される。直動ガイド527は、図2及び図3に示すように、一対のレールからなり、各々第1のエンドレスチェーン521の直線経路の外側に平行に配置され、ベースプレート530上に敷設されている。一対のアーム528はそれぞれ所定の長さを有し、先端方向に徐々に幅狭の平板からなり、その基端部が取付ブロック528Bを介して第1のエンドレスチェーン521の外側に取り付けられている。取付ブロック528Bの下面には直動ガイド527に嵌合可能な凹溝528Gが形成されていて、この取付ブロック528Bが直動ガイド527上にスライド可能に係合されている。このようにして各アーム528は基端部が第1のエンドレスチェーン521(の各直線部分)と各直動ガイド527に組み付けられ、各直動ガイド527の進行方向に延びる各アーム528の先端部に係合部材50であるローラが水平方向に回転可能に軸支される。なお、各係合部材50と各駐車区画6上のトレー3のガイド31との係合位置に相当する取付ブロック528Bの各停止位置に、取付ブロック528Bを検出するためのセンサ(不図示)が配置されていて、送り駆動装置52により各係合部材50がトレー3のガイド31と係脱可能な位置まで直進移動されると、センサにより取付ブロック528Bが検知され、この検知信号により送り駆動装置2が作動を停止されて、係合部材50が所定の係脱位置で停止されるようになっている。これにより、第1のエンドレスチェーン521が作動中に伸びることがあっても、係合部材50がトレー3のガイド31に係脱可能な位置に確実に移動される。
【0020】
係脱駆動装置53は、ベースプレート530と、ベースプレート530をトレー3の移動方向と直交する方向に案内可能な直動ガイド532と、ベースプレート530を直動ガイド532上で進退駆動する進退駆動装置533とを具備する。ベースプレート530は既述のとおりであり、搬送台車2上に直動ガイド532を介して搬送台車2の前後方向に進退可能に載置されている。ここで直動ガイド532は一対のガイドレールからなり、搬送台車2の左右両側の台車フレーム23の内側に沿って支持フレーム24を介して取り付けられている(図1参照)。一方ベースプレート530の下面にはこれら直動ガイド532に嵌合可能な凹溝又はあり溝を有するスライダー534が取り付けられていて、このスライダー534によりベースプレート530は直動ガイド532上にスライド可能に乗せられている(図1参照)。またここで進退駆動装置533にパワーシリンダ535が用いられている。このパワーシリンダ535は搬送台車2の幅方向中央で前側又は後側に設置されて、その先端の伸縮ロッド536がベースプレート530の下面側に固定されている。このパワーシリンダ535の駆動により各係合部材50と送り駆動装置52との組み立てユニットを支持するベースプレート530が搬送台車2上でその前後方向所定の位置に向けて進退駆動されるように構成されている。
【0021】
図1において、6は搬送路1の両側に沿って2列ずつ配列された駐車区画であり、図8乃至図10に示すように、それぞれ前後に一対の横行レール61が敷設され、これら横行レール61上にトレー3が車輪(不図示)を乗せて配置されている。ここで、搬送路1を境に左側で、搬送路1に隣接する内側の駐車区画6の列を左側第1の列、その外側の駐車区画6の列を左側第2の列と称し、搬送路1を境に右側で、搬送路1に隣接する内側の駐車区画6の列を右側第1の列、その外側の駐車区画6の列を右側第2の列と称して区別する。既述のとおり、左側第1の列の各駐車区画6、右側第1の列の各駐車区画6がトレー3の(第1、第2の)引き入れ位置になる。
【0022】
なお、左右両側の第1の列の各駐車区画6と第2の列の各駐車区画6との間にさらに図示されないトレー横送り装置が設置されている。このトレー横送り装置はトレー3に具備された係合ピンに左右両側から係合可能なフックと、フックを左右方向に往復駆動するフック駆動装置と、係合ピンを上下方向に可動変位する係合ピン変位装置とを備え、左右両側の、第1の列の駐車区画6と第2の列の駐車区画6との間でトレー3を横送りし、第1の列の駐車区画6と搬送台車2との間のトレー3の受け渡しと同時に、トレー3の係合ピンとフックとの係合又は解除を行うように構成されている。このトレー横送り装置については本願出願人により既に出願されており、その出願番号は特願2001−203559である。
【0023】
図1において、ここで用いるトレー3には、その下面の所定位置に、トレー送り装置5の係合部材50が係合可能なガイド31が取り付けられている。このガイド31は、トレー送り装置5の係合部材50がトレー3の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成され、またこのガイド31の場合、一対のガイドとしてトレー3にその送り方向始端側及び終端側に並列に固定されている。この場合、各ガイド31は一対のアングル状の部材など一対の挟持部材からなり、各挟持部材の長さ及びこれらの間隔にトレー送り装置5の係合部材(ローラ)50の直径と略同じか又は少し大きい寸法が設定されて、これらがトレー3下面の左右両側でその略中央に、トレー3の左右両側に沿って平行に取り付けられている。また、その両端は、トレー送り装置3の係合部材50に対する係脱端として、ハの字形に拡開されている。これらのトレー3にはまた、その下面の所定位置に図示されない係合ピンがトレー3の前後方向に向けて配置され、前述したトレー横送り装置の係合ピン変位装置により上下方向に変位可能に取り付けられている。
【0024】
このようなトレー送り装置5の構成から、左右の各駐車区画6上及び搬送台車2上の各係合部材50の係脱位置P1、P2、P3について具体化すると、図2に示すように、左右の各駐車区画6上の各係脱位置P3は、各駐車区画6の正規の位置にトレー3が停止されている状態で、トレー送り装置5の各係合部材50に係合される各トレー3の送り方向始端側、つまり搬送路1側のガイド31の、前後いずれかの係脱端の直前又は直後の位置になり、搬送台車2上の各係脱位置P1、P2は、左側又は右側の駐車区画6上のトレー3が搬送台車2上の正規の位置に完全に受け渡しされた状態で、トレー送り装置5の各係合部材50がトレー3の両ガイド31の、前後いずれかの係脱端の直前又は直後の位置になる。
【0025】
次に、図5乃至図7を用いて、トレー送り装置5の基本動作について説明する。このトレー送り装置5では、トレー3の引き入れ位置である左側又は右側の第1の列の駐車区画6とトレー3の払い出し位置となる搬送路1上の搬送台車2との間で、トレー3を駐車区画6から搬送台車2へ払い出すトレー払い出し動作と、トレー3を搬送台車2から駐車区画6へ引き入れるトレー引き入れ動作が行われる。トレー払い出し動作とトレー引き入れ動作は相互に反対の動作を取り、ここではトレー払い出し動作について説明してから、トレー引き入れ動作を補足的に説明する。なお、係合部材50をトレー3に係合させない場合、図5(a)、(b)に示すように、各係合部材50は各第1のスプロケット520の回転中心よりも内側に後退された所定の位置(トレー搭載時及び台車走行ポジション)、ここでは搬送台車2上の係脱位置P1、P2に待機されている。
【0026】
トレー払い出し動作は、まず、送り駆動装置52が作動される。図6に示すように、回転駆動部522の駆動モータ524の起動によりその回転軸525が正転され、この回転が回転駆動部522の第2のスプロケット523、第2のエンドレスチェーン526により伝達されて、駆動側の第1のスプロケット520が正転駆動される。このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に正転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた各係合部材50は各直動ガイド527をスライドされて(搬送台車2から駐車区画6へトレー3を送る場合の)トレー3の送り方向に直動案内され、搬送台車2上の係脱位置P1、P2から左右両側の各駐車区画6上の各係脱位置P3へ直進移動される。各係合部材50が各駐車区画6上の各係脱位置P3まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、各係合部材50が各駐車区画6上の係脱位置P3で停止される。続いて、係脱駆動装置53が作動される。図7に示すように、パワーシリンダ535の駆動によりその伸縮ロッド536が伸長又は短縮され、これに連結されたベースプレート530が直動ガイド532の案内により搬送台車2の前方又は後方に所定の距離だけ移動され、各駐車区画6上の係脱位置P3に停止された一対の係合部材50の一方は左側又は右側の一方の駐車区画6上のトレー3のガイド31の前側又は後側の係脱端から進入してそのガイド31に係合され、一対の係合部材50の他方は右側又は左側の他方の駐車区画6上のトレー3のガイド31から前後方向に離れる位置に変位される。ここで係脱駆動装置53は作動を停止され、送り駆動装置52がまた作動される。回転駆動部522の駆動モータ524の起動によりその回転軸525が逆転され、この回転が回転駆動部522の第2のスプロケット523、第2のエンドレスチェーン526により伝達されて、駆動側の第1のスプロケット520が逆転駆動される。このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50は一方の駐車区画6上のトレー3のガイド31と係合した状態で、他方の係合部材50は他方の駐車区画6上のトレー3のガイド31と係合していない状態で、各直動ガイド527をスライドされて(駐車区画6から搬送台車2へトレー3を送る場合の)トレー3の送り方向に直動案内され、搬送台車2上へ直進移動される。これにより一方の駐車区画6のトレー3は各車輪が駐車区画6上の一対の横行レール61から搬送台車2上の一対のトレーレール22へ移動して、駐車区画6から搬送台車2へ送られていく。各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2で停止される。このようにして左右いずれか一方の駐車区画6からトレー3が搬送台車2上に完全に載せ替えられる。
【0027】
この後、このトレー3を同じ駐車区画6へ引き入れる場合は、トレー払い出し動作の反対で、係合部材50を反対の動作で移動させることにより、トレー3が搬送台車2から駐車区画6へ引き入れられる。
【0028】
また、このトレー3を同じ駐車区画6ではなく、その反対側(その対称位置)の駐車区画6へ引き入れる場合は、搬送台車2上で各係合部材50とトレー3の各ガイド31との係脱切替動作が行われる。つまり、一方の駐車区画6から搬送台車2上に払い出されたトレー3は一方のガイド31が搬送台車2上で一方の係合部材50に係合され、他方のガイド31が他方の係合部材と係合されていない状態になっていて、この係脱対応関係が切り替えられる。この場合、係脱駆動装置53が作動される。パワーシリンダ535の駆動によりその伸縮ロッド536が短縮又は伸長され、ベースプレート530が直動ガイド532の案内により搬送台車2の後方又は前方に所定の距離だけ移動されて、一方の係合部材50が一方のガイド31との係合状態からガイド31の前側又は後側の係脱端から離脱されるとともに、他方の係合部材50が他方のガイド31との非係合状態からその後側又は前側の係脱端から進入され、各係合部材50と各ガイド31との係合離脱の状態が切り替えられる。ここで係脱駆動装置53は作動を停止され、送り駆動装置52が作動される。回転駆動部522の駆動モータ524の起動によりその回転軸525が逆転方向に回転され、この回転が回転駆動部522の第2のスプロケット523、第2のエンドレスチェーン526により伝達されて、駆動側の第1のスプロケット520が逆転駆動される。このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50はトレー3の一方のガイド31と係合していない状態で、他方の係合部材50はトレー3の他方のガイド31と係合している状態で、各直動ガイド527をスライドされて(搬送台車2から駐車区画6へトレー3を送る場合の)トレー3の送り方向に直動案内され、反対側の駐車区画6上へ直進移動される。これにより搬送台車2上のトレー3は各車輪が搬送台車2上の一対のトレーレール22から反対側の駐車区画6上の一対の横行レール61へ移動して、搬送台車2から反対側の駐車区画6へ送られていく。トレー3のガイド31と係合状態の係合部材50がその駐車区画6上の係脱位置P3まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、その係合部材50が駐車区画6上の係脱位置P3で停止される。なお、再度係脱駆動装置53が作動されることにより、その係合部材50はトレー3のガイド31から離脱される。このようにして搬送台車2からトレー3が取り出し先の駐車区画6とは反対の駐車区画6上に完全に移し替えられる。
【0029】
次に、このトレー送り装置を適用した平面往復式駐車装置における自動車の入庫運転又は出庫運転又はその準備運転について図8乃至図10を用いて説明する。ここでは自動車の入庫運転又は出庫運転又はその準備運転に際して、左側第2列上の一駐車区画(以下、駐車区画6Aという。)からトレー3Aを取り出し、搬送する場合について例示する。なお、この駐車装置の場合、駐車区画全体のうち一駐車区画にトレーのない空スペースが設定されていて、現時点では右側第1列上の一駐車区画(以下、駐車区画6Gという。)が空スペースになっている。
【0030】
まず、図8(a)に示すように、搬送台車2が搬送路1上をトレー3Aが配置された駐車区画6Aに対応する位置(図8(a)中、駐車区画6Bの前位置)まで走行され、停止される。次いで、図8(b)に示すように、トレー送り装置5が作動される。(図5、図6参照)回転駆動部522の起動により、駆動側の第1のスプロケット520が正転駆動され、このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に正転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた各係合部材50は各直動ガイド527により直動案内され、搬送台車2上の係脱位置P1、P2から左右の駐車区画6B、6C上の係脱位置P3へ直進移動される。各係合部材50が左右両側第1列の駐車区画6B、6C上の各係脱位置P3まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、各係合部材50が各駐車区画6B、6C上の係脱位置P3で停止される。
【0031】
続いて、図8(c)に示すように、係脱駆動装置53が作動される。(図7参照)パワーシリンダ535の駆動によりその伸縮ロッド536が伸長又は短縮され、これに連結されたベースプレート530が直動ガイド532の案内により搬送台車2の前方又は後方に所定の距離だけ移動され、左側の駐車区画6B上の係脱位置P3に停止された一方の係合部材50はその駐車区画6B上のトレー3Bのガイド31の前側又は後側の係脱端から進入して当該ガイド31に係合される。なお、他方の係合部材50は右側の駐車区画6C上のトレー3Cのガイド31から前後方向に離れた位置に変位される。ここで係脱駆動装置53は作動を停止される。
【0032】
続いて、図9(a)に示すように、送り駆動装置52が作動される。(図7参照)回転駆動部522により駆動側の第1のスプロケット520が逆転駆動され、このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50は左側の駐車区画6B上のトレー3Bのガイド31と係合した状態で、他方の係合部材50は右側の駐車区画6C上のトレー3Cのガイド31と係合していない状態で、各直動ガイド527をスライドされてトレー3の送り方向に直動案内され、搬送台車2上へ直進移動される。これにより左側の駐車区画6Bのトレー3Bは各車輪が当該駐車区画6B上の一対の横行レール61から搬送台車2上の一対のトレーレール22へ移動して、当該駐車区画6Bから搬送台車2へ送られていく。各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2で停止される。このようにして左側の駐車区画6Bからトレー3Bが搬送台車2上に完全に載せ替えられる。この時点で左側の駐車区画6Bは空スペースになる。
【0033】
続いて、搬送台車2は、図9(b)に示すように、搬送台車2上でトレー3Bとトレー送り装置5とを係合させたまま、搬送路1上を、トレーなしの空の駐車区画6Gの前まで走行される。そして、図9(c)に示すように、搬送台車2上で各係合部材50とトレー3の各ガイド31との係脱切替動作が行われる。すなわち、係脱駆動装置53が作動される。(図7参照)パワーシリンダ535の駆動によりその伸縮ロッド536が短縮又は伸長され、ベースプレート530が直動ガイド532の案内により搬送台車2の後方又は前方に所定の距離だけ移動されて、一方の係合部材50が一方のガイド31との係合状態からガイド31の前側又は後側の係脱端から離脱されるとともに、他方の係合部材50が他方のガイド31との非係合状態からその後側又は前側の係脱端から進入係合され、各係合部材50と各ガイド31との係合離脱が反対に切り替えられる。ここで係脱駆動装置53は作動を停止される。
【0034】
続いて、図10(a)に示すように、送り駆動装置52が作動される。(図7参照)回転駆動部522により駆動側の第1のスプロケット520が逆転駆動され、このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50はトレー3Bの一方のガイド31と係合していない状態で、他方の係合部材50はトレー3Bの他方のガイド31と係合している状態で、各直動ガイド527をスライドされてトレー3Bの送り方向に直動案内され、搬送台車2から右側の駐車区画6Gに向けて直進移動される。これにより搬送台車2上のトレー3Bは各車輪が搬送台車2上の一対のトレーレール22から反対の駐車区画6G上の一対の横行レール61へ移動して、搬送台車2から右側の駐車区画6Gへ送られていく。トレー3Bのガイド31と係合状態の係合部材50がその駐車区画6G上の係脱位置まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、その係合部材50が当該駐車区画6G上の係脱位置P3で停止される。このようにして搬送台車2からトレー3Bが取り出し先の駐車区画6Bとは反対側の列の一駐車区画6G上に完全に移し替えられる。
【0035】
一方、左側第2列上の駐車区画6Aからトレー3Aが、図10(b)に示すように、トレー3Bの払い出しにより空スペースになっている隣接位置の第1列の駐車区画6Bへ移し替えられる。この場合、トレー3Aに対して、その下面側の係合ピンに係合中の(トレー横送り装置の)フックが、その駆動装置により作動され、駐車区画6Aから駐車区画6Bに向けて直進移動される。これにより、トレー3Aが一対の横行レール61上を駐車区画6Aから駐車区画6Bへ横送りされる。トレー3Aが駐車区画6Bに完全に送り出されると同時に、フックがセンサにより検知され、フック駆動装置の作動が停止される。トレー3Aは第1列の駐車区画6B上で停止される。なお、このとき、フックとトレー3Aの係合ピンは係合されたままで、このトレー3Aが搬送台車2のトレー送り装置5により搬送台車2上に払い出しされるときに、フックと係合ピンの係合が係合ピン変位装置により解除される。
【0036】
続いて、図10(c)に示すように、搬送台車2上で係脱駆動装置53が作動され、各係合部材50がトレー3の各ガイド31から離脱され、続いて送り駆動装置52の作動により、各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2に移動されて、そこで待機される。そして搬送台車2が搬送路1上を、トレー3Bからトレー3Aに入れ替えられた駐車区画6Bの前まで走行され、停止されて、そこで同様にトレーの払い出し動作により、トレー3Aが搬送台車2上に移し替えられる。このようにしてトレー3Aは図示されないリフト部へ搬送される。
【0037】
このように第1の実施の形態におけるトレー送り装置5によれば、トレー3のガイド31とトレー送り装置5の係合部材50を相互にトレー3の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成して、トレー3のガイド31を対にしてトレー3にその送り方向始端側及び終端側に並列に固定するとともに、トレー送り装置5の係合部材50を対にして搬送台車2上にトレー3の送り方向と直交する方向に並列に配置し、送り駆動装置52により各係合部材50を、左右両側の各駐車区画6上の各トレー3の始端側のガイド31に対して係脱可能な各係脱位置P3と各係合部材50が搬送台車2上のトレー3の各ガイド31に対して係脱可能な搬送台車2上の各係脱位置P1、P2との間で、トレー3の送り方向と平行に、かつ相互に反転方向に直動させるとともに、係脱駆動装置53により各係合部材50を各駐車区画6上又搬送台車2上の各係脱位置P3又はP1、P2でトレー3の送り方向と直交する方向に直動させるようにしているので、搬送路1の左右両側の駐車区画6と搬送路1上の搬送台車2との間で、左側(又は右側)の駐車区画6からトレー3を搬送台車2に取り出した場合に、このトレー3を同じ左側(又は右側)の駐車区画6に戻し入れることはもちろんのこと、反対の右側(又は左側)の駐車区画6に送り出すこともできる。このため、駐車装置の運転上、トレー3の取り出し、戻し入れなどの手順に制限がなく、自動車を円滑に入出庫することができる。また、トレー3の製作上または管理上、左用トレー、右用トレーに分ける必要がなく、コストの低減を図ることができる。
【0038】
また、このトレー送り装置3では、左側(又は右側)の駐車区画6から取り出したトレー3を同じ左側(又は右側)の駐車区画6にも、反対の右側(又は左側)の駐車区画6にも送り出すこともできるので、搬送路1上にリフト(センターリフト)を設置する場合に、搬送路1の両側に複数の駐車区画6を複列に形成していても、駐車装置の運転上全体で少なくとも1箇所の空スペース(トレー3のないスペース)を設ければよく、同じ駐車空間でありながら従来の(センターリフト形の)平面往復式駐車装置よりも自動車の収容台数を増大させることができ、空間効率を最大限に高めることができる。また、左側又は右側の第1列の駐車区画6の列上にリフト(サイドリフト)を設置する場合でも、左側又は右側の駐車区画6のトレー3を搬送台車2に載せてリフトに載せ替えることができ、反対にリフトからトレー3を搬送台車2に載せて左側又は右側の駐車区画6に載せ替えることができる。
【0039】
さらに、このトレー送り装置5では、係合部材50を左右の駐車区画6と搬送路1上の搬送台車2との間でトレー3の送り方向及びこれと直交する方向に直動させるので、トレー3のガイド31に係合部材50が係合可能な長さがあればよく、その寸法を従来に比べて大幅に短縮することができ、ガイド31一つ当たりの製作に要するコストを削減することができ、平面往復式駐車装置全体に使用するトレーの枚数分だけコストの低減を図ることができる。
【0040】
またさらに、このトレー送り装置5では、各係合部材50をエンドレスチェーン521によりトレー3の送り方向に直動させているので、従来のように係合部材をアームで旋回するのに比べて駆動源の負荷が小さく、減速機付きの駆動モータ524を小型化することができる。しかも、従来のように大型の駆動モータの上部回転軸にアームを取り付け、そのアームの先端に係合部材を軸支しているのと異なり、エンドレスチェーン521を小型の駆動モータ524で回転駆動し、係合部材50をエンドレスチェーン521の外側で直動しているため、トレー送り装置5全体の高さ方向を従来に比べて大幅に圧縮することができ、駐車装置全体の高さ方向の圧縮に資することができる。
【0041】
(実施の形態2)
図11に本発明の第2の実施の形態を示している。この実施の形態では、係合部材50を一つにしたトレー送り装置を例示している。この場合、トレーのガイド31とトレー送り装置5の一つの係合部材50は相互にトレーの送り方向と直交する方向に係脱可能に形成されていて、トレーのガイド31はトレーに少なくともその送り方向始端側に固定され、トレー送り装置5の係合部材50は払い出し位置に配置されている。係合部材50の駆動装置51は、係合部材50が引き入れ位置上のトレーのガイド31に対して係脱可能な引き入れ位置上の係脱位置P3と係合部材50が払い出し位置上のトレーのガイド31に対して係脱可能な払い出し位置上の係脱位置P1との間で、係合部材50をトレーの送り方向に直動させる送り駆動装置52と、引き入れ位置上の係脱位置P3又は払い出し位置上の係脱位置P1で係合部材50をトレーの送り方向と直交する方向に直動させる係脱駆動装置53とを備えている。なお、係合部材50、送り駆動装置52、係脱駆動装置53はそれぞれ第1の実施の形態と同様の構成を具備しているので、ここでは第1の実施の形態と同じ符号を付してその重複した説明を省略する。
【0042】
このようにしても、一つの係合部材50をトレーのガイド31に係合させて、引き入れ位置と払い出し位置との間でトレーを送ることができる。このトレー送り装置5の場合、左側及び右側の第1列の駐車区画に設置して、左側又は右側の第1列の駐車区画と第2列の駐車区画との間でトレーを送ることができ、第1の実施の形態におけるトレー横送り装置に代えることができる。また、このトレー送り装置5においても、第1の実施の形態と同様に、係合部材50を左右の駐車区画と搬送路上の搬送台車との間でトレーの送り方向及びこれと直交する方向に直動するので、トレーのガイド31に係合部材50が係合可能な長さがあればよく、その寸法を従来に比べて大幅に短縮することができ、ガイド31一つ当たりの製作に要するコストを削減することができ、平面往復式駐車装置全体に使用するトレーの枚数分だけコストの低減を図ることができる。またさらに、このトレー送り装置5では、係合部材50を第1のエンドレスチェーン521によりトレーの送り方向に直動させているので、従来のように係合部材をアームで旋回するのに比べて駆動源の負荷が小さく、減速機付きの駆動モータ524を小型化することができる。しかも、従来のように大型の駆動モータの上部回転軸にアームを取り付け、そのアームの先端に係合部材を軸支しているのと異なり、エンドレスチェーン521を小型の駆動モータで回転駆動し、係合部材50をエンドレスチェーン521の外側で直動しているため、トレー送り装置5全体の高さ方向を従来に比べて大幅に圧縮することができ、駐車装置全体の高さ方向の圧縮に資することができる。
【0043】
(実施の形態3)
図12乃至図17に本発明の第3の実施の形態を示している。この実施の形態では、第1、第2の実施の形態のトレー送り装置5に併設して、駐車区画上のトレーの移動規制とその解除とを行うトレーロック装置7を例示している。図12に示すように、このトレーロック装置7は、トレー3に設けられた係止部材71と、搬送路1に対向する各駐車区画6に配設され、トレー3の係止部材71に係合可能なロック装置72と、搬送台車2上のトレー送り装置5に配設され、ロック装置72によるトレー3のロックを解除可能なロック解除部材73とにより構成されている。
【0044】
トレー3の係止部材71はその平面形状が、図12(a)、(b)に示すように、搬送台車2と駐車区画6との間のトレー3の送り方向と平行な線形又はこれに類する形で概ねトレー3下面の幅方向の長さに形成されている。この係止部材71はトレー3の下面の前後方向中間所定の位置(ここでは前後方向中央よりも前側又は後側に少し偏った位置)にトレー3の幅方向に向けて固定されている。なお、この係止部材71を左右に2分割し、トレー3下面の所定の位置に右側と左側に分けて直線的に配設してもよい。この場合、各係止部材71の相互に対向する端部を後述するロック部材721を傾動可能に押せるように例えば斜めに形成しておく。
【0045】
各駐車区画6のロック装置72は、図12(a)、(b)に示すように、トレー3の係止部材71が衝接可能に形成され、トレー3の払い出し方向の移動をロックするロック部材721と、ロック部材721をトレー3の係止部材71に対向してロックする常態のロックポジションとそのロックポジションから外れるアンロックポジションとの間を揺動可能に支持する支持部材722と、ロック部材721の搬送路1側に、搬送台車2から駐車区画6へ送られるトレー3の係止部材71が当接可能に斜めに形成され、ロック部材721をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能に案内するガイド部材725とにより構成される。ここでロック部材721は、その前後を平板状に形成され、線形の係止部材71が衝接可能に形成されている。また、支持部材722は、軸723と、その軸受724とを備える。軸723はロック部材721の所定の取付位置に固着される。その取付位置は、その取付位置を境に下側の垂直部の平面積が上側の垂直部の平面積の2倍になる割合にして求められ、軸723の取付位置の下方にロック部材721の重心が設定される。軸受724は、駐車区画6において搬送路1側のベース上の所定の位置(トレー3の各係止部材71に対応する位置)に固着され、これにロック部材721に取り付けられた軸723が枢支される。さらに、ロック部材721の下部には、その回転方向いずれか一方に偏芯して錘Wを付設され、ロック部材721が所定の角度だけ傾倒されたロックポジションを設定される。このようにしてロック部材721は揺動可能に支持され、自重と錘Wによりその上下をロックポジションに向けて保持される。また、ガイド部材725は、平板状の取付プレート726と、平板状のガイドプレート727とにより形成されている。取付プレート726はロック部材721の搬送台車2に対向する対向面に突設され、この対向面と取付プレート726の先端との間にガイドプレート727が所定の角度に斜めに配設される。このようにして、ロック部材721が、各駐車区画6の手前側に支持部材722を介して揺動可能に設置され、トレー3の係止部材71に係合可能に配置される。
【0046】
ロック解除部材73は、図14に示すように、細長い平板又は丸棒や角棒などの棒材より所定の長さに形成され、トレー送り装置5のアーム528の先端から略L字形に突設されて、その先端が係合部材50よりも突出されている。ロック解除部材73はこのように係合部材50に併設され、駐車区画6上の係脱位置P3にある係合部材50のトレー送り方向とは直交する方向の移動とともにロック装置72のロック部材721をその揺動方向から衝接して傾動可能に形成されている。なお、ここでロック解除部材73の長さ(突出寸法)には、駐車区画6上のトレー3の払い出し動作に際して、トレー3下面の係止部材71の先端がロック部材721を通過するまで、ロック解除部材73をロック部材721に係合させてロック部材721を傾動させるために必要な寸法が設定される。
【0047】
次に、このトレー送り装置5に併設したトレーロック装置7の動作について平面往復式駐車装置の入出庫運転の動作とともに説明する。図12において、通常、各駐車区画6では、常態としてロック装置72のロック部材721が自重及び錘Wによりその上下を垂直方向に対して少し斜めに向けたロックポジションに保持されている。このロックポジションのロック部材721と各駐車区画6に一対の横行レール61上に乗って配置されたトレー3の係止部材71との当接係合により、各トレー3の搬送路1方向への移動を規制される。すなわち、各トレー3は、トレー3下面の係止部材71がロック部材721の平板状の後面に当たるため、搬送路1方向へ動けない。この駐車装置において自動車の入庫運転又は出庫運転により、入庫先又は出庫先の駐車区画6からトレー3を取り出す場合、搬送台車2が搬送路1上を往復走行され、当該駐車区画6に停止されると、搬送台車2上のトレー送り装置5が作動され、図15、図16に示すように、各係合部材50が左右の駐車区画6上の係脱位置P3に移動され、さらに図17に示すように、一方の係合部材50が当該駐車区画6上のトレー3のガイド31に向けて移動される。この係合部材50とともにロック解除部材73が同方向に移動され、図13(a)、(b)に示すように、当該駐車区画6のロック装置72のロック部材721に対してその側方(揺動方向)から衝接される。すなわち、ロック解除部材73がロック部材721に当接し、ロック部材721を押し進むと、ロック部材721が回転方向に押され、傾動されていく。係合部材50がトレー3のガイド31に係合されると同時に、ロック解除部材73でロック部材721が押し切られ、トレー送り装置5が作動を停止される。このようにしてロック部材721がトレー3の係止部材71に対するロックポジションからアンロックポジションまで傾動され、ロック部材721とトレー3の係止部材71との係合が外される。すなわち、トレー3の移動規制が解除される。
【0048】
この状態から、搬送台車2上のトレー送り装置5が作動される。図14において、回転駆動部522により駆動側の第1のスプロケット520が逆転駆動され、このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50は左側の駐車区画6上のトレー3のガイド31と係合した状態で、他方の係合部材50は右側の駐車区画6上のトレー3のガイド31と係合していない状態で、各直動ガイド527をスライドされてトレー3の送り方向に直動案内され、搬送台車2上へ直進移動される。これにより当該駐車区画6のトレー3は各車輪が当該駐車区画6上の一対の横行レール61から搬送台車2上の一対のトレーレール22へ移動して、また、その下面側の各係止部材71がアンロックポジションのロック部材721の上を通り抜けて(図13(b)参照)、当該駐車区画6から搬送台車2へ送られていく。各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、各係合部材50が搬送台車2上の各係脱位置P1、P2で停止される。このようにしてトレー3が搬送台車2の直上に完全に移動される。なお、当該駐車区画6からトレー3が払い出された時点でトレー3の係止部材71がロック部材721から外れ、ロック部材721が自重及び錘Wにより元のロックポジションに復帰される。
【0049】
また、自動車の入庫運転又は出庫運転により、トレー3が搬送台車2から元の又は異なる駐車区画6へ受け渡しされる場合、まず送り駆動装置52が作動される。回転駆動部522により駆動側の第1のスプロケット520が正転又は逆転駆動され、このスプロケット520の回転駆動により、第1のエンドレスチェーン521が同様に正転又は逆転方向に回転され、このエンドレスチェーン521に取り付けられた一方の係合部材50はトレー3の一方のガイド31と係合していない状態で、他方の係合部材50はトレー3の他方のガイド31と係合している状態で、各直動ガイド527をスライドされてトレー3の送り方向に直動案内される。これによりトレー3は搬送台車2のトレーレール22上を当該駐車区画6に向けて移動されるとともに、トレー3の各係止部材71が順次、ロックポジションのロック部材721に対してガイド部材725を介して当接し、押圧する(図12(a)参照)。このガイド部材725の案内により、ロック部材721は回転方向に押され、アンロックポジションまで傾動される(図13(a)参照)。このようにしてトレー3は各車輪が搬送台車2上の一対のトレーレール22から駐車区画6上の一対の横行レール61へ移動して、搬送台車2から駐車区画6へ送られていく。トレー3のガイド31と係合状態の係合部材50がその駐車区画6上の係脱位置P3まで移動されると、これがセンサにより検出されて送り駆動装置52の作動を停止され、その係合部材50が当該駐車区画6上の係脱位置P3で停止される。このようにして搬送台車2からトレー3が駐車区画6上に完全に移動される。一方、トレー3の係止部材71はロック部材721を通り抜けて、ロック部材721に対する押圧が解除されると、ロック部材721は自重及び錘Wにより元のロックポジションに復帰される。トレー3は係止部材71がロック部材721によりロックされ、その移動を規制される。
【0050】
このように駐車区画6にトレー3の移動を規制するロック装置72を設け、トレー送り装置5に係合部材50の機能を利用してそのロック解除部材73を設けているので、平面往復式駐車装置において、左側又は右側の駐車区画6に配置されたトレー3を左側の駐車区画6に移動しても右側の駐車区画6に移動しても、ロック及びロック解除を併せて行うことができ、自動車の入庫運転又は出庫運転又はその準備運転を円滑に実行することができる。
【0051】
また、ロック装置72のロック部材721の前後を平板状に形成してロック部材721を薄形に形成しているので、ロック装置72を各駐車区画6に、駐車区画6側の各種部材や搬送台車2側の各種部材に干渉することなしに備え付けることができる。
さらに、ロック装置72の支持部材722を、ロック部材721にその重心を下方に設定して取り付けられた軸723と、その軸受724とにより構成しているので、簡易な装置構成でロック部材721をロックポジションに確実に止めて、ロック部材721をトレー3の係止部材71に確実に係合させることができる。さらに、この実施の形態では、ロック部材721の下部にその回転方向いずれか一方に偏芯して錘Wを付設して、ロック部材721を所定の角度だけ傾倒してロックポジションを設定しているので、ロック部材721を、ふらつきを防止してロックポジションに確実に止めることができ、ロック部材721をトレー3の係止部材71に確実に係合させることができる。
さらに、ロック装置72のガイド部材725を、ロック部材721の搬送台車2に対向する対向面に突設する取付プレート726と、対向面と取付プレート726の先端との間に斜めに配設するガイドプレート727とにより形成しているので、簡易な装置構成でロック部材721をロックポジションとアンロックポジションとの間に確実に揺動案内することができ、ロック部材721のトレー3の係止部材71に対する係合及びその解除を確実に行うことができる。
さらに、ロック解除部材73を、平板又は棒材により形成し、係合部材50を取り付けているアーム528の先端に備え付けているので、ロック解除部材73をトレー送り装置5又は搬送台車2の各種部材や駐車区画6側の各種部材に干渉することなしに併設することができ、係合部材50の動作とともにロック解除部材73をロック部材721に押し当ててロック部材721を確実に傾動させ、ロック部材721のトレー3の係止部材71に対する係合を確実に解除することができる。
併せて、トレー3の係止部材71の簡素な形状と、ロック装置72、ロック解除部材73の少ない部品点数の簡易な構造とにより、トレーロック装置7全体のコストを著しく低減することができる。
【0052】
なお、第1乃至第3の実施の形態においては、係合部材50及びその駆動装置51を搬送台車2など可動手段上に搭載しているが、必要に応じて係合部材50及びその駆動装置51を払い出し位置上に固定することもできる。
また、トレー送り装置5の係合部材50をローラとし、トレー3のガイド31を一対の挟持部材により形成しているが、反対にトレー3のガイド31をローラとし、トレー送り装置5の係合部材50を一対の挟持部材により形成してもよい。このようにしても上記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、トレー送り装置5を、平面往復式駐車装置の他、エレベータ式、水平循環式、パズル式、箱形垂直循環式、円形垂直循環式などの機械式駐車設備において、トレーの横送り又は縦送りを必要とする箇所に設置することもでき、このような機種の機械式駐車設備に適用しても同様の作用効果を奏することができる。また、このトレー送り装置5を、物品を自動入庫又は自動出庫する自動倉庫設備や工場の生産ラインなどに併設することもできる。この場合、トレーを他の収容手段に代えたり、物品そのものに移動手段を備え付けたりしてもよい。このような設備に適用しても同様の作用効果を奏することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、一対の係合部材が第1、第2の引き入れ位置上の各被移動体の始端側の被係合部に対して係脱可能な第1、第2の引き入れ位置上の各係脱位置と各係合部材が払い出し位置上の被移動体の各被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の各係脱位置との間で各係合部材を被移動体の送り方向と平行に、かつ相互に反転方向に直動させ、また第1、第2の引き入れ位置上又は払い出し位置上の各係脱位置で各係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させるようにしているので、例えば左側の引き入れ位置から移動された被移動体を同じ引き入れ位置又は反対の右側の引き入れ位置へ選択的に移動案内できるなど、対称位置となる2方向の引き入れ位置とその中間の払い出し位置との間で被移動体を任意の方向に送り出せることができ、さらに被移動体の被係合部を短縮して、被係合部の製作に要するコストの低減を図ることができ、併せて係合部材の駆動源の負荷を小さくして駆動源の小型化を図り、送り装置全体の高さ方向を圧縮して、送り装置の設置先の高さ方向の圧縮に資することができる。
また、本発明によれば、一つの係合部材を引き入れ位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な引き入れ位置上の係脱位置と係合部材が払い出し位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の係脱位置との間で被移動体の送り方向に直動させ、また引き入れ位置上又は払い出し位置上の係脱位置で係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させるようにしているので、被移動体の被係合部を短縮して、被係合部の製作に要するコストの低減を図ることができ、併せて係合部材の駆動源の負荷を小さくして駆動源の小型化を図り、送り装置全体の高さ方向を圧縮して、送り装置の設置先の高さ方向の圧縮に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるトレー送り装置の正面図
【図2】同トレー送り装置の平面図
【図3】同トレー送り装置の側面図
【図4】同トレー送り装置に備えた第1のエンドレスチェーンを正面から見た図
【図5】(a)同トレー送り装置の動作を示し、一対の係合部材が待機している状態(一対の係合部材のトレー搭載時及び搬送台車走行時のポジション)の平面図
(b)同トレー送り装置の動作を示し、一対の係合部材が待機している状態(一対の係合部材のトレー搭載時及び台車走行時のポジション)の正面図
【図6】同トレー送り装置の動作を示し、一対の係合部材がトレーの送り方向の移動により駐車区画(引き入れ位置)上の係脱位置まで移動された状態の平面図
【図7】同トレー送り装置の動作を示し、一対の係合部材がトレーの送り方向に対して直交する方向の移動により一方の係合部材が駐車区画(引き入れ位置)上のトレーのガイドに係合された状態の平面図
【図8】(a)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、トレー送り装置を搭載された搬送台車が搬送路上をトレー3Aを配置された駐車区画6Aに対応する位置に走行され、停止された状態を示す平面図
(b)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、トレー送り装置を搭載された搬送台車が搬送路上をトレー3Aを配置された駐車区画6Aに対応する位置に停止され、係合部材が駐車区画6B上の係脱位置に移動された状態を示す平面図
(c)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、トレー送り装置を搭載された搬送台車が搬送路上をトレー3Aを配置された駐車区画6Aに対応する位置に停止され、係合部材が駐車区画6B上のトレー3Bのガイドに係合された状態を示す平面図
【図9】(a)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、トレー送り装置を搭載された搬送台車が搬送路上をトレー3Aを配置された駐車区画6Aに対応する位置に停止され、係合部材が駐車区画6Bから搬送台車上の係脱位置まで移動されて、駐車区画6B上のトレー3Bが搬送台車上に送られた状態を示す平面図
(b)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、トレー3Bを載せた搬送台車がトレーのない空スペースになっている駐車区画6Gの前まで走行され、停止された状態を示す平面図
(c)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、搬送台車上で各係合部材とトレーの各ガイドとの係脱切替動作が行われている状態を示す平面図
【図10】(a)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、搬送台車が駐車区画6Gの前で停止され、搬送台車からトレー3Bが駐車区画6Gに送られた状態を示す平面図
(b)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、搬送台車が駐車区画6Gの前で停止されている一方、トレー横送り装置により駐車区画6Aから駐車区画6Bにトレー3Aが移動されている状態を示す平面図
(c)同トレー送り装置の平面往復式駐車装置における動作を示し、駐車区画6Aから駐車区画6Bにトレー3Aが移動された状態を示す平面図
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるトレー送り装置の平面図
【図12】(a)本発明の第3の実施の形態におけるトレー送り装置に併設されたトレーロック装置を示し、そのロック状態を示す正面図
(b)同トレー送り装置に併設されたトレーロック装置を示し、そのロック状態を示す平面図
【図13】(a)同トレー送り装置に併設されたトレーロック装置の動作を示し、そのロック解除状態を示す正面図
(b)同トレー送り装置に併設されたトレーロック装置の動作を示し、そのロック解除状態を示す平面図
【図14】同トレー送り装置及びトレーロック装置のロック解除部材を示す平面図
【図15】(a)同トレー送り装置及びトレーロック装置の動作を示し、一対の係合部材及びロック解除部材が待機している状態の平面図
(b)同トレー送り装置及びトレーロック装置の動作を示し、一対の係合部材が待機している状態の正面図
【図16】同トレー送り装置及びトレーロック装置の動作を示し、一対の係合部材がトレーの送り方向の移動により駐車区画(引き入れ位置)上の係脱位置まで移動されるとともに、ロック解除部材がロック装置に近接された状態の平面図
【図17】同トレー送り装置及びトレーロック装置の動作を示し、一対の係合部材がトレーの送り方向に対して直交する方向の移動により一方の係合部材が駐車区画(引き入れ位置)上のトレーのガイドに係合されるとともに、ロック解除部材によりロック装置が解除された状態の平面図
【図18】従来のトレー送り装置を備えた平面往復式駐車装置の平面図
【符号の説明】
1 搬送路
11 レール
11G ガイドレール
12 給電部
2 搬送台車
P1、P2 搬送台車上の係脱位置
20 車輪
21 ガイドローラ
22 トレーレール
23 台車フレーム
24 支持フレーム
3 トレー
31 ガイド
32 係止部材
4 集電部
5 トレー送り装置
50 係合部材(ローラ)
51 駆動装置
52 送り駆動装置
520 第1のスプロケット
521 第1のエンドレスチェーン
522 回転駆動部
523 第2のスプロケット
524 減速機付きの駆動モータ
525 回転軸
526 第2のエンドレスチェーン
527 直動ガイド
528 アーム
528B 取付ブロック
528G 凹溝
529 コロ
53 係脱駆動装置
530 ベースプレート
531 ガイドレール
532 直動ガイド
533 進退駆動装置
534 スライダー
535 パワーシリンダ
536 伸縮ロッド
6 駐車区画
P3 駐車区画上の係脱位置
61 横行レール
7 トレーロック装置
71 係止部材
72 ロック装置
721 ロック部材
722 支持部材
723 軸
724 軸受
725 ガイド部材
726 取付プレート
727 ガイドプレート
73 ロック解除部材

Claims (8)

  1. 被移動体に具備された被係合部に係合可能な係合部材と、係合部材を駆動する駆動手段とを備え、被移動体の被係合部に係合部材を係合して移動させることにより、水平面上に対称的に設けられた2方向の第1、第2の引き入れ位置とその中間の払い出し位置との間で被移動体を送る送り装置において、
    被移動体の被係合部と送り装置の係合部材が相互に被移動体の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成されて、被移動体の被係合部は対にして被移動体にその送り方向始端側及び終端側に並列に固定されるとともに、送り装置の係合部材は対にして払い出し位置に、一方の係合部材が第1の引き入れ位置又は第2の引き入れ位置のいずれか一方の被移動体の始端側の被係合部に対して係合すると、他方の係合部材が第1の引き入れ位置又は第2の引き入れ位置のいずれか他方の被移動体の始端側の被係合部に対して離されるように、各係合部材が被移動体の各被係合部に選択的に係合可能に、被移動体の送り方向と直交する方向に並列に配置され、
    駆動手段は、各係合部材が第1、第2の引き入れ位置上の各被移動体の始端側の被係合部に対して係脱可能な第1、第2の引き入れ位置上の各係脱位置と、各係合部材が払い出し位置上の被移動体の各被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の各係脱位置との間で各係合部材を被移動体の送り方向と平行に、かつ相互に反転方向に直動させる送り駆動手段と、第1、第2の引き入れ位置上又は払い出し位置上の各係脱位置で各係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させ、一方の係合部材と一方の被係合部とを係合し、他方の係合部材を他方の被係合部に対して係合しない位置へ離す係脱駆動手段とを備えたことを特徴とする送り装置。
  2. 被移動体に具備された被係合部に係合可能な係合部材と、係合部材を駆動する駆動手段とを備え、被移動体の被係合部に係合部材を係合して移動させることにより、水平面上に設けられた引き入れ位置と払い出し位置との間で被移動体を送る送り装置において、
    被移動体の被係合部と送り装置の係合部材が相互に被移動体の送り方向と直交する方向に係脱可能に形成されて、被移動体の被係合部は被移動体にその送り方向始端側に固定されるとともに、送り装置の係合部材は払い出し位置に配置され、
    駆動手段は、係合部材が引き入れ位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な引き入れ位置上の係脱位置と係合部材が払い出し位置上の被移動体の被係合部に対して係脱可能な払い出し位置上の係脱位置との間で係合部材を被移動体の送り方向に直動させる送り駆動手段と、引き入れ位置上又は払い出し位置上の係脱位置で係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させる係脱駆動手段とを備えたことを特徴とする送り装置。
  3. 係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に固定される請求項1又は2に記載の送り装置。
  4. 係合部材及びその駆動手段は払い出し位置上に移動される可動手段上に搭載される請求項1又は2に記載の送り装置。
  5. 送り装置の係合部材又は被移動体の被係合部のいずれか一方は水平方向に回転可能なローラからなり、そのいずれか他方はローラの直径と略同じか又は少し大きい長さを有するローラを挟持可能な一対の挟持部材からなる請求項1乃至4のいずれかに記載の送り装置。
  6. 送り駆動手段は、一対のスプロケットと、これらのスプロケット間に巻き掛けられたエンドレスチェーンと、一方のスプロケットを回転駆動する回転駆動手段と、エンドレスチェーンと平行に配置された直動ガイドと、エンドレスチェーンと直動ガイドに組み付けられ、直動ガイドの進行方向に延びる係合部材取付用のアームとを具備する請求項1乃至5のいずれかに記載の送り装置。
  7. 係脱駆動手段は、係合部材と送り駆動手段との組み立てユニットを支持するベースと、ベースを被移動体の移動方向と直交する方向に案内可能な直動ガイドと、ベースを直動ガイド上で進退駆動する進退駆動手段とを具備する請求項1乃至6のいずれかに記載の送り装置。
  8. 被移動体に平面形状を被移動体の移動方向と平行な線形又はこれに類する形に形成された係止部材と、引き入れ位置に設置され、被移動体の係止部材が衝接可能に形成されて被移動体の移動方向をロックするロック部材とロック部材を被移動体の係止部材に対向してロックする常態のロックポジションとそのロックポジションから外れるアンロックポジションとの間を揺動可能に支持する支持部材とロック部材の払い出し位置側にロック解除手段が当接可能に斜めに形成され、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能に案内するガイド部材とにより構成されて、被移動体をロックするロック手段と、送り装置の係合部材に併設され、ロック手段のロック部材に向けて延び、係合部材を被移動体の送り方向と直交する方向に直動させることによりガイド部材を押して、ロック部材をロックポジションからアンロックポジションへ傾動可能な押進形状を有し、ロック手段を解除するロック解除手段とを具備する請求項1乃至7のいずれかに記載の送り装置。
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